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小出裕章先生:原発事故収束 今どうにもならないところまで追い込まれている

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もうひとつの北朝鮮問題~在日帰国者と日本人妻にも光を(ラジオフォーラム#79)

http://youtu.be/0mtEfxZl94g?t=15m24s
15分24秒~第79回小出裕章ジャーナル
早くも行き詰まった凍土壁問題 「これまでやってきた技術の枠組みをはるかに超えているわけです」

http://www.rafjp.org/koidejournal/no79/
石丸次郎:
さて、今日は凍土壁の問題について考えてみたいと思うんですが、小出さんは、この凍土壁についてはあちこちでずっと意見を述べてこられました。

福島第一原発の汚染水を止める為に、1号機から4号機までの4つの建屋を囲むように1.5キロに渡って凍土壁を作ろう、1550本の配管を地下30メートルにまで打ち込んで、そこを冷却材で循環させて氷の壁を作って、この汚染水を食い止めようと、そういう計画でありました。
凍土壁
建設費がなんと国から研究開発、つまり税金ですね。320億円が国の負担で出されるということになっておりましたが、早速ちょっと問題が起こってるようですね。まず、凍らないという。こういう問題が起こっておりますが、この辺についてまずちょっとご解説頂けますでしょうか。

小出さん:
はい。凍土壁という、この技術ですけれども、もともとはトンネル工事とかで地下水が出てきた時に、ある部分的な場所を凍らせて工事を先に進めるというために使われてきた技術です。
地盤凍結工法
しかし、今、石丸さんがきちっとおっしゃって下さいましたけれども、今回の場合には1.5キロというようなものすごい長さに渡って、そして深さも30メートルという所まで全部を凍らせなければいけないという、そういう事になっているわけです。

これまでやってきた技術の枠組みをはるかに超えているわけですし、たぶん様々な問題が出てくるだろうし、場合によっては出来ないだろうし。仮に出来たとしても、長期間持たせることは出来ないと私は思ってきましたし、そう発言もしてきました。まさにその通りのことが今起きているということだと思います。

「凍土壁」早くも黄信号

石丸:
なるほど。この凍土壁というアイディアですね。これ自体は当初出てきた時はどう思われましたか?

小出さん:
私自身は2011年5月、つまり事故が起きて2カ月後に地下に遮水壁と私は呼びましたけれども、地下水との接触を断つような壁を作らなければいけないと発言をしたのです。

http://youtu.be/kxDG4mjmEN8

どうしても必要だと私は思ったので、その時に発言をしたのですけれども。でも、その私がイメージしたのは、鉄とコンクリートで壁を作るという、そういうイメージでした。
遮水壁
ただ、それを作ろうとすると1000億円のお金がかかってしまう。そして、6月に東京電力の株主総会があったわけですが。

石丸:
株主総会直前だったわけですね。

※遮水壁の建設、2年前に見送る 東電、経営破綻を懸念(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0918/TKY201309170778.html

小出さん:
そうです。その株主総会を乗り越えることができないということで、結局は実現しなかったというものなのです。

以来、3年ぐらい経ってですね、ようやくに凍土壁という物を造るというようなことになって、6月の初めから工事が始まっている訳ですけれども。私はもうあまりにも遅すぎたと思います。

そして、本当であれば、先程も聞いて頂いたように、凍土壁はできないかもしれないし、できても長持ちはしないので、やはり、しっかりとしたコンクリートの壁を作る以外にないだろうと思います。

ただし、コンクリートの壁を作ろうとすると、かなり長期間の時間がかかってしまいますので、凍土壁であれば簡単にできるというのであれば、やってみる価値はあると私は思っていました。ただし、やはり難しいだろうなと危惧をしていたのですが、そうなってしまいました。

小出裕章ジャーナル

石丸:
今現状で、これは黄信号が灯り、そして、規制委員会の方でも「これ大丈夫なのか」と、「ダメなんじゃないか」という意見が出ているようですけれども、今後の展開というのはどういう風なことが予測されますでしょうか?

