#福島 #原発 #4号機 核燃料飛散し東京も避難必要か⁉
字幕☆#Fukushima Unit4 #Nuke Destroying #Tokyo⁉
http://youtu.be/yRh87EvS6GI
#福島 #原発 #4号機 核燃料取出し折れて #放射能 再拡散❢
#Fukushima Unit4 #Radiation GonnaSpread☢字幕
http://youtu.be/bBfxgxyQ9HY
11/6現地取材 4号機使用済み燃料プール【全】
http://youtu.be/usPeO8K8G3I
福島第1原発4号機
核燃料取り出しの課題は(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-04/2013110414_01_1.html
東京電力福島第1原発4号機の使用済み核燃料貯蔵プールからの燃料取り出し作業が、今月中旬に始まる見込みです。どんな作業が行われ、どういう課題があるのでしょうか。
(中村秀生)
Q1 事故発生時、燃料プールは?
2011年3月11日の地震・津波発生の4日後の15日、4号機の原子炉建屋は水素爆発で損壊しました。
定期検査中だったため、原子炉内の燃料(548本)はすべて原子炉建屋上部にあるプール内に移されていました。プールには未使用の燃料204本を含めて計1535本の燃料集合体があり、そこに爆発で作業台車用階段や足場板、金属片などが落下しました。
当初、原子炉停止から間もない燃料が入っている4号機プールは崩壊熱による発熱が大きく、冷却不能による燃料溶融が心配され、海水注入されました。
Q2 現在の状況は?
爆発で損傷した建屋の崩壊やプールの底が抜けてしまうこと、注水した海水の塩分で燃料やプールの腐食がどれだけ進んでいるかなどが懸念されます。
東電は、プール底部の補強工事、建屋の壁の検査、燃料の腐食試験などを行った結果、健全性が保たれていると説明しています。
燃料取り出し作業に向けて、放射性物質の外への飛散・拡散を抑えるために建屋を覆う「燃料取り出し用カバー」を設置。がれき撤去を進めています。
未使用の燃料2本を試験的に取り出したため現在、プール内の燃料は計1533本。
一方、燃料の移動先の敷地内共用プールに、6840本の容量にたいして6375本の燃料が保管されていたため、別の保管設備に順次移送しています。
Q3 燃料取り出し計画とは?
東電は、燃料の健全性を確認したうえで、未使用の燃料から取り出すとしています。
作業の手順は、(1)プール内のラック(棚)にある燃料集合体を、燃料取り扱い機を使って水中で1本ずつ構内用輸送容器(キャスク)に移し替える(2)キャスクをクレーンでつり上げて床上の作業場所に移動(3)キャスクのふたを閉め、除染を実施(4)クレーンでキャスクを地上までおろしてトレーラーに搭載(5)共用プールに運搬する―計画です。
キャスクは長さ約5・5メートル、直径約2・1メートルの円筒形。最大22本の燃料集合体を収納でき、燃料を含めた重量は約91トンです。
2014年末の完了をめざす予定。
Q4 作業に危険はないの?
