皆様いかがお過ごしですか?
ちょいと体調不良でしばらくブログを更新をお休みしていました(;^ω^)
お休みしていたメインブログを少しずつ再開したいと思います(^-^)/
体調というと直近の検査では薬を変えたおかげか尿酸値は劇的に下がったのですが、相変わらず、クレアチニン値や尿素窒素値が高く慢性腎臓病であるのは変わりがないです…(´・ω・`)
その他肝臓の諸値や血糖値・HbA1c等は全くの正常値なんですけれどね~(^0^)中性脂肪がやや高めでしたが…(;^ω^)
七月中頃から八月中旬にかけての怠さや眠たさは、今まで体験したこともないように強烈でした…尿酸値を下げるための新規薬の副作用?好転反応?と体力低下と夏バテが重なったのでしょうか…?(。-_-。)主治医からきっぱり「水分不足です」と指摘されちゃいました…( ̄▽ ̄;)
この八月は仕事終わりに帰宅後寝てばかり…短いお盆休みはさすがにお墓参りは行きましたけれど…しんどかった~(^0_0^)
と、いうことで徐々に体調が戻ってきましたのでブログを再開することにしました。これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m
泥沼のイラク内戦・高遠菜穂子がイスラム国出現の真相を語る(ラジオフォーラム#140)
https://youtu.be/YKFDuNGi0Kg?t=14m35s
14分35秒~第140回小出裕章ジャーナル
原発への危険「相手の原子炉を破壊してしまえば、爆弾で破壊する以上に膨大な被害を与えられるわけですから、戦争になれば何でもあると覚悟しなければいけません」
http://www.rafjp.org/koidejournal/no140/
「地上でとぐろをまく双頭の天龍」(小田まゆみ 作)
西谷文和:
今日はですね、テロなどの攻撃を受けた場合、原発はどうなるのかについて、お聞きしたいと思います。
小出さん:
よろしくお願いします。
西谷:
例えばですね、「首都圏から一番近い原発はどこですか?」っていう質問が出た時に、それは東海ではないかとか、いろいろ思うわけですが、これ一番近いのは横須賀かもしれませんね。
小出さん:
そうです。「首都圏から一番近い原発はどこか?」と言われれば、それは東海原発ですけれども、「一番近い原子炉はどこか?」と言われれば、横須賀です。
ジョージ・ワシントンが今、横須賀を母国にしていますけれども、ジョージ・ワシントンに積まれてる原子炉というのは、あまり大きくない原子力発電所の原子炉だとすれば、ほとんど同じぐらいの規模の原子炉なのです。
そして日本の国というのは、「原子炉というものは危険なものだから、ちゃんと安全審査をして、安全性を確認しない限りはお墨付きを与えないのだ」と言ってきたのです。でも、そのちゃんとした安全審査そのものがインチキであって、福島第一原子力発電所の事故が事実として起きてしまったわけですけれども、例えば、日本に入ってくる米国もジョージ・ワシントンを含めた原子力空母、あるいは、原子力潜水艦の原子炉というのは、全く何の審査も受けないまま入ってきてしまっているわけです。
それが事故を起こせば、もちろん発電所の事故と同じような被害が出てしまうわけですけれども、日本の政府は米国のものに関しては自由に行き来させてしまうという、そういうことになっているわけです。私は「日本というこの国は米国の属国だ」とずっと言っていますけれども、原子力の世界にいれば、そのことがよく分かります。
西谷:
ちなみにですね、私イラクを取材するのですが、イラクは1981年にオシラク原子炉というのがイスラエルによって空爆されてるわけですね。
小出さん:
そうです。ミサイルで破壊されました。
西谷:
つまり原子炉を持つというのは、もうそれ標的になるというのは、もうこれは世界水準ですよね?
小出さん:
もちろんそうです。戦争をやってる当事国としては、相手の原子炉を破壊してしまえば、爆弾で破壊する以上に膨大な被害を与えられるわけですから、戦争になれば何でもあると覚悟しなければいけません。
西谷:
ということはですよ、今回のいわゆる戦争法案でですね、自衛隊が戦争に組み込まれた場合、おそらくこういうことは想像したくないわけですが、ターゲットとしては、原子炉が一番狙われる可能性もあるということでしょうか?
