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小出裕章先生:原子力に関する限り、米軍のに一切文句を言えないとい、そういう立場に日本の国がある

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原発事故被害から5年、福島の声を聞く
(ラジオフォーラム#160)

原発事故災害から5年、福島の声を聞く
■原発事故災害から5年、福島の声を聞く
まもなく東日本大震災から5年が経過します。原発事故に関する報道も、ひと時より随分減りました。しかし、未だ約10万人もの人々が福島県外に避難生活を強いられている現状です。

ラジオフォーラム

そこで1/16・17日の2日間、ジャーナリスト・石丸次郎が、現地に入りました。福島県南部のいわき市から、福島第一原発のそばを通る国道6号線を北上して、双葉郡の広野町、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、そして町のほとんどが帰宅困難区域になったままの浪江町まで足を延ばし、現状を取材してきました。

ラジオフォーラム

今、現地はどうなっているのか?街の様子は?線量は?除染の現状は?そして、地域住民が置かれている現状は?食べものは?農家は?子どもたちの遊び場は?

被災地で苦悩する人々の声に耳を傾け、これから私たちが考えなければならないことが何なのかを考えます。

■NHK教育テレビ「バリバラ」の狙いとは?~みんなジャーナル

皆さんはNHK教育テレビが放映している「バリバラ」という番組をご存じでしょうか?毎週日曜日夜7時からの30分間放送されている「障害者のためのバラエティ番組」です。

https://youtu.be/EUMbopaV7yw
バリアがなくなると、生きることが楽しくなる!みんなのためのバリアフリー・バラエティー「バリバラ」というのが番組のモットー。レギュラー出演者には、脳性麻痺の二児の父、多発性硬化症で手足がまったく動ない米人女性、義足の女性スプリンターなど。障害者のコメディあり、ファッションありと画期的です。番組の担当チーフプロデューサー日比野和雅さんに、マイノリティを取り上げた番組の狙いについてうかがいます。


https://youtu.be/SgnBnJ-MElQ

15分14秒~第160回小出裕章ジャーナル
米国原子力艦について「人口密集地帯に巨大な原子炉が存在してしまっているということになっているわけです。万が一事故でも起きればもう逃げることはできないと思った方がいいだろうと思います」

http://www.rafjp.org/koidejournal/no160/
USS_Enterprise_FS_Charles_de_Gaulle
世界初の原子力空母「エンタープライズ」(左奥)と仏海軍の「シャルル・ド・ゴール」(右前)

石丸次郎:
今日のテーマは、米軍の原子力艦の問題についてです。原子力艦、つまり原子力空母、あるいは原子力潜水艦が日本の港にたくさん寄港してますけれども、この避難の問題について、政府が改めて基準を変えようという取り組みを始めました。今日はこの問題について、小出さんにお話を伺っていきたいと思いますが、まずそもそもこの原子力艦は、当然その原子炉を積んで、動力として船を動かしてるわけですけれども。これは原子力発電所とはちょっと違う仕組みなんでしょうか?

※原子力艦の原子力災害対策マニュアル
http://members.jcom.home.ne.jp/kakushinkon/pdf/gensiryokubousaimanual.pdf
原子力艦の原子力災害発生時における対応体制
原子力艦の原子力災害対策マニュアルの改訂につい

小出さん:
基本的には同じです。ウラン核分裂させて、その時に熱が出てくる、それを沸騰させて蒸気に変えて、それで一部発電に使うし一部をスクリューを回すための動力に使うという、そういう機械です。基本的には同じものです。
原子力空母の原子炉

石丸:
なるほど。この原子力艦、これまで調べてみますと、ものすごくたくさん世界各地で事故を起こしております。

What sank the Thresher
cf:スレッシャー

小出さん:
そうです。

石丸:
この事故が起こった時の避難の基準を政府はまず原発と同じ、毎時5マイクロシーベルト超に引き下げることを11月に決めたと。それまでは100マイクロシーベルトだったんですけれども、この5マイクロシーベルトに引き下げるということはえらく遅かったと思うんですけど、なぜこういう二重基準が今まで存在してたんでしょうか?

