読者の皆様、いつもご愛読ありがとうございます(=^0^=)
今週に青森観光と石巻の知人に会いに、東北旅行をしてきます。
旅行によりブログをしばらくの間、お休みいたします。(^-^)/
帰ってきましたら、このブログにて報告しますね~じぇじぇ(^ω^)
さて、安倍内閣による原発再稼働・原発輸出、特定秘密保護法、集団的自衛権行使のための憲法解釈改悪、TPP加入、消費税増税などの策動がいよいよ強まっています。利権を握る1%の人の、利権を握る1%人の代弁者による、利権を握る1%の人のための政治をこのまま許してはいけません。
I think our society is run by insane people for insane objectives.
(僕らの社会は、ばかげた目的のために、あきれた人々によって動かされている。)
John Lennon
歌のうまい人は歌えばいい。署名もデモも一つの手段だ。これだけは自分がやりたいと思うことを、皆さんがやるようになった時、原発は必ず止まる
小出裕章
これだけは自分がやりたいと思うことを皆さんがやるようになった時、原発は必ず止まる(`・ω・´)ゞ
◆【小出裕章ジャーナル~第41回】
世界の原子力発電所で一番危ないのは浜岡です。
http://youtu.be/IsdQCqvwsmc
聞き手:
東京電力が9月27日、柏崎刈羽原発6号機7号機の再稼働に向けた調査を規制委員会に申請をしました。再稼働申請の動きについて小出さんはどのように見ておられますか?
小出さん:
まあ、端的に言ってしまえば呆れています。これまで、日本の原子力発電所というのは安全性を確認された上で建設されたはずなのですけれども、その原子力発電所が本当に破局的な事故を起こして、今、周辺の人々が苦難のどん底に落とされたまま2年半以上過ぎてしまっているわけです。
事故の原因すらがまだ分からない、まだというかこれから10年経ってもまだ分からないという困難な状況が続くわけですけれども、それでもまた原子力発電所を再稼働するというようなことを言う人たちがいるのですね。
聞き手:
東京電力がこれほどまで再稼働にこだわっているのは、再稼働をしないと再建計画が破綻する、燃料費がかさんで3期連続の赤字になると銀行からの融資が受けられなくなるということが流れていますが。
小出さん:
誠に馬鹿げた話だと思います。東京電力という会社は日本屈指の巨大会社で経済界に君臨して、政治に金をばらまいて政治を支配して、マスコミに金をばらまいてマスコミを支配してきた会社ですね。
その会社が嘘をついて今回の事故を起こして、大変、何十万人の人たちを今、現在も苦難のどん底に落としているわけですし、事故を収束しようとすれば一体、何十兆円のお金がかかるか分からない、東京電力なんて何十回倒産しても足りない、というほどの被害が実は出ているわけです。だから、本当であれば東京電力なんて倒産させなくてはいけない。再建どころではないのです。
まずは倒産させて、東京電力の責任なんかでこの事故は収束なんてできないわけですから、もう仕方がない。国家というか国民の税金でやるしかない、という事態になっているのです。東京電力が再建できるとかできないとかそういう議論すること自体が間違えていると思います。
聞き手:
当初、難色を示していたと報じられていた新潟県の知事が条件付きで容認しようというふうに変わった裏には何があると小出さんはお考えでしょうか?
小出さん:
泉田さんの当初、おっしゃっていたのは正当なことだと思いますけれども、経済的になかなか苦しい状況が続いてきたという県では、原子力にしがみついて生き延びを図ったという歴史だってあるわけですし、それによって、原子力にすがりつきながらの経済というのが既にできてしまっているわけで、地元の経済団体もみんながまた原子力から利益を得ながらなんとか食いつないでいきたいと思っているわけですから、知事という立場になってしまえば、なかなかそれを振り切るということは難しいだろうと思います。
聞き手:
浜岡原発というのは再稼働申請なんて出していいところではないですよね?
小出さん:
本当はそうだと思います。私自身は福島の原子力発電所の事故が起きる前に、日本の原子力発電所、いや、世界の原子力発電所で一番危ないのはどこでしょう? と聞かれることがよくありまして、それは浜岡ですと答えてきました。
浜岡というのはいつ起きても不思議ではない、もう近い将来確実に起きると地震学者が口を揃えて言う東海地震という地震の予想震源域の中心にあるのですね。東海地震が起きてしまえば、マグニチュード8、あるいは8.5というような巨大な地震になるというのは地震学者が皆さん予測しているわけで、そんなところに原子力発電所を立てていいなんて道理がもともとなかったはずなのです。
聞き手:
こういう中で、危険だから止めて、という当たり前のことを通すにはどうしたらいいのでしょうか?
小出さん:
私はマスコミの人に頑張って欲しいと思います。今、現在も何十万人の人々が苦難のどん底に取り残されたままいるのですね。恐らく、このラジオフォーラムの番組を聞いて下さっている人たちの中にも仮設住宅の中とか、どこかの避難所のようなところで聞いて下さっている方がたくさんいらっしゃると思います。
そういうことがどんどん報道されなくなってきていて、なんか福島の事故があたかも収束したようなことになって、本当に今の私たちが直面している事態がどうなっているのか、やはりマスコミがきちっと知らせるということをやってほしいと思います。
聞き手:
ありがとうございました。
特定秘密保護法案の本質的な問題は何一つ解決していない
http://youtu.be/fLeTiGHwXsI
ニュース・コメンタリー (2013年10月19日)
特定秘密保護法案の本質的な問題は何一つ解決していない
機密を漏らした公務員らへの罰則強化を盛り込んだ特定秘密保護法案について、与党の自民党と公明党が国民の「知る権利」や「報道・取材の自由」への配慮規定を盛り込むことで10月16日、合意に達した。政府は来週25日には閣議決定の上、国会に提出する予定だと言う。今国会で成立する可能性が現実になってきた。
安全保障や外交、テロ対策に関連した情報を守るために、それを漏らした公務員に、一般的な守秘義務より厳しい罰則規定を設ける必要があるという主張は、ある程度は理解できる。
しかし、政府が主権者である国民から合法的に情報を隠すことを認める法律には、秘密に指定する対象となる情報の明確な基準と、少なくとも事後的にその基準が守られていたかどうかをチェックする機能が不可欠だ。明確な基準が無い場合、政府にとって都合の悪い情報が一旦「秘密」に指定されてしまえば、もはや国民にはその情報が秘密に指定されるべき情報だったかどうかを判断することが不可能になってしまう。
今回、自公両党が合意した改正案には雑則として秘密の指定に「統一的な運用を図るための基準を定める」との文言が入った。この点は一歩前進したと言える。
しかし、この条文では「基準」がどの程度厳格なものになるかが現時点ではまったく不明な上に、その基準が守られたかどうかをチェックする機能が法案には盛り込まれていない以上、この条文は全く効力を持たないと言わざるを得ない。
政府に情報を統制する権限を与える法制度は、一旦それが認められてしまうと、統制されている事実そのものが国民から見えなくなってしまうという、とても危険な特性がある。制度の暴走を防ぐためには、基準の明確化と事後チェックだけは何をおいても不可欠だ。
国民の知る権利や報道の自由が尊重されることは重要だが、現行の特定秘密保護法案はこのようにより本質的な問題を抱えており、それらは何一つ解決されていない。「知る権利」や「報道の自由」を当て馬のように使い、情報統制をしたい側にとっては本丸となる「チェック機能」を排除した法案を出してくる政府の手口と、その手のひらの上でまんまと踊ってしまうマスメディアの問題点を、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
○●○●○●○●○●
NHK連続テレビ小説(テーマソング OP)「あまちゃん オープニングテーマ... 投稿者 makino-tsukushi
【太鼓の達人プラス】あまちゃん オープニングテーマ(おに) 【オート動画】
http://youtu.be/DPQbY-hDXZk
よしもと新喜劇「じぇじぇ!? 茂造のあまちゃん!!」
http://youtu.be/Sx0CVOrEsig
じぇじぇじぇ~ お知らせ (^ω^)
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東北・温泉に入れなくて(´;ω;`)じぇじぇじぇ!・・旅行その1
みなさまごきげんよう(^ω^)
10月22日~26日にかけて青森を中心とした東北旅行に行ってまいりました~(^-^)/
またしても強行軍な旅でして、帰宅後2日間ほど寝込む始末・・(;^ω^)
体力の衰えを実感したしだいであります・・(笑)
旅先でハプニングはつきものですけれど、想定外のこと(誰かの言い訳と同じ・・(^_^;))が結構ありまして、強烈な旅の印象となりましたよ~おほほっ!(^0_0^)
では、数回に分けて報告するだぜぇ~(∩´∀`@)⊃
お付き合いくださいませ・・( ^ω^)_凵 どうぞ
ああ、眠たい・・
10月22日午前3時、携帯のアラームが「時間だよ~!、時間だよ~!、・・」とけたたましく爆睡中の私を起こしてくれました・・おお!出発の時刻ですね(^^♪
旅行計画中から予想できたきつい日程の予定・・さて、どんな旅になりますか。((o(´∀`)o))ワクワク
車に飛び乗り、いざ出発!
新潟から国道7号線を北上、新発田から日本海沿岸東北自動車道に乗り村上へ北上、村上から再び、国道7号線に乗り、山形県あつみ温泉へ。
出羽の名湯・あつみ温泉ならば是非とも入りた~い(笑)せめて足湯だけでも・・しかし、この時間は足湯カフェ”チットモッシェ”も営業時間外だし、日程的な余裕もないので・・ここはパス!・・って最初から決まってたのでしょう?とツッコミは無しですよ~(笑)
あつみ温泉から再び日本海沿岸東北自動車道に乗り、酒田へ、おお!この辺りから夜が白み始めてきましたよ(^^♪
酒田から国道7号線を北上、秋田県へ突入~!鳥海山は暗くて見えまシェン(´・ω・`)
にかほから日本海沿岸東北自動車道に乗り、秋田を過ぎ左に八郎潟と遠くに男鹿半島の寒風山を望みながら一気に能代まで来ました!
さすがにお腹が減りました・・コンビニに立ち寄っておにぎりと角煮まんと野菜ジュースを購入。コンビニの駐車場でさっさと食べてしまいましたよ~(^-^)/
さて、いざ!深浦地方へ突入じゃ~!
国道101号線に進路をとり、五能線を脇に見て日本海沿いを北上。
JR五能線・偶然列車に遭遇~(^ω^)
おお~日本海を挟んで遠くに鳥海山と寒風山が海に浮かんで見える~!( ;∀;) カンドーシタ
鳥海山(右)と寒風山(左)
うん!早起きは三文の徳ですな~(^^♪
しばらく行くと・・おお!ついに青森県に突入!
青森県境!
ヤッタネ(笑)
うん?前の車は・・何と大分ナンバーの紅葉車Σ(゚д゚lll)
凄いですね━━!!
黄金崎不老ふ死温泉
ついに第一の目的地、黄金崎不老ふ死温泉!
ここに来るのは初めてなんですよね~(^^♪とっても楽しみ~(^ω^)
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入浴しようと受付に行くと・・な・何と!午前八時から~だそうです・・(ノ_・,)
現在、午前7時40分ころ、う~んリサーチ不足(´;ω;`)
どうしよう( 」´0`)」・・待つべきか行くべきか・・ここは思案のしどころ・・
夕日を見ながら入浴したいです・・なので、次回に宿題として持ち越し~(´∀`*)
露天風呂
不老ふ死温泉
http://youtu.be/JveTMFnX3To
不老ふ死温泉 公式ホームページ
http://www.furofushi.com/
後ろ髪を引かれつつ不老ふ死温泉を後にします・・(´・ω・`)
深浦を通過に思いがけない場所に巡り逢いました・・ふかうら文学館・・
ふかうら文学館
太宰治の小説「津軽」にも出てくる太宰が宿泊したとされる「太宰宿泊の間」では 太宰が宿泊した当時の部屋が再現され、初公開の書簡や貴重な資料を展示しています。
大町桂月や成田千空にも縁があるそうです~(^-^)/
太宰の宿「ふかうら文学館」
http://www.town.fukaura.lg.jp/spot/309.html
深浦から国道101号線をさらに北上。鰺ヶ沢から国道にお別れして県道を進みます。
亀ヶ岡遺跡
歴史の教科書にも載っている遮光器土偶が出土した場所とはどんなところか一度行ってみたかったのですよ~!
その姿かたちから古代宇宙飛行士説の元になったのですよね~(^^♪
おお!デーンとモニュメントのお出迎え(笑)
亀ケ岡遺跡
亀ケ岡遺跡案内板
東京国立博物館所蔵、重要文化財
http://www.emuseum.jp/detail/100614
遮光器土偶って不思議ですね??
しかし、遮光器土偶だから”しゃこちゃん”って・・\(☆o☆)/
亀ヶ岡遺跡
http://youtu.be/T3fYSazGDlU
亀ヶ岡遺跡(つがる市縄文住居展示資料館 カルコ)
http://www.tohokukanko.jp/aomori/kamegaokaiseki/
オナカスイタ┌| ∵|┘ハニャァー
では亀ケ岡遺跡を後にして、五所川原に戻って昼食を摂りましょう~(^^♪
そうそう、ここ五所川原は有名人を輩出土地なんですよね~(^-^)/
小説家の太宰治・落語家八代目 桂文楽・歌手の吉幾三さんなどなど・・変わったところで2007年夕張市長選挙と2007年参議院選挙などに出馬した羽柴秀吉さんの出身地ですね~(^^♪
おお!遠方に岩木山が見える!富士山のように見えるため別名・津軽富士と呼ばれてるのですね~( ´∀`)
八合目まで通じている津軽岩木スカイラインが九十九折の凄い道だとか・・(゚o゚;;
アッちゃ~白飛びしちゃってる・・(^_^;)
実際はこんな感じです↓
五所川原の街に入ってきました。
目的のお食事処は味噌ラーメンが美味しいという赤城食堂です。
今年の世界陸上でマラソン銅メダルを獲った福士加代子選手が高校時代に通っていたそうですよ~(^ω^)
味噌ラーメン~(^^♪味噌ラーメン~!♪(笑)
(メ・ん・)?アッちゃーお休み・・(´・_・`)ショック(;゚Д゚)!
定休日と営業時間は調べたのになぁ(@_@。味噌ラーメンがぁ・・(笑)
赤城食堂
赤城食堂[食べログ]
http://tabelog.com/aomori/A0202/A020202/2003672/
仕方ないですね・・(´・ω・`)
付近のラーメン店を探していたら、ジャーン!「でか肉ラーメン 祥月」なるお店を発見!駐車場に車も多く留まっているので人気店なんでしょうね?ここにキーメタ(^-^)/
店内に入ると二人の昔のお嬢様たちがラーメンを作ってましたよ~。
メニューには看板の”でか肉ラーメン”の他に”ほたてラーメン””しじみラーメン”などというものがありました。私はもう味噌ラーメンの口が出来上がっているので?(笑)ズバリ味噌チャーシューメンを注文しましたよ~(^-^)/
う~ん・・化学調味料が入ってますね・・惜しい・・(=_=;)
さてさて・・と、お店の脇にあった青空市場でマスカットを購入(^^♪
これがうまかった\(^^)/
祥月庵[食べログ]
http://tabelog.com/aomori/A0205/A020502/2005826/
太宰治記念館 「斜陽館」
五所川原から国道339号線を北上し、五所川原市金木町へ向かいます。
ここは太宰治の生家があるところですね~(^ω^)
その名も「斜陽館」。太宰治の小説「斜陽」から名づけられたのですね。
国の重要文化財に指定されています。
斜陽館入口
斜陽館外観
斜陽 太宰治
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1565_8559.html
ここは時間がないので、駆け足で館内を回りました・・(^-^;
ゆっくりしたかったなぁ・・(*'ω'*)
お土産物産店より斜陽館を望む
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太宰治記念館 斜陽館(HD)
http://youtu.be/3dM10_IA2is
太宰治記念館「斜陽館」 - 太宰ミュージアム
http://dazai.or.jp/modules/contents/class-a01.html
竜飛崎
国道339号線をさらに北上すること約二時間。
ついに来ました~竜飛崎(^o^)ノ イエー!
竜飛崎から津軽海峡・日本海を望む
竜飛崎灯台
竜飛崎灯台は海上保安庁の管轄なんですね(∵`)
海上自衛隊のレーダー基地もありました・・。
灯台脇から駐車場方向を望む
いつも風が吹いている土地柄だそうで、風力発電が林立していました(^0^)/
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観光バスから降りてきたお姉さんたちが津軽海峡・冬景色を歌いながら歩いていましたね~(´∀`*)そういえば石川さゆりさんって昔はアイドル歌手だったのですよね~(・∀・)
津軽海峡・冬景色 石川さゆり
http://youtu.be/wuLi3D0dYMk
階段国道
さて、ここ竜飛崎には全国で唯一、階段が国道指定されているところで国道マニアには有名なんですね~(^-^)/
ここが下の入口です。
あれ?(・3・) アルェー確かここに国道看板が立っていたと思いましたが・・
下の写真のように↓
右に曲がりました(・∀・)
これが国道ですよ~!軒下の小路ですね?(笑)
はい、左に曲がります~
はい、さらに左に曲がります~
そして、右に曲がってちょっといくと・・ジャーン出ました~(^ω^)
階段国道
こんな感じで階段で登っていきます
階段国道上部入口
国道339号 階段国道
http://youtu.be/D1o4r_bVlks
いや~国道ファンとしては満腹満腹(笑)
では次行ってみよう(。・x・)ゝ
かなり時間が押してますが・・間に合いますか・・?急げや急げ三 (lll´ⅴ`)
国道339号線を青森に向けて南下!
三内丸山遺跡
山内丸山遺跡入口
三厩から大急ぎで来ましたが・・入場制限時間から15分過ぎ・・ひえ~またしても間に合わなかった・・これで二度目ですよ・・(´;ω;`)
やっぱりタイトなスケジュールが仇に・・(´ω`)
見たかったなぁ・・(ToT)
公式ホームページ 特別史跡「三内丸山遺跡」
http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/
泣く泣く、青森市内のホテルに行きます・・
元気を出して!夕食が待っているぞい~(^-^)/
(何と切り替えの早い・・(笑))
青森駅前夜景
飯だ!めしだ!青森に来たらやっぱりホタテですよね~(^O^)!
食堂 おさない
おさない店内
おお!有名店なのですね?店内には色紙がいっぱい!
さて、なにを食べようかな?
ここは一つ奮発して、ホタテ料理でパクパクムシャムシャと(笑)
ほたて丼
ほたてフライ
おお!ほたて丼のホタテの粒が大きいですね~(n‘∀‘)η
大満足!ごちそうさまでした(^ω^)
お食事処おさない [食べログ]
http://tabelog.com/aomori/A0201/A020101/2000071/
こうして、青森の夜は深けるのであった・・
東北・温泉に入れなくて(´;ω;`)じぇじぇじぇ!・・旅行その2
に続く(^-^)/
東北・温泉に入れなくて(´;ω;`)じぇじぇじぇ!・・旅行その2
東北旅行2日目
ああ、眠たい・・
10月23日午前7時、携帯のアラームが「時間だよ~!、時間だよ~!、・・」とけたたましく爆睡中の私を起こしてくれました・・おお!出発の時刻ですね(^^♪
しかし、馴れない寝具は寝づらいですね・・(^-^;
ベットより布団がいいな・・あなたはベット派?それとも布団派?(^^♪
さて、今日は下北半島を巡る旅・・さて、どんな旅になりますか。((o(´∀`)o))ワクワク
車に飛び乗り、いざ出発!
青森から国道4号線を野辺地へ向けて東方へ。途中で「青森の奥座敷」とも呼ばれる浅虫温泉を通過。ここまでくれば青森の朝のラッシュに引っかからないでしょう??(^^♪
野辺地から国道4号線を降りて国道279号線をむつに向けて北上します。ちなみに、この国道279号線の起点は函館だそうです・・つまり、津軽海峡の部分は海上国道なんですね(゚д゚)!
さて、今日は朝食と昼食を兼ねて旨いと評判の「横濱家系ラーメン刻乃家」でラーメンを食べることにします~(^-^)/
(・3・) アルェー?刻乃家がないですよ・・ああ、店名を変えたのかな?その名も「家系家(いえけいや)」・・ん?静かだなあ?嫌な予感・・
ひぇ~定休日!(´;ω;`)・・・凸
家系家(旧・刻乃家)
横浜家系ラーメン家系家[食べログ]
http://tabelog.com/aomori/A0204/A020401/2001544/
むつ市に入ってコンビニに立ち寄っておにぎりと野菜ジュースを購入・・(´ω`)
コンビニの駐車場で侘しく食べるのでした・・(。-_-。)
そういえば、ここ「むつ」は軍港があってその昔、原子力船”むつ”の母港だったところですよね?
今日も先は長いです、先を急いましょう!
むつから国道338号線を脇野沢へ向けて西方へ
うん?脇野沢から佐井までは国道338号線は通行止ですって!!アッちゃー(´・_・`)
まあいいや、川内から県道48号線を北上して、途中から県道253号を西に進み、国道338号線との合流にやっと出ました(^_^;)
本当は左の脇野沢からここに出る予定でした(^_^;)
通行止~
今、気づいたのですが辺は紅葉してますね~(-^〇^-)
どうりで、寒いです・・((´д`))
では、国道338号線を進むとしましょう(^-^)/
仏ヶ浦
おお!着きましたぞ!仏ヶ浦!
かの大町桂月が「神のわざ 鬼の手つくり仏宇陀 人の世ならぬ処なりけり」とその奇観を褒め称えた場所ですよ~(^ω^)
前に一度訪れた時は国道が砂利道で難儀しましたが現在は拡幅舗装されて快適ですね~(^ω^)
それに専用駐車場も出来て整備されたのですね~(^^♪
しかし、ここから仏ヶ浦まで標高差約100mは降って行かねばならず、きついのですよ・・
そこで、私の脚に聞いてみました「おい下まで降ってまた登ってこれるかい?」「嫌~や~!絶対無理!」ということで、無理をしないことにしました・・(笑)
仏ヶ浦下口
蓮華岩
極楽浜から北方を望む。中央の断崖が五百羅漢
国道338号より望む仏ヶ浦
大きな地図で見る
自然の造形美 仏ヶ浦
http://youtu.be/oRk8vsMvIGc
仏ヶ浦へようこそ!
http://www.hotokegaura.jp/
では、大間に向かって行くぜぇ~(^-^)/
途中でイルカがジャンプしそうな岩がありました!
なんという名前の岩なんでしょうか?わかる方いますか??
大間に近づいていくと何やら高いクレーンが見えてきました。う~ん、あれが建設中の大間原発か・・
あさこはうす
あさこはうす
あさこはうすは別ブログで詳しく報告しますね(^-^)/
大間崎
あさこはうすをあとにして、しばらく行くと本州最北端の地・大間崎に到着。
大間崎
駐車場に車を停めて、大間崎に向かう屋台街があって、そこにマグロのかぶと焼きが売ってました~(^q^)美味しそう~(^p^)・・岬見学のあとに立ち寄って食べることにしましょう!
本州最北端の碑
大間咲といえば本マグロの産地ですね。土産店のポスターに大間産マグロが築地でな・何と!1億5540万円でセリ落ちたそうな!!(゚д゚)!
一貫辺り4~5万円だそうな~(@_@;)
築地初競り 大間産マグロ1億5540万円!すしざんまいが落札(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/01/05/kiji/K20130105004914640.html
それならば!是が非でもマグロのかぶと焼きを食べねば!!
ワクワクしながら駐車場に戻る途中の例のお店の前にきましたよ~(^^♪
「マグロのかぶと焼き一本ちょうだい~♪」「ありませんよ・・」え?さっきまで大量に売っていたのに・・「はい、先ほど観光バスがついてそのお客さんがみんな食べてしまったよ~」ガーンΣ(|||▽||| )やっちまったよ~(´;ω;`)
いいもん(´ε`;)←やせ我慢(笑)
大きな地図で見る
本州最北端の町 大間崎
http://youtu.be/0031Zcc2BBo
大間崎観光土産センター
http://www.oma.co.jp/
大間に別れを告げて、国道279号線を南東方向に上り、大畑で県道4号線を下北半島中心部へ向かいます。
県営キャンプ場を過ぎ、薬研温泉を過ぎてしばらく行くと・・
ジャーンきました来ました~(^ω^)
奧薬研温泉 夫婦かっぱの湯
ヤッホー!ここで黄金崎不老ふ死温泉の雪辱を晴らすのじゃ~(^-^)/
閑散とした駐車場に車を停めて、いそいそと露店風呂に向かいます(^^♪
(・3・) アルェー、前に来た時とは雰囲気がどことなく違うな・・?
なるほど、露天風呂に屋根がついたのね?(^O^)
さっそく、服を脱ぎ捨てて湯船につかろうとしたのですが、妙に湯量が少ないな・・足をそっと入れると・・・アチー!(;´д`)ゞ アチー!! 60℃はありますよ~(´・_・`)
脱衣所の前に張り紙があります・・なになに・・エッ!今日は清掃日!!
アッちゃー(´・_・`)またしてもやってしまった~(ToT)
(´・ω・`)
かっぱの像
奥薬研温泉 - ぐるりんしもきた
http://www.shimokita-kanko.com/?p=370
200円で近くの温泉に入れますだって・・んも~ぉ、温泉なんてどうでもいいわぃ・・(*'ω'*)
と、空威張り・・心はブルー・・(笑)では、次に行きますか・・(;´д`)トホホ…
県道4号線を南下します。
うん・・おなら臭い・・私、オナラした?いいえしてません!(笑)
窓を開けると匂いはしない・・なぜでしょうか・・??まあいいや・・
そんなこんな車を走らせると到着しました!
恐山
大きな地図で見る
まずはこの曲をお聴きください!
(最初に大きな音が出ますので音量を絞ってくださいね)
恐山 芸能山城組
http://youtu.be/C9JDx6TL40s
続き
http://youtu.be/fpKa1ogS-RI
続き
http://youtu.be/IAFyCXn0Ez0
恐山の印象はこの音楽が雄弁に語っていると思います。
恐山外門
恐山山門
菩提寺
納骨塔
みたま石
無間地獄
大師堂
ぎゃ~(;´д`)
写真には撮りませんでしたが人骨が祀られていました・・(((;゚Д゚)))
極楽浜と宇曽利湖
日本三大霊場 恐山
http://youtu.be/hqq6wTUl2yg
恐山 - 社団法人 むつ市観光協会
http://www.mutsu-kanko.jp/guide/miru_01.html
ああ、判りました。先ほどのオナラ臭は恐山から流れてきた硫化水素だったのですね・・(^O^)
さて、十分におどろおどろしさを体験してむつを経由して尻屋崎に向かいます。
むつを過ぎてだんだんと黄昏てきましたね・・尻屋崎に到着する頃は暗闇になっているかもですね・・(^-^;
尻屋崎
アッちゃー尻屋崎の入口が閉鎖されています。
尻屋崎入口
灯台と寒立馬に会いたかったな・・(;_;)
実際はこんな感じです↓
【絶景ドライブ】尻屋崎周回路・下北半島
http://youtu.be/2z0flLSHs8E
尻屋崎からの帰りで津軽海峡の漁火が綺麗でしたよ~(^-^)/
津軽海峡漁火
さあ!ここから急いで今夜の宿の八戸まで直行です!
県道248号線から国道338号線をひたすら南下、途中・六ヶ所再処理工場の脇を通り過ぎ、ようやく八戸へ~(^-^)/
さっそく、チェックインしてネットカフェへ行きます(笑)
え?何故食事を摂らないのかって??それはですね・・これから行く予定の食堂が午前0時から開店だからです。それで、ネットカフェで時間をツブしているのですよ~(^0_0^)
深夜食堂
ここはですね、八戸の食堂を検索していたらたまたま見つけて、是非とも行きたいと思ったのですね~(・∀・)
深夜食堂の営業時間は午前0時から午前7時だそうです。まるで築地の食堂みたい(笑)
深夜食堂看板
味のあるお品書き(^^♪
お店の方にタコさんウインナーはありませんか?と尋ねたら今日は売れ切れとのこと・・食べたかったな~(^┰^;)ゞ
私が注文したのは
生姜焼き定食
鳥の唐揚げ
ブリの刺身
食べていいる最中に、テレビドラマ深夜食堂が流れてますます旅情を誘いますね~(^-^)/
深夜食堂 - 本八戸[食べログ]
http://tabelog.com/aomori/A0203/A020301/2008175/
ドラマ「深夜食堂」公式サイト
http://www.meshiya.tv/
新潟からここに目指してやって来ましたとお店の方に告げると大変喜んでくれました~(^^♪
いや~食ったくった~(^-^)/身体に良くないですけれど・・
こうして八戸の夜は深けるのであった・・
東北・温泉に入れなくて(´;ω;`)じぇじぇじぇ!・・旅行その3へ続く
東北・震災のつめあとを辿る・・旅行その3
東北旅行3日目
ああ、眠たい・・
10月24日午前7時、携帯のアラームが「時間だよ~!、時間だよ~!、・・」とけたたましく爆睡中の私を起こしてくれました・・毎度お馴染みのフレーズです(笑)
昨日は夜遅くに食事をしたのでよく眠れなかったです、そしてもたれ気味・・(^-^;
さて、今日は三陸海岸で震災の跡を巡る旅・・う~ん、ちょっと複雑な気持ち(´ヘ`;)
車に飛び乗り、いざ出発!
八戸より国道45号線を南下します。
朝のラッシュに引っかからないように、早めの行動を・・スピード違反ではありませんよ~(^^♪
南下すること約2時間、久慈に到着しました。
久慈と言えば、朝の連続ドラマ「あまちゃん」のロケ地ですね!
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」
http://www1.nhk.or.jp/amachan/
三陸ジオパーク
http://sanriku-geo.com/
道の駅くじ
久慈では朝食に海女丼とまめぶ汁を食べようと思います。
ん?じぇじぇじぇ!!道の駅併設のレストランの開店時間は午前11時から・・またしても目的のものが食べれず・・(´;ω;`)
仕方がないので、同じ道の駅併設の売店で唐揚げ弁当を購入・・ああ、ここでは生”まめぶ”は売っているのに・・(´・ω・`)
構内の会議室?でしょぼしょぼお弁当を食べるのでした・・ε=(・д・`*)
久慈秋まつり山車
この山車は何ですか~(@_@;)!ウサギさんたちが雅楽を奏でて、それをバックにリオのカーニバルよろしくお姉さん達が熱狂的に踊り、ペガサスが舞い上がるのですね~!?
いや~!夏ばっぱ(宮本信子)や北三陸の越路吹雪(渡辺えり)が出てきそうですね~(^^♪
あまちゃんロケ地 小袖の震災写真
北三陸駅の絵
北三陸駅の駅長(杉本哲太)と副駅長(荒川良々)が出てきてほしい~(笑)
海女丼の食べ方~How to eat the amadon~
http://youtu.be/mXIBmn0-c8g
大きな地図で見る
道の駅くじ やませ土風館
http://dofukan.com/
久慈から国道45号線をさらに南下して、途中で県道173号線を進みます。けっこう、険しい道です。
22 龍泉洞
ようやく到着しました(^-^)/
龍泉洞前
龍泉洞入口
ここも楽しみにしていた場所ですよ~(^^♪
ん?・・・
「龍泉洞は先日の大雨の影響で増水しており、10月22日(火)から閉洞しています」
アッちゃー!!じぇじぇじぇ(´・ω・`)
またしても、想・定・外・・ああ~(ToT)
実際はこんな感じです↓
龍泉洞地底湖
2011 岩手県龍泉洞
http://youtu.be/3tKHyOwPdyU
龍泉洞 - 岩泉町
http://www.town.iwaizumi.iwate.jp/~ryusendo/
ウンッもう!~(*'ω'*)
一体どうなっているのか判りません(笑)
仕方なく次に向かいます・・ε=(・д・`*)ハァ…
国道455号線を太平洋方向に進み、再び国道45号線に合流し南下します。
25 田老
宮古市に入ってからしばらく進むと周囲が急に開けてきました。
おお!下り線側に仮設バラック作りのコンビニが!
ローソン 宮古田老乙部店
その向かいに三陸大津波の標識が!
三陸大津波 標識
コンビニで小休止します。
ここは津波で多くの犠牲者を出した、宮古市田老町の北の入口です。
震災前の岩手県宮古市田老地区2
http://youtu.be/NI4uQkvouqY
田老町 復旧 災害 大津波被災
http://youtu.be/ZFpqz0VX_iw
田老港へ行ってみます。
すると・・
たろう観光ホテル
震災前の岩手県宮古市田老地区
http://youtu.be/UuhsajlhV9U
被災地は今!東日本大震災 岩手県宮古市田老港~世界最強の防波堤が~
http://youtu.be/p-KTR-kaec8
田老 津波到達表示板
下から
昭和三陸地震津波 10m
明治三陸地震津波 15m
(表示版はありませんが)東北地方太平洋沖地震津波 18m
3 1F tunamitarou
http://youtu.be/-U77l6Fscho
1.ローソン 宮古田老乙部店・三陸大津波標識
2.たろう観光ホテル
3.津波到達表示板
NPO*立ち上がるぞ!宮古市田老*
http://npotarou.web.fc2.com/index.html
複雑な気持ちで田老を後にします。
23 浄土ヶ浜
浄土ヶ浜は前に一度来ています(^-^)/
以前は浄土ヶ浜に直接車を乗り付けられるともいましたが・・ゲートが閉まっていて、監視員がいますね・・
浄土ヶ浜入口
浄土ヶ浜
う~ん、ここから浄土ヶ浜まで歩いて15分ですか・・どうしようかな・・?
旅の疲れも溜まってきているし、ここは浄土ヶ浜ビジターセンターの見学のみにしたいと思います。
浄土ヶ浜ビジターセンター
http://www.jodogahama-vc.bz-office.net/
浄土ヶ浜 宮古市
http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1382.html
宮古市中心部を過ぎて国道45号線をさらに南下し、釜石市に入り鵜住居から少し海岸方向を進みます。田老もそうでしたが、ここ鵜住居も建物跡の荒地が広がっています。
35釜石 根浜・鵜住居
根浜・宝来館
宝来館・裏山
津波 TSUNAMI - Earthquake (3/11) 20110411
http://youtu.be/_m8jLnOYzfg
釜石消防署鵜住居出張所跡
釜石消防署鵜住居出張所跡内部
第5部・備えの死角
(1)避難所/施設の役割、誤認広がる
(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1114/20130430_02.htm
釜石市 鵜住居地区の津波被害
http://youtu.be/ARv_4a_8FBA
衝撃と胸の痛みが続きますね・・
さらに南下し三陸縦貫自動車道を進み、陸前高田に出てきました。
陸前高田
陸前高田米沢商会ビル
米沢商会ビル津波表示板
東日本大震災/屋上、高さ14メートルに津波表示板/ビル所有者の米沢さん(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130208t33009.htm
東日本大震災の津波で被災した岩手県陸前高田市の3階建てビルの屋上に7日、所有者で、包装資材販売「米沢商会」を経営する米沢祐一さん(48)が、津波の到達点を示す表示板を設置した。高さは約14メートル。屋上の煙突にしがみつき、九死に一生を得た米沢さんは「津波の記憶を風化させたくない」と力を込める。
屋上の煙突部分に縦1.3メートル、横1メートルのアルミ複合製の表示板2枚を取り付けた。
大学時代の友人に設置を勧められ資金面でも協力してもらった。
震災時、近くの倉庫で地震に遭った。すぐ戻ると、父の節祐さん=当時(74)=、母の静枝さん=同(70)=、弟の忍さん=同(38)=がいた。3人は約70メートル離れた市民会館に避難し、米沢さんは残った。
避難しようと2階に上がろうとした時、津波が襲ってきた。慌てて屋上の煙突まで駆け上がり、 しがみついたところで、津波は建物全体をのみこんだ。
黒い水が街を覆い、市民会館も何も見えなくなった。津波は足元まで迫った。煙突にしがみ ついたまま一日を過ごし、自衛隊のヘリで救助された。市民会館に避難した3人は遺体で見つかった。
陸前高田市では、市民会館や旧市役所など被災建物の取り壊しが進む。米沢さんのビルも希望すれば国の予算で解体できたが、断った。
米沢さんは「壊したら二度と戻らない。実物がないと実感が湧かない。ここまで津波が襲ったという教訓も伝えられなくなる」と言う。
米沢商会のビルの位置は市が計画するかさ上げ地域から外れているため、現段階では解体は求められていない。先行きは分からないが、米沢さんは「できれば、ずっと残したい」と話した。
津波浸水高の表示板を設置した煙突で、助かった状況を再現する米沢さん
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2013/20130207025jd.jpg
津波が全体を襲った米沢商会のビル
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2013/20130207026jd.jpg
米沢商会のビル
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2013/20130207027jd.jpg
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【東日本大震災】陸前高田市 -あの日あの時-
3.11.2011 Tsunami JAPAN
http://youtu.be/zVfpPQ2lAPA
陸前高田から気仙沼まで南下してきました。
48 気仙沼
気仙沼で県道34号線を進みます。
ああ、やはり間に合いませんでしたね・・
第十八共徳丸
打ち上げ漁船跡で捜索=「第18共徳丸」解体終え-宮城県警
(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201310/2013102800035
東日本大震災の津波によって宮城県気仙沼市の内陸部に打ち上げられた巻き網漁船「第18共徳丸」(330トン)の解体作業が終了したことを受け、県警気仙沼署は28日、漂着跡地で行方不明者の捜索を実施した。
【動画】気仙沼に襲来した大津波
共徳丸の解体作業は9月から行われ、今月24日に終了。捜索は、同船があったためこれまで捜すことができなかった部分を中心に、18人態勢で進められた。共徳丸の下敷きになっていた自動車が専門業者によって撤去されると、署員はがれきやごみなどをかき分け、手作業で捜索した。(2013/10/28-11:47)
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私が到着したその日に解体作業が終了したのですね・・。
予想はしていましたが(笑)
辺は黄昏てきました。
南三陸町は通過のみとしますね。
南三陸町で渋滞に遭ってしまいましたが、街の中心部だったところ思われる道に車列のテールランプがずっと続く中で、周囲が真っ暗だったのが印象深いでした・・(。-_-。)
ようやく、石巻に入り友人に会うことができました(^-^)/
5年ぶりですかね・・(・∀・)
震災当時、連絡が取れずに随分と心配したものです・・(^-^;
会えて良かった・・(^▽^)
旧交を温めて更けゆく石巻でした!
東北・震災のつめあとを辿る・・旅行その4
に続く。
東北・震災のつめあとを辿る・・明暗を分けた門脇と大川・・旅行その4
東北旅行4日目
10月25日午前7時すぎ、≡(( ´Д`)/≡=地震!
大きな揺れではなかったのですけれど、いつもの携帯アラームに代わってこの地震が私を起こしてくれました・・今日は二度寝します(笑)
約一時間半ほど二度寝して、9時前に起床~(^ω^)
それにしても、二度寝ってなぜこんなにも気持ちいいのでしょうかね~(^^♪
では、車に飛び乗り、いざ出発!
国道398号線を女川へ向けて車を走らせます。
まず、旧北上川に架かる石巻バイパスの橋を渡った時の印象・・あまり津波被害がひどい印象が無いですね・・しかし、その印象は後で打ち砕かれるのでした・・(;´д`)
さて、女川は中村雅俊さんの出身地ですね。
海を抱きしめて 雅俊さん
http://youtu.be/Q9nw1iue3HQ
女川港で雅俊さんが歌ってます。
震災直後の女川
「女川」と聞いてピン!っときたあなた!そんなあなたは鋭い~(・∀・)
そう、女川から女川原子力発電所へ向けて県道41号線を進みます。
小出先生をはじめとする学生たちは朝早くに女川駅前から、この県道41号線を原発予定地に向かって横浦-大石原-野々浜-飯子浜-塚浜-小屋取と山道を歩いたそうです。
小屋取という集落まで15kmの道のりにビラを一軒一軒配りながら歩き、夕方また歩いて女川に戻ってくる・・若さだけではそこまで出来るものではありませんよね・・信念がなければ・・
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入江ごとに集落跡があり、ちょっとした高台に仮設住宅がありました・・女川から約15km進むと・・「東北電力専用道路 許可なく立ち入りを禁ず」の看板が・・正面には監視カメラがこちらを睨んでいます・・
ここから先には進まない方がいいですよね・・(^-^;
ここからUターンして、 女川原子力PRセンターに向かいますか・・
女川原子力PRセンター
女川原発遠景
線量計
女川原子力PRセンター前にあった線量計の数値は線量率記録計の値が約60nGy/h、線量率計が93nGy/h・・
うーん、この違いは何でしょうか・・( ̄◇ ̄;)
ちなみに、nGy/h × 0.8 × 0.001 = μSv/h です。
1/2サイズ原子炉模型
展示室に入ってから、ピッピッピッ・・と音がするんですけど・・何でしょう?
音のするところに行ったら・・ありました・・線量計。
線量計
数値が0.09μSv/hですから、外の線量計は93nGy/hが正しい値なのでしょうね?( ̄◇ ̄;)
東日本大震災の記録・女川原発は・・・
http://youtu.be/cGdhagahYHs
女川原子力PRセンター
http://www.tohoku-epco.co.jp/pr/onagawa/
なぜ女川原発は無事だった 津波の高さは福島と同程度(朝日新聞)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103300517.html
9月13日 【文字起こしUP】小出裕章氏と語る、続・原発『安全神話』溶融【その①】(ぼちぼちいこうか。。)
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3032401.html
より、小出先生の大学生時代のお話。
さて、県道220号線を経由して女川に戻り、国道398号線で石巻に再び向かいます。
お腹が空いたので、友人のオススメのお店に行きたいと思います(^-^)/
石巻 中国料理 揚子江
朝食を摂らなかったので凄くお腹減った~(^┰^;)ゞ
注文したのは・・(^q^)
天津飯
海鮮掛ご飯
これは珍しい!
石巻クジラ焼売
いや~!よせばいいのに3点も注文してしまいましたよ~(^0_0^)
旅先でちょっと抑制が効かなくなっているのか・・(^^;
美味しかった~!食った食った~(^^♪
ごちそうさまでした(^ω^)
レジに行って会計をしている女性が店長さん
震災大変でしたでしょう・・と声をかけたら優しいお言葉。
例によって鼻の下が・・
ビロ━(゚∀゚)━ン!!
