Quantcast
Channel: 私にとって人間的なもので無縁なものはない
Viewing all articles
Browse latest Browse all 450

自分の幸せのためには自分が動かないと  (゜-゜)(。_。)

$
0
0



戦争法案いらない
 本当に止める
(しんぶん赤旗)2015年6月29日
 安倍政権か国会を大幅延長して強行をねらう戦争法案(安保法制案)に危機感を持ち、「本当に止める」「私たちの未来を勝手に決めるな」と声をあげ、行動にたちあがる若者たち。動きは全国各地に広がりつつあります。

SEALDs KANSAI戦争法案いらない

SEALDs KANSAI
「幸せのため
 自分が動く」


 関西の学生たちが、首都圏で活助していた「SASPL」(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)に影響を受け、「自分たちの住む地域で、できることを」と立ち上げた「SEALDs KANSAI」(自由と民主主義のための関西学生緊急行動)。21日、初めて主催したデモで2200人が「戦争立法反対」の声を上げました。メンバーの思いとこれからの活動について聞きました。

 震災経て関心

 音響機材を積んだサウンドカーに乗り、ラップのリズムで軽快にデモを先導した野間陸(のま・りく)さん(19)=同志社大学2年=。東日本大震災・福島原発事故をきっかけに政治に関心をもち、福島と沖縄を行き来してきました。「政府の悪政で苦しんでいる人をたくさん見た。戦争法案を許して苦しむ人を増やしたくないし、自分の生活や命が脅かされるのもいや。安倍首相を降ろさないといけない」と語ります。

 実感を大事に

 大澤茉実(おおさわ・まみ)さん(21)=立命館大2年=は「勉強していない自分には何も言えない」と思っていました。心境が変わったのは昨年冬。社会運動の研究のため友人と訪れたパレスチナで、「人間らしく生きる」ことを求め、声を上げ続ける市民に接したときでした。
 「どこまで知識を持てたら意見を言っていいなんて境界はないんだとわかった。自分の実感で苦しいときに苦しいと言うことが大事だと思った
 「準備中はメンバーの顔しか見えなくて、どれだけの人が応えてくれるか不安だった」という面々。500人の参加予想に対し、4倍の人が集まりました。
 デモ中にスピーチした山口晶子さん(19)=神戸女学院大2年=は「一緒に頑張ってくれる人がこんなにいるんだと力づけられた。法案は通らないし通させない」と感じました。「本当は、顔も名前も出して発言するのは怖い。でも、自分の幸せのためには自分が動かないと。誰か任せでは変わらない」、と口元を固く結びます。
 「本当に止める」を合言葉にする学生たち。今後、週一回をめどに関西各地を回り街頭アピールを行います。
 「面と向かって一人ひとりと対話することが世論を勳かす力になる」-。大阪市廃止の是非を問うた住民投票で、広告料を億単位で使う推進派に対し、反対する市民が路上で地道に「大阪市を守ろう」の世諭を広げた姿から学んだことです。
(前田美咲)

宮城県「仙南青年9条の会」

反対の一点 「集まれ」

 宮城県の「仙南青年9条の会」(通称9ジョン=9条とジョン・レノンを掛けています)は昨年10月発足しました。農家、酪農家、料理人など多彩な顔ぶれ。「愛と平和」を歌おうとカラオケなどに友人を誘ってきました。
 「青年」の9条の会は全国でも珍しい。その思いは…。

 ロックは自由

 「会」の代表は蔵王町のハーブ農家、平間徹也さん(33)。平間さんの農園でバーベキュー(BBQ)が20日、行われました。のどかな農園にジョン・レノンの代表作「イマジン」が流れます。すると長髪のかつらをかぶり丸めがねをかけ、ジョン・レノンになりきった平間さんが登場。「自民党はロックじゃないね。自由と程遠い。アメリカに迎合している。ロックの基本は自由だぜ」と叫ぴます。(^o^)ノ イエー!
 ピラに書かれたアドレスを見てフェイスブックでつながつた会員は30人ほど。平間さんは「″ふわっと”誰もが来やすい会にしたい」といいます。
 焼きそぱつくりに腕をふるう蔵王町で飲食店を開く佐藤雅宜さん(36)。「安倍さんは憲法学者などに違憲だといわれても懲りない。後輩が多賀城駐屯地にいます。海外で戦死したら悔やみきれないですよ」と話します。
 佐藤さんが牛肉や豚肉を豪快に焼くと、平間さんは、畑でとれたミントで爽やかなカクテル「モヒート」を振る舞いました。
 妻の唯(ゆい)さん(31)と3人の子どもと来た菊地武士さん(31)。福島県との県境、丸森町で乳牛70頭を飼っています。東京電力福島第1原発事故で、牧草が放射能汚染しました。今でも牧草の一部を輸入しています。「私の祖父は戦争経験者。生きるか死ぬかの話を聞いたことがあります。安倍首相は言葉では『戦争することは絶対ない』というが、どうなるかわからない」といいました。

