JK産業の実態~女子高生たちに今何が起こっているのか?
(ラジオフォーラム#100)女子高校生サポートセンターColabo
http://youtu.be/Ost_oKw6Hvo?t=16m47s
16分47秒~第100回小出裕章ジャーナル
福島原発の今/使用済み核燃料の取出し作業はなぜ遅れているのか?「やればやるだけ困難が増えてくるということが東京電力も国も身に沁みて分かってきたという事だと思います」
http://www.rafjp.org/koidejournal/no100/
福島第一原子力発電所4号機燃料取り出し作業
湯浅誠:
ラジオフォーラムも、もう100回目ということで本当にお世話になりまして、ありがとうございます。
小出さん:
もうそんなになるんですか?
湯浅誠:
そうなんです。
小出さん:
はい、お世話になりました。
湯浅誠:
私は5回に1回しか喋ってませんけど、小出さんは100回喋ってるってことですよね?
小出さん:
そういうことになるわけですね。驚きです。
湯浅誠:
100回来たからってわけじゃないんでしょうが、今月と来月の12月と1月の小出裕章ジャーナルは、特集シリーズでお送りしようと思っておりまして。
小出さん:
そうですか、はい。
湯浅誠:
12月は「福島原発の今」。そして、1月はほんとそもそも論ですが「原発はなぜいけない?」ということについてお伝えしていきます。それで、今月は「福島原発の今」ということなんですけれども、今日のテーマは「使用済み核燃料の取り出し作業はなぜ遅れているのか?」。
この間、1号機の核燃料取り出し作業が当初計画より大幅に遅れているという見通しを国と東京電力が明らかにした。
使用済み核燃料プールからの取り出しは2年、原子炉内で溶けた核燃料の取り出しは5年ずれ込む見通しで今後、中長期ロードマップを改訂する来春ぐらいまでに計画を固めるという話らしいんですが、「そもそも経験したことのないことの工程表って作れるのか」っていう感じがしますが。
小出さん:
はい。湯浅さんがおっしゃってる通りで、今現在進行していることは人類が経験した初めてのことなんです。
東京電力も国も、もともと事故が起こらないと言ってきたわけで、大変楽観的な思惑の下に原子力というものを進めてきました。
そして、事故が起きてからも、なんとか楽観的楽観的に行けないかという風に、彼らは思いながら対処しようとしてきたのですけれども、ことごとくやはり失敗してきたわけですし、今作ってあるロードマップも、彼らがこうあって欲しいという楽観的な見通しの下に作られた計画であって、決して実現できないのです。
湯浅誠:
今、見直した理由っていうのはなんか具体的にここが遅れてるってのがあるんですかね?
小出さん:
これまで3年8か月、9か月が経とうとしているわけですけれども、やればやるだけ困難が増えてくるということが、東京電力も国も身に沁みて分かってきたということだと思います。
放射能汚染水そのものにしても、何の対処もできないまま、今現在も海に漏れていってしまっている訳ですし、それを防ごうとして凍土壁というものをつくろうという計画は一応あるわけですけれども、それすらが全く上手くいきそうもないということで、これからほんとにどうしていいのか分からないという状態になってしまっています。
湯浅誠:
核燃料の取り出しが5年ずれ込む見通しだっていうことですが、要するに、どこにあるかも分からない。どうやって取り出せばいいかもわからないものを5年ずれ込むで済むかどうかも分かんないわけだけど、そういう計画を立てて銀行からお金を借りて、工事を回してっていうそのフィクションですかね。
そのフィクションが回ってる限りは、実は困らないのでやっちゃってるってことですかね?
小出さん:
そうです。事故が起きてこのかた、こんな酷い事故を起こしているのに誰ひとりとして責任を取っていないのです。
これからのロードマップも成功しなくても、誰も責任を取らなくていいわけですし、東京電力お金がかかると言えば、国がそれを補助するということになってるわけですし、東京電力も倒産しない。
原子力をつくるために儲けてきたゼネコンもますます儲かるという構図になっているわけです。
湯浅誠:
今後はずれ込むと言っても、廃炉のプロセスっていうのはあるんでしょうけども、なんか建屋開けるみたいな1号機は言ってますよね? カバーの作り直しですか?
小出さん:
はい。
湯浅誠:
プロセスとしてはどう進んでいく?