ここ揚子江も津波被害に遭って再建に苦労したそうです。
被害状況がHPにアップされているのでご覧くださいとのこと。
揚子江さんからお借りしました。
中国料理 揚子江
http://youtu.be/O1smd0RXiGQ
中国料理揚子江
http://www.yousuko.jp/
石巻市立門脇小学校
揚子江から旧北上川の右岸を海の方に進み、石ノ森萬画館の脇を通過して、旧北上川河口付近に来ました・・
そこにあった光景は田老や鵜住居、陸前高田のような建物跡が一面に広がる荒地でした・・
石巻市門脇
石巻市立門脇小学校
震災遺構として保存が決まったのか?工事中でしきりに遮られて見えませんでした・・
間一髪津波脱出 児童、親と抱き合う 石巻・門脇(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20110316_11.htm
校舎が津波に襲われ、火事も起きて全焼した石巻市門脇小(児童300人)は多くの児童が石巻高など市内4カ所で避難所生活を送っている。ほとんどの児童は学校の誘導で高台に避難し、無事だった。地震発生2日後の13日、児童は別の場所に身を寄せた親らと再会した。
鈴木洋子校長(60)によると、地震直後の津波警報を受け、下校した一部児童を除く約275人を誘導し、高台の日和山公園に避難させた。「ゴーという音がして、遠くを見ると住宅が流されていた」と振り返る。
校舎には、学校に避難して来る住民のために佐藤裕一郎教頭(57)ら4人が残った。教頭の話では、津波が電柱をなぎ倒しながらすごい勢いで接近。住民約40人と校舎裏側から間一髪で脱出した。校舎に自動車がぶつかる音が響き、ガソリンに引火したとみられる火災が起きた。
佐藤教頭と住民は公園で児童と合流し、数カ所の避難所に分かれて夜を過ごした。避難所生活が始まっても、すぐに保護者と会える児童ばかりではない。物資が不十分で不安を募らせる児童に担任が目を配った。
◇児童、親と抱き合う◇
6年佐藤真歩さん(12)は一つ下の弟と石巻高に身を寄せた。避難生活の3日目、東松島市に避難した母陽子さん(46)が2人を捜し出し、再会して抱き合った。
真歩さんは「昼間はみんながいて寂しくなかったが、夜は泣いた。母に会えた時はうれしかった」と声を詰まらせる。
同小は、避難した全児童が親族と会えたことを確かめた。避難前に保護者に引き渡した児童ら9人の安否は確認できていない。
火が校舎に燃え移り、裏山へ逃げた/小笠原夕子さん=石巻市門脇町4丁目・主婦(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1074/20110603_01.htm
地震の後、会社が休みで家にいた夫(40)と三男(5)と一緒に、門脇小に3年生の次男(8)を迎えに行きました。
高台に避難しようと校庭で近所の人と話していたら、教頭先生が「津波が来た! 早く校舎に上れ!」と叫びました。
海沿いの雲雀野公園の方を見ると、遠くの電柱が次々となぎ倒されるのが見えました。
走って3階の屋上に上り、下を見てあぜんとしました。既に校庭は家と車の海でした。
屋上に50人ほどいましたが、皆、言葉が出ませんでした。
家や車の隙間に見えた水はどす黒く、いつもの海の色と違いました。
流れてきた家に火が付き、次々と校舎にぶつかりました。
ドーン、カシャカシャと大きな音が響き、校舎が崩れるかもしれないと思いました。
「ここで死ぬんだ」とぼうぜんとし、パニック状態にもなれませんでした。
火は校舎に燃え移り、皆で2階の窓から板を渡して裏山へ逃げました。
昨年2月にチリ大地震で大津波警報が出た時は皆すぐ避難したのですが、被害がなかったため、今回は避難しない人もいたようです。
私も半信半疑でした。地域で大勢の人が亡くなってしまいました。
門脇小学校 地図
http://www.geocities.jp/aikawatetuya/tizu/kadowakishou.html
長渕剛 ひとつ
http://youtu.be/B9uSRgibBww
紅白歌合戦 2011.12.31 長渕剛 ひとつ 石巻 門脇小学校
旧北上川河口域の津波被害状況
http://www.michinoku.ne.jp/~kappa/tunami/tunami1.htm
石巻市立大川小学校
県道33号線・県道30号線と乗り継ぎ、到着しました。
ここは遺族感情に配慮して、また、気持的にも写真を撮る気になれなくて、一枚も撮りませんでした・・(´;ω;`)
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大川小学校を襲った津波の悲劇・石巻
http://memory.ever.jp/tsunami/higeki_okawa.html
山の陰から濁流急いでUターン/武山晃一さん=石巻市長面江畑・建築業(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1074/20110516_21.htm
仕事先から帰る途中に地震が起き、自宅に向かおうと、2トントラックを走らせました。新北上大橋を石巻市北上町側から釜谷側に渡った後に津波が橋に迫り、後続の車は引き返しました。
そのまま釜谷の中心部を通りすぎたころ、200メートルほど先の山の陰から津波が見えました。泥色で住宅の2階くらいの高さだったと思います。濁流は家を丸ごと乗せて迫ってきました。
「ためらったらのみ込まれる」。Uターンし、一気に釜谷を走り抜けて橋のたもとまで戻り、そのまま左折し石巻市雄勝町方面に車を進めました。後続の車はなかったので、集落を抜けて車で逃げられたのは自分が最後だったと思います。
Uターンする時刻が数秒遅ければ津波と鉢合わせしていました。幸運なタイミングでした。雄勝町方面の峠の手前にトラックを止め、津波が6回押し寄せてくるのを見ました。
当日の夜は車、翌12日は近くの集会所で過ごしました。仕事で雄勝町にいた妻や、津波の直撃を受けた自宅から避難した中学生の長女らと3日目に再会しました。「みんな駄目かな」と思っていたのでうれしかったです。
目撃場所イラスト地図
http://www.kahoku.co.jp/img/news/201105/tunami0514_zu.jpg
石巻市立大川小学校の近くに押し寄せた津波
http://youtu.be/DW0dqWR4S7M
東日本大震災 宮城県石巻市大川小の被害状況
http://youtu.be/HNJWV0pmUcc
大川小学校事故検証委員会
http://www.e-riss.co.jp/oic/
では、先ほどきた県道30号線を戻り、国道45号線に入ります。ちょっと行くと道の駅上品の郷が見えてきました。ここに立ち寄って休憩したいと思います。
おお!偶然にも津波被災モニュメントが駐車場前にありました。
道の駅大谷海岸
津波被災モニュメントの展示
http://www.joubon.com/home/modules/tinyd/05.pdf
道の駅上品の郷をあとにして、国道45号線から河北I.C.で三陸自動車道に乗り一路南下します。
やがて、常磐自動車道に入ります。この周辺はこの道の海側は水田がほとんど耕作されていなく、山側は稲刈りが終わった様子・・自動車道を堺に明暗を分けているところですね・・(つд⊂)
山元I.C.から国道6号線をひたすら南下して行けるところまで行ってみたいと思います。
相馬に入った頃か黄昏て来ました。さらに、台風27号の影響で雨が降っています。相馬の市街地は人々の営みが平常に行われているようです。やがて南相馬に入ってきました。南相馬は震災と縁が深く、関東大震災の第一報を世界に無線発信したのが南相馬にある原町無線塔だったそうです。
原町無線塔
南相馬からやがて浪江に入ってくると道路両側の家屋の灯りが全くついていなく、まるでゴーストタウンのよう・・(´ε`;)。
それでも結構、上下線とも交通量はあるのですね~。
福島第一原子力発電所へ通勤する原発作業員が乗った車や資材搬入のトラックなのでしょう。
ついに来ました・・。
検問所
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ここから先は通行許可書がないと先に進めません・・ので、ここからUターンしますね。
Uターン後、気づいたのですが、国道6号線から交差点の辻つじに警備員が配置されていて帰宅困難区域に侵入しないように見張っているのです。暗くてよくわかりませんでしたが、タイベックスを着ていたような・・(^^;
では、相馬まで戻り、国道115号線で福島へ。福島市街に入る前に空間放射線量計の電光掲示板の値が0.44μSv/hと表示されていました・・ちなみに、浪江町では0.2~19.2μSv/hだったそうな・・(´ヘ`;)
福島から国道4号線で郡山で行きます。郡山でファミリーレストランで遅い夕食です。
ここから磐越自動車道で一気に新潟へ・・おお!新潟へ戻ってきたど━━━━!!
と、うまいこといかないもので、途中で猛烈な眠気に襲われ・・仕方なく上川PAで仮眠をとることにしました。
うん?揺れている・・震度3くらいかな?またしても地震で起こされちゃった・・それにしても長いな・・これは遠くの大規模地震ではないかな?と思ってラジオをつけたら案の定、太平洋でM7の≡(( ´Д`)/≡=地震!
そこからほうほうのていで逃げ帰る私でした(笑)
大きなトラブルもなく無事に帰ってくることが出来ました~(^-^)/
良かったよかった(´∀`)
東北旅行 完
小出裕章先生:事態はどんどん悪い方向に行っているわけですから「福島の重荷」を背負っていくしかない
#福島 #原発 #4号機 核燃料飛散し東京も避難必要か⁉
字幕☆#Fukushima Unit4 #Nuke Destroying #Tokyo⁉
http://youtu.be/yRh87EvS6GI
#福島 #原発 #4号機 核燃料取出し折れて #放射能 再拡散❢
#Fukushima Unit4 #Radiation GonnaSpread☢字幕
http://youtu.be/bBfxgxyQ9HY
11/6現地取材 4号機使用済み燃料プール【全】
http://youtu.be/usPeO8K8G3I
福島第1原発4号機
核燃料取り出しの課題は(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-04/2013110414_01_1.html
東京電力福島第1原発4号機の使用済み核燃料貯蔵プールからの燃料取り出し作業が、今月中旬に始まる見込みです。どんな作業が行われ、どういう課題があるのでしょうか。
(中村秀生)
Q1 事故発生時、燃料プールは?
2011年3月11日の地震・津波発生の4日後の15日、4号機の原子炉建屋は水素爆発で損壊しました。
定期検査中だったため、原子炉内の燃料(548本)はすべて原子炉建屋上部にあるプール内に移されていました。プールには未使用の燃料204本を含めて計1535本の燃料集合体があり、そこに爆発で作業台車用階段や足場板、金属片などが落下しました。
当初、原子炉停止から間もない燃料が入っている4号機プールは崩壊熱による発熱が大きく、冷却不能による燃料溶融が心配され、海水注入されました。
Q2 現在の状況は?
爆発で損傷した建屋の崩壊やプールの底が抜けてしまうこと、注水した海水の塩分で燃料やプールの腐食がどれだけ進んでいるかなどが懸念されます。
東電は、プール底部の補強工事、建屋の壁の検査、燃料の腐食試験などを行った結果、健全性が保たれていると説明しています。
燃料取り出し作業に向けて、放射性物質の外への飛散・拡散を抑えるために建屋を覆う「燃料取り出し用カバー」を設置。がれき撤去を進めています。
未使用の燃料2本を試験的に取り出したため現在、プール内の燃料は計1533本。
一方、燃料の移動先の敷地内共用プールに、6840本の容量にたいして6375本の燃料が保管されていたため、別の保管設備に順次移送しています。
Q3 燃料取り出し計画とは?
東電は、燃料の健全性を確認したうえで、未使用の燃料から取り出すとしています。
作業の手順は、(1)プール内のラック(棚)にある燃料集合体を、燃料取り扱い機を使って水中で1本ずつ構内用輸送容器(キャスク)に移し替える(2)キャスクをクレーンでつり上げて床上の作業場所に移動(3)キャスクのふたを閉め、除染を実施(4)クレーンでキャスクを地上までおろしてトレーラーに搭載(5)共用プールに運搬する―計画です。
キャスクは長さ約5・5メートル、直径約2・1メートルの円筒形。最大22本の燃料集合体を収納でき、燃料を含めた重量は約91トンです。
2014年末の完了をめざす予定。
Q4 作業に危険はないの?
落下したがれきの悪影響が心配されます。衝撃で上部が変形したり、燃料集合体を覆うカバーとラックのすき間に異物がはさまっていて抜き出すときにひっかかる可能性があります。燃料取り出し前に異物を除去すること、荷重を監視することでひっかかりを防止することが課題です。
原子力規制委員会の検討会では、ひっかかりを検知する荷重変動の判断基準や過去のトラブルを踏まえた対応について、疑問が出されました。
通常の燃料取り出しは自動操作でできますが、事故後に新たに設置した燃料取り扱い機は手動のため、運転員の技量も必要です。通常よりも高い放射線量の環境下、作業員の被ばくの低減も重要です。
慎重な作業が求められます。
使用済み核燃料 通常の原発で使う核燃料は、ウラン酸化物を焼き固めたペレット(1センチメートルの円柱形)数百個が燃料棒と呼ばれる細長い棒に収められています。燃料棒を数十本、1辺十数センチメートルの正方形に束ねたものが燃料集合体で、長さ約4・5メートル。使用後、プルトニウムやアメリシウムなどのほか、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムなどの核分裂生成物ができます。
(図)4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しの流れ(東京電力の資料をもとに作成)
4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/series/index-j.html
動画解説
【1067】 福島原発からの燃料取り出しについて / 武田 邦彦
http://youtu.be/efTaS-PQ0AE
福島原発からの燃料取り出しについて
http://takedanet.com/2013/11/post_cd4c.html
多くの人が心配し、メディアも大きく取り上げている福島4号機の燃料取り出し開始について、速報として私の見解を書きました。今、しっかりしたものを「まぐまぐ」に書いています。
【結論】
経過に注意する必要はあるが、緊急に逃げなければならないということはない。また、引上げ中に事故が起きても緊急な事態にはならない。
【理由】
4号機は事故の起こった2011年3月の半年前に停止しており、すでに早期に崩壊する危険な放射性物質が少なく、発熱量も低いこと。
それに加えて、2011年3月に漏れた約100京ベクレルがものすごく多いので、たとえば数兆ベクレル漏れても、その1万分の1以下になる。つまり、2011年の影響の方が大きいと予想される。
【不安点】
東電や政府が3号機(4号機爆発に関連している)、4号機の爆発の映像、解析、現在の核燃料貯蔵状態などを公表していないので、専門家として解析できない。
この不安点の問題は、日本社会には一般の人と原子力の専門家がいる。一般の人は「結局、危険か安全か」という情報が必要だが、専門家は「データを出してくれれば自分で計算し、判断する」ことができる。しかし、事故以来、新聞記者などの一般人向けのものしか出ていないので、専門家として自ら計算して危険か安全かを判断するデータがない。
たとえば、小型の核爆発が起きるかどうかを判断するためには、貯蔵施設の状態、ホウ素の有無など基本的なデータが必要である。
【危険である基本的なこと】
現在の福島の事故処理は基本的に危険である。理由は原子力に絶対必要な「固有安全性」と「多重防御」がないままに進んでいるからだ。これは「事故があったから仕方がない」という理由と思うけれど、事故があってもなくても危険な状態であることは間違いない。
日本社会に原子力の専門家が多いのだから、事故後も固有安全性を求める発言をしてもらいたい。いずれにしても注視はしておかなければならないが、新聞や雑誌が大きく取り上げているときにはそれほど危険ではないという例でもある。
(平成25年11月4日)
Case3 使用済燃料貯蔵プール(汚染水)への転落(緊急被ばく医療研修)
http://www.remnet.jp/lecture/b07_01/5_3.html
より コラム
「使用済燃料貯蔵プール(以下、燃料貯蔵プール)」とは、原子炉で使用した燃料(使用済料)を冷却、保管する水槽のことです。使用済燃料は核分裂生成物の崩壊により発熱するため、放射能が弱まるまで冷却が必要です。燃料貯蔵プールは、燃料から放出される強い放射線をさえぎるため、水深を十分深くして(12~15m程度)放射線が水中でとまるようにしてあります。水は燃料を冷却するとともに、循環・浄化されていて透明であるので、燃料を水面上から直接覗きながらクレーンなどを用いて使用済燃料の取り扱いができます。
なお燃料貯蔵プールの大きさは学校のプール(12m×25m)程度で、水温は25~35度、放射性物質を数十~数百Bq/cc程度含んでいます。
Case3の場合、作業員が水中にどのくらい潜ったかが被ばく量に関係してきます。作業員が右図のように、水面から1m付近にいた場合、計算(下記参照)すると0.00000000005mSv程度になります。東京とニューヨークを往復した航空機の旅行での宇宙線による被ばくが約0.19mSvですので、それに比べてもはるかに少ない被ばくだと言えます。
しかし燃料棒から1m付近まで潜った場合には、その時間がたとえ1秒でも、28mSv程度被ばくします。
【参考】作業中のクレーン台から作業員が落ち、水深1mで30分程度水中にいた場合
使用済燃料棒の表面の線量率:108mSv/h
水からの遮へい:1mごとに1/1000
燃料棒までの距離:6mとすると、
使用済燃料棒の表面の線量率×プールにいた時間×(水中の遮へい)燃料棒からの距離
108×(1/2)×(1/1000)6=0.000000000005 mSv
必聴!
報道するラジオ 11月1日(金)放送分 『汚染水だけじゃない~メディアも伝えない福島第一原発』
http://youtu.be/w6ZvQq9A1Q8
ジャーナリスト 木野龍逸さん
漫才師 おしどり マコさん、ケンさん
報道するラジオ 10月25日(金)放送分 『原発再稼動をめぐる攻防』
http://youtu.be/yi-f7TpuFB8
1「止まっていても生きている原発ですのでなにが起きるか分からない」泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明」10/25報道するラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3359.html
2「経産省が銀行と約束しているんですね、裏で」古賀茂明・泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明10/25報道するラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3360.html
3「もともと泉田さんご自身がずっと言われていることですけれども『福島第一原子力発電所の事故の原因が分からないうちは安全対策の取りようが無い』」小出裕章・泉田裕彦・古賀茂明」10/25報道するラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3361.html
27:31~ http://youtu.be/OUwMpTIIDU0?t=27m31s
水野:
今日の報道するラジオは「原発再稼働をめぐる攻防」と題してお送りしております。
ここからは京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生にも伺います。
小出さん、こんばんは、よろしくお願いいたします。
今日は新潟県の泉田裕彦知事にも議論に参加していただいているんですけど、
先ほどの話で泉田知事が東電に対して、フィルターつきベントについていろいろと疑問を呈したところ、
東電は設計を変えるんじゃなくて、ベントを追加しましょうと言ってきたんですね。
それも地下に追加するという話だそうです。
これで安全性は保たれるんでしょうか?どうなんでしょうか?
小出:保たれる道理がありません。
水野:はい。
小出:
もともとこれまで原子力発電所というものは、
「原子炉が溶けるなんていう事は絶対にない」と言ってきたのです。
それで安全審査という事をやったんですけれど、
仮に溶けたとしても、格納容器という放射能を閉じ込める容器は絶対に壊れない。
「だから周辺住民は被ばくをする事はありません」というのが前提だったのです。
しかしもし、原子炉の炉心が溶けてしまうようになれば、
格納容器が壊れてしまうという事は技術的にあたりまえなことなのであって、
福島の原子力発電所でも実際に格納容器が壊れてしまって、
膨大な放射性物質が噴き出してきてしまった訳です。
技術的に言えばそういうふうなことはもちろん起こり得るわけで、
「炉心が溶けても格納容器だけは壊れません」という事はやはり言えないということになって、
ある時点から「では、格納容器をなんとか壊さないようにベントというものを取り付けましょう」
ということになってきたのです。
ですから、もともとは「絶対に壊れない」と言っていた訳ですけれども、
それが「壊れるかもしれないからベントを付けよう」とかいうことになったわけですが、
ベントというのは
「もともと放射能を閉じ込めるための格納容器の中から、放射能を外に放出する」
ということが前提になっているというわけであって、
そんな事をすれば周辺の人達が被ばくをしてしまうということは避けることができなくなってしまうのです。
ですからもともとベントという事はやってはいけない事なのですし、
そんな装置が必要になるようなものは造ってはいけないと思うべきだと私は思います。
水野:
はい、なるほど。
新潟県知事の泉田さん、今の小出先生のお話を聞かれていかがでしたでしょうか?
お聞きになりたいことも含めてどうでしょう?
泉田:
原子炉というのはまさにそういうものなんですけど、
特にヨーロッパは、「メルトダウンが起きた時にどうするか」という事を想定して設計しているんですよね。
溶け落ちたものを受け止める施設というものを最新の原発に付けているんです。
で、アメリカは?って言うとですね、ソフト的に溶けないように対応するための部隊というか、
制度・仕組みを持っている。
日本は第二の安全機能を付けようとしているとしか見えないので、
やっぱり「事故が起きないようにいろいろ基準を作りました、だから安全です」というのは、
これは虚構だというふうに思います。
水野:
うーん、…あの、小出さん、
今のどうでしょうか、やはり・・・メルトダウンありき。
それでもやはり出来る限りのことをするという為のこのフィルター付きベントというんでしょうか、
あのー、東電の社長は
「フィルターベントで出ていく放射性物質の量を1000分の1に出来る」って言っているんですね。
で、「100テラベクレルに抑えられる」というふうに、知事との会談で言っているんですが、
これって、どういう意味と捉えたらいいんですか?
小出:
皆さんそんな事を信じることができるのでしょうか?
これまで東京電力という電力会社は
「絶対に放射能は外に出ませんし、周辺の住民が避難訓練をする必要もありません」と言ってきたのですね。
それがスリーマイル島の事故、チェルノブイリの事故を受けて、
「周辺8kmの人だけ避難訓練をしておけば十分だ」というような事を言っていたのですけれども、
福島の事故では50kmも離れたようなところの飯舘村という村が猛烈な汚染を受けてしまっている訳です。
東京電力がどんな事を言ったとしても、
それが守れなかったということがすでに事実として示されてしまっている訳ですから、
「フィルターベントだって本当にちゃんと動くんだろうか?」と、私はそれこそ不安です。
水野:泉田さん、せっかくの機会ですから小出さんにご質問なさったらいかがでしょうか?
泉田:
質問、・・何を言ったらいいですか・・・、
じゃあ一番ね、せっかくの機会なので聞かせていただきたいのは、
2号機がですね、最も放射能をばら撒いた設備なんですけれども、
なぜそうなったか?というと、格納容器がまさに壊れてしまったという状況で、
この放射能を最大ばら撒いたと、
水野:あ、福一ですね。福島第一原発の2号機ですね、はい。
泉田:
で、今回の基準、新しい基準というのは、
この格納容器を壊さないというのに適切な規制になっているんでしょうか?
小出:
もちろんなっていないと思います。
もともと泉田さんご自身がずーっと言われていることですけれども、
「福島第一原子力発電所の事故の原因がしっかり分からないうちは安全対策の取りようが無い」
ということだと私も思います。
いま泉田さんがおっしゃって下さったように、
福島第一原子力発電所の場合には2号機が最大の汚染源だと国も東京電力も言っている訳ですけど、
では、いったい2号機の格納容器のどこが壊れたのか?
ということすらいまだに分からないのです。
あれこれ推測はありますけれども、その推測を確かめに行くことすらできない。
原子力発電所というのは、原因を確かめるためのこともとても難しいという、
そういう装置なんだということな訳です。
おそらく原因を確定するためにはたぶん10年とかそんな時間が必要になると思います。
水野:ははぁ…10年ですか。
小出:はい
水野:はい、小出裕章さんどうもありがとうございました。
小出:ありがとうございました。
水野:
京都大学原子炉実験所助教小出裕章さんに聞きました。
泉田知事、小出さんは「10年程も原因が分かるまでには時間がかかるだろう」
というふにおっしゃいましたですね。
いかがでしたか?
泉田:
うーん、「10年で分かるのかな?」という感想ではありますけれどね。
あの、ただ可能性としては、今回の事故でいろんな事を想定しなくてはいけないという事はわかりますよね。
たとえば、さっきの2号機の話で言うとですね、ひょっとすると、
この、ベントが上手く出来なかったんです。
ベントが上手く出来なかった原因の一つが、
「空気圧でバルブを開けるところが動かなかったんじゃないか」という説もあって、
そうするとCクラスの配管は大丈夫か?っていう話も出てくる訳なんですよね。
だから、チェックするところが可能性としてあげられるところはかなり出てくるんじゃないかと思いますよね。
4「非常に今回、泉田さんに対する個人攻撃がひどいんです」古賀茂明 泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明10/25報道するラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3362.html
◆小出裕章ジャーナル~第42回【汚染水タンク、雨水対策...あきれるばかりの杜撰さ】
http://youtu.be/pBqAPjjHlSU
聞き手:
今年の秋は、台風や大雨などの自然災害が増えていると思います。自然災害に対して、福島第一原発の事故があったにも関わらず、東京電力の対応を見ていますと本当に歯がゆい状況を続いているように思います。
未だに想定外、想定外ということを繰り返し、それがさも当然という体質が抜けきらない、元々、東日本大震災という自然災害がきっかけに大きな事故を起こしているのに、一体この会社は何を考えているのかと腹立たしい日々なのですけれども、こういう業界というのは自然災害を軽視する風潮があるのでしょうか?
小出さん:
私は東京電力の社員ではありませんし、経営をしてきたわけではありませんので、正確には知りません。今、指摘していただいたとおり、これまでの経過を見ていると、本当に呆れるような対応の仕方だったと私も思います。
もっとちゃんと自然災害に関しても配慮してですね、後手後手に回らないようにきちんと対策を取るべきだと、もちろん、私も思います。
ただし、このことは何度も聞いていただいたと思いますけども、福島第一原子力発電所の敷地の中は、現在、猛烈に悪い環境、というか放射線が飛び交ってしまっている環境でして、十分な対策を取ろうとすればするだけ、労働者の被曝が増えてしまうということになってしまいますので、一体どこまでやってくれ、と言えるか私自身も大変心苦しい立場にあります。
手を抜けば、もちろん、また困った事態になるわけですけれども、どこまでも手を入れようとすると、労働者の被曝が増えていってしまうと思います。
聞き手:
最近の報道によると、汚染水タンクの周りにある漏水防止用の堰(せき)ですね。そこが水で溢れ、放射性物質を含んだ汚染水を流さざるをえなかったという大きな事故がありました。「年に1回程度、堰の高さ約30センチ、これを溢れるということを考えていた」とのコメントがあったわけです。元々、原発は1000年に1回しか事故を起こさないほど頑丈だと言っていたのに、1年に1回というのはどういうことだと思いますか?
小出さん:
要するに、堰を60センチにしようと思えば、その作業をしなければいけませんし、労働者の被曝が積み重なってしまうということなのですね。ですから、どこで我慢をするか、というところでしか今はないわけで、もともと1000年に1度しか事故を起こさない、そのこと自身が間違っていたわけですし、彼らが嘘をついてきたわけですね。
それで、こんな事態に追い込まれてしまっていて、本当に今、どうしていいのか私自身もわからないという苦しい状況にあるわけです。ですから、東京電力としては30センチぐらいにして、年に1回は諦めるというそういう判断にしたのだと思います。
聞き手:
そこで放射線量を量らずに放出している、汚染水をですね。これは犯罪的な行為だと思えてならないのですが。
小出さん:
そうですね。要するに事故収束を東京電力に任せているというような今の体制そのものが間違えていると思います。
東京電力というような企業では到底乗り越えられないところにきてしまっているわけですから、東京電力を倒産させてきちっと精算をする、そのうえでもう仕方ない、もう日本というこの国がやるしかないということを決めて、お金がかかろうとなんだろうとやるという、そういう決断をしなければいけないのだと思います。
聞き手:
その後も、水が溢れて漏れ出すとか作業員の方が汚染水を浴びてしまうとか、汚染水にまつわる事故が多いのですが、そもそも水で冷やすということを考え直さなければいけないのでしょうか?
小出さん:
私もそう思ってそういう発言を始めています。事故が起きた当初は、炉心を冷やすには水しかないとずっと思い続けていて、きちっとした水がないなら、海水でもいいし、海水がうまく利用できないのならば、泥水でいいからとにかく水を入れてくれ、と頼んでいたのです。
ものを冷やすには水という物質は最高のものですので、それしかないと思ってきましたが、すでに事故から2年7ヶ月程度経っているわけで、崩壊熱というのは随分下がっていますので、水との接触を断つということは必要だと私は思いますし、今は金属で冷やすというやり方を提案しています。
聞き手:
金属で冷やすと汚染水は生じないということですよね?
小出さん:
原子炉建屋、タービン建屋に汚染水があるわけですが、そこはもう地下水と渾然一体となってしまっているわけですね。
金属冷却にしたからといって汚染水がすぐになくなるというわけではありませんし、汚染水問題を解決しようとするのであれば、今溜まっている汚染水をどこか別のところにまず汲み出すという作業をしなければいけませんし、新たな地下水が流入しないように遮水壁というものをつくらなければいけません。根本的な解決までにはまだまだ大変な時間がかかってしまうと思います。
聞き手:
東京電力を見ていますと、それを全て任せるというのは難しいですよね?
小出さん:
もう企業が担えるような仕事ではないのです。そのことをもっとはっきり知るべきだし、政府ももっとそれを言わなければいけないと思います。
ゲスト:
郵便配達とか他の民間配送者の方々が低線量の被曝、もちろん福一(福島第一原子力発電所)の中ではないのですが、ほかにお仕事を持っている労働者が健康影響に不安を持っているといわれるのですが、そこに明確な対策が取られていないといわれるのですが、それに対してアドバイスはありますか?
小出さん:
当然、汚染地帯で被曝をしている人は汚染をしてしまっています。屋内で働く人よりも、屋外で働く人の方が被曝量は多くなってしまいます。郵便配達なり、他の仕事をする人も、いわゆる放射線業務従事者という特殊な仕事をする人ではないですから、本来であれば1年間に1ミリシーベルト以上の被曝をしてはいけません。
仕事によってですね。ただ、もうそういう状況は、もうほとんど守れないということになっていますので、私としては、ちゃんと被曝の管理をする、その方がどれだけの被曝をしたかということを雇用者の方がきちっと測定をして一人ひとりの労働者にそれを通知しなければいけないと私は思います。
むしろ、労働者の方からは自分がどれだけの被曝をしているのか、きちっと測定をするような仕組みを作ってくれといって、雇用者に要求するべきだと思います。
聞き手:
要するにその点においても国がもっと前面に出てきちんと労働者の方々、働く環境が大切だということですね。
小出さん:
そうです。被曝をしているのは労働者だけでないわけで、そこで生活をしている人は、もちろんもうみなさん被曝をしてしまっているわけですし、農民のように農作業で外で働く人たちはもちろん被曝をしてしまっているわけですね。
そういう人たちに対しては、本当は国がきちっと測定をして一人ひとりに被曝量を通知しなければいけないと思いますけど、残念ながら、今の日本の政府はあまりにもデタラメで何もやろうとしていないのです。
聞き手:
全くそのへんのルール作りはできていませんよね。
東京電力(株)福島第一原子力発電所における汚染水問題に関する基本方針(原子力災害対策本部)
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi_wg/data/0006_01.pdf
福島第一原子力発電所タンクエリア堰内からの溢水について(続報)(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1231550_5117.html
福島第一 堰の水12カ所あふれる 汚染水、外洋流出濃厚(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013102102000114.html
2013/10/31☆小出先生に聞く☆高画質バージョン☆
http://youtu.be/oSxn2X8LoGY
要するに武力が世界を支配してるんですよ、今。その当国が米国なだけで、それが国際社会と呼ばれたりするわけでね、ま~、酷い世界だと私は思うけれど。
........小出 裕章 2013/10/31
イコマ レイコ
https://www.facebook.com/reiko.ikoma.3
◆小出裕章ジャーナル~第43回【トリチウム79万ベクレル検出】 福一、汚染水問題の今後 2013/11/02
http://youtu.be/SAeC7-4r3jU
聞き手:
今日は、汚染水の中でも特にトリチウムのことを伺いたいのですが、先月18日、東電は福島第一原発で高濃度汚染水約300トンが漏れた地上タンクの近くにある地下水観測用井戸からトリチウムが1リットル当たり79万ベクレル検出されたと発表しました。これは、どういう数字だと理解したらいいですか?
小出さん:
私のところは京都大学原子炉実験所という研究をしている組織ですが、そこから敷地の外に放射性物質を流さざる得なくなった場合には、いわゆる濃度規制というのを守りながら流すことになります。トリチウムの場合には、私の職場から環境に流していいトリチウムの濃度は、1リットル当たりに換算すると6万ベクレルです。それを超えたものはもう流してはいけないということになっているわけですが、今回の値は79万ベクレルですから、環境に流してはいけないという濃度の10を越えているようなものが井戸の中にすでにあるということです。
聞き手:
トリチウムという放射性物質の性質を教えて下さい。
小出さん:
トリチウムという放射性物質は、別名「三重(さんじゅう)水素と私たちは呼んでいます。3倍重たい水素と書きます。天然にある水素はいわゆる普通の水素と二重たい「重水素」というのが自然に存在しているのですが、どちらも放射能を持っていません。放射線は出さない水素というのが天然にはあるのですけれども、この三重水素、トリチウムというものは放射能を持っていて放射線を出すという性質のものです。
それで、ただし、トリチウムというこの放射性物質が出す放射線はβ(ベータ)線と呼ばれている放射線だけです。そしてそのβ線のエネルギーが大変低い、数字でいうと18.6キロエレクトロンボルト、β線を出す放射線の中では一番に低い、といってもいいぐらいの低いエネルギーのβ線しか出さないのです。そのため、生命体に対する危険度は低いです。ただし、放射線を出していますので、もちろん無害ではありません。
そして、水素というのは環境に出てしまいますと必ず水になってしまいます。今現在、汚染水というのがあって苦闘していますけども、汚染水の処理ということをなんとかやろうとしているわけですね。その処理というのは、汚染水の中に混じっている放射性物質を水の中から取り出して、水をきれいにしようというのが実際にやろうとしていることなのですけれども、トリチウムの場合は水そのものですので、どんなにきれいにしたところでトリチウムだけは除けないのです。ですから、すでに井戸の中に入ってしまっているもの、あるいはタンクの中に入っているもの、そんなものもトリチウムに関しては何の手も打てませんので、いずれにしても全量放出するということになってしまいます。
聞き手:
なるほど。
小出さん:
ただ、地球というのは水の惑星と呼ばれるくらい大量の水がありますので、ただただ薄まってくれるということを期待するということなのですけれども、水の惑星で生きている私たちは基本的に水に依存して生きているわけですから、その水が汚されてしまうということは、生命体にとって大きな驚異になると思います。
聞き手:
これは他の放射性物質と同じで、自然界にないものを作り出してしまったのですから、人体に対する影響についてもよくわからないことが多いということですか?
小出さん:
トリチウムに関しても、放射能的にわかってないということがまだありまして、有機物、例えばタンパク質の構成の一部になってしまった時に、トリチウムが一体、体内の中にどれくらいの期間残存するのであろうかとか、かなり難しい問題がまだ残っていまして、トリチウムの影響が完璧に解明されているわけではありません。
小出裕章ジャーナル
聞き手:
(小出さんは)水による冷却以外の方法を考えたらいいのではないかと仰っているとお聞きしました。
小出さん:
もう敷地の中がタンクで埋まってしまうような状態なわけですし、近い将来もう破綻するしかない、というところに来ているわけです。そこで私としては、もう水はそろそろやめたほうがいい、という発言を始めました。で、水の代わりに何を使って冷やすことがいいのかということですけども、今、私が思っているのは金属です。
例えば、鉛とか、錫(すず)とか、ビスマスとか、比較的融点の低い金属がありますので、そういうものが溶けてしまってどこかにあるはずの炉心に向かって、もし届かせることができるならば、その金属が炉心からの発熱を除去してくれるはずだと期待しています。
ただし、その方法がうまくいくかどうかということは、私自身も自信がありません。人類、そんなことをやったことがないわけで、今の事故というのは人類が経験したことのない本当に酷いことが起きているわけです。ですから、どうやって対処すればいいかということを経験的に知ることはできませんし、とにかく知恵を集めてやってみる、というそういう段階なのです。
これまで、東電、あるいは政府の人たちがほとんど外部からの知恵を集めないまま、水だけを使ってやってきたわけですけれども、ここまで来てしまったわけですから、様々な分野の専門家の知恵を集めて、何とか少しでもましな方法というのを探さなければいけないと思います。
聞き手:
素朴な疑問としては、鉛とか錫を使ったとして、今度は使った鉛とか錫の、汚染鉛、汚染錫の処理に困ることはないですか?
小出さん:
もちろんあります。鉛にしてもビスマスにしても鈴にしたって有毒金属ですからそんなものを本当はジャージャーと流してはいけないわけですし、これからそれをどうやって処理をするかという課題ももちろん残ります。しかし、今までのように水をかけるというやり方は本当に近い将来破綻が分かってしまっているわけですから、なんとかやるしかないと私は思います。
聞き手:
改めてもう一度、水に比べて鉛や錫を使うことのメリットというのはどういうことがありますか?
小出さん:
汚染水の発生ということを抑えることができます。
観測井戸から40万ベクレル 第一原発でストロンチウムなど(福島民報)
https://www.minpo.jp/news/detail/2013101911589
2013/11/04
【岡山】小出裕章氏講演会『この国は原発事故からなにを学んだのか』
(IWJ)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/109911
11月4日(月)、岡山市にある福武ジョリービルで、核戦争を防止する岡山県医師の会主催による、京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏講演会「この国は原発事故からなにを学んだのか」が行われた。
※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
■Ustream録画
・1/2(19:00~ 3時間0分)
・2/2(22:00~ 7分間)
・主催 核戦争を防止する岡山県医師の会
・告知 『この国は原発事故からなにを学んだのか』|小出裕章氏講演会情報
あさこはうす
ここは本州最北の地・大間岬
津軽海峡を隔てて遠くに北海道・函館を望む場所です。
ここは良好な漁場で、マグロの一本釣りの名所として知られています。
大間崎
大間崎のある街、大間町で原子力発電建設の話が持ち上がったのは1976年春のこと。
大間町商工会が大間町議会に”原子力発電所新設に係る環境調査実施方”を請願したのが事の発端です。
1973年10月第四次中東戦争が勃発した影響でオイルショックがおこり、石油資源の節約が叫ばれていました。火力発電所依存から原子力発電へ大きく傾斜していく時代でした。
おりしも、日本列島改造論に日本中が湧き、イケイケどんどんの時代でしたからね?(笑)
そんな中で1974年に電源三法が成立し、原発立地の促進が図られるのでした。1976年に当時の科学技術庁に原子力安全委員会を設置。
こんな状況下で大間原発建設の動きが開始されたのでした。
大間崎から南に約2km、ここに一人、大間原発に一貫して反対していた地権者・熊谷あさ子さん(1938~2006)の無売却の土地があります。
そこにはログハウスが建っていてその名も”あさこはうす”
あさこはうす入口
最初は教えられた通りに行ったのですが、なかなか判らなくて何度も通り過ぎていました・・(^_^;)
大きな地図で見る
あさこはうすへの道をたどるとすぐに監視小屋のようなものがありました。私もチェックされたのでしょうね?(-.-;)
あさこはうすへの道1
周囲は電源開発(J-POWER)の所有らしく、道の両側に沿ってフェンスが立っています。
あさこはうすへの道2
遠くに見えるは大間原発港湾です。
あさこはうすへの道3
前方に見えるのが建設中の大間原発です。
あさこはうすへの道4
あさこはうす看板
大間原発全体配置図
オレンジ色に塗ったところがあさこはうすの地所です。
ここは原発敷地のほぼ中心部、建設中の原子炉から250Mしか離れていない場所。
あさこはうすはそこにあった!
お母さん(熊谷あさ子さん)の写真
原発建設のための土地買収で、母親のあさ子さんに対して2億円の金額が提示されたのだとか。「10億円積まれても土地は売らない」「お金の問題ではない」とあさ子さんは電源開発からの申し入れをはねつけたそうです。
原発マネーでも屈服できないとなればお決まりのように尾行に始まり、脅迫状、町からの圧力などなど・・嫌がらせを受けたそうです。
小笠原厚子さん1
母親のあさ子さんがこの土地を頑として売らなかったことは知っていたけれど、母からバトンタッチされるまで、原発のことはほとんど知らなかったと語る厚子さん。
小笠原厚子さん2
当初原発計画では、原子炉から50mの所にあさこさんの所有地があったそうです。お母さんの頑張りに電源開発も困り果て、当初予定より200mも原子炉の位置をずらして建設に踏み切ったのだそうで、過去の原発設置計画で原子炉の位置をずらしたのはここだけ!と語る厚子さん。
地権者175人に対して電源開発の買収工作に屈しなかった人たちへの懐柔を生々しく語る厚子さん。
最初は近寄って来て挨拶に始まり、顔見知りになったら、家に上がり込んでお茶飲みながら世間話をする・・そんなたわいもないことから始まるのだそうです。
次は飲みに行っておごってあげたり、温泉で接待。転職・就職の世話などなど、生活のあらゆるところに入り込んできてターゲットをがんじがらめにしてしまう・・
「あの時こうしたでしょ・・?」と言われてしまうともうどうにもならない・・怖いですね・・(´・_・`)
国道からあさこはうすに至る専用道路はあさ子さんの土地買収が失敗して、電源開発が作った道。電源開発があさこはうすは継続的に居住してないと、この道路さえも撤去する構えをみせているとのことです。生活道路と認めさせていくためにも、毎日の郵便配達や宅配便、あさこはうすへの訪問など、人の往来はとても歓迎するとのことでした。
小笠原厚子さん3
東日本大震災以前は大間の町にお出かけするとほとんどの人から無視されていたそうです。
しかし、それ以降、福島の現状を目の当たりにしてやや変化してきたようだと語る厚子さん。
自分がそうだったように、日本国民のほとんどの人が原発問題を自分の問題として捉えきれていないと語る。
東日本大震災直後の2011年青森県知事選挙の結果にはがっくり・・「周囲の様子を見て自分の投票先を決めている」「あまり物事を深く考えていない」
小笠原厚子さん4
しかし、厚子さんは未来を信じています。
「私がそうだったように、気づいた時から始めればいいのよ!」
最後は感極まってか・・厚子さんの目にうっすり涙が・・(;▽;)
小笠原厚子さんと鴨
昨年から合鴨農法による水田を奥の土地で行う予定だった厚子さん。
しかし、その水田予定地の水が止まってしまって(何者に止められた??)中止せざる得なくなったそうです。
生まれたての雛を購入したのが育っちゃって・・と笑う厚子さん。
横に雨水から生活水を作る装置がありました。
あさこはうすをバックに
「町に住んでいない人間が町の実情を知らずに何を言うのか」という批判もあるでしょう。確かに私はただの通りすがりの旅人でしかない。しかし、その実情の苦しさから免れるようにして電源交付金欲しさに原発を立地していった各自治体・住民は豊かになれたのか?幸せで未来ある生活を営んでいるのか?
その最終的な答えが福島原発事故に表現されているのではないでしょうか?
放射能を無害化する手段を持っていない私たち。そして、年々増え続けてきた放射性物質。
放射能は自然と人類にとって共存できない絶対悪ともいえるもの・・。
あさこはうすと小笠原厚子さんをみて、すべての人たちが自然と共存できる暮らしを実現するのがこれからの流れだと思います。
「ひとりの命も、東京の何十万何百万人の命も、命の重さは一緒だと思うんですね。なので、もうこれ以上、原発は造らないでほしい。そうでなくても、今の原発あるだけでも、子ども達は(自分達は)、原発造ってもいいですよ、造っちゃだめですよって、ひと言も言ってないんです。なのに、子ども達はこれから、いっぱい背中に背負って、背負っていかなければならないんす。これは大人の責任です。
わたし達がお詫びをし、そして、これからどうやって子ども達を守っていくか、それを一緒に考えながら、もう原発はこれ以上造らない、これ以上子ども達に負担を背負わさない、そう思いながら頑張っていきたいと思います。そして、母は、35年間、あの土地を売らないで守りました。
母としたら、別にその、難しいことは分からなかったと思うんです。
ただ、自分の子ども達や海を守りたい。あと、友人やらみんなを守りたい。そのことだけを思って、守ってきたんだと思います。これからは、わたしがそう思いながら、守っていきたいと思います。
みなさんもどうぞ、ご協力お願いします。」小笠原厚子
『あさこはうす郵便』
〒番号039-4601
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『あさこはうす』小笠原厚子さん密着取材・
福島みずほ党首交流会・記者会見
予防線・・郡山市が小学生に配布している「最大の国民病がんのおはなし」
特定秘密保護法ってどんな法律?(ラジオフォーラム#44)
http://youtu.be/Ukv11QvYLMg
安倍政権が成立を目指す特定秘密保護法案。知る権利や報道の自由に極めて重大な影響を及ぼす同胞の問題点について、日弁連秘密保全法対策本部事務局次長の太田健義弁護士に伺います。http://www.rafjp.org 小出裕章ジャーナルは4号機の燃料取り出しについて http://goo.gl/XwHIWJ
00:31 オープニング
03:03 特定秘密保護法の危険性
15:03 小出裕章ジャーナル/4号機燃料棒の取り出しについて
4号機の燃料棒取出し「広島原爆が撒き散らしたセシウム137の14000発分がまだプールの底に眠った状態のままになっています」~第44回小出裕章ジャーナル
http://www.rafjp.org/koidejournal/no44/
※この記事は時間の関係で放送できなかった部分も含めてお読みいただけます。
聞き手:
今日のテーマは福島第一原発の燃料棒取り出しについてです。11月に入ってこの燃料棒を取り出す予定が組まれていますけれども、これは廃炉作業の一環と聞いております。まず、2011年3月11日の事故後、4号機はどういう状態にあるのでしょうか?
小出さん:
2011年3月11日に4号機は定期検査の最中でした。そのため原子炉の炉心の中には燃料は一切ありませんで、全ての燃料が使用済み燃料プールというところに移されていた状態で事故に突入しました。その使用済み燃料プールの中には、もともとの使用済み燃料もありましたし、定期検査のために原子炉の中にあった燃料棒も全て取り出して使用済み燃料プールにあったのです。
大量の使用済みになった燃料棒がプールの中にあるという状態で事故になりまして、運転中でなかったにも関わらず、4号機の原子炉建屋でも爆発が起こりまして、建屋が大規模に破壊されてしまいました。
※2011年 福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(3月11日 午後3時00分現在)
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2011/htmldata/bi2112-j.pdf
そして4号機の場合には、かなり特殊な爆発が起こりまして、原子炉建屋の最上階、オペレーションフロアというところがあって、1号機の爆発も3号機の爆発もそこだけが吹き飛んでいるのですが、4号機の場合にはオペレーションフロアと呼んでいるフロアの更にその下の階までもが、爆発で壁が吹き飛んでしまっているのです。実はそこの階に使用済み燃料プールが埋め込まれているわけで、使用済み燃料棒プールは宙吊りのような形になってしまったのですね。
撮影日:2011年3月22日
※福島第一原子力発電所 4号機の現状(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/genkyo/fp_reactor/fp_no04/index.html
聞き手:
建物の中に、宙吊り状態になったのですか?
小出さん:
そのことの危険性は東京電力もすぐに気がつきまして、使用済み燃料棒プールが崩れ落ちないようにということで、下の階から鋼鉄製の支えを入れて、そしてコンクリートで固めるという工事をやったのですが、その工事自身が猛烈な汚染環境の中でやったわけで、しっかりとした工事が行われたのかどうか私は大変不安に思っていますし、実際上、爆発が起きてしまって、その支えを建てようと思った階の床の部分すら損傷しているわけですから、支えを入れられたところは使用済み燃料プールの約半分だけなのです。残りの半分は何の支えも入れられないまま、結局、宙吊り状態のまま今日まで来てしまっています。
その使用済み燃料プールの中には、先ほども聞いていただいたように大量の使用済み燃料棒が眠っていて、私の計算によると、広島原爆が撒き散らしたセシウム137の1万4000発分がまだ、プールの底に眠った状態のままになっています。
聞き手:
燃料棒が、広島原爆の1万4000発分あるということですか?
小出さん:
そうです。使用済み燃料がプールの底に入れてあるわけですが、その燃料の中に広島原爆の1万4000発分のセシウムが含まれているということです。
聞き手:
燃料棒取り出しは1533本ですが、燃料棒1本はどれぐらいの大きさのものなのですか?
小出さん:
今、おっしゃったのは燃料棒ではなくて、燃料集合体と呼んでいるものです。燃料集合体というものは、燃料棒が8行8列に組み合わされたものです。1本1本の燃料棒は直径が1センチ、長さが4メートルという、細長い物干し竿のようなものです。
聞き手:
これをプールから取り出して50メートル離れた共用プールに移すという作業ですが、こういう作業が必要という理由は何でしょうか?
小出さん:
先ほどから聞いていただいているように、4号機の使用済み燃料プールは、爆発によって建屋が壊されて宙吊りのような状態になっています。今現在も福島第一原発周辺では毎日のように余震が起きているわけですけれども、もし大きな余震が起きて使用済み燃料プールが崩れ落ちてしまって、中に水を蓄えることができないような状態になってしまいますとまた燃料が溶けてしまうわけですし、大量の放射性物質がまた吹き出してきてしまうということになるわけです。ですから少しでも危険の少ないところに一刻も早く移さなければいけないという仕事があったのです。
聞き手:
これは緊急を要する作業ではあるということですね?
