読者の皆様、お久しぶりです。
風邪の病み上がりに旅行を強行したためか、旅行疲れがなかなか取れず、仕事と食事以外は寝ている有様でした…(;^ω^)
ここにようやく復帰しますのでよろしくお願いしますm(._.)m
なお、旅行記などは後ほど発表いたしますね(^O^)
これからどうなる? 日本経済
(ラジオフォーラム#97)
http://youtu.be/J9m6X2gTzoM?t=15m59s
15分59秒~第97回小出裕章ジャーナル
鬼気迫る小出裕章国会証言を振り返る「誰一人として責任を取らないまま再稼働をさせる。新たに原子力発電所を造る。新たに輸出までするというようなことを言ってるわけですから正気の沙汰とは思えません」
http://www.rafjp.org/koidejournal/no97/
西谷文和:
この安倍内閣は原発の再稼働をほんとにやるつもりですよね? どう思われますか?
小出さん:
あきれたというか、ほんとに困った人達だと思います。日本で58基の原子力発電所がこれまで認可して動いてきたのですが、その58基の原子力発電所に「全て安全性を確認した」とお墨付きを与えたのは、自民党政権なのです。
もちろん、福島第一原子力発電所の原子炉についても自民党が「安全性を確認した」としてお墨付きを与えたからこそ動いてきたのです。その福島第一原子力発電所がほんとに悲惨な事故を引き起こしているわけで、ほんとであれば、自民党の人達は犯罪者と呼んで、処罰をしなければいけないと私は思うのですけれども。
西谷:
誰も責任取ってませんからねえ。
小出さん:
そうです。誰ひとりとして責任を取らないまま、また安全性を確認して再稼働をさせる。あるいは、新たに原子力発電所を造る。あるいは、新たに輸出までするというようなことを言ってるわけですから、言葉は悪いですけれども正気の沙汰とは思えません。
西谷:
それで改めて、この情勢の中でちょっと調べてみますと、2011年5月ですから事故から2か月後に小出さんは国会に行かれて、国会議員の前で「もう原発を進めてはいけない」とほんとに素晴らしい内容の証言をされてるのですが、あれYouTubeで流れてますので、リスナーの皆さんもぜひ一度ご覧頂きたいのですが、あの証言内容でちょっとお聞きしたいんです。宜しいでしょうか?
※第177回国会 行政監視委員会 第4号
平成二十三年五月二十三日(月曜日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/177/0016/17705230016004a.html
小出さん:
はい。
西谷:
小出さんは、まず国会議員さんの前で「石油や石炭が枯渇すると思っていたけど、それで私は原子力に入ったが、調べてみたら、原子力の燃料ウランはもっと少ないと。これに気が付いた」ということですが、これはもう圧倒的にウランは少ないんですか?
小出さん:
圧倒的に少ないです。石油に比べても、発生できるエネルギーに換算して、石油に比べても数分の1しかありませんし、石炭に比べれば、数10分の1しかないというまことに貧弱でバカげた資源なのです。
西谷:
小出さんはそこで原子力ムラの人々は、少ないけれどもこれをプルトニウムに変換して使うんだと。だから、濃縮して加工して、高速増殖炉で再処理をしながらサイクルで使うと。だから、やるんだと、こういうふうに言ったのですが、先生はそこで「でも、もんじゅが動いてないじゃないか」と、こういう風におっしゃったわけですよね?