 人生左右する

 スポーツタイプの車で仙台市から参加した吉見卓朗さん(28)はいいます。「自衛隊に入った時は海外で銃を持ってたたかうとは想定していなかったはず。自衛隊員の人生を左右するのが今の国会だと肝に銘じて、廃案まで頑張りたい」
 BBQの合間に画用紙にメッセージを書きました。菊地さん親子は「NO戦争」の周りに、子どもたちが花などを描きました。平間さんはジョン・レノンの曲名「Power to the People」と書き、「戦争法案反対の一点で、ジョン・レノンの名の下に集まれ」と気合を入れました。
(遠藤寿人)


John Lennon - Imagine

https://youtu.be/DVg2EJvvlF8


John Lennon - Power To The People

https://youtu.be/Wos-dDxpJlQ



戦争法案反対
 SEALDs + 学者
”夜の国会前講義”

(しんぶん赤旗)2015年7月1日
 首都圏の大学生を中心につくるSEALDS(自由と民主主義のための学生緊急行動)は、6月5日を初回に毎週金曜日の夜、国会正門前で戦争法案に反対する抗議行動を続けています。毎回、ゲストとして学者が招かれてスピーチしていることが話題になっています。学生だちからも「抗議行動に行くと、あこがれていた先生たちの講義が聴ける。毎回楽しみ」と好評です。

戦争法案反対 SEALDs + 学者 ”夜の国会前講義”

独裁国家を許さない

小林節さん
(慶応大学名誉教授、憲法)

 戦後70年間、日本は専守防衛でやってこれた。これが賢い防衛手段なんです。間違って「世界の警察」などやってしまったら、アメリカと同じで、経済的に滅びるし、世界中を敵に回します。
 政治家が憲法を無視する習慣がついてしまうと、民主国家ではなく独裁国家になってしまう。だから、ここは許さないで、次の世代への責任だと思ってがんばってほしい。私も安倍内閣の暴走を止めたい。よろしく。
 (6月5日)

学者多数が共に立つ

小森陽一さん
(東京大学教授、九条 の会事務局長、日本近代文学)

 いまいったい何人の憲法学者が戦争法制に反対しているか。200人以上です。憲法学という学問は、明らかに戦争法案は憲法違反で、取り下げるべきだということを明確にしていると思います。
 憲法学だけでなく、あらゆる専門の学者も共に立ち上がろうとしています。私たちが大きく政治のあり方、潮目を変えていくときです。それぞれの大学の教師と一緒になって、大学から一気に運動を起こしていきましょう。

 (6月12日)

黒を白とんでもない

西谷修さん
(立教大学特任教授、哲学・思想史)

 今国会では、政府は黒を白だといいくるめることしかやっていません。これがまかり通れば世の中の基本的な決まりは崩れ、ぐちゃぐちゃになってしまった世の中をみんな生きていかないといけない。とんでもない話です
 基本的にこの国は、なにか問題が起こったときに、戦争でことを解決しようとすることを止めてきた。それがこの社会の安定や安心をつくっている。皆さんがんばってください。私も一生懸命やります。

 (6月12日)

憲法の規範性を壊す

石川裕一郎さん
(聖学院大学教授、憲法)

 私も含めた5人で全国の憲法の先生に手当たり次第にメールや手紙を出して、きょうの時点で230人くらいから賛同をいただきました。集団的自衛権の容認は、どう考えても憲法の規範性を壊す。その一点で集まっているので、(賛同者には)改憲派の人もいます。
 今の状況をたとえるとこうです。病院に行って、手術を勧められたとします。しかしその人は医師免許を持っていません。他のお医者さんに聞いたら、100人中90人のお医者さんが、その手術は危ないといいます。でも自分の主治医は、いや私を信じなさいといいます。そのとき、皆さんは手術を受けるでしょうか、とりあえず待ちますよね