小出さん:
本当はすぐにでもやって欲しかったのですけれども、ただし使用済みの燃料というのはプールの底から空気中に吊り上げてしまいますと、周辺の人がバタバタと死んでしまうというほどの放射能性物質の塊なのです。
ですから簡単にはプールからまず出せないのです。出すためには私たちがキャスクと呼ぶ巨大な鋼鉄と鉛の容器をプールの底に沈めまして、そのキャスクの中に使用済み燃料集合体を1体、2体、3体と入れていきまして、約20体ぐらい入るのですが、その段階でキャスクの蓋をしてキャスクごとプールの水面から引き上げるということをしなくてはいけないのです。
※発電所での管理 - 乾式キャスク貯蔵施設の概要
(日本原子力発電株式会社)
http://www.japc.co.jp/project/cycle/drycask01.html
聞き手:
これはクレーンで引き上げるのですか?
小出さん:
そうです。キャスク自身が100トンもある重さのものですので、巨大なクレーンがないと吊り上げることができないのですが、すでに4号機の建屋は爆発で吹き飛んでしまいまして、クレーンも何もみんな壊れてしまって使えなかったのです。
ですから東京電力は今日までかけて4号機の壊れてしまった建屋を撤去しまして、その部分に新しい巨大な建屋を立てまして、そこに巨大なクレーンを設置してようやく、11月、まあ、今月から取り掛かれるところまでやっとたどり着いたのです。
聞き手:
キャスクという大きな容器をプールの中に沈めて、燃料棒を入れていくということですが、どうやってやるのですか?人手でやるのですか?機械でやるのですか?
小出さん:
元々、機械です。燃料交換器という機械がありまして、それで実行するのですが、元々あった燃料交換器自身はすでに爆発で壊れてしまいましたので、新しい燃料交換器をまた新たにそこに設置したのです。それを使ってやることになります。
聞き手:
この作業、順調に行くのでしょうか?心配になるのですが・・・。
小出さん:
私自身も大変心配で、4号機は1号機、2号機、3号機に比べると、放射能の汚染ということでは比較的少なかったのですが、それでも使用済み燃料プールの周辺は放射能で汚れているわけですし、そこで作業をしようとすれば、作業員が次々と被曝をしてしまうというそういう中で作業をしなければいけないわけです。熟練した作業員がきちんと集められるかどうかということが心配です。
聞き手:
作業員が集められるかどうかというのは基本的な問題ですね?
小出さん:
そうです。その上で、爆発によって使用済み燃料プールの中には大量の瓦礫がすでに落っこちてしまっていて、その瓦礫をこれまで取り除いてきたのではあるのですけれども、それでも大小様々な瓦礫がプールの中に残っているわけですし、瓦礫が崩れ落ちた時に使用済み燃料そのものが変形してしまっていたりすると思った通りには抜けない、ラックの中に入っているのですが抜けないし、キャスクの中にうまく入れることもできないかもしれないのです。これはやってみるしかないのですけれども、被曝環境の中でやらなければいけないし、なかなか困難な作業になるだろうと思います。
http://youtu.be/kHQtTdzBylA
聞き手:
やってみなければ分からない。それでもやらなければいけないのですね。
小出さん:
そうです。必ずやらなければいけません。
聞き手:
これだけでもいろいろ問題がありますが、さらに地震が起きて崩れ落ちると大変なことになりますよね?
小出さん:
崩れ落ちてしまうことを私自身、一番恐れているですが、これまで福島第一原発事故で大量に吹き出してしまったセシウム137の量というのは日本国政府によれば、広島原爆の168発分だと言っているのですが、先ほど聞いて頂いたように、使用済み核燃料プールの底には14000発分もあるわけですから、これまで、最悪の場合にはこれまでの数10倍、あるいは100倍と言った放射性物質が吹き出してくる可能性があるということなのです。
聞き手:
使用済み核燃料を移すということは、4号機だけでなく、1・2・3号機でもやらなければいけないということですね?
小出さん:
そうなのです。先ほど、聞いていただいたように、4号機は放射能の汚染という意味では比較的汚染が少なかったので、まだ使用済み燃料プールの近くまで作業員が行くことができるのですけれども、1・2・3号機の中には、そこに行くまで作業員がまず行かれませんので、これから一体どうやって作業をできるか、大変不安に思っています。
聞き手:
この燃料棒取り出しは大事な作業ですので、注目していきたいと思います。
24:57 知る権利への影響
36:47 『笹の墓標』影山監督に聞く
47:00 エンディング
■ラジオフォーラム #44
ゲスト:太田健義さん(弁護士・日弁連秘密保全法対策本部事務局次長)
パーソナリティ:石丸次郎(ジャーナリスト)
ラジオ放送:2013年11月8~15日
■番組へのメッセージはこちら
http://www.rafjp.org/faq/
専門家が本気で心配する福島第一原発4号機の燃料棒溶融(週刊朝日)
http://dot.asahi.com/news/domestic/2013103000005.html
福島第一原発の汚染水漏れがいまだに止まらず、「完全にブロック」発言の修正に追われる安倍晋三首相。ほとんど報じられていないが、新たな危機に今、直面している。11月から始まる4号機からの燃料棒の取り出しだ。燃料プールに残された1533本もの燃料棒を、4号機から約50メートルの距離にある共用プールに移す。
プールからの移動は原発事故前にも行われていたが、事故で破損した不安定な原発での作業は世界初で、“未知の世界”だ。事故前に燃料棒の移動に携わっていた元大手原発メーカー社員が語る。
「作業には熟練の技術が必要。まず水中で機器を操作し燃料棒を数十体ずつキャスクという金属容器に詰める。燃料棒をちょっとでも水から露出させたら、作業員は深刻な被曝を強いられる。水中で落下させて燃料を覆う金属の管が破れても汚染は深刻。フロアの全員退避は避けられない」
無事にキャスクに詰めたら、今度は大型クレーンで空中に吊り上げ、専用トレーラーに載せて共用プールまで移動。そこで取り出しとは逆の工程を行い、燃料棒をプールに収める。
ここが、最大の難関だという。クレーンで吊っている最中に大地震など不測の事態が起きた場合、約100トンもあるキャスクが地上に落下する恐れがあるのだ。廃炉工程を検証している「プラント技術者の会」の川井康郎氏が指摘する。
「キャスクが落下して破損し、中の燃料が露出したら、大量の放射性物質が放出される。作業員はもう近づけません。燃料棒はまだ崩壊熟を帯びており、本来は常に冷やし続けなければならない。長時間放置すると燃料が溶融する可能性があります。こうなると燃料の回収は困難になり、作業全体が頓挫してしまう」
むき出しになった燃料は、「人間が近づけば即死」(原子力工学の専門家)というすさまじい放射線量だ。こうなると、1~3号機のメルトダウンに匹敵する深刻な危機に直面する。東電の今泉本部長代理によれば、キャスクは事前に落下試験を行って頑丈さを確認しているが、実際の作業では試験以上の高さまで吊り上げるという。
「落ちれば当然、何らかの破損があることは想定される。ワイヤを二重にするなど、落下させない対策をしっかりやる」(今泉氏)
だが、東電はこんな危険な作業を、4号機だけでも2014年末まで、約1年間も延々と続けなければならないのだ。
それならやめればいいかというと、そうはいかない。4号機の建屋は、今も地震や地盤沈下による倒壊の危険があるからだ。プールが壊れて1533体もの燃料がむき出しになった場合、放出される放射性物質はチェルノブイリ事故の約10倍ともいわれる。「東日本に人が住めなくなる」と言われる最悪の事態だ。作業が頓挫して現場に近づけなくなれば、危機を解決する手段が失われてしまうのだ。
「危険な作業でも、やらねばならないのは確か。われわれの命にかかわるので、作業の映像を全公開してほしい」(前出の川井氏)
先の原発メーカー元社員は、記者の前で手を合わせて拝むしぐさをしながら、こう語った。
「まさに“神頼み”。私が携わった通常の取り出し作業は年に数回なので、地震の確率は『ないもの』として無視していた。1年もの長丁場で、大地震が起きない保証はない。原発の最大の恐怖は原子炉ではなく、大量の放射性物質が格納容器にも守られずに1カ所に集まった燃料プールなんです」
そして無事に1533体を運び終えても、問題が解決したわけではない。1~3号機のプールにはさらに計約1500体の燃料がある。燃料を運び出した先の「共用プール」は、6千体以上の燃料棒で満たされたままだ。作家の広瀬隆氏がこう語る。
「共用プールも、いつ余震でヒビが入り水が漏れだすかわからない。プールに移すのではなく、水を使わない『乾式キャスク』に入れて地上で保管するように東電に求めているのですが、聞く耳を持ちません」
※週刊朝日 2013年11月8日号
やっぱり東電に任せている場合ではない4号機問題
http://youtu.be/i9n8ZlXuYEE
ニュース・コメンタリー (2013年11月09日)
やっぱり東電に任せている場合ではない4号機問題
福島第一原発の4号機4階部分にある使用済み燃料プールに残っている1533本の燃料棒。万が一これがすべて溶融するような事態に陥れば、福島県はおろか東日本全体、人間が住めなくなる可能性すらある。それほど重大な影響のある燃料棒が、補強されたとは言え、地震と津波、そしてその後の3号機の水素爆発によって激しく損傷を受けた建屋の4階に、事故後2年半が経った今も置かれたままになっている。もし、今大きな地震に見舞われ、燃料プールが損傷を受けて水が流出するようなことがあれば、あるいは建屋が倒壊し、プールがひっくり返るような状態になって燃料棒が大気中に露出されれば、福島第一原発は全く手が付けられない状態に陥ることは必至なのだ。
そこで、その燃料棒を何とか4号機建屋4階のプールから取り出し、より安全な保管場所に移す作業が、どうしても必要となる。これは損傷を受けた建屋の中に多くのガレキとともに沈んでいる1533本の使用済み燃料棒を一本一本臨時に設置されたクレーンで取り出した上で、キャスクと呼ばれる別の容器に収め、そのままそれを地上レベルに新たに建設されたプールに移動する作業だ。万が一、作業の途中で燃料棒の入ったキャスクを落下させるようなことがあれば、キャスクが壊れて、核燃料棒が大気に露出する危険性もある。
民主党辻元清美氏は11月6日の衆議院経済産業委員会で、東京電力の広瀬直己社長や原子力規制委員会の田中俊一委員長に対し、キャスクを建屋の4階がある32メートルの高さから落下させる実証実験の実施を求めたが、両氏ともに落下実験の必要性は認めなかった。キャスクが32メートルの高さから落下した場合、本当に核燃料は露出しないのだろうか。
ビデオニュース・ドットコムではとりわけ海外のメディアが重大な関心を寄せている「4号機問題」を以前から繰り返し取り上げてきた。9月には元国会事故調の委員を務めた田中三彦氏をゲストに<マル激トーク・オン・ディマンド 第647回(2013年09月07日)「東電に任せてる場合ですか」ゲスト:田中三彦氏 (元国会事故調委員・科学ジャーナリスト)>を放送した。
しかし、今あらためて問いたい。本当に東電に任せている場合ですか、と。
この作業はいずれにしても誰かがやらなければならない。しかも、できるだけ早くやる必要がある。今のままの状態で大きな地震に見舞われ4号機プールが壊れた時には、もはや取り返しがつかないことになることがわかっているからだ。
それにしても、場合によっては日本の命運を握るといっても過言ではないこの作業を、東電という一企業に任せるのは、あまりにも無謀ではないか。東電は事実上破綻状態にあり、社員のモラールも決して高いとは言えない。汚染水問題でも失態を続けているし、情報公開も常に不十分だ。そのような企業に、これだけ重大な作業を任せて、本当にそれをやりきるだけの能力があるのか。何か問題があった時に情報公開も含めて適切な対応が期待できるのか。
実際に作業に当たるのが東電か、あるいはその関連企業になるにしても、4号機の燃料棒の取り出しは、その責任の重大さと失敗した場合の影響の大きさを考えると、どう見ても国が責任を持ってその任にあたるべき作業ではないのか。
一番肝心な時に誰も責任を取ろうとしない日本の伝統的な体質が、まさにこの4号機問題で露呈しているのではないか。ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
○●○●○●○●○●
原発事故と原発再稼動~鳥越俊太郎【ニュースの職人】71
http://youtu.be/Jb0pnEZ6-pk
福島原発事故から現在の原発の状況や放射能問題。
原発再稼動、原発の輸出や現在の政治状況、
安倍内閣の動きについて鳥越さんが語る。
「ニュースの職人」鳥越氏がお届けする。
新聞記者、週刊誌編集長、キャスター...
ニュースの一線を45年以上走り続けてきた男が、
さまざまなレポートを自らの肉声で届け。
鳥越俊太郎「ニュースの職人」チャンネル。より
鳥越俊太郎オフィシャルサイト
http://www.shuntorigoe.com/index.html
小学生に配られた「がんのおはなし」について郡山市保健所に問い合わせてみた(うさうさメモ)
http://d.hatena.ne.jp/usausa1975/20131112/
福島県郡山市が配布している「最大の国民病がんのおはなし」というチラシに批判が集まっている。このチラシは小学生に配られたものだが、クラスの2人に1人はガンになるという警鐘を鳴らしたチラシである。いったいどのような意図でくばられたものかは定かではないが、案の定「原発事故」の影響ではなく「国民病」のためにガンになるという事を植え付けさせようとしていると批判されている。
(略)
投稿者はこのチラシに関して「狂っている」「小学生に渡すのはおかしい」と批判している。確かにこのチラシを渡された小学生は「だからどうしろというのか」と迷ってしまいそうだ。ガンになる可能性があるから防ぐ手立てをとるのか、それとも「ガンになる」という知識だけをすりこませればよいのか。
郡山市の根本的な意図が全く持って不明なチラシである。
―目的は何であるのか。
さてこのチラシの最大の目的は何か。チラシによると「死亡数は約126万人。このうちガンによる死亡者数は約36万人、日本人の3人に一人はガンで亡くなっている」と警鐘を鳴らす。また将来2人に1人はガンになるということだ。統計的にそのような物になりますという事だけであれば、別にこのようなチラシを作る必要はない。だが、チラシを作る以上、なにか目的を持って配布しているはずだ。
一つ考えられることは「ガン」は国民病であり、原発事故が原因ではないという事を植え付けさせようとしていることではないかということだ。つまり将来ガンになるのは「原発事故」という意識を子供たちから遠ざけようとしているのではないかという事だ。
元記事には、写真が掲載されています。たしかにこれだけだとよく意図がわかりませんが、これ、なんとなくよくある啓発冊子の表紙のような雰囲気では、と思い、郡山市役所のHPを調べてみると、こんなページが。
がん撲滅都市宣言
がん撲滅都市宣言(昭和60年9月13日議決)
わが国の平均寿命は、急速な伸びを示し、世界一の長寿国となった。
このような中で、医学の飛躍的な進歩にもかかわらず、がんによる死亡率は、急激に上昇している現状にあり、郡山市もその例外ではない。
このがん撲滅には、日常の健康管理と早期発見、早期治療が第一であると言われている。
このようなことから郡山市は、がんによる死亡者を絶滅するため検診体制の充実を図り、これを強力に推進するがん撲滅都市であることを宣言する。
おお、これはなんとなく関係ありそうだ、と、郡山市保健所地域保健課の連絡先にメールで質問してみましたところ、すぐに丁寧なご回答を頂きました。郡山市民でもないのに、ありがとうございます。
1 ネット上にあるものはチラシか冊子の表紙か
冊子の表紙です。
2 冊子の内容と目的
<内容>
・がん細胞のできかた
・がんのできる部位
・がんの治療
・命の大切さと検診の大切さ
・がんの予防
<目的>
がんについての知識の理解
子どものころからがんを予防する生活習慣を身につけること。
がん検診の大切さを考える機会の提供
3 冊子の配布開始
平成22年11月
4 がん撲滅都市宣言との関連
がんが、昭和56年から死亡原因の第1位になったことを受け、本市においては、がんによる死亡率を下げることは重要と考え、昭和60年9月に「がん撲滅都市宣言」を行い、がん検診の受診率向上など、がんの予防・早期発見の取り組みを推進して参りました。
国においても従来から様々な取り組みを行って参りましたが、平成19年6月に策定した「がん対策推進基本計画」に基づき、がん対策を推進しているところであり、さらに平成24年度には計画の一部見直しがされ、「がん患者を含む国民が、がんを知り、がんと向き合い、がんに負けることがない社会」を目指すこととなっております。
今回の冊子配布も、これらの取り組みの一つとして実施をしたものであります。
(回答メールの添付書類より転載)
ご担当の方も、平成22年より配布していたものだったので、正直戸惑っています とのことでした。
質問したらすぐに教えてもらえることを「意図が全く持って不明」という意味が不明です。チラシではなく冊子ですから続きもありますし、「どうしろというのか」の部分は中に書いてあるわけで、興味を引くためにこのような表紙になっているのでしょう。原発事故前から配っていたのに、原発事故の影響をごまかすためにこういう風に書いてるんだろ!というのはあまりにも無理があります*1
「がん」に対して過敏になっている人がいるのもわかりますが、二人に一人ががんになるとか三人に一人ががんで死ぬとかいうのは、昔からよく言われていることです(厚生労働省政策レポート)*2。これを小学生に教えるのがおかしい、とは思いません(とは言え、がんやがん検診に対してまだ実感がわかないであろう年齢の子どもに啓発して、効果があるのかどうか疑問、という気もしますが、そこで実感を持たせるためにあのような表紙にし、子どものころからがんを予防する生活習慣を身につけさせようというのでしょう)。
2013.11.12追記
冊子の配布が平成22(2010)年に開始された、ということであり、元記事の写真自体が古い冊子だという指摘ではありません(最近配られたものかもしれません)。
超重要
【1076】 緊急掲載 : 規制は被曝の限度は民主主義で ... 1ミリと20ミリの違い / 武田 邦彦
http://youtu.be/CVgvgilXm8Q
緊急掲載 被曝の限度は民主主義で・・・1ミリと20ミリの違い
http://takedanet.com/2013/11/120_e78e.html
原子力規制委員会が一般人に対する1年1ミリの規制を、1年20ミリまで「容認する」というような記事があちこちにみられます。でも、これには1つの大きな間違いと、1つの疑問があります。
【大きな間違い】
1年1ミリというのは「安全の議論をした後の結論」であって、規制のための単なる数値である。実質的には次のようにして決めなければならなりません。
被曝の規制値に二つあって、一つは「免除レベル」と言われるもので、これは「免除レベル以下なら健康に影響がない」というレベルで、日本では1年0.01ミリです。
福島民報の記者の方、悪意で新聞の見出しを作ったのではないと思いますが、正しく書いてください。この新聞に「健康に影響なし」とありましたが、これは被ばく限度(線量限度)ではありません。新聞は社会的公器ですから、主義主張はかまいませんが、事実は新聞記者として正しく見出し(整理部でも同じ)を出してください。
つまり、上の図はなんどもこのブログに出していますが、被曝の規制は二つに分かれていて、低いほうが「免除レベル」で、高いほうが「線量限度」です。その下に説明がありますが、免除レベルというのが「受け入れできる線量」、つまり実質的に健康影響がないことを決めるレベルです。
これは日本では1年0.01ミリになっていて、それを超えることをした人は、実に「懲役1年以下」の罰則になります。当然ですが、人の健康に影響を与えるのですから、いわば傷害罪です。
次に「線量限度」があり、それが1年1ミリです。これは「望ましくないが社会的に耐えられる線量」ですから、健康影響はあるのですが、耐えられる限界というものです。これについて、がんセンターで明確に示しています。
この表はがんセンターから出ているもので、専門的な表ですから「10万人あたり」になっていますが、「社会的に耐えられる」というのですから、国民が一般に理解しなければなりません。国民は普通は「火災や交通事故に比べて犠牲者が多いか、少ないか」で耐えられるかどうかを決めます。これはこれまでの毒物などもそのように議論されました。
それを次の表に示します。この数値は1億2700万人で、どのぐらいの犠牲者(火災の場合は焼死者、交通事故は交通事故死亡者、被曝の場合は(致命的発がんと重篤な遺伝性疾患)の合計です。致命的発がんというのは読んで字のごとく「死に至るがん」を意味し、「重篤な遺伝性疾患」は言葉に出すのもかわいそうな子供が生まれるということです。
この表は、他の災害と比較するために10万人あたりを12700万人に計算したもので、社会が耐えられるかどうかは、この表で決まります。火災で2000人、交通事故で5000人で、これに対して1年1ミリなら8001人、1年20ミリなら16万人です。
交通事故死が1万人になった時、「交通戦争」と呼び、日本国民は耐えられないと感じ、現在は5000人で国民が耐えられると思っています。だから、「自動車ぐらい価値があれば、5000人は仕方がない」という感じです。
現在の1年1ミリは8000人ですから、「どうしても原発は必要」と考えている人は「しかたがない」と思うでしょうし、「火力発電で良いじゃないか」と思っている人は少し多めと感じるでしょう。
しかし、原子力規制委員会や福島民報のように、「16万人」はどうでしょうか?まず、福島民報が報道したような「健康影響なし」というのははっきりとした「ウソ」ですから、福島民報は訂正が必要でしょう。
【疑問】
それでは、原子力規制委員会はなぜ「16万人の死亡」を「我慢できる」と判断しているのでしょうか? 日本国内の自然死は約120万人で、平均して83歳です。火災、交通事故、原発事故の犠牲者は83歳ではなく、平均してもっと若く、小児も犠牲になります。その点で16万人というのは異常な数値であることははっきりしていると私は思います。
次に、もともと原子力規制委員会というのは、「国会などで決まった安全規則を守らせる委員会」であり、「国民がどのぐらいの犠牲なら耐えられるか」を決めることはできないと思います。
原発や被曝は多くの人が影響を受けますから、次の質問をしたら1年1ミリか20ミリかが決まると思います。
【国民への質問】・・・誠実な政治家ならこれを聞くでしょう
あなたは原発事故の際の被ばく限度として、どの程度までなら耐えられますか? 火事の犠牲者が2000人、交通事故の犠牲者が5000人、自然死が120万人程度(死亡者数の3分の2が75歳以上)であることを念頭にして決めてください。
1)800人程度
2)8000人程度
3)8万人程度
4)16万人程度
5)80万人程度
まず、これを決めたら、1)なら0.1ミリ、2)なら1ミリ、3)なら10ミリ、4)なら20ミリ、5)なら100ミリ、と決まるのであり、最初に「何ミリシーベルト」などと決まるものではありません。
まして「1年20ミリで健康影響なし」というのはまったくのウソですから、犯罪の予備行為として処罰対象にしなければならないでしょう。
(平成25年11月11日)
重要
【1077】 誰が「放射線は怖い」と言ったのか ? ... 誠実な日本に帰ろう ! / 武田 邦彦
http://youtu.be/k2BAj-R3nd0
誰が「放射線は怖い」と言ったのか?・・・誠実な日本に帰ろう!
http://takedanet.com/2013/11/post_f2f3.html
最近、「1年1ミリが被ばく限度というからみんなが怖がるのだ」とか、「福島の農作物を怖がるのは風評だ」という人がいます。ほとんどが学歴が高く、常識もある人で、「被曝を怖がるほうが、ストレスで病気になる」と言います。
では、いったい、だれが国民を「怖がらせた」のしょうか??
一般人の被ばく限度を1年1ミリを決めたのは放射線関係の審議会などで、今、「1年1ミリなどという規則はない」と言っている人たちです。
病院のレントゲン室を鉛で囲い、患者がレントゲンを受けるときには医師が別室にいってスイッチを入れるのも医師自身でした。私のように原子力に関係していた人は「放射線は危険だ」と国民に言い、注意してくれるように一般の人に促しました。
文科省や内閣府は、汚染が広がるといけないということで事故の前の2010年に「規制を強化しなければならない」として、1年0.01ミリの免除レベルを決め、それを違反すると「厳罰主義」で1年以下の懲役としました。
今では信じられませんが、これが文科省が出した「厳罰」を示す説明書の一部です。今ではこの目安となる1キロ100ベクレルを、自ら80倍の8000ベクレルに変えています。
1年5ミリ以上の被曝になる可能性のある地域を「管理区域」として、そこから物品や人間が出るときには必ず測定をすることになっていました。それを知っている名古屋大学の原子力の教授は愛知県日進市が管理区域に相当する場所から花火を持ち出して夏祭りをするのに、とめるどころか「大丈夫」と言いました。
つまり、「被曝は怖い。レントゲンはできるだけ受けないように。管理区域を守れ。廃棄物は0.01ミリ以下でなければ懲役だ」と言った人たちによって、国民は「被曝は怖い」と知ったのです。
「被曝は怖い」と言った人が、事故が起こったら「被曝が怖いなどというからストレスで病気になる」と言い、「汚染されている食品を食べないというのは風評だ」という。これが誠実な日本人でしょうか?? 自分が勧めてきたことを忠実に守ろうとする人をバッシングする、それが誠実な態度でしょうか?
人間が教育を受けるのは、野蛮から文化をしることです。そして文化を知るということの最も大切なことは、自分の言動に一貫性があることでもあります。日本人は世界でも誠実で、言動に一貫性がありました。お金のために節を曲げる人は軽蔑され、社会から追放されました。
日本では昔からお金を借りて返さないと社会から葬られました。借用証は不要で、返さなければ「お笑いになって結構です」といって、恥をもっとも恐れたのです。
今こそ、私たちは日本人の原点に帰るべきと思います。一人一人の心の中、魂の中から日本人を思い出してください。日本がどんなになってしまったのか、おひとりの女性のお話も参考になるでしょう。
http://youtu.be/TlWslcjHlPo
(平成25年11月11日)
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律の一部を改正する法律案(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/06030110/1291489.htm
2013年10月20日広瀬隆講演会@東海村
http://youtu.be/Ix5CZKTEYeQ
2013年10月20日広瀬隆講演会@東海村 質問コーナー
http://youtu.be/2Fsyo3aT2ns
福島原発事故被災地と廃炉先進国ドイツの取材報告 広瀬 隆さん講演会
http://blogs.yahoo.co.jp/liliumnokai/10345719.html
それは秘密です!(・へ・)
それは秘密です!
http://youtu.be/I1qz5CGH75s
秘密保全法CM(ベビー編)
http://youtu.be/dIjRuCATzcQ
秘密保全法CM(完全にブロック編)
http://youtu.be/hwiKYe6dTck
憲八おじさんとタマ006
http://youtu.be/kBxYKNImTIY
はだしのゲン より
秘密の環太平洋戦略的経済連携協定 (TPP) Wikileaks知的財産権の章の全草案文書公開
(マスコミに載らない海外記事)
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/tpp-wikileaks-9.html
本日、2013年11月13日、Wikileaksは、秘密に交渉されているTPP (環太平洋戦略的経済連携協定) 知的財産権の章の全草案文書を公開した。TPPは、これまでで最大の経済協定であり、世界のGDPの40パーセント以上を占める国々を網羅している。WikiLeaksによる文章公開は、2013年11月19-24日の、ユタ州ソルトレークシティにおける、決定的なTPP首席交渉官サミットに先立って行われた。WikiLeaksが公開した章は、医薬品や、出版社、インターネット・サービス、市民的自由や、生物学的特許等に対する広範囲な影響ゆえに、TPPの中でも、おそらく最も議論の的になる章だ。重要なことは、発表された文章には、交渉上の立場や、12の全参加国の間の不一致が含まれていることだ。
TPPは、オバマ大統領が、2013年1月に、米-EU交渉を開始した同様に秘密の米-EU協定、TTIP (環大西洋貿易投資パートナーシップ)の先駆だ。TPPとTTIPを合わせると世界のGDPの60パーセント以上をカバーする。いずれの協定も中国を除外している。
TPP交渉開始以来、条約各章の草稿作成と、交渉過程は、未曾有の秘密レベルで覆い隠されている。一般の人々は、TPPの各章草稿へのアクセスを遮られている。アメリカ議会の議員達は、極めて制限の強い条件で、極めて厳格な監視の下でしか、条約に関する文書の選ばれた部分を見ることができない。各TPP参加国の、僅か三人の個人しか協定全文にはアクセスできないが、シェブロンや、ハリバートン、モンサントや、ウォルマート等の巨大アメリカ企業の権益を擁護する、600人の ’通商顧問’つまりロビイスト連中は、協定文章の極めて重要な部分への特権的なアクセスを認められていることが、既に明らかにされている。
TPP交渉は、現在重大な局面にある。オバマ政権は、アメリカ議会が、協定のいかなる部分も議論したり、修正したりするのを防ぐ為、TPP条約を一括交渉権で成立させようとしている。オバマ大統領を含む多数のTPP参加国のトップや政府幹部は、2013年末迄に、TPPに署名し、批准する意図を表明している。
WikiLeaksの編集長ジュリアン・アサンジはこう述べている。“アメリカの政権は、アメリカの法律制定手続きで、TPPをこっそり強引に通過させようとしている。”WikiLeaksが2013年11月13日に公表した知的財産権の章の最新草稿は、一般の人々にとって、TPPの詳細とその含意を理解する為の、これまでで最大の機会を与えることとなった。
95ページ、30,000語のIPの章は、広範囲にわたる、超国家的な法的、施行制度、TPP参加国の既存法の修正や置き換えを策定する為の条項を述べる。この章の小節には、特許(製品や医薬品の製造者)、著作権 (情報通信業者)、商標(情報や製品を正式なものと表記する人・企業)や、工業意匠に関する規約が含まれている。
この章の中で一番長い、’施行’の項は、個人の権利、市民的自由、出版社、インターネット・サービス・プロバイダーやインターネット・プライバシー、更には、クリエイティブ、知的、生物的、環境的・コモンズに対し、広範囲にわたる影響を及ぼす、新たな取り締まり施策をもっぱら詳述している。提案されている施策の中には、主権国家の裁判所がそれに服従することを期待されているが、人権保障条項が無い、超国家的紛争法廷がある。TPPのIP章は、こうした裁判所は、秘密の証拠によって審理を行えると述べている。IP章は、またお蔵入りになったSOPA条約とACTA条約の監視と施行条項の多くをも反復している。
2013年8月26-30日のブルネイでのTPP会合後、WikiLeaksが入手した総合的な文章は、これまでに公表された他のTPPに関する文書とは違って、交渉中の諸問題に対する各国の立場の詳細を書いた注釈がついている。ジュリアン・アサンジは、“うんざりするほど卑屈な”オーストラリアは、他の国々に対する、アメリカ交渉担当者の強硬な立場を支持する筆頭国である可能性が高く、一方、ベトナム、チリとマレーシアを含む国々は、反対側である可能性が高いと強調している。アルゼンチンや、エクアドル、コロンビア、韓国、インドネシア、フィリピンを含む多数の主要な環太平洋や近隣の国々や、最も重要なのは、ロシアと中国が、協定の草案作成に関与していないのだ。
WikiLeaks編集長、ジュリアン・アサンジの言葉によれば、“もし制定されてしまえば、TPPのIP制度は、個人の権利や、表現の自由を踏みにじり、知的、および、クリエイティブ・コモンズを、完全に無視するだろう。もしも、あなたが、読み、書き、出版し、考え、聞き、踊り、歌い、あるいは発明するのであれば、もしも、あなたが食物を栽培したり、食べたりするのであれば、もしも、あなたが今病気だったり、いつの日か病気になる可能性があるのであれば、TPPは、あなたに照準を定めているのだ。”
現在のTPP交渉参加国は、アメリカ合州国、日本、メキシコ、カナダ、オーストラリア、マレーシア、チリ、シンガポール、ペルー、ベトナム、ニュージーランドとブルネイだ。
秘密TPP協定のIPの章全文をここで読む。
記事原文のurl:https://wikileaks.org/tpp/pressrelease.html
このニュース、大本営広報部、デジタル版の小さな見出しに載っているものは見かけるが、一面に大見出しで掲載されたり、定時のテレビ・ニュースという洗脳プロパガンダで放送されたり、討論番組になったりするものは皆目見かけない。
大本営広報部、センシティブな例外品目やらの話題に矮小化して触れるだけ。洗脳にはなっても、参考にはならない。
そこで、参考になるのは、例えば、
IWJ Independent Web Journal【特集】IWJが追ったTPP問題
昔、東大で知的財産権専門の弁護士の方々が、ACTAだったか、SOPA関連だったか、この話題を論じる集会が行われたような記憶がある。知的財産権専門の弁護士の方々から、詳しい御意見を伺いたいものだ。
ところで、一つ素朴な疑問がある。
“うんざりするほど卑屈な”オーストラリアは、他の国々に対する、アメリカ交渉担当者の強硬な立場を支持する筆頭国である可能性が高く、
という部分、タイプ・ミスだろうか?ジュリアン・アサンジ氏、「オーストラリア」と「XX」を混同しているのではないだろうか?