小出さん:
そうですね。まず、使用済み燃料プールの件をちょっと聞いて頂きますが、一番問題だったのは4号機の使用済み燃料プールでした。
建屋自身が使用済み燃料プールが埋め込まれている階まで爆発で吹き飛んでしまっていて、半分壊れた建屋の中に使用済み燃料プールが宙づりのような状態になっていました。
そして、そのプールの中には事故当時、4号機は定期検査だったために、炉心にあった燃料も全てがプールの底にあったのですが、それが崩れ落ちるようなことになれば、もう東京すら避難しなければいけないと、当時、原子力委員会に委員長だった近藤駿介さんが報告を出したというぐらい危機的な状態だったのです。
なんとか、そこを早めに始末をしなければいけないということで、昨年11月から東京電力が隣にある共用燃料プールという所に使用済み燃料の移送を始めまして、11月4日にようやく作業を終えました。
私は、ほんとにホッとしました。ですから、この件に関して言う限りは、東京電力はよくやったと私は思います。
ただし使用済み燃料プールは、1号機にも2号機にも3号機にもあります。そちらの方は、建屋の内部が猛烈に放射能で汚れていますので、近づくことすらができないわけです。
ただし、どうしてもやらなければいけません。使用済み燃料プールの中にある燃料だけは、なんとしても移動させなければいけませんので、これから1号機、3号機、2号機の順番でしょうか?
とにかく、やることになると思います。そのためには、1号機は今現在カバーを作ったわけですが、そのカバーは撤去するしかないだろうと思います。
2号機の原子炉建屋はまがりなりにも形が残っているのですが、それも撤去する以外には作業を進めることができないと思います。
そのために、一体何年の時間がかかるんだろうか? 仮に、撤去作業を始めることができるようになっても、それから撤去が終わるまで何年かかってしまうんだろうか?と、私は心配です。
でも、それをやらなければ、溶け落ちた炉心、デブリと呼ばれてる物の取り出しにも全く手が付けられないわけですから、一歩一歩進めるしかないと思います。
湯浅誠:
なるほど。なんか、お話伺ってるとあれですね。安全神話だけじゃなくて、廃炉にまつわるもろもろもフィクションというか神話に満ちてる感じですね。
小出さん:
はい。要するに、東京電力や国がとにかく少しでも都合のいいように、都合のいいように考えて、工程表等を作ってきたわけですけれども、そんなもの実現できる道理がありませんので、これから困難はますます大きくなっていくと思います。
湯浅誠:
そういうものなのかっていう感じもありますね。
小出さん:
はい。
湯浅誠:
どうもありがとうございました。
小出さん:
ありがとうございました。
ETV特集 シリーズ 原発事故への道程(前編)「置き去りにされた慎重論」
http://youtu.be/IG-uP_wxnxY
シリーズ 原発事故への道程 前編 置き去りにされた慎重論
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0918.html
ETV特集 シリーズ 原発事故への道程(後編)「そして“安全”は神話になった」
http://youtu.be/ktT_v0xs0Eg
シリーズ 原発事故への道程 後編 そして“安全神話"は生まれた
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0925.html
原子力政策研究会に集った原発関係者たちの録音テープと新たな証言により、なぜ福島原発事故が起きたのか、その歴史的深層を探るシリーズ。後編は原発が次々に建設された1970年代以降、日本の原発で事故は起きないという「安全神話」がいかにして誕生したか、その過程を明らかにする。
1973年石油ショックの翌年に電源三法が成立し、「安全」を前提に原発建設が加速していった。このとき、日本で初めて原発の安全性を科学的に問う裁判「伊方原発訴訟」が始まっていた。裁判は原発建設に反対する地元住民と科学者たちによる原告と、建設を推進しようとする国によって争われた。そこでは今回の福島原発で起きた「全電源喪失」や「炉心溶融」などの事態がほぼすべて俎上に載せられていた。公判中にスリーマイル島やチェルノブイリ原発の事故も起き、安全性の見直しが迫られる状況も生まれた。しかし最高裁は「行政裁量の分野」だとし、反対派の訴えを退けた。
原発の安全性を正面から問うルートが失われるなか、誰も疑問を挟めなくなった行政と業界、学術界により安全神話は膨張していくことになる。日本における最初で最後の本格的な原発法廷の消長を軸にして、安全神話がいかにして一人歩きしていったか、その歴史的メカニズムを検証する。
罵詈雑言(バリゾーゴン)福島原発ミステリー
http://youtu.be/TUCgyIHKZaY
渡辺文樹 - Wikipedia