 (6月12日)

「戦争は違法」広がる

堀尾輝久さん
(東京大学名誉教授、教育)

 学生や市民の方が立ち上がったことをうれしく思います。みなさんの声にまったく同感です。
 戦争すべてがいけないものだ、という考え方は新しいんです。戦争の本質が人間性に反するんだという認識が世界的に広がってきている。今はそういう時代ととらえる必要があります。
 戦争そのものが違法なものだ、集団的自衛権という軍事同盟自体が国際法にも本来的に違反するんだ
という認識を深めながら、輪を広げていきたい。

 (6月19日)

若者の姿未来に自信

樋口陽一さん
(東北大学・東京大学名誉教授、憲法)

 若い諸君の力強い声、生き生きした姿。これに接して、この国の今と未来に、もう一度私は自信を持ちました。
 まじめに法学にとりくんだものなら、立憲主義を守ろうというのは立場を超えて誰しもが思うことです。
 憲法9条についても、国民のなかで、いろいろな考え方があるでしょう。しかし、過去の戦争に学ばず、戦後の日本が一生懸命やってきたよいところさえ知らず、立憲主義という言葉を知らない。そういう今の国会議員たちに、手を触れさせてはいけない。
 不真面目な人たちによって戦後日本が築いてきたことを解体させられる瀬戸際にある。何かわけのわからない流れの中で日本が変えられようとしている。
はね返しましょう。

 (6月19日)

平和と民主主義守る

広渡清吾さん
(元日本学術会議会長、専修大学教授、法学)

 安倍自民党内閣は、会期末までに戦争法案を仕上げることはとうとうできず、歴史的にいちぱん長い会期の延長を強行しました。
 なぜそうなったか。みなさんの声が国民に届いているからです。
 大学では、われわれ学者、教師と学生が一緒になって、大学における自主を守る、学問の自由を守る。学問は民主主義とともにある。そういう大きな国民のだたかいを合流させて、なんとしても戦争法案をつぶすことが、日本の平和と民主主義を守り発展させていく上で、とても重要と確信しています。一緒にがんばりましょう。

 (6月26日)

われわれは負けない

中野晃一さん
(上智大学教授、哲学)

 子どものことを考えると、自分たちの世代で、われわれの享受してきた自由や民主主義を壊されてはいけないと思います
 今、政府は守勢にまわされていて、次は「憲法守って国滅びる」という議論を持ち上げるでしょう。しかし、平和なときですらここまで国家権力を暴走させてしまい、憲法も守れない人たちが、国民を守れるわけがない。彼らの関心は国家権力を強めることで国民の安全ではありません
 われわれは負けません。それは一人ひとりが、自分たちの幸せ、他の人たちの幸せ、平和と繁栄を考えているからです。長い熱い夏になります。一緒に手を携えて、たたかっていきましょ
う。

 (6月26日)

堂々と真理を語ろう

山口二郎さん
(法政大学教授、政治学)

 安倍総理は何を聞かれても説明を拒否しています。
 今、国会の中は、確かに数において劣勢です。しかし、黒人の権利を主張したキング牧師も、最初は少数派でした。それでも堂々と真理と論理を語り、人々を説得した。こういう事例がたくさんあります。私たちはこれからそのようなたたかいをしなければなりません。ともに進みましょう。

 (6月26日)

みなさんの姿は希望

大沢真理さん
(東京大学教授、社会学)

 アメリカは第2次世界大戦後、ずっと戦争を続けてきた国です。しかし、徴兵制はありません。兵力の調達は20%を超える若者の貧困と大きな関係があります。軍にいけば奨学金返済は帳消しになり、大学学費無料だからです。
 日本も人ごとではありません。18歳から25歳の18%の貧困率や、重い奨学金。一生派遣から抜け出せない派遣法の改正案。安倍政権がやっていることは、すべて若者が戦争にかり出されざるをえない国をつくる方向に向かっている
 私は日本の将来が大変心配でした。けれど、ここに来て、みなさんの姿を見て、日本は大丈夫だと希望を持つことができました。
 