小出さん:
それは避難基準ももちろんそうですけれども、それどころではないのです。例えば日本には、すでに58基もの原子力発電所が認可されて建設されてきたのですけれども、少なくともその日本の原子力発電所に関しては、法令の枠内で安全審査というのをやって、安全性を確認しない限りは動かしてはいけないという、そういうことになっていたのです。
発電用原子炉に係る従来の規制基準と新規制基準
それでも安全審査というのがデタラメで、福島第一原子力発電所のような事故も起きてしまったわけですけれども。米軍の原子力艦船に関しては、全くないのです。二重基準どころか審査すらが初めからないという、そういう状態でここまできてしまったのです

本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」目次
日米原子力協定での規定事項01
日米原子力協定での規定事項02

石丸:
なるほど。日本政府には、全くその審査をする権限も権利もなかったということですよねえ。

小出さん:
そうです。私はよく日本というこの国は米国の属国だと発言をしてきましたけれども、こと原子力に関する限りは非常に明確で、米軍のやることに一切文句を言えないという、そういう立場に日本の国があるのです

※日米原子力研究協定の成立:日本側交渉過程の分析
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/12271/1/24-11_n.pdf

石丸:
なるほど。この以前の毎時100マイクロシーベルトという数値というのは、やはりかなり異常な数値だと考えるべきなんでしょうか?

小出さん:
もちろん、そうですね。私はついこの間まで、京都大学原子炉実験所という所で働いていました。時々、管理区域という中にも入りました。普通の方は到底入れない場所なのですけれども、その場所で実験・研究をしている。ただし管理区域の中でも結構、放射線量が高い場所というのがあって、そこは立ち入りを制限するのですが、そこは1時間あたり20マイクロシーベルトを超えると、もう立ち入り制限ということでしたので。
現行法令に規定された線量限度

石丸:
専門家ですらということですよね?

小出さん:
そうです。私のようなごくごく特殊な人間が、仕事のために放射線管理区域に入る。でもその場所でも、もう入れないという場所をつくっているわけです。それをすでに、もう5倍を超えてしまってるという基準ですから、猛烈な被ばくの現場ということになってしまいます。

ラジオフォーラム

石丸:
なるほど。もうひとつ政府が検討しているのがですね、じゃあもし、もし何か事故が起こった場合の非難範囲、これを30キロに拡大しようかどうかという議論が進んでおります。これ横須賀の場合ですと東京の大田区であるとか千葉県の木更津市等も入ってきます。それから沖縄県うるま市の場合は、那覇の一部までが30キロ以内に入ってくると。こういう避難というのは、現実的にやっぱり可能なんでしょうかねえ。

原子力空母事故放射能被害予測

小出さん:
石丸さん、どう思われます?

原子力空母が地震・津波に襲われたら

石丸:
いや、なかなか難しいんではないかと。特に大都市の場合ですと、すさまじいパニックが起こるんじゃないかという気がしますが。

小出さん:
当然そうですよねえ。もうたくさんの方が住んでるわけですし、道路はもう渋滞してたぶん動けなくなるでしょうし、自主的な避難というのは、もうできないと思うしかないだろうと思います。

※事故なら7.7万人犠牲 横須賀配備の原子力空母17年前に米研究者予測
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-10-31/2005103115_01_2.html

横須賀は今、ロナルド・レーガンという航空母艦が母港にしてしまったのですが、

横須賀の原子力空母永久母港化に反対する大集会

そのロナルド・レーガンの中には原子炉が2つ搭載されていまして、熱出力という電気じゃないんですけども、熱出力で60万キロワットという原子炉が2基入っているのです。ですから熱出力で120万キロワットになるのです。これは事故を起こした福島第一原子力発電所の1号機にほぼ匹敵する大きさの原子炉

米海軍の原子炉と原発は兄弟です

石丸:
ものすごくデカイもんが入ってるっていうことですよね?