ウィキリークス:TPPの草案、個人の権利踏みにじると指摘(ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MW7YUO6JTSEZ01.html
11月13日(ブルームバーグ):内部告発サイト「ウィキリークス」は、環太平洋連携協定(TPP)の草案だとする文書を公開し、交渉参加国が協議している条項は「個人の権利を踏みにじる」ものだと指摘した。
ウィキリークスによると、94ページにわたる草案はTPPの知的財産権に関する章だという。
米通商代表部(USTR)のフロマン代表は13日午前のイベントで、ウィキリークスが公開した文書から結論を導き出さないよう警告。「合意はまだ存在しない」と強調した。
USTRは13日、公開された文書の信ぴょう性についての質問には答えず、交渉は引き続き継続中だとの声明を出すにとどめた。
原題:WikiLeaks Says Pacific-Trade Draft Would Hurt Consumers(1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Brian Wingfield
bwingfield3@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Jon Morgan
jmorgan97@bloomberg.net
いい気になり過ぎの安倍暴走政権 すべては偽装・ウソ八百いずれ破滅するこの国
(日刊ゲンダイ)「日々担々」資料ブログ
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-10281.html
よほど日本人は騙されやすい国民らしい。
全国のホテルや百貨店で“食品偽装”が氾濫していた。高島屋はブラックタイガーを車海老と表示し、三越は韓国産の栗をフランス産と偽っていた。それでも客は偽装に気づかず「おいしい、おいしい」と食べていたのだからバカみたいだ。
ホンモノとニセモノの違いも分からない。国民が偽装に気づかず、まんまと騙されているのは、食品だけじゃない。いまだに国民の60%が支持している「アベノミクス」も、偽装そのものだ。
大新聞テレビは、「上場企業利益 リーマン超え」「賃上げ 3割前向き」と、アベノミクスによって日本経済が好景気に向かっているかのように報じている。
騙されやすい国民は、「やっぱりアベノミクスで景気は良くなっているらしい」とうのみにしているに違いない。しかし、日本経済が良くなっているなんて大ウソだ。たしかに、上場企業の業績が回復しているのは間違いない。しかし、しょせんは、外国産の激安肉に和牛の“牛脂”を注入して高級和牛に偽装したようなものだ。経済評論家の広瀬嘉夫氏がこう解説する。
「大企業の9月中間決算は、リーマン・ショック前を上回る好業績でした。しかし、決して企業の実力ではない。好決算の理由は“円安”です。たとえば、トヨタは営業利益を5600億円も前年同期より増やしているが、その95%は円安効果です。自動車がバンバン売れたわけではない。電機など他の輸出企業も同じです。為替はいつ変動するか分からない。だから、経営者は楽観していませんよ」
為替が円高に戻れば、あっという間に業績は悪化してしまうのだ。
◇庶民の収入は増えないインチキ
安倍首相は、アベノミクスによってサラリーマンの給料がアップするかのように喧伝しているが、それも巧妙な偽装だ。
調査では大企業の3割が「賃上げに前向き」と答えている。しかし、企業はストレートに賃上げする気はサラサラない。
「経営サイドは、本当は賃上げしたくない。安倍政権に迫られて嫌々応じているにすぎません。ある企業は、賃上げは実施するが、その前に大量の早期退職者を募るつもりです。これなら人件費の総額を抑えられる。実際、企業の“追い出し部屋”は増えています。表向きは、賃上げ企業としてカウントされるのでしょうが、偽装みたいなものです」(民間シンクタンク研究員)
そもそも、賃上げする余力があるのは、大企業だけだ。大マスコミは「賃上げ」「ベアも」と騒いでいるが、サラリーマンの9割が勤めている中小企業には無縁の話である。
「デフレから脱出し、景気を本格的に回復させるためには、GDPの6割を占める個人消費を活発にするしかありません。世界中で日本だけがデフレに陥っているのは、名目賃金が低下しているからです。とにかく大衆の収入を増やすしかない。とくに、労働者の4割に膨れ上がっている非正規雇用の賃上げを手厚くすべきです。彼らは収入が増えたら、確実に消費に回すから効果が大きい。なのに、アベノミクスは、そこに目が行かない。むしろ、解雇特区を導入しようとするなど格差を拡大しようとしているからアベコベです。アベノミクスがスタートしてから1年近く経つが、労働者の基本給は15カ月連続ダウンしている。この結果がアベノミクスの本質を表しています」(広瀬嘉夫氏=前出)
しかも、来年4月からは、消費税が8%にアップされる。国民から新たに8兆円を吸い上げるのだから、景気が上向くはずがないのだ。いい加減、国民はアベノミクスの誇大宣伝、偽装に気づいたらどうだ。
◇「汚染水は完全にコントロール」とすべて偽装
景気を良くするためにも、いま日本が全力で解決しなければならないのは、原発事故だ。福島原発は日本人のノドに突き刺さったトゲだ。処理にメドをつけない限り、日本はドンヨリとした黒い雲に覆われ、日本経済も回復しない。
しかし、安倍首相に任せていたら、被災地の復興も、原発事故の収束も絶対に進まない。
福島原発は制御不能なのに、安倍首相は「汚染水は完全にコントロールされている」などと、原発は安定しているかのように装っているのだから、とんでもない話だ。
「安倍政権は、原発事故を矮小化しようとしているとしか思えません。これまでの安全基準1ミリシーベルトも、20ミリシーベルトに引き上げるつもりです。避難生活をしている福島県民を、20ミリシーベルトの地域に次々に帰還させて、復興が進んでいるように見せかけるつもりでしょう。安全基準を20ミリシーベルトに上げれば、除染の費用も大幅に削れます。しかし、ICRP(国際放射線防護委員会)は、平常時に一般人が浴びても差し支えない“線量限度”を年1ミリシーベルト以下にしている。20ミリシーベルトに上げてしまっていいのか疑問です」(ジャーナリスト・横田一氏)
どんなに「汚染水はコントロールされている」と強弁しようが、ウソはいつかバレる。実際、現地では連日トラブルが発生している。いつ取り返しのつかない重大な事故が起きてもおかしくないのだ。
◇東京五輪は日本衰退の引きガネに
いったい、いつまで国民は安倍首相に騙されているつもりなのか。
いま日本は、景気も福島原発も、まったく先が見えない状態にある。一寸先は闇だ。
なのに、いい気になった安倍首相は「特定秘密保護法だ」「日本版NSCだ」と暴走し、大手メディアや国民も一緒になってアベノミクスに浮かれているのだから話にならない。
そのうえ、東京にオリンピックまで呼ぶというのだから、狂気の沙汰だ。
日本はオリンピックを開催して、外国から人を招くような状況じゃないはずだ。原発事故処理と不況脱出に全力を傾けなければならない。どこにオリンピックを開く余裕があるのか。7年後のオリンピック開催に国力を注いだら、ただでさえ遅れている被災地の復興をさらに遅らせてしまう。「なかには“オリンピックを開催すれば景気が良くなる”とシタリ顔で解説する声もあるが、大間違いです。先進国の日本、しかも開発の進んでいる東京でオリンピックを開催しても大きな経済効果は期待できないでしょう。むしろ、オリンピックが終わった後の反動の方が怖い。高度成長期に開いた1964年の東京五輪でさえ、翌年から急激に景気が悪化した。2000年シドニー五輪の豪州、08年北京五輪の中国も、翌年から経済成長が鈍化している。それでなくても東京は20年から人口が減少していく。20年の東京五輪は、日本を衰退させる引き金になりかねませんよ」(政治評論家・本澤二郎氏)
安倍首相のやっていることは、何から何までニセモノばかりだ。このままでは、いずれこの国は破滅してしまう。
「特定秘密保護法案・情報公開法改正案」鳥越俊太郎【ニュースの職人】78
http://youtu.be/FWz8s7mnygM
「特定秘密保護法案」について、
また打開策となるのか注目の「情報公開法改正案」
についてお話しています。
【秘密保護法】 外国人記者 「安倍ボンボンは戦争がしたいだけ」
(田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.jp/2013/11/0008206
山本太郎議員。「ベトナムへの原発輸出の件で(政府に)資料を請求したら(ご覧のように)黒塗り。もう秘密保全できている」。海外メディアのフラッシュが光った。=14日、日本外国特派員協会 写真:筆者=
特定秘密保護法案に反対する超党派の野党議員たちがきょう、日本外国特派員協会(FCCJ)で記者会見を開いた。特派員協会も秘密保護法に反対する声明を出しており、緊迫感のある記者会見となった。
会見の冒頭、司会のマイケル・ペン氏が反対声明を読み上げた――
秘密保護法案の中にはジャーナリストに対する起訴や禁固を可能にする条文が含まれており…(中略)開かれた社会における調査報道の神髄は、政府の活動に関する秘密を明らかにし、それを市民に伝えることにある…(後略)
記者クラブで政府の意のままに操られる日本のマスコミと違って、「秘密保護法」に対する海外メディアの憂慮は深い。
記者会見に出席した野党議員は福島みずほ(社民)、仁比聡平(共産)、主濱了(生活)、山本太郎(無所属)の4氏。
社民党の福島みずほ議員は、「情報は民主主義の貨幣です。国際水準から問題ありという声があがっている事を報道して下さい」と海外メディアがこの法案について広範に取り上げるよう訴えた。
共産党の仁比議員は、「FCCJの声明に敬意を表したいと思う。憲法に基づく平和と民主主義を根底から覆す悪法。アメリカと一緒に地球の裏側に行って戦争する国にするため、NSCを機能させるためだ」と法案の隠れた意図を指摘した。
筆者は山本議員に秘密保護法の全国行脚での人々の反応、特に福島や沖縄の反応はどうだったかを質問した。
「ほとんどの人が法律の存在自体を知らない。知ると目が変わっていく。知って危険だなと思ったら地元選出の国会議員にFAX、メールしてくださいというキャンペーンをやった。福島や沖縄の人は国に裏切られて振り回されている。他の地域より前のめりになって聞いて頂いた」。
全国街宣中、マスコミはほとんど来なかったという。「TVが1社、地元紙くらい。それもほとんどが閣議決定されてからだ。そんなに軽減税率が欲しいのかな」と、この問題を取り上げて来なかったマスコミをまたもちくりと一刺しした。
山本議員は「国民を被曝させても情報を隠蔽しようとする国。その上にこんな法律ができたらいったいどんな国になってしまうのか?いきつく先は何か?ファシズムしかない。特定秘密保護法は一部の政治家と官僚のクーデターだと思っています」と強調した。
治安維持法との類似について質問した米国人記者(手前)に答える福島議員(正面中央)。=写真:筆者=
米国人記者が「秘密保護法と治安維持法は似ていると言われるが、どこが似ているのか」と質問した。
弁護士でもある福島議員は、「治安維持法もできた時は大したことないと思われていたが、のちに猛威を振るった。逮捕者が出たら日本のジャーナリズムや市民運動は脅威を受ける。Chilling Effect(萎縮効果)がある。何が秘密か裁判でもわからない。どんどん秘密が広がっていく。気象情報すら出なくなる。公知の情報でも知らずに話して投獄される。共通点がいっぱいある」と解説した。
治安維持法との類似点について質問した米国人記者に、筆者は会見後、話を聞いた。
「アメリカではこんな法律(秘密保護法)は通らない。アメリカのメディアは政権からコントロールされないように自分の権利を確立する法律を作ろうとしている。安倍ボンボンは戦争がしたいだけ」。米国人記者は呆れ顔で答えた。
日本の新聞は売上部数を伸ばしたいがために戦争を煽り、軍部と一体となって国を戦争へと導いていった。戦後は憲法9条があり、さすがに戦争を煽ることはできなくなったが、政権との近さは戦前と変わらない。
外国人メディアの方が日本のマスコミよりも秘密保護法への危機感を強く抱いていることに、妙な心地よさを感じるのだった。一方で もどかしさ も沸々と湧いた。
福島みずほ、山本太郎らによる『特定秘密保護法案』反対記者会見
http://youtu.be/y92y1LvgEQo
秘密保護法ができれば政府の違法行為を暴くことは不可能に・日米密約を暴いた西山太吉氏が法案を厳しく批判
http://youtu.be/JqIUh9V7hA4
インタビューズ (2013年10月27日)
秘密保護法ができれば政府の違法行為を暴くことは不可能に
日米密約を暴いた西山太吉氏が法案を厳しく批判
インタビュー:西山太吉氏(元毎日新聞記者)
沖縄返還の際の日米密約をすっぱ抜き、後に有罪判決を受けた元毎日新聞記者の西山太吉氏が、ビデオニュース・ドットコムの取材に応じ、現在国会に提出されている特定秘密保護法案が成立すれば、氏が暴いたような政府の違法行為が一切表に出てこなくなる恐れがあるとして、法案の成立は何としても阻止する必要があると語った。
西山氏は、そもそも今回特定秘密保護法案の制定を推進している自民党が、依然として日米密約の存在を認めていないことを厳しく批判した上で、その自民党にそのような法律を語る資格はないと、これを一蹴した。
また、これまで日米関係に関する機密事項は、アメリカ政府が機密の指定を解いた後、アメリカ側から開示されたものばかりで、「日本側が機密を公開したことは一度もない」ことを指摘。今後、日米軍事同盟の緊密化によって自衛隊が米軍と一体化した際に起きることが予想される憲法に抵触する行為や政府にとって都合の悪い情報は、ことごとく秘密指定されることになるだろうとの見通しを示した。
ジャーナリストの神保哲生が西山氏に特定秘密保護法案の評価と、法案が成立した場合に予想されるジャーナリズムや日本社会への影響を聞いた。
白土三平の忍者漫画『ワタリ』より
特定秘密保護法案・西山太吉がわれわれに残した宿題と政治家の問題意識を問う
http://youtu.be/yQhfWFqtyhY
ニュース・コメンタリー (2013年11月02日)
特定秘密保護法案
西山太吉がわれわれに残した宿題と政治家の問題意識を問う
西山太吉氏(元毎日新聞記者)、町村信孝氏(党PT座長)、海渡雄一氏(弁護士)
沖縄返還に際して日米密約の存在を暴きながら、機密文書の入手方法の違法性を問われて逮捕・起訴され有罪判決を受けた元毎日新聞記者の西山太吉氏は、特定秘密保護法案を推進する政府・自民党を厳しく批判する。たびたび西山氏の取材方法の問題を取り上げながら、密約の存在を認めようとはせず、いまだに国民への釈明・謝罪がないからだ。
「外国政府との密約は国家の根幹に関わる問題。そこに目を向けないで、私の取材論だけを指摘するのは、問題の本質から目を反らすための行為だ」と西山氏は、10月27日のビデオニュース・ドットコムとの取材で答えた。
これに対して、自民党で秘密保護法案を検討したプロジェクトチームの座長を務める町村信孝衆院議員(元外務大臣)は、11月1日、日本記者クラブの講演で、「西山氏の事件は取材方法に違法性があったことが問題なのであって、特定秘密保護法案の問題とは直接関係がない。特定秘密保護法の議論で西山事件が引き合いに出されること自体がおかしい」と指摘した。
1978年、最高裁は西山氏が外務省の女性職員との肉体関係を通じて機密文書を持ち出させたのは国家公務員法で規定する「そそのかし」にあたるとして上告を棄却し、西山氏の有罪が確定していた。
しかし、1990年代後半に入り、アメリカで当時の機密文書が25年の期限を経て機密が解除され、国立公文書館で公開されたことで、西山氏の暴いた日米密約が実際に存在したことが次々と明らかになった。
民主党政権下では岡田克也外相の下で密約の調査が進んだが、自民党政権はまだ密約の存在を一度も認めていない。
2009年には、密約の日本側の当事者だった当時の外務省アメリカ局長の吉野文六氏が、法廷で密約の存在を証言したために、密約が存在していたことは、確実なものとなっている。しかし、依然として、自民党は密約の存在を認めず、その釈明や謝罪の意思を見せていない。
町村氏は、密約が日本の安全保障に関わる問題である以上、秘密にされていたことは当然のことだと語っている。しかし、密約が公開されれば、日本のどのような国益が損なわれるかは説明されていない。「自分が外務大臣当時、この問題は主要な問題とはならなかった」ことを理由に、そもそも密約の存在すら認めていないのだ。
日米沖縄密約とは、日本国民にはアメリカ側が負担していると説明されていた、米軍施設の原状回復費の400万ドルを始めとする総額で億ドル単位の資金が、実際には日本の国庫から支出されていたことを秘密にしておくことを日米間で約束したもの。
弁護士の海渡雄一氏は、特定秘密保護法案が法制化されれば、一般市民は自分が入手した情報のどれが特定秘密かわからないまま逮捕・起訴され、裁判にかけられることになると指摘。裁判でも、秘密指定された情報は明らかにされないので、自分の行った行為のどの部分が違法行為に当たるのかがわからないまま有罪判決を受ける可能性があるため、弁護のしようがない可能性があると言う。
識者へのインタビューを通じて見えてきた特定秘密保護法案の問題点について、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
【秘密保護法】 野党・マスコミ・御用評論家のアリバイ工作が真っ盛り ~危険性指摘するも廃案の声なし~(暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~)
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22
「特定秘密保護法案」を巡り、民主・みんな・維新などの野党、大手マスコミ各社および御用評論家らが間もなく同法案成立というこのタイミングになって「政府案には反対だ」「政府案は危険だ」といったことを口々に言い始めている。
しかし、この動きを受けて「ようやくみんな悔い改めだしたか」と安心するのは早計であり、これらの「反対発言」「危険性の指摘」の真意は連中の”アリバイ工作”である。
即ち、同法案成立後に国民から非難されることのないように「指摘すべきことはきちんと指摘した」との言い訳をするべく、自己保身目的でおこなっている”見せ掛けのポーズ”だということである。
その何よりの証拠が「特定秘密保護法案」の問題点・危険性を指摘し、その”修正”こそ口にすれども、誰もこれを「廃案にすべき」とは口にしない点であろう。
早い話、安倍政権は勿論のこと、野党の面々・大手マスコミ各社・御用評論家のいずれもが「特定秘密保護法案の成立ありき」の姿勢だということである。
つまり、これはとんだ”茶番劇”だということである。
実際、以下のNHK記事にあるように、どうせロクに機能などしないことが明らかな「第三者機関」の設置を巡って”八百長プロレス”さながらの泥仕合が繰り広げられ、時間だけが浪費されるという始末である。
安倍内閣は来週木曜日(11/21)にもこの”暗黒法案”を成立させる腹積もりであると報じられているが、民主・みんな・維新など野党の求める「修正案」に若干配慮したように見せ掛けて、シャンシャンと成立される筋書きであることは自明であろう。
そしてテレビ報道にて同法案成立が報じられる際、御用アナや似非評論家らが神妙な面持ちで「同法案の慎重な運用が求められる」といった美辞麗句でこの問題の収束を図るという、いつもの”お手盛りフォーマット”が炸裂することであろう。
以前のエントリーにてコメントしてきたとおり、「特定秘密保護法案」についてはひとたびこれを成立させればあとは真っ暗闇で何も見えなくなる代物ゆえ、所謂「グレー色」のままでの決着などあり得ない話である。
即ち、白か黒かという問題であり、同法案の”悪質性”を鑑みれば、四の五の言わずとにかく「廃案」という選択肢以外考えられないというのが個人的見解である。
しかしながら、ここ数日、敢えて”沈黙”してその動静を見守っていたが、このような”茶番劇”が繰り広げられている現状より、残念ながら「特定秘密保護法案」の成立はもはや時間の問題であると言わざるを得ないであろう。
「秘密警察国家化」が加速され、「言論統制」「思想弾圧」が蔓延る”暗黒国家”が到来するのである。
どうやら「残された時間」は”あと僅か”のようである。
(転載開始)
◆秘密保護法案 政府は第三者機関に否定的
11月14日 12時24分 NHKニュース
「特定秘密保護法案」の修正を巡り、日本維新の会が、特定秘密の指定の妥当性をチェックする第三者機関の設置を求めていることに関連し、内閣府の岡田副大臣は、「第三者が指定の適否の検証をすることは適当でないと考える」と述べ、否定的な見解を示しました。
14日の委員会で、森少子化担当大臣は、「国民の『知る権利』などへの懸念は真摯(しんし)に耳を傾け丁寧に説明を尽くしていきたい。他党からのさまざまな意見にもしっかりと耳を傾けて、法案の成立後に、さらなる改善を尽くす努力をしていきたい」と述べ、特定秘密保護法案の成立後も、特定秘密の指定の在り方などの運用の改善に取り組む考えを示しました。
また岡田内閣府副大臣は、日本維新の会が、特定秘密の指定の妥当性をチェックする第三者機関の設置を求めていることに関連し、「行政機関以外の第三者が特定秘密の指定の適否の検証をすることは適当でないと考える」と述べ、否定的な見解を示しました。
一方、自民党の城内外交部会長は、「法案の中に『その他』ということばが36個もあることで、定義や運用があいまいだという誤解がある」と指摘しました。
これに対して、岡田内閣府副大臣は、「例えば、特定有害活動の定義の『その他』とは、いわゆる諜報活動や大量破壊兵器の不正取引に類する活動をいうもので、『その他』を用いたからといって、定義があいまいとの批判は当たらないのではないか」と述べました。
また若宮防衛大臣政務官は、防衛省が保有する秘密情報のうち、防衛大臣が指定する「防衛秘密」は、特定秘密に統合されるという考えを示す一方で、アメリカから提供された装備品の構造や性能などの情報については、現行の「特別防衛秘密保護法」の枠組みで保護していく考えを示しました。
○維新・片山氏「修正応じなければ賛成困難」
日本維新の会の片山国会議員団政策調査会長は、記者会見で、「特定秘密保護法案」の修正協議に関連して、特定秘密の指定の妥当性をチェックする第三者機関の設置など、与党側が大幅な修正に応じなければ、法案に賛成することは難しいという認識を重ねて示しました。
この中で、片山国会議員団政策調査会長は、「特定秘密保護法案」の修正協議に関連して、「日本維新の会は、特定秘密の範囲を防衛分野に限ることや、特定秘密の指定の妥当性をチェックする第三者機関の設置など5つの修正ポイントを与党側に示している。これらは譲りたくない」と述べました。
そのうえで、片山氏は、「与党側に聞き入れてもらえなければ、法案の賛否に大変大きな影響が出る」と述べ、与党側が大幅な修正に応じなければ、法案に賛成することは難しいという認識を重ねて示しました。
○民主・松原氏「修正協議は十分に」
民主党の松原国会対策委員長は、記者会見で、「特定秘密保護法案」を巡って与党側に、民主党との修正協議には、時間をかけて臨むよう求めたうえで、十分な協議がないまま、採決に踏み切るべきではないという考えを示しました。
この中で、松原国会対策委員長は、民主党が、「特定秘密保護法案」の対案をまとめて、与党側との修正協議に臨む方針を決めたことについて、「国民のためになり、国益にもかなう法案になるよう努力したい。時間をかけて与党側と話し合いたいと思っており、協議がなおざりであってはならない」と述べました。
そのうえで、松原氏は、「国民生活に大きな影響を持つ法案であり、強行採決することは、国民への背信行為だ」と述べ、与党側は、十分な協議がないまま、採決に踏み切るべきではないという認識を示しました。
◆秘密保護法案、賛成派からも注文 投稿1200件を分析
11月14日(木)20時17分 朝日新聞デジタル
【古田大輔、林幹益】特定秘密保護法案への賛否や意見を募る朝日新聞デジタルの「投稿マップ」に、14日夕までに1191件の投稿が寄せられた。全体の8割超が反対派で、賛成派の間でも「一定期間後には公開すべきだ」「機密指定の範囲の限定を」など、注文をつける声が目立つ。
日本の安全が脅かされていると感じるか否かを縦軸に、法案への賛否を横軸にとり、各10段階で自分の考えに近いマスを選ぶ。投稿が多いマスほど色が濃い。
左上の隅を選んだ京都市の会社員女性(38)は「秘密保護はいい。でも、法案では秘密の定義も運用もあいまい」と反対する。千葉市の会社経営の男性(44)は右上側のマスを選んだ賛成派だが、「司法によるチェックを可能にするべきだ」と書き込んだ。
全体の6割は「日本の安全が脅かされている」と感じる上半分を選ぶなど、安全保障上の機密漏出対策には理解を示す人も多い。ただ機密指定の範囲や期間の不透明さには「恣意(しい)的に運用される」「国家公務員法などで十分では」といった批判が寄せられている。
識者にも、自らの考えの位置を選んでもらった。
法案に反対するジャーナリストの江川紹子さんは左端。「警察や公安調査庁だけでも機密の対象から外すべきだ」と訴える。「廃案になった中曽根政権の国家秘密法案でも機密の対象は防衛・外交に絞っていた。特定秘密保護法案では、テロやスパイ防止の名の下に警察や公安調査庁の捜査まで機密扱い。これまでも捜査で違法な盗聴が指摘されてきたが、この法案が通れば拡大する」
一方、元内閣安全保障室長の佐々淳行さんは右上の隅。国家安全保障会議(日本版NSC)で各国と機密情報を共有するには法制定が「不可欠」との立場だ。「特に米国は、日本の政治家からの情報漏出に神経をとがらせている。秘密保護の仕組みを整えなければ情報提供は期待できない」。ただ、情報の扱いでは「50年後をめどに公開を原則とすべきだ」と主張する。
◇
投稿マップは特定秘密保護法案の特集ページ(http://t.asahi.com/cht6)にあり、引き続き意見を募集中です。他の投稿者の意見も読めます。ツイッターのハッシュタグ「#投稿マップ」でも発信しています。
(転載終了)
特定秘密保護法案・われわれは内容を知らされないまま裁かれることになる/インタビュー:海渡雄一氏(弁護士)
http://youtu.be/NLuSgjcinZk
インタビューズ (2013年11月02日)
特定秘密保護法案
われわれは内容を知らされないまま裁かれることになる
インタビュー:海渡雄一氏(弁護士)
1980年代から秘密保全法制の制定に反対をしてきた弁護士で「何のための秘密保全法か」の共著がある海渡雄一氏は、この法律ができれば、一般の市民はどの情報を聞き出したり漏らしたりことが違反に当たるかを知らされないまま逮捕、起訴され、裁判でも何が秘密かが明らかにならないまま、有罪判決を受ける恐れが現実のものとなると指摘する。
同法案では秘密の内容はおろか、秘密の存在まで明かされない。しかし、同法案は故意ではない過失による秘密漏洩やその教唆でも罪に問われることになる。ある情報が特定秘密に指定されていることを知らずに、政府関係者から情報を聞き出したり、それをネット上に公開したりすれば、それが違反に問われる可能性もあり、それ招く萎縮効果は絶大だ、と海渡氏は言う。
要するに、この法案が、単に秘密を守るだけでなく、「何が秘密かも秘密」という極度の秘匿性を持っており、しかも秘密の内容に対する第三者のチェック機能がまったくビルトインされていないために、このままでは濫用の暴走が避けられないというのだ。
特定秘密保護法が制定された場合に、どのような問題が現実に生じうるかについて、ジャーナリストの神保哲生が弁護士の海渡氏に聞いた。
固唾を呑む・・いよいよ始まりました..(|| ゚Д゚)
◆小出裕章ジャーナル~第45回
【これ以上、毒をまき散らしてはいけない。 この国は本当に恥ずかしいなぁと思います...】
http://youtu.be/B_6lAISmY14
聞き手:
(2013年)10月28日、経済産業省は原発の使用済み核燃料から出る高レベルな放射性廃棄物を地中深くに埋める廃棄する、これを地層処分と呼ぶそうなんですが、技術的な信頼性を再評価する作業部会をスタートさせた、と。まず、この地層処分について小出さんはどのようにお考えですか?
小出さん:
ウランという物質を核分裂させて、今、原子力というものをやろうとしているわけですね。ウラン自身も放射性物質でして、元々危険なものです。その危険なものを燃料にして今、原子力をやっているわけですが、ウランを核分裂させてしまいますと、その途端に、放射能の強さが1億倍に増えてしまうのです。
ですから、超危険物を作ってしまうわけですね。その超危険物を何とか無毒化できないかと、もちろん初めから思ってきましたし、今でも、その方策を探っているわけですけれども、無毒化する手段は残念ながら、持っていないのです。70年近く研究を続けているわけですけれども無毒化はできない。となればどこかに隔離するしかない、と思いました。
いわゆる、人間、他の生きている生命から隔離しようとしたわけで、様々な方法が提案されてきました。例えば、宇宙に捨ててこようということが初め考えられましたけれど、ロケットって時々失敗して落っこってくるので、これは無理だろうということになりました。
それから、深い海の底に埋めてしまえば何とかなるんじゃないかとか、南極で捨ててしまえばいいんじゃないかとか、様々な方法が提案されたのですけれども、もし失敗した場合には、地球全体あるいは南極が汚れてしまうということになるわけで、地球あるいは南極が、原子炉の恩恵を受けた国だけのものではないということで、それもすでに国際条約で禁じられてしまいました。
そうなると一体どうやって隔離するのかということになって、もう仕方ない、地面に埋めてしまおうということになって、地層処分という考え方が現在、これしかないという形で残っている唯一の方策なのです。
聞き手:
小出さんね、小出さんはこの地層処分しかないというお考えですか?
小出さん:
もちろん、そんなことはありません。例えば、日本というこの国では安定な地層なんてないのです。世界一の地震国でして、世界中で起きる大きな地震の1割2割がこの日本で起きています。そして、日本で言われている地層処分というのは、300~1000メートルの深い穴を掘ると言っているわけですけれども、地震というのは深さ何キロメートル、何十キロメートルというところで発生するわけで、それが岩盤を割りながら地表面まで断層を表すという、そういう現象なのです。
ですから、300メートル、1000メートル深いというようなことを原子力を進めてきた人たちは言うわけですけれども、決してそんなことはないわけです。おまけに埋め捨てにしたところで、一体何年間そこにじっとしておいてくれたらいいのかというと、100万年なのです。
聞き手:
100万年!?
小出さん:
例えば、東海地震というのはほぼ100年ごとに襲ってきているということがわかっているわけですけれども、100万年に東海地震が何回起こるかというと、1万回も起こってしまうわけですね。それで、なおかつ安全だと言えるような場所が日本にはありませんし、そんなことを保証できる科学は元々ないのです。私はそんなものは到底やってはいけないと思います。
聞き手:
今すでにある高濃度の放射性物質はどうすればいいですか? 小出さんのお考えを少し教えて下さい。
小出さん:
もちろん、一番望ましいことは、私たちの世代で作ったゴミですので、私たちの世代で無毒化するという責任があると思っています。何とかそうしたいと思いますけれども、70年間、研究を続けてきてできなかったというのは、壁が猛烈に厚くて高いということですので、簡単にそれが可能になるとは私には思えません。
そのため、まず成すべきことはこれ以上、毒物を作らないということです。つまり、原子力をやめるということを決断すべきだと思います。
ただし、そうしたところで、すでにこの日本だけでも広島原爆が撒き散らした放射性物質、私はセシウム137という放射性物質を尺度にしているのですが、広島原爆の130万発分もの毒物をすでに作ってしまっているのです。
即刻、原子力をやめなければいけないけれども、すでに作ってしまったそれをどうするのかということに対しては、私たちは真剣に考えなければいけないと思います。
そして、私は地層処分に反対していますので、じゃあどうするのかとやはり問われてしまうのですね。はっきり言うと、すいませんが私も答えがわかりません、という答えなのです。でもそれでは困るので、まずは私たちの黒い目で監視を続けるというのが唯一できることだろうと思っています。
ですから、どこかに少しでもマシな閉じ込め場所というものを地上に作って、そこで長い間、何百年になるのか、何千年かになってしまうのか、わかりませんけれども、きちっと監視を続けるということが今、残されている唯一のやり方だろうと思います。
聞き手:
今日のゲストの本橋さんとは前からお知り合いだそうで…。
小出さん:
本橋さんが『ナージャの村』とか『アレクセイと泉』というような、チェルノブイリを取り上げた優れた映画を作って下さって、その映画の鑑賞会の時に対談をさせていただいたこともありますし、本橋さんがやっているポレポレという映画館があるのですけれども、そこにお邪魔したこともあります。
本橋成一さん(ゲスト): 今の話を聞いていて最近、日本がトルコとかね、原発を輸出しようとしているのは本当に何なんだろうと考えてしまうんですね。
むしろ、原発をなくす技術を日本はうんと訓練して、学んで、そういうのを輸出する方が、本当の3・11の収穫として世界中に寄与できることだろうと思うんだけれど、それをまた新しい原発を輸出するというのは、小出さんはどういうふうに思われますか?
トルコ災害緊急事態管理庁 地震地図
小出さん:
もう本橋さんがおっしゃってくれた通りです。ホント、呆れます、この国は。恥ずかしいなあと思います。
聞き手:
本橋さんの映画、それから小出さんのお話を、是非ラジオをお聴きの皆さん、見たり聞いたりしていただいて、自分の目と耳で確かめて、やはり小出さんが先ほどおっしゃったように、もうこれ以上毒物を増やさない。私たちの孫、ひ孫ですら、解決できない問題を私たち背負っていくしかないですよね?
小出さん:
残念ながら、孫、ひ孫どころか、何万世代、何十万世代、と背負わなければいけないことを今、私たちはやってしまっているというわけですね。
核のゴミ”はどこへ~検証・使用済み核燃料
NHKスペシャル_“核のゴミ”はどこへ~検証・使用済み... 投稿者 gomizeromirai
再処理などできない、地層処分もできない
(KAZE to HIKARI)
http://www.kaze-to-hikari.com/2013/11/post-62.html
●六ヶ所再処理工場に貯蔵している使用済燃料が、搬出元の発電所に返送されるとした場合に、いくつかの(原子力)発電所において使用済燃料プールの管理容量を超過し、順次、発電所の運転を停止せざるを得なくなる------内閣府原子力委員会、2012年。
六ヶ所再処理工場が『事業困難』になったとき、容量を超えて運ばれた3362トン(容量3000トン)は、搬出元の原発に返すことが青森県と取決められています。挿絵の横棒グラフは、使用済核燃料が各原発に返された時の、運転可能期間を示します。たとえば福島や九州の玄海は、プールが満杯になって運転不能になります。
全国の原発54基の保管プールには、使用済核燃料が現在14200トンあります。六ヶ所の分と合わせると17000トン(2万5千体相当)を超えます。肝心な六ヶ所再処理工場は相次ぐトラブルのために、先月29日、20回目の完成延期を発表しました。現状では、六ヶ所は事実上、共同貯蔵施設となっています。
『再処理』とは何でしょうか。海外の原発は、使用済核燃料は10万年などをめどに、そのまま地中深く保管することになっています(ワンスルー方式)。日本ではこれを『再処理』し、もう一度燃料として使う『核燃料サイクル』を計画しています。独自技術がないので、フランス製の再処理施設を購入し、1971年から東海村に、1993年から六ヶ所村にと作りました。六ヶ所ではすでに「4兆円近くのコストオバーが生じています」(慶応大学 金子勝教授)。
大量の使用済核燃料は、ここで延々と待機しているのです。
こうした中、先月28日、経済産業省は使用済核燃料からでる高レベル放射性廃棄物(数千シーベルト/h)を、10万年管理する『地層処分』について、課題や実現性を「白紙状態」から議論する作業部会を、14年ぶりにスタートさせました。専門家からは、「地震学では10万年先のことは全く分からない」などと地層処分に否定的な意見が相次ぎました。私たちはさらに、「白紙」と言うのならば核燃料サイクルから議論すべきだ、と主張します。
再稼働させ、さらに使用済核燃料を増やすべきではありません。ところが東京電力は、六ヶ所は満杯だとして、5000トンの中間貯蔵施設(乾式貯蔵)を2010年から下北半島で建設し、事業開始を今年10月にするための申請を出しています。さらに今月11日、与党は政府に福島の対策とあわせて「中間貯蔵」建設への国費投入を提言しています。「中間貯蔵」の意味が問われます。
福島市長選新人圧勝:放射線対応 住民「裏切られた」
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20131118k0000m010087000c.html
東京電力福島第1原発事故の放射線被害に苦しむ福島市民の選択は「変革」だった。17日投開票された市長選で、地盤も組織も持たない新人の元環境省東北環境事務所長、小林香氏(54)が、自民、公明などが支援する現職の瀬戸孝則氏(66)をダブルスコアで破った。市民一人一人の現状への不満が大きなうねりとなり、地滑り的な勝利をもたらした。
福島市東部の山あいに位置し、市内でも放射線量が高い大波地区。瀬戸氏にとって出身地の近くにある地盤だが、沿道には小林氏のキャッチフレーズ「変えよう!福島」と書かれたのぼり旗が目立つ。「表立っては言えないが、今回は瀬戸さんには入れない」。住民の一人は声をひそめて話した。同地区では事故後、子育て世帯の自主避難が相次ぎ、児童が二十数人いた市立大波小は6年生1人だけに。来春には休校の見込みだ。しかし、市から地区振興策が具体的に示されたことはない。このままでは地区が消滅しかねず、避難自治体の「仮の町」誘致を模索する動きもある。
瀬戸氏を支持してきた農業の男性(64)の自宅は、除染で毎時1.2~1.5マイクロシーベルト程度あった放射線量が同0.2~0.3マイクロシーベルトに下がった。しかし、裏山で採れるキノコからは基準値(1キロ当たり100ベクレル)の20倍以上の放射性セシウムが検出され、放射性物質への不安から沢水も使用できなくなった。「被害は無い」「安全」と強調する市の姿勢に「実態を調査しようとしていない」との不信感が生まれた。変化を求めて小林氏に投票した。
大波地区に隣接する渡利地区で中学2年と小学5年の子ども2人を育てる会社員、菅野吉広さん(45)も現市政に失望していた。放射線量が局所的に高いとして「特定避難勧奨地点」に指定されれば、避難費用や月10万円の精神的賠償を受けることができる。しかし、市は「避難よりも除染を優先する」として国に指定を求めなかった。菅野さんは「住民の側に立って政府に何を要望してもらえるかに期待していたが、裏切られた」と話した。
【深津誠、蓬田正志、喜浦遊】
石破幹事長の「原発新設検討」は再稼働を既成事実化するための見え透いた政治的ハッタリ(秋葉龍一)
http://akiba1.blogspot.jp/2013/11/blog-post_17.html
自民党の石破幹事長が「原発の再稼働がよくて新設がだめだという話は成り立たない」と述べた。
これ、ハッタリかましてるよね。
この発言のねらいは「新設」ではなく「再稼働」なのだ。
再稼働を目論むため、新設をもってきたわけだ。
むろん、原子力ムラの本音というか願望としては、新設したいはずだ。だが、現情勢のなかで、原発が新設できるなんて考えられない。
この発言、まず「原発の再稼働がよくて」と前ふりしているが、ここがキモ。
いったい、いつ、だれが「原発の再稼働がよくて」なんてことにした?
だれも「再稼働がよい」なんて、言っていないし、想っていない。
事実、国民の圧倒的多数は再稼働に反対している。
再稼働がよい、と考えているのは原子力ムラの構成員だけだ。
それを「原発の再稼働がよくて」と、あたかもそれが既成事実のように述べて、「原発新設」というトピックなネタをもってくることで、再稼働はもう決まった話、としたいわけだ。
で、なぜ再稼働を既成事実化したいのかといえば、再稼働することへの政治的懸念があるから。
原子力ムラとその傀儡である安倍政権は、再稼働を具体的に提示した瞬間、安倍政権への支持率が急落することをおびえているのだ。
また、あの「再稼働反対」の集会・デモが沸騰することへの危機感もあるだろう。
再稼働したい、でも再稼働したら政治的にやばい――。
この葛藤と焦燥から「原発の再稼働がよくて」発言となったのだ。
あの言っておくけど、「再稼働」はもちろん、原発の存在そのものも認めていないんだからね、そこのところ忘れないようにね。
それにしても、こういう見え透いたハッタリを、それをそのまんま報道するNHKって、なんなのだろうね。
自民・石破幹事長、原発新設を全面否定せず
http://youtu.be/CbZ9fcyMPDU
(再掲)
小出裕章:4号機燃料プールが崩壊すれば日本は おしまい です
http://youtu.be/xUeFbVn0SZU
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業の進捗状況について(東京電力)
http://photo.tepco.co.jp/date/2013/201311-j/131118-01j.html
構内用輸送容器の吊り上げ
後藤政志 福島第一原発4号機燃料取り出し技術的問題と1号機格納容器のサンドクッションドレン管の漏えいについて
http://youtu.be/7z3t1S4HwhE
後藤政志のblog http://gotomasashi.blogspot.jp
【福島第1原発】
いよいよ開始される4号機核燃料棒取り出し作業
~固唾を呑む世界各国、能天気な日本~
(暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~)
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/8004e3ee97067d2e53c9b94af4d0add3
明日(11/18)より、いよいよフクシマ原発4号機燃料プールからの核燃料棒取り出し作業が開始される。
日本の将来を左右しかねない重大な作業にも拘らず、当の東電は万全の準備をすることなく、直前にまったく緊張感の感じられない予行演習をしたのみで不安極まりないという体たらくぶりであるが、指導的役割を果たすべき政府・経産省(原子力規制委)も同様、一体何を考えているのだろうか?という能天気ぶり対応である。
そして何より心配なのは、以下の「THE NEW CLASSIC」記事にて指摘されているように、4号機燃料プールに損傷した燃料棒が3本あり、現時点で東電はこれを如何にして取り出すかについて何ら具体策を持っていないという点である。
さらに1号機に70本、2号機に3本、3号機に4本の損傷した燃料棒があることが明らかとなっており、改めてフクシマの収束が如何に困難を極めるかが思いやられる次第である。
それにしても万一のことがあれば日本全土、そして北半球が未曾有の放射能汚染に晒される恐れがあるというのに、この国は何と呑気な空気に包まれているのであろうか?
それもこれも、政府や大手マスコミが4号機燃料プールからの核燃料棒取り出し作業を”矮小化”してきたせいであることは言わずもがなであろう。
ロシア・トゥデイが指摘しているように、「今回の作業が極めて過酷で危険な作業であり、1つでも誤ちを犯すと恐ろしい量の放射線が大気中へと放出され、当初の災害よりも多数の爆発を引き起こすことになる」という事実を国民一人ひとりが認識しなければならない話である。
ここに至っては無事にすべての核燃料棒が回収されることを祈るよりほかないのやも知れないが、「やれるだけのことはやった」という実感が全く持てない中で、こんな危険な作業が開始されることに改めて強い憤りを感じる次第である。
最後に、皆さんに是非とも認識しておいていただきたいことは、311直後同様、万一の事態が発生したとしても政府も東電もその事実を隠蔽し、一般市民への避難勧告が適切になされることなどまずもってないということである。
即ち、万一の際は国民の安全・生命よりも国体の維持が優先され、SPEEDIによる放射性物質の拡散予測が周辺住民の避難に活用されることなど期待するだけ無駄ということである。
兎にも角にも、明日以降、いざという時に備え、よくよく耳を澄ませて福1の状況を見守ることが肝要であろう。
※参考「【再褐】 福島第一原発4号機が「爆発する危険性」 3000万人に避難勧告、そして日本は終わる」
(転載開始)
◆福島第1、明日から燃料取り出し:アメリカも支援
Nov 17 2013 THE NEW CLASSIC
東電は、いよいよ明日18日より東京電力福島第1原発4号機の燃料貯蔵プールから燃料の取り出しをはじめる。つい先日にも、すでに東日本大震災以前から1号機の燃料棒が大量に損傷していたことが明らかとなったが、東電の情報開示や安全への対策については不信感が強まっている。こうした中で、大掛かりな燃料の取り出しという事業が進められることで、ミスや事故がないままに作業を終えることが出来るか注目が集まる。
○廃炉工程の第一段階
今回の作業は、すでに廃炉が決定した1~4号機のプールから本格的な燃料取り出しをおこなう事故以来初めての試み。廃炉作業には30~40年がかかるとみられているが、その第一段階になるとともに1年近くかかる燃料取り出しという一大プロジェクトが始まることを意味している。新燃料202体、使用済み燃料1331体が保管されているプールから、放射線量の少ない未使用燃料よりとりかかる予定で、東電は「重大な事故になる可能性は低い」と述べている。
しかし、使用済み燃料のうち3体は破損しており、これらをクレーンでつりあげて「キャスク」と呼ばれる容器に治めるのは困難であることから、後回しにされる。破損のないものであっても、この作業は少しのミスによって致命的な事故に繋がる可能性もあり、これまで以上の慎重さが求められる。
○海外は大きな注目
この作業は、日本においてはそれほど注目されていないかもしれないが、一方でアメリカなど国際社会からは非常に関心が高く、「大掛かりな作業(major operation)」のためにアメリカ合衆国エネルギー省が支援を行うことが決定している。同省長官や当局者らは、11月初頭に福島第1原発を訪れて汚染水や貯蔵タンクなどを見学し、18日から始まる作業にむけて意見を交換した。
また、ロシア・トゥデイは今回の作業について以下のように伝えている。
4号機における燃料の除去は、東電にとって最も過酷で危険な作業だと言われている。1つでも誤ちを犯すと、恐ろしい量の放射線が大気中へと放出され、当初の災害よりも多数の爆発を引き起こすことになる。
◆震災前から1号機の燃料棒70本が破損:東電
Nov 17 2013 THE NEW CLASSIC
福島第1原発1号機の使用済み燃料プールの中にある燃料棒70体が、東日本大震災前からすでに損傷していたことが明らかになった。これは、プールの中に保管されている使用済み燃料292本の約4分の1であり、これほど大規模な問題について事実関係が15日まで明らかになっていなかったことで、東電には再び批判が集まっている。
○廃炉作業などにも影響が懸念
現在のところ、損傷した燃料棒を取り出す技術は確立していないことから、2017年をめどに始まる燃料取り出し計画などに影響が懸念される。すでに、今月18日からは大規模な燃料取り出しが4号機プール内で始まり、わずか3本の損傷した燃料棒を取り出すことにも慎重な対応が求められている。
これで福島第一原発には、1号機に70本、2,4号機に3本、3号機に4本の損傷した燃料棒があり、東電は新たな施策を迫られることになった。今回の問題について、同社はすでに国に報告をおこなっていると説明しており、「1号機は当社で最も古い原発で、燃料棒の製造時、品質管理に問題があり粗悪品が多かったと聞いている」と述べた。
初の燃料棒取り出しが4号機ではじまることを前に、東電に対する不信感は再び高まっている。
(転載終了)
原発事故の情報収集衛星の画像は秘密指定。商業衛星写真をアメリカから4800万円で購入!
秘密保護法の目的のひとつは原発事故隠しのためではないのか!?
すでに、原発事故で秘密が実行されているではないか!!(;`O´)o
20131120衆院国家安保特別委 秘密保護法案について 赤嶺政賢衆院議員
http://youtu.be/AZU62H_DVJI
赤峰議員:
情報収集衛星の目的の一つに大規模災害への対応だということだが・・略・・福島第一原発事故の状況を撮影したのか?
加藤官房副長官:
内閣衛星情報センターにおいて情報収集衛星から得られた画像を分析した上で各関係方面に配布した・・
赤峰議員:
原発事故後、商業衛星から撮影した101枚を東電に提供したのは事実か?
加藤官房副長官:
内閣衛星情報センターが商業衛星から購入して東電に101枚を提供した。
そのうち福島第一原発事故に関するものは55枚だ。
赤峰議員:
金額はいくらか?
加藤官房副長官:
4800万円で購入した。
赤峰議員:
福島第一原発事故、アメリカの衛星写真を購入したようだがなぜその必要があったのか?
日本の衛生でも撮影しているのに、わざわざアメリカから購入した理由は?
加藤官房副長官:
役所の中では日本の衛星写真を活用したが、東電などには、秘密保全への対応が講じられないという理由で非公開にした。
赤峰議員:
福島第一原発事故を撮影したものは秘密に指定されて、災害対策には使えなかったということになる。なぜ、東電の事故対応に必要な画像は秘密指定にしたのか?
加藤官房副長官:
先程も申し上げたように、東電には、秘密保全への対応が講じられないという理由である。
赤峰議員:
聞いていて大変におかしい。情報収集衛星の導入目的は大規模災害への対応であったはずなのに、原発事故の対応にあらゆる情報が必要な時に情報収集衛星の画像は秘密にされ使えない。
情報収集衛星の導入目的は大規模災害への対応というのは国民を偽る話ではないか?
スパイ衛星の運用組織
防衛・警察が人事独占
(しんぶん赤旗)2011年9月17日(土)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-09-17/2011091715_01_1.html
18日に光学4号機を打ち上げる予定の「情報収集衛星」の運用組織は、防衛省や警察庁などを中心とする他省庁からの出向・併任者が、幹部ポストのほとんどを独占し、全職員に対する割合は過半数を占めている―。内閣衛星情報センターの職員構成のこうした実態が16日までに、日本共産党の吉井英勝衆院議員の調査で分かりました。
災害対応は名ばかり
情報収集衛星は「大規模災害などへの対応」と「安全保障」を名目に導入された、事実上の軍事偵察衛星(スパイ衛星)。同センターは、その開発・運用を担う組織として、内閣官房の内閣情報調査室に2001年に設置されました。
組織規則によると、所長、次長の下に管理部や分析部などの内部組織があります。今回の調査で、警察庁や防衛省などからの出向・併任者計20人が、各内部組織の重要ポストの大半を占めていることが判明しました。(図)
同センター幹部の構成をめぐっては、吉井議員が6月、歴代の所長と次長がほとんど防衛省と警察庁出身者である問題について質問主意書を提出。政府は「幹部職員の人事については、適材適所の観点から行っている」と回答しています。
一方、幹部と内閣事務官の合計は、他省庁からの出向者73人、併任者111人の計184人(グラフ)で、全職員330人(定員219人と併任者111人)の過半数となっています。また、出向・併任者の3分の2以上を防衛省や警察庁、公安調査庁が占めており、軍事偵察衛星としての性格を改めて浮き彫りにしています。
このほか、民間からの採用状況は明らかにしていません。
情報収集衛星にはこれまで8000億円以上がつぎこまれています。
軍事偏重の異常な人事
吉井英勝議員の話 3月11日の地震・津波の被害や福島第1原発事故の状況について、情報収集衛星の画像を公開するように何度も要求してきたが、政府は拒否し続けている。今月の台風12号の被害についても、土砂ダム決壊や深層崩壊の危険性について重要な情報が得られるはずなのに、これも画像を表に出さない。
大規模災害への対応を導入目的に掲げながら、実際に活用しない背景には、軍事に偏重した異常な人事がある。徹底的に追及したい。
情報収集衛星 昼間の晴れたときに地上の物体を監視する光学衛星と、夜や曇りでも使えるレーダー衛星の2種類あります。撮影データを防衛省や公安調査庁などが利用しています。分解能は、光学衛星が数十センチメートル~1メートル、レーダー衛星が1~3メートルとみられますが、性能や運用実態、撮影画像は非公開。光学・レーダー衛星は、それぞれ2機あれば地球上のどの地点も1日1回撮影できます。
2003年からこれまでに8機(実証衛星1機を含む)を打ち上げました。打ち上げ失敗や故障で、現在は光学1~3号機のみを運用中。政府は早期に各2機の態勢の確立をめざすとしており、17年度までに新たに9機を打ち上げる計画です。
秘密保護法ツワネ原則11/20福島みずほ「当時 安倍官房長官はウソをついたんですよ」
http://youtu.be/bUxfy-a0TJk
特定秘密保護法案に反対し、ツワネ原則に則して秘密保全法制の在り方を全面的に再検討することを求める会長声明(日本弁護士連合会)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2013/131115.html
国が扱う情報は、本来、国民の財産であり、国民に公表・公開されるべきものである。「特定秘密の保護に関する法律案」は、行政機関が秘密指定できる情報の範囲を広くかつ曖昧に設定し、かつ、運用の実態は第三者がチェックできない一方で、このような情報にアクセスしようとする国民や国会議員、報道関係者などのアクセスを重罰規定によって牽制するもので、まさに行政機関による情報支配ともいうべき事態である。
当連合会では、本年9月12日に「『特定秘密の保護に関する法律案の概要』に対する意見書」を、同年10月23日に「秘密保護法制定に反対し、情報管理システムの適正化及び更なる情報公開に向けた法改正を求める意見書」を公表し、同月25日に「特定秘密保護法案の閣議決定に対する会長声明」を公表した。当連合会の相次ぐ意見表明に対して、新聞やテレビ、ラジオ、雑誌、インターネットニュースなどがこぞって法案を問題とする報道を行うようになったこともあり、多くの国民が法案に関心を抱くとともに、法案の賛否に関わらず早急な成立を望まない声が日増しに強くなっている。このような国民の意向を受けて、政府及び国会には、法案の慎重審議が強く求められている。
ところが、政府及び与党は、法案を慎重審議するどころかむしろ短期間で成立させようとしている様子さえ窺える。政府及び与党が我が国における法案の重要性を強く認識するのであれば、尚更のこと、国民の理解と納得を得られるよう、法案の内容を検討し直すべきである。
「国家安全保障と情報への権利に関する国際原則」(以下「ツワネ原則」という。)は、自由権規約19条等をふまえ、国家安全保障分野において立法を行う者に対して、国家安全保障への脅威から人々を保護するための合理的な措置を講じることと、政府の情報への市民によるアクセス権の保障を両立するために、実務的ガイドラインとして作成されたものであり、本年6月、南アフリカ共和国の首都・ツワネで公表されたものである。
当連合会では、これまでの提案を踏まえ、ツワネ原則による法案の見直しと撤回を求める。
以下、ツワネ原則に則して特定秘密保護法案の問題点を指摘する。
1 ツワネ原則1、4は国家秘密の存在を前提にしているものの、誰もが公的機関の情報にアクセスする権利を有しており、その権利を制限する正当性を証明するのは政府の責務であるとしている。しかし、法案にこの原則が明示されていない。
2 ツワネ原則10は、政府の人権法・人道法違反の事実や大量破壊兵器の保有、環境破壊など、政府が秘密にしてはならない情報が列挙されている。国民の知る権利を保障する観点からこのような規定は必要不可欠である。しかし、法案には、このような規定がない。
3 ツワネ原則16は、情報は、必要な期間にのみ限定して秘密指定されるべきであり、政府が秘密指定を許される最長期間を法律で定めるべきであるとしている。しかし、法案には、最長期間についての定めはなく、30年経過時のチェックにしても行政機関である内閣が判断する手続になっており、第三者によるチェックになっていない。
4 ツワネ原則17は、市民が秘密解除を請求するための手続が明確に定められるべきであるとしている。これは恣意的な秘密指定を無効にする上で有意義である。しかし、法案はこのような手続規定がない。
5 ツワネ原則6、31、32、33は、安全保障部門には独立した監視機関が設けられるべきであり、この機関は、実効的な監視を行うために必要な全ての情報に対してアクセスできるようにすべきであるとしている。しかし、法案には、このような監視機関に関する規定がない。
6 ツワネ原則43、46は、内部告発者は、明らかにされた情報による公益が、秘密保持による公益を上回る場合には、報復を受けるべきでなく、情報漏えい者に対する訴追は、情報を明らかにしたことの公益と比べ、現実的で確認可能な重大な損害を引き起こす場合に限って許されるとしている。しかし、法案では、この点に関する利益衡量規定がなく、公益通報者が漏えい罪によって処罰される危険が極めて高い。
7 ツワネ原則47、48は、公務員でない者は、秘密情報の受取、保持若しくは公衆への公開により、又は秘密情報の探索、アクセスに関する共謀その他の罪により訴追されるべきではないとし、また、情報流出の調査において、秘密の情報源やその他の非公開情報を明らかすることを強制されるべきではないとしている。しかし、法案にはこのような規定がないどころか、第23条ないし第26条の規定によって広く処罰できるようにしている。
この原則の策定には、アムネスティインターナショナルやアーティクル19のような著名な国際人権団体だけでなく、国際法律家連盟のような法曹団体、安全保障に関する国際団体など22の団体や学術機関が名前を連ねている。この原則には、ヨーロッパ人権裁判所やアメリカ合衆国など、最も真剣な論争が行われている地域における努力が反映されている。起草後、欧州評議会の議員会議において、国家安全保障と情報アクセスに関するレポートにも引用されている。
当連合会は、政府が安全保障上の理由によって一定の事項を一定の期間、秘密とする必要があると判断し対応していることを、全面的に否定するものではない。しかし、このような対応を許容することによって、国民の基本的人権である言論の自由、プライバシー権が侵害されるべきではない。
法案に上記のような構造的な問題点があることが明らかであるから、政府は、法案を一旦白紙に戻し、現存する国家公務員法や自衛隊法などの中に含まれる秘密保全法制も含めて、秘密保全法制の在り方を根本的に見直すべきである。
2013年(平成25年)11月15日
日本弁護士連合会
会長 山岸 憲司
(参考資料)
PDF国家安全保障と情報への権利に関する国際原則(ツワネ原則)全文日本語訳(日弁連作成)
情勢緊迫 11.21大集会に集まろう!声上げよう!
全国で一斉行動~東京・名古屋・仙台・広島・富山・静岡・大阪・沖縄で集会デモ
http://www.himituho.com/
秘密法に反対するすべての人たちが大集合
STOP!「秘密保護法」 11.21大集会
~「何が秘密?それは秘密」 それはイヤだ!~
特定秘密保護法案が国会に提出されました。早ければ11月5日の週から審議が始まり、12月6日の会期末までに成立させようという動きになっています。国会の議席では圧倒的に厳しい状況ですが、世論を盛り上げ、反対の声を拡げれば廃案にさせることが出来ます。そこで反対するすべての人たちが大集合し、声を反対を拡げる大集会を開催します。
世論を盛り上げ、国会にNOの声を届けよう!
