問題は過去を克服することではありません。
さようなことができるわけはありません。
後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。
しかし過去に眼を閉ざす者は、未来に対してもやはり盲目となります。
非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。
リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー
20130511 ラジオフォーラム 第18回 小出裕章ジャーナル
http://youtu.be/PtXAw_tT7dM
◆西谷
はい、ラジオフォーラム、今日はこのコーナーからスタート致します。
え~、今日も小出さんとお電話が繋がっております。
もしもし、小出さ~ん。
◆小出
はい、こんにちは。
◆西谷
今日もよろしくお願い致します。
◆小出
こちらこそよろしくお願いします。
◆西谷
え、小出先生、今日はですね、沖縄の特集ということで、ちょっといろいろお聞きしたいことがありまして、まずズバリですね、日本の電力会社で、沖縄電力だけ原発を持ってないんですよね。
◆小出
はい。
◆西谷
これはやはり基地があるからですかね。
どうなんでしょう。
◆小出
え~、本当の思惑がどうかということは私には分かりませんけれども、沖縄と言うところは皆さんご承知の通り基地だらけになってしまっているわけで、そういうところに原子力発電所を建てるということは、事実上できないと思います。
◆西谷
そういうことは裏を返せば米軍は危険だということを知っていて、そういうところには造らないんだと。
◆小出
もちろんです。
あの~、原子力発電所が攻撃を受けたときに、どんな被害が出るかということは、米国の中では度々計算まで行われていて。
◆西谷
計算までですか。
◆小出
はい。
核兵器でやられるよりもっと酷い被害が出るということまで計算しているわけですから、基地のところに原子力発電所を建てるということは、実質的にあり得ないと思います。
◆西谷
日本の電力会社って、発送電株式会社という、戦中はですね。
◆小出
そうです。
◆西谷
一つにまとめられて、で、戦後GHQがその電力会社を九つに分割して、東京電力や関電にしたわけですよね。
◆小出
そうです。
◆西谷
そのとき沖縄は日本じゃないので、これは米軍というかアメリカの意向が働きますよね、そうすると。
◆小出
もちろん働きますし、西谷さんが考えておられるように、基地があるところに原子力発電所は不適切だということは当然米国としては思っていた筈ですし、米軍としてもそう思っていたし、今でも思っている筈ですので、沖縄に原子力発電所が建てられることはないと思います。
◆西谷
あの~、沖縄電力のほうは、とはいえ建てたいようで、なんかこっそり揚水発電所なんか造っているという話も聞きますが。
◆小出
そうですか。
実際に沖縄電力が原子力発電所を建ててしまうとですね、一番困るのはやはり沖縄電力だと思います。
◆西谷
あっ、そうですか。
◆小出
というのは、あの~、原子力発電所で何か事故が起きると、一斉に原子力発電所っていうのは日本中止まってしまったりするわけで。
◆西谷
そうですね、今でもそうですね。
◆小出
沖縄で大きな原子力発電所を建てて、それが止まってしまうならば、やはり電力供給が出来なくなってしまうと思いますので、やはり沖縄のようなところでは、小規模分散型というのが一番電力会社としてもいいと思います。
◆西谷
結果的には、沖縄電力は得をしているということですよね。
◆小出
まあそうですね、はい。
◆西谷
あの~実はですね、あのオスプレイというのが配備されて、よく落ちる飛行機で有名なんですけどね、あれあのオレンジルートとかで本土とかに飛んでくるんですけど、え~、小出先生もね、四国の伊方原発、裁判などで関わっておられるんですけど、その伊方からですね、約1キロのところに、1988年の6月に米軍機墜落した事件がありまして、あの~飛行機が落ちたら壊れますよね、原発って。
◆小出
私は壊れると思います。