(6月26日)



異論聞かない政府に危機感
衆院安保特参考人質疑
野党推薦3氏の発言(要旨)
(しんぶん赤旗)2015年7月2日
 1日の衆院安保法制特別委員会での、野党が推薦した参考人3氏の発言要旨を紹介します。
異論聞かない政府に危機感01

柳澤協二【参考人・意見陳述】7/1安保法制

https://youtu.be/9CqcGeL1L_4

異論聞かない政府に危機感02

鳥越俊太郎【参考人・意見陳述】7/1安保法制

https://youtu.be/iOW5UbtKLzM

異論聞かない政府に危機感03

伊勢崎賢治(参考人) 平和安全特別委員会 2015年7月1日

https://youtu.be/xvU_y6YRSgg







チンピラ政治家に舐め
られている大マスコミ

(日刊ゲンダイ)2015年7月1日
政権政党の言論封じなんて当たり前だ。それを許すどころか自分から媚びへつらい接近する大新聞社のお偉方の浅ましさ

チンピラ政治家に舐め られている大マスコミ

〈報道機関を抑えつけるかのような、独善的な言動は看過できない〉(読売)、〈無恥に驚き、発想の貧しさにあきれ、思い上がりに怒りを覚える〉(朝日)、〈まるで戦前の言論統制への回帰を図る不穏な空気が広がっているかのようだ〉(毎日)-。大新聞の社説の論調が珍しく「政権批判」一色に染まった。
 批判の矛先は、安倍首相と親しい議員による勉強会「文化芸術懇話会」で飛び出した「マスコミ懲らしめ」発言だ。報道の自由を否定するような暴言にメディアの反発は当然だが、同時に「今さらしらじらしい」という感じもする。
 第2次安倍政権の発足から2年半。大マスコミは安倍官邸の懐柔策にまんまと取り込まれてきた。元経産官僚の古賀茂明氏の「報ステ」降板騒動が典型例だが、メディアの経営トップや編集幹部は政権側の言論弾圧に屈し、それを許した。いや、自ら媚びへつらって物欲しげに接近している”お偉方”までいる。
 もはや大マスコミは政権の言いなりだから、安倍応援団の陣笠議員までもが舐(な)めてかかる。自民のチンピラ政治家に臆面もなく下品な妄言を吐かせた責任は、メディアの側にもあるのだ。

海外が知れば卒倒する政権との癒着関係

 安倍とメディアの癒着関係は、毎日の首相動静をみればよ~く分かる。安倍は読売の渡辺恒雄会長やテレ朝の早河洋会長ら経営トップをはじめ、大マスコミ幹部としょっちゅうメシを食っている。
 この2年半、安倍とメディア幹部の「夜の会食」は60回近く。月2回はどこかの社の幹部が必ず会食しているペースは、3年3ヵ月続いた民主党政権の首相3人の総計のを倍強に達する。店も常に1人の予算1万円を超える”豪華メシ”だ。
 先週水曜も東京・銀座の高級割烹店で、朝日、毎日、読売、日経、NHK、日テレ、時事と並み居るメディアの幹部7人が安倍を囲み、名物の「鯛茶漬け」に舌つづみを打った。先の勉強会で安倍応援団から言論潰し発言が飛び出しだのは、その翌日である。著書「安倍政権のメディア支配」を上梓したばかりの政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏はこう言った。

チンピラ政治家に舐め られている大マスコミ_2

 「昔から常に政権政党は報道に圧力を加えてきました。ただし、かつてなら政権側か知り合いの記者などを通じてこっそりやったものですが、今は首相自身が堂々と経営トップを抑え込みにかかる。編集幹部には会食だけでなく、盛んに政権運営の相談電話をかけ、自尊心をくすぐる。自社のトップが首相とメシを食ったと知れば現場の記者もいろいろと斟酌(しんしゃく)します。メディアの記者もあくまで会社員。報道内容がきっかけで経営幹部と首相の仲が険悪にならないかという逡巡(しゅんじゅん)も生じるでしょう。この忖度(そんたく)が自主規制になり、結果的に権力監視の厳しさに欠ける報道につながっているように思えます
 欧米先進国ではメディア幹部と政権トップとの会食は権力との癒着の象徴であり、言語道断だ。お台場カジノに意欲を燃やすフジテレビの日枝久会長が安倍とゴルフに興じる姿を見たら、海外のジャーナリストは軽蔑するだろう。安倍の在任中にその親族と側近の子息が揃ってフジに入社したと知ったら、卒倒するんじゃないか。
 さて、安倍と会食を重ねるメディアのお偉方は経営上のいかなる便宜も求めていないのか。安倍に接近する大マスコミ幹部には卑しさと浅ましさ、醜悪さがムンムン漂ってくる。