小出さん:
そうです。今、聞いて頂きましたように、地球上に存在しているウラン自身は大変貧弱な資源なので、原子力を推進しようとしてきた人達は、そのウランの一部、燃えない、ほんとは役立たずのウランをプルトニウムに変えて利用する。そうすれば、原子力の資源量が60倍になるので、石炭と同じぐらいの資源にはなると言ってきたのです。
ただ、それをやる為には、高速増殖炉という原子炉が必要で、日本ではもんじゅという実験用の小ちゃな原子炉をとにかく動かしてみようとしたのですが、そのもんじゅという原子炉は、すでに1兆円ものお金をつぎ込みましたけれども、豆電球ひとつつけることができないという、そういう状態で今日まで来ている。
西谷:
1兆円を使って。
小出さん:
はい。
西谷:
小出さんは国会の中で、1億円の詐欺事件を起こしたら、少なくとも1年間は刑務所に入らないといけない。そうすると、1兆円の詐欺なので、これ1万年の罪だと。もんじゅの責任者が仮に100人いるとすれば、1人あたり100年入ってもらわなあかんと。このようにおっしゃってました。
小出さん:
要するにできないんですね。それでも。
西谷:
その話も聞きたいのですが、その後で、この国会の中で先生は「実際に起きたじゃないか」と、福島の事故はね。実際に起きた時に行政の側、つまり政府の側も非常に不適切で、防災というのは危険を大きく想定するのが鉄則なのに、政府は一貫して事故を過小評価したと、このように言ってましたが、これはどういうことでしょうか?
小出さん:
もともと、その原子力発電所というものは巨大な危険を抱えているわけで、そういうものが事故を起こした場合には、どうするかということをあらかじめキチッと防災訓練でもなんでもしておかなければいけなかったわけですが、原子力発電所だけは大きな事故を起こさないということにしてしまって。
西谷:
安全神話で?
小出さん:
はい。住民の避難訓練などもろくにやったことがなかったわけです。そして、事故が起きたわけですけれども、もう事故が起きてしまえば、そんなことを想定もしていなかったがために情報すらがキチッと流れなかったのです。
西谷:
そうですよね。隠されましたよね?
小出さん:
はい。特に、例えば、政府の側では、オフサイトセンターというのをつくって、そこが政府として情報を集めるということにしていたのですけれども、オフサイトセンターにいた政府の職員は事故が起きた途端に逃げてしまったのです。
住民をほったらかしにしたまま逃げてしまいましたし、情報をキチッと把握することすらができない。そして、把握した情報にしても、例えば、当時は民主党政権だったわけですけれども、民主党の政権には流さないというようなことを官僚たちがやったわけです。
西谷:
政権に流さなかったんですか?
小出さん:
そうです。
西谷:
あと、SPEEDIも隠しましたね?
小出さん:
はい。事故が起きた時に、どちらの方向にどれだけの放射性物質が流れて、住民がどれだけ被ばくをするかということをキチッと予測を立てるというのがSPEEDIというものの役割だったのですけれども、そのSPEEDIは実は動いていたのです。開発に100億円以上のお金をかけて、たくさんの方々がそれに従事して仕事をしていまして、事故が起きた時は、たぶん彼らは不眠不休で仕事をしていたと思います。
ただし、その結果が住民には知らせられなかった。外務省を通じて米軍だけには知らされたけれども、住民には知らされないということになってしまったのです。
西谷:
小出さんは国会証言の最後に、ガンジーの7つの社会的罪ということで、「理念なき政治」とか「労働なき富」「道徳なき商業」等を挙げておられますが、この「道徳なき商業」ってまさにこの…そのものですね?
小出さん:
まさに東京電力そのもののことだと私は思います。
西谷:
4つ目は「人格なき学識」ってあるんですが、あの事故後にたくさん東京大学の教授とか出てきて、「メルトダウンしてない」とかおしゃってましたけど、ねえ。
小出さん:
はい。ほんとにいわゆる、科学技術というのが単に何か知識さえあればいいというふうにこれまで進んできてしまったわけですけれども、知識だけ集めて、人格もなければ知恵もないという状態で国家の中枢に多くの学者達が集まってしまったのです。
西谷:
そして、残念ながらこの安倍内閣になって、また再稼働ということで、本当に「道徳なき商業」「人格なき学識」がまだ続いてるということですね?