特にですね、原子力発電所という構造物は、一番外側には原子炉建屋があるし、それから格納容器というものがあるわけですけれども、どんな構造物も天井の部分というのはかなり薄いんです。
◆西谷
あっ、天井は薄いんですか。
◆小出
はい、壁はですね、コンクリートとでも何でも1メートル2メートルの厚さの壁を作ることが出来るのですが、天井というのはどこでも薄いです。
というのは構造として持たないのです、ぶ厚くしてしまうと。
◆西谷
そうか、重くなるから。
◆小出
そうです。
え~、ですから原子炉建屋の屋根なんていうのは、言ってみればペラペラですので。
◆西谷
怖いです~、それ~、もしオスプレイ落ちたら~。
◆小出
そうです。
横方向から突っ込んでくるものについては、あの彼らもいや大丈夫だというようなことを言っているわけですけれども、真上から落ちてくるようなものに関しては、ほとんど無防備だと言っていいと思います。
◆西谷
あの~、何と言うんですかね、沖縄国際大学に落ちた事件があったでしょう。
◆小出
はい、ありました。
◆西谷
あれ~、ちょっと話ズレますが、あのときにですね、米軍はですね、防護服着て来たんですよね。
◆小出
そうです。
飛び込んできました。
◆西谷
あれ、あの沖縄の人たちは普通の服で見てたんですが、先生あれ防護服着たのは何故。
◆小出
え~、あのヘリコプターにはですね、え~、プロペラのところにストロンチウム90というあの放射性物質を積んでいました。
◆西谷
え~、そうなんですか。
◆小出
あの6枚のプロペラの羽根があったのですが、その羽根の一つ一つにストロンチウム90というかなり毒性の高い放射性物質が積んであった。
◆西谷
それって、たしかあの骨に入ったらたいへんなことになるってことですね。
◆小出
そうです。
◆西谷
はい。
◆小出
え~、それが火災で、まあ壊れて火災で蒸発したりしまっているわけで、米軍のほうはもちろんあの放射性物質を積んでいるということは知っていたわけですから、当初から防護服を着て来ましたし、放射能の測定器も持って現場に駆けつけて来ました。
◆西谷
あの~沖縄の人はそれを知らずに、まあ野次馬みたいな形でねえ、あの抗議もしてましたよねえ。
で、あのときねえ、撮影も禁止だったんですよ。
だから、非常に機密だったんでしょうね。
◆小出
はい、現場はとにかくもう日本というこの国の筈なんですけども、米軍が現場を封鎖しました。
その外側を沖縄県警の警察官が米軍を守るような形で取り囲んで、その回りに人々が、沖縄国際大学の関係者も行ったわけですけども、現場に近づくことすらが出来ないという、そういう状態でした。
◆西谷
あの~、先生あの~、まあ戦争と原発が非常に繋がっているということで前回話をしましたが、結局何て言うんですかねえ、その米軍の情報というのは多々あってですね、あの福島の事故でも、あの~米軍の軍艦は逃げたじゃないですか。
◆小出
そうです。
◆西谷
あれも先生、やっぱりデータ持ってたということですか。
◆小出
え~と、日本ではですね、原子力発電所の事故が起きたら、どちらの方向にどれだけ放射性物質が飛んでいくかということを計算するためのSPEEDIという計算コードがあったのです。
◆西谷
ありましたね。
◆小出
確か120億円ぐらい投入したと思いますけれど。
◆西谷
文部科学省がね。
◆小出
はい、何十年かかけて開発したその計算コードがありまして、実際にその計算コードは事故の直後から動いていたのです。
ただし、原子力発電所からどれだけの放射性物質が時々刻々出ているかということが分からなかったがために、あまり正確な計算になりはしなかったのですけれども、それでもずうっとあの計算を続けていて、何月何日何時の時点でどちらの方向が危ないというデータはちゃんと持っていたのです、日本の政府は。
ただし、それをあまり正確でないということで、日本国民には知らせないということにしたのですけれども。
◆西谷
飯館村の方向に行っているっていうのは知ってたんですよね。
◆小出
そうです、そうです。
それも知っていたんですけれども、日本国民には知らせなかったのです。
◆西谷
そっちのほうに逃げたんですよね、浪江の人はね。
◆小出
そうです。
ただし、米軍には知らせていたという。
◆西谷