落下したがれきの悪影響が心配されます。衝撃で上部が変形したり、燃料集合体を覆うカバーとラックのすき間に異物がはさまっていて抜き出すときにひっかかる可能性があります。燃料取り出し前に異物を除去すること、荷重を監視することでひっかかりを防止することが課題です。
原子力規制委員会の検討会では、ひっかかりを検知する荷重変動の判断基準や過去のトラブルを踏まえた対応について、疑問が出されました。
通常の燃料取り出しは自動操作でできますが、事故後に新たに設置した燃料取り扱い機は手動のため、運転員の技量も必要です。通常よりも高い放射線量の環境下、作業員の被ばくの低減も重要です。
慎重な作業が求められます。
使用済み核燃料 通常の原発で使う核燃料は、ウラン酸化物を焼き固めたペレット(1センチメートルの円柱形)数百個が燃料棒と呼ばれる細長い棒に収められています。燃料棒を数十本、1辺十数センチメートルの正方形に束ねたものが燃料集合体で、長さ約4・5メートル。使用後、プルトニウムやアメリシウムなどのほか、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムなどの核分裂生成物ができます。
(図)4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しの流れ(東京電力の資料をもとに作成)
4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/series/index-j.html
動画解説
【1067】 福島原発からの燃料取り出しについて / 武田 邦彦
http://youtu.be/efTaS-PQ0AE
福島原発からの燃料取り出しについて
http://takedanet.com/2013/11/post_cd4c.html
多くの人が心配し、メディアも大きく取り上げている福島4号機の燃料取り出し開始について、速報として私の見解を書きました。今、しっかりしたものを「まぐまぐ」に書いています。
【結論】
経過に注意する必要はあるが、緊急に逃げなければならないということはない。また、引上げ中に事故が起きても緊急な事態にはならない。
【理由】
4号機は事故の起こった2011年3月の半年前に停止しており、すでに早期に崩壊する危険な放射性物質が少なく、発熱量も低いこと。
それに加えて、2011年3月に漏れた約100京ベクレルがものすごく多いので、たとえば数兆ベクレル漏れても、その1万分の1以下になる。つまり、2011年の影響の方が大きいと予想される。
【不安点】
東電や政府が3号機(4号機爆発に関連している)、4号機の爆発の映像、解析、現在の核燃料貯蔵状態などを公表していないので、専門家として解析できない。
この不安点の問題は、日本社会には一般の人と原子力の専門家がいる。一般の人は「結局、危険か安全か」という情報が必要だが、専門家は「データを出してくれれば自分で計算し、判断する」ことができる。しかし、事故以来、新聞記者などの一般人向けのものしか出ていないので、専門家として自ら計算して危険か安全かを判断するデータがない。
たとえば、小型の核爆発が起きるかどうかを判断するためには、貯蔵施設の状態、ホウ素の有無など基本的なデータが必要である。
【危険である基本的なこと】
現在の福島の事故処理は基本的に危険である。理由は原子力に絶対必要な「固有安全性」と「多重防御」がないままに進んでいるからだ。これは「事故があったから仕方がない」という理由と思うけれど、事故があってもなくても危険な状態であることは間違いない。
日本社会に原子力の専門家が多いのだから、事故後も固有安全性を求める発言をしてもらいたい。いずれにしても注視はしておかなければならないが、新聞や雑誌が大きく取り上げているときにはそれほど危険ではないという例でもある。
(平成25年11月4日)
Case3 使用済燃料貯蔵プール(汚染水)への転落(緊急被ばく医療研修)
http://www.remnet.jp/lecture/b07_01/5_3.html
より コラム
「使用済燃料貯蔵プール(以下、燃料貯蔵プール)」とは、原子炉で使用した燃料(使用済料)を冷却、保管する水槽のことです。使用済燃料は核分裂生成物の崩壊により発熱するため、放射能が弱まるまで冷却が必要です。燃料貯蔵プールは、燃料から放出される強い放射線をさえぎるため、水深を十分深くして(12~15m程度)放射線が水中でとまるようにしてあります。水は燃料を冷却するとともに、循環・浄化されていて透明であるので、燃料を水面上から直接覗きながらクレーンなどを用いて使用済燃料の取り扱いができます。
なお燃料貯蔵プールの大きさは学校のプール(12m×25m)程度で、水温は25~35度、放射性物質を数十~数百Bq/cc程度含んでいます。
Case3の場合、作業員が水中にどのくらい潜ったかが被ばく量に関係してきます。作業員が右図のように、水面から1m付近にいた場合、計算(下記参照)すると0.00000000005mSv程度になります。東京とニューヨークを往復した航空機の旅行での宇宙線による被ばくが約0.19mSvですので、それに比べてもはるかに少ない被ばくだと言えます。
しかし燃料棒から1m付近まで潜った場合には、その時間がたとえ1秒でも、28mSv程度被ばくします。
【参考】作業中のクレーン台から作業員が落ち、水深1mで30分程度水中にいた場合
使用済燃料棒の表面の線量率:108mSv/h
水からの遮へい:1mごとに1/1000
燃料棒までの距離:6mとすると、
使用済燃料棒の表面の線量率×プールにいた時間×(水中の遮へい)燃料棒からの距離
108×(1/2)×(1/1000)6=0.000000000005 mSv
必聴!