田中三彦氏:福島第一原発は今どうなっているのか
http://youtu.be/sprJ0PGHEw0
ニュース・コメンタリ―(2014年12月06日)
福島第一原発は今どうなっているのか
ゲスト:田中三彦氏(元国会事故調委員・科学ジャーナリスト)
原発がなかなか総選挙の争点になりにくいと言われる。その理由として、有権者の多くが、目先の景気や雇用、社会保障といった生活に直結する問題により大きな関心を寄せるためだ、と説明されることが多い。
しかし、同時に3年前の事故直後には原発についてあれだけ多くの情報がもたらされ、自ずと原発問題への関心は高まった。ただ、事故を起こした福島第一原発も収束とは程遠い状態にあり、依然として12万人もの人々が避難生活を強いられている状況が続いているにもかかわらず、マスメディアが原発の問題を取り上げる機会は日に日に減ってきている。世論調査で総選挙の争点を問うた時、原発への関心が低いには、ある意味で当然の結果と言えるだろう。
そこで総選挙を約1週間後に控えた今、ビデオニュース・ドットコムではあえて「原発問題の現状」を取り上げることにした。
その一環として、そもそも福島第一原発が今どのような状態にあるのかを、元福島第一原発電所4号機の原子炉圧力容器の設計者で、その後、国会事故調の委員を務めた科学ジャーナリストの田中三彦氏にジャーナリストの神保哲生が聞いた。
【ダイジェスト】古賀茂明氏:この選挙で原発政策を問わないでどうする
http://youtu.be/ienSk2J14Yw
マル激トーク・オン・ディマンド 第713回(2014年12月06日)
この選挙で原発政策を問わないでどうする
ゲスト:古賀茂明氏(元経産官僚・古賀茂明政策ラボ代表)
選挙で原発は争点になりにくいと言われて久しい。しかし、此度の総選挙は、2011年の福島第一原発の事故の反省の上に民主党政権が打ち出した「脱原発」のエネルギー政策を、安倍政権が再転換してから最初の選挙となる。
民主党の野田政権は原発推進勢力からの激しい抵抗に遭いながらも、2012年9月14日、何とか「2030年代に原発稼働ゼロ」を目指す革新的エネルギー・環境戦略を取りまとめ、これをポスト311の日本の新しいエネルギー政策とした。
しかし、その後政権の座についた自民党の安倍政権は2014年4月11日、原発を「重要なベースロード電源」と位置付ける新たな「エネルギー基本計画」を閣議決定し、安全が確認できた原発から再稼働していく方針を打ち出した。日本のエネルギー政策は脱原発政策から原発活用政策に、再び舵を切ったのだ。
日本の官僚制度や行政問題に詳しい、元経産官僚の古賀茂明氏は、政府が国のエネルギー政策の基本的な指針となるエネルギー基本計画で原発を「重要」かつ「ベースロード」になる電源と位置づけたことで、電力会社及びその関係者、原子力の研究者などの利害当事者から成るいわゆる「原発村」は完全に復活を遂げたという。
しかも、今回の復活は3・11以前のように民間主導の復活ではなく、原発を事実上政府が丸抱えして推進していく体制になりつつあると古賀氏は言う。
原発再稼働に関しても、福島の反省から、原発では絶対に事故は起きないという前提を否定し、事故が起きた場合でも放射性物質の拡散を防ぐと同時に、万が一の場合でも、周辺の住民が安全に避難できる体制を作ることが原発再稼働の最低条件となるはずだった。ところが、避難計画は原発30キロ圏の各自治体が独自に策定するものとされ、その内容については政府も原子力規制委員会も責任を負わないという、福島の事故の惨状を考えた時にとてもあり得ないような方針がまかり通っている。
今回の総選挙で安倍政権率いる自公連立政権が勝利すれば、その原発政策も有権者の信任を得たことになる。このまま原発村の再興と安全神話の復活を許して、日本は本当に大丈夫なのか。
総選挙を約1週間後に控えた今、ビデオニュース・ドットコムでは今、あらためて原発政策を問うてみたい。
その一環として、まずは福島第一原発が今どのような状態にあるのかを、元福島第一原発電所4号機の原子炉圧力容器の設計者で、その後、国会事故調の委員を務めた科学ジャーナリストの田中三彦氏に聞いた。
また、事故で避難を余儀なくされた原発周辺の自治体の住民の方々の抱える問題と、その問題に現政権がどのように対応しているかについて、首都大学東京准教授の山下祐介氏と、現在も東京で避難生活を送る元福島富岡町在住の市村高志氏(NPO法人とみおか子ども未来ネットワーク理事長)に聞いた。
われわれは、なぜ原発をやめられないのか。福島の被災者に必要な支援が届かないのはなぜなのか。政治と行政の歪みや官僚制度の弊害、政府と地方の関係など、原発問題を通して見えてくる日本の問題と総選挙の争点について、ゲストの古賀茂明氏とともに、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
※ちと、古くて恐縮ですが(;^ω^)