小出さん:
はい。福島の事故というのは、人類が初めて遭遇している事故なのであって、たくさんのアイディアを集めながら一歩一歩やってみるしかないだろうと私は思います。  そのためには私自身もいくつもの提案をしてきまして、これまでは溶け落ちてしまった炉心をこれ以上溶かすことは、はやりダメだということで、ひたすら水を入れてきたわけです。

それが汚染水となってどんどん溢れてくるということは当たり前のことですし、3年間それを続けてきて、今どうにもならないところまで追い込まれているわけです


石丸:
どうにもならない。

小出さん:
はい。私は、まずはもう水を入れるということを止めるべきだという発言をもう既に1年近く前から発言をしていますし、水での冷却ではなくて、別の冷却方法に早急に切り替えるべきだと思います

そして、今回の凍土壁の問題とも絡んでいるのですけれども、原子炉建屋の地下、タービン建屋の地下、そしてトレンチという地下のトンネルに溜まっている水をまずは早急に抜き出すべきだと私は思いますので、それも大変難しい作業なのですが、そちらも並行してやるということが必要だと思います
福島原発汚染水の現状の図

更にですけれども、今、汚染水、地下水として流れてきている水が汚染水と混ざり合っているのですけれども、その地下水として流れてくる水のたぶん大部分は、敷地に降っている雨だと思いますので、その雨を遮断する

つまり、その敷地全体を舗装するとかですね。場合によっては、私は敷地全体に屋根を造るということでもいいと思いますけれども、雨の流入を防ぐということはかなり効果があると思いますし、様々な方策を組み合わせながら、この問題を乗り越えるしかないだろうと思います。

石丸:
はい。この凍土壁の工事にせよ、あるいは鉄とコンクリートで根本的なもっと頑丈な遮断壁を造るにせよ、これは、でも現場での作業が必要になりますから、作業員の被ばくが本当に心配ですよね。

小出さん:
そうなんです。石丸さんが今おっしゃってくれた通りであって、福島第一原子力発電所の敷地の中は、もう放射能の沼のような状態になっているわけで
放射能の沼

※小出裕章先生:原発や放射能の真実を知らないばかりに不幸になっていく人をもう見たくありません。
http://ameblo.jp/m08068469/entry-11636880888.html

石丸:
放射能の沼ですか?

小出さん:
はい。という訳で、どんな作業をしても被ばくをしなければいけないということになっている訳です。ですから、「ちゃんとした作業をしろ」「ちゃんと対策を取れ」と要求すればするだけ、労働者の被ばくが増えてしまうことになりますし、その労働者というのは、東京電力の社員ではなくて、下請け、孫請け、そのまた下請け、孫請けというような、本当に社会的な底辺で苦しんでいる労働者達がまた被ばくをさせられてしまうということになるわけです。私としては大変苦しい状態にあります
福島原発での定期検査での下請けの構造

石丸:
はい。本当にもどかしい。誰かが犠牲にならないと、この汚染水の問題も前進させられないという、そういう状況にあるということですね。

小出さん:
そうです。

石丸:
小出さん、どうも今日はありがとうございました。

小出さん:
はい。ありがとうございました。


小出裕章:高濃度汚染水漏れについて:遮水壁=地下ダム

http://dai.ly/x12jom7
何か皆さん今になって汚染水問題ということが起きてきた、あるいは大変だと思われてるようなのですけれども、私からみると何を今更言ってるんだろうと思います。
事故が起きたのはもう既に二年数か月前の2011年3月11日だったのです。
それ以降汚染水というのは敷地の中に大量に溜まってきまして3月中にもう既に福島第一原子力発電所の敷地の中に10万トンの汚染水が溜まっていました。
コンクリートというのは元々割れるものです。
割れのないコンクリート構造物なんていうものはありません。
おまけにあの時には巨大な地震でそこら中が破壊されたわけで原子炉建屋、タービン建屋、トレンチ、ピット、立て抗にしてもコンクリートにそこら中にひび割れが生じていたのです。
ほとんど目に見えない建屋の地下であるとか、トレンチ、ピット、要するに地面の所に埋まってるわけですから見えない所でそこら中で割れて、そこら中から漏れている。
当時もそうだし、二年経った今だって必ずそうなのです。

