NHKスペシャル 2015年12月20日
新・映像の世紀「第3集 時代は独裁者を求めた」
http://dai.ly/x3j114s
http://dai.ly/x3j11b4
ミュンヘン近郊の山荘で、くつろぐ柔和な表情のヒトラー。その傍らには、23歳年下の愛人エヴァ・ブラウンの姿がある。物語は、地下壕でヒトラーと心中したエヴァの遺品の中から発見されたプライベートフィルムから始まる。
5000万を越える人々が犠牲となった第二次世界大戦。しかし、あの惨劇は一人の独裁者の狂気だけが生み出したものではない。
世界恐慌で資本主義に幻滅した人々はファシズムを支持し、世界中の企業がナチスへの支援を行った。
自動車王ヘンリー・フォードはナチスに資金援助したと言われ、空の英雄リンドバーグは、ヒトラーと手を組むことが世界を平和に導くと信じた。
アウシュビッツ収容所の大量の囚人管理を可能にしたのは、アメリカ企業(IBM)の開発したパンチカードシステムだった。
なぜ世界は独裁者を迎え入れたのか、なぜ止められなかったのか。
未公開映像から浮かび上がる、独裁者に未来を託し、世界を地獄に追い込んでしまった人々の物語である。
ヴェルサイユ条約 - Wikipedia
ヴァイマル憲法 - Wikipedia
ファシズム
とはディミトロフが言うように「金融資本の最も反動的な、最も排外主義的な、最も帝国主義的な分子の赤裸々なテロリズム独裁」なのであって、歴史を見れば明らかなように秘密警察や憲兵によるテロと恐怖の支配であり、反共デマなどを使って一切の平和的・民主的勢力の弾圧であり、他民族への最も野蛮な排外主義と侵略戦争の政策そのものです!(`・ω・´)
1919~1933年の ワイマール共和国の議会選挙の結果
NSDAP:ナチス党
SPD:社会民主党
KPD:共産党
ナチスは第一次世界大戦後に活動を開始し、テロやクーデターなどを繰り返して1932年7月31日 国会議員選挙で第一党になり、1933年1月30日 ヒトラー内閣が成立し、ナチスの支配を打ち立てました。その後、1933年3月5日のドイツ国会選挙中にドイツ国会議事堂放火事件が起こり、
炎上するドイツ国会議事堂
これを「コミュニスト(共産主義者)の仕業だ!」としてこれを口実に共産党と社会民主党を弾圧し、事件を政治利用して選挙後に共産党を非合法化すると同時にナチ党の議会過半数を無理やり得たのです。
選挙結果が出た数日おいて3月21日に全権委任法を提出し、23日に成立。
これらの流れで平和と民主主義の勢力にゲシュタポや強制収容所等を使ってナチス以外の政党と議会制度を停止・廃止して一党独裁を確立したのです。
(詳しくはナチ党の権力掌握 - Wikipediaを参照してください。)
思想的な特徴はドイツ人の人種的優秀性と世界征服の使命を強調してユダヤ人を排除する極端な人種的排外主義とり、内政的にはヒトラーに対する絶対服従を強制をとり、対外的には他民族抑圧と戦争と侵略の政策をとり、結果として第二次世界大戦を引き起こしホロコーストもたらしたのです。
「ナチスの手口に学べ」麻生発言の恐ろしさ
(日刊ゲンダイ)2013年7月31日
http://gendai.net/articles/view/syakai/143737
「ナチスの手法に学べ」――。麻生副総理の発言が波紋を広げている。29日、都内の講演会で憲法改正について語り、「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒の中で決めないで欲しい」と言った。ナチスを参考にしろとは“舌禍男”の麻生らしい言葉だが、単なる失言で片付けるわけにはいかない。
ワイマール憲法は1919年、第1次大戦に敗れたドイツで成立。主権在民や男女平等の自由選挙などをうたった進歩的な内容だった。
この憲法を骨抜きにしたのがヒトラー率いるナチスだ。33年、ヒトラー政権が樹立し、「全権委任法」を可決させた。この法律は内閣が自由に立法権を行使できるというもので、以後、ナチスは他国への侵攻やユダヤ人虐殺などに暴走し、ワイマール憲法は事実上消滅した。麻生の発言は、同じ手法で日本国憲法を改定すればいいという意味に解釈できる。
「当時のドイツといまの日本は酷似しています」と言うのは政治評論家の本澤二郎氏だ。
「ドイツ人は敗戦で多額の賠償金を取られ、経済が停滞して意気消沈していました。そこに強い国家を標榜するヒトラーが登場。国民の圧倒的な人気を得て政権を掌握し、ナチスの前に立ち向かったのは共産党だけという状況でした。現在の日本も同じ。長いデフレ不況で気分がふさいでいた国民は詐欺的なアベノミクスに引き付けられ、参院選で自民党を大勝させた。安倍政権を真っ向から批判するのが共産党くらいという点も似ています」
行き着く先は「96条改定→平和憲法破棄」なのだが、いまの日本人はその危うさを理解しているのだろうか。社会学者で作家の岳真也氏が言う。
「長引く不景気の中で、日本人はアベノミクスに一筋の光を見いだし、何も考えずに心酔している。批判精神も希薄になっています。これは為政者にとってすごく好都合な状況。大衆は安倍政権の操り人形みたいなものです」