米軍だけには知らせていた。
◆小出
そうです。
まあ米軍というか米国に知らせていたのですね。
ですから、米軍としてはそのSPEEDIのデータも持ちながら、いつ自分たちのほうに放射能が来るかどうかということも見ながら行動していたわけで、自分たちのほうに放射性物質が飛んで来た途端に彼らは逃げたということになったわけです。
◆西谷
どこの国やねんと思いますけれど、彼らは80キロ逃げましたもんね。
◆小出
そうです。
深刻な事故だということは原子力の専門家であれば誰でも分かっていたわけですし、え~、距離を取るというのが原則なわけですから、とにかく距離を離して逃げようと、彼らは、米国という国は考えたわけですね。
極々当然な判断だったと思います。
◆西谷
これあの例えばですよ、万が一、あんまり考えたくないんですけど、オスプレイがですね、伊方に落ちたらですよ、これやはり米軍だけが逃げるみたいなことになるんですか、ほんとに。
◆小出
あはは、まあなるかもしれませんね。
◆西谷
なんというかもうあの、沖縄もそうですし、原発もそうですし、結局この国はどっち向いて政治してるんだと、そういう気がしますけど、先生どう思われますか。
◆小出
もちろん思いますし、まあ、え~、日米安全保障条約というのがあるわけですし、日米地位協定というものもあって、日本はその点で言えば完全に主権を奪われたままでもあるわけですね。
ですから、まあ日本というこの国が、米国に付き従うというのは国益だというのを国家のトップがずうっと言ってきたりしているわけですから、まあ米国ばっかり見ているというのは事実だと思います。
◆西谷
いずれにしてもちょっと天井が厚く出来ないのであれば、もう本当に何が降ってくるか分かりませんから、早く止めて廃炉にすべきだということでしょうね。
◆小出
私はそう思います。
◆西谷
はい、今日はですね、あの沖縄の特集ということで、ちょっと沖縄の、沖縄電力になぜ原発が無いのかというところから戦争の話も含めてお聞きしました。
え~、小出先生、どうもありがとうございました。
◆小出
ありがとうございました。
◆西谷
以上、小出裕章ジャーナルでした。
イラク原子炉爆撃事件 - Wikipedia
原発への攻撃、極秘に被害予測 1984年に外務省(
朝日新聞)2011年7月31日
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201107300615.html
外務省が1984年、日本国内の原発が攻撃を受けた場合の被害予測を極秘に研究していたことがわかった。原子炉や格納容器が破壊された場合に加え、東京電力福島第一原発の事故と同じ全電源喪失も想定。大量の放射性物質が流出して最大1万8千人が急性死亡するという報告書を作成したが、反原発運動の拡大を恐れて公表しなかった。
欧米諸国は原発テロを想定した研究や訓練を実施しているが、日本政府による原発攻撃シナリオの研究が判明したのは初めて。
81年にイスラエルがイラクの研究用原子炉施設を爆撃した事件を受け、外務省が財団法人日本国際問題研究所(当時の理事長・中川融元国連大使)に想定される原発への攻撃や被害予測の研究を委託。84年2月にまとめたB5判63ページの報告書を朝日新聞が入手した。
報告書は(1)送電線や原発内の電気系統を破壊され、全電源を喪失(2)格納容器が大型爆弾で爆撃され、全電源や冷却機能を喪失(3)命中精度の高い誘導型爆弾で格納容器だけでなく原子炉自体が破壊――の3段階に分けて研究。特定の原発は想定せず、日本の原発周辺の人口分布とよく似た米国の原発安全性評価リポートを参考に、(2)のケースについて放射性物質の放出量を今回の事故の100倍以上大きく想定。様々な気象条件のもとで死者や患者数などの被害予測を算出した。
緊急避難しなければ平均3600人、最大1万8千人が急性死亡すると予測。住めなくなる地域は平均で周囲30キロ圏内、最大で87キロ圏内とした。(3)の場合は「さらに過酷な事態になる恐れが大きい」と記した。
ところが、外務省の担当課長は報告書に「反原発運動への影響を勘案」するとして部外秘扱いにすると明記。50部限定で省内のみに配り、首相官邸や原子力委員会にも提出せず、原発施設の改善や警備の強化に活用されることはなかった。