小出さん:
当然です。ですから日本の今回の戦争法案では、同盟国と一緒に戦争に行くと言ってるわけであって、日本というこの国自身が同盟国という、要するに米国なんですけれども、米国の属国として戦争の片棒を担ぐということを宣言するわけです。
そうなれば、米国と戦う国にとっては日本は敵国になる。当たり前のことなのであって、日本も攻撃を受けるということは、初めから覚悟しなければいけません。
日本というこの国は、先の戦争で負けてしまったがために、これからどうやって世界の平和をつくっていくべきなのかというなかで日本国憲法ができたわけですし、その日本国憲法の前文には、「自分の国の安全というのを軍隊で守るのではなくて、諸外国の公正と信義に信頼して、我が国の安全を守ると決意した」と書いてあるのです。
ですから、どこか同盟国とか自分の仲間なんていうことをつくって、また別の国を差別して敵国をつくるというようなことはしない、「諸外国の公正と信義に信頼する」と言ってるわけです。そうやって日本が70年間まがりなりにも戦争に行かなかった、戦争で死者を出さなかったという歴史を築いてきたのですけれども、安倍さんはもう今や同盟国と一緒に戦争に行くと、相手という敵国をつくるということを言ってるわけですから、大変危険な状態に今、落ちていっていこうとしているわけです。
西谷:
ここで、ちょっと川内原発のことについてお聞きしたいのですが、日本の原発、全部止まってましたよね? つい最近まで。そこで、有識者がというか科学者がおっしゃってたのはですね、4年間止めていたわけですから、燃料プールがかなり冷えていると、水冷でやっていたものが。それがだいぶ冷えたので、空冷ね、空気で冷やす、より安全な方法にも持っていけたのではないか。しかしここで、また動かしたので、また燃料プールを冷やさないといけない。つまりこの再稼働をするということによって、さらにまたこの水冷でいかなあかんというね、リスクが高まるのではないかとおっしゃってましたが、これはどういうふうに考えたらよろしいでしょうか?
小出さん:
もちろん、そうですけれども、ちょっと今の西谷さんの説明の仕方、誤解があるかもしれませんので、ちょっと発言させて下さい。
原子炉というのは、ウランを核分裂させて動かすわけですけれども、核分裂させた直後の燃料の中には膨大な核分裂生成物というのが溜まっていて、猛烈に発熱しています。ただし核分裂生成物の中には短い寿命の放射性物質があって、それは原子炉の運転を止めれば、かなり素早く減っていってくれるのです。
ですから原子炉を止めて、使用済み燃料プールの中に燃料を移して、何年か経てば発熱量がずいぶん減ってくれて管理がしやすくなる。場合によっては、水冷などしなくて空冷でも冷やせるという状態になるわけです。
実際に、川内原子力発電所も4年間全く動いていなかったわけですから、原子炉を動かして生み出された核分裂先生物のほとんどは寿命を迎えて減ってくれていて、これからなら、まあ空冷でもなんとかなるだろうというところまで来ていたわけですけれども、また原子炉の中で核分裂の連鎖反応を始めてしまいましたので、原子炉の中で新たに核分裂生成物がどんどんまた生み出されてしまうということになっているわけです。
事故にでもなれば、福島第一原子力発電所の事故でそうであったように、原子炉が溶けてまうという危険も抱えてしまったわけですし、仮に原子炉の中で溶けなかったとしても、それを一度、使用済み燃料プールの中に移したとしても、そこでまた発熱を続けてしまう、空冷で管理するということがもうできなくなってしまったという、そういうことです。
西谷:
再稼働するということによって、そうなってしまったということですね?
小出さん:
そうです。ですから再稼働なんてもともとしてはいけなかったわけですし、やればやるだけ新たな危険というものを私達が抱えてしまうということになりました。
西谷:
特に、川内原発は断層の近辺に建ってるということや火山があるということやいろいろ言われてますけど、前もおっしゃったように、原発というのは天井が薄いので、例えば大きな火山岩がドンと落ちただけでも潰れちゃいますよね?
小出さん:
天災というのは、私たち全く想像もつかないようなかたちで、ある時に襲ってくるわけです。福島第一原子力発電所の事故だってそうでしたし、川内原子力発電所の原子炉建屋の上に、大きな火山岩が落ちてくるということだって、誰も期待はしないけれども、起こり得ると思っていなければいけないと思います。
西谷:
わかりました。テロという攻撃に関しても、そういう火山ということに関しても、もう非常に脆弱なつくりであるということですね?