小出さん:
はい。政治のことを言えば、「理念なき政治」と言うのですけれども、全く理念のないまま、ただただ安倍さんは経済最優先と言ってるわけで、ほんとに恥ずかしい国だと思います。
西谷:
はい。よく分かりました。小出さん、ありがとうございました。
小出さん:
はい、ありがとうございました。
20110523質疑 政監視委員会「原発事故と行政監視システムの在り方」
http://youtu.be/VW83yO9m26Q
2011年5月23日(日)に開催された参議院・行政監視委員会「原発事故と行政監視システムの在り方」
質疑の部分
●参考人
小出裕章さん(京都大学原子炉実験所)
後藤政志さん(元東芝、原子炉格納容器設計者)
石橋克彦さん(神戸大学・地震学・原発震災)
孫正義さん(東日本ソーラーベルト構想)
怒る2837人訴え最大級 福島・飯舘村民がADR申し立て
(東京新聞【こちら特報部】)2014年11月17日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014111702000132.html
福島原発事故で、避難が大幅に遅れた福島県飯舘村の村民らが十四日、東京電力を相手に慰謝料などの支払いを求め、裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てた。参加したのは全村民の約半数に当たる二千八百三十七人。住民主導での集団申し立てとしては、過去最大規模だ。原発事故の賠償をめぐるADRでは、東電の和解拒否が目立っている。そうした流れに、飯舘村民の怒りは転換点となるのか。
(榊原崇仁)
原発事故から3年超 何も変わらぬ
「原発の恩恵と無縁だった村に放射能が来た。村や国が何とか助けてくれると思い、じっと我慢してきたが、事故から三年以上たっても進展しない。このままでは、国や東電につぶされる。今こそ村民自身が声を上げないといけない」
国の原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てをした出立団の長谷川健一団
長(六一)は、そう訴えた。
飯舘村は大半が福島第一原発から三十キロ以上離れながら、事故直後に大量の放射性物質が降り注いだ。緊急時迅速放射能影響予測ネツトワークシステム(SPEEDI)ではこうした被害が推定されたが、政府はデータを隠し続けた。
結果的に避難区域に指定されたのは、事故から1ヵ月以上たってから。全村避難となったが、村民は長期にわたって無用な被ぱくを強いられてしまった。
村内ではその後、除染が実施されているが、線量は依然として高い。山林が多くを占めているのに、そこでの除染が難しいためだ。だが、行政側は早期の住民帰還ばかりを強調。避難中の村民たちへの支援は、行き届いてはいない。
申し立ての弁護団共同代表である河合弘之弁護士は「現在、一人月額十万円の精神的賠償が支払われているが、これだけでは将来の生活再建に向けた資金を蓄えられない」と語る。
今回の申し立てでは、被ぱくを強いられた慰謝料として一人三百万円を請求したほか、村での生活が破壊された慰謝料として一人二千万円、精神的賠償も月額十万円から三十五万円に引き上げるよう求めた。
申立団の菅野哲副団長(六六)は「苦しんでも、苦しんでも何も変わらなかった。難民に等しく、このままなら棄民にされる。村を再生させたい思いは強いが、現状を考えると、すぐには無理。現時点で安心した生活を送るための資本をADRで勝ち取る」と語る。
ADRの申し立ては当初、千人程度の参加を予定していたが、行政区長会や仮設住宅での説明会などで参加を呼びかけると、ほぽ村の全域から想定を上回る賛同者が集まった。既に村内では、帰還困難区域の長泥地区の住民らがADRに踏み切っており、今回の分も合わせると、村民の三分の二がADRの申し立てをした計算になるという。
一方、菅野副団長は「村長は帰還のことしか考えておらず、申し立てには非協力的。面会を申し込んだが断られた」と振り返る。
避難先の住所が不明で、今回の申し立てが周知できなかった村民たちもいるため、希望者が新たに現れた場合には追加申し立てをするという。長谷川団長は「『いつでもいらっしやい、一緒に闘いましょう』という思いで、扉を開けておきたい」と話した。
被災者本位の救済を
東電 目立つ和解案拒否 「尊重」の約束ほご
福島原発事故の賠償をめぐるADRの申し立ては、十二日現在で一万三千七百三十二件。うち九千五十件が和解に至った。ただ最近では、東電が和解案を拒否するケースが目立つ。