小出さん:
そうですね。要するに本当の原子力発電所が横須賀にあるという、そういう状態になってしまっているわけです。何の安全の審査も受けていないという、そしてロナルド・レーガンの母港から横須賀の駅まで1.3キロしかないという、そんな人口密集地帯に巨大な原子炉が存在してしまっているということになっているわけです。万が一もし事故でも起きれば、もう逃げることはできないと思った方がいいだろうと思います
こんな近くに原子力空母

石丸:
なるほど。小出さん、これまでの原子力船における事故をいろいろ調べてみたんですが、1960年代から旧ソ連、アメリカ、イギリス、フランスの原子力潜水艦等がものすごい数の事故を起こしてますねえ。

日常的に起きている原子力艦船の放射能事故

小出さん:
そうです、はい。

すでに起きている原子力船のトラブル

石丸:
これはやはり、船の動力として原子力を使うっていうのは、やっぱり相当やっぱり無理があったっていうことなんでしょうか?

小出さん:
考えようだと思いますけれども、潜水艦というのは常時、海に潜っていることができるわけではないのですね。潜ることもできるというそういうものですぐに酸素が動力に、石油とかそういう物を使ってるわけで、酸素がすぐになくなってしまうので、潜ってるけれども、すぐにまた浮かび上がってくるという、それが、かつての潜水艦だったのですけれども、原子力潜水艦ができてからは、例えばノーチラス号が北極の氷の下を潜って潜り抜けるというようなことまでできるようになったわけで、ほんとの意味で、いわゆる潜水艦が初めて可能になったのです。
Navigator's report: Nautilus
ですから軍事的な意味として言えば、圧倒的にもう質の違う兵器ができたわけで、そういう兵器を維持するためには、少しぐらいの危険は我慢すべきだということで、原子力潜水艦がたくさん造られてきたわけです。しかし原子力空母なんていうのは、もともと原子力である必要は私はないだろうと思います


https://youtu.be/1aPvGGvnAGQ

石丸:
兵器的に見てもですね。

小出さん:
そうです。ですから巨大な危険を抱えながら、そんな空母を造るのであれば、普通の空母で十分燃料でも何でもどこででも補給できるわけですし、空気があるわけですから酸素の供給に困るわけでもないので、原子力空母というものは、私は馬鹿げていると思います

ただ原子力潜水艦は今聞いて頂いたように、大変重要な戦略的な意味を持ってるわけで、どんな危険があってもやはりやり続けるということにこれまでもなってきたし、これからもなるだろうと思います。ですから危険はもう承知の上と、無理はもちろんしているという、そういうことで今日まで来たし、これからもやるということになっているのです

石丸:
なるほど。今日のお話のポイントなんですけれども先程も申し上げましたように、神奈川県横須賀、長崎県の佐世保、そして沖縄県のうるま市に非常に長い期間、1年を通して長い期間、米軍の原子力艦船が寄港していると。それは原発を抱え込んでるのと同じであるという考えを持たなきゃいけないということですね?

小出さん:
はい。

石丸:
もうちょっとお聞きしたいんですけども、今日は時間が来てしまいました。小出さん、どうもありがとうございます。

小出さん:
こちらこそ、ありがとうございました。


原子力艦の放射能事故避難基準
原発事故時の20倍

田村議員追及
(しんぶん赤旗)2014年5月13日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-13/2014051302_01_1.html
 米軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)をはじめとする在日米海軍基地に寄港している原子力艦船の災害時の避難は、原発事故時の20倍の放射能が避難基準となっている―。
 日本共産党の田村智子議員は12日の参院決算委員会で、同じ原子力災害への対応でありながら、国の二重基準が地方自治体の防災計画に矛盾を広げている実態を取り上げました。

在日アメリカ軍に関する問題について 田村智子(日本共産党)

https://youtu.be/-izX40QotfA

 田村氏は、「マニュアル」改定が進まない背景に、「放射能はすべて艦内にとどまる」(米軍ファクトシート)と説明する米軍の「安全神話」があると指摘。東日本大震災の教訓を生かし、大津波による座礁の危険性や外部電源喪失など想定外の事態への対策を米側と協議すべきだと提案しました。
 岸田文雄外相は大津波の場合でも「原子炉の安全は維持されると説明を受けている」などと米側任せの姿勢に終始しました。