■日時 11月21日(木)午後6時半開会/午後7時半 国会請願 デモ
■会 場 日比谷野外音楽堂
◆主催◆ STOP!「秘密保護法」11.21大集会実行委員会
<呼びかけ5団体>
●新聞労連 03‐5842‐2201 jnpwu@mxk.mesh.ne.jp
●平和フォーラム 03-5289-8222
●5・3憲法集会実行委員会
(憲法会議 03-3261-9007/許すな!憲法改悪・市民連絡会 03-3221-4668)
●秘密法に反対する学者・研究者連絡会 article21ys@tbp.t-com.ne.jp
●秘密法反対ネット
(盗聴法に反対する市民連絡会 090-2669-4219/日本国民救援会
03-5842-5842)
◆後援◆ 日本弁護士連合会
〔プログラム〕
○司会 中森圭子さん(盗聴法に反対する市民連絡会)
○主催者挨拶 海渡雄一弁護士(秘密法反対ネット)
○政党・国会議員から
近藤昭一衆議院議員(民主党)
志位和夫委員長(日本共産党)
吉田忠智党首 (社会民主党)
鈴木たかこ衆議院議員(新党大地 予定)
ほか
○挨拶 日本弁護士連合会代表
○発言
青井末帆さん(学習院大学法務研究科教授)
落合恵子さん(作家)
日比野敏陽さん(新聞労連委員長)
藤本泰成さん(平和フォーラム事務局長)
鈴木伶子さん(5・3憲法集会実行委員会・キリスト者平和ネット)
田島泰彦さん(上智大学教授)
○集会宣言 西川香子さん(憲法会議)
非難噴出! みんなの党「秘密保護法」ドタン場で裏切り合意
(日刊ゲンダイ)
http://gendai.net/articles/view/news/146057
みんなの党の裏切りで、国家機密を漏洩した公務員に厳罰を科す「特定秘密保護法案」の成立に自民党が突き進んでいる。
19日午前の衆院国家安全保障特別委員会の質疑で民主党の辻元清美氏は、秘密対象を外国政府との共有情報に限定する党の対案を出し、政府との対立姿勢を強調。日本維新も「30年後の全面公開」「範囲を防衛に限る」、秘密指定を監査する「第三者機関」の設置で譲らず、与党が修正案をのまなければ、「席を立つのも選択肢のひとつだ」との強硬論も出ている。共同代表の橋下徹大阪市長も「第三者機関は絶対に必要。みんなの党の修正案では不十分だ」と市役所で記者団に答えた。
しかし、与党は18日、みんなが要求した特定秘密を指定する際に首相の同意を義務付けるなどの修正案に同意。これだけで、みんなの党の山内康一国会対策委員長は「誠意ある回答だった。趣旨をおおむね認めてもらった」と喜んでいたから開いた口が塞がらない。与党は首相の関与を形式的に明記するだけで、実務を各省庁が担う実態はほとんど変わらない。みんなは19日午前の政調部門会議で与党との修正協議を執行部に一任してしまった。
野党の強硬な反対があっても、公明党とみんなをすでに抱きこんだ自民党は、これで仕事は終わったと言わんばかり。「野党をひとつ抱き込んだことでもう十分」と、民主と維新の修正案に応じる考えはなく、21日にも衆院特別委員会で法案を可決し、今週中の22日にも衆院通過を目指す。
19日午前の党本部前には、みんなの裏切り行為を知った市民団体「秘密保護法を考える市民の会」の有志が集まり、「知ろうとするだけで犯罪」などのプラカードを掲げて抗議。「みんなの党のみんなとは誰のことか」「一人一人の議員はどう思っているのか」などとシュプレヒコールを上げた。
【秘密保護法】
「みんな」に続き「維新」も!? 次々転ぶ野党
(田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.jp/2013/11/0008232
自民党議員事務所を訪れたボランティアたちは「強行採決したりしないよう」に訴えた。=19日午後、参院会館 写真:筆者=
天下の悪法が現実のものとなろうとしている。みんなの党はきょう午後一番、役員会を開き秘密保護法案に賛成することを決めた。
自らが提案した修正案を自公が飲んだためという。みんなの党の修正案とは秘密指定にあたって首相の権限を広げるものだ。
特定秘密をチェックする第3者機関を首相(府)の下に置くという。首相に独裁権限をわざわざ与えるようなものだ。民主主義を健全に保つための「チェック・アンド・バランス」も何もあったものではない。
ある永田町関係者は「渡辺代表と安倍首相が食事をした14日が分岐点だった。(首相から)何か交換条件が提示されたんだろうね」と説明する。みんなの党の議員事務所には抗議の電話やFAXが相次いだようだ。
秘密保護法案に反対する人々がきょう午後、みんなの党の議員事務所を訪問した。ある事務所の秘書は「党が決めたことですから」とそっけない。別の事務所の秘書は、修正案を与党が飲んだことで満足していた。
日本維新の会も転ぶのは早かった。同会は夕方から与党と修正協議に入った、とNHK午後7時のニュースは伝えた。
「第3者機関の設置は譲らない」としていた日本維新の会だが、「政府内に準備室を設けてどのような機関ができるか検討する」という附則を法案に盛り込むことで折り合いがついたようだ。
野党2党を抱き込んだ自公が民主党の対案を審議せずに採決すれば、それは議会制民主主義の無視となる。
「みんな」の期待を裏切った「みんなの党」の面々(たすきをかけていない)。
=12日、原発被害者救済の請願受付で 写真:筆者=
「特定秘密保護法案」の廃案を求めるメディア関係者総決起集会
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1680
「特定秘密保護法案」の廃案を求めるメディア関係者総決起集会
日時:11月20日(水曜日)午後3時~
場所:砂防会館(永田町)別館3階「穂高」
要請文(案)私達は現在国会で審議中の「特定秘密保護法案」の廃案を強く求めます
(文責):呼び掛け人の1人、鳥越俊太郎
新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、インターネット等日本のメディアに関わる仕事に携わっている私たちは、11月20日午後、東京都内で一堂に会し、今国会に上程されている「特定秘密保護法案」の法制化に対する強い危惧の念を共有・確認しました。
私たちメディアに関わる者は、基本的に国民の知る権利に奉仕し、行政機関や強大な組織が持つ権力の使われ方を、国民の立場に立って監視する事がジャーナリズムの一端を担う者に課せられた役割だと認識しています。
この法案が成立すると、取材・報道の自由が著しく制限され、ひいては国民の知る権利が大きく侵害され事になりかねません。行政機関の情報公開は世界の大きな潮流です。秘密の多い国家は息苦しく、非民主的な国家である事、そしてそれが戦争と言う悲惨な道につながりかねない事を過去の歴史から私たちは学んできました。以上の様な理由により、私たちはメディア関係者総決起集会の名に於いてこの法案に反対し、貴下に於いて然るべき対応をされん事を強く望みます。
賛同者(50音順)
青木理、赤江珠緒、飯田昌宏、池内紀、石丸次郎、板垣英憲、魚住昭、江川紹子、大沢悠里、太田昌克、太田和彦、大谷昭宏、岡留安則、小川和久、荻原博子、角田光代、桂敬一、金平茂紀、鎌田慧、神浦元彰、香山リカ、川村晃司、神林広恵、潟永秀一郎、菊池泰博、岸井成格、北村肇、見城美枝子、小中陽太郎、小山唯史、近藤勝重、佐高信、篠田博之、渋井哲也、下桐治、白石草、神保哲生、菅原文太、鈴木崇司、鈴木琢磨、須田慎一郎、高野孟、高橋茂、田島泰彦、田勢康弘、棚原勝也、田原総一朗、土江真樹子、寺田俊治、鳥越俊太郎、西山太吉、藤井誠二、二木啓孝、原寿雄、古川柳子、牧太郎、真々田弘、三上智恵、三井直也、南丘喜八郎、室井佑月、森達也、山中幸男、吉岡忍、吉富有治、吉永みち子、与良正男、綿井健陽
三宅洋平 山本太郎11/20特定秘密保護法フェス【全】
http://youtu.be/CiKy7vcPitY
11/20 三宅洋平 山本太郎 弁護士がこの危ない法案について語る 文京区民センター
1120特定秘密保護法フェス オレたちが「マツリゴト」に参加できなくなる?
主催 明日の自由を守る若手弁護士の会
http://www.asuno-jiyuu.com/
http://www.ustream.tv/recorded/40933650
罪定量刑主義を無視してるぞ!(;`O´)o
これが自由というものか(1954) / 榎本健一 + 歌詞
http://youtu.be/NCc2EgOvhwk
これが自由というものか(1954)
三木鶏郎 作詞・作曲
歌 : 榎本健一
知らない間に実験で
知らない間にモルモット
知らない間にピカドンで
知らない間に水爆病
これは呆れた驚いた
何が何だかわからない
これが平和というものか
あちら任せの平和論
知らない間に値上げして
知らない間にMSA
知らない間に教育法
知らない間に機密法
これは呆れた驚いた
何が何だかわからない
これが自由というものか
あちら任せの自由論
知らない間に金上げて
知らない間に金取って
知らない間に税金で
知らない間に自衛隊
これは呆れた驚いた
何が何だかわからない
これが政治というものか
お上任せの政治論
トリロー娯楽版 -三木鶏郎と仲間たち- (CD) より
罪刑法定主義 - Wikipedia
ある行為を犯罪として処罰するためには、立法府が制定する法令(議会制定法を中心とする法体系)において、犯罪とされる行為の内容、及びそれに対して科される刑罰を予め、明確に規定しておかなければならないとする原則のことをいう。
罪刑法定主義の観点からこの法律は実行が不可能だ/清水勉弁護士(日弁連秘密保全法制対策本部事務局長)会見
http://youtu.be/NXj59S6XEV4
(マンガ・村水泰)
【秘密保護法】
全国14か所で反対集会 83歳男性「戦争になるかもしれない」
(田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.jp/2013/11/0008248
入場制限がかけられ中に入れなかった人々は、身を乗り出すようにして国会議員の演説を聞いた。=21日午後6時過ぎ、日比谷野音 写真:島崎ろでぃ=
特定秘密保護法案は みんなの党、日本維新の会が賛成に回ったことで急速に法案成立の可能性が高まってきた。「軍国主義者」を自ら任じて恥じることのない安倍晋三首相の薄ら笑いが目に浮かぶ。
「子どもを戦争に行かせたくない」「日本を再び戦前・戦中の暗い時代に戻してはいけない」…危機感を募らせる人々がきょう、全国14ヵ所で、秘密保護法案に反対する集会・デモを行った。
日比谷野音での集会は午後6時30分からの開会だったが、6時を少し回った頃には超満員となり、入場制限がかけられた。会場の外も人で埋め尽くされた。
主催者(STOP!「秘密保護法」大集会実行委員会)発表によると、参加者の数は1万人だが、それでは効かなかったのではないだろうか。内も外も立錐の余地がないのである。日比谷の森には背筋が寒くなるような殺気がみなぎっていた。
「再び戦争と暗黒政治を許すな」と書いたゼッケンをつけ野音の入り口に立っているのは「治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟」の人たちだ。
メンバーの一人である70代の女性(都内)の父親は、昭和初期、反戦を唱えて治安維持法違反で逮捕され、9年間も獄中にいた。「治安維持法を復活させてはいけない」。女性は唇を結んだ。
会場の日比谷野音は通路まで参加者で埋め尽くされ、移動が困難な状態だった。=写真:島崎ろでぃ=
きょうの集会のために大阪門真市から足を運んだ男性(83才)は、同級生の中に志願兵となる友人が少なくなかった、という―
「この法律が通ったら先輩たちが死んだ先の戦争が繰り返される。法案が通ってしまうかもしれない。戦争になるかもしれない。けれども権力者のすることを指をくわえて見過ごすわけにはいかない」。喉頭ガンを患いスムーズに発声することができない彼は、声を絞り出すようにして話してくれた。
戦争を知らない世代も危機感で一杯だ。きょうは年若い参加者が目立った。
「こんな法案が通ったら皆が委縮して本当に怖い世の中になる。止められないかもしれないが、止めなくてはと思い来た」。30代の女性(イラストレーター)は一気にまくし立てた。
請願を受け付ける野党議員たち。=参院面会所 写真:島崎ろでぃ=
参加者たちは2手に分かれてデモ行進した。銀座パレードと国会への請願デモだ。衆院と参院の議員面会所では、法案に反対する野党議員たちが待ち構えた。与党にすり寄った みんなの党と日本維新の会の姿はなかった。
「秘密保護法案反対」「国民の知る権利を奪うな」……国会議員とデモ隊が一体となったシュプレヒコールが、暗闇の国会議事堂に吸い込まれて行った。
《文・田中龍作 / 諏訪都》
(マンガ・村水泰)
【秘密保護法案】
『ブロガー処罰 政府否定せず』 ~ネット言論の弾圧が現実に~
(暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~)
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/8da985572431182f1e2bd280e6ab8e4f
既にご存知の方も多いかと思うが、11月14日に行なわれた「衆院国家安全保障特別委員会」にて、内閣官房審議官の鈴木良之が「秘密保護法案の解釈上、新聞・出版等の関係者以外の者が、何万人も来場者があるブログにて時事評論をすることは処罰対象となる」と明言した。
即ち、報道関連や雑誌の記者以外の小市民がネット上で「特定秘密」にあたる内容を書き立てることは、公権力による言論弾圧を受けるということである。
以下に同内容を報じた「しんぶん赤旗」記事(11/15)の切り抜き画像と同記事の書き起こしを記したが、これをご覧いただければお解りのように、今や国家権力はここまで”むき出し”に国民に対する思想弾圧・言論統制を行なうことを明言しているのである。
このトンでも発言については、以下の「衆議院インターネット審議中継」の動画(※3時間00分経過辺り)でも確認できるので是非ともご確認いただきたいが、これまで本ブログにて指摘してきた「秘密保護法案」の本質が国民の思想弾圧・言論統制にあることを如実に表す内容である。
この俄かに信じ難いやり取りを確認した後、数日間、その後の動きを注視していたが、驚いたことにこの「ブロガー処罰」発言は何ら問題にされることなく完全にスルーとされ、「秘密保護法案」と言えば、あくまで”法案成立ありき”の空気感の中、連日のように「第三者機関の設置」「慎重な議論」との論調一辺倒の状況である。
それにしても、防衛省の鈴木良之が示した処罰の条件が「不特定多数の人が閲覧可能」「客観的事実を事実として継続的に知らせる内容」「『出版又は報道の業務に従事する者』に該当しないブロガー」ということになると、これまで「ネット言論」をリードしてきた著名ブログは軒並みアウトということであり、本ブログも限りなくアウトということであろう。
この「ブロガー処罰」発言に関して、”沈黙”が意味する所は非常に危険なシグナルであると判断される故、本ブログの更新を暫し停止し、今後についてどうするのかを見極めたいと思う次第である。
「ブログ更新停止」となると、これまでご支援いただいた皆様から様々なご意見があるであろうが、ここまで書き綴ってきた”重み”については自分自身が一番強く認識しているつもりである故、何卒ご理解をいただければ幸甚である。
いよいよ暗黒面の帳(とばり)が舞い降りたことを痛感する次第である。
◆ブロガー処罰 政府否定せず
2013.11.15 しんぶん赤旗(※書き起こし)
ブログ(簡易ホームページ)で時事評論などをする人(ブロガー)が「秘密保護法案」の対象となり処罰される可能性について、内閣官房の鈴木良之審議官は14日の衆院国家安全保障特別委員会で「個別具体的な状況での判断が必要で一義的に答えることは困難だ」と述べ、否定しませんでした。公明・国重徹氏への答弁。
鈴木審議官は「ブログが不特定多数の人が閲覧でき、客観的事実を事実として知らせることを内容とし、ブログに(記事を)掲載している者が継続的に行ってるような場合には、(秘密保護法案の)『出版又は報道の業務に従事する者』に該当する場合がある」と述べました。
行政機関が特定のブロガーを「出版又は報道の業務に従事する者」に該当しないと判断とした場合、処罰対象となることが明らかになりました。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=43212&media_type=fp
◇衆議院インターネット審議中継
・開会日 : 2013年11月14日 (木)
・会議名 : 国家安全特別委員会 (7時間11分)
・質疑者 : 國重徹(公明党)
H25.11.14 衆議院 国家安全特別委員会(特定秘密保護法案)
http://youtu.be/b68-5D-lAy4?t=2h41m25s
特定秘密保護法が成立すれば、東京都大田区、大阪府東大阪市の工場で働く人たちも罰せられる時代が来る
(板垣英憲)
http://blogos.com/article/74212/
◆大日本帝国時代、全体が「軍事機密」化されていた軍都・広島県呉市の海軍工廠で「戦艦大和」を建造していたころ、帝国陸軍兵士が、海軍工廠が見える山手中腹で、何気なく呉港の方を見ていた。すると、突然、海軍憲兵隊がやってきて、「お前、何を見ておるのか。スパイか」と怒鳴られ、思いっきり拳骨で頬を殴られ、その勢いで吹き飛ばされたという話を聞かされた。その陸軍兵士とは、私の上から2番目の伯母の夫、おじさんである。
呉海軍工廠は、休山・三峰山の麓にあり、船台に巨大な鉄の櫓を建て、周りにムシロをかぶせて、その中で、何が建造されているかを見えなくして、戦艦大和を建造していた。中腹の道路には、人間の背の高さよりも高いコンクリートの塀が延々と造られ、呉港の方を見えなくしていた。呉海軍工廠全体が、「軍事機密」だった証拠である。おじさんは、たまたま、高いコンクリートの塀が途切れたところから、呉港を眺めていたのであろう。幸い、殴られて、こっぴどく注意をされただけで、逮捕されずに済んだらしい。この話を大東亜戦争が終わって、20年近くも経ているとき、親類縁者の集まりのときに、苦々しく披露していた。
母の兄、つまり伯父さんは、帝国陸軍兵士だったのに、突然、徴用先の栃木県内の軍需工場に呉市から召集令状が届き、「軍事機密」のため行き先も告げられず、海軍兵士として呉駅から出征、広島市宇品から輸送船に乗せられて出発した。半年後、「南シナ海方面で戦死」という戦死公報が届けられたという。
◆参院国家安全保障特別委員会が11日20日開かれ、このなかで、共産党の仁比聡平参院議員が、質問に立ち、「国家機密、秘密」を守る義務を課せられるのが、閣僚や国家公務員のみに止まらず、防衛産業をはじめとする国家事業にからむ一般国民(事業者)にまで及ぶのではないかという疑念を含めて、極めて重要な質問をした。以下の通りである。
仁比聡平委員 何が秘密かということを指定するのは、行政機関が保有している情報の中から行政機関の長が定めるんでしょ?国民はわからないんですよ。これは秘密には当たらないだろうなぁと思っていても、それが秘密であるという場合、そうかもしれないなと思っていたら、行為が認められるというのが日本の刑罰法規です。そのもとで、こんな広範な処罰規定をつくるなら恣意的乱用を許すことになるんですよ。ね。まして一件でも、現実に立件される、適用される、その萎縮効果というのは、極めて重大なものになるではありませんか。そうした深刻な教訓に立って人権保障を徹底したのが我々の憲法です。この重罰の対象とされる秘密を取り扱う者も、公務員だけではありません。法案は、秘密を取り扱う者には、「秘密取り扱いの適正」も行うとしていますが、それは家族、父母、子、兄弟姉妹、配偶者の父母、子、兄弟姉妹、同居人の氏名、生年月日、国籍、住所に始まって、犯罪懲戒の経歴、薬物の影響、精神疾患、果ては飲酒の節度とか、借金などの信用状態まで、プライバシーを根こそぎ調べ上げるものになっているわけです。総理、その対象には、公務員の他、たとえば国からの事業の発注を受け、特定秘密の提供を受けた民間企業やその下請けで働く労働者、派遣労働者も含まれますね。
森雅子・国務大臣(特定秘密保護法案担当相) 事実関係だけ申し上げます。今の仁比委員が飲酒についての節度や精神疾患などのプライバシーに関する条項も調査の対象に入るというご指摘がございましたが、これはですね、取扱者本人だけでございます。家族等については、住所等のここに限定されている事項に限ります。そして今ご質問の、下請け企業の従業員やこれらの企業に派遣される派遣労働者も、特定秘密を取り扱うような業務を行うことが見込まれることとなったときには「適正評価」の対象となります。
仁比聡平参院議員 結局、入るわけですよ。広く労働者が、その対象とされるということを私申し上げている。武器の開発だとか製造の発注を受けた軍需産業、あるいはその関連企業は、その典型です。例えば、大田区とか東大阪市のようにそこで作られるバルブ一本、これひとつなかったら、ロケットも飛ばないような高い技術を持っている町工場で働く人たちも対象にされ得るでしょう。基地建設に関わる建設労働者だって、そうではありませんか?いやでもそうした適性評価に同意をしてプライバシーをさらけ出すか、断って仕事を奪われるか。そうした理不尽な二者択一を迫られることになるのではありませんか!
◆このやりとりで、最も注目しなければならないのは、「大田区とか東大阪市のようにそこで作られるバルブ一本、これひとつなかったら、ロケットも飛ばないような高い技術を持っている待ち工場で働く人たちも対象にされ得るでしょう」というところである。
特定秘密を漏らして罰せられる対象は、「武器の開発だとか製造の発注を受けた軍需産業、あるいはその関連企業」というだけでも、その規模は、下請け、孫請け、曾孫請けまで含めた「ピラミッド構造」を見れば、極めて大きい。つまり、三菱重工業や川崎重工業、日立製作所、IHI、富士通といった軍需産業に関係している企業群のすべてが、罰則の対象になっているということだ。関係者の大半が、この認識を持っていないのが、実に情けない。
そればかりではない。防衛省の周りには、関連団体が、ウンカの如く群がっている。このなかには、「軍事技術に関わる翻訳業務」に関わっている団体も含まれている。これらの技術情報は、「軍事機密」に属するものも少なくない。この翻訳文は、「敵性国家」に高く売れる。ノドから手の出るほどの「宝の山」であるからだ。現実問題、これらを中国に売ろうとした団体が存在した。
安倍晋三首相、森雅子・特別秘密保護法案担当相はじめ、与野党議員たちは、これらのことをどこまで真剣に捉えているのか、極めて疑わしい。仁比聡平参院議員が大事な質問をしている最中、後ろで、あくびをしていた参院議員が何人もいた。事の重大性を少しも理解していない輩なのだ。
以下略
H25.11.20 参議院 国家安全保障に関する特別委員会
http://youtu.be/du0Vn7Arfmg?t=1h28m58s
(マンガ・村水泰)
あなたも罪に?秘密保護法案 知らぬ間に…の怖さ
(東京新聞)こちら特報部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013112202000144.html
国家の機密を漏らした公務員らを厳罰に処する特定秘密保護法案。自衛官や外交官らが対象と思われがちだが、それだけではない。一般市民も処罰対象になる危険をはらんでいる。それなのに、与野党の修正協議ではほとんど議論されていない。あなたも罪に問われるかもしれないと想定される事例を紹介する。(荒井六貴、出田阿生)
話し合いだけで処罰 【共謀・扇動・教唆】
脱原発を目指す市民団体がミーティングを開いた。メンバーの一人がふと、「再処理工場のプルトニウムは、どこにどれだけ保管されているんだろう」と疑問を口にした。すると別のメンバーが「じゃあ現地で聞いてみては」と気軽に応じた。実際に再処理工場で働いている労働者に聞いてみたが「よく分からない」と言われ、その件はそのまま終わった。ところが数日後に団体の事務所は家宅捜索され、会議に出席していたメンバーが逮捕された。
法案には、秘密を漏らしたり、入手したりしなくても、それについて話し合っただけで処罰される「共謀罪」の規定がある。自由法曹団の森孝博弁護士は「現行の刑法にも『共謀共同正犯』の規定があり、犯罪の計画や相談に加わると処罰されることがある。ただし、犯罪が実行されることが条件だ」と解説する。
ところが、法案では、実際に目的を達成しなくても、「共謀」とみなされ、一緒にやろうという呼びかけを大勢にすれば「扇動」に当たるとされている。実際に情報を聞き出そうとした行為は、回答が得られなくても、秘密の漏えいをそそのかした「教唆」に問われる。
さらに、共謀した者が自首すれば刑を軽減、免除する規定もあり、仮に1人が密告すれば、残りだけが処罰される可能性もある。森弁護士は「特定秘密が何なのか、違法とされる漏えいや取得が実際にどんなやり方を指すのか、すべてがあいまい。恣意(しい)的に運用すればあらゆる口実で罪に問われかねない」と批判する。
「注意義務」がカギに 【誤って漏えい】
Aさんは専門学校を卒業後、IT会社でコンピュータープログラマーの派遣社員として勤務。膨大な量の名前を打ち込む作業や、ソフトづくりに携わった。当時の上司は「これは、市民活動家のリストらしいよ。警察署のシステムの一部になるんだ」と説明していた。
Aさんはその後、転職を繰り返し10年後に食品会社の正社員になった。同僚のBさんやCさんと社員食堂で、昼ご飯を食べていたときに、以前の仕事のことが話題に。Aさんが、ソフト作りについて話すと、Bさんは興味を示した。Bさんはブログで、その内容を発信した。その直後、Bさんの自宅に、警察官数人がやってきて、特定秘密保護法違反(漏えい)の疑いでBさんを逮捕。Aさんや上司も漏えいの疑いで逮捕された。Cさんも取り調べを受けた。
特定秘密は「防衛」 「外交」 「特定有害活動」 「テロ」の分野で指定されることになっているが、具体的に何が特定秘密に指定されているのかは明かされない。
本田伊孝弁護士は「地雷をどこで踏むか分からない。誤って漏えいしてしまったとしても、罪に問われる恐れがある」と解説する。政府は、「特定秘密と認識していなければ、罪に当たらない」と説明するが、梓澤和幸弁護士は「Aさんの場合は、一般的な注意があれば、上司の話で特定秘密であると認識できたと判断されてしまう。指定された秘密自体を知らなくても、罪に問われることになる。Cさんのように、秘密の対象事実を知っただけの人も、捜査の対象だ。軽い気持ちでブログで発信したBさんも、摘発されることになる」と指摘する。
基地監視活動に大打撃 【管理を害する行為】
沖縄県東村高江で進められているヘリパッド(ヘリコプターの離着陸帯)工事現場の近くでは、反対する住民らが24時間体制で座り込みを続けている。敷地の外から双眼鏡を使って監視していたメンバーが不審な人影を発見した。
国の特別天然記念物ノグチゲラの繁殖期は工事を中断するはずなのに、作業が再開されているようなのだ。工事を担当する沖縄防衛局に「約束違反だ」と抗議すると、なんと逮捕されてしまった。
法案では、23条で「特定秘密を保有する者の管理を害する行為により取得した者」を処罰するという規定がある。もし、基地にあるものすべてを特定秘密に指定してしまえば、こうした監視活動も違反とされる恐れがあるのだ。実際に、住民らはヘリパッドの工事状況を監視している。
反対派住民の伊佐真次さん(51)は抗議活動が「通行妨害」だとして、国から訴えられた。国による住民運動の弾圧がますます強まると考えている。ヘリパッドはオスプレイが離着陸する見通し。伊佐さんは「住民の命にかかわる問題。どんな種類のヘリが訓練するのか、飛行経路はどうなるのかと聞いたが、国は『運用上の問題』と明かさなかった。今でさえ秘密にしているのに、秘密保護法が成立すれば、どうなることか」と話す。
琉球大の阿部小涼教授は「沖縄では、基地増設のために米軍や自衛隊が土地を収用しようとするのを根強い住民運動で阻止してきた歴史がある。こうした運動が、秘密保護法で根絶やしにされる」と危ぶむ。
身辺調査拡大 懸念も 【家族・友人まで】
重機メーカーに勤務する技術者Dさんは、警察に納入する車両を設計することになった。設計図は特定秘密。Dさんは秘密を取り扱うための適性評価を受け、犯罪歴や経済状況、家族構成などの調査票を提出した。
2カ月後、結果は「不合格」。理由は示されず、Dさんは不審に思っていた。正月の親族の集まりで、いとこのEさんが「警察の事情聴取を受けた」と告白。Eさんは、若い中国人女性が接待するパブに何度も通っていたというのだ。Dさんは、「これが不合格の原因なのでは」と推測した。会社は、Dさんを技術職から外し、総務部門に配転させた。Dさんは不満を訴えたが、会社側は「適性から判断した」と説明するだけだった。
特定秘密を取り扱うことのできる人は、官民を問わず適性評価を受けなければならない。本人の同意を得るとするが、実際には断れない人が大半だ。犯罪歴のほか、薬物の使用や飲酒の程度、精神疾患、経済状況などが調べられる。調査は家族にも及び、配偶者、父母、子ども、兄弟姉妹のほか、同居人も対象だ。友人、知人も対象となる可能性がある。
山崎徹弁護士は「調査事項に関連があるという理由で、調査対象がどんどん広がるかもしれない。人に知られたくない市民のプライバシーの領域にも踏み込まれる」と懸念する。
国は公務員に対する秘密取扱者の適格性確認制度を実施している。自衛隊では、定期的に家族や友人、加入しているサークルなどを申告させる身辺調査がある。自宅を点検されることもあるという。ある男性自衛官は「秘密保護法案が成立すれば、もっと厳しくなるのではないか」と話す。
[デスクメモ」
この法律は、一般市民が通報することもできる。「大きな借金をしているらしい」 「外国人らしき人と密会している」。何が秘密か知らされていないから、ちょっとしたことでも密告するかもしれない。戦時中を思わせる思想統制、監視社会だ。今からでも遅くはない。声を上げて廃案にすべきだ。(国)
(マンガ・村水泰)
政府はこの穴だらけの秘密保護法案を本気で可決する気なのか
http://youtu.be/R49E5mKDPEc
ニュース・コメンタリー (2013年11月16日)
政府はこの穴だらけの秘密保護法案を本気で可決する気なのか
秘密保護法案の国会での審議が始まり、お茶濁し程度の修正の後、自公与党は早ければ来週中にも衆院での採決に持ち込む予定だという。しかし、内容を詳しく検証すればするほど、この法案ができ損ないの法案であることが明らかになってきている。明らかに国会審議も国民的な議論も不十分なのだ。
国民の知る権利に対するあからさまな挑戦である点や、政府による濫用の余地が大いに残されている点などが問題であることは今更指摘するまでもない。それに加えて、過去の最高裁の判例に真っ向から抗う内容を含んでいることや、罪刑法定主義上明らかな矛盾点を含むなど、そもそも法律としての基本的な条件を満たしていない。
法案を担当する森消費者担当大臣は、法案に問題があれば可決後に修正をするなどという意味不明な発言をして失笑を買っている。一旦法制化されてしまえば、いかなる欠陥も可視化されない危険性を含んでいるからこそ、多くの人が懸念を表明していることが理解できないのだろうか。
濫用のリスクが大きい上に、法律として基本的な欠陥を抱えたこの法案を、与党は本気で通す気なのか。それはどのような帰結をもたらすことになるのか。ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
これが自由と言うものか / 愛川欽也 + 歌詞
http://youtu.be/qlifuD625IM
これが自由と言うものか / 愛川欽也
三木トリロー作詞・作曲
高田 弘 編曲
厳しさと無責任と茶番
◆【小出裕章ジャーナル~第46回】
政府の原発避難方針の転換
/廃炉に向けての石棺化について
http://youtu.be/feDT4lfnXJ0
聞き手:
元首相の小泉純一郎さんが突然「原発ゼロを目指すべきだ」と盛んにアピールしていますけれども、どういうふうに受け止められていますか?
※小泉純一郎「原発ゼロ」会見に安倍首相が戦々恐々(日刊ゲンダイ)
http://gendai.net/articles/view/news/145829
小出さん:
私はずっとそう言い続けてきたのですが、私の発言などは、全くマスコミから無視され続けてきました。まあ、小泉さんという方の発言ですからマスコミもそれに食いついているわけで、まあ、ありがたいと思います。彼が今、行っていることはまっとうなことです。
聞き手:
ブレずに言い続けて欲しいですね。
小出さん: そうですね。
聞き手:
11月に入って、福島第一原発周辺地域の避難されている方の政策を改めるという発言が自民党幹部、政権内部から出ています。茂木経済産業大臣は会見で「(元の住居に)戻らないと考えている方、判断に迷っておられる方も多数いる。政府として様々な選択肢を提示していくことが重要だ」と述べられました。
自民党の石破幹事長は札幌市内の討論会で「この地域は住めません、その代わりにこのような手当てをします、といつか誰かが言わねばいけない時期は必ず来る。つまり、民主党時代は避難にむけた準備段階としていたわけですが、これを改めるということです。小出さんはどう思われましたか?
小出さん:
当たり前といいますかね、猛烈に汚染されてしまっている地域がすでにあるわけで、
そういうところに人々が帰れないということは事故の直後から分かっていました。なんで、3年経って今頃言い出すのかな。これまで3年間、故郷を追われた人々の苦労が一体どれほどのものだったのか改めて考えてしまいます。
もっと早めに、「ここは帰れない」と言って、まるごと生活を補償する、移住させる、コミュニティごとどこか別の場所に街を作るということを本当は日本の国がやらなければいけなかったのですけれども、今になってしまいました。そういう決断をするのであれば、一刻も早く人々をきちっと生活できるようにするべきだと思います。
聞き手:
民主党時代に「将来は帰還させる」という曖昧な態度をとってきましたが、理由はどこにあったと思います?
小出さん:
原発被害がこれほど酷い被害を与えるということを何とか隠したい、自分たちの責任を取りたくなかったのだろうと思います。
聞き手:
現状の廃炉の見通しというのを小出さんの目からはどう見えますでしょうか?
小出さん:
見通しは全くありません。まずはできるところからやろうということで、4号機の使用済み燃料の底に今は沈んでいる燃料を取り出そうとしているわけです。全体の廃炉作業でいうと、比較的楽な作業だと思います。
※中長期ロードマップ進捗状況のポイントについて(政府・東電)
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/121022/121022_03c.pdf
それでも、危険がないわけではありませんし、労働者の被曝ということが積み重なっていってしまうわけです。さらに、1号機・2号機・3号機の使用済み燃料プールがあって、そこからも燃料を取り出さなければいけませんし、さらにはすでに溶け落ちてしまった1号機から3号機の炉心が未だにどこにあるのかわからない、そういう状態のままなのです。一体どういう形で廃炉ができるのかわからないという状態になってしまっています。
※廃炉完了 見通せず 「石棺」に厳しさ痛感(福島民報)
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/11/post_2419.html
聞き手:
1号機~3号機の核燃料棒は、結局は取り出さなければいけないわけですか?
小出さん:
東京電力や国は取り出すと言っているのですね。ただし、取り出そうとすると大量の被曝をするしかないと思いますし、取り出すといっても、100のものを100取り出すということはできないと私は思います。たとえば、50だけ何とか取り出したとしても、50は取り出せないまま残ってしまうわけですから、私としては取り出し作業を諦めてそのまま石棺というもので閉じ込めるというのが、たぶん一番現実的な方法だと思います。
聞き手:
京大原子炉実験所OBの海老沢徹さんは「石棺化をしたら、燃料棒を取り出せなくなる。コンクリートで固めたら、また水が入ってきて汚染水の問題が発生するかもしれない」というご指摘をしていまして、石棺化には簡単には同意できないとおっしゃられていますが、小出さんはどうお考えですか?
小出さん:
海老沢さんのご指摘のとおりだと思います。一度、石棺を作ってしまいますと、溶け落ちた炉心は取り出すことができない。それを諦めるという前提に立って石棺化するわけです。石棺で覆ったとしても、海老沢さんがご指摘のように、汚染水が出てきてしまう可能性があります。
ですから、どういう状態が一番いいかというのは、未だわからないという状態のままあるわけです。まあ、本当であればなんとか私も取り出したい、そういう状態ですけれども、それをやろうとすると先ほど聞いていただいたように、労働者の被爆が大量になってしまうと私は思いますので、諦めるしかないんだろうな、と思っています。
長靴の中に水が入り被曝した下請け作業員の方
聞き手:
チェルノブイリでは第2石棺をつくっていますが、このチェルノブイリの教訓から学べることというのはどういうことがあるでしょうか?
小出さん:
まあ、かなり主観的なことばかりですけれども、ようやくにしてチェルノブイリでも石棺というものを作ったのですね。ただ、事故から27年、もうすぐ28年になりますけれども、一度作った石棺がボロボロになりまして、そこをもうひと回り大きな石棺で覆うしかない。今、おっしゃってくれたように第2の石棺を作っているのですね。
福島で私の予想している石棺を作るとなったとして、10年後に作るのか20年後に作るのかそれもよくわかりませんが、一度作ったとしてもそれがボロボロになっていきますので、また何十年か後にはまた石棺を作らなければいけないという、そういう困難な作業をずっとやり続けないといけなくなってしまいます。
聞き手:
第3、第4の石棺が将来、必要になってくるかもしれない、ということですね。
小出さん:
おそらくそうなってくるだろうと思います。そうさせないためには、溶け落ちた炉心というものをどこかに掴み出すということをやらなければいけないのですけれども、先ほどから聞いていただいたとおり、膨大な被曝作業になってしまいますので、いつの時点でそれをやるのかということをいつかまた判断を迫られることになると思います。
聞き手:
福島は廃炉をしないといけないけれども、全く予測はできないということですね。
小出さん:
そうです。
20111212 父へ 父として~福島の父たち
20111212 父へ 父として~福島の父たち 投稿者 PMG5
20120311 老人と放射能(前)
20120311 老人と放射能(前) 投稿者 PMG5
20120311 老人と放射能(後)
20120311 老人と放射能(後) 投稿者 PMG5
ナレーション:大滝秀治・志田未来
チェルノブイリの内側 ー石の棺ー(BBC制作/1991)
http://youtu.be/6xIeqpy8ujk
http://youtu.be/kicQo5AQtrw
#Fukushima #原発 石棺化必要! #被曝 被害甚大☆字幕
#Nuke Need Sarcophagus!
http://youtu.be/oEygOkPTDYE
チェルノブイリから福島へ 未来への答案
チェルノブイリから福島へ 未来への答案 投稿者 tvpickup
新映像 東電テレビ会議 4号機「爆発写真」
新映像 東電テレビ会議 4号機「爆発写真」 投稿者 tvpickup
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秘密保護法案続報・修正協議という名の茶番
http://youtu.be/AmHfQQF2oyk
ニュース・コメンタリー (2013年11月23日)
秘密保護法案続報
修正協議という名の茶番
濫用リスクが指摘される特定秘密保護法案をめぐり、法案提出者である政府と野党各党との間で修正の合意が続々と形成されているようだ。みんなの党に続き、22日には維新も修正案で合意したことを発表している。
しかし、法案の本質的な問題点は何も変わっていない。政府・自民党は野党側が求めていた第三者機関によるチェックの導入には最後まで応じず、付則で検討課題とするなどといったお茶濁しで誤魔化そうとしている。
秘密は一旦指定されてしまえば、その中身を確認することができない。秘密指定の妥当性を確認ができないということだ。
それを避けるためには、第三者によるチェック機能は不可欠だ。
なぜ政府・自民党はそうまで第三者のチェックを嫌がるのか。外部チェック無き秘密法制が、濫用や恣意的な運用を避けることは可能なのか。
政府や自民党が執拗に外部チェックを嫌う本当の理由を、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2013/11/24
住民自治を掲げてきた東海村・国立市の長が語る「首長としての責任」、脱原発達成のためには「護憲」「秘密保護法廃案」が必要(IWJ)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/113178
「お任せ民主主義から市民が街づくりの主人公へ」
JCO臨界事故の際、辞職覚悟で住民避難指示を出し、福島第一原発事故後は「脱原発」宣言をした茨城県東海村の村上達也元村長と、東京都国立市で環境・景観を守るために市民と奔走した上原公子元市長が11月24日、トークセッションを行い、これからの住民自治のありかたについて、それぞれの思いを語った。
※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
動画は本ページで( ^ω^)_凵 どうぞ
国立市現市長が元市長を訴える事態に
トークセッションが行われた一橋大学が位置する国立市は、1999年、「開発より環境」を訴えて初当選した上原市長が誕生した直後、閑静な住宅地の中に巨大高層マンション建設計画が明るみになった。以来5年間にわたって、周辺住民・学校・行政・市長・市議会が連携し、まちぐるみで建設計画に反対する運動が繰り広げられた。マンションの建設は強行されたが、住民の発意で一帯を高さ20mに制限する条例が施行。住民らによる裁判では、日本で初めて最高裁判所が「景観利益」の存在を認めた。10年近く続いたマンション紛争は終結したと思われたが、2009年、別の市民が市民とともに景観を守るために奮闘した上原元市長を相手に裁判を起こし、上原元市長に対して3124万円を賠償請求。現在、国立市が上原元市長に損害賠償請求する事態となっている。
景観をめぐる訴訟について、村上元村長は「最終陳述書を見て驚いた。読んで腹がたった。今の市長は何をしているのか。国立市民が7万人も署名をして、マンション建設に抵抗したのに損害賠償とは」と国立市と国立現市長を糾弾。「市民の存在、文化というものが日本の権力筋、自民党・公明党にとって目障りだった。上原元市長をターゲット、スケープゴートにして潰そうとしている」と、住民の意思を無視した行政、権力側の姿勢を強く批判した。
これからの日本において、村上元村長は「開発発展からの脱却」、「人と環境を大事にする街づくり」の重要性を主張。村上元村長、上原元市長の両氏は、豊かさの原点を考えた場合、経済優先ではなく、住民の命を大切にした、住民主体の街づくりの必要性を強調した。
安倍政権の思惑と特定秘密保護法案
後半では、今国会での成立が危ぶまれる特定秘密保護法案に関して言及があった。上原元市長は、「情報というのは私たちの権利を守るために重要なこと。政府が秘密だと言って、命にかかわる情報がもらえなくなる。地域で生きるときの基本であるものが、全部トップの意向で知らされないという状況になったとき、私たちは幸せという安心感を持って生きることができなくなる」と、秘密保護法に対する警鐘を鳴らした。
村上元村長も、「秘密保護法は、法律が通ってしまったからしょうがないという訳にはいかない。麻生副総理(の発言)は本音が出たんだなと思っている。ドイツ人もワイマール時代に『ミュンヘンのゴロツキどもが』と思ったはず。国の政権がとれるはずがないと。今私は、『安倍のゴロツキどもが』と思っている。彼らの本音が出たというのは、そういう作戦を彼らのブレーンの中で考えていたんだろうと。考えていたから『ヒトラーのやり方を』という発言を麻生副総理が出したのだろう」と、安倍政権がナチスの手口と同様の戦略をたてているのではないかと推察。
「脱原発を達成するためにも、今の憲法はなんとしても守っていかなきゃならない。秘密保護法は通してはならない。これを守れなければ幸せな社会はつくれない。アベノミクスのような市場原理主義、新自由主義の経済の中で我々は搾り取られていってしまう」と危機感を持って語った。
トークセッションの後には、国立景観求償訴訟弁護団の窪田之喜弁護士による訴訟の経過説明や、景観訴訟・市民運動に関わってきた市民・団体によるリレートークが行われた。「住基ネットも共通番号もいらない!くにたち市民の会」の館野公一氏は、「秘密保護法案と住基ネット、国民共通番号制度は表裏一体の関係。住基ネット、国民共通番号制度は、私たちの個人情報を政府に渡すものだが、政府は都合の悪い情報を私たちには渡さない、隠すということ。政府に物を言う首長、物を言う市民を排除していくのが住基ネットであり、国民共通番号制度であり、特定秘密保護法案ではないか」と、政府、行政側が進めている住基ネット・国民共通番号制度(マイナンバー法)・特定秘密保護法案の関係性について概説した。
(IWJ・安斎さや香)
■登壇者
上原公子氏(元国立市長)×村上達也氏(前東海村長)
■主催 くにたち大学通り景観市民の会/一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター/あおぞらと魔女裁判 kikiの会
■告知 11/24 首長の仕事とは。上原公子氏×村上達也氏 トークセッション“原発、景観、市民自治”
【2013.11.22フル】原発事故対応「国が前に出る」その真相(高音質)
http://youtu.be/zP2Bc9zyqIA
「報道するラジオ」2013.11.22
原発事故対応「国が前に出る」その真相
「報道するラジオ」非常に重要なテーマを扱う貴重なラジオ番組。
必ず聞いておくべき大事な情報を、その都度発信しています。
今後も、様々なニュースから大事な部分を皆様にお伝えしますので、ご期待ください。
無責任と逐次投入の果てに
―事故処理体制と東京電力のあり方について―
(金子勝ブログ)
http://blog.livedoor.jp/kaneko_masaru/archives/1762091.html
(1)問題の本質と守るべき原則は何か
2013年11月11日に自民・公明両党が東京電力を「原発事故処理を専門に行う会社」と「電力事業を行う会社」に分社化し、東京電力の事故処理・除染費用負担に国費を投入する提言を出し、それに基づいた政府の動きが次々と出されています。
しかし、安倍首相が言うように汚染水問題が「完全にコントロールされている」ならば、そもそも国が対策に乗り出すことは必要ないはずです。政府の言っていることは支離滅裂です。
「国が前面に出る」ということで、福島第1原発事故の処理や福島の復興が進むかのように報じられていますが、本当でしょうか。あるいは、与党案は「社内分社化」「完全分社化」「独立行政法人化」という3つの選択肢を提示していますが、この三つが本当の選択肢なのでしょうか。そこには東京電力の「破綻処理」は含まれていません。
この問題の本質は、どこにあるのでしょうか。事故処理体制と東京電力の経営のあり方を見直すに際して、つぎの3つが問われなくてはならない点です。
①こうした分社化案で事故処理が進むようになるのか――電力料金や税金をズルズル投入するやり方、戦力の逐次投入が失敗を招き、福島原発事故の収拾を困難にする。
②10兆円の賠償と除染の費用を、誰が、どのように負担するのかが国民に示されているか――10兆円に関して具体的な財源と負担のあり方を国民に示さないまま、東電救済を優先して福島に多大な犠牲を強いることはあってはならない。
③何が国民負担を最小化させる道なのか――経営責任も株主責任も貸し手責任も問わない分社化案では、国民負担がズルズルと膨張していく可能性が高い。かつての不良債権処理問題とそっくりであり、その失敗から何も学んでいない。
(2)責任回避のための逐次投入が失敗を招き、国民負担を膨張させていく。
政府与党の東電分社化案とその後の対応を見ていくと、東電救済のための逐次投入を行い、誰も責任を問われないまま、ほとんど電気料金か税で賄う方針が見えてきます。さらには、柏崎刈羽の安易な再稼動を進める姿勢も見えてきます。これまで、こうしたやり方が、福島第1原発の事故収拾や福島の復興を困難に陥れてきたにもかかわらず、失敗が上塗りされようとしているのです。
まず事故対策とその費用負担の問題点から見てみましょう。
●東京電力の負担を増やさないために、本格的な対策を打たずに泥縄式の事故処理が行われてきたために、事態の悪化が進んできたことの反省がありません。当初、四方を囲う鉛直バリア方式が出たが、1000億円かかるためとられず、安上がりの海側だけの遮蔽壁になってしまいました。現在も経産省と財務省の折衝した結果、予備費の470億円の範囲内(370億円)ということで凍土遮水壁方式が出てきています。この方式は恒久的対策としては実績がなく、どれほど地下水を遮断できるのか、耐久性があるかなど、未知数の部分が多く、本格的な汚染水対策になるかどうか疑わしい。現場は放射線量が高まっており、このような一時的対応を繰り返していてよいのでしょうか。
●仮設タンク方式(フランジ型)ですまそうとした結果、次々に汚染水漏れを起こし、敷地内が放射能で汚染されたため、溶接型に交換することができなくなっています。このまま行くと、仮設タンクの寿命から収拾がつかなくなる危険性があります。しかし、タンクの問題は相変わらず東電任せのままです。
●その中で、経産省は廃炉の会計ルールを変更し、省令ひとつで公聴会も開かず、原発の廃炉費用を電気料金に乗せられるようにしてしまいました。つまり、福島第1原発の廃炉の費用も、将来、電気料金に乗せようとしているのです。ズルズルとした対策を繰り返していけば、事故収拾がどんどん遅れ、電気料金だけが膨らんでいくことになる危険性が高まっています。
つぎに除染費用を見てみましょう。
●すでに原子力損害賠償支援機構から認められた5兆円の交付金枠のうち3.9兆円の交付金を認可されています(残り1.1兆円)が、支払っている賠償費用は3兆円超です(2013年10月段階)。もはや東電には5兆円だとされる除染費用を支払う能力はありません。実際、除染費用を少なくするために本格的な除染が行われず、東京電力が支払った除染費用はわずか67億円にすぎません。除染費用の不足を補うために、原子力損害賠償支援機構の交付金支給枠を5兆円から8兆円に増加させようとしています。いわゆる“追い貸し”です。しかし、本来、特別事業計画によって東京電力が原子力損害賠償支援機構に支払わなければならない特別負担金1.8兆円(2020年まで)を支払っておりません。原子力損害賠償支援機構法の枠組み自体が破綻しているにもかかわらず、追い貸しを続けて東電を生き残らせても展望はありません。実際、重大事故を引き起こした東京電力に反省もないまま安全性を無視して柏崎刈羽を再稼動させ、永遠に電力料金に乗せない限り、返せる見込みがあるとは思えません。1990年代以降に、銀行の不良債権処理で繰り返されてきた失敗そのものです。
●その一方で、中間貯蔵施設と追加除染の費用を国が負担するとし、除染は国の「公共事業」として実施するとしています。除染も汚染水対策と同じで、お金がかかるとして本格的な対策が回避されてきました。セシウム回収型焼却炉もそのひとつです。セシウム回収型焼却炉は600度以上の高温でセシウムを気化させて濃縮すると、汚染土や草木などをそのまま貯蔵するのに比べて容積を100分の1に圧縮できます。ところが、安上がりの中間貯蔵施設方式が選ばれました。これだと2000万トンに及ぶ汚染土壌などがそのまま持ち込まれ、フレコンパックに詰め込まれたまま簡易な屋根をつけたくらいで野積みしていては、集中豪雨などの問題に耐えられません。しかも、そこが最終処分場になってしまう可能性が高くなります。当然、その地域の住民の反対が根強く、住民間に対立が持ち込まれて、除染が進まなくなってしまいました。
●政府は、中間貯蔵施設の建設費1~2兆円をエネルギー特別会計から賄おうとにしています。しかも、失敗した高速増殖炉もんじゅをはじめ、原発推進のための予算の組み替えがないままでは、資金が不足する場合には電源開発促進税を増税することになります。この電源開発促進税増税も電気料金にかかってきます。
●そこで問題となるのは、このエネルギー特別会計含めて2000億円あまりの予算を使っている日本原子力研究開発機構の出身者が、除染に深くコミットしていることです。たとえば、この中間貯蔵施設の建設に関して「日本環境安全事業」という政府出資の天下り法人がアセスメントを含めたプランを作り、この「日本環境安全事業」に中間貯蔵の専門家として環境省環境回復委員会に入ったのが森久起氏ですが、彼は原子力研究開発機構の核燃料リサイクルの前部門長でした。また原子力規制委員会の田中委員長、更田委員も原子力研究開発機構出身です。原子力研究開発機構は、もんじゅをはじめ失敗だらけの政府機関ですが、彼らは予算削減を恐れてか、一貫して安上がり方式の除染を求めています。
●その中で、田中俊一委員長下の原子力規制委員会は個人が持つ線量計で被曝線量が1mSvまでならよいとする提言を出しました。国は、全国基準である空間線量1mSv以下へ環境を回復する責任を放棄し、被災地の住民の「自己責任」に押し付けようとしているのです。では、新しい町や代替地を与えているのでしょうか。それどころか、多くは生活再建に必要な賠償額も支払われておりません。これでは15万人も避難している福島を見殺しにしようとしているのです。
以上見てきたように、東電分社化案は、経営者、株主、貸し手の責任を問わないまま、汚染水対策を含む福島第1原発事故の廃炉費用も、除染費用も電力料金と税金にずるずると乗せていき、国民負担を膨らませていくだけなのです。さらに、東電生き残りのため、柏崎刈羽の再稼動を安易に進めることは、福島原発事故から何も学ぶことがないということに他なりません。
福島第1原発事故以降、電力料金値上げのたびに東京電力離れが進んでいます。その需要電力は560万kWに及びます。大手企業は自家発電を設置したり、新電力に移ったりすることができますが、負担は逃げられない家庭や中小企業に集中します。
(3)電力債が東電処理回避の理由たりうるか?