腰砕けメディアが「言論の自由」を説く笑止

 安倍には第1次政権の失敗の要因は「メディアをコントロールしきれなかったこと」と考えているフシがある。再登板後はそこを徹底しようと決めたのか、第1次時代に従軍慰安婦のドキュメンタリーを巡つて関係が悪化したNHKの人事にロコツに介入した。
 会長や経営委員に気心の知れた”シンパ”を送り込みでNHKを牛耳ると、次なるターゲットに定めたのは、自ら「安倍政権打倒が社是」と難クセをつけた朝日新聞だ。昨年、慰安婦検証で大揺れのタイミングで、追い打ちをかけるように何者かが原発事故の吉田昌郎所長の調書をライバル紙にリーク。朝日の自滅を誘った。
 意に沿わないメディアにムチを振るう一方で、従順なメディアへのアメを忘れない。今年度の政府広報予算は83億円で、民主党政権末期と比べて2倍以上に膨らんだ。予算を預かる内閣広報官は安倍の登山仲間で、霞が関では「政権寄りのメディアに予算を弾んでいるのでは」とまことしやかにささやかれている。
 安倍の横暴に”お友だち”が拍車をかける。安倍が出演番組の街頭インタビューの内容にブチ切れると、勝手に意を酌んで在京キー局に「公平中立」を求めつつ、繝集権や放送内容に踏み込む強圧的な文書を送り付ける。放送事業の許認可権を盾にNHKとテレ朝の幹部を党の会議に呼びつけ、エラソーに聴取する
中曽根元首相は『政治家は新聞の風刺画になって一人前』と言ったそうですが、かつての自民党には『言論の自由』を重んじる度量や、政権批判への寛容さがありました。学者の批判にムキになり、言論の自由を否定しかねない発言が平気で飛び出す現政権には稚拙さしか感じません。背景には国会の1党支配、数こそ力という子供じみた驕りがあり、その増長を権力監視の立場を忘れたメディアが助けている。”寄らは大樹”とばかりに批判を控え、”お友だち”の自粛要請に唯々諾々で緊張関係を失えば、安倍政権も気が緩み、ツケ上がるのは当然です」(鈴木哲夫氏=前出)

今さら正義を振りかざしても時すでに遅し

 大マスコミはアベノミクスの株価上昇をあおるクセに、巨額の年金資産を使った官製相場の危険性をほとんど報じない。イスラム国による邦人人質事件でも「死亡した2人の自己責任論」と「政府は最善を尽くした」という報道に終始。一部メディアは後手に回った政府の対応を批判する者に「テロに屈するのか」とレッテルを貼った。安保関連法案だって違憲が疑われる以上、メディアは国会審議を尽くすより、廃案を迫るのがスジだ。
 ずっと政権に及び腰のメディアが、言論統制の危険な風潮に、いきなり「正義」を振りかざしても鼻白む。ましてや、相手は今まさに違憲の戦争法案制定に邁進(まいしん)しいる連中だ。憲法の規定を無視し、立憲主義や民主主義さえ否定するような”オレ棣政権”に言論の自由を説いても、カエルのツラに何とやら。痛くもかゆくもないだろ
う。元朝日新聞記者で、フリージャーナリストの井上久男氏が言う。
 「安倍政権の発足から2年半の聞に、メディアはすっかり牙を抜かれてしまいました。自民の勉強会では『マスコミを懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番』という声も出ましたが、首相と親しい財界人の暗躍によって、それに近い状況が起きているとも聞きます。今さらメディアが声高に政権批判を叫んでも時すでに遅し。今の首相の横柄な態度だと、弾圧強化の口実に利用される気さえする。明治政府が自由民権運動に対抗するため、公布した『讒謗律』は、時の為政者を批判すれば風刺画すら厳罰に処した言論封殺法でした。すでに国民の知る権利を損なう特定秘密保護法を制定、さらに内部に批判を許さぬ大人げないムードがはびこっているだけに、安倍政権は『21世紀版の讒謗律』を作句かねません。これだけ強圧的な政権をツケ上がらせたメディアの責任は重大です
 安倍政権の弾圧強化でいちばん迷惑を被るのは、知る権利と言論の自由を阻害される国民だ。由々しき事態を招いた大メディアの背信行為は万死に値する



