高浜原発 再稼働へ
仮処分を取り消し
福井地裁 大飯も差し止め却下
新潟日報 号外 2015年12月24日
福井地裁(林潤裁判長)は24日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働を差し止めた4月の仮処分決定を取り消した。地元同意の手続きも終えており、関電は1月下旬から順次運転を始めたいとしている。原子力規制委員会の審査に合格した原発では、九州電力川内原発工、2号機(鹿児島県)に次ぐ再稼働となる見通し。
福井地裁の樋口英明裁判長(名古屋家裁に異動)は4月14日、規制委の新規制基準を事実上否定、高浜3、4号機の再稼働を禁じた。関電は決定を不服として、福井地裁に異議を申し立てていた。
住民側は2基の再稼働禁止を求め、名古屋咼裁金沢支部に不服を申し立てる方針。
林裁判長は24日、周辺住民らが申し立てた関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止め仮処分についても住民の主張を却下する決定を出した。
異議の審理では、設備の耐震安全性や基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)の策定方法の合理性、規制委の新規制基準の妥当性などが争点だった。
原発の再稼働には地元の同意が必要で、高浜3、4号機が立地する高浜町の野瀬豊町長と福井県の西川一誠知事は既に再稼働に同意している。
高浜原発を中心に福島原発事故による土壌汚染図との重ね合わせ
ERI版SPEEDIによる
原発事故時の影響範囲推定
④若狭湾立地原発(北風系)
青山貞一 鷹取敦
環境総合研究所(東京都目黒区)
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-3d003.htm
高浜原発事故時 北風 風速2m/s
高浜原発、福井県知事の再稼働同意および空虚な「国の責任」に抗議
…国は、福島原発事故で「責任」を果たしたか?
国際環境NGO FoE Japan
原子力規制を考える市民の会 2015年12月22日
http://www.foejapan.org/energy/news/151222.html
本日、福井県の西川一誠知事が関西電力高浜原発3、4号機の再稼働への同意を表明しました。
知事は、安倍晋三首相が今月18日の原子力防災会議で、再稼働のみならず防災対策や廃炉、使用済み燃料対策など原子力政策全般に責任を持って取り組むと発言したことを評価したといいます。
しかし、現在進行中の福島原発事故で大量の汚染水が流出し続け、多くの避難者が窮状のなかに置き去りにされている中、果たして国は「責任」を果たしているのでしょうか。また、福島原発事故を引き起こした無責任な原発推進政策に対して、国は「責任」をとったのでしょうか。
原発の40年超運転や廃炉、高速増殖原型炉「もんじゅ」の存廃についても、国が「約束」したと報じられていますが、トラブル続きの「もんじゅ」はすでに破綻が明らかであり、「40年超」の老朽原発の運転をもし約束したとしたら、これは大問題です。
さまざまな危険に目をつぶり、再稼働のために形だけ「責任」を口にする――これは福島原発事故を引き起こした無責任体制と同じです。
高浜原発の避難計画に関しても、実効性があるとは到底いえません。避難の前提となる放射性物質の放出率は福島原発事故の1,000分の1程度と甘い想定です。要援護者の避難先・避難方法、安定ヨウ剤の配布方法など不明なことは山積しています。
高浜原発には安全上も問題があると、福井県原子力安全専門委員会の委員からも具体的に指摘があったのにもかかわらず、これらの疑問に関してはきちんとした回答が得られていません。実質的な汚染水対策はとられておらず、地震動策定には元原子力規制委員が過小評価を指摘する経験式が使われています。耐震評価も計算上安全を取り繕うだけのものとなっています。
県主催での住民への説明会も開催されていません。
こうしたすべてのことを置き去りにして、「国が責任をとる」という形だけの空手形をきらせ、住民のいのちと安全を脅かして再稼働を進めることは間違いです。
真摯に福島原発事故と向き合い、事故の収束および被害者の救済のためにこそ国は責任を果たすべきです。そして原発の再稼働の是非、避難計画については、少なくとも、福島原発事故の最終的な検証を踏まえ、住民・国民の意見を十分ききとり、公開の場での議論を踏まえて決定するべきです。
再稼働反対(`・ω・´)
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クリスマスイブの「不当な」贈り物 (´・_・`)
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