報道するラジオ 11月1日(金)放送分 『汚染水だけじゃない~メディアも伝えない福島第一原発』
http://youtu.be/w6ZvQq9A1Q8
ジャーナリスト 木野龍逸さん
漫才師 おしどり マコさん、ケンさん
報道するラジオ 10月25日(金)放送分 『原発再稼動をめぐる攻防』
http://youtu.be/yi-f7TpuFB8
1「止まっていても生きている原発ですのでなにが起きるか分からない」泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明」10/25報道するラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3359.html
2「経産省が銀行と約束しているんですね、裏で」古賀茂明・泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明10/25報道するラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3360.html
3「もともと泉田さんご自身がずっと言われていることですけれども『福島第一原子力発電所の事故の原因が分からないうちは安全対策の取りようが無い』」小出裕章・泉田裕彦・古賀茂明」10/25報道するラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3361.html
27:31~ http://youtu.be/OUwMpTIIDU0?t=27m31s
水野:
今日の報道するラジオは「原発再稼働をめぐる攻防」と題してお送りしております。
ここからは京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生にも伺います。
小出さん、こんばんは、よろしくお願いいたします。
今日は新潟県の泉田裕彦知事にも議論に参加していただいているんですけど、
先ほどの話で泉田知事が東電に対して、フィルターつきベントについていろいろと疑問を呈したところ、
東電は設計を変えるんじゃなくて、ベントを追加しましょうと言ってきたんですね。
それも地下に追加するという話だそうです。
これで安全性は保たれるんでしょうか?どうなんでしょうか?
小出:保たれる道理がありません。
水野:はい。
小出:
もともとこれまで原子力発電所というものは、
「原子炉が溶けるなんていう事は絶対にない」と言ってきたのです。
それで安全審査という事をやったんですけれど、
仮に溶けたとしても、格納容器という放射能を閉じ込める容器は絶対に壊れない。
「だから周辺住民は被ばくをする事はありません」というのが前提だったのです。
しかしもし、原子炉の炉心が溶けてしまうようになれば、
格納容器が壊れてしまうという事は技術的にあたりまえなことなのであって、
福島の原子力発電所でも実際に格納容器が壊れてしまって、
膨大な放射性物質が噴き出してきてしまった訳です。
技術的に言えばそういうふうなことはもちろん起こり得るわけで、
「炉心が溶けても格納容器だけは壊れません」という事はやはり言えないということになって、
ある時点から「では、格納容器をなんとか壊さないようにベントというものを取り付けましょう」
ということになってきたのです。
ですから、もともとは「絶対に壊れない」と言っていた訳ですけれども、
それが「壊れるかもしれないからベントを付けよう」とかいうことになったわけですが、
ベントというのは
「もともと放射能を閉じ込めるための格納容器の中から、放射能を外に放出する」
ということが前提になっているというわけであって、
そんな事をすれば周辺の人達が被ばくをしてしまうということは避けることができなくなってしまうのです。
ですからもともとベントという事はやってはいけない事なのですし、
そんな装置が必要になるようなものは造ってはいけないと思うべきだと私は思います。
水野:
はい、なるほど。
新潟県知事の泉田さん、今の小出先生のお話を聞かれていかがでしたでしょうか?
お聞きになりたいことも含めてどうでしょう?
泉田:
原子炉というのはまさにそういうものなんですけど、
特にヨーロッパは、「メルトダウンが起きた時にどうするか」という事を想定して設計しているんですよね。
溶け落ちたものを受け止める施設というものを最新の原発に付けているんです。
で、アメリカは?って言うとですね、ソフト的に溶けないように対応するための部隊というか、
制度・仕組みを持っている。
日本は第二の安全機能を付けようとしているとしか見えないので、
やっぱり「事故が起きないようにいろいろ基準を作りました、だから安全です」というのは、
これは虚構だというふうに思います。
水野:
うーん、…あの、小出さん、
今のどうでしょうか、やはり・・・メルトダウンありき。
それでもやはり出来る限りのことをするという為のこのフィルター付きベントというんでしょうか、
あのー、東電の社長は
「フィルターベントで出ていく放射性物質の量を1000分の1に出来る」って言っているんですね。
で、「100テラベクレルに抑えられる」というふうに、知事との会談で言っているんですが、
これって、どういう意味と捉えたらいいんですか?
小出:
皆さんそんな事を信じることができるのでしょうか?