当時、外務省国際連合局審議官としてかかわった遠藤哲也氏は「報告書はあくまで外務省として参考にしたもので、原子力施設に何か対策を講じたわけではなかった」と話す。外務省軍備管理軍縮課は「調査は委託したが、すでに関連資料はなく、詳しい事情は分からない」としている。二ノ方寿・東工大教授(原子炉安全工学)は「日本では反対運動につながることを恐れ、テロで過酷事故が起こることはあり得ないとされた。攻撃もリスクの一つとして認め、危険性や対策について国民に説明すべきだ」と話す。(鈴木拓也)
原発の全電源喪失、米は30年前に想定 安全規制に活用
(朝日新聞)2011年3月31日
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103300512.html
東京電力福島第一原子力発電所と同型の原子炉について、米研究機関が1981~82年、全ての電源が失われた場合のシミュレーションを実施、報告書を米原子力規制委員会(NRC)に提出していたことがわかった。計算で得られた燃料の露出、水素の発生、燃料の溶融などのシナリオは今回の事故の経過とよく似ている。NRCはこれを安全規制に活用したが、日本は送電線などが早期に復旧するなどとして想定しなかった。
このシミュレーションは、ブラウンズフェリー原発1号機をモデルに、米オークリッジ国立研究所が実施した。出力約110万キロワットで、福島第一原発1~5号機と同じ米ゼネラル・エレクトリック(GE)の沸騰水型「マークI」炉だ。
今回の福島第一原発と同様、「外部からの交流電源と非常用ディーゼル発電機が喪失し、非常用バッテリーが作動する」ことを前提とし、バッテリーの持ち時間、緊急時の冷却系統の稼働状況などいくつかの場合に分けて計算した。
バッテリーが4時間使用可能な場合は、停電開始後5時間で「燃料が露出」、5時間半後に「燃料は485度に達し、水素も発生」、6時間後に「燃料の溶融(メルトダウン)開始」、7時間後に「圧力容器下部が損傷」、8時間半後に「格納容器損傷」という結果が出た。
6時間使用可能とした同研究所の別の計算では、8時間後に「燃料が露出」、10時間後に「メルトダウン開始」、13時間半後に「格納容器損傷」だった。
一方、福島第一では、地震発生時に外部電源からの電力供給が失われ、非常用のディーゼル発電機に切り替わったが、津波により約1時間後に発電機が止まり、電源は非常用の直流バッテリーだけに。この時点からシミュレーションの条件とほぼ同じ状態になった。
バッテリーは8時間使用可能で、シミュレーションと違いはあるが、起きた事象の順序はほぼ同じ。また、計算を当てはめれば、福島第一原発の格納容器はすでに健全性を失っている可能性がある。
GEの関連会社で沸騰水型の維持管理に長年携わってきた原子力コンサルタントの佐藤暁さんは「このシミュレーションは現時点でも十分に有効だ。ただ電力会社でこうした過去の知見が受け継がれているかどうかはわからない」と話す。
一方、日本では全電源が失われる想定自体、軽視されてきた。
原子力安全委員会は90年、原発の安全設計審査指針を決定した際、「長期間にわたる全交流動力電源喪失は、送電線の復旧又(また)は非常用交流電源設備の修復が期待できるので考慮する必要はない」とする考え方を示した。だが現実には、送電線も非常用のディーゼル発電機も地震や津波で使えなくなった。
原子力安全研究協会の松浦祥次郎理事長(元原子力安全委員長)は「何もかもがダメになるといった状況は考えなくてもいいという暗黙の了解があった。隕石(いんせき)の直撃など、何でもかんでも対応できるかと言ったら、それは無理だ」と話す。(松尾一郎、小宮山亮磨)
2013.3.20 福島県飯舘村 「大変なことが起こっているよ」(震災のあと)
http://shinsainoato.wordpress.com/2013/04/05/2013-3-20%E3%80%80%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E9%A3%AF%E8%88%98%E6%9D%91%E3%80%80%E3%80%8C%E5%A4%A7%E5%A4%89%E3%81%AA%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B/