では、国民負担を最小化する方法はあるのでしょうか?
まず東京電力の経営や賠償負担のあり方を変えるには、原子力損害賠償支援機構法の見直しが必要となりますが、自民も民主も賛成した機構法の付帯決議には、経営者、株主、貸し手、利用者すべてのステークホルダーの負担のもとに1~2年後の見直しが規定されています。今の政府与党の東電分社化案は国会決議違反なのです。
本来ならば、日本航空がそうだったように、旧東電を経営破綻させ、新会社に移行すべきです。経営者、株主、貸し手責任を問うたうえで、発・送電会社を所有権分離し、原発部門は切り離して新事業体にし、旧東電の資産売却あるいは新東電の株式の売却で賠償費用を捻出するのが筋です。
ところが、政府与党が示す東電分社化案を進める人たちは、東京電力を破綻処理した場合、東京電力が発行した4.4兆円の「電力債」が紙クズになり、金融市場を混乱させるから、「民間企業」としての東京電力を残すべきだ、という理由をあげます。
これは本当でしょうか?
たしかに東電の電力債は企業年金投資対象となっていたり、投資信託に組み込まれたりしていますから影響がないとはいえません。ただし、いま他の電力会社の電力債は日本銀行や多くの機関投資家が買い支えていますから、金融市場がパニックになるというのは少々大げさです。
問題は、こうしてズルズルの処理を繰り返しているうちに、大手銀行は、融資を一般担保付きの私募電力債に変えている点です。これは、電気事業法37条で優先弁済が保証されているためです。福島への賠償支払いより「優先」弁済される可能性がある電力債に融資を換えているという意味で、典型的なモラルハザードです。これを至急止めさせ、金融機関には少なくとも原発由来の債務(原子力施設や核燃料の残存簿価、廃炉引当金)は債権放棄しなければなりません。その範囲であれば、銀行への公的資金注入は必要ないか、非常に少ない額に抑えられます。電力債は東電救済の理由にはなりません。
政府は東京電力を「民間企業」として生き残らせないと、事故収拾も賠償もできないと言いますが、そもそも今の東京電力を「民間企業」と呼べるのでしょうか。すでに東京電力には、公的資金1兆円と原子力損害賠償支援機構からの3.9兆円の交付金認可と合わせて計5兆円もの公的資金が入っています。そして原子力損害賠償支援機構と協議して経営再建計画を作成し、その下に動いている事実上の国家管理企業です。実際、原子力損害賠償支援機構から交付金が認可されると、東京電力はただちに自己資本に組み込み、損害賠償を支払って自己資本が足りなくなると、また交付金を認可してもらって延命しているゾンビ企業です。
仮に柏崎刈羽の再稼動を考えた場合でも、原発事故を起こし、その責任を取らない「民間企業」に運営を任せることは狂気の沙汰です。再稼動、廃炉のいずれかの選択肢をとるにしても、新潟県の泉田知事が要請するように管理・運営主体には必ず国が関与する必要がある以上、「民間企業」という言葉を盾に東電救済を継続することは大きなゴマカシです。
事実上の国家管理企業である以上、電力債の処理も、国会の立法次第でどうにでもなります。電力債を「新会社」が引き継ぐ方法だってあるし、国会が「政府保証をつける」と約束してもいいのです。
ただし、もし電力債を守りたくて新会社が債務を引き継げば、東京電力の発電所などの資産売却をするにせよ、新会社の株式を売るにせよ、借金を返済する必要が出てくるので、10兆円の賠償・除染費用の支払いが不足してしまいます。
だとすれば、エネルギー特別会計の原発推進予算を削って組み替え、事故処理費用に年2~3000億円を集中的に投入すべきです。
また六ヶ所村の再処理工場は計画から24年たっても稼働しないまま毎年およそ2500億円もの電気料金を浪費しています。「核燃料サイクル事業」を中止し、そのための積立金3.5兆円のうち六か所の再処理工場の廃炉費用を除く部分と、電気料金に上乗せしている再処理料金のうち年2~3000億円を除染費用に充てるべきでしょう。
こうした抜本的改革を経て、はじめて残る費用が新たに国民負担になるのです。正しい政策の手順に戻さないといけません。
*なお詳しく、その背景を知りたい方は、拙著『原発は火力より高い』(岩波ブックレット、2013年8月)および『原発は不良債権である』(岩波ブックレット、2012年5月)を参照してください。
【1086】 科学と合意 : このぐらいは区別して欲しい / 武田 邦彦
http://youtu.be/pCzmZKBDdDE
科学と合意 このぐらいは区別して欲しい
http://takedanet.com/2013/11/post_3b04.html
科学は時としてまだ事実を明らかにできないことがある。たとえば、地球が宇宙の中心なのか(天動説)、それとも地球が太陽の周りをまわっているのか(地動説)が真面目に議論された時代もあった。
でも、科学はやがて事実を明らかにし、今では「地動」であることを疑う人はいない。つまり「説」が取れれば初めて科学として確定する。「被曝と健康」という科学的問題は、まだ「説」がある時代で科学的には確定していない。福島で甲状腺がんの子供が増えている現在、全員が「正しいこと」を理解して発言しなければならない。
そんな状態だから、原発などのように事故が起これば被曝するようなものは少し待って、被曝と健康について「説」がなくなるまで待ったほうが良いのだが、急ぐ人がいるので「事故は起こらないだろう」として見切り発車した。
でも、被曝の基準は作っておかなければならない。そこで、科学的には確定していないが、「このぐらいだろう」という感じを「合意」しておこう、「合意ができれば原発も運転できる」ということで、関係者が検討し、国民の合意を得てスタートした。つまり「安全だから1年1ミリ」と決めたわけでもない。まして1年20ミリとか100ミリまで安全などという「科学的データ」はない。そういうことを唱える人もいるという段階だ。
そこで、「致命的発がんと重篤な遺伝疾患の合計が日本人全部で8000人でる」というまで「我慢しよう・・・専門的には「耐えられる限界」」ということを決め、多くの学者が納得できる数字が「一般人については、1年1ミリシーベルト以下の被曝」となったのである。もちろん、科学には達していないので異論はある。でも異論を言う人も「合意」には従う必要がある。異論のある人はそれを「科学」まで高めれば良く、それが医師や科学者の役割なのだ。合意もされていない自分の説を勝手に社会に言うのは、具体的な障害が出たときには責任をとる必要がある(イタリアの地震予知裁判の有罪と同じ)。
そして、この合意がなければ、原発の設計もできない。たとえば正常に運転していても原発の敷地境界では一般人が歩いたり生活をしていたりするので、そこに人がいても1年1ミリシーベルトを超えることのないように設計しなければならない。
事故が起こった最初の段階では、隠し通せると思ったのだろう、「1年100ミリまで大丈夫」などという人がいたが、この「大丈夫」という意味は、具体的に言うと「80万人が被ばくで死んでも大丈夫」ということだ。交通事故死が1年1万人を超えると「交通戦争」と言って多くの人が怖くなるぐらいだから、原発で80万人が死ぬと言ったら、だれも原発の運転に賛成しなかっただろう。
さらに「事故が起こったから1年20ミリシーベルトまで仕方がない」と言った人もいたが、この「仕方がない」というのは、16万人が死ぬことを意味している。
「日本全体ではない。福島県だけだからいいじゃないか」という人もいるが、交通事故でもなんでも1万人死ぬというのは日本全体のことで、少ない県もあれば多い県もあるが、全体として「日本全体で1万人も死ぬような産業は許さない」というのがコンセンサスである。
さらに、「科学的に1年1ミリでどのぐらいの犠牲者がでるかわからないのに、武田は何を言っているのか!」とバッシングする人もいるが、「1年1ミリ」は「科学」ではなく、「合意」である。科学的には現在のデータから言えば、1年1ミリで8万人から800人というぐらいのところしか絞り込めないが、それでは原発を運転できないから、合意したのだ。
だから、1年1ミリの合意を変更するときには、20ミリで良いとかそういうのではなく、犠牲者が16万人で良いか?と言わなければならない。自分で原発を進めるのに「合意手続」をしておいて、事故が起こったら合意がないようにいうのは実に汚く、狡猾で、日本人の誠実さが見られない。
繰り返すが、一般人が1年1ミリと決めたのは、「日本社会の合意」であって、それは「8000人の犠牲者」ということを意味している。「科学」と「合意」の区別もできないような人は他人を危険に陥れるので発言を控えてもらいたい。
「1年1ミリは厳しすぎる」とか「守らなくても良い」という人はその前に、社会が合意している他のこと、たとえば「飲酒運転はしてもよい」とか「1リットル0.15ミリグラムのアルコールで酒気帯び運転とするのは厳しすぎる」と言ってからにしてほしい。
この日本は野蛮な国ではなく、約束を守る国なのだ。
(平成25年11月18日)
秘密保全法を廃案へ!(;`O´)o
秘密保護法の強行採決について。- 2013.11.26
http://youtu.be/sS3DEknrPC0
【やっぱり自民・公明が卑怯な手を使ってきた!?】秘密保護法案きょう採決強行 与党、衆院で
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/ce7aff45707e00fc38153e66751c896e
秘密保護法案きょう採決強行 与党、衆院で(朝日新聞)
秘密法案「知る権利」侵害62% 世論調査、賛否割れる(共同通信)
「秘密保護法」5割が反対(テレビ東京)
"秘密保護"攻防がヤマ場 与党側は強行採決も(テレビ朝日)
秘密法案、動議を検討 与党、きょうの衆院通過目指し(共同通信)
特定秘密保護法案 衆院通過巡り攻防(NHKニュース)
秘密保護法、福島で地方公聴会(ロイター)
秘密法案に国連人権事務所懸念(NHK)
秘密保護法案:反対集会に1万人 日比谷野音、入りきれず(毎日新聞)
秘密保護法案:国連人権理の特別報告者 日本に懸念表明(毎日新聞)
国連、秘密保護法案に「重大な懸念」 人権高等弁務官事務所(日本経済新聞)
藤原紀香だけじゃない! 超美人アナも「秘密保護法」に反対(日刊ゲンダイ)
TVキャスターら秘密保護法案に反対声明(朝日新聞)
日米同盟強化のため「知る権利」が犠牲に(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-23/2013112302_03_1.html
「7月の参院選以降、今や共産党抜きではテレビやラジオ、ネットの番組が成立しない」―。日本共産党の小池晃副委員長は21日夜、首都圏のFMラジオ局「J―WAVE」の番組「ジャム・ザ・ワールド」に生出演し、ナビゲーターの長谷川幸洋氏(東京新聞論説副主幹)から冒頭のような紹介を受け、討論しました。
同日夜の東京・日比谷野外音楽堂での「STOP! 『秘密保護法』大集会」からスタジオに駆けつけた小池氏。「私が1998年に国会議員になってから何度も日比谷で集会を経験しましたが、過去最高という感じです。国会、銀座の二つのコースにわかれたデモは『(最後尾が)まだ出発していない』とさっき連絡がありましたから」(同日午後9時現在)と生々しく実況しました。
「修正」といえない
秘密保護法案をめぐる「修正協議」について問われた小池氏は「みんなの党の『修正案』は首相がチェックすれば第三者機関的な役割を果たすという。首相は当事者じゃないですか。修正の体をなしていない」と批判。60年後に秘密指定を解除して公開するという日本維新の会の「修正案」について小池氏が「60年後に維新の会がありますか?」と疑問を投げかけると、長谷川氏は爆笑。小池氏は、みんなの党や維新の会が「『修正』だと称して自民党にすり寄り、自民党と一緒にやりたいと取り繕っているだけだ」と指摘しました。
小池氏は、「機密漏えいで立件されたのは過去15年間で5件で、最高刑は懲役10カ月です。現行法で十分対応できるはずなのに、なぜ最高懲役10年の罰則をつくらなければいけないのか」と提起。長谷川氏が政府・与党側を代弁して「アメリカにそろえるためだ」と秘密保護法の必要性を強調したのに対し、小池氏は「日米同盟強化のために国民の知る権利を犠牲にしていいのか」「アメリカの公文書館で出てきた日米密約を日本政府に突き付けると『知りません』という。こんな日本政府に秘密保護法なんて与えてしまったら、暗黒社会になってしまう」と警告し、廃案を求めました。
徹底的な外交努力
議論で長谷川氏が、同盟国の集団的自衛権の行使、武力行使を容認する議論を展開。これに対し小池氏は「日本には憲法9条があり、軍事力で解決しないことを国是にしている。東南アジアでもASEAN(東南アジア諸国連合)のもとでTAC(東南アジア友好協力条約)があり、絶対に紛争を戦争にしないという大原則を打ち立てている。北東アジアでもこうした枠組みをつくるべきだ」と述べ、徹底的な外交努力による紛争解決の必要性を強調しました。
マイナンバー法 → 国民総背番号制
+
国家安全保障会議設置
+
特定秘密保護法
↓
憲法改悪
+
教育基本法改悪(教育勅語)
+
徴兵制
↓
集団的自衛権の行使
(。-_-。)
森まさこ - Wikipedia
「アリバイ作りなのか」 秘密保護法・福島公聴会
(OurPlanetTV)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1683
日本版NSC:設置法案が成立へ(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20131127k0000e010177000c.html
政府の外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案は27日午後、参院本会議で自民、公明、民主、みんな、日本維新の会の各党などの賛成多数で可決、成立する。政府は来月中にNSCを、その事務局となる国家安全保障局を来年1月中には発足させる方針だ。
NSC新設は、第1次安倍政権の積み残しの課題で、特定秘密保護法案とともに、安全保障分野における安倍政権1年目の重点課題と位置づけてきた。
NSCは、首相が議長で、官房長官、外相、防衛相をメンバーとする4者会合を中核とし、外交・安全保障政策の基本方針や中長期的な戦略を決める。また、緊急事態への対応を強化するため、首相が指定する閣僚らによる緊急事態会合を新設。従来の安全保障会議の枠組みである9者会合も残し、新たな防衛計画の大綱(防衛大綱)に関する協議などを行う。
政府は、初めての外交・安全保障の基本方針となる「国家安全保障戦略」の策定作業を進めており、防衛大綱とともに、来月、NSCで了承したうえで、閣議決定する。
安倍晋三首相は、国家安全保障局の初代局長に元外務事務次官の谷内正太郎内閣官房参与を、国家安全保障担当首相補佐官に礒崎陽輔首相補佐官をそれぞれ起用する意向だ。
また、事務局は外務、防衛、警察など各省庁からの出向者ら約60人体制でスタートし、うち十数人は自衛官が登用される見通し。局内には、機能、地域別に班が置かれ、総括、戦略、情報、同盟国・友好国(米国など)、中国・北朝鮮、その他(中東など)の6班体制とする方向で検討している。
一方、同法案には会合の議事録に関する規定がなく、衆参両院の国家安全保障特別委員会は、政府に議事録作成の検討を求める付帯決議を採択した。【朝日弘行】
国家総動員法
豊橋いのちと未来を守る会
http://nabeho.com/inomira/have_to_know.html
■徴兵制違憲の閣議決定(1980年8月15日)
http://www.filmkenpo.net/anotoki/backnumber/070809.html
1980年、関西経済連合会会長の日向方斉氏が徴兵制研究の必要性を発言しました。
当時の社会党は政府に対して徴兵制についての質問趣意書を提出しました。鈴木善幸内閣は徴兵制についての初めての体系的な統一見解を閣議決定しました。
それは、憲法13条および憲法18条を根拠に徴兵制は違憲であると明確に謳うものでした。
日米ガイドライン決定(1978年)、ソ連のアフガニスタン侵攻による緊張(1979年)などの当時の情勢の中で、戦争に反対する国民の世論・運動も閣議決定には反映したのでしょう。ただ、閣議決定での徴兵制違憲の根拠として憲法9条への言及はありませんでした。
「戦争をする国」になるかどうかをめぐる攻防の一端を示しているように思われます。
キャンディーズを追っかけ時代の石破幹事長
召集令状
自民、徴兵制検討を示唆 5月めど、改憲案修正へ
(共同通信)2010/03/04
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030401000592.html
自民党憲法改正推進本部(本部長・保利耕輔前政調会長)は4日の会合で、徴兵制導入の検討を示唆するなど保守色を強く打ち出した論点を公表した。これを基に議論を進め、05年に策定した改憲草案に修正を加えて、憲法改正の手続きを定めた国民投票法が施行される5月までの成案取りまとめを目指す。
参院選を視野に、離反した保守層を呼び戻す狙いとみられる。ただ05年草案も徴兵制には踏み込んでおらず、「右派」色を強めたと受け取られる可能性もある。今後党内外で論議を呼ぶのは必至だ。
大島理森幹事長は4日夜に「論点は他の民主主義国家の現状を整理したにすぎない。わが党が徴兵制を検討することはない」と火消しを図るコメントを発表した。
論点では「国民の義務」の項目で、ドイツなどで憲法に国民の兵役義務が定められていると指摘した上で「民主主義国家における兵役義務の意味や軍隊と国民との関係について、さらに詰めた検討を行う必要がある」と記述。
徴兵を拒む皆さんは、この手にその命の灯火を預かります。
防衛大学校改革に関する意見書
(防衛大学校出身国会議員の会)
http://www.utotakashi.jp/boudaikaikaku.pdf
(3) 防衛大学校を国家のリーダー養成のための基盤とするための提言
【具体的改革案】唯一の国防教育機関として、一般国民に啓蒙教育を行う制度を導入せよ。
国家の防衛は自衛隊だけでは完遂できない。国民全体の国防意識の高さや、部隊を適切に運用する政治の力量と、各種法制度の充実こそが実効性の基盤となる。しかしながら、我が国には「国防を教育する義務」が存在しないため、多くの一般国民は生涯に亘って触れることがない。よって、一般国民に対し、高校卒業時から大学入学あるいは就職までの間に、一定の時間的猶予を与え、国防の意義や重要性に関する教育を受ける機会を設ける制度改革を検討すべきである。(例:現在、東京大学が検討している秋季入学制度を活用し、高校卒業から大学入学までの約5ヶ月間に、希望者に対して自衛隊の教育訓練等の受講により防衛基礎教養を習得させ、幹部候補生の予備資格を取得できるような抜本的制度改革を想定)
2013/11/26
「攻めて闘う方法を」――緊急反対集会・ジャーナリストは秘密保護法案と日本版NSCに反対する
(IWJ)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/113521
「守りではなく攻めの体勢を」――
秘密保護法案に反対する緊急集会「ジャーナリストは秘密保護法案と日本版NSCに反対する 」が、11月26日明治大学リバティタワーにて開催された。マスコミ9条の会、日本ジャーナリスト会議(JCJ)、マスコミ情報文化労組会議(MIC)、社会思想史研究会の4団体が主催を務め、集会の司会はマスコミ9条の会の桂敬一氏が担当した。会場には約250人が訪れ、開場前は階段まで列が続くほどの大盛況となった。
※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
登壇者
太田昌克氏(共同通信編集委員・論説委員)、金平茂紀氏(テレビ・ジャーナリスト)、
岸井成格氏(毎日新聞特別編集委員)、島洋子氏(琉球新報東京支社報道部長)、
鳥越俊太郎氏(テレビ朝日コメンテーター)、早野透氏(朝日新聞元コラムニスト)、
半田滋氏(東京新聞論説兼編集委員)
動画は本ページで( ^ω^)_凵 どうぞ
主催
マスコミ9条の会、日本ジャーナリスト会議(JCJ)、
マスコミ情報文化労組会議(MIC)、社会思想史研究会
告知 ジャーナリストは秘密保護法案と日本版NSCに反対する
暴走モード突入(;^ω^)
秘密保護法の衆院通過について。- 2013.11.27
http://youtu.be/8pHVJy_sPXQ
【世論を甘く見すぎた自民・公明、創価学会!?】
秘密保護法案:国内外の団体から反発 広がる懸念
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/1ea4f70c706bc7189ec814c277e5fde3
強行採決、全国で怒りと不安 秘密保護法案、衆院通過(朝日新聞)
特定秘密保護法の修正案、衆院通過 与党・みんなが賛成(朝日新聞)
日本版NSC法成立 参院、秘密保護法案は審議入り(日本経済新聞)
秘密法案「知る権利」侵害62% 世論調査、賛否割れる(共同通信)
原発情報開示「不透明」 秘密保護法 福島で公聴会 全員が反対、慎重意見(福島民報)
秘密保護法案きょう採決強行 与党、衆院で(朝日新聞)
<秘密保護法案>みんなの党 衆院採決で造反の3人を処分へ(毎日新聞)
日本版NSC創設法が成立(NHKニュース)
米爆撃機が中国の防空識別圏飛行 事前通報なし、米紙報道(毎日新聞)
中国空母、南シナ海へ初の遠洋航行...緊迫化必至(読売新聞)
中国版ツイッター、防空識別圏で対日強硬論が噴出(ロイター)
【1089】 秘密保護法と衆議院の解散 / 武田 邦彦
http://youtu.be/TMooztBNj_w
秘密保護法と衆議院の解散
http://takedanet.com/2013/11/post_5e7c.html
安倍政権ができたときには期待したものだ。それは「民主党の政策が悪かった」というのではなく、「民主党がサギをしたから」という理由だった。民主主義の根幹は「代議士は国民の代わりをする」ということで、「代理で議論する」はずの人が、選挙で選ばれたときと正反対の政策を進めたのだから嫌になるのは当然で、まだ民主党という政党がいること自体が不思議と言える。
だから、景気回復以外は安倍政権にあまり具体的な期待を持っていたわけではない。安倍政権が成立してから株価だけが上がっていったのはそれを意味している。
ところが、その後、理由不明なことが続いている。増税の実施時期を引き延ばすと思っていたのに決定した(国民が政府に1000兆円貸しているのに、国民の借金と言って増税した)、日銀とタイアップして賃金を上げるのかと思ったら電気代や公共料金が上がることになった、多くの人の心配に回答も出さずに原発再開や他国への原発販売を進めている。
いずれも国民の期待とは大きくかけ離れ、むしろ正反対を向いている。消費税の増税では新聞、テレビは「軽減税率を適応する」という財務省との約束を信じて、反対をしなかったが、秘密保護法になるとさすがに反対をしている。
普通の人が民主党政権がなくなりほっとしていたのに、1)増税、2)公共料金の値上げ、3)原発再開、そして4)秘密保護法、だからイヤになるのは当然だ。そういえば、安倍、麻生、福田と続いた自民党末期政権に国民が嫌気をさした、そのままになっている。
ところで、その自民党が「秘密保護法」を成立させようとしているし、公明、維新、みんなの党も賛成に回った。だから、普通に考えると、代議士が賛成するということは、日本人の多くが「秘密を保護しなければならない」という考えなのだろう。政治は「政府が決めるもの」ではなく、「国民の意思を政府が代弁するもの」だからである。
しかし、わたしは原発再開と同じく、国民のおおくが反対していると認識しているし、第一、なぜ、何を秘密を保護しなければならないのか、まして特別な法律を作らなければならないのか、さっぱり理解できないし、説明も受けていない。テレビや新聞は時々、報道しているけれど、「なぜ、必要か」、「だれが必要と言っているのか」など本質的なことをほとんど報道していない。
戦後、「国家秘密」で問題になったのは、沖縄返還の密約の暴露などがすぐ思い出すものだが、秘密保護法がなくても政府は十分に事実を隠していたし、隠された事実を暴いた新聞記者の方の関係者が有罪になったりして、むしろ秘密は日本的に「法律もなく保護されてきた」と言える。
だから、今度の秘密保護法の目的が「これまで秘密を保護する法律がなかったので、なんでもかんでも秘密にしていたので、これからは秘密にすべきことを決めてもっと開放的にしたい」というのならわかる。
たとえば日本の偵察衛星が撮影した福島原発事故のようすは未だに公開されていない。国会の答弁では「秘密が保全されているから」という。でも最高裁判決では民主主義で「何を秘密かを決めるのは国民だ」ということになっている。
今回の秘密保護法は民主党政権時代に仙石氏が中心となって「秘密主義」でことが進んできた。「国民はバカだから教えない」というのも民主主義の原理原則に反している。まずは説明をして国民の賛成を得て、ことを進めるという代議士を選出しなければならない。
安倍政権は「民意を代表しない代議士で国会が構成されている」という判断をして、国会を解散をするべきだ。
(平成25年11月22日)
【1097】 社会を明るく良い方向に / 武田 邦彦
http://youtu.be/mj_GC6C5G1Q
社会を明るく良い方向に
http://takedanet.com/2013/11/post_d93d.html
秘密保護法、歌舞伎の納骨式、赤ちゃんの取り違えという3つのニュースを解説しながら、私は「社会の方向」が違うのではないかと感じ、少し言葉がスムースにでなかった。
社会の秘密は少ないほうが良い。特に民主主義では国民が主人で、さまざまな重要なことを判断しなければならないので、その意味ではできるだけ秘密は少ないほうが良い。だから、その意味で「今回の政府の法案は時代に逆行している」のは確かだ。
アメリカ軍との関係で秘密を保護する法律が必要ならそれを説明するべきであるし、これまでの法律で困るのなら、具体的にどのようなことが困るのかを指摘しなければならない。秘密保護法の批判も強いが、まずは「提案者の意思」を聞かなければならない。単に「日本には秘密を守る法律がないから」というような説明は説明になっていない。
歌舞伎役者の納骨のニュースが流れた。若くしてこの世を去った素晴らしい役者を悼むとともに、これも世の中が良くなる方向ということになると、世襲制から才能のある人に歌舞伎役者の登竜門を広く開けることが大切だろう。
男女共同参画と言われるけれど、まだまだあらゆるところに「差別」と呼んでよいことがある。その一つが日本の伝統芸、芸術分野での「親子」、「一家」などに限定されている社会構造がある。誰にでも門戸を開くことはやはり進歩のように思う。
三番目に赤ちゃんの取り違えで3500万円ぐらいの賠償金を病院が求められたという判決があった。確かに本人にとっては違和感もあっただろうし、実の親に戻されないというのはお錯誤でも罪は深い。
でも、そのニュースの中に「お金持ちの家に生まれたのに、貧乏な家庭に育てられたという損害」という話が出てきたときにはやや疑問を生じた。現在では生まれた家庭などで損得があるが、できれば子供は同じスタートに立たせたい。その意味では、お金持ちの家庭に生まれたらよい教育環境ということ自体が疑問である。
最近はお金持ちの子弟でなければ東大には入れないということが言われる。まさに格差は広がっているようだ。このニュースが「本当の両親のもとで」というだけならよかったが、子供が生まれてくる環境によって大きな損得があるようでは社会の未発達と言えるだろう。
非嫡出子の判決で、「子供は親を選べない」という理由で差別を不当とする判決があったが、それではこの世はあるところの差別は許されるが、特定のところだけ「子供の差別はだめ」と言えるのだろうか?
誰でも秘密が少なく、自由に職業を選ぶことができ、親が誰ということとは関係なく人生を送ることがよいのだから、秘密保護法ができれば「秘密が減り」、歌舞伎のことが話題に出れば「歌舞伎役者に自由になれるようになり」、赤ちゃんの取り違え事件がでれば「相続税を重くして誰でも同じスタート台に立てるようにする」というように常に「明るく進歩する方向」に進みたいものだ。
(平成25年11月28日)
軍機保護法
金子勝 特定秘密保護法 衆議院で強行採決!前日の福島の公聴会では全員反対なのに。なんのための公聴会?
http://youtu.be/Hj7x8dgralw
金子勝慶應大学教授が話しています。
特定秘密保護法 衆議院で強行採決!前日の福島の公聴会では全員反対なのに。なんのための公聴会?国民の声を聞いてないという証だ。このままでは誰も何も言えなくなってしまう。
大竹まことゴールデンラジオ!2013/11/27放送より
大竹まこと
町亞聖
太田英明アナ
2013/11/21
「秘密保護法は米国の要請」主権を明け渡す安倍政権の暴走~岩上安身による孫崎享氏インタビュー
(IWJ)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/112741
「日本はスパイ天国」「中国のスパイに対する防止策」ーー。特定秘密保護法の推進論に頻繁に使われるフレーズだが、前者は半分正解、後者は全くのでたらめである。
11月21日、約半年ぶりに岩上安身のインタビューに応えた孫崎享氏(元外務省国際情報局局長・元駐イラン大使)は、「秘密保護法は日本発ではなく、米国の要請だ」と喝破する。
インタビュー冒頭、「過去10年くらい、秘密が漏れて日本の外交・防衛にマイナスになるような大きな事件があったか」と問いかけた孫崎氏は、様々な観点から、この法案の真の目的と狙いを分析した。
http://youtu.be/9ampYB3LerI
「秘密を守りたい」はずの日本政府がスノーデン事件では沈黙
スノーデン元CIA職員が提供した機密文書から、NSA(米国家安全保障局)が、日本を含め外国の首脳の電話を盗聴したことが判明し、世界中に波紋を呼んでいる。
ドイツ、フランス、ブラジル、スペインなど世界各国の首脳が米国に猛抗議するなか、日本は菅官房長官が「米国政府に事実確認はしない」「全く問題ない」と静観する構えをみせている。
孫崎氏は、「日本政府は『秘密を守りたい』として秘密保護法まで考えているなら、本来どこよりも先に、スノーデン事件に真剣に取り組まなければならないが、全く取り組む姿勢がない」と指摘し、「つまりこの法案は日本発ではなく、米国の要請だということが推定される」と語った。
国会審議の前に、米国に法案成立を約束
孫崎氏は、この法案が「米国の要請」だと分析する根拠としてもう一つ、ケリー米国務長官とヘーゲル米国防長官が来日し、日米両政府が10月3日に開催した外務・防衛担当閣僚協議会(2プラス2)での「ある決定」を挙げた。
会議後の記者会見で発表された「より力強い同盟とより大きな責任の共有に向けて
」と題する共同文書には、「情報保全を一層確実なものとするための法的枠組みの構築における日本の真剣な取組を歓迎」と明記されているのだ。
孫崎氏は、「国会が議論する前に、日本側は米国に対し『秘密保護法を作る』ということを約束してしまっている」と解説した。
【外務省HP】
「より力強い同盟とより大きな責任の共有に向けて 」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000016027.pdf
外国には特定秘密を提供することができる!?
そして孫崎氏は、この法案の最大の問題点、「米国の要請」たる確固たるゆえんを提示した。
公開されている同法案の条文案を見ると、第9条に「必要であれば外国の政府に特定秘密を提供することができる」と明記されている。この「外国」が主に米国を指すのは明らかだ。
本質は自衛隊を米国の指揮下に置くための地ならし
では、米国は秘密保護法で一体何を狙っているのか。孫崎氏によれば、前述の「2プラス2」が、米国の戦略を知るうえで非常に参考になるという。
「2プラス2」の共同文書では、「集団的自衛権を歓迎する」「日米の軍事的な相互運用性を高める」と書かれている。そこから読み取れることは、「自衛隊が米国の指揮下に入り、共同オペレーションをする。その時に、米軍と同等の軍事機密が必要になる。自衛隊の米軍の下請け化が目的」というのが孫崎氏の分析だ。
日本は「米国」にとっての「スパイ天国」
しかしこうした分析に対して、「日本はスパイ天国」「中国のスパイに対する防止策だ」との反論が、賛成派のなかには今だに根強い。
孫崎氏は、自身のインテリジェンスの専門家としての経験から、「日本は中国や北朝鮮に対する防諜は、世界的にみても非常に高い水準だ」と語り、「日本は中国のスパイ天国」との賛成派の論を否定した。
その一方、日本が唯一防諜ができない国があるという。孫崎氏は、米国がCIAの予算の30%を費やして日本に仕掛け続けてきた「工作」の歴史を語った。(IWJ・佐々木隼也)
秘密保護法に賛成の人たちは「スパイ防止」とよくいいます。でも日本で一番情報工作している国はどこか?アメリカですよ。CIA(米中央情報局)の要員であっても、日本に来るとき、横田や厚木の米軍基地経由で入国すれば何のチェックも受けません。
秘密保護法の第9条にはこう書かれています。「必要があると認めたときは、外国の政府または国際機関に・・特定秘密を提供することができる」日本政府が「外国」と「秘密」を共有するといえば、、ほとんどアメリカのことです。この法案が成立すれば、国民には何が「秘密」かさえ明らかにしない「特定秘密」という巨大なブラックボックスができる一方、アメリカには軍事情報、行政情報をダダ漏れにすることが制度化されるのです。
日本の国益を損なう情報は提供しないと説明しますが、すべて秘密で何十年たっても公表しないから、永遠に検証は不可能です。原発事故のとき、文科省の放射能影響予測システム「スピーディ」が、福島県民には提供されないのに、米軍には提供されていました。主権者国民には秘密にして、外国の軍隊にだけ情報提供したいというのは許しがたい。秘密保護法というのは、これが全面的に制度化されることです。
結局、この法案はアメリカが戦争を続けていくために、日本が「協力」というより隷属し、軍事一体化を推し進めるための一連の戦略のひとつ。この米国隷属の危険性についてはずっと警告し続けてきました。
政府は、法案に「知る権利」「報道の自由」に「配慮する」という文言を入れ、取材行為は「いちじるしく不当でなければ正当業務」として「修正」した、といいます。
しかし、そもそも報道の自由は、憲法に書かれた基本的人権から来る権利です。憲法が秘密保護法によって制限されること自体がおかしい。「配慮」や「不当」という言葉には、恣意(しい)的な判断の幅が残されています。
法案が通れば、取材側は、「ここまでなら許されるか」と、当局の顔色ばかり見て、忖度(そんたく)する。今もそういう傾向なのに、ますますひどくなるでしょう。
市民ジャーナリズムから見れば、報道に関し「業務」という言葉が2回出てくるのが、気になります。「業務」で「対価」を得るプロだけが報道なのか。インターネット時代となり、市民もいろんなメディアで発信する時代となったのに、記者クラブに座っている者だけが、「報道」だといわんばかりです。出版、言論の自由は、憲法ではすべての個人に保障されているはずです。秘密保護法はここを制限しかねない。
法案が通れば、施行日に41万件が「特定秘密」に指定されるといいます。これでは政府部内でも自分の分野以外は分からない。米軍のみが全ての情報を扱えることになる。
事態は非常に切迫しています。私は共産党とは意見が違うところもありますが、この問題で、アメリカとの軍事一体化を追及している点などは評価しています。従来の枠を超えた共闘で、この法案をストップさせたい。
2013/10/27 しんぶん赤旗 日曜版
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たまには~癒しを( ^ω^)_凵どうぞ
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Enya - Only Time
http://youtu.be/U6g2BoHQGwk
バイバイと手を振る小さな女の子に、みんなが振り返してくれる
http://www.zibun-news.com/2013/07/19/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%90%E3%82%A4%E3%81%A8%E6%89%8B%E3%82%92%E6%8C%AF%E3%82%8B%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%81%AB%E3%80%81%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%8C%E6%8C%AF/
子供の無邪気な行動というのは人の心を和ませるようです。
ボストンで、小さな女の子がエスカレーターに乗る人々に手を延々とふり続けている動画があるのですが、あまりのかわいさにほぼ全員が手を振り替えしてくれるという微笑ましいムービーになっていました。
http://youtu.be/vUJIgkPoiBg
さすがにこんな無邪気から子供に手を振られると、無視は出来ないものですね。
しかめつらしている人でも、笑顔になるのを見るのはいいものです。
微速度撮影 日本の美しい場所
http://youtu.be/4pE7raOtffs
Edward Elgar - Nimrod
http://youtu.be/NhnMd1Jl7SA
燃料棒破損と収束作業の実態
◆【小出裕章ジャーナル~第47回】燃料棒70体が震災前から損傷
http://youtu.be/VcLcuWM9PUk
聞き手:
河北新報が11月16日に驚くべき発表をしました。福島第一原発1号機の使用済燃料プールの中にある燃料棒70体が3・11の地震の前から損傷していたと発表したのですが、地震の前に燃料棒って損傷するんですか?
小出さん:
するのです。特に福島第一原子力発電所の場合は1号機で損傷は多発したと東京電力は言っているのですが、福島第一原発1号機というのは1971年から動きはじめまして、米国の中でも原子力発電所の運転経験がない頃に、米国のGEが作ったという原子力発電所で、燃料棒に度々欠陥が生じてですね、穴が空いてしまったり割れてしまったりというそういうトラブルがたくさんありました。
聞き手:
燃料棒に穴があいたり、割れたりするとどうなるんでしょうか?
小出さん:
放射能が漏れてきて、一時冷却水が汚れてしまうわけです。
聞き手:
そんな時が通常運転の時から・・・。
小出さん:
そうです。70年代の初め頃はそういうことが年がら年中あってですね、あっ、また穴があいちゃったということで、使用済燃料プールの中に移すということをやってきました。
聞き手:
また穴があいちゃったって、そんなことを言っている場合じゃないと思いますけど。
小出さん:
本当はそうですけど、やったことがないこと、原子炉を動かすということを始めた頃の事なんですね。やってみたら、原子炉を動かす様々なトラブルが出てくるというそんな時代でした。
聞き手:
1号炉は欠陥炉である上に、操作も欠陥だったんですか?
小出さん:
操作というか、燃料棒の、ジルコニウムという金属でできているのですが、その製造の仕方とか、そういうことも手探りでやってきた時代だったのです。ですから、燃料棒を作ってみたけれど、やっぱりこれでは穴があいてしまう、一冷却水の燃料棒管理もこんな形ではよくないな、と手探りでやっていたのです。
聞き手:
今もきれいな福島の海を汚しているのですが、もっと前から汚してきたのですか?
小出さん:
原子力発電所が運転されてしまえば、汚れない空気もないし、汚れない海もなかったのです。ただ、今進行しているのは、それとは全然桁違いの汚染が生じているわけですけれども、汚染自身は原子力発電所が動いてしまえば、どうにもならずに生じてきたのです。
聞き手:
これね、今になって東電は公表するんですよ。
小出さん:
それが汚いですよね。
聞き手:
今まで放っといたのですか。
小出さん:
原子力安全委員会とか、そういうところには、彼らはピンホールと呼ぶのですが、本当に針でつついたような小さな穴があきました、というそういう報告はたぶんしていたと思います。
ただし、実際に本当にピンホールであったのか、大きく破損していたかということは実はわからないことでして、例えば、関西電力の美浜1号機という原子炉が1971年から動き始めたのですが、そこでは動き始めてしばらく経って、73年に2本の燃料が70センチも欠けてなくなったという、そんな事故があった。それなのに関西電力はそれを一切報告しないまま隠してしまったということがありました。
その事故は76年になってようやくに発覚したのですが、その時も関西電力は燃料棒を動かすときにぶつけて落ちちゃっただけなんだという嘘、偽りの釈明をしました。
聞き手:
嘘というのはなぜ・・・。別の理由があったんですか?
小出さん:
私はその時の事故調査に加わったのですけれども、もう壊れた時に、一時冷却水に大量の放射能が漏れてきたりと、そういうデータがちゃんと残っていました。それはすぐに関西電力もわかるはずで、定期検査になってすぐに取り出して隠してしまった。そういうことをやったのです。
※美浜原子炉の燃料事故をめぐる問題 - 京都大学原子炉実験所
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/100/PDF/Mihama1.pdf
※美浜原子炉の燃料事故をめぐる問題(2) - 京都大学原子炉実験所
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/100/PDF/Mihama2.pdf
聞き手:
そういうことはほかの原発でも起こっている可能性が高い。
小出: もちろん、東京電力が言っているピンホールというのは当時から山ほど起きていましたし、実はピンホールではなくて、もっと大きな破損というのもあったかもしれないのです。
聞き手:
福島第一原発4号機の燃料棒を取り出した後はどうするんですか? 中間貯蔵施設に入れるということですか?
小出さん:
それぞれの原子力発電所には、それぞれの燃料プールというのが元々あったのですが、次々と使用済燃料棒が増えてきてしまいまして、すでにもうほとんどの原子力発電所の中の敷地の中のプールは満員なのです。そのために何を始めにやったかというと、六ケ所村の再処理工場というのを作りまして、そこに3千トン分の使用済燃料棒が入るプールを作りました。
そこに次々と使用済み燃料棒プールを移動させました。本来であれば、再処理工場が動けば燃料がなくなっていくわけで、そこで次々と移そうとしていたのですが、再処理工場は全く動きませんので、もう六ヶ所の再処理工場の使用済み燃料棒プールも満員になってしまった。そうするともう入れ場がなくなりましたので、今度は中間貯蔵施設というものを青森県のむつ市に作りました。
ただし、むつ市の中間貯蔵施設に入れられるのは、東京電力と日本原子力発電の燃料だけです。ただ、5千トン分ありますので、東京電力と日本原子力発電はこれからしばらくの間は中間貯蔵施設を使うことでなんとか凌げるだろうと思います。
ただ、他の電力会社は今どうにもならなくなっていますので、新たにまた、中間貯蔵施設を作らなければならなくるだろうと思います。
○●○●○●○●○●
福島原発 作業員対談 放射能の中 僕たちは...
しんぶん赤旗 日曜版 日曜ワイド 2013年12月01日号
http://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/2013/12/post-1243.html
福島第1原発の事故直後からインターネットのツイッターで「ハッピーさん」と「サニーさん」の名前で現場の実態をつぶやき続けてきた作業員がいます。ともに事故前から同原発で働くベテラン作業員です。ツイッターのフォロワーが合わせて10万人を超える二人に、収束作業の現状と課題について対談してもらいました。司会・三浦誠記者
1時間で年間被ばく限度越え
-事故当日はどこにいたのですか?