これまで東京電力という電力会社は
「絶対に放射能は外に出ませんし、周辺の住民が避難訓練をする必要もありません」と言ってきたのですね。
それがスリーマイル島の事故、チェルノブイリの事故を受けて、
「周辺8kmの人だけ避難訓練をしておけば十分だ」というような事を言っていたのですけれども、
福島の事故では50kmも離れたようなところの飯舘村という村が猛烈な汚染を受けてしまっている訳です。
東京電力がどんな事を言ったとしても、
それが守れなかったということがすでに事実として示されてしまっている訳ですから、
「フィルターベントだって本当にちゃんと動くんだろうか?」と、私はそれこそ不安です。
水野:泉田さん、せっかくの機会ですから小出さんにご質問なさったらいかがでしょうか?
泉田:
質問、・・何を言ったらいいですか・・・、
じゃあ一番ね、せっかくの機会なので聞かせていただきたいのは、
2号機がですね、最も放射能をばら撒いた設備なんですけれども、
なぜそうなったか?というと、格納容器がまさに壊れてしまったという状況で、
この放射能を最大ばら撒いたと、
水野:あ、福一ですね。福島第一原発の2号機ですね、はい。
泉田:
で、今回の基準、新しい基準というのは、
この格納容器を壊さないというのに適切な規制になっているんでしょうか?
小出:
もちろんなっていないと思います。
もともと泉田さんご自身がずーっと言われていることですけれども、
「福島第一原子力発電所の事故の原因がしっかり分からないうちは安全対策の取りようが無い」
ということだと私も思います。
いま泉田さんがおっしゃって下さったように、
福島第一原子力発電所の場合には2号機が最大の汚染源だと国も東京電力も言っている訳ですけど、
では、いったい2号機の格納容器のどこが壊れたのか?
ということすらいまだに分からないのです。
あれこれ推測はありますけれども、その推測を確かめに行くことすらできない。
原子力発電所というのは、原因を確かめるためのこともとても難しいという、
そういう装置なんだということな訳です。
おそらく原因を確定するためにはたぶん10年とかそんな時間が必要になると思います。
水野:ははぁ…10年ですか。
小出:はい
水野:はい、小出裕章さんどうもありがとうございました。
小出:ありがとうございました。
水野:
京都大学原子炉実験所助教小出裕章さんに聞きました。
泉田知事、小出さんは「10年程も原因が分かるまでには時間がかかるだろう」
というふにおっしゃいましたですね。
いかがでしたか?
泉田:
うーん、「10年で分かるのかな?」という感想ではありますけれどね。
あの、ただ可能性としては、今回の事故でいろんな事を想定しなくてはいけないという事はわかりますよね。
たとえば、さっきの2号機の話で言うとですね、ひょっとすると、
この、ベントが上手く出来なかったんです。
ベントが上手く出来なかった原因の一つが、
「空気圧でバルブを開けるところが動かなかったんじゃないか」という説もあって、
そうするとCクラスの配管は大丈夫か?っていう話も出てくる訳なんですよね。
だから、チェックするところが可能性としてあげられるところはかなり出てくるんじゃないかと思いますよね。
4「非常に今回、泉田さんに対する個人攻撃がひどいんです」古賀茂明 泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明10/25報道するラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3362.html
◆小出裕章ジャーナル~第42回【汚染水タンク、雨水対策...あきれるばかりの杜撰さ】
http://youtu.be/pBqAPjjHlSU
聞き手:
今年の秋は、台風や大雨などの自然災害が増えていると思います。自然災害に対して、福島第一原発の事故があったにも関わらず、東京電力の対応を見ていますと本当に歯がゆい状況を続いているように思います。
未だに想定外、想定外ということを繰り返し、それがさも当然という体質が抜けきらない、元々、東日本大震災という自然災害がきっかけに大きな事故を起こしているのに、一体この会社は何を考えているのかと腹立たしい日々なのですけれども、こういう業界というのは自然災害を軽視する風潮があるのでしょうか?