小出さん:
そうです。
西谷:
はい。本当に、再稼働というのを止めなければいけなかった、今からでも遅くないと思いますねえ、もう止めないといけませんね。
小出さん:
はい。そう思います。
西谷:
はい、よくわかりました。小出さん、ありがとうございました。
小出さん:
ありがとうございました。
オシラク・オプション~イスラエル
イラク原子炉攻撃の全貌~
http://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ref=em_over&ch_userid=fx_keaton&prgid=34009134&categid=all&page=1
世界を悪夢に覆い尽くしたブッシュ政権が終わろうとしている。彼の残した最大の過ち、それはイラク戦争である。イラク戦争における「予防的先制攻撃論」の原型になった事件は、イスラエルのイラク空爆事件(1981年)にあった。これを「オシラク・オプション」という。
1981年イスラエルはイラクのオシラク原子炉を空爆した。自国の安全保障のための先制攻撃はどう決断され実行されたのか、現代にどんな影響を与えたのか、克明に描く。
中東での「核の拡散」は今、最も深刻な安全保障問題。1981年6月、イスラエルのF16戦闘機はイラクで完成間際だったオシラク原子炉を空爆した。原爆を持つというサダム・フセインの野望を、イスラエルは国家存亡の危機と考えた。空爆作戦は後に「オシラク・オプション」と呼ばれ、自国の安全保障のためには先制攻撃もいとわない戦略の先例となった。攻撃はどう決断され、実行されたのか? そして現代への影響を克明に描く。
原発攻撃被害を極秘研究。1.8万人死亡の試算を公表せず
http://dai.ly/x2m4ft1
SEALDs運動は2015年の安保闘争なのか?
(ラジオフォーラム#138)
https://youtu.be/3MDOGVzNVe4?t=14m49s
14分49秒~第138回小出裕章ジャーナル
原発は海温め装置?「海の水をまず引き込んで、その水の温度を7度上げて海へ戻します。その流量が1秒間に70トン」
http://www.rafjp.org/koidejournal/no138/
西谷文和:
今日は先日、小出先生の書かれた本なんかを読んでると、「原発というのは海温め装置だよ」という一文が出てきたのですが、これはどういうことでしょうか?
小出さん:
はい。原子力発電所も火力発電所もいわゆる蒸気機関と私達が呼んでいるものでして、
例えば原子炉の場合、水をまず沸騰させるために、ウランの核分裂のエネルギーで水を沸騰させるわけですが、その使ったエネルギーのうち、電気に変換される部分はわずか3分の1しかない。
西谷:
3分の1?
小出さん:
はい。残りの3分の2の熱は、もうどうにも使いようがなくて捨てるしかないというそういう機械なのです。そしてどうやって捨てるかと言うと、海水を敷地の中に引き込んで、その海水を温めて、また海に戻すというやり方をしているのです。発生した熱のうちの3分の2、つまり本体を海を温めるために使っているというそういう機械ですので、発電所というよりは、むしろ海温め装置と呼ぶべきだと、私が数少ない恩師と呼ぶ水戸巌さんという人が、私が学生の頃に教えてくれました。
西谷:
先日、私、新潟県の刈羽原発の所に行ったんですけど、地元の方が「原発の周りにイルカが出る」って言うんですよ。これ、なんか地球温暖化かなと一瞬思うんですけども、もしかしたら、原発があったかいのでイルカが来た、そういうことも可能性としてはありますかね?
小出さん:
もちろんあります。今日では、100万キロワットという原子力発電所が標準になっているのですが、その原子力発電所では海の水をまず引き込んで、その水の温度を7度上げて海へ戻します。その流量が1秒間に70トン。(゚д゚)!
西谷:
7度上がった水が70トンも流れてくる?