4割の得票で7割の議席を得てしまう小選挙区制の批判もお忘れなく!
(`・ω・´)


赤嶺政賢(共産)vs安倍総理「沖縄県の怒りを代弁!」国会中継(2015/7/3)

https://youtu.be/hSOguTJ2sJ8
赤嶺さん「文化芸術懇話会での自民党議員の発言は、沖縄をバカにしている!」





ラブアタック 百田尚樹

安倍路線の旗振り役 百田尚樹氏考
(東京新聞【こちら特報部】)2015年6月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015063002000172.html
 自民党勉強会での「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」などの放言が物議を醸している百田尚樹(ひゃくたなおき)氏(59)。売れっ子作家にして右派論壇の常連、そして何といっても、安倍晋三首相ら保守政治家と太いパイプを築いている。思えば安倍政権下では、右派勢力が幅を利かせている。沖縄をおとしめたり、報道機関を威圧したりするような言動は、百田氏だけなのか、首相の「翼賛文化人」に共通するものなのか。
(沢田千秋、篠ケ瀬祐司)

安倍路線の旗振り役 百田尚樹氏考_1

 そもそも百田氏とはどんな人物なのか。大阪市出身の百田氏は、関西のテレビ界では早くから知られた存在だった。
 一九七〇年代後半、同志社大の学生だった百田氏は、朝日放送(大阪市)の素人参加型バラエティー「ラブアタック!」の常連出演者だった。番組では、一人の女性をめぐって男子大学生が「アタッカー」としてさまざまなゲームに挑戦し、勝ち残った一人が告白のチャンスを得られた。
 当時、番組をよく見ていた大阪市生野区の会社役員の男性(五六)は百田氏の姿をよく覚えている。「学ラン姿で牛乳瓶の底のようなメガネをかけ、薄くなった頭髪は肩までのロン毛で、強烈なインパクトでした」。水中に落下してブリーフを出したり、早食い競争では口に含んだ水を噴水のように吐いたりしていたという。その外見と立ち居振る舞いで「みじめアタッカ1」として注目を浴びた。
 同志社大を中退した百田氏は、朝日放送で構成作家の道を歩み始める。昨年八月、週刊誌のインタビューで「(朝日放送の)ディレクターから『おむしろいセンスしてるから、今度は裏方でやってみいひんか』って言われて、この業界に入った」と答えている。代表作は、現在まで二十五年以上担当する人気バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)だ。
 五十歳の時、特攻隊員を描いたベストセラー小説「永遠のO」(太田出版)で作家デビューする。二〇一三年には「海賊とよばれた男」(講談社)で本屋大賞を受賞した。
 前出の男性は書店で手に取った本の著者名に「百田尚樹」を見つけて驚愕した。「みじめギャラは計算した演技だったんですね。視聴者に何が受けるか体を張って実験し放送作家になったのではないか」
 百田氏自身も「売れること」を最重視しているようだ。一三年のテレビ番組内では「売れている本を読む。売れている理由を知れば、書くときの参考になる」と強調している。
 順風満帆の作家人生に影を落としたのは、一四年に亡くなった歌手やしきたかじんさんの晩年を描いたノンフィクション「殉愛」(幻冬舎)をめぐる騒動。三十歳以上年下の妻の証言が軸になっているが、やしきさんの長女は「虚偽の記述がある。自分は取材を受けていない」として同年十一月、出版差し止めを求めて提訴した。
 「こちら特報部」は、朝日放送や「ラブアタックー」時代の友人、太田出版社長らにコメントを求めたが、いずれも固辞された。
 大阪を拠点に活動するジャーナリスト吉富有治氏は「百田氏は長年、放送の世界にいるから影響力がある。徒弟制の構成作家は師弟関係が厳しく、ナイトスクープは長寿番組だけに結束が強いようで口が堅いのでしょう」と推測する。