小出さん:
私は東京電力の社員ではありませんし、経営をしてきたわけではありませんので、正確には知りません。今、指摘していただいたとおり、これまでの経過を見ていると、本当に呆れるような対応の仕方だったと私も思います。
もっとちゃんと自然災害に関しても配慮してですね、後手後手に回らないようにきちんと対策を取るべきだと、もちろん、私も思います。
ただし、このことは何度も聞いていただいたと思いますけども、福島第一原子力発電所の敷地の中は、現在、猛烈に悪い環境、というか放射線が飛び交ってしまっている環境でして、十分な対策を取ろうとすればするだけ、労働者の被曝が増えてしまうということになってしまいますので、一体どこまでやってくれ、と言えるか私自身も大変心苦しい立場にあります。
手を抜けば、もちろん、また困った事態になるわけですけれども、どこまでも手を入れようとすると、労働者の被曝が増えていってしまうと思います。
聞き手:
最近の報道によると、汚染水タンクの周りにある漏水防止用の堰(せき)ですね。そこが水で溢れ、放射性物質を含んだ汚染水を流さざるをえなかったという大きな事故がありました。「年に1回程度、堰の高さ約30センチ、これを溢れるということを考えていた」とのコメントがあったわけです。元々、原発は1000年に1回しか事故を起こさないほど頑丈だと言っていたのに、1年に1回というのはどういうことだと思いますか?
小出さん:
要するに、堰を60センチにしようと思えば、その作業をしなければいけませんし、労働者の被曝が積み重なってしまうということなのですね。ですから、どこで我慢をするか、というところでしか今はないわけで、もともと1000年に1度しか事故を起こさない、そのこと自身が間違っていたわけですし、彼らが嘘をついてきたわけですね。
それで、こんな事態に追い込まれてしまっていて、本当に今、どうしていいのか私自身もわからないという苦しい状況にあるわけです。ですから、東京電力としては30センチぐらいにして、年に1回は諦めるというそういう判断にしたのだと思います。
聞き手:
そこで放射線量を量らずに放出している、汚染水をですね。これは犯罪的な行為だと思えてならないのですが。
小出さん:
そうですね。要するに事故収束を東京電力に任せているというような今の体制そのものが間違えていると思います。
東京電力というような企業では到底乗り越えられないところにきてしまっているわけですから、東京電力を倒産させてきちっと精算をする、そのうえでもう仕方ない、もう日本というこの国がやるしかないということを決めて、お金がかかろうとなんだろうとやるという、そういう決断をしなければいけないのだと思います。
聞き手:
その後も、水が溢れて漏れ出すとか作業員の方が汚染水を浴びてしまうとか、汚染水にまつわる事故が多いのですが、そもそも水で冷やすということを考え直さなければいけないのでしょうか?
小出さん:
私もそう思ってそういう発言を始めています。事故が起きた当初は、炉心を冷やすには水しかないとずっと思い続けていて、きちっとした水がないなら、海水でもいいし、海水がうまく利用できないのならば、泥水でいいからとにかく水を入れてくれ、と頼んでいたのです。
ものを冷やすには水という物質は最高のものですので、それしかないと思ってきましたが、すでに事故から2年7ヶ月程度経っているわけで、崩壊熱というのは随分下がっていますので、水との接触を断つということは必要だと私は思いますし、今は金属で冷やすというやり方を提案しています。
聞き手:
金属で冷やすと汚染水は生じないということですよね?
小出さん:
原子炉建屋、タービン建屋に汚染水があるわけですが、そこはもう地下水と渾然一体となってしまっているわけですね。
金属冷却にしたからといって汚染水がすぐになくなるというわけではありませんし、汚染水問題を解決しようとするのであれば、今溜まっている汚染水をどこか別のところにまず汲み出すという作業をしなければいけませんし、新たな地下水が流入しないように遮水壁というものをつくらなければいけません。根本的な解決までにはまだまだ大変な時間がかかってしまうと思います。
聞き手:
東京電力を見ていますと、それを全て任せるというのは難しいですよね?
小出さん:
もう企業が担えるような仕事ではないのです。そのことをもっとはっきり知るべきだし、政府ももっとそれを言わなければいけないと思います。
ゲスト:
郵便配達とか他の民間配送者の方々が低線量の被曝、もちろん福一(福島第一原子力発電所)の中ではないのですが、ほかにお仕事を持っている労働者が健康影響に不安を持っているといわれるのですが、そこに明確な対策が取られていないといわれるのですが、それに対してアドバイスはありますか?