小出さん:
1秒毎にですね。
小出さん:
はい。日本には、1秒間に70トンを超えるような大きな川は、30もないというくらいの巨大な温かい川がそこにできてしまう。全く違う生態系になってしまって、それまで、そこに生きてきた生き物は生きられなくなりますし、あったかい海が好きという今度、生き物がそこに集まってくるということになるのです。
西谷:
福島第一原発の漁協を取材した時に、漁師さん達がこそっと、「福一が動いてた時は、なんか巨大なスズキが捕れた」とかおっしゃってましたが。
小出さん:
私は魚類学者じゃありませんのでよくわかりませんが、そんな可能性も含めて、やはりきちっと調べるというのが科学的な態度だと思います。
西谷:
そうですね。そこで、この7月28日付の毎日新聞に、東電が汚染水放出を漁協に頼んで、漁協はそれを容認しちゃったわけですが、やっぱりこの原子力ムラがこの漁協に対して、あちこちあるパターンなんですけども、かなりそういう補償金なんかを積んでいるということも考えられるんでしょうねえ。
小出さん:
もちろんです。要するに、東電としてはカネで漁民の口を塞ぐというようなことをずっとやってきたわけですし、今の福島第一原子力発電所の状況を考えれば、放射能汚染水のコントロール、基本的にはもうできない状況になっているわけですから、あとは漁民の口をカネで封じるという以外ににはやりようがないと思います。《゚Д゚》
西谷:
凍土壁とかいろいろ言ってますけど止まらないですよねえ、この汚染水。
小出さん:
止まらないです。たぶん今後もトラブル何度も何度もあるだろうと思います。
西谷:
海への汚染も止まらないし、大気中の汚染もまだまだ下がっていないと思うのですが、原子力規制委員会の田中俊一委員長が、「自主避難されてる方は、自分は嫌だからということで避難してる人」ということをおっしゃった上でですね、「国が自主避難者を支援する必要はない」という考え方を示したんですが、このことを聞かれてどう感じられてますか?
小出さん:
怒りに震えました。本当に今、苦難に落とされている人達は、何も悪いことをしたわけではないのです。
東京電力が「放射能なんて撒き散らさない」と言ってきたにも関わらず、大量の放射性物質をバラまいた。日本の国も「東京電力の原子力発電所が大事故を起こすことなんてない」と言ってお墨付きを与えてきたわけですけれども、それが全て嘘だったわけです。そのために今、苦難に落とされてしまって、さまざまに言葉では言いようのない多様な困難というのを負わされているわけです。
その人達を何とか支援する、支えるということが東京電力と国のまずはやらなければいけない責任だと、私は思います。そして田中俊一さんも、今は原子力規制委員会の委員長になっていますけれども、もともと原子力ムラ、原子力マフィアの中心人物だったわけで、福島第一原子力発電所の事故に対して重たい責任のある人です。
その人が自分がやったこと、自分が苦難を負わせた人達に対して、「何の賠償もしないでいい」というようなことを言うというのは、本当に異常な世界なんだなと私は思います。(´・ω・`)
西谷:
この規制委員会の委員長になっておられるということ自体が問題だということでしょうか?
小出さん:
そうです。原子力マフィアの人達を規制委員会などに本当はしてはいけなかったわけですけれども、今の原子力規制委員会は、ほとんどが原子力マフィアの人達が占めてしまっているという状況で、原子力マフィアとしては誰も責任をとらないまま、原子力発電所の再稼働に行きたいということで、原子力規制委員会という組織自身を作ってきているわけですから、本当におかしな世界だなと思います。
西谷:
これね小出さん、例えば、安倍内閣の下で有識者委員会とか第三者委員会という名前だけがなんか聞いてるんですけども、そこにいるのはみんな安倍内閣のお友達であったり、原子力ムラの方であったりしますから、こういうこと自体が欺瞞だということと考えてもいいんでしょうか?
小出さん:
はい。私はそう思います。
西谷:
わかりました。ほんとにね、自主避難者、まだまだ苦難されております。もっともっと支援が必要だということでしょうね。
小出さん:
はい。もちろんです。何の罪もない人達を苦難に陥れたわけですから、国として彼らを支えるというのは、当然やらなければいけないことだと私は思います。
西谷:
はい、よく分かりました。小出ジャーナル、自主避難者も支援していこうということで、よく理解できました。以上、小出裕章ジャーナルでした。小出さん、どうもありがとうございました。
小出さん:
ありがとうございました。
安倍親衛隊フジテレビが御用記者・田崎史郎と結託してSEALDsを騙し討ち! 学生相手に恥ずかしくないのか
(リテラ)2015.09.14
http://lite-ra.com/2015/09/post-1483.html
美輪明宏が「安倍首相も自民党に投票した人もまず自分が戦地に行きなさい」と一喝!