私はとにかくコンクリートの構造物から漏れない構造物に移すしかないと考えました。
私が思いついたのは巨大タンカーでした。
10万トン収納できるようなタンカーというのはあるわけですから10万トンタンカーを福島の沖まで連れて来て福島の敷地の中にある汚染水をとにかく巨大タンカーに移すという提案をしました。
でもまたそれも次々とコンクリートの構造物に汚染水が溜まってくるわけですから何とかしなければいけないと思いまして私はその巨大タンカーを東京電力柏崎刈羽原子力発電所まで走らせる
柏崎刈羽原子力発電所というのは世界最大の原子力発電所でそれなりの廃液処理装置もあります。
宝の持ち腐れになっていたわけで柏崎刈羽までタンカーを移動させてそこの廃液処理装置で処理をするのがいいという風に3月末に私は発言した。
そういうことはやはり政治が力を発揮しなければできないのであって政治の方々こそそういうところに力を使って下さいと私はお願いしたのですけれども、とうとうそれもできないまま何も手を打たないままどんどん汚染水が増えて今現在30万トンにもなってしまってるというのです。

(3.11からもう二年数か月経ってるわけですけれども、あの時にもしスタートさせていたら今もう間に合ってるんじゃないか)
もちろんです。
また次に10万トン汲み出すということもできたでしょうし現在直面している事態よりもはるかに楽になっていたはずだと思います。
そういう意味では政府と東京電力が無能だったということだと思います。

・遮水壁=地下ダム (2011年6月)
原子炉建屋の外にかなり深い穴を掘ってそこに深い壁を作って溶け落ちた炉心が地下水にできるだけ接触しないようにする。
接触したとしても汚染が海へ流れないようにするそういう作業がこれからできる唯一のことかなと思うようになりました。

本当に対策が後手後手になってしまっていて放射能の汚染がどんどん広がっていってしまっている。

1号機から3号機の原子炉の炉心は既に溶け落ちているのです。
炉心は既に溶け落ちている
確実です。
溶け落ちた炉心がどこにあるかということなのですが東京電力はまだ格納容器という放射能を閉じ込める最後の防壁の中にあるはずだと言っているのですけれども、残念ながらそれを見に行くこともできないし本当にそこにあるかを確認することができないのです。
場合によっては既に格納容器の床を突き破って地面に潜り込んでいってる可能性も私はあると思います。
もしそうだとすると地下水と必ず接触してしまいますしそうなるともう猛烈な放射能が地下水に混じって海へ流れていくことを食い止められなくなってしまうので私は2011年5月に原子炉建屋周辺に遮水壁を張り巡らせる地下ダムという言葉を使われる方もいますけど、それをやって溶けた炉心と地下水の接触を断つということをやってくれと頼んだのです。
そうなるともう猛烈な放射能が地下水に混じって



着工1週間で暗礁…専門家も危惧する原発「凍土壁」の重大欠陥
(日刊ゲンダイ)
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150856/1


「遮水壁、やめてくださいよ。株主総会があるんですから」東電企画部幹部の発言(秋葉龍一)
http://akiba1.blogspot.jp/2014/01/blog-post_10.html
この発言に東京電力の企業体質というか、企業メンタリティというものが赤裸々に露呈している。

【引用開始】

……東電の主流部門である企画部のエリートが、馬淵の秘書官にこう苦情を言った。

「遮水壁、やめてくださいよ。株主総会があるんですから」

 6月28日に株主総会が予定されていた。プラント屋と土木屋の対立に加えて、経営中枢が介入してきた。

 経営陣は「遮水壁の費用を計上したら、他の廃炉対策の費用も計上しないといけなくなる」との不安を抱いた。1千億円の債務認識がアリの一穴になることを恐れたのだ。

(『朝日新聞』2014年1月10日朝刊、プロメテウスの罠「汚染水止めろ8 債務超過は避けよ」)