安倍路線の旗振り役 百田尚樹氏考_2

勢い増す右派論客「文化人巻き込み世論を味方に」

「NHしK経営委員へめノ登用は公の私物化」


 一二年七月下旬、百田氏の携帯電話が鳴った。相手は、当時野党に甘んじていた安倍氏だった。月刊誌「WiLL」(ワック)に掲載された民主党政権批判の論文に「非常に感激し」、百田氏の「以前からファン」と告げた-。百田氏が、安倍氏との対談本「日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ」(同)で紹介したエピソードである。
 二人は対談本で熱いエールを交わしている。安倍氏が「(自民党憲法改正草案が)国民にほとんど伝わっていない」とこぼすと、百田氏は「アピールが全然、足りない」「より強く訴えかけないとダメ!」と鼓舞した。さらに安倍氏は、百田氏に促されるように「(旧日本軍の慰安婦への関与と強制性を認めて謝罪した河野洋平官房長官談話に代わる)談話を閣議決定すべきです」「靖国神社には(中略)いずれかのタイミングで参拝したい」と决意を語っている
 一二年十二月に安倍氏が首相の座に返り咲くと、百田氏も存在感を増した。一三年十一月にはNHK経営委員に抜てきされた(今年二月退任)。右派勢力からも重用され、日本会議が主導する改憲グループ「美しい日本の憲法をつくる国民の会」では、代表発起人に名を連ねる。
 評論家の佐高信氏は、安倍首相と百田氏の親和性を指摘する。「気に入らない
ものは脅す体質が同じ。『安倍』イコール『百田』。NHK経営委員への登用は、公私混同というよりも、公を私物化する体質からきている
 歴史認識や憲法観などに関する問題発言でも世間の耳目を度々集めてきた。今回の自民党勉強会が初めてではないのだ。
 昨年二月の東京都知事選では、元航空幕僚長の田母神俊雄氏の応援で街頭に立ち、「南京大虐殺」について「そんなことはなかった」と否定。同年五月の憲法記念日には、保守派論客の桜井よしこ氏が代表を務める団体が開いた会合で「護憲派の人たちは大ぱか者に見える」と言い放った。ツイッターでも、昨年九月に死去した土井たか子・元社民党党首を「売国奴」と決めつけた。 。
 安倍政権下で勢いづいた右派論客は、百田氏だけではない。百田氏と同時期にNHK経営委員になった長谷川三千子・埼玉大名誉教授は、新聞のコラムで「女性の一番の仕事は子どもを生み育てること」と伝統的な家族観を開陳している。
 桜井氏は一四年十一月九日、沖縄知事選の応援で沖縄入りした際の講演で「琉球新報、沖縄タイムスの記事は『日本を愛するという気持ちはない』としか読めない」「本土の比較的まともな産経新聞とか読売新聞みたいな新聞が、ここでもう少し定着していくといい」と主張したという。桜井氏の話を会場で取材したジャーナリストの横田一氏は「今回の百田氏の発言を聞き、すぐに桜井氏の講演を思い出した。首相や右派論客は、自分たちと違う考え方を排除しようとしている」と説く。
 百田氏らはなぜ重用されるのか。
 前出の佐高氏は、安倍政権を後押しする右派論客らを「翼賛文化人」「利用文化人」と名付ける。首相が著名人を利用しているとの分析だ
 政治アナリストの伊藤惇夫氏も同様の見立てだ。
 「問題の若手勉強会の名称は『文化芸術懇話会』。文化人を巻き込んで世論を味方につけようという意図がある。(審議中の安全保障関連法案が)憲法学者を含め、反対論が強いことへの焦りの裏返しだろう
 だとすれば、今後も翼賛文化人の放言が繰り返されるのか。それは安倍政権にプラスなのか。
 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「それは負のスパイラルに入る」とみる。「百田氏の発言などで右派の支持は得られるだろうが、中間派は離れる。右派論客の応援は、結果的に首相を孤立化させる

安倍路線の旗振り役 百田尚樹氏考_デスクメモ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 450

Trending Articles