小出さん:
当然、汚染地帯で被曝をしている人は汚染をしてしまっています。屋内で働く人よりも、屋外で働く人の方が被曝量は多くなってしまいます。郵便配達なり、他の仕事をする人も、いわゆる放射線業務従事者という特殊な仕事をする人ではないですから、本来であれば1年間に1ミリシーベルト以上の被曝をしてはいけません。
仕事によってですね。ただ、もうそういう状況は、もうほとんど守れないということになっていますので、私としては、ちゃんと被曝の管理をする、その方がどれだけの被曝をしたかということを雇用者の方がきちっと測定をして一人ひとりの労働者にそれを通知しなければいけないと私は思います。
むしろ、労働者の方からは自分がどれだけの被曝をしているのか、きちっと測定をするような仕組みを作ってくれといって、雇用者に要求するべきだと思います。
聞き手:
要するにその点においても国がもっと前面に出てきちんと労働者の方々、働く環境が大切だということですね。
小出さん:
そうです。被曝をしているのは労働者だけでないわけで、そこで生活をしている人は、もちろんもうみなさん被曝をしてしまっているわけですし、農民のように農作業で外で働く人たちはもちろん被曝をしてしまっているわけですね。
そういう人たちに対しては、本当は国がきちっと測定をして一人ひとりに被曝量を通知しなければいけないと思いますけど、残念ながら、今の日本の政府はあまりにもデタラメで何もやろうとしていないのです。
聞き手:
全くそのへんのルール作りはできていませんよね。
東京電力(株)福島第一原子力発電所における汚染水問題に関する基本方針(原子力災害対策本部)
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi_wg/data/0006_01.pdf
福島第一原子力発電所タンクエリア堰内からの溢水について(続報)(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1231550_5117.html
福島第一 堰の水12カ所あふれる 汚染水、外洋流出濃厚(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013102102000114.html
2013/10/31☆小出先生に聞く☆高画質バージョン☆
http://youtu.be/oSxn2X8LoGY
要するに武力が世界を支配してるんですよ、今。その当国が米国なだけで、それが国際社会と呼ばれたりするわけでね、ま~、酷い世界だと私は思うけれど。
........小出 裕章 2013/10/31
イコマ レイコ
https://www.facebook.com/reiko.ikoma.3
◆小出裕章ジャーナル~第43回【トリチウム79万ベクレル検出】 福一、汚染水問題の今後 2013/11/02
http://youtu.be/SAeC7-4r3jU
聞き手:
今日は、汚染水の中でも特にトリチウムのことを伺いたいのですが、先月18日、東電は福島第一原発で高濃度汚染水約300トンが漏れた地上タンクの近くにある地下水観測用井戸からトリチウムが1リットル当たり79万ベクレル検出されたと発表しました。これは、どういう数字だと理解したらいいですか?
小出さん:
私のところは京都大学原子炉実験所という研究をしている組織ですが、そこから敷地の外に放射性物質を流さざる得なくなった場合には、いわゆる濃度規制というのを守りながら流すことになります。トリチウムの場合には、私の職場から環境に流していいトリチウムの濃度は、1リットル当たりに換算すると6万ベクレルです。それを超えたものはもう流してはいけないということになっているわけですが、今回の値は79万ベクレルですから、環境に流してはいけないという濃度の10を越えているようなものが井戸の中にすでにあるということです。
聞き手:
トリチウムという放射性物質の性質を教えて下さい。
小出さん:
トリチウムという放射性物質は、別名「三重(さんじゅう)水素と私たちは呼んでいます。3倍重たい水素と書きます。天然にある水素はいわゆる普通の水素と二重たい「重水素」というのが自然に存在しているのですが、どちらも放射能を持っていません。放射線は出さない水素というのが天然にはあるのですけれども、この三重水素、トリチウムというものは放射能を持っていて放射線を出すという性質のものです。
それで、ただし、トリチウムというこの放射性物質が出す放射線はβ(ベータ)線と呼ばれている放射線だけです。そしてそのβ線のエネルギーが大変低い、数字でいうと18.6キロエレクトロンボルト、β線を出す放射線の中では一番に低い、といってもいいぐらいの低いエネルギーのβ線しか出さないのです。そのため、生命体に対する危険度は低いです。ただし、放射線を出していますので、もちろん無害ではありません。
そして、水素というのは環境に出てしまいますと必ず水になってしまいます。今現在、汚染水というのがあって苦闘していますけども、汚染水の処理ということをなんとかやろうとしているわけですね。その処理というのは、汚染水の中に混じっている放射性物質を水の中から取り出して、水をきれいにしようというのが実際にやろうとしていることなのですけれども、トリチウムの場合は水そのものですので、どんなにきれいにしたところでトリチウムだけは除けないのです。ですから、すでに井戸の中に入ってしまっているもの、あるいはタンクの中に入っているもの、そんなものもトリチウムに関しては何の手も打てませんので、いずれにしても全量放出するということになってしまいます。
聞き手:
なるほど。
小出さん:
ただ、地球というのは水の惑星と呼ばれるくらい大量の水がありますので、ただただ薄まってくれるということを期待するということなのですけれども、水の惑星で生きている私たちは基本的に水に依存して生きているわけですから、その水が汚されてしまうということは、生命体にとって大きな驚異になると思います。
聞き手:
これは他の放射性物質と同じで、自然界にないものを作り出してしまったのですから、人体に対する影響についてもよくわからないことが多いということですか?