【引用終了】

以上は、2011年6月半ばのことである。

「馬淵」とは当時、首相補佐官だった民主党の馬淵澄夫だ。

馬淵は山から流れ込む地下水をブロックする地下遮水壁の必要性をはやくから認識し、その建設をいそいだ。

ところが、東電は株主総会を乗り切るために遮水壁の費用計上を渋ったのだ。

そして、ご覧のとおり、遮水壁は造られず、汚染水はじゃぶじゃぶと海へ流出しつづけている。

そう、いま、このときも。

株主総会を乗り切るために遮水壁を造らないということは、自分たちの会社をまもるために、生命の海に10万年は消えない猛毒を垂れ流すことを選んだ、ということである。

これはつまり、東電幹部は、自己利益と全地球の生命存続を天秤にかけ、前者を選択したわけだ。

これはけっしておおげさではなく、科学的事実に基づいている。

「遮水壁」と「株主総会」。

これを並列に置くことに、筆者は激しい違和感をおぼえるが、東電はこの両者を並列にして株主総会を優先したのだ。

このようなメンタリティを幹部が有する会社だから原発事故対策がおろそかになり、史上最悪の原発事故をまねいたのだ。

そして、あれほどの事故を起こしながらも、まだ東電は自己利益を優先して柏崎刈羽原発の再稼働をたくらんでいる。

なんと、恐ろしい企業、いや人間集団なのだろう……。


海に流出した放射性物質(トリチウム)は雨となって、ぼくたちの頭上に降り注ぐ(秋葉龍一)
http://akiba1.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html
この2年間ずっと、東電福島第一原発の超高濃度放射性汚染水は、海に垂れ流しつづけてられていたことが明らかになった。

しかもその解決の目途はいまだたっていない。

福島沖を中心に太平洋海域は広く汚染された。多くの魚介類が被曝し、それは食物連鎖によって急速に、より広い海洋のより多くの生物へ進行している。海の生物だけではなく、魚介類を食べる鳥にもそれは広がるだろう。

そうすると、この放射性物質で汚染された海水は、雨となって陸にも? そうぼくたちの頭上にも降り注ぐのではないか? 

そんな素朴な疑問がふっとわいて検索したら、小出裕章さんが話されたことを書き起こしたホームページが見つかった。

そこで小出さんはこんなことを述べていた。

たとえば流されている放射能の中にはトリチウムという名前の放射能があります。
それはいわゆる水素なのです。
放射能をもった水素なのですが、これも海に流れているはずで、環境に出ると水の形になります。H2Oという形ですね。
そういう形になりますので、海水が蒸発して雲になれば、それがまた雨になって落ちてくるということですので、もちろん循環して陸にも戻ってきます。


(参考*「みんな楽しくHAPPY♡がいい♪」http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3153.html


もうこれ以上、汚染水処理や事故処理を東電に任せていたら、事態はますます深刻さを増すばかりだ。

国が先頭にたって、この放射能汚染水やフクイチ事故処理に向けて全力を尽くすべきである。

全世界によびかけて、人的・技術的・資金など、ありとあらゆる資源を投入しないと、ぼくたちはこの星に棲めなくなる。

「アフターアース」は映画の世界ではなく、ぼくたちのこの現実の世界で起きつつある。


世界的科学者が目撃した「原発汚染水の海域」と「放射能汚染の実情」
週刊現代
世界的科学者が目撃した原発汚染水の海域と放射能

世界最大規模の独立系研究所である米国ウッズホール海洋研究所のケン・べッセラー博士らのチームは、これまで4度来日し、原発から1kmのところまで近づいて海水の調査をしている。
べッセラー博士は「汚染水は漏れ続けています。いくら海水で薄まっても、魚がいる場所としては、福島の沿岸は最悪の場所です。残念ながらいくつかのシーフードについては食べられるレベルではありません」と語る。