山津見神社の鳥居から険しい参道を750mほど登ると本殿があり、豊かな自然に恵まれた美しい飯舘村が一望できました。とあるTV番組が発端で山津見神社が放射線を食い止めたという噂がたったのですが、神社の方にうかがうとまったくのガセネタ。「あー、それですか」と一笑に付されてしまいました。村を神社が守ってくれたなどという美談にでもしたかったのかもしれません。
あいにくの曇り空でしたが、映画にでも出てきそうな美しい村に震災以前は6000人の人が暮らしていたそうです。しかし、今は数えるほど。放射能の影響で全村避難を強いられていますが、この村にたった1人牧場に残り馬の世話を続けている人がいました。細川徳栄さん、飯舘村で3代続く家畜商の方です。
細川さんは会うなり「この国は狂ってる。大変なことが起こってるよ」と切り出すと、挨拶も早々に牧場へと案内してくれました。この数週間で馬がバタバタと倒れはじめたんだそうです。牧場には32頭の馬がいましたが、そのうちの4頭はヨロヨロと腰が立たない状態で、一番症状がヒドい白いミニチュアホースは毛並みもボロボロ。同行した獣医さんの診察では目に黄疸症状が出ていて、原因は不明ですが肝臓をやられているようでした。何より膝がガクガクと崩れることを不思議がっていました。細川さんは「こいつはもう今月もたないと思うんだ。かわいそうに」と言いながら横たわる馬を撫でていました。牧場の脇を野生の猪が突っ切っていきました。
今年に入って15頭の馬が生まれたものの、14頭は1週間から1ヶ月足らずで亡くなったそうです。
「小さい頃から馬と暮らしてきたけれど、こんなことは初めてだ。異常だよ。それもこれも放射能だと思うんだ」と細川さんは放射能の影響を強調していました。もちろん科学的な根拠はありません。長年、馬と触れ合ってきた感覚なんだと思います。
これまで避難区域で亡くなっていった牛たちのことは報道でも伝えられていましたが、その多くは餌を与える人がいなくなったことでの栄養失調が原因でした。この牧場の馬たちは十分ではないでしょうが餌は与えられています。症状が出ていない馬たちは決してやせ細ってもなく、食欲もあるように見えました。後日、保健所にお願いし血液検査を行ったところ、結果は伝染病でも栄養失調でもないことは断定されました。ですが、放射能の影響が懸念される白血病という判断もでませんでした。もっと詳しい検査をしないと衰弱の原因はわからないそうです。
先日、飯舘村を含めた福島原発周辺で動植物の異常が相次いでいるという4人の研修者の調査結果が東京大学で報告されました。ですが、子どもが甲状腺癌になっても放射能の影響はないとする現在の基準では、馬の異変を放射能の影響と断定するのは難しいでしょう。仮にそうでも影響があるから避難地域なのだと言ってしまえばそれまでです。でも、生き物が異常な状態で亡くなれば話の次元は変わると思います。この馬たちにいったい何が起こっているのか。
細川さんは牧場を経営しながら、「花塚ボランテイア活動」の会長を務め、これまでさまざまな機会に馬を提供してきました。東京の神田明神、相馬野馬追など数多くの有名な神事イベントや、水戸黄門、暴れん坊将軍、大河ドラマなどにも主人公を乗せた細川さんの馬が登場しています。各地の小学校や盲人施設でのホースセラピーにも積極的に貢献してきました。
震災後、一度は避難したものの家族同然の馬や牛たちを見捨てられず、奥さんと娘さんを残してすぐに村に戻ったそうです。家畜商の仲間たちに頼まれて、自分の牧場以外の牛や馬までトラックで助けにいき、以来、まさにたった1人で戦い続けています。馬たちを他の地域に避難させたいと村や東電に訴えて来ましたが、受け入れ先がないと断られ仕方なく村に1人残り世話を続け、それどころかこれまで自ら全国の伝手をたどって、なんとか引き取ってもらった87頭の補償に対する賠償請求も「飼育していた証拠がない」と東電から突っぱねられている。