原子力艦の放射能事故避難基準  原発事故時の20倍
(田村智子参議院議員)
http://www.tamura-jcp.info/minutes/2014/0513155605


米国の原子力軍艦の安全性と 「ファクトシート」の



How the Ehime Maru tragedy happened
(いかにえひめ丸の悲劇は起きたか)
How the Ehime Maru tragedy happened
えひめ丸事故 - Wikipedia
えひめ丸 概略損傷状況図

産経新聞は2001年のえひめ丸事故においては、国益優先と称しアメリカ政府擁護の立場を全面的に打ち出し、“どこの国の新聞か”と一部の関係者による批判を受けたとして、「おしかりの声」(石井英夫談)に対する反論を産経抄など紙面上にて何度も行った。
Wikipediaより

事故風化させないで
えひめ丸遺族寺田さん夫妻
米国各地で訴え
(しんぶん赤旗)2003年10月31日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-10-31/04_05.html
 二〇〇一年二月にハワイ沖で米海軍原潜「グリーンビル」が宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」に衝突した事故の犠牲者、寺田祐介さん(当時十七歳)の両親、寺田亮介・真澄さん夫妻が十月末、米国本土を訪れ、「米軍が起こした事故を風化させたくはない」との思いを訴えました。

 二十五日、首都ワシントンでの反戦・平和集会。寺田夫妻は「息子は米海軍に殺されました。二度と繰り返さないで」と書いたパネルを胸に掲げて参加しました。グリーンビルが所属する米軍真珠湾基地で働くハワイからの参加者が夫妻の姿を見つけ、「(あの事故の)記憶はいまでも頭から離れない。集会によく来てくれました」と話しかけました。
 えひめ丸の船体引き揚げ、米軍を相手取っての補償交渉も区切りとなり、寺田さんらが求めていたグリーンビルのワドル艦長(事故当時)の訪日、面会が実現。その後、周囲では忌まわしい事故は終わったとの雰囲気が流れ始めました。
 寺田夫妻の心情はまったく違います。亮介さんは「日本政府は『米軍による事故の再発防止は図られている』とくりかえすだけ。日本国としてどれだけ米国に働きかけたのでしょうか」「米国が世界最強の軍隊を使い、他国に戦争を仕掛けることをやめない限り、米軍による犠牲者は無くならない。えひめ丸事故がまたくりかえされる」と不信感を抱きます。
 真澄さんは「息子を亡くした悲しみは二年十カ月たち、さらに深まっています。事故は風化させたくない。米国の人たちにこのことを聞いてもらいたかった」と訪米した理由を話します。
 二十四日、ミネソタ州ミネアポリスで開かれた民主的法律家の組織「ナショナル・ロイヤーズ・ギルド」の全国総会に出席。約二百人を前に、真澄さんは「母親として息子のことを伝えることが平和につながる種をまくことになるのではと思います」と発言。出席者の一人は「事故は恥ずかしいこと。申し訳ない」と夫妻に語りかけました。
 地域経済まで軍に依存し、米軍批判はタブーなことなど、夫妻にとって唯一の超大国・米国の実態をあらためて認識する旅にもなりました。一方で、同時多発テロ被害者遺族の会「ピースフル・トゥモローズ」の代表の一人、コリーン・ケリーさんら戦争に反対する国民の存在も知りました。寺田さん夫妻は「米国に来て良かったとストレートにいうことはできないが、(平和を求める)大きな力をみることができた」といいます。
(ニューヨークで遠藤誠二)



世界における原子力船の運航状況

原子動カ海中航行観測船の運航条件及び運航システ

潜水調査船等に用いる新動力源の調査研究



小出裕章さんと松田美由紀さんの質疑応答

https://youtu.be/_x5_i6BmVfU


$私にとって人間的なもので無縁なものはない$私にとって人間的なもので無縁なものはない


201110813 「放射能と子どもたち」in 沖縄 小出裕章先生
放射能と子どもたち 小出裕章先生講演会
https://youtu.be/OURFwaFOcUo