べッセラー博士は海洋中における放射性物質の研究の世界的科学者で、チェルノブイリの事故でも黒海の放射性物質の調査・研究をしている。
福島原発事故直後の2011年4月に、他の研究者と連名で「福島原発から出た放射性物質の海洋環境への影響」という論文が科学雑誌「ネイチャー」に掲載が決まったが、日本の気象庁が「風評を煽る」として削除を求めたという。

べッセラー博士は、その後も東京大学大気海洋研究所の西川淳助教授やストーニーブルック大学教授で海洋汚染の専門家であるニコス・フイッシャー教授らとチームを組んで福島原発事故による汚染水の調査をおこない、直近では9月8日から14日まで、福島近海の海水サンプルの採取を行った。
べッセラー博士は海水と海底の沈殿物の調査を担当している。

今回の調査では、異なった海域の海水のサンプルを100ヶ所から採っているが、ひとつのサンプルにつき20リットル必要で、それでやっとセシウムのアイソトープ(原子)一つを検出するのに十分な量になるという。20リットルなので合計2tになる。

海底の沈殿物は、あちこちの海底にチューブを差し込んで採取する方法で300ヶ所で集めた。
「今回は1週間、船に泊り込んで作業をしました。時には36時間ぶっ通しで働き、少し眠って、また8時間働くといったペースでした」
作業は長期間にわたる地道なサンプルの採取と、分析のための莫大な時間を要する。

調査の費用も、今回のクルーズだけで10万ドル、1つのサンプルの分析につき数百ドルものかかるが、それらの莫大な費用も自分たちで調達しなければならない。

分析結果は来年2月末の科学会議で発表する予定だという。

べッセラー博士は「原発汚染水の海域」について次のように語る。
海洋汚染はコントロールされているという安倍首相の発言は理解できません。私から見れば、まったくコントロールされているようには見えない。海洋汚染自体は、人体へのリスクという観点から言えば、水泳しても大丈夫でしょう。しかし、魚介類の汚染は、魚にガイガーカウンターを当てるだけで検知できるほど高いレベルです。これは、食べても安全とはとても言えないと考えています

また、魚介類の調査を担当しているフィッチャー氏は、
「魚の種類によってはかなり汚染度が高いと思われます。すでに海底の堆積物はいろいろな放射性物質で汚染されていることがわかっています。われわれは5月と9月に福島近海で魚などを採取しましたが、いまはまだ5月に採取した魚などを分析しているところ。9月に採取したものはさらに先になるでしょう。ただし、魚の放射能汚染は急に汚染濃度が下がることもなければ上がることもありません」と述べた。

予算がないため、調査にはたいへんな手間と時間がかかる。
毎日20時間、いろいろな場所でひたすら釣り糸を垂らし、得られたサンプルをすり身に加工してガンマ線検出器にかける。魚一匹を分析するのに5時間。この機会は5台しかない。
セシウムの量を調べるのは短時間でできるが、問題はストロンチウムだ。ストロンチウムの量を調べるのには時間がかかる。

べッセラー氏は次のように懸念する。
セシウムよりストロンチウムが心配です。ストロンチウムは骨の中に入り、長期間にわたって放射線を出し続けます。2011年に比べて海洋のセシウムは減っていますが、ストロンチウムの量は50倍になっています

現にタンクからの汚染水漏出事故でストロンチウムが大量に海に流れ出たことが確実になっている。

べッセラー氏は「最も重要なことは国際グループによる調査態勢の構築です。世界各地にいるそれぞれの専門家の協力を得てチームをつくる。日本だけでは解決は無理です。私も協力を惜しみません」と述べる。



フクシマ・プラン~国際協力チームの廃炉戦略~

http://dai.ly/x14rtci
NHK BS1スペシャル 2013.9.16.