「本当はもう限界だよ。だけど、今まで先祖代々自分たちを助けてくれた馬たちを置いていけない。処分なんてできるわけもない。俺は馬と一緒にここで死んだっていいんだ」
細川さんは、周りの説得も無視して健康診断もホールボディカウンターの検査も拒否しています。細川さんにとって、その結果がどうあれ、今やるべきことは馬への恩返ししかないのだと思います。
牧場には1ヶ月ほど前に亡くなった馬の亡骸が、鳥や狐などに食べられ骨と皮だけになったまま放置されていました。
「違法なんだけど馬が死んでいった証拠を東電に見てもらうために残しているんだ。本当は埋葬したいんだけどね」
特に症状の重かった白いミニチュアホースは細川さんが言っていた通り、一週間後の3月末に亡くなりました。亡くなるとすぐにカラスが目玉をくり抜いていったそうです。
僕らは鬼気迫る細川さんにただただ圧倒され、想像以上にシリアスな状況を前に呆然としてしまいました。けれど何かが押し迫っていることは確かだとは思いました。
「この国は狂ってる。この先も大変なことが起こるよ」
細川さんは、誰に言うともなく、そう何度も何度もつぶやいていました。
4月1日。山津見神社が全焼しました。住宅部分から女性の遺体が見つかったそうです。
【細川さんから皆さんへのお願い】
細川さんは、これまで人に迷惑がかかるからと馬の異常をほとんど他言してきませんでした。ですが、異常がエスカレートしていくなか、お彼岸が過ぎたことを機会に公表することにしたそうです。
ご本人の希望により、細川さんの置かれている状況、名前、住所、電話番号を公表いたします。関心のある方は連絡下さい、とのことです。
特に獣医畜産の関係者や放射能関係の専門家はぜひ細川牧場を訪れて、本格的な調査を検討していただけませんか。細川さんからのお願いです。
細川牧場 細川徳栄さん
福島県相馬群飯舘村臼石字町123-1
090-9742-3141
Photo by:Osamu Nakamura
【保養の効果とその必要性】 河田 昌東氏&小出 裕章氏インタビュー
http://youtu.be/aKNjeUq0SSE
特定非営利活動法人 チェルノブイリ救援・中部の河田 昌東氏と、
京都大学原子炉実験所助教 小出 裕章氏に、
保養の効果とその必要性について伺いました。
インタビューは「まのび放送局」
東海地区は『保養のスタンダード化』を目指して、保養という文化創りに取り組んでいます。
福島で生きる!って決めた以上は、
最低限でも年1回は子どもを保養に出て欲しいです。
保養の必要性を福島の方だけでなく、日本全国の多くの人に知って欲しいです。
子供達を守る為に、保養の文化を創ります。
(仮)東海保養ネット
http://tokai-hoyou.jimdo.com/
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ラジオフォーラム#18 沖縄屈辱の日、辺野古・高江からの米軍基地問題レポート
http://youtu.be/ftcOfCh0Uwc
4・28式典 1万人抗議「沖縄 捨て石のまま」(沖縄タイムス)
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-04-29_48628
1952年に沖縄を日本の施政権から切り離したサンフランシスコ講和条約が発効した28日、政府が同日を「主権回復の日」として式典を開催することに抗議する「4・28『屈辱の日』沖縄大会」が宜野湾海浜公園屋外劇場で開かれた。大会は政府式典と同時刻の午前11時にスタートし、若者から高齢者まで約1万人(主催者発表)が参加。登壇者らが「沖縄は捨て石のままで、主権は回復していない」と指摘し、政府の姿勢に対し「がってぃん(合点)ならん」の思いを一つにした。
大会実行委共同代表の喜納昌春県議会議長は「きょうは憲法の下から沖縄が奄美・小笠原の住民ともども理不尽に切り捨てられた『屈辱の日』だ。いまだに米国の言いなりの政治がまかり通る。沖縄の基地問題などが解決されない限り、日本は主権国家ではない」などと述べた。