例えば、福島県浪江町が代理人となって町民約一万五千人が加わったADRでは、指針が定める一人月額十万円の精神的賠償を五万円増額する和解案がセンターから示された。町は今年五月に受け入れ方針を決めたが、東電側は拒んだ。
東電側は「国の指針から乖離(かいり)した和解案を受け入れれば、指針に基づいて賠償を受ける住民との間で著しく公平性を欠く」などを理由として挙げている。
ただ、指針には「指針で対象とされなかったものが、直ちに賠償の対象とならないというものではない」「明記されなかった損害も含め、適正な賠償を行うことを期待する」とある。それゆえ、大阪市立大の除本(よけもと)理史教授(環境政策論)は「指針は賠償の最低限水準を示したにすぎない」と指摘し、拒否する東電の姿勢を批判する。
飯舘村の関連でも、拒まれた和解案がある。帰還困難区域の飯舘村長泥地区と、隣接地で汚染が少しましとされる居住制限区域の蕨平(わらびだいら)地区の各住民がADRを申し立てたケースだ。
センターは長泥のみならず、蕨平の住民にも一人五十万円(子どもや妊婦は百万円)の被ばく慰謝料を認める和解案を提示した。
しかし、東電が受諾したのは長泥地区の住民のみ。さらに健康被害を否定したうえで「長泥は申し立てから一年半が経過しており、迅速な解決のために受諾する」との理屈を示した。
こうした東電の「曲解」は、次に挙げる理由からも許されるものではない。
政府は一月、東電の新たな総合特別事業計画(再建計画)を承認した。これには「原子力損害の賠償に関する三つの誓い」が盛り込まれ、「損害賠償紛争解決センターの和解案を尊重する」と明記されている。
特別事業計画では、国による無利子融資枠を五兆円から九兆円に拡大するほか、除染廃棄物の中間貯蔵施設に国費一兆一千億円を投入するなど、国による支援拡充が柱に据えられた。
ADRの申し立てを支援する「原発被災者弁護団」の丸山輝久団長は「国の援助を受けつつ、約束を守らないなんてことが許されるのか」と憤る。「東電が大手を振って約束を破るのは、国が水面下でそれを認めているからではないか」
丸山団長は「賠償問題を早く終わらせたいのは、おそらく東電も国も一緒。東電は賠償を少しでも抑えたい。国は『福島の混乱が長引けば、原発再稼働にも影響する』と考えているのだろう。経済面を優先して、被害者の生活や健康を二の次という発想なら東電も国も人道に反すると言わざるを得ない」と話す。
さらに「国は原子力政策の旗を振り、電力会社を指導監督する立場も担ってきた。ならば、賠償問題でも自らの責任を果たす必要がある。そのためには約束を守らない東電を指導し、被害者に適正な賠償をするよう、指針の改定にも取り組むべきだ」と訴える。
飯舘村民の約半数によるADRで弁護団の共同代表を務める保田行雄弁護士は「被災者救済が、事故の加害者である国や東電のペースで進んでいる。この状況を放置しておけない」と前置きし、こう強調する。
「今回の申し立ては住民の声の大きさ、結束の強さという点で非常に画期的。被災者本位の完全救済に向けた住民運動を広げるうえで必ず核になっていく」
裁判外紛争解決手続き(ADR)
福島原発事故の賠償を東京電力に請求する手続きの一つ。被災者が国の原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てると、弁護士などの仲介委員が事情を聴取し、和解案を提示する。費やす期間は平均で半年程度。裁判よりも、時間、費用両面で被災者の負担が少ないとされている。
2014年のメディア界を振り返る~カウンターメディアの視点から
(ラジオフォーラム#98)
http://youtu.be/8HdFiR25wkQ?t=15m27s
15分27秒~第98回小出裕章ジャーナル
廃炉は計画通り進むのか?「とにかく楽観的な見通しのもとで事故に対処しようとしたわけで、ことごとく失敗しながら今日まで来てしまいました」
http://www.rafjp.org/koidejournal/no98/
今西憲之:
福島第一原発事故以来、廃炉作業がずっと続いてるわけなんですけれども、また、1号機と2号機、廃炉計画・作業計画を見直すという検討に入っています。1号機は2017年の初めぐらいに、使用済み燃料プールから燃料を取り出すというようなことを計画されてたわけなんですが、それが2年ぐらい遅れて、2019年になるというようなアナウンスがあり、そして、実際にその溶け落ちてしまった燃料は、2020年前半から2025年前半、5年も遅くなるということなんですが、一体何をやってますのんというような気がするんですが、先生、このニュース聞かれていかがだったでしょうか?