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水爆搭載米軍機墜落 スペインの村
放射能 45年後も脅威
(読売新聞 2011年7月12)
水爆搭載米軍機墜落 スペインの村

45年前 水爆が落ちた村は今

https://youtu.be/FgWCvpm_2rE


福島5年 チェルノブイリ30年
映像で問う 核と戦争
(東京新聞【こちら特報部】ニュースの追跡)2016年1月23年

 福島第一原発事故から5年になる今春、映画監督の鎌仲ひとみさん(57)と、映像作家グループ「NOddIN(ノディン)」が、核と戦争を問う映像キャンペーンを始める。国民の多くが望まない安保法制と原発再稼働が進められていく危うさを、あらためて考える試み。議論を広げるきっかけとして自主上映会の開催を募っている。
(中山洋子)

映像で問う 核と戦争

「人々つながるツールに」自主上映会募る

 「自主上映会のグループが福島の親子の保養キャンプをしたり、イベントを企画したり、どんどん活躍を広げている。上映会は仲間づくりにはすごくいい」
 二十一日に都内で開かれた映像キャンペーンのキックオフ集会で、鎌仲さんはキャンペーンの狙いを力説した。
 「NO WAR KNOW NUKES(戦争やめよう、核を知ろう)」と題した映像キャンペーンは、福島第一原発事故から五年に加え、四月にはチェルノブイリ原発事故から三十年の節目を迎えることから、全国で問題意識を共有しようと企画した。
 上映会では、鎌仲監督の「小さき声のカノン」(二〇一五年)、「ヒバクシャ 世界の終わりに」(○三年)の二作品の上映料を割り引くほか、核や戦争をテーマにしたノディンの映像作品を五本(本収録したDVDを貸し出す。
 「小さき-」は被ぱくから子どもを守るため模索する福島の母親たちを追った作品。「ヒバクシャ-」では、米国の核実験場近くの農家や劣化ウラン弾の被害に苦しむイラクの人々なども含めた被ばくの実相を描いた。どちらもこれまでに全国で上映され、共感を広げている。
 ノディンは、福島原発事故などをきっかけに東京を中心に活躍する映像作家らが一二年末に発足させたグループ。「ひっくり返すとNippon(日本)が見える」との思いを込め、政府の原発や安保政策に疑問を投げかける作品群を発表している。
 貸し出すのは、東京の日常に福島第一原発の建屋が爆発する映像を重ね、原発事故の痛みを可視化する映像作品や、玉音放送が準備されていた八月十四日深夜に空爆を受けた埼玉県熊谷市の「最後の空襲」の空疎さを描いたドキュメンタリー短編、シールズのメンバーたちとともに昨夏の国会前を切り取った作品などを予定している。
 約七十人が集まったキックオフ集会では、ノディンのメンバーで有名ミュージシャンの音楽ビデオも手掛けてきた丹下紘希さん(四七)が鎌仲さんと対談。丹下さんは「原発を作った人は事故を予見できたはずなのに『今』を優先してしまった。僕らも同じだ。なぜ『未来』を考えられないのか」と自戒を込めて語る。シールズの若者たちの一歩一歩が大きなうねりを生み出していく光景を目の当たりにし「あなたは何をやるのか?と問われた気がする。何もやってこなかったから今の状況がある」とも。
 鎌仲さんは「国の大きな目的のために多少の犠牲はしょうがないという考え方が、戦争を支える。自民党の改憲草案は『福祉』という言葉を『公益』に書き換える。苦しむ一人一人が守られず、個々の犠牲が見えなくされていく先に、戦争がある。今、どんな時代に生きているかに向き合いたい。私たちの作品を全国の人々がつながるツールにしてほしい」と訴えた。
 問い合わせは、ぶんぶんフィルムズ上映部=電03(6379)3938=へ。


映画「ヒバクシャー世界の終わりに」 予告編

https://youtu.be/loUp-5ie4kc

映画『小さき声のカノン』予告編

https://youtu.be/Wie--OFItJw

未来への手紙 / Dir TANGE KOUKI NOddIN
https://vimeo.com/92454677
未来への手紙 NOddIN


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