大会で採択された決議文では、講和条約の発効で沖縄は米施政権下に置かれ基本的人権が奪われたと指摘。72年の本土復帰以降も在日米軍専用施設の約74%が集中し、米軍普天間飛行場へのオスプレイ配備強行、普天間の名護市辺野古移設手続きの推進を踏まえ「県民総意を否定する国のありようは民主主義と言えるのか」と疑問を投げ掛けた。
その上で、県民にとって「屈辱の日」とされる4・28に「主権回復」の式典を開くことは「再び沖縄切り捨てを行うものだ」と厳しく批判している。決議文は29日以降、安倍晋三首相宛てに送付する。
会場は平和でみどり豊かな沖縄を表現する大会シンボルカラーの「緑」を身に着けた参加者で埋め尽くされた。共同代表らのあいさつに続き、中部地区青年団協議会のメッセージ発表後、「がってぃんならん五唱」で大会を締めくくり、政府、国民全体に県内の実情を訴え「主権」とは何かを問い掛けた。
大会には沖縄、浦添、名護、北谷、西原、読谷、中城、今帰仁、大宜味の首長らも出席。沖縄と同じく講和条約で日本から切り離された同日を「痛恨の日」とする奄美で開かれた集会からも「静かで平和な沖縄になるまで連帯する」とのメッセージが寄せられた。
コザ暴動 - Wikipedia
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
安倍首相の在日韓国人らへのネット中傷の非難について。- 2013.05.07
http://youtu.be/D1znrzx9iVM
安倍内閣:村山談話「全て踏襲」について。- 2013.05.10
http://youtu.be/9IFA62YwUrw
【ネトウヨと一緒に消えろ安倍晋三!?】村山談話「全て踏襲」=菅官房長官、安倍首相答弁を修正
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/05ac0d174f61bc0b4e097cb2f6627f08
村山談話「全て踏襲」=菅官房長官、安倍首相答弁を修正(時事通信)
村山談話すべて踏襲...菅長官、首相答弁を修正?(読売新聞)
従軍慰安婦巡る河野談話、見直し慎重...官房長官(読売新聞)
首相夫人フェイスブックに批判=韓流公演を鑑賞(時事通信)
憲法96条改正、米国から懸念の声も(MBSニュース)
歴史問題「米国益損ねる」=安倍首相の力量に疑問-議会報告(時事通信)
中国政府、日本の抗議を拒否=人民日報の沖縄主権論文(時事通信)
衆院憲法審査会、96条議論 自・維・み改正賛成(日本経済新聞)
「新談話」重ねて強調 首相、村山談話踏襲せず(東京新聞)
村山談話:安倍首相「そのまま継承せず」(毎日新聞)
橋下氏の慰安婦必要、風俗活用発言について。- 2013.05.14
http://youtu.be/jbSwREuFc-c
【米軍司令官さえドン引きのゲスすぎる橋下!?】沖縄米軍に「もっと風俗活用を」 橋下氏が司令官に発言
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/d42642343f993f090d6359265dad06ae
維新・橋下氏が慰安婦是認発言=在沖米軍には風俗業利用促す-与野党から批判(時事通信)
沖縄米軍に「もっと風俗活用を」 橋下氏が司令官に発言(産経新聞)
「感覚恐ろしい」「女性軽視」...橋下氏の発言に波紋(朝日新聞)
米国防総省「ばかげている」 橋下氏の「風俗業」発言に(朝日新聞)
橋下氏、米軍司令官に「風俗業活用を」 沖縄・普天間(朝日新聞)
慰安婦問題、風俗業をめぐる橋下氏の発言要旨(朝日新聞)
「慰安婦制度、必要だった」 維新・橋下氏、重ねて主張(日本経済新聞)
橋下氏重ねて強調「慰安婦必要だった」 米軍には風俗活用求める(スポーツニッポン)
維新・橋下代表「慰安婦は必要だった」 韓国は反発(TBS News)
橋下氏慰安婦発言:「女性への冒とくだ」...市民団体も反発(毎日新聞)
橋下徹氏 大阪の旧遊郭街・飛田新地組合の顧問弁護士だった(NEWSポストセブン)
凸(`・ω・´)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【768】 見学者はどうしていたのだろう ? / 武田 邦彦
http://youtu.be/DUfc8ByFPgE
見学者はどうしていたのだろう?