これぞ安倍―麻生の正体なのだ。
https://youtu.be/2fKcFvDzBZo
市民の20世紀
第9回 引き裂かれた平和
ホロコースト
https://www.youtube.com/playlist?list=PL2hEjnCla-LMthx9NMZny5mE_ucGFQ9z_
※視聴注意
WW2(第二次世界大戦):
Liberation of Buchenwald & Dachau
(ブーヘンヴァルトとダッハウの解放):
"Lest We Forget" (忘れてはいけない)
(April 15-16, 1945)
https://youtu.be/86xR7IN83bQ
The Liberation of Auschwitz
(includes 1945 original Red Army footage)
https://youtu.be/0V0RMf2qU18
ソ連軍は、1945年1月27日にポーランドのアウシュビッツ強制収容所に足を踏み入れました。このソ連軍の映像は、ソ連軍によってアウシュビッツで解放された子供たちを示しています。 この強制収容所の数年にわたる運営中、アウシュビッツの多くの子供たちはナチの医師、ヨーゼフ・メンゲレによる人体実験の対象となっていました。
解放されたアウシュビッツの2,819人の収容者のうち、子供たちは180人 いました。そのうちの52人は8歳以下でした。 この子供たちはどのようにしてこの地獄を生き延びることができたのでしょうか。 彼らは、ネズミやウサギの代わりに医学研究に必要とされたため、生き延びることができたのです。 しかし、医師のライセンスを持ったドイツ人殺人者たちは、特定の子供たちには興味を持っていました。 彼らは双子を実験材料として求めていたのです。双子はメンゲレ博士やシュミット博士の特殊な研究材料だったのです。このカテゴリに属さない子供たちは、単に殺害されました。 幼児は小さな手に付けられた番号で識別されていました。
アウシュビッツ収容所に到着した犠牲者たちは、すべての所持品を手渡すように強制されました。 収容者の所持品は、定期的に梱包され、ドイツに輸送されて、市民に配給されたか、ドイツの産業のために使用されました。 アウシュビッツ収容所は1945年1月に解放されました。このソ連軍の映像は、アウシュビッツ絶滅収容所に移送された人々の所持品を市民やソ連軍の兵士たちがより分けている様子を示しています。
ナチスは女性を殺害する前に、髪の毛を剃りました。 大量の髪の毛が袋に詰められました。 20キロ、22キロの原材料がドイツの工場に送られたのです。 7千キロの髪の毛、それは140,000人の殺害された女性のものでした。 ファシストは死人を使って取引をしたのです。 彼らは人骨の肥料を製造し、ストレンにある会社に届けました。彼らは国営化された室内装飾産業の工場に髪の毛を売却したのです。 同産業の別の部門のために、追いはぎたちは死体の口の中から義歯を取り出し、金歯を集めました。 これらのすべての戦利品は、35もの倉庫に格納されました。 これは、眼鏡が格納された倉庫です。 収容者の10人に一人が眼鏡をかけていたとしても、これだけの眼鏡を集めるのにどれだけの人を殺害しなければならなかったのでしょうか。死人の服や下着もあります。 ドイツの誰が、殺害された幼児の服を着るのでしょうか。 この大量の服、この小さなワンピース、514,843着の男性、女性、子供の服が集められました。
彼らが最初共産主義者を攻撃したとき
「その建物(死体焼却炉)の前に1本の木が立っていて、そこに白く塗った板がかけてあり、黒い字で何やら書いてありました。
Baracke X
この板は、ダッハウで生き残り、最後にアメリカ兵によって発見・救出された囚人たちの、いわば最後の挨拶のようなものだったのです。つまり、彼らが、先に死んでいった仲間のために書いた挨拶です。こう読めました。
『1933 年から 1945 年までの間に、23 万 8765 名の人々がここで焼かれた』。それを読んだとき、妻が失神しそうになってわたしの腕に中に沈み、ガタガタ震えているのにわたしは気がつきました。わたしは彼女を支えてやらなければなりませんでしたが、同時に冷雨のようなものがわたしの背すじを走るのを覚えました。妻が気分が悪くなったのは、25 万人近くという数字を読んだためだと思います。この数字は、わたしにはどうということはなかった。
わたしはもう知っていましたから。その時わたしを冷たく戦慄させたものはいくらか別のこと、つまり『1933 年から 1945 年まで』という2つの数字だったのです。・・・1937 年の 7 月 1 日から 1945 年の半ばまでは、わたしにはアリバイがあります(注・その間彼は捕えられていた)。しかし、そこには『1933 年から』と書いてある。・・・1937 年の半ばから、戦争の終わりまでは、お前にはなるほどアリバイがある。だが、お前は問われているのだ。『1933 年から 37 年の 7 月まで、お前はどこにいたのか?』と。そしてわたしは、この問からもう逃れることはできませんでした。1933 年には、わたしは自由な人間だったのです・・・」