小出さん:
トリチウムに関しても、放射能的にわかってないということがまだありまして、有機物、例えばタンパク質の構成の一部になってしまった時に、トリチウムが一体、体内の中にどれくらいの期間残存するのであろうかとか、かなり難しい問題がまだ残っていまして、トリチウムの影響が完璧に解明されているわけではありません。
小出裕章ジャーナル
聞き手:
(小出さんは)水による冷却以外の方法を考えたらいいのではないかと仰っているとお聞きしました。
小出さん:
もう敷地の中がタンクで埋まってしまうような状態なわけですし、近い将来もう破綻するしかない、というところに来ているわけです。そこで私としては、もう水はそろそろやめたほうがいい、という発言を始めました。で、水の代わりに何を使って冷やすことがいいのかということですけども、今、私が思っているのは金属です。
例えば、鉛とか、錫(すず)とか、ビスマスとか、比較的融点の低い金属がありますので、そういうものが溶けてしまってどこかにあるはずの炉心に向かって、もし届かせることができるならば、その金属が炉心からの発熱を除去してくれるはずだと期待しています。
ただし、その方法がうまくいくかどうかということは、私自身も自信がありません。人類、そんなことをやったことがないわけで、今の事故というのは人類が経験したことのない本当に酷いことが起きているわけです。ですから、どうやって対処すればいいかということを経験的に知ることはできませんし、とにかく知恵を集めてやってみる、というそういう段階なのです。
これまで、東電、あるいは政府の人たちがほとんど外部からの知恵を集めないまま、水だけを使ってやってきたわけですけれども、ここまで来てしまったわけですから、様々な分野の専門家の知恵を集めて、何とか少しでもましな方法というのを探さなければいけないと思います。
聞き手:
素朴な疑問としては、鉛とか錫を使ったとして、今度は使った鉛とか錫の、汚染鉛、汚染錫の処理に困ることはないですか?
小出さん:
もちろんあります。鉛にしてもビスマスにしても鈴にしたって有毒金属ですからそんなものを本当はジャージャーと流してはいけないわけですし、これからそれをどうやって処理をするかという課題ももちろん残ります。しかし、今までのように水をかけるというやり方は本当に近い将来破綻が分かってしまっているわけですから、なんとかやるしかないと私は思います。
聞き手:
改めてもう一度、水に比べて鉛や錫を使うことのメリットというのはどういうことがありますか?
小出さん:
汚染水の発生ということを抑えることができます。
観測井戸から40万ベクレル 第一原発でストロンチウムなど(福島民報)
https://www.minpo.jp/news/detail/2013101911589
2013/11/04
【岡山】小出裕章氏講演会『この国は原発事故からなにを学んだのか』
(IWJ)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/109911
11月4日(月)、岡山市にある福武ジョリービルで、核戦争を防止する岡山県医師の会主催による、京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏講演会「この国は原発事故からなにを学んだのか」が行われた。
※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
■Ustream録画
・1/2(19:00~ 3時間0分)
・2/2(22:00~ 7分間)
・主催 核戦争を防止する岡山県医師の会
・告知 『この国は原発事故からなにを学んだのか』|小出裕章氏講演会情報
↧
小出裕章先生:事態はどんどん悪い方向に行っているわけですから「福島の重荷」を背負っていくしかない
↧