小出さん:
残念と言えば残念ですし、当たり前と言えば当たり前のことだと思います。2011年3月11日に福島第一原子力発電所の事故が起きて以降、東京電力も国も、とにかく楽観的な見通しのもとで事故に対処しようとしたわけで、ことごとく失敗しながら今日まで来てしまいました。
廃炉ということに関しても、彼らが実に私から見ると、楽観的な状況というのを想定して、ロードマップを描いたわけですけれども、そんなものは到底できる道理がないと私は思ってきました。その通りになっています。
今西:
それで、使用済み燃料プールからの燃料の取り出し、これについては現在、4号機でも行われている。幸いにして、取り出し作業中に、まだ大事故が起こったりとかそういうことはしていませんが、要するに、溶け落ちた燃料を取り出すということ、これ非常にハードルが高い。小出さんもかねてからそのようにおっしゃられてる。
小出さん:
私はできないと発言しています。
今西:
はい。どうしてできないんでしょうか?
小出さん:
今も聞いて頂きましたように、国や東京電力はとても楽観的な見通しを立てているわけです。例えば、溶け落ちた炉心は、原子炉圧力容器の底を抜いて下に落ちたわけですけれども、落ちたところは、私達がペデスタルと呼んでいる部分で、その床の上に饅頭のように堆積しているというのが、国や東京電力の描いている絵なのです。
しかし、そんなことは到底ないと私は思っています。ペデスタルと呼ばれている部分には、人間が出入りするための出入り口があるのですけれども、どんどんどんどん水を入れてきたわけで、その水はその出入り口から外にどんどんどんどん漏れていってるわけですし、溶け落ちた炉心も、その水の流れと一緒に格納容器の外部に、ペデスタルの外部に流れていってるはずですし、そうなってしまいますと、格納容器の壁と接触してしまって、すでに、その格納容器の壁を貫通しているかもしれないという、そういう状況になってるはずだと私は思います。
ですから、国や東京電力は、いつの時点か圧力容器の上の方から、その下に饅頭のように溜まっている溶け落ちた炉心を上に掴み出そうとしているわけですけれども、その場所には実はない。そこにあったとしても、何割かがあるだけであって、何割かはもう外に出てしまっていると私は思いますので、掴み出すということはできないだろうと思います。
今西:
そうすると、今後もなかなか作業は順調に進まず、さらなる先送りというようなことも十分考えられる状況ではあると。
小出さん:
十分考えられるというか、必ずそうなると私は思います。
今西:
はい、分かりました。それで、今日はメディア批評雑誌の『創』の篠田博之編集長にゲストでお越し頂いておりまして、篠田さんからもぜひ、小出先生に伺いたいということがご質問があるそうなんで、篠田さんお願いします。
篠原博之さん:
どうもどうも。小出さん、今、メディア界で朝日新聞の吉田調書問題というのが大きな問題になってて、小出さんは吉田調書の中身とか、あのタイミングで出てきたこととかについて、どういうふうにお考えでしょうかね?
小出さん:
はい。吉田さんという方は皆さんご承知の通り、福島第一原子力発電所の所長だった人ですね。事故が起きた時に、吉田さんという方があの現場にいてくれたということは、私自身はありがたいことだと思っています。大変豪胆な気質の方であって、よくあの厳しい事故の現場で頑張ってくれたと思います。
ただし、マスコミも含めて何か吉田さんを英雄のように扱っているわけですけれども、私自身はむしろそうではなくて、吉田さんは福島第一原子力発電所の所長という立場にあったわけですから、言ってみれば、事故の重大な責任を負わなければいけない人であった。少し言葉をキツく言えば、犯罪者でもあったと私は思っています。
そういう人がどのように振舞ったかということは、むしろその事件を解明するために、どうしても調べなければいけないし、むしろ積極的に公開して、それを検討するということをやらなければいけなかったのだと思います。
ですから、吉田調書が取られたのは事故の直後だったわけですから、その時点で公開して、事故がどんなふうに進んだかということを広く知らせるべきだったと思いますし、そうしていれば、その後の事故の収束作業についても、なにがしかの重要な役割を果たし得ただろうと私は思います。
篠原さん:
なるほど。あれですね、朝日問題でみんな萎縮してるから、今みたいな小出さんみたいな強い発言っていうのは、たぶん他のマスコミ関係者誰もできないと思いますけども、小出さんならではの発言ですね。でも、今の話はよく分かります。あの話は。
今西:
吉田調書というものが存在するのは事実であって、それにああいう記載もしてあるのは事実。朝日新聞は、その見出しというか、福島第一原発に「撤退せよ」というような部分で間違って、記事全部が取り消されてしまったというようなことなんですけれども、そうすると、なんか吉田調書が全て否定されたような感もありまして、それはちょっと良くないんじゃないかなあというふうに私は感じたりするのですが、小出さんその辺いかがでしょうか?