ハッピー 僕は地震のときイチエフ(福島第1原発の略称)の原子炉建屋にいた。3号機建屋で作業していた3月14日、経験したことがない衝撃を感じた。空から天井にがれきがドッカンと落ちる音がずっと続いた。「ここで死ぬのかなぁ」って・・・。
サニー 俺もイチエフの内部で作業していた。道路が地割れや建物の壁が大きくはがれていた。水色に塗られた原子炉建屋のコンクリート片が爆発で飛び散り、「水色のガレキは、放射線量が高いからやばい。原子爆弾みたいだよね」と恐れられていた。
-いまだに放射線量が高く作業が難航しているそうですね。
ハッピー 号機は使用済み核燃料の取り出しを始めたけど1~3号機は、全然めどが立ってない溶け落ちた核燃料がどうなっているかもわかんない。
サニー 特に3号機の前は、プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料が溶けたから放射線量が高い。事故直後は、3号機の前で作業をしていて3日で70ミリシーベルト被爆していた作業員もいた。
ハッピー 3号機の建屋に1回入ると1.5ミリシーベルトぐらい被爆するんだ。一般人の年間被ばく限度である1ミリシーベルトを、30分や1時間の作業で超えちゃう(表参照)。顔に全身マスクをつけ、全身は防護服でくるんでの作業だから暑い。夏なんか1時間作業するのがやっとなんだ。
サニー 雨が降って原子炉建屋から滴がはね返ると、体が放射性物質で汚染される。汚染源はイチエフのあちこちにある。1号機の排気塔はそばに近づくと死んじゃうくらい放射線量が高い。排気塔は地震で亀裂が入ったのだけど、近寄れないから補修のしようもない。
改善提案しても東電は後回し
-現在も停電や汚染水漏れなどトラブルが相次いでいる原因は?
ハッピー イチエフは仮設設備だらけなんだ。ネズミが入り込んだのが原因で30時間も停電した事故があったよね。普通は感電防止の端子カバーがついているんだけど、むき出しだったんだ。構内には、でっかいネズミやヘビがいっぱいいるのだけど。
サニー 原子炉冷却水や放射能汚染水が流れるホースは
はやく金属製にすべきと提案しているけど、東電は「金がない」といって後回しにしている。ホースは事故直後に敷設したのでゴチャゴチャに絡まっていてどこにつながっているの?という感じだ。夜に汚染水が漏れたら分からない。
ハッピー 昼間でもわかんないよ(一同苦笑)。僕たち現場は「仮設では危ない」と分かっているから、東電に改善を提案するわけ。でも東電の本店は、もともと安上がりの仮設の設備までコストカットするの。点検もまともにしていないから、どんどん劣化して取り返しがつかないことになる可能性がある。10年以上使うような設備は、きちんと本設にするべきなんだけどね。
サニー 急いで作業をさせるから品質が落ちる。汚染水から放射性物質を取り除くというアルプス(多核種除去設備のこと)の工程は殺人的だった。政府や東電が「急げ急げ」というので、残業の連続。だからアルプスのタンクにゴムマットを置き忘れるという初歩的なミスがおきる。
ハッピー もともと東電は、"アルプスが稼動すれば汚染水貯蔵タンクは必要ない"として、タンクを増やさないようにしてたんだ。だけど、アルプスの完成が遅れたからタンクを一気に増設することになった。だからタンクは、ものすごい突貫工事だった。
ベテラン減って教育できない
ー現場は人手不足で苦しんでいますね。
サニー 原子力で一人作業は絶対にしてはいけないのに東電社員が一人で汚染水移送作業をして、タンクから漏れ出した事故があった。
ハッピー 特に、班長ができるベテランが減っていることが問題だと思ってる。昔から作業員に新人はいたけどベテランが教育してきたんだ。いま班長は10人ぐらいの作業員を面倒見てる。本来は一人の班長が世話をするのは5人がやっとだった。現物を見て「ここのボルトを締めて」と直接指示するべきなんだけど、いまは図面上や口頭だけで教えてる。だから新人だと間違えっちゃうんだ。
サニー 作業員は法律で被ばく線量が制限されている。班長ができるベテランの被ばく量が多くなって現場を離れざるをえなくなっている。
ハッピー 僕も4、5年目には現場にいられなくなる。多くの企業は独自に上限を年間20ミリシーベルトに設定している。これを1ヶ月に超えると、残りの11カ月は原発で働けなくなる。だからベテランは、被ばく量が少ないほかの原発や除染作業にうつっていく。収束作業は大事だと思っているけどみんな生活がかかっている。全国の原発で再稼働が始まると、イチエフからベテラン作業員がいなくなっちゅう。
サニー 被ばく量を超えて首になっても、生活の保障がないもん。何年か先に放射線が原因で健康被害がおきても、東電や政府が認めて補償するなんてとても思えない。
ハッピー だね。雇用と健康の保証が大事なんだ。ヒューマンエラーが増えているのもベテランが減ったから。作業員の質の問題ではなくて、管理監督上の問題だと思う。
危険手当 月100円の人もいた
-下請け作業員の日当や危険手当が安すぎることも問題になっていますね。
サニー 危険手当なんかは、企業によって違うけど安いところは1月で100円とか500円しかでないところもあった。東電が危険手当を1万円から2万円にして発注すると発表したけど、現場ではまだ見合わせている企業が多い。
ハッピー 4次下請け以下では1日働いてだいだい1万円前後。2011年12月に野田佳彦首相(当時)が「事故収束宣言」をして以降、緊急作業ではないということで、単価が安くなったんだ。
サニー 発注は東電から下請け、1次下請け、2次下請けという多重構造になっている。末端の作業員に危険手当に危険手当がそのまんま渡ることはない。きちんと払えというなら東電や国が直接作業員に払う形にするといい。
ハッピー そうそう。あと実際に作業員を集めるのは東電でも下請け大企業でもなく、下請け企業なんだ。そんな企業は従業員数人の小さな会社ばかり。小さな下請け企業の経営が成り立つようにしてくれないと収束企業はすすまない。
-収束作業を東電任せにせず政府が前面に立つといっていますが・・・。
ハッピー 今は経済産業省や原子力規制委員会とかいっぱい司令塔がある。汚染水対策の会議だけでもいくつもあって覚えられない。誰が責任をとるんだろう?僕は頭ばかりが多い「キングギドラ」だと言ってるんだ。
サニー 事故は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!
ハッピー 僕は現場の状況を少しでも伝えたい、知ってもらいたいとツイッターでつぶやきだした。イチエフの事故すら収束していないのに再稼働するべきじゃない。
サニー 俺は事故直後に、故郷の福島をなんとしても救いたいとイチエフで作業している。福島がこんな状況なのに原発を輸出するって何なんだよって感じだ。
ハッピー、サニー テレビを見ていると事故が忘れられているんじゃないかと不安に思うことがある。二度と同じ過ちを繰り返さないために、頑張っている作業員をいることを知ってほしいな。
福島第一原発4号機 カメラが捉えた厳しい現実
http://youtu.be/4QFmpG_8EpY
使用済み燃料の取り出しが始まったばかりの福島第一原発4号機の内部に取材に行ってきました。作業員が放射線を浴びながら手作業でクレーンを操作する現場は、緊張感に包まれていました。さらに、敷地内を見て回りますと、厳しい現実も垣間見えました。
2013年11月28日
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_131128_04-j.pdf
汚染水 ~福島第一原発 危機の真相~/NHKスペシャル
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1201/index.html
NHKspecial_osensui_fukushimadai1genpatsukikinos... 投稿者 soekosan
#原発☢#福島 の悲劇、帰還奨励は犯罪だ❢字幕☢#Fukushima BeyondTragic,It'sCrime❢
http://youtu.be/RQr78j0Bghc
<日本語字幕・翻訳修正:↓Jo2Rayden>*Toshio Inoue元翻訳+動画内容と相違部分は私が追加訳と修正訳☺。
「フクシマで起きていることは、犯罪」
‘It’s a crime what’s happening at Fukushima’
http://besobernow-yuima.blogspot.jp/2013/11/blog-post_11.html
AFP Photo / Kimimasa Mayama
フクシマの近くに再定住する人びとが、その場所の汚染がどれほどひどいか、気づかなくてはならないのは悲劇を超えており、日本政府はそれを許容していると、市民団体「核を超えて」(Beyond Nuclear)のケヴィン・キャムプス(Kevin Kamps)はRTに語る。
RT:専門家たちによりますと、2011年惨事のさい、4号炉建屋はあまりにも損傷し、大地震があれば、崩壊しかねないといいます。これはどれほど現実的であり、また核燃料棒を取り出さなければ、その結果はどうなるでしょうか?
ケヴィン・キャムプス:
4号炉建屋は爆発であまりにもひどく損傷しましたので、基盤構造を再建しなければならず、時間との奇妙な競争になっていました。いまでは基盤構造とクレーンが整備され、放射能と化した核燃料集合体の100トン荷物を吊り上げ、地表プールに運ぶ準備ができました。あなたのところの記者の伝えたとおり、核燃料そのものが曲がったり、損傷していたり、腐食したりしていかねませんので、これは非常に危険の多い作業になります。ある時点で、このプールのなかの核燃料を冷却するために、海水を使いましたので、それが集合体を腐食したかもしれません。バラバラになっているかもしれません。撤去しようとすれば、崩れるかもしれません。日本の原子力規制当局の委員長でさえ、この作業を急ぐべきでないと警告しました。この集合体を貯蔵枠から無理に引き抜こうとすべきではありません。しかし、大きな地震で建屋が崩壊し、冷却水が抜け、核廃棄物が発火するまえに、核燃料を撤去しなければなりません。プールには放射能の遮蔽物がなく、核廃棄物が発火すれば、チェルノブイリよりも10倍の過酷さの惨事になります。それほど多くの放射能が、あのプールに蓄えられているのです。これは、放射性セシウムに限っただけの話です。
RT: フクシマの近くに、人びとが再定住しようとしています。その人たちにとって、どれほど安全なのでしょうか。
KK: そうですね。日本政府がそのようなことを許可しているのは大した悲劇です。損壊した原子力発電所から周囲20キロ位内では、明らかに環境が汚染され、食品も汚染されています。あなたのところの記者の伝えたとおり、汚染がどれほどひどいか、気づくのが民間人一人ひとりに任せられてしまっています。環境団体が人びとを助けようとしています。ですから、これは悲劇を超えていて、フクシマ第1で起こっていることは、犯罪です。
RT: フクシマ原発の所長は、核燃料棒の抜き取り作業が解体の公的な始まりになるといいました。これは、東京電力が状況を統御していることを意味しているのですか?
KK: 国連が世界の科学者らとエンジニアをフクシマ第1に派遣することを求め、世界中の人たち1500人が署名した請願が(金曜日に)国連に提出されました。東京電力が、核燃料をプールから抜き取るという、この世界的に重大な作業の任に当たるのは、馬鹿げたことです。なにか失敗すれば、これまでフクシマ第1で起こったことが小さく見えるほどの地球規模の惨事になりかねません。東京電力は、その本性、その無能ぶり、その不誠実をさんざん見せつけてきましたので、東京電力がその任に当たるのは、きわめて驚くべきことです。
ケヴィン・キャムプス Kevin Kamps:放射性廃棄物担当
ケヴィン・キャムプスの専門分野は、高レベル廃棄物の管理と輸送、新規と既存の原子炉、解体、議会ウォッチ、気候変動、連邦助成金。詳しいプロフィールをお望みなら、英語の姓名をクリック。ケヴィン・キャンプスが反核行動シーンに登場した1990年「母なる地球へ向かうアメリカ横断徒歩マーチ」のポスター"Winter Count Poster"と記録文書もご覧ください。さらに詳細なプロフィールは、ここにあります。
kevin@beyondnuclear.org. 301.270.2209 x 1
Winter Count Poster
「原発ホワイトアウト」著者インタビュー(そもそも総研)
http://youtu.be/SNHDg9eebvk
原発ホワイトアウト 1/2 覆面官僚が語る 原発の真実と秘密保護法案の実像 若林冽
http://youtu.be/EIgQowUYt5o
原発ホワイトアウト 2/2 覆面官僚が語る 原発の真実と秘密保護法案の実像 若林冽
http://youtu.be/4I-oCY0Q9yI
覆面官僚作家・若林冽氏が、原発を巡る政治家と官僚・電力業界との癒着の構造を描いた「原発ホワイトアウト」を描いた理由を語った。さらに、現役官僚から見て今回の秘密保護法案の条文はどう見えているのかを語った。
これも国家機密?!本当のスピーディ―画像
(南相馬市 大山こういちのブログ)
http://mak55.exblog.jp/20041178/
これも国家機密?!本当のスピーディ―画像
分かりやすいり立体画像が「風評を招く」ことを懸念され公表されないかどうかは定かでないが10年以上前にこれほどのものがあるのに
今回の平面画像ときたら・・・。
未だお蔵入りして出てこない情報が山盛り?
128億円…何だったのか?
それにつけてもダメダメ。
http://www.youtube.com/watch?v=5ufuPOu3WdA
SPEEDIによる三宅島火山性ガスの大気拡散シミュレーション
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/search/servlet/search?10927
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/JAERI-Research-2001-012.pdf
講演会「福島原発事故の現実を生きる」小出裕章氏
http://youtu.be/Vlkpm9MY-p8
これはひどい!(`Δ´)!
秘密保護法に絶対反対します。- ぽぽんぷぐにゃん
http://youtu.be/AndlHyHu5cU
【ぽぽんぷぐにゃんのうた】秘密保護法に絶対反対します。
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/0acf6479bdaeeb23e4cc9cc16ee94365
秘密保護法「絶対反対の意志表明」 映画人らメッセージ(朝日新聞)
秘密保護法案、映画人ら269人反対 吉永小百合さんも(朝日新聞)
映画愛する皆さん秘密法案反対を 高畑勲監督ら(共同通信)
学者2000人超が反対声明=秘密保護法「人権侵害の危険」(時事通信)
「旧日本軍敗退も国家機密」 言論統制体験の山田洋次監督(東京新聞)
特定秘密保護法案 国際人権団体が反対(NHK)
「旧日本軍敗退も国家機密」 言論統制体験の山田洋次監督(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013120302000243.html
言論や表現の自由を制限する恐れが強い「特定秘密保護法案」の衆院採決を与党が強行した。懸念や反対の声が広がっているにもかかわらず、成立の可能性が高まっていることに、言論が統制された戦時中を体験している映画監督の山田洋次さん(82)は「やり切れない思いです。この法律が通れば、この国は旧ソ連のような陰気な国になるのではないか」と語る。
この法案では、一般市民や報道機関は何が特定秘密になるかが具体的には分からない。戦争につながる情報も秘密になるのではないかとの不安もあることに「なぜそんなに恐ろしい法律をつくるか、そしてなぜ急ぐのか。その辺のことがさっぱり説明されていない」といぶかしむ。
特定秘密は、漏えいすると国の安全保障に著しく支障を与える情報を、閣僚ら「行政機関の長」が指定する。政府は「海外との情報共有をする」必要を強調するが、山田監督は「そんな情報は共有しなくてもいいのではないか。そんなことのために市民やジャーナリストの活動を制約する方がおかしい」。
集団的自衛権の行使容認も視野に、戦争に備えるものとの見方もあり「この国は戦争をしない国なのだから『米国は戦争をしても日本はしない』と言うことこそが大事ではないでしょうか。憲法にそう書いてあるでしょう」と山田監督。
同法案は「戦後民主主義の否定」とも指摘する。「本当の保守は、今までの遺産を守り抜くこと。それを全部否定しようとしているのはなぜなのか。反対だと多くの人が言っているのだから、安倍さんは民主主義者ならその意見をよく聞いて説得の努力をしてほしい」
太平洋戦争で、日本軍が負け続けていることは国家機密であって、国民に知らされなかった。「沖縄が占領されてもまだ、僕たち日本人は日本が勝っていると思っていた。今思えば本当にナンセンスな時代だった。(現政権は)なぜあの歴史に学ぼうとしないのか」
少年時代、旧満州で迎えた敗戦で「黒いカーテンがぱっと落ちたような不思議な感じ」を味わったという。「閉ざされた世界に今まで生きていたんだと実感しましたね」
山田監督は、旧ソ連圏のこんなジョークを挙げた。「最高指導者はばかだ」と話した人が逮捕され、「これは侮辱罪か」と尋ねると「国家最高機密を漏らした罪だ」と告げられる-。
「『秘密』というのは暗い言葉です。人の心には秘めたる思いとか秘密がいくらでもある。だけど国や政治には秘密はない方がいい。それが明るい国なんじゃないかな」
<やまだ・ようじ> 1931年大阪府生まれ。代表作に「男はつらいよ」シリーズ全48作、「幸福の黄色いハンカチ」など。新作「小さいおうち」が来年1月25日に公開予定。
自民・石破茂「絶叫デモ、テロと変わらぬ」発言について。- 2013.12.01
http://youtu.be/7gnAbLNLRCQ
【民意無視の安倍自民こそテロと変わらぬ!?】石破氏:「絶叫戦術テロと変わらぬ」デモ、ブログで批判
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/f660acc5ca31bc0f7a0c4e7f9e23e15d
沖縄など(石破茂 いしばしげるブログ)
石破氏、絶叫デモは「テロ行為」 秘密法案めぐり波紋必至(共同通信)
石破氏:「絶叫戦術テロと変わらぬ」デモ、ブログで批判(毎日新聞)
「絶叫デモ、テロと変わらぬ」 石破幹事長、ブログで(朝日新聞)
石破氏ブログに批判の声 「政治家としての資質を疑う」(朝日新聞)
「絶叫デモはテロ行為」 石破幹事長 市民活動、テロと同一視(東京新聞)
石破氏 ブログで反対絶叫デモは「テロ行為」 秘密法案めぐり(北海道新聞)
反対デモは「テロ行為」=自民幹事長(時事通信)
石破幹事長「絶叫デモはテロと変わらない」(TBS News)
7月の参院選「無効」 1票の格差で高裁岡山支部(日本経済新聞)
秘密保護法案審議入り 野党反発、知る権利侵害の懸念も(朝日新聞)
秘密保護法案成立へ=自公み賛成で衆院通過—「知る権利」侵害、依然懸念(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
自民選挙公約 「苦渋の決断」は通用しない(琉球新報)
「7月参院選は違憲で無効」 一票の格差で高裁支部(朝日新聞)
辺野古移設 自民むきだし圧力 地元は反発(東京新聞)
石破茂オフィシャルブログ
http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-18a0.html
2013年11月29日 (金)
沖縄など
石破 茂 です。
沖縄・普天間移設問題に明け、それに暮れた1週間でした。
その間に特定秘密保護法案の衆議院における可決・参議院への送付という難事が挟まり、いつにも増して辛い日々ではありましたが、沖縄県選出自民党議員や自民党沖縄県連の苦悩を思えばとてもそのようなことは言っておれません。
多くの方がご存知のことと思いますが、沖縄における報道はそれ以外の地域とは全く異なるものであり、その現実を理解することなくして沖縄問題は語れません。沖縄における厳しい世論にどう真剣かつ誠実に向き合うのか。私は現地の新聞に「琉球処分の執行官」とまで書かれており、それはそれであらゆる非難を浴びる覚悟でやっているので構わないのですが、沖縄の議員たちはそうはいきません。
繰り返して申し上げますが、問われているのは沖縄以外の地域の日本国民なのです。沖縄でなくても負うことのできる負担は日本全体で引き受けなくてはならないのです。
中国の防空識別圏の設定は我が国の主張と真っ向から対立するものであり、これを認めることが出来ないのは当然です。日系航空会社がフライトプランの提出を取りやめたのも妥当な対応です。
しかし中国がこの設定を撤回することは当面考えられないことであり、相当長期にわたって緊張状態が継続することが予想されます。これらに対応するためには、やはり沖縄が果たす抑止力を重視しなくてはなりません。技術革新により「距離の壁」はかなり変化しましたが、なお乗り越えられない「壁」は厳然と存在するのであり、「毅然たる姿勢」はこの分析があって初めて意味を持つのです。
特定秘密保護法の採決にあたっての「維新の会」の対応は誠に不可解なものでした。自民・公明・みんなの党とともに共同修正を提案したからには、その早期成立にも責任を共有してもらわなくてはなりません。しかるに、日程を延ばすことを賛成の条件としたのは一体どういうわけなのか。質疑を通じて維新の会の主張は確認されたのではなかったのか。反対勢力が日程闘争を行うのはそれなりに理解できなくもありませんが、共同提案をしている党が日程闘争を展開するという前代未聞の光景に当惑せざるを得ませんでした。
今も議員会館の外では「特定機密保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう。
主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術は
略
*1 追記(平成25年12月2日10:00):お詫びと訂正について
http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-e81e.html
これはひどい(`・ω・´)
2013/12/03
石破幹事長の「テロ発言」への抗議に自民党担当者「テロと言われても仕方ない」~さらに右翼の街宣にも言及「なんとかならないのかと言っている人がいる」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/114799
http://youtu.be/M4akgvRkjX4
【秘密保護法】世論調査で反対が50%について。- 2013.12.02
http://youtu.be/-RkCoRpHxLg
【自・公・維支持層も「継続審議にすべき」最多!?】秘密保護法案、賛成25%反対50% 朝日新聞世論調査
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/83fffb68512b36d6475722780c514bd7
秘密保護法案、賛成25%反対50% 朝日新聞世論調査(朝日新聞)
本社世論調査:秘密保護法案「反対」59%(毎日新聞)
秘密保護法案、反対50% 賛成26% 本社世論調査(日本経済新聞)
秘密保護法反対が半数超、慎重審議求める声82% 共同通信世論調査(MSN産経ニュース)
秘密保護法案 支持しないが上回る 内閣支持率微減(テレビ朝日)
<石破幹事長>「テロ」文言を謝罪...大音量デモ改めて批判(毎日新聞)
野党、石破氏発言に抗議声明 秘密法案の慎重審議要求(共同通信)
野党「言語道断の暴言」=自民幹事長に抗議声明(時事通信)
野党7党が石破氏へ抗議声明(共同通信)
秘密保護法案にろうそくやペンライトで抗議(NHK)
石破氏、絶叫デモは「テロ行為」 秘密法案めぐり波紋必至(共同通信)
石破氏:「絶叫戦術テロと変わらぬ」デモ、ブログで批判(毎日新聞)
「絶叫デモ、テロと変わらぬ」 石破幹事長、ブログで(朝日新聞)
石破氏ブログに批判の声 「政治家としての資質を疑う」(朝日新聞)
保全監視委に「第三者機関と言えるのか?」疑問の声が続出 特定秘密保護法案
(The Huffington Post Japan)
http://www.huffingtonpost.jp/2013/12/03/hozen-kansi_n_4381236.html
名護市長選:辺野古移設とカジノ利権について。- 2013.11.29
http://youtu.be/9E7yoqwyjCQ
【やはり仲井眞が裏切り!?】「辺野古移転」正式発表を控え 沖縄にカジノ併設ホテルの建設計画が急浮上!
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/850a032ece7ad6e4fbba4c20d0d827e7
「辺野古移転」正式発表を控え 沖縄にカジノ併設ホテルの建設計画が急浮上!(歳川隆雄「ニュースの深層」)
名護市長意見に過半数賛同 首長アンケート(沖縄タイムス)
「懸念払拭できず」=沖縄県環境部(時事通信)
辺野古容認 県民への公約を破るのか(西日本新聞)
自民県連も辺野古 知事に方針転換要求へ(沖縄タイムス)
普天間基地の辺野古移設、カジノ誘致と引き替えか? (ハフィントンポスト)
カジノ議連の狙いは「沖縄へのアメ」?(dot.)
カジノ法案を了承=自民(時事通信)
超党派のカジノ法案:自民も了承、来週国会提出へ意欲-野田総務会長(ブルームバーグ)
「中国戦闘機が緊急発進」=防空圏で「日米機確認」と主張―新華社報道(時事通信)
防空識別圏の設定後初 中国軍機緊急発進(NHK)
中国の防空識別圏設定「安全損ねる」 ケネディ米大使(朝日新聞)
社説[自民県連 辺野古容認]恥ずべき裏切り行為だ
(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=57793
沖縄関係の自民国会議員5人に続き、県議団(議員15人)も「県外移設」の公約をあっさり撤回した。「みんなで渡れば怖くない」を地でいくような雪崩現象だ。
有権者はこれから何を信じて投票すればいいのか。「信なくば立たず」という格言があるように、言ったことを守り、ウソをつかないことが政治の信頼を維持する前提だ。有権者を欺き、政治への不信感を極限まで高めてしまった責任は限りなく重い。
東京・永田町の自民党本部で開かれた石破茂幹事長の会見の光景は、歴史の歯車が1879(明治12)年の琉球処分まで後戻りしたような印象を抱かせた。
説明する石破幹事長は琉球処分官。一言も発言する機会がなく、椅子に座ったまま硬い表情の国会議員5人は、沖縄から連行され、恭順を誓った人びと…。
国場幸之助衆院議員ら3人は、それまで「県外移設」の公約を堅持していた。離党勧告をちらつかせた党本部の圧力に耐えきれなくなったのである。
27日には、自民党県連(翁長政俊会長)が県議団の議員総会を開き、米軍普天間飛行場の辺野古移設を容認する方針を決めた。
外堀から埋めていって、「オール沖縄」の構図を崩し、政治状況が変わったことを理由に仲井真弘多知事の翻意を促す-それが、安倍政権と自民党が一体になって進めてきた沖縄対策だ。
だが、この方針は、政府自民党の強権的な手法と強引さを際立たせる結果を生んでいる。もういちど思い起こしてみよう。
自民党県連は、2010年の参院選沖縄選挙区、12年末の衆院選で、党本部とは異なる「県外」の公約を掲げて戦い、衆参合わせて5人を当選させた。昨年6月の県議選で当選した15人も、そのほとんどが県外もしくは県外・国外を公約に掲げた。
県内41市町村の代表らは今年1月、安倍晋三首相に会い、建白書を提出してオスプレイの配備撤回や県内移設の断念を要請した。自民党県議団は、その要請行動にも他の会派と共に加わっている。
現在の自民党の国会議員と県議の大部分は「県外移設」を公約に掲げて当選した人びとであり、どの党にもまして県外移設に力を入れなければならない政治的な義務を負っているのである。
それができないのなら、関係議員は全員辞職し、あらためて辺野古移設の公約を掲げ、信を問うべきだ。それが代表制民主主義の王道である。
国会議員や県議団は公約撤回の理由について「普天間の固定化を避けるため」だと主張する。
政府自民党首脳が「県外移設を求めるなら普天間は固定化する」と指摘するのは、沖縄の声を分断し、県外移設の公約を撤回させるための政治的な揺さぶりである。脅し以上の意味はない。
思い通りに進まないことに対するいらだちの表れだとみたほうがいい。
米軍が普天間返還に合意したのは(1)訓練の制約要因が多すぎる(2)墜落事故の危険性を除去する必要がある(3)施設全体が老朽化していることなど、米軍の中にも移設しなければならない理由があったからだ。
そもそも普天間の固定化とは一体何を指すのか。返還計画そのものを白紙に戻すことなのか、返還が計画よりも遅れるということなのか。計画の遅延ということであれば、すでに固定化されていると言うべきだろう。
普天間返還を白紙化することはあり得ない。グアム移設計画を含む米軍再編そのものが頓挫し、あらゆる問題に波及するからだ。
仲井真知事は普天間固定化発言について「簡単に固定化を口にする役人がいるとすれば無能」「一種の堕落」であると批判した。至言である。
政府は辺野古が唯一の選択肢だと強調する。ならば、安倍政権は、ほかにどのような選択肢を検討したのか、どのプランのどこに問題があったのかをまず明らかにすべきである。
それもせず結論だけを押しつけるのは情報操作と言うしかない。
本澤二郎の「日本の風景」
「ジャーナリスト同盟」通信
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52055186.html
<世紀の悪法を阻止せよ>
安倍・極右政権は、会期末に向けて特定秘密保護法案を強行採決する構えだ。誰が何と言おうが、これは戦前の治安維持法と変わらない。公務員だけではない。ジャーナリストだけでもない。運用次第で誰でも拘束、身ぐるみをはがすことの出来る、悪魔人間のための魔法の杖である。世紀の悪法に国際社会も懸念を抱いている。市民の人権を奪える悪法そのものだ。人々の自由意志を抹殺できる悪法である。何としても阻止する必要があろう。国民一人一人が、それぞれの出来るガンジー主義でもって、これを阻止しなければならない。
<16%の独裁に屈するな>
議会に圧倒的多数を占める自民党も、不公平な選挙制度の恩恵を受けたもので、多数の支持など受けていない。公明党・創価学会の支援を受けながら、それでも有権者の16%の得票である。84%は自民党に投票などしていない。
「ムサシ」という選挙屋による不正選挙疑惑も起きている。昨夜、電話をしてきた元通信社記者でさえも、まだこの「ムサシ」という悪の選挙屋のことを知らなかった。
平和憲法を押しつぶすための策略・陰謀が推進されている。わずか16%と公明党によって強行されている。支持者の創価学会員の多くは何も気付いていない。子羊のように信濃町の指令に従っているだけだ。
16%の独裁に主権者は屈してならない。
<維新・みんなも極右自公に右ならえ>
A級戦犯容疑者の孫のやり口は、1960年の日米安保改定を強行した場面を想定させる。当時は学生・労働者・野党・マスコミが反対した。国会デモに自衛隊を出動させようとした岸信介だった。
特定秘密保護法案は、世紀の悪法である。日本国憲法が保障する人権を、運用次第で国家権力が自由に奪える悪法である。これに自公与党に極右政党の石原・維新と渡辺のみんなも加わった。改憲軍拡派である。軍国主義復活を目論む輩ばかりである。
その手口はナチス流だ。形は国会審議を通じて強行する。しかし、法律の中身を多数国民は未だに知らない。人々の無知を利用しての強行策なのである。形だけの民主でもって、しかも成立寸前だ。
麻生太郎がいうようにドイツ・ワイマール憲法崩壊時を印象付けている。
<戦前に引き戻すな>
言論の自由を封じ込めることも容易である。既に真実を伝えるネットのブログがどんどん閉鎖されている。官権の牙を感じ取ったせいである。情けないことだが、ことほど怖い悪法でもあるからである。
1960年当時の新聞は抵抗した。しかし、今回は弱い。スポンサーのご機嫌をみながらの消極的抵抗だ。そのため、多くの国民は恐怖の悪法に気付いていない。
先日、専門学校の生徒に対して、この法案について知っていることを書かせたが、一人としてまともな回答をする者はいなかった。20代前後の学生は、何も知らなかったといっていい。
人々を無知にしておいて、議会で強行する自民党と公明党である。自由な民主主義の日本を、戦前の国家主義に引き戻そうというのだ。戦前の政治体制である国家主義さえ、50人ほどの真面目な福祉を学ぶ生徒はぜんぜん知らなかった。戦後教育は、悪しき戦前を教えていないのだ。
歴史を教えない戦後の日本に、恐怖を抱く隣人が少なくないのも当然だろう。
<官僚独裁国家にするな>
国民全てが「特定秘密」を知らない。知らないで、これに興味と関心を示すと、官権が襲いかかってくるという仕掛けになっている。政治屋である大臣は何も知らない。悪しき官僚が恣意的に「特定秘密」を決める。「政府の都合の悪いモノが秘密にされ、それが60年も封じ込められる。おかしい」と国連の人権機関もNOだと決めつけている。
60年後に気付いた時は、関係者は皆死んでいる。その子供たちも。だれも責任を取らなくて済む、実に恐ろしい法案である。日本国憲法の人権規定を根幹から葬り去ることなのだ。
これを強行しようとする自民党と公明党、それに追随する維新とみんなの党に対して、反骨ジャーナリストとして怒りを抱く。人間を否定するものだからである。
<窒息社会にするな>
この悪法が成立すると、人々は何もしなくなるだろう。想像や研究の意欲を喪失するだろう。「特定秘密」に引っかからないように生きなければならないのだから。
社会は窒息するだろう。自由な呼吸が出来なくなるからだ。国民に奉仕する役人からおかしくなる。何もしなくなる。マスコミも窒息させられる。「市民デモ」も出来ない。官権に「テロ」と認定されるからである。
政府に批判的な極右と極左は、地下運動で武装闘争するしか対抗できなくなるだろう。憲法が保障する抵抗権など論外なのだから。悪しき為政者だと、批判する勢力の存在さえも許されなくなる。もはや人間の社会ではない。
ありえない事態が、この日本に招来する危険性をはらんでいる。「特定秘密」におどおどして生きる日本人である。
<悪魔の自公に徹底抗戦せよ>
以上のような事態を安倍は「ありえない」と一蹴するに違いない。だが、この悪法には共謀や教唆の規定もある。
日弁連の専門家でさえも「マスコミの編集会議が共謀・教唆の対象になってしまう」と警鐘を鳴らしていたが、安倍のような悪魔人間が政権を担当すると、それは現実のものとなろう。
集会・結社という憲法が保障する人権規定も、悪法によって封じ込められる場面も想定されるのである。だから悪魔に魅入られた自公にネットや投書など平和手段で徹底抗戦しよう。
過去にスパイ防止法案が浮上したが、自民党内のリベラル派が押しつぶしてしまった。今回、自民党内から批判が起きていない。むろん、公明党内部からも。両党とも自由に呼吸が出来ない全体主義政党になっている、ということになろうか。
世紀の悪法の成立を阻止せよ。
2013年12月4日6時20分記
国民無視の「強行採決」 秘密保護法の先にある「米国の軍事属国化」(岩上安身)
http://blogos.com/article/75080/
「戦争が 廊下の奥に 立っていた」。
これは11月28日にインタビューした山田正彦元農水相が、私に紹介してくれた渡辺白泉という俳人の句です。幽霊のように、戦争が音もなく忍び寄ってくる、日本の政治状況を詠んでいる。ホラー映画のような怖さ、薄気味悪さが漂いますが、しかし現在の日本は、もはやこんなひっそりとした状況ではないかもしれません。もっとあわただしく戦争準備へと駆け込もうとしているかのように思われます。
「戦争が 廊下の奥から 駆けてくる」。
私が、現状はこんな感じではないか、と言うと、山田氏はすかさずこう応じました。
「戦争は 茶の間の中に 入ってる」。
冗談ではなく、もう炬燵の中に入ってくる直前かもしれません。私たちはもうすぐ「戦争」に密着され、抱きつかれようとしています。「戦争」と一体化するとは、社会が戦時体制下になるということ。稀代の悪法・特定秘密保護法の制定は、その始まりです。
■強行採決 無視された福島の声
11月26日午前11時15分、衆議院の特別委員会で「特定秘密保護法案」が強行採決され、自民・公明・みんなの党の賛成起立多数で可決。そして同日、午後20時過ぎ、衆議院本会議においても、自民・公明・みんなの党の賛成起立多数で可決され、翌日、参議院で審議入りしました。
12月6日の今国会の会期末までにこの法案を成立させることが、与党・政府のもくろみです。
26日は国会周辺に朝早くから大勢の市民が駆けつけ、法案に反対する抗議行動を行い、衆議院本会議で可決された後も、「採決撤回!」のシュプレヒコールがあがり続けました。IWJは朝8時から夜9時40分まで、断続的に続いたこの抗議行動の模様を中継し続けました。
衆院可決の前日、11月25日には福島県福島市で「特定秘密保護法案」に関する地方公聴会が行われました。県内の首長、学者、弁護士ら7人の意見陳述者の全員が反対を表明しました。公聴会では、「全国で地方公聴会を開催し、被災地を含めた地方の意見、もっと多くの国民の声を拾ってほしい」などの強い要望があがりました。
この模様もIWJは中継と録画配信を行い、連続して100以上の連投ツイートで実況し、即日、詳細な記事をアップして報じました。
・2013/11/25 【福島】特定秘密保護法案、福島で公聴会 意見陳述者7人全員が反対
この公聴会は、議論の始まりに過ぎない。ここを起点に特定秘密保護法の危険性や問題点が広く周知され、本格的な議論が展開されなくてはならない。そのためにこそ、もともとはメディアに対してクローズドだったこの公聴会に中継記者を送り込み、当初は予定になかった中継もねじ込むようにして行い、連投で実況を行う記者も配置してIWJとして、全力をあげて伝えたのです。
しかしその翌日の26日、政府・自民党はたった2時間の質疑のみで、採決を強行してしまいました。
本会議では、生活の党・玉城デニー議員が福島の公聴会について触れ、「国民の意見を聴取する機会をできる限り持つことが、必要かつ重要な民主的議論のための手続きである。国会日程を優先させるがために、慎重な審議を求める国民の願いを振り払うということは、政府与党のまさにおごり・高ぶり・横暴ぶりが国権の最高機関の権威をも汚すものだ」と反対の演説を行ったのですが、その直後に、あざ笑うかのように採決が強行されたのでした。
いったい、福島で行われた公聴会は何だったのか。単なるアリバイ作りに過ぎなかったのではないか。公聴会であがった声を完全に無視して、翌日十分な議論もせずに採決を強行するというのは、あまりにも国民を愚弄した話ではないか。そう言わざるをえません。
■形式だけの修正協議
強行採決に至ったこの法案は、政府与党の出した原案に対し、みんなの党、日本維新の会の出した修正案を盛り込んだ「4党修正案」として26日午前に緊急上程されたものです。つまり福島の公聴会での意見を踏まえていないどころか、この修正案の審議もほとんど行われないままの採決だったのです。通常、採決前に行う討論も行われませんでした。
なぜここまで拙速かつ強行に採決が行われたのか。それは、みんなの党、維新の会の両党以外の野党(共産党、生活の党、社民党)や数多くの法律家、ジャーナリスト、海外メディアなどが、再三指摘してきた同法案の根本的な問題点が、全く修正されていなかったためであり、審議が進めば進むほど、その問題点が浮き彫りになってしまい、ぼんやりとしていた世間にも、この法案の危険性の認識が、拡散してゆくからです。
中身が知れ渡れば、こんなとんでもない法案に賛成するものは誰もいなくなる。そんな事態を避けるために、なんとしてでも12月6日の国会会期末までに法案を成立させようと、政府・与党は大あわてで、採決を強行したというわけです。政府・与党には、明らかに焦りがみられます。隠しきれないやましさがにじみ出ています。
この法案は、重要な政府の情報を、「誰が」「いつ」「何を」「どのような判断基準で」「いつまで」特定秘密に指定するのか、すべてが「秘密」にされ、国民に開示されません。秘密とされた文書の保全の規定もなし。違反の容疑がかかった人物への公正な捜査や裁判の手続きについても不明点だらけ。公益通報者の保護もなく、良心にもとづくジャーナリストの告発への免責もない。
百歩譲って(譲る必要はまったくありませんが)、仮に安全保障上の秘密保持の必要性を認めるとしても、政府の恣意的な情報隠蔽や、不正・不当な取り締まり、権力の乱用を防ぐために、その妥当性をチェックする「第三者機関」の設置は絶対に必要になります。
修正協議を行った日本維新の会は「第三者機関の設置で合意した」と強調しましたが、安倍総理は26日の衆議院の質疑で「設置すべく努力する」「私は設置すべきだと考えている」という回答にとどまりました。
さらにその「第三者機関」に法的権限を与えるかについて、安倍総理は同じく26日の衆議院の答弁で、「法案成立後、必要な検討を開始する」と述べたのです。「第三者機関の設置はするけれど、そこに法的権限を持たせるかどうかは、法案が成立してから『検討』する」ということです。
つまり、現時点できちんとした第三者によるチェック体制は保証も確約もされていない、単なる空手形なのです。約束はしないが、法案は成立させよ、ということは、その約束は守られない、ということに他なりません。いいオトナならば誰にでもわかることです。
■「総理=チェック機関」という矛盾
25日に外国特派員協会で記者会見を行った、みんなの党の渡辺喜美代表はこの第三者機関について、「国民の代表である総理大臣が、特定秘密指定の監督・検証を行うこと」を自民党が修正案に盛り込んだことをもって、「政府与党の対応を高く評価する」などと、手放しで礼賛しました(この模様もIWJは中継・実況をしています 【URL】 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/113363)。
この25日の時点での渡辺代表の会見は、翌日の国会での強行採決の露払いとして、タイミングを見計らい、周到にセットされていたものなのでしょう。
実際、26日の衆議院では安倍総理自身が「首相が特定秘密の指定、解除等について、チェック機関としての役割を果たす」と答弁しました。渡辺代表の発言と、ぴったり息をあわせています。
しかし、「総理大臣を第三者機関とする」など、こんなトンチンカンな話はありません。この法案において、特定秘密に指定する権限を持つ「行政機関の長」の中には、「内閣総理大臣」も含まれているのです。つまり秘密指定をする権力の当事者が、チェックを行う第三者機関も兼ねるということになる。一人二役。それでは「第三者機関」としての独立性を保持することはできません。
そしてこれは、前号でも紹介した国際的な指針である「ツワネ原則」にも反しています。「ツワネ原則」には、政府から独立した「第三者機関」の設置と、その機関に法的権限を与える必要性が記載されています。
しかし、この「ツワネ原則」について26日の衆議院で質問された安倍総理は、「ツワネ原則は私的機関が発表したもので、国際原則としてオーソライズ(公認)されたものではない。現時点でその意義について評価することは適切ではない」と言い放ちました。「私的機関だから、その理念も無視してよい」というのは、国際社会における知的議論の集積を侮っているか、無知なのか。そのいずれか、もしくは両方なのかもしれません。
前号の「ニュースのトリセツ」でも詳しく論じましたが、「ツワネ原則」は世界70カ国以上、国連関係者をはじめ、500人を超える専門家が2年以上にわたり協議して作成した、国際社会の情報公開と安全保障のバランスを考える叡智の結晶です。
26日、強行採決後に記者会見した海渡雄一弁護士(日弁連前事務総長)は、「民主主義国家にはあるまじき暴挙。ツワネ原則無視で、安倍総理は世界の笑いものになる」と痛烈に批判しました。(11月13日、私の取材に応じて、海渡弁護士が「ツワネ原則」について解説したインタビューは、必見・必聴です。
【URL】http://iwj.co.jp/wj/open/archives/111328 このインタビューの全テキストは、「IWJ特報!」で掲載します。メルマガ登録はこちら→
(http://iwj.co.jp/wj/open/archives/114193)。
■海外からも厳しい批判の声
実際、この「世界の笑いもの」である法案に対し、海外からも次々に批判の声が高まっています。
11月21日、国連の人権理事会の特別報告者2名が、この法案に懸念を表明し、日本政府に透明性を確保するよう要請したのです。
表現の自由に関する特別報告者であるフランク・ラ・ルー氏は、「法案は極めて広範囲で曖昧」としたうえで、「内部告発者やジャーナリストに重大な脅威をはらんでいる」と法案を批判。「公共に関わる情報を秘密にするのは、公開するより公益性が上回る場合だけであり、その場合でも独立機関による審査が不可欠だ」と主張しました。
また、「ジャーナリストや個人が、公益のためと信じて情報を公にした時、他の個人を差し迫った危険にさらさない限り、いかなる処罰も受けてはならない」と、勇気をもって内部告発を行った者、公益のために真実を公にしたジャーナリストは守らなくてはならないと訴えたのです。傾聴すべき卓見です。
また、11月23日には、米国防総省やNSC(国家安全保障会議)の高官を務めた安全保障の専門家、モートン・ハルペリン氏は安倍政権のこの法案をめぐる姿勢について共同通信のインタビューに応え、「日本はなぜ国際基準(ツワネ原則)から逸脱するのか、政府は国会採決の前に説明しなければならない。民主主義社会の義務だ」と批判しました。
■福島原発事故ではすでに住民の命に関わる情報が「秘密」に
民主主義の基本である「国民の声を聞く」「国民にきちんと説明する」という対話や応答の過程をすっとばして、ひたすらあわただしく急ぐ安倍政権の暴挙に、前述した25日の福島の公聴会でも批判の声があがりました。
意見陳述者である馬場有(ばばたもつ)浪江町長は、「われわれは、民主主義の根幹の憲法13条の幸福追求権、生存権、財産権、すべて侵害されている。基本的人権を守って、国民に情報公開をしてほしい。慎重に対応して、十分に国民のために議論するべきだ」と訴えました。
そして馬場氏は、政府の情報公開のあり方そのものにも、疑問を呈しました。
「2011年3月12日の夜中、タイベック(防護服)を着た警察官がいた。私たちはそれを見て『なんだあの宇宙人は』と思った。我々には何の情報も来なかった」
この指摘は重要です。森雅子担当大臣は、原発に関する情報は特定秘密の対象とならないが、「原発の警備情報は特定秘密になりうる」と矛盾する発言を繰り返しています。馬場氏が語ったエピソードは、「原発の警備」を理由に、住民の命に関わる情報が既に隠蔽されており、今後さらに悪化する危険性を指摘しています。
■原発情報を米軍には提供していた日本政府
さらにこの福島の公聴会では、秘密保護法の「本質」とも言うべき内容が明らかにされました。
いわき市議会議員の佐藤和良氏は、「事故後、女川沖にいた米軍の第7艦隊が避難した。米国は4号機燃料の破損によるジルコニウム火災を想定していたといいます。しかし私たちには何の情報もきませんでした。私たちは『棄民』なのか」と証言しました。
日本政府は、米軍には情報を提供していたが、福島県民には情報を開示しなかったのです。そして、こうした主権者たる国民の生命よりも米軍を最優先する政府の姿勢は、そのまま秘密保護法にも盛り込まれているのです。
■すでに米国に「秘密保護法成立」を約束していた安倍政権
私がこれまで何度も指摘してきた通り、秘密保護法の第9条には、「必要とあらば、外国の政府には特定秘密を提供できる」という文言が盛り込まれています。この第9条は今回の修正協議でも、全く修正が加えられませんでした。まさにこの法案の「肝」であり「本丸」なのです。
つまりこの法案は、日本国民に目隠しをし、耳をふさいだ上で、米国に重要な情報を「合法的」に献上する仕組みを作るために、米国の要請によって進められているものなのです。言うまでもなく、米国の身勝手な侵略戦争に日本を加担させるためです。
もちろん、この法案を担当する内閣情報調査室など、警察官僚の権限拡大や情報統制の狙いもあるでしょう。異常な監視国家、秘密警察国家となる懸念は払拭できません。特定秘密保護法が招来するものは「ファシズム」であることは明らかです。しかし、それは「主権」なき「属国」の「ファシズム」なのです。
10月3日、ケリー米国務長官とヘーゲル米国防長官が来日し、日米両政府が外務・防衛担当閣僚協議会(2プラス2)を開催しました。そこで発表された「より力強い同盟とより大きな責任の共有に向けて」と題する共同文書のなかには、「情報保全を一層確実なものとするための法的枠組みの構築における日本の真剣な取組を歓迎」と明記されています。
11月21日に私がインタビューした孫崎享・元外務省国際情報局局長は、この文書でわざわざ「日本の真剣な取組」と明記されていることからも、「国会が議論する前に、日本側は米国に対し『秘密保護法を作る』ということを約束してしまっている」と解説しました。
・2013/11/21 「秘密保護法は米国の要請」主権を明け渡す安倍政権の暴走 ~岩上安身による孫崎享氏インタビュー
■「対中国・北朝鮮のスパイ防止法」という誤った認識
こうした、米国の言いなりになっている日本政府に対する批判に対し、「日本は中国や北朝鮮のスパイ天国」であり、秘密保護法は「対中国・北朝鮮のスパイ防止法だ」と、推進派からは反論があがります。
しかし、元外務省国際情報局局長という日本のインテリジェンスのトップを歩んできた孫崎氏は私のインタビューで、自らの経験もふまえて、そうした推進派の認識は「全くの誤りだ」と喝破しました。
孫崎氏によれば、「日本の中国や北朝鮮に対する防諜は、世界的にみても非常に高い水準」だと言うのです。そして、「日本が唯一防諜できない国が米国だ」と証言しました。
日本が「スパイ天国」だとすれば、それは米国にとっての「スパイ天国」という意味です。つまり秘密保護法は、そうした米国のスパイ活動を合法化し、日本政府自らが積極的に情報提供することを法制度化する「米国スパイ合法化法案」と言うべきものなのです。
■目的は「自衛隊の米軍下請け化」
では、「米国発」であるこの法案の本当の目的とは何なのでしょうか。孫崎氏によれば、前述の「2プラス2」が、米国の戦略を知るうえで非常に参考になるといいます。
「2プラス2」の共同文書では、「秘密保護法を歓迎する」という文言の他に、「集団的自衛権を歓迎する」「日米の軍事的な相互運用性を高める」と書かれています。そこから読み取れることは、「自衛隊が米国の指揮下に入り、共同オペレーションをする。つまり米国の下請けとなって他国へ侵攻する。その時に、米軍と同等の軍事機密が必要になる。そのために必要不可欠なのが『日本版NSC』と『秘密保護法』だ」ということなのです。
25日に会見したみんなの党の渡辺代表は、安倍政権の姿勢を「高く評価」すると同時に、集団的自衛権の行使は認められていないとする内閣法制局の見解を声高に批判しました。そして、憲法改正によらず、憲法解釈の変更によって安全を守ることができるよう、集団的自衛権についての提案を今国会中にまとめる方針に意欲を示しました。
「自衛隊の米軍下請け化」のために、みんなの党や維新の会が自民党と共同歩調で、「日本を米国の侵略戦争に追随する都合のよい属国にする」ことを目的に、国会で茶番をうって修正協議に臨んだ姿が、ありありと見て取れます。(渡辺氏の内閣法制局批判、集団的自衛権行使容認の議論がどれほど的を外したものかは、阪田雅裕元内閣法制局長官のインタビューをご覧いただければよく理解できます)
・2013/09/18 解釈改憲に理はない 安倍政権が進める集団的自衛権行使容認に元内閣法制局長官が警鐘 ~岩上安身による阪田雅裕・元内閣法制局長官インタビュー
12月7日からは、シンガポールでTPP交渉の閣僚会合が開かれます。知的財産権の問題を始め、関税の問題など、各国の利害が対立しているにもかかわらず、米国は年内妥結を目指してゴリ押しを続けています。12月6日までに米国のリクエストに応じて特定秘密保護法を成立させ、手土産を携えて日本政府はTPP交渉に臨もうとしているのだと思われます。
TPPもまた、秘密だらけの交渉です。秘密の暗闇の中で、TPPと日米並行協議による「経済植民地化」と特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認による「軍事属国化」が進んでいってしまう。この2つは同じコインの裏表です。
虎の尾を踏んだ安倍政権
John Lennon - Imagine HD
http://youtu.be/DVg2EJvvlF8
Imagine there's no heaven
it's easy if you try
no hell below us
above up only sky
imagine all the people
living for today.A ha
想像してごらん、天国はないって
その気になればたやすいことだよ
私たちの足元に地獄なんてなく
頭の上には空だけ
想像してごらん、みんなが
今日のために生きてるって…
Imagine there's no countries
it isn't hard to do
nothing to kill or die for
no religion too
imagine all the people
living life in peace.Yu huh
想像してごらん、国境なんて存在しないって
それはそんなに難しくないよ
そのために殺したり死ぬことないよ
宗教もないんだよ
想像してごらん、みんなが
平和の中で生きているって…
you may say I'm a dreamer
but I'm not the only one
I hope someday you'll join us
and the world will be as one
僕が夢を追ってるって思うだろ?