アメリカ軍に歓声を上げる解放されたダッハウ強制収容所の囚人
「ナチスがコミュニストを弾圧したとき、私はとても不安だった。が、コミュニストではなかったから、何の行動も私は行わなかった。その次、ナチスはソシアリストを弾圧した。私はソシアリストではないので、何の抗議もしなかった。それから、ナチスは学生・新聞・ユダヤ人と順次弾圧の輪を広げて行き、その度に私の不安は増大した。が、それでも私は行動しなかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧して来た。そして私は牧師だった。が、もうその時はすべてがあまりにも遅すぎた。」
「ナチスに責任を押しつけるだけでは十分ではない。教会も自らの罪を告白しなければなりません。もし教会が、本当に信仰に生きるキリスト者から成り立っていたならば、ナチスはあれほどの不正を行うことができたでしょうか・・」
マルティン・ニーメラー
チャップリンの史上ベストスピーチ
https://youtu.be/RzTmkoR6mMQ
申し訳ないが、私は皇帝になどなりたくない。
それは私には関わりのないことだ。
支配も征服もしたくない。
できることなら皆を助けたい。
ユダヤ人も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も。
私たちは皆、助け合いたいのだ。
人間とはそういうものなんだ。
お互いの幸福と寄り添って生きたいのだ…。
お互いの不幸ではなく。
憎み合ったり、見下し合ったりなどしたくないのだ。
この世界には、全人類が暮らせるだけの場所があり、
大地は豊かで、皆に恵みを与えてくれる。
人生の生き方は自由で美しい。
しかし、私たちは生き方を見失ってしまった。
欲が人の魂を毒し、
憎しみと共に世界を閉鎖し、
不幸、惨劇へと私たちを行進させた。
私たちはスピードを開発し、
自分たち自身を孤立させた。
ゆとりを与えてくれる機械により、
貧困を作り上げてしまった。
知識は私たちを皮肉にし、
知恵は私たちを冷たく、無情にした。
私たちは考え過ぎで、感じなさ過ぎる。
機械よりも、人類愛が必要なのだ。
賢さよりも、優しさや、思いやりが必要なのだ。
そういう感性なしでは、
世の中は暴力で満ち、
全てが失われてしまう。
飛行機やラジオが、私たちの距離を縮めてくれた。
そんな発明の本質は、人間の良心に呼びかけ、
世界がひとつになることを呼びかける。
今も、私の声は世界中の何百万人もの人々のもとに届いている。
何百万もの絶望した男性達、女性達、小さな子供達。
人々を苦しめる組織の犠牲者たち。
罪のない人達を投獄させる者達。
私の声が聞こえる人達に言う…、
絶望してはいけない。
私たちに覆いかぶさる不幸は、
単に過ぎ去る欲であり、
人間の進歩を恐れる者達の憎悪(ぞうお)なのだ。
憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶えるであろう。
人々から奪いとられた権力は、人々のもとに返されるだろう。
決して、人間が永遠に生きないように、
決して、自由が滅びることもない。
兵士たちよ、獣たちに身を託してはいけない。
君たちを見下し、奴隷にし、人生を操る者たちは、
君たちが何をし、何を考え、何を感じるかを指図する。
そして君たちを鍛え、食事を制限する者たちは、
君たちを家畜として、ただのコマとして扱うのだ。
身を託してはいけない。
そんな自然に反する者たちなどに。
機械人間たちよ、
機械のマインド、機械の心を持つ者たちよ、
君たちは機械じゃない。
君たちは家畜じゃない。
君たちは人間だ。
心に人類愛を持った人間だ。
憎んではいけない。
愛されない者が憎むのだ。
愛されず、自然に反する者だけだ。
兵士よ、奴隷を作るために闘うな!
自由のために闘え!
『ルカによる福音書』の17章に、
「神の国は人間の中にある」と書かれてある。
一人の人間ではなく、
一部の人間でもなく、
全ての人間の中なのだ。
君たちの中になんだ。
君たち、人々は力を持っているんだ。
機械を作り上げる力、
幸福を作る力を持っているんだ。
君たち、人々が持つ力が、
人生を自由に、美しくし、
人生を素晴らしい冒険にするのだ。
民主国家の名のもとに、その力を使おうではないか。
皆でひとつになろう。
新しい世界のために闘おう。
常識ある世界のために。
皆に雇用の機会が与えられ、君たちに未来が与えられ、
老後に安定を与えてくれる世界のために。
そんな約束をして、獣たちも権力を伸ばしてきた。
しかし、奴らは嘘つきだ。
奴らは約束を果たさない。
これからも果たしはしない。
独裁者たちは自分たちを自由にし、人々を奴隷にする。
今こそ、闘おう。
約束を実現させるために。
闘おう。
世界を自由にするために。
国境のバリアを失くすために。
欲望を失くし、嫌悪と苦難を失くすために。
理性のある世界のために闘おう。
科学と進歩が全人類の幸福へ導いてくれる世界のために。
兵士たちよ、民主国家の名のもとに、皆でひとつになろう!