(リテラ)2015.07.14
http://lite-ra.com/2015/07/post-1280.html
昨日、本サイトで、スタジオジブリの宮崎駿監督が、外国特派員協会主催の記者会見で、安倍政権を痛烈に批判したことをお伝えした。同じく高畑勲監督もまた安保法制と改憲への動きに強い懸念を表明しているスタジオジブリだが、そんなジブリが無料で配布している小冊子「熱風」の8月号で、ある人物が舌鋒鋭く安倍首相をこき下ろしていることは、まだあまり知られていないだろう。
その人物とは、ジブリ作品にも声優として参加している、あの、美輪明宏だ。「熱風」で始まったジャーナリスト・青木理氏によるインタビュー連載で、第一回のゲストとして登場。「戦後70年」をキーワードにするこの対談のなかで、美輪は安倍首相らにこんな提言をしている。
「(人間は)失敗を繰り返してばかりいる。安倍さんや、石破(茂)さんや、麻生(太郎)さんにしても、みなさん、言い出しっぺの責任を取っていただいて、徴兵制になるならば、まずご自分が、年齢に関係なく、鉄砲を担いで、鉄兜をかぶって、まず第一線に出ていただく。それから、お子さんも、孫も、きょうだいも、それから娘さんのボーイフレンドも、全部一緒に連れ立って第一線に、まず最初に出ていただく。もちろん一兵卒でね」
それほど戦争がしたいのならば、首相自ら親族も含めてお手本を見せてもらいましょう──記事を通読すれば、これは冗談でも皮肉でもなく、美輪の本気だということがわかる。ある年代より下の人たちからしてみると、あの紅花色の髪色と『オーラの泉』などでの“スピリチュアル”イメージが強いだろうが、今年80歳になった美輪は、長崎で原爆にも被爆している戦争体験者である。青木氏との対談のなかでは、むしろ冷徹なまでの口調で安倍政権の本質をえぐり、安保法制について、自身の戦争体験談を交えながら分析する。
「私は笑ってますね。学習能力がないということでしょう。第二次大戦と同じ。歴史に学んでいないんです。
日本は、実は戦争ができない国、不可能な国です。大正10(1921)年に暗殺された原敬が言っていたように、日本には何の資源もない。石油も鉄もニッケルも、何も採れない。食料自給率もいまや40%を切って、ほとんど輸入に頼っている」
「とにかく知力が足りないんです。あるのはやまいだれの方の『痴力』。それと情念。それだけ」
以下略
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-248868-storytopic-271.html
再稼動、戦争に通底するこの国の「無責任」
(東京新聞【こちら特報部】)2015年8月12日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015081202000140.html
東日本大震災の月命日である十一日、九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)が再稼働した。仮に事故が起きても、誰も責任を取らないことが前提にある。十五日に敗戦七十年を迎える先の戦争も、その責任はずっと曖昧にされてきた。時代を超えて、この国の政治権力を貫く「無責任」。市民たちの抵抗はある。しかし、無関心と沈黙も色濃い。権力の無責任と市民の責任を考えた。
(木村留美、榊原崇仁)
責任は誰も取らないし、取れないー。今回の再稼働が暴挙とされる理由だ。
国の最高責任者である安倍晋三首相は「原子力規制委員会が規制基準をクリアしたと判断した原発は再稼働を進める」と規制委にげたを預けてきた。
その規制委の田中俊一委員長は、五日の会見でも「(基準を満たしても)絶対安全とはいえない」と繰り返したうえ、一定の責任は認めつつも、責任の所在は「しゃくし定規にいえば事業者」と言明した。
事業者である九州電力や電気事業連合会はどうか。いずれも「一義的な責任を負う」としつつも、「一義的」の範囲については「どこからどこまでと限定はできない」(電事連)「当事者としてという意味」(九電)と曖昧だ。電事連担当者は行政などの責任につい
ては「私たちが申し上げる立場にない」とした。┐(´д`)┌
結局、事故のツケは住民と消費者に回されそうだ。福島原発事故の賠償額の見通しは既に七兆円を超えている。除染も含めた事故処理の主な原資は、電気料金や税金にほかならない。
原発の存在自体が未来への無責任ともいえる。使用済み核燃料を再利用する核燃サイクルは稼働のめどが立たず、原発から出る放射性廃棄物の最終処分場候補地も決まらない。「トイレなきマンション」という構造欠陥はそのままだ。
こうした「無責任」の構図は原発再稼働にとどまらない。新国立競技場(東京都新宿区)建設計画の白紙撤回問題では、文部科学省のスポーツ・青少年局長が事実上、更迭された。