でも僕ひとりじゃない
いつかあなたたちも一緒になって
世界がひとつになってほしい
Imagine no possessions
I wonder if you can
想像してごらん、財産なんてないって
あなたにできるかな
no need for greed or hunger
a brotherhood of man
Imagine all the people
sharing all the world.Yu huh
欲張ったり飢えたりする必要なんてないんだよ
人はみな兄弟なんだから
想像してごらん、みんなが
すべての世界を分かち合っていることを…
you may say I'm a dreamer
but I'm not the only one
I hope someday you'll join us
and the world will be as one
僕が夢を追ってるって思うだろ?
でも僕ひとりじゃない
いつかあなたたちも一緒になって
世界がひとつになってほしい
今日12月8日はジョンレノンの命日です。
奇しくも12月8日は1941年第二次世界大戦で日本が米英に宣戦布告した日(マレー作戦・真珠湾攻撃)。
さらに、1953年米大統領アイゼンハワーが国連総会で原子力の平和利用を提言。
1987年INF全廃条約が調印され、
1992年アメリカ・カナダ・メキシコが北米自由貿易協定に署名。
1995年高速増殖炉「もんじゅ」でナトリウム漏洩事故が発生した日。
等など・・非常に暗示的な日です。
さて、一昨日(12月6日)に特定秘密保護法が参議院で可決・成立しました。
親日家だったジョンレノンが今生きていたら、この状況を何と言ったでしょうか?
想像してごらん?自由と民主主義が奪われる社会を…
想像してごらん?基本的人権が抑圧される社会を…
想像してごらん?軍靴の音が聞こえる社会を…
想像してごらん?みんなの力が一つになった時の力の大きさを…
Imagine all the people sharing all the world.
想像してごらん?みんながすべての世界を分かち合っていることを…
I hope someday you'll join us and the world will be as one.
いつかあなたたちも一緒になって世界がひとつになってほしい。
小出裕章さんにきく。- 官邸前抗議に行ったこと。
http://youtu.be/T0qwwGBFuUc
私は、負けることにもうすっかり慣れてしまいました。それでも、諦めずに自分にできることをしようと思ってきました。......小出 裕章 2013/12/6 22:30
【秘密保護法】与党の強行採決での成立について。- 2013.12.07
http://youtu.be/q4BAKEaErko
【問題を大きくできた事はむしろ大成功!?】特定秘密保護法が成立=漏えい懲役10年―「知る権利」侵害の危惧
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/6dcb4d0689f16aa7d8fbe945285ecaa0
特定秘密保護法が成立 与党、採決強行(共同通信)
特定秘密保護法が成立 「知る権利」損なわれるおそれ(朝日新聞)
特定秘密保護法が成立=漏えい懲役10年―「知る権利」侵害の危惧(時事通信)
秘密保護法案 与党の賛成多数で可決、成立 参院(毎日新聞)
秘密保護法案:「反対」の声が響く日比谷公園大音楽堂(毎日新聞)
秘密保護法案に世論猛反発 焦る首相、野党の審議要求無視(共同通信)
特定秘密保護法 参院本会議で可決・成立(NHKニュース)
秘密保護法案、賛成25%反対50% 朝日新聞世論調査(朝日新聞)
本社世論調査:秘密保護法案「反対」59%(毎日新聞)
秘密保護法案、反対50% 賛成26% 本社世論調査(日本経済新聞)
秘密保護法反対が半数超、慎重審議求める声82% 共同通信世論調査(MSN産経ニュース)
秘密保護法案 支持しないが上回る 内閣支持率微減(テレビ朝日)
抗議声明
3181名の学者の抗議声明
http://anti-secrecy-law.blogspot.jp/2013/12/blog-post_7.html
特定秘密保護法の強行可決に強く抗議します
特定秘密保護法案は、憲法の定める基本的人権と平和主義を脅かす立法であり、日本の民主主義を戦後最大の危機にさらすものです。この法案に対して広く市民の間に反対や懸念の声がかつてなく広がったにもかかわらず、審議を尽くさないまま衆議院にひきつづき参議院においても強行採決が行われたことに、私たちは深い憂慮と強い憤りを覚え、この暴挙に対する抗議の意思を表明します。
特定秘密保護法は、指定される「特定秘密」の範囲が政府の裁量で際限なく広がる危険性を残しており、指定された秘密情報を提供した者にも取得した者にも過度の重罰を科すことを規定しています。この法律によって、市民の知る権利は大幅に制限され、国会の国政調査権が制約され、取材・報道の自由、表現・出版の自由、学問の自由など、基本的人権が著しく侵害される危険があります。さらに秘密情報を取り扱う者に対する適性評価制度の導入は、プライバシーの侵害をひきおこしかねません。
民主政治は市民の厳粛な信託によるものであり、情報の開示は、民主的な意思決定の前提です。特定秘密保護法は、この民主主義原則に反するものであり、市民の目と耳をふさぎ秘密に覆われた国、「秘密国家」への道を開くものと言わざるをえません。
さらに、特定秘密保護法は国の統一的な文書管理原則に打撃を与えるおそれがあります。公文書管理の基本ルールを定めた公文書管理法が2011年に施行され、現在では行政機関における文書作成義務が明確にされ、行政文書ファイル管理簿への記載も義務づけられて、国が行った政策決定の是非を現在および将来の市民が検証できるようになりました。特定秘密保護法はこのような動きに逆行するものです。何が何でも特定秘密保護法を成立させようとする与党の政治姿勢は、思想の自由と報道の自由を奪って戦争へと突き進んだ戦前の政府をほうふつとさせます。
いったい今なぜ特定秘密保護法を性急に立法する必要があったのか、安倍首相は説得力ある説明を行いませんでした。外交・安全保障等にかんして、短期的・限定的に一定の秘密が存在することを私たちも必ずしも否定しません。しかし、それは恣意的な運用を妨げる十分な担保や、しかるべき期間を経れば情報がすべて開示される制度を前提とした上のことです。行政府の行動に対して、議会や行政府から独立した第三者機関の監視体制が確立することも必要です。
困難な時代であればこそ、報道の自由と思想表現の自由、学問研究の自由を守ることが必須であることを訴えたいと思います。そして「秘密国家」・「軍事国家」への道を開く特定秘密保護法案の強行可決に、私たちは学問と良識の名において強く抗議します。
2013年12月7日
特定秘密保護法案に反対する学者の会
浅倉 むつ子(早稲田大学教授、法学)
池内 了 (総合研究大学院大学教授・理事、天文学)
伊藤 誠 (東京大学名誉教授、経済学)
上田 誠也 (東京大学名誉教授、地震学)
上野 千鶴子(立命館大学特別招聘教授、社会学)
内田 樹 (神戸女学院大学名誉教授、哲学)
内海 愛子 (大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター特任教授、歴史社会学)
宇野 重規 (東京大学教授、政治学)
大沢 真理 (東京大学教授、社会政策)
小熊 英二 (慶応義塾大学教授、社会学)
小沢 弘明 (千葉大学教授、歴史学)
加藤 節 (成蹊大学名誉教授、政治学)
加藤 陽子 (東京大学教授、歴史学)
金子 勝 (慶応大学教授、経済学)
姜 尚中 (聖学院大学全学教授、政治学)
久保 亨 (信州大学教授、歴史学)
栗原 彬 (立教大学名誉教授、政治社会学)
小森 陽一 (東京大学教授、文学)
佐藤 学 (学習院大学教授、教育学)
佐和 隆光 (京都大学名誉教授、経済学)
白川 英樹 (科学者・市民)
杉田 敦 (法政大学教授、政治学)
高橋 哲哉 (東京大学教授、哲学)
野田 正彰 (元関西学院大学教授、精神医学)
樋口 陽一 (東北大学名誉教授、憲法学)
廣渡 清吾 (専修大学教授、法学)
益川 敏英 (京都大学名誉教授、物理学)
宮本 憲一 (大阪市立大学・滋賀大学名誉教授、経済学)
鷲田 清一 (大谷大学教授、哲学)
鷲谷 いづみ(東京大学教授、生態学)
和田 春樹 (東京大学名誉教授、歴史学)
以上の31名を含む3181名(2013年12月7日9時現在)
ほかに賛同者(院生・学生・市民) 746
戦後最悪の反動政権である安倍政権が進める政治の先には何が待っているのか?歴史を振り返りながら、私なりに少しだけ考えてみたいと思います。
1923年 関東大震災
日比谷交差点
1925年 治安維持法
小林多喜二
1937年 盧溝橋事件
1937年 国民精神総動員
1938年 国家総動員法
1940年 東京オリンピック
1941年 治安維持法全面改訂
治安維持法 はだしのゲン
1941年 国防保安法
1941年 太平洋戦争突入
1943年 鳥取地震
1944年 東南海地震
1945年 三河地震
1945年 敗戦
1946年 南海地震
2011年 東日本大震災
2011年 福島第一原子力発電所事故
2013年 特定秘密保護法成立
2014年 消費税増税
2014年 TPP
201x年 原発再稼働
2020年 東京オリンピック開催予定
20xx年 非核三原則の放棄
20xx年 核武装
20xx年 憲法改悪 または 全権委任法
20xx年 徴兵制
20xx年 国家総動員法
20xx年 集団的自衛権完全行使自由化
20xx年 南海トラフ巨大地震
20xx年 第二次関東大震災
20xx年 原発過酷事故
こう歴史振り返って未来を彼らの希望通りに見ると、「歴史は繰り返す」ようですね?しかし、歴史は単純な繰り返しではなく、全体としては高次なものへ、より複雑なものへと発展していくものです。
戦前にはなく現在に付け加わったものは何か?
それは民主主義的な憲法と国民の民主主義の経験。そして、絶対主義的天皇制の廃絶と対米従属、さらに、原発の建設と運転ではないでしょうか?
アメリカと目下の同盟者である独占資本などの戦争したい勢力は着々と、その準備を進めているのです。彼らの最大のネックは現行憲法第9条の存在ですね。ここを何とか突破したいと彼らは強く思っていることでしょう。しかし、現行憲法は硬性憲法ですから非常に改悪するのが難しい。そこで、登場してくるのが麻生太郎副総理が言った「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。」です。ようするに、ナチと同様な手口(全権委任法)で現行憲法を停止させる。こんなことを狙っているのではないでしょうか?
日米共同演習 シナリオ判明
日本侵略と島しょ対応を想定
2011年8月30日(火)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-08-30/2011083004_03_1.html
解説
「日本防衛」超えた演習
世界規模の米軍作戦を準備
日米共同演習「ヤマサクラ61」(YS61)が事実上、中国の日本侵略を想定した内容で実施されることは、中国の「脅威」をあおり、軍事態勢強化を進める日米軍事当局の意図を表したものです。
演習シナリオは、「朝鮮半島有事」の結果、半島南部のシッラ(新羅)から米軍が撤退。北部バルへ(渤海)を勢力圏に入れた半島北隣の大国「ハンナン人民共和国」が、一層の勢力拡大をめざし日本を侵略するという中身です。
しかし、日本政府が「防衛計画の大綱」(2010年12月閣議決定)で「大規模着上陸侵攻等の我が国の存立を脅かすような本格的な侵略事態が生起する可能性は低い」と述べている通り、非現実的なシナリオです。実際、北朝鮮をめぐる6カ国協議の再開をめざす動きも始まっています。
ではなぜ「日本への侵略」というシナリオなのか。日本国憲法の下では、海外での日米共同の軍事行動を禁じており、日米共同演習も「日本の防衛」という枠組みを超えることができないためです。
しかし、米軍は、同演習の目的をアジア・太平洋地域の即応態勢強化と位置付けています。
YS61では、在韓米軍第8陸軍司令部が、初めて全作戦を指揮する統合任務部隊司令部となります。その指揮下に入るのは▽地上部隊司令部=演習の主力となる太平洋陸軍(ハワイ)・第1軍団前方司令部(キャンプ座間)▽航空部隊司令部=第13空軍司令部(ハワイ)▽海上部隊司令部=空母ジョージ・ワシントンや同レーガンが配備された第7艦隊(横須賀)です。
第8陸軍は、部隊や兵員などの管理業務を太平洋陸軍に移管しました。10年8月から朝鮮半島以外の地域も含めた軍事作戦の指揮に特化した野戦陸軍への改編を開始。YS61もその一環とみられます。
YS59(11年1月)に参加した陸軍第1軍団司令部(ワシントン州)は7月からアフガニスタンに統合部隊司令部として1年間派遣されています。YS61に参加するミネソタ州兵第34歩兵師団司令部も09年5月から8カ月間、イラクに展開していました。
日米共同演習は、「日本防衛」の枠を大きく超えて、全世界で活動する米軍部隊の訓練の場となっています。 (佐藤つよし)
(写真) ヤマサクラ61演習の「敵の最も可能性の高い行動方針」を示した米軍作成の図。東京占領をめざす部隊OSC―2は新潟から、大阪占領を目指す部隊OSC―1は金沢と鳥取県米子市から上陸する想定になっています
ヤマサクラ61演習では日本本土を主戦場にしています。日本本土には何があるか?そう、原発です。原発が軍事目標として攻撃を受けたらどうなるか?福島原発事故を経験してもうお判りのことでしょう?日本に私たちが住める土地がなくなってしまいます。
これらのことを許せば日本は本当に滅亡しかねない!
それを阻止するために特定秘密保護法は成立させたくはなかった・・
しかし、悲観することはないと思います。なぜなら、現在の与党は小選挙区制というマジックの上に咲いた虚構の多数なのですから!
今回の特定秘密保護法を無理やり成立させたことによって政治意識が目覚めてしまった。
今後の政治日程で決まっていることはTPPの参加、消費税増税です。この二つは国民生活に直結するとてもわかり易い政治問題です。TPPは経済主権をアメリカに奪われてあらゆる分野に国民生活を破壊する。消費税増税で国民収奪が強まり景気が落ち込むことでアベノミックスの幻想が吹っ飛んでしまう。生活に直結する事柄だけに政治的無関心な人々も目覚めざるを得ないことでしょう。
安倍政権は虎の尾を踏んでしまった・・
私たちが求めることは小選挙区制の廃止と併せて解散総選挙なのではないでしょうか?
特定秘密保護法に反対する勢力が国会で多数を握り、特定秘密保護法廃止法案を可決・成立させることです!(`・ω・´)
John Lennon - Happy Xmas (War Is Over)
http://youtu.be/yN4Uu0OlmTg
とんでもないことが起こっている・・無責任体質(;`O´)o
20131207 R/F #048「小出裕章ジャーナル」
【年間20ミリシーベルト以下は健康に問題ない?】
http://youtu.be/yoHnvlgVLBA
聞き手:
避難している方たちの帰還条件となった20ミリシーベルト問題です。原子力規制委員会が11月11日の有識者会議で帰還する住民に対し、年間の被ばく放射線線量が20ミリシーベルト以下であれば、健康上に大きな問題はない、という指針をまとめたと報道がありました。改めて、20ミリシーベルトというのはどういう数字でしょうか?
※帰還に向けた安全・安心対策における検討チーム(第4回会合)「帰還に向けた安全・安心対策に関する基本的考え方(案)」の修正状況(原子力規制委員会)
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/kikan_kentou/data/0004_06.pdf
小出さん:
皆さんご存知だと思いますが、この日本という国では普通の人々は1年間に1ミリシーベルト以上の被ばくをしてはいけないしさせてもいけないという法律がありました。それに対して、私のような放射線を取り扱いながら仕事をしている、給料をもらっている、そういう人間に関しては、1年間に20ミリシーベルトまではいいだろうという法律があったのです。
なぜ1ミリシーベルトとか20ミリシーベルトとかいう、そういう数字が決まったかというと、それは安全だからではないのです。
被ばくというのはどんなに微量でも危険があるということが現在の学問の到達点でして、20ミリシーベルトはもちろん危険があるけれども、給料をもらっているのだから我慢をしなさい、と言って決められたわけですし、1ミリシーベルトにしても危険がないわけではない。安全であるわけでもないのですけれども、この日本で住むからにはその程度は我慢をしなさい、と言うことで決められていたのです。
ですから、科学的な安全量でもなんでもなくて、いわば、社会的に決められた値だったのです。
※IAEA国際基本安全基準(BSS)の規制免除レベル - 文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/004/004/shiryo/021201e.htm
そして、残念ながら、福島第一原子力発電所の事故が起きてしまい、東北地方と関東地方の広大な地域が放射能で汚されてしまいました。そうなると、今までのような法律はもう守ることができない、今は平常時ではなくて緊急時なのだから、住民に被ばくを我慢させるしかないと国が踏んだわけです。
そして、世界には国際放射線防護委員会(ICRP)とか、国際原子力機関(IAEA)というような組織があってですね、事故が起きたりした時の緊急時には、1ミリシーベルトから20ミリシーベルトぐらいの被ばくは我慢させなさいという勧告を出しているのです。それを使って、日本でも20ミリシーベルトぐらいまでは我慢させてしまおうということを決めたわけです。
聞き手:
根拠となる国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告ですね。緊急時にはしょうがない、緊急時って何年続くんですか?
小出さん:
分かりません。本当でしたら、ICRPやIAEAが想定していた緊急時っていうのは、ごく短期を想定していたと私は思いますけれども、福島の事故で被ばくをしていく人たちには、たぶん何十年という単位で被ばくをしてしまいますので、緊急時と今まで考えられていたものとまったく別の状態になっていると私は思います。
※環境と開発に関する国際連合会議
原則15 環境を防御するため各国はその能力に応じて予防的取組を広く講じなければならない。重大あるいは取り返しのつかない損害の恐れがあるところでは、十分な科学的確実性がないことを、環境悪化を防ぐ費用対効果の高い対策を引き伸ばす理由にしてはならない。
聞き手:
緊急時における定義・期間というのはこの勧告の中には何も書かれていないということですか?
小出さん:
そうです。
聞き手:
ただ一方で、オリンピック招致の時に安倍総理が「コントロールされている」という話をしたことにもあるように、日本政府としては基本的には緊急時じゃないんだということを対外的には一生懸命におっしゃっているわけですよね。
小出さん:
要するに嘘をついているわけですね。
聞き手:
ICRP自身が、緊急時じゃないんだ、という勧告をすることはないのですか?
小出さん:
たぶんないと思います。IAEAはもちろんですしICRPも、私は原子力を推進するための団体だと思っていますし、彼らが予期しないような形でもうすでに福島の事故は起きてしまったのですから、そうなると原子力を推進するためには何がしか我慢させるしかないとIAEAもICRPも思っているはずであって、結局彼らは、20ミリシーベルトを福島の人たちに押し付けるという役割を果たすだろうと私は思います。
聞き手:
あともうひとつですね、11月11日の会合では、帰還後の被ばく線量の測り方を個人に線量計を配布して、測ってもらうという方法に切り替えるということになったということですけれども、内閣府がいうには現行制度より放射線量が3分の1から7分の1に下がる例もあって、除染費用が大幅に少なくなる可能性もある、というようなことを言っているということなんですが、個人として測るとそんなに変わるものなのですか?
小出さん:
たぶん、そんなに変わることはないと思いますし、問題は個人の線量を測るということはもちろん必要だと私も思います。ただし、それだけで済むのではなくて、いわゆる現場の汚染がどれだけだということをきっちりと知らなくてはいけないと思います。
たとえば、私自身は京都大学原子炉実験所で放射線を取り扱う仕事についています。そのため、個人線量計を常に持っています。ただし、それだけではなくて、京都大学原子炉実験所の放射線管理区域ではこの場所がどれだけの被ばくをしてしまう、こっちの場所はどれだけだ、というようにそれぞれエリアごとで被ばく線量測定するということをやっているわけです。
それがわかるから放射線量の高いところにはなるべく近づかないようにしようとかですね、そういうところでどうしても作業するときには時間を短くしようとかいうことを考えることができるわけです。
ですから福島の場合も、それぞれの場所がどれだけの被ばく線量になっているかということをまずはきっちりと調べてそれを住民たちに知らせるということをやるべきだと思います。
たとえば私が考えているのは、電信柱ごとにですね、この場所は1時間あたり何マイクロシーベルトになっていることを常に表示する。それで住民たちがどの場所が危ないかということを知ってですね、自分で選択できるようにするということをやるべきだと思っています。
聞き手:
そうすると、エリアごとのものも出しつつ、個人線量計も皆さん持っていると、これが望ましいとこうことですね。
小出さん:
そうです。二重にやる必要があると思います。
第4回 帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム (平成25年11月11日)
http://www.youtube.com/watch?v=yeixM-GMY1U&feature=share
1ミリへの道筋なく20ミリで避難解除~規制委・議論打ち切り
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1673
http://youtu.be/Ryx1h4dmAu8
帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チームヒアリング結果
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/kikan_kentou/data/0004_01.pdf
「原発ゼロ」方針撤回と小泉元首相の沈黙
天木直人氏の視点ー(2013/12/08)
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/6b993600eaeb403c5d73bf41f5db3c87
小泉元首相の脱原発発言の中で明らかにされたことの一つに、
脱原発に向けて小泉元首相がその思いをつたえる新著を近く刊行するというのがあった。
もちろん自らが書いたのではなくゴーストライターに書かせたものだ。
その本が出版されればまた再び小泉脱原発発言が騒がれるのだろうか。
しかしそうはさせじと12月6日経済産業省が新エネルギー基本計画を発表した。
それを12月7日に各紙がいっせいに報じた。
これは「原発稼動ゼロ」から「原発維持」への安倍自民党政権の一大方針転換であると。
原発は今も昔もこれからも、経済産業省(通産省)の官僚の一大権限である。
経産(通産)官僚が見事に過去の首相である小泉発言を否定したのである。
おりからIAEAが日本に長期滞在して除染や被曝量について現実的対応を進めている。
そのうち海洋汚染についても大丈夫だとお墨付きを出すだろう。
経済産業省と外務省の官僚が、
日本の原子力規制委員会をバイパスして米国と原発のあらたな安全基準作りを急いでいることは
すでに書いた(11月14日メルマガ第851号「安倍自民党政権によって無力化されつつある原子力規制委員会」)。
もはやこの国の原発ゼロ方針は、官僚と米国の二大勢力によって完全に転換させられようとしている。
原発ゼロ政策の実現は、いくら国民が騒いでも、この二大勢力を相手にした戦いに勝たなくては出来ないのだ。
この二大勢力に従順だったのが小泉元首相である。
これはあまり知られてはいないが小泉元首相の実姉の夫は元資源エネルギー長官を歴任した通産官僚だった。
その小泉元首相が自ら先頭に立つことなく、
掛け声だけをかけてあとは皆で知恵を出せばできるとけしかけるのはあまりにも無責任だ。
こんどの経済産業省の「原発ゼロ」方針撤回の発表に、小泉元首相が沈黙するのは無理もない。
原発推進へ3億円超
自民への政治献金増加
(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-12-02/2013120201_04_1.html
電力9社役員は11年の3倍
原発再稼働をすすめる電力会社や原子力関連の企業などでつくる原発利益共同体の中核組織、原子力産業協会(原産協)の主な会員企業と電力会社のグループ企業が、2012年に3億円以上を自民党の政治資金団体「国民政治協会」(国政協)に献金していることが、総務省公表の政治資金収支報告書で明らかになりました。また電力会社の役員による自民党側への献金が、東京電力福島第1原発事故の起きた11年分の3倍となっていることも判明しました。
国政協には53企業・団体が、前年を上回る計3億3353万円を献金していました。
このうち、電力会社からはグループ企業の中電工や四電ビジネスを通じて献金が行われ、原子炉メーカー三菱重工の1000万円、東芝の1400万円、日立製作所の1400万円などの献金が並びます。
一方、原発を持つ電力会社9社の役員(12年当時の取締役、監査役、執行役員、相談役、理事)の国政協への個人献金を調べると、東電、関西電力、九州電力をのぞく6社の役員53人が総額409万円を献金。原発事故が起きた11年分と比べ、人数、額とも急増しています。
前年には5社で37人、総額126万円だった献金が3倍となりました。
11年には誰も献金しなかった東北電力は、高橋宏明会長や海輪誠社長をはじめ14人が献金。北陸電力も0人から、久和進社長が20万円を献金するなど15人が寄付し、原発事故直後には“自粛”していた献金を一転して再開。“原発マネー”の攻勢が強まってきていることが浮き彫りになりました。
電力会社からの企業献金は、公益企業の献金への批判の高まりの中で、1974年以降、行われていませんが、役職で額を決めて組織的に個人献金をするという形で事実上の企業献金が行われてきました。
福島から自民への政治献金8倍
(大槻義彦の叫び)
http://29982998.blog.fc2.com/blog-entry-212.html
とんでもないことが起こっている。2012年の福島県内の企業からの、自民党への政治献金は1696万円で、2011年度の8倍だという。その企業とは朝日新聞によればほとんどが除染作業業者だというのだからあきれる。
朝日新聞の報道では『放射能の除染作業では利益率が高く、業績が良いから』というのだ。除染作業の発注はほとんどが国である。つまり自民公明政権である。この政権が発注して業者にボロ儲けさせて、その儲けの一部を自民党が吸い上げる。
これはまるでヤラセではないか。除染という名の国家税金の横取りではないか。しかもこの除染、各地で不完全、不注意、不徹底で除染の効果が疑問視されているではないか。
元はと言えば原発事故をしでかしたのは、長く政権与党にあった自民、公明ではなかったか。自民公明の原発推進の不備、不注意、安全神話によって引き起こされた原発事故であった。自民党は原発推進で甘い汁を吸いつくしたのだ。
その結果、福島県民に塗炭の苦しみを与え、その悲惨な結果の後始末の一つが除染なのだ。ところがその除染ででも自民は甘い汁を吸っているのだ。自民の二重の税金横取り。あきれはて、怒る気にもなれない。
学校で原発教育推進
「エネ計画」原案に安倍政権
(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-12-10/2013121001_08_1.html
2年半以上たっても福島原発事故収束の見通しが全く立たないなか、安倍晋三政権は、学校に原発教育を押し付けようとしています。経済産業省が6日に発表した「エネルギー基本計画」原案に盛り込まれました。同計画は中長期のエネルギー政策の指針となります。
原案は「世代を超えて丁寧な理解増進を図るため、原子力に関する教育を行っていく」と強調しています。
「エネルギーに関する基礎的な知識を教育プログラムの一環として取り上げることは、大きな効果が得られる」とし、学校教育の現場での「エネルギー教育の推進」を明記しています。そのうえで、エネルギー事業者や行政職員に対し「積極的に教育現場に参加」するよう求めています。
原案は、原発について、安定的で運転費用が安く、温室効果ガスも出さない「重要なベース電源」と位置づけています。「エネルギー教育」の名で、学校現場に電力会社や推進機関の職員が赴き、子どもたちに原発教育を押し付けることになりかねません。
秘密保護法をなぜ急ぐのか? その理由のひとつは放射性障害の急増の事実を隠ぺいするためではないか……
(秋葉龍一)
http://akiba1.blogspot.jp/2013/11/blog-post_27.html
秘密保護法をなぜ急ぐのか? その理由のひとつは放射性障害の急増の事実を隠ぺいするためではないか……
天下の悪法案が衆議院を通過した。
圧倒的に多くの国民が反対、世界中の人権機関が注視、危惧するなか、強硬に「秘密保護法」制定を急ぐのは、いったいなぜか?
それはアメリカの要請や安倍政権の強権支配体制、それに核廃棄物処理埋蔵地の選定など、さまざまな理由が挙げられている。
そして、そのひとつに加えなければならないのは、福島第一原発事故による被曝で、放射性障害による病気や症状、死者が増大することが想定され、その事実を隠し通したい、というねらいである。
杞憂であってほしいのだが、チェルノブイリの例を鑑みると、今後、被曝による晩発性障害の急増が避けられないのではないか。
すでに福島や茨城、千葉など、東北や関東の子どもに、その兆候がみられる。
たとえば、過去の疫学的データを数十、数百倍も超過している甲状腺がんなどの障害である。
「被曝障害増大」が、国民の前に周知されると、政権ならびに原子力ムラが立ち行かなくなる。
それを懸念して、この件を秘密指定にすることで、この問題を国民の眼から遠ざけたいという思惑だ。
アベノミクスならぬアホノミクスで一時的に株価を無理やり上げたアメの見返りは、こんなムチだったのだ。
それは国民が安倍の正体を知らないムチ(無知)につけこまれたから、なんてシャレにもならないぞ。
特定秘密保護法案が通った今、われわれに何ができるか
http://youtu.be/c-nkiIAh-_4
ニュース・コメンタリー (2013年12月07日)
特定秘密保護法案が通った今、われわれに何ができるか
問題の多い特定秘密保護法が12月6日深夜、基本的な問題は手つかずのまま、与党の賛成多数で成立した。
情報の流れを制限する法制度は、一度制度化してしまえば、濫用の実態が明らかにならない可能性が高い。そのため、制度設計の段階で濫用の余地を最小化するための細心の注意が必要であることは論を待たない。
しかし、今回政府与党は多くの反対を押し切る形で、問題を抱えた法案をほぼそのまま通してしまった。憲法で保障された国民の知る権利にも関わる重要な法律が、このような形で成立したことを、われわれはどう受け止めればいいのか。
特定秘密保護法自身に問題が多いことは、これまでにもたびたび指摘してきたが、同時に、現状での特定秘密保護法をより危険なものにしている理由として、われわれはその前提となる情報公開法や公文書管理法が十分に機能していないことを指摘してきた。日米密約の存在を暴いて後に有罪となった元毎日新聞の西山太吉氏は、今になってマスメディアが特定秘密保護法は国民の知る権利を制約すると主張してきたことについて、「そもそも日本人は本当に知る権利を行使してきたのか」と厳しい問いを投げかけている。秘密保護法の濫用のリスクを減らすために市民一人ひとりができることは、まだいろいろとあるのではないか。
特定秘密保護法をめぐる議論とそれが成立するまでの過程を、われわれはどう受け止めるべきなのか。また法律が成立した今、われわれに何ができるのか。ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
成立した「国のカタチ」を問う法案の背後に民意はあるか
http://youtu.be/3-CRcpPixsg
ニュース・コメンタリー (2013年12月07日)
成立した「国のカタチ」を問う法案の背後に民意はあるか
今国会はNSCの設置法と特定秘密保護法ばかりに注目が集まったが、実は他にもわれわれの国のカタチを問うような重要な法律が多く成立した。
それは国会の捻れが解消したことで、決められない政治から決められる政治への転換を示すものであったかもしれない。しかし、同時に、そうした決定によって日本がどこに向かうのかについての国民的な議論がないまま、あるいは多くの国民にはそうした認識すらないまま、ある特定の方向に向かっていることを決定づけるものとして、歴史に刻まれる可能性もある国会だったと言えるかもしれない。
それは、困窮者を誰が支えるのかという社会のあり方の根幹に関わる生活保護制度に変更を加える生活保護法改正と生活困窮者自立支援法、やや遠回りながら電気市場の自由化を推し進める電気事業法の改正、防災対策の名の下に公共投資の拡大を可能にする国土強靱化基本法、一部例外を除いて薬のネット販売を可能にする薬事法の改正、アメリカで盛んな被害者によるクラスアクションを可能にする集団訴訟法、婚外子の相続差別を廃止する民法改正等々である。
一方で、ここ5年来の懸案だった「障害者の権利に関する条約」の批准承認を全会一致で通したことなどは、先進国としては世界から遅れ気味だった障害者の権利問題での一定の前進として評価できる。ただ、条約の批准にあたって大きな課題でもあった障害者の権利を保障するための具体的な手立てについては、未だに有識者による検討段階であることも、今国会のやりとりの中で明らかになっている。
何も決められない政治よりも決められる政治の方がいい面はあるだろう。しかし、国の方向性を問うような決定をするためには、主権者たる国民の意思をすくい上げるようなさまざまな制度が担保されている必要がある。それが欠けたままの「決められる政治」は与党による数の横暴であり単なる独断専行でしかない。
果たして日本には、そのような形で民意を吸い上げていくようなインフラが本当に整っていると言えるのか。今国会で成立した数々の法案が指し示す日本の現状とその向かう先にあるものを、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
【1100】 秘密保護法がなぜ国会を通過するのか ? / 武田 邦彦
http://youtu.be/VlyQjfP4DFk
秘密保護法がなぜ国会を通過するのか?
http://takedanet.com/2013/12/post_f291.html
奇妙な現象が起こりつつあり、それを主権者である国民が止められないという異常な事態が起こっている。民主党政権の3年間、日本国民は目の前で選挙の時に公約したことと正反対のことが次々と決められていくのに唖然とした。
今度は、「民主的に物事を進めてくれるだろう」と期待して自民党に投票してみたら、国民の18%しか支持していないのに(2012年12月総選挙)、小選挙区の欠陥で国会の絶対多数を得て、国民が嫌だ!と言っていることを強行しようとしている。
増税、原発再開、そして秘密保護法だ。NHKを味方につけて何とか強行突破しようとしているが、すでに日本国民はそれほど甘い考えを持っているわけではない。すこし遅きに失したが、これからのこともあるので、秘密保護法の欠陥を指摘したいと思う。
まず、法律の目的がはっきりしないということで、法律を作る前段階をやった委員会が示した「目的」は次のようなものだった。
この前段はまともなことが書いてあるが、「これまでは秘密は保護されていなかったのか?」ということが説明されていない。「制度を整備する必要がある」というためには、「これまでの制度に問題があった」ということであり、「それによって具体的な損害が発生している」ことを示さなければならない。
多くの人がすでに発言しているように、これまでも必要な秘密は守られてきたし、むしろ「情報公開」を進めなければならないといわれていたことと真逆である。現在でも、原発の外から原発の煙突を撮影しても警察官が飛んできて「すぐ破棄しろ!」というまるで「恐怖政治国」のようなことが行われている。
また、世論では「特定秘密」の定義などが問題になっているが、私は自民党側の土俵に立つのであまり議論したくない。それより「誰が秘密を指定するのか」ということが問題だ。
これは同じ委員会の秘密指定をする人の「概念」を示しているが、私とは全く違う。私の考え(これまでの最高裁の判決)は、
「民主主義国家における秘密の指定権者は国民である」
という大原則を示し、
「秘密を守ることは公開できないということである」
という物理的事情との調和を図るために、
「秘密を10年程度で公開し、秘密としたのが適切かどうかの判断を国民に委ねる」
という事後承認方式をとる。
そして、仮にその10年間で「秘密を洩らした」ということで罪に問われた人がいて、その秘密が「秘密として不適切だ」ということになったら、「秘密を洩らしたかどで逮捕された人が釈放され、秘密を指定した人(行政機関の責任者)が秘密を洩らしたとされた人と同じ罪に服する」ということを決めることだ。
もともと国民が上位で、秘密を指定する役人(行政機関)は国民が税金で雇っているだけだから、逮捕された国民より、間違って秘密を指定した役人の方が重罪になるのは当然でもあるが、最低でも「同じ罪」にならないといけない。これでやっと「双務的」になる。
このような法案ができるということは、国民はここでいったん、「行政機関」というものを解散させて作り直したほうが良いだろう。いつのまにか、自分たちの方が上司のように勘違いしているようだ。
「お上が国を運営する」というのは封建制度で、すでに150年前に終わっている。今は「国民が国を運営する」ということだが、まだ日本は封建制度だ。現在の法律は廃案とし、改めて外国との関係でどのような秘密の指定が必要か、秘密漏えいの罪(指定したほうの罪)はどうするのかを決めてから再提案にするのは当然でもある。
(平成25年12月5日)
◆武田邦彦:【特定秘密保護法】秘密法考(1) 多くの人が感じていること
http://youtu.be/bw1Ys2HI3rE
秘密法考(1) 多くの人が感じていること
http://takedanet.com/2013/12/post_efef.html
秘密法に反対の人も賛成の人も多くの日本人が感じていることがある。秘密法に反対の人は、賛成する人の気持ちはわからないというかもしれないが、同じ日本人だからおぼろげにはわかる。「前進」とは「対立点」を強調するのではなく、まずは「同意点」を探ることにある。
(注:法律は特定秘密保護法という名前だが、秘密は「特定」されるものだし、「保護」されないと秘密ではないので秘密法と呼ぶ。)
人間社会はすべて≪ダダ漏れ≫が良いのは決まっている。個人のプライバシーに関すること以外なら基本的にはオープンのはずだし、特に民主主義だから判断する国民に重要なことを知らせないでなぜ正しい判断ができるのかという基本的なことも考えなければならない。
しかし現実的には本来はいらない軍隊が必要なように国際的には秘密はどうしても必要である。それはあるいはアメリカの政策が間違っているのかもしれないし、中国が日本を占領しようとしているからかも知れない。だが、それも含めて現実だから、ある程度の秘密は必要であるという考えもあるだろう。
このような時私は「自分と考えの違う人の考え」をよく聞くことにしている。多くの人は「自分の考えと同じ意見」に耳を傾け、違う意見を聞くのを嫌がる傾向にあるが、同じ意見は聞いても進歩がなく、違う意見は自分の成長に役立つから、本来は違う意見を聞いたほうが良い。
現実的に国家に秘密が必要なら、秘密法は必要ということになる。その場合、今回の国会の議決で問題なのは次のようなことではないだろうか?
現在の法律で秘密がなぜ適切に守れないのか? 公務員は職務上の秘密を漏らすと罰則があるし、現実に沖縄密約でも公務員が罰せられている。
公務員、もしくは公務員に準じる人たちが知りうる秘密以外に法律で罰則を決めなければならない秘密はあるのか? 公務員以外の人で自分が知りえたことで何が秘密なのかを誰に聞けばよいのか? 罰せられる国民の範囲に限定はないのか? また、過去の発表作品、一般の人が普通の生活をして得られる情報をもとに何かの活動をしたときに罰せられることがあるのか? 常に一般人も検閲を受ける対象になるのか?
仮に臨時にあることを秘密にしても、できるだけ早くその秘密を公開する必要があるが、それは今回の法律のように30年とか60年ではなく、「あることがケリがついたとき」とか、「10年」ぐらいが適当だろう。たとえば、アルジェリアの人質事件が秘密法の必要な理由として首相が挙げているが、人質事件の犯人が殺され、事件が終わった後は直ちに公開されるのか?などが不明である。
「何を秘密にするのか」という重大な判断を行政の長が仮に行うのは良いとして、それが適切だったかを事後に国民(最高裁判所)が判定しなければならない。そして「秘密にした」のが不適切なら、「秘密を暴露した人」が受けた罰則と同一か、それ以上の罰則を「秘密にした人」が受けなければ不適切である。これによって簡単には秘密にできない。つまり秘密にするときには秘密にするリスクが必要であり、これが歯止めになるだろう。
この法律が際限なく拡大解釈され、個人の生活が破壊され、検閲制度ができ、戦前の憲兵のようなことが起こらないか、あるいは官僚が自分たちの不都合なことを隠ぺいするのに使われないかということについて、何らかの歯止めが欲しいと多くの人が心配している。
法案は曖昧でも、その後、国会で上記のことを限定する法案を可決するか、あるいは今回の法律を改正すればよいので、何が問題かをあきらめずに求めていくことが必要と思う。
日本はまだ民主主義が定着していないので、十分な議論がないままに法令が制定されたり、内容を吟味せずに反対に終始したりする。このことはむしろ社会の対立を加速するだけで、現実的な力にはならない。
1)から5)の中でも特に多くの人が心配しているのは2)だろう。つまり「外交秘密」などとは縁遠い生活をしている個人の行動が常に「官憲」に監視され、突然、警察が来て監獄にしょっぴかれることはないか(「そんなことはない」と首相が言ってもだめで、それが明文化されていなければならない)ということをはっきりさせ、これぐらいは日本社会でまずは確認する必要がある。それも急ぐ。
(平成25年12月8日)
吉沢正巳さん-福島第一原発14㌔地点で被ばく牛と生きるベゴ屋の意地(1/3)
http://youtu.be/n8DBev2B0ec
吉沢正巳さん-福島第一原発14㌔地点で被ばく牛と生きるベゴ屋の意地(2/3)
http://youtu.be/Azj854ytKTM
吉沢正巳さん-福島第一原発14㌔地点で被ばく牛と生きるベゴ屋の意地(3/3)
http://youtu.be/AmcdP4mLsaM
原発とめろ!新橋アクション学習会第9弾 2013/11/18
原発一揆
福島第一原発14㌔地点で被ばく牛と生きるベゴ屋の意地とは?
吉沢正巳さん(希望の牧場・ふくしま代表)
(千葉県四街道生まれ。東京農大卒業。酪農を経て畜産。福島県浪江町の牧場で事故の生き証人・被ばく牛とともに原発をのり越える世の中を目指す)