小出さん:
ちょっとどころじゃなくて大変悪いことだと思います。私自身、特別、朝日新聞という新聞に思い入れがあるわけではありませんけれども、今の安倍さんのやり方というのは大変汚いと私は思いますし、自分の気に入らないことがあると、徹底的にそこを弾圧していく。そして、それに他のマスコミも含めて、今回載ってしまったわけであって、なんでこんなことになるのかなと、私から見ると大変不思議なことが起きています。
何よりも事実というものを大切にしなければいけませんし、その事実を解明するために、吉田調書は大変重要なものですから、キチッとみんなで検証すればいいだけのことであって、その検証作業で若干、ほんと私から見ると、ほんとに些末のことで記事の書き方がまずかったということを取り上げて、あたかも全体が悪いように言うというのは、大変いけないことだと思います。
今西:
そうですね。要するに、本来の直視しなければいけない本質よりも、なんか違う部分で論争になってしまったというような感じがしますよね?
小出さん:
はい。
今西:
分かりました。小出さん、ありがとうございました。
篠原:
ありがとうございました。
小出さん:
ありがとうございました。
吉田調書・全文をテキスト化
(ハイフンポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/11/yoshida-full-text_n_5802450.html
宇宙から飛来する素粒子を利用して、炉心溶融が起きた東京電力福島第一原発1~3号機の原子炉内部を レントゲン写真のように透視する技術の開発を、名古屋大学のグループが進めている。
東電などは同原発の廃炉に向け、今後10年以内に溶融燃料の取り出しに着手する計画で、 それまでに燃料の位置を把握する必要があり、この技術開発を国も後押ししている。 グループは、同原発の放射線量が下がって、現場での作業が可能になれば実用化の研究に移る。
開発を進めているのは、名古屋大素粒子宇宙起源研究機構の中村光広准教授らのグループ。 レントゲンのエックス線の代わりに、素粒子の一種「ミュー粒子」を使う。この粒子は物質を貫通する力が強い一方、 通り抜ける物質の密度が高いほど吸収され、数が減る。 このため、原子炉内を通過する粒子を観測すると、炉内密度の違いがわかる。
総面積1平方メートルの特殊なフィルムを原子炉の近くに設置。粒子の痕跡を写し出して内部を画像化する。 核燃料は鉄などの炉の材料に比べて密度が高く、燃料のある部分はフィルムに淡く写り、 溶融燃料の位置や形状が鮮明にわかることが期待される。
◆ミュー粒子=物質を構成する12種類の素粒子の一つ。電子とほぼ同じ性質で、質量は電子の約200倍。 宇宙からの放射線が大気と衝突する時に発生する。手のひらに毎秒約1個の割合で降ってくる。
(2012年1月7日14時33分 読売新聞)
↑これはどうなったの?(・ω・ )?
※参考※素粒子で地球をのぞく
http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/ul/NL_plus/eri_nlp_2.pdf
「メルトダウン隠されていた」馬淵澄夫元首相補佐官が衝撃発言
(BLOGOS)
http://blogos.com/article/32422/
#Fukushima #原発 制御不能状態!メルトアウトし地下水を放射能水蒸気に!(字幕)
http://youtu.be/35KzROHZUrA
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第97・98回小出裕章ジャーナル:7つの社会的罪(`・ω・´)
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