だが、下村博文文科相は国会で「定例の人事で責任を取らせたものではない」と明言。安倍首相は「責任は私に」と国会で答弁したものの、責任の取り方については「五輪を成功させること」とけむに巻いた。┐(´д`)┌
七日には、整備計画の経緯を調べる第三者委員会が開かれた。九月中旬に最終報告がまとめられるが、文科省の担当者は「委員会は経緯について調べるにすぎない。処分となると別の話だ」と取材に答えた。
無責任は、借金が一千兆円を超えた国の財政にも及ぶ。政府は国と地方を合わせた収支を二〇二〇年度までに黒字にすることを目指している。しかし、内閣府の直近の試算では、仮にアベノミクスがうまくいったとしても約六兆二千億円の赤字で、黒字化は厳しい状況。振り返れば、小泉政権時代には一一年度までに黒字化する目標もあった。
政府は六月に経済財政運営の基本指針「骨太方針」で歳出削減に切り込まず、高い成長率と税収増を重視する考えを貫いた。成長頼みの財政再建は過去に何度も頓挫しているが、責任をとるどころか、十分な検証すらされることなく、既定路線になりつつある。
無関心 有権者にも「責任」
戦争に協力重なる構図
こうした無責任な政治に対し、福島原発事故後、国会前や各地で声を上げる人びとが増えてきた。現在も安保関連法案への異議申し立てが広かっている。
だが、安倍政権も選挙をへて誕生している。原発の再稼働も明示していた。棄権票が多かったとはいえ、現在の状況を生んだ責任の一端が有権者総体にあることは否定できない。
間もなく敗戦七十年の日を迎えるが、先の戦争を考えるうえでも、市民の責任は避けて通れない。
東京大の高橋哲哉教授(哲学)は「最大の戦争責任を負うのは天皇であり、軍部を含む国家指導部だが、国民にも責任があるといわざるを得ない」と語る。
「国家指導部だけで戦争はできない。徴兵制を例にとれぱ、国民が拒めば、軍隊が成立しない。結局、国民は戦争に協力してしまった。協力を拒む人には『非国民』と非難した。日の丸の小旗を手に『天皇陛下万歳』と叫びながら、戦地に送り出してしまった」
故伊丹万作氏「だまされることも罪」
高橋教授の指摘同様、敗戦直後、国民の戦争責任を問う知識人がいた。映画監督で、脚本家の伊丹万作氏だ。伊丹氏は一九四六年八月、「戦争責任者の問題」という文章を映画雑誌に発表している。
「町会、隣組、警防団、婦人会といったような民間の組織がいかに熱心にかつ自発的にだます側に協力していたか」「いたいけな子供たちは何もいいはしないが(中略)彼らから見た世の大人たちは、一人のこらず戦争責任者に見えるにちがいないのである」
耳の痛い言葉は続き、「だまされるということもまた一つの罪」「批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従(もうじゅう)に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体」と記した。
伊丹氏はこんな警鐘も鳴らしている。「奴隷状態を存続せしめた責任を軍や警察や官僚にのみ負担させて、彼らの跳梁(ちょうりょう)を許した自分たちの罪を真剣に反省しなかつたならぱ、日本の国民というものは永久に救われるときはない」
だが、前出の高橋教授は「東京裁判で一部の指導者が裁かれ、戦争責任の問題は全て終わりと幕引きされた。最高責任者であった天皇や国民自身を含め、誰にどんな責任があるのか曖昧にされた」と指摘する。
「戦前には『国が何をやっても許される』という国家無答責の法理があった。それが戦争責任がないがしろにされた結果、戦後も慣習的に残ってしまった」
伊丹氏は「『だまされていた』といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう」とも書いた。
原発が好例だろう。「安全神話と交付金を駆使して立地地域の住民をだました末、『第二の敗戦』とも言える福島事故が起きた。それでも、責任は曖昧にされたままだ」(高橋教授)
ただ、国民の問にも変化への兆しはある。
上智大の中野晃一教授(政治学)は「国民には閉塞感や徒労感がある。ただ、黙認はしていない」と変革を望む心理を推察する。
「原発などに反対したくとも、何をしたらよいか分からないのでは。選挙での選択肢も乏しい。よりましな制度へ変える努力を続けるしかない」と話す。
主権者意識育てる好機
楽観はできない。だが、高橋教授は現在を主権者意識を育てる好機と捉えることを提起する。「安倍政権は主権者である国民の意向を無視し、原発再稼働や安保法制、辺野古の問題で強行的な手法を取っている。これは誰が主権者なのか、民主主義とは何かを考えるうえで、反面教師的な教材にもなる。暴挙から目を背けてはならない」
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お久しぶりです…( ̄▽ ̄;) 第138・140回小出裕章ジャーナル
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