【ペイフォワード環境情報教室]130722小出裕章先生Vol.034
http://youtu.be/hlPNBIA0hYM
【ペイフォワード環境情報教室】「太郎さんからサポートの依頼のようなものがあれば、 私はもちろん全力でそれを果たしたいと思います」小出裕章先生7/22(文字起こし)
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sawada:
2013年7月に行われた参議院選挙で
脱原発を掲げて初当選を果たした山本太郎さんと歩む脱原発への道についてご意見を伺いました。
昨日参議院選挙が開票になりまして、山本太郎さんが前回の衆議院選を経て今回初当選をしました。
「反原発」という事を掲げてですね、初めて一筋の光が見えたというふうにちょっと思われていますが、小出先生からみて、今後山本さんがどういう形で活躍されるか?
どういった形で私どもがサポートしていったらいいのか?
何かご意見があればぜひ、いただけますか。
小出:
はい。今回の選挙の結果は全くもって悲惨な結果だったと私は思います。
それでも太郎さんが当選したという事は、そんな悲惨な中でも一筋の希望です。
わたしにとっても嬉しいですし、太郎さんには、この場を借りて「おめでとうございます」とお伝えしたいと思います。
ただし、これから太郎さんを待っている仕事というのは、大変困難の多い仕事だと思います。
皆さんは太郎さんが当選したので、太郎さんにあれもやってほしい、これもやってほしいと願うかもしれませんけれども、いくら私たちがそれを願ったとしても、政治というものは巨大な流れで動いていますので、太郎さんがどんなに頑張ったところで実現の出来ない問題はもちろん山ほどあるし、一つでも実現できるのか?とむしろ私はそんなふうに思ってしまいます。
それですので、なにか太郎さんが当選したからといって、一切を太郎さんに預ける、太郎さんに期待してしまうというようなことは決してしてはいけないと思います。
sawada:
そうですね、今までも先生は政治には期待しないというお話をされていましたが、ついつい期待してしまうのはもちろんある中で、そうしますと、私たちがなにかしなければいけない。
その中で小出先生というのは今まで日本の原発の歴史の中でここを研究したという形である意味山本太郎さんが初めて政治界の小出先生といえる位孤高の立場にこれからなっていくイメージがあるんですけれども、そんな中どうやったら、今心構えというお話を頂いていますが、私たちは期待しない、私たちは私たちのやれる事をやるんだという事があるかと思うんですけれども、山本さん、今どうしていったらいいもんでしょうね。
エールは、エールは送らないといってもでしょうかね?
小出:
もちろん太郎さんをサポートしなければいけません。
太郎さんからなにかサポートの依頼のようなものがあるのであれば、私はもちろん全力でそれを果たしたいと思いますし、お一人お一人の方が、太郎さんからなにかやってほしいというような事があるのであれば、必ずやり遂げて欲しいと思います。
しかし、太郎さんに対して、私たちの側から「あれをやってほしい」とか「これをやってほしい」というような依頼は決してするべきではないと思います。
太郎さんという、非常に個性的で優れた方がいるわけですから、私はもうひたすら彼の個性を生かして、彼が彼らしく活動をすると。
そうして、もし私たちに彼の個性をサポートできるようなことがあるのであれば、それをするという事がいいのだと思います。
sawada:
そうしますと、反原発の中で原発の収束というのは一番大きい所がありますけれども、そういったところでもし小出先生にお声がかかれば「喜んで」というところでしょうか?
小出:
太郎さんから、なにか私にアイディアを出せとかですね、えー、国の方との喧嘩も多分これからたくさんしないといけないと思いますが、そういう時の、ま、喧嘩のための手段を提供しろといわれるのであれば、もちろん私は喜んでそれをやります。
しかし、私自身がこれまで原子力に抵抗をしてきたのですけれども、何一つ実現できないまま、福島第一原子力発電所の事故に至ってしまったのです。
そういう意味で言えば一人一人の人間の力というものは、国家、あるいは歴史の流れというものに比べれば圧倒的に非力なんです。
もうそれは認めるしかありませんので、太郎さんも、多分彼は彼なりに頑張ってくれるだろうと思いますけれども、でもそれで今の原子力が止められるとか、そのように期待するとすれば私は誤りだと思います。
sawada:
そうしますと、小出先生はじめ皆さんスキルのある方、もしくはそれぞれの分野でみなさんも太郎さんの事をサポートできればというところであるんでしょうけれども、そういう意味で先生今回選挙戦をみられていて、三宅洋平さんという新しい方が出ておられましたけれども、どうご覧になっていますか?
小出:
はい、ネットで拝見しました。
大変優れた方だなと思いましたし、彼はミュージシャンなわけで、彼の才能全てを使って、現在の世界に向き合おうとしている。
「とっても素敵だなぁ」と思いました。
彼も本当であれば当選してくれたら良かったと思いましたけれども、結果は残念なことになってしまいました。
でも、一人一人の人達が「それぞれ持っている自分の個性というものを輝かせて生きるという事が一番大切なんだ」という事を改めて示してくれたという意味では、三宅さんもとっても輝いて私には見えました。
sawada:
そうですね、そんな中で私どもも先生のご指摘の通り太郎さん等に期待するだけじゃなくて、自分達でなにか発信して、自分たちでやれる事をやるんだというのが今回スタート地点かと思います。
今そんな中で私どもがしなければならない課題、もしくは先生の方で今こんなことをしていきたい、もしくはこうすべきだというようなご提案とかがあればお願いできますか。
小出:
私は長い間原子力の場で生きてきた人間で、原子力の場で私が担わなければいけない仕事というのはもちろんこれからもあると思いますし、何を私がしたいかというようなことを、私の個人的な希望というかやりたい事を言えというのであれば、沢山あります。
たとえば、福島第一原子力発電所の事故を引き起こしてしまった責任のある人たち、いわゆる原子力ムラ、原子力マフィア、と呼ばれるような世界にいた人たちを、まずは全員刑務所に入れたいと私は本心願っています。
残念ながらそうする力が私にはありませんが、それでも彼らの責任というものをこれからも追及していきたいと思っています。
それは、原子力の場にいる“私”という人間のやるべきことだと思っていますが、普通の方々もちろん私のような原子力の場にいるわけではありませんので、やはりそれぞれの方がそれぞれの場で、「自分にとって何が大切な事なのか」という事を考えていただいてそれをやり遂げるという事が大切なのだと思います。
sawada:
ありがとうございました。
そしたら今後ですね、山本太郎さんをはじめ、活躍される事だと思いますけれども、あのぜひ、小出先生のご活躍を私どもも自信も見守らせていただきながら、是非何か新しいムーブメントの光の動きが出来ればなと思っておりますので、今後とも先生からの発信もぜひお願い出来ればなと思っております。
小出:はいありがとうございます。
sawada:ぜひよろしくお願いします。
小出:はい、よろしくお願いします。
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「自分にとって何が大切な事なのか」個性を生かして自分らしく活動する 小出裕章
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