http://takedanet.com/2013/05/post_3ee7.html
原子力の施設の長をしていた頃、研究所に見学者が多かった.
その人たちが法令で定められた被曝限度を万が一でも超えないように注意をしていた.
だから、日本の中に「被曝限度は法令で定められている」ということを知っている人は1000人はくだらないだろう.
その人たちはなぜ役人に「被曝限度は法令で定められていますよ」と言ってくれないのだろうか? そうしたら少しでも子どもの被曝を減らし、東北の人の負担が減るのに.
あるいは「アウシュビッツ現象」と言うべきか、それとも「チンタオ論理」(必要の前に法律無し)と言うべきか、いずれにしても非日常の環境に耐えられない「愚劣な人間」のすることなのだろう。そしてその結果が悪ければ、またその人たちは原隊に帰って何食わぬ顔をする輩.それが君たちだ。
(平成25年5月7日)
重要 放射性降下物と土壌汚染 ... 情報が途絶した中で / 武田 邦彦
http://youtu.be/fCS36Wrr8Qs
放射性降下物と土壌汚染・・・情報が途絶した中で
http://takedanet.com/2013/05/post_16d5.html
東京の放射性降下物(セシウムだけ)が増加している。
(東京)2012年平均月1平方メートルあたり12ベクレルだったのが、2013年2月は8.6ベクレル、3月は39ベクレル、4月は64ベクレルと急増している。このレベルは事故直後の5月148ベクレル、6月36ベクレルと同じレベルで何かが起こらないとこんなことはない。
さらにこれまでの累積降下量はセシウムだけで16600ベクレルに達している。
(千葉)3月が14ベクレルとこれもやや上昇気味だが、東京より低い。
(福島)1平方メートルあたり数万ベクレルを超えるところが見つかり、立ち入り禁止にして除染するという所も見つかっている。
原因は地上に落ちているセシウムが舞い上がっていると考えられます。だから、呼吸で体の中に入り、あるいは直接の被曝もあります。
1) 普通に居住できる限界(1平方メートルあたり4万ベクレル)に近づいている、
2) セシウムだけしか測定していない、
3) 国の研究機関、報道がまったく動かず、伝えない、
4) 自衛をすること、
5) 風の強い日はマスク、洗濯物を取り入れる時にははたく
6) できれば東京の新宿から西、品川から南、一階から3階以上にいる時間を増やす、
7) 食材からの被曝に注意する。外食に注意。
8) 医療被曝を極力抑える。
などが必要です。
(平成25年5月10日)
2013.3.23 小出裕章 先生講演会①
http://youtu.be/WHAddZhH1-A
2013.3.23 小出裕章先生講演会②
http://youtu.be/J07qD6snDgE
会場 京都
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恥を知れ!!(`・ω・´)q( ゚д゚)pブーブーブー
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