東京電力福島原発の廃炉作業は、喫緊の汚染水問題の対応に迫られている。当初の汚染水浄化装置の作成は、諸外国の協力を得たが、今後も海外の知見や技術が必要とされる。それぞれの国の経験や知見によってもたらされるプランはどのようなものなのか。スリーマイル島事故の経験があるアメリカ。チェルノブイリ事故の処理に当たったロシアやウクライナ。その他原子力先進国、イギリスやフランスなどのプランをルポする。





【滋賀県知事選】三日月大造氏が当選確実について。- 2014.07.13

http://youtu.be/5gR0NSGrxYU

原発再稼働方針変わらず=石破自民幹事長
(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014071300250
 自民党の石破茂幹事長は13日夜、滋賀県知事選で「卒原発」を掲げた三日月大造氏が勝利したことに関し、「(安倍政権の原発再稼働の方針に)変更はない」と強調した。石破氏は、「安全世界一の基準をもって、安全性が確認され、地元の理解をいただけた原発は再稼働する」とも語った。東京都内で記者団の質問に答えた。(2014/07/13-23:48)

石破幹事長 滋賀は防衛の拠点

石破さん!「いくさのネタは山ほどある」「世界の皆さんがやられたら、日本は何もしないけどゴメンね。本当にそれでいいのか」・・煽るなよ!(;`O´)o



福島第一原発 がれき撤去で稲穂に放射性物質付着か(14/07/14)

http://youtu.be/7dVaaJSP35k
南相馬でコメから基準値超えるセシウム01





2014/07/09
「国民の生命を守るため? 国民を危機に晒しているのはお前ら」落合恵子氏が政府を痛烈に批判
(IWJ)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/151719

http://youtu.be/JrZ29KZ4S1k


原発ゼロの夏 「川内」隣接市民過半数が再稼働NO
(東京新聞【こちら特報部】)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014070902000156.html
 原子力規制委員会による新規制基準の審査が終わらず、今夏の原発稼働はゼロとなった。東京電力福島第一原発の事故後の夏では初めてだ。だが、原発再稼働に向けての動きはやまない。優先審査中の九州電力川内原発(鹿児島県)をめぐっては、周辺市のいちき串木野市民の過半数が、再稼働に反対の署名をした。それでも、推進派は耳を傾けようとしない。
(白名正和、上田千秋)

原発ゼロの夏「川内」隣接市民過半数が再稼働NO

署名1カ月半 過半数「NO」

 「昨夏、九電は不安をあおったが、川内原発なしで乗り切れた。今年も乗り切れるだろう。市民は電力不足よりも、原発の安全性にこそ不安を感じている」と石神斉也(まさなり)さん(81)は話す。
 自宅のあるいちき串木野市は、川内原発が立地する薩摩川内市の南にある。原発から市境までは約5.2キロ。そして、「原発の風下に当たる」と言う。
 鹿児島地方気象台によると、この地域では、1~7月は主に、南東か東南東方向に風が吹く。つまり、原発事故でいちき串木野市は被害に遭う可能性が大きい。
 原子力規制委は3月、川内原発の優先審査を決め、危機感を覚えた石神さんらは4月に市民団体を設立し、5月10日から再稼働反対の署名を市民に求めた。先月24日までに集まった署名は1万5464人分。市の人口は2万9995人(5月末現在)で、約1カ月半では過半数に達した。
 「予想以上の速さ。福島では3年以上たっても作業が進まず、故郷に帰れない。市民の多くが事故への不安を抱いていたようだ」
 この市民の不安をよそに、原子力規制委の審査は進み、来週にも新基準適合の結果が出る見込みだ。ただ、田中俊一委員長は3月の記者会見で「基準に合っているかどうかだけの判断だ」と発言したように、「最低限の備え」を満たしたにすぎない。
 5月に関西電力大飯原発の運転差し止めを命じた福島地裁は判決で、新規制基準は不十分だとし、「原発の安全技術および設備の脆弱(ぜいじゃく)性は継続する」とも指摘している。
 にもかかわらず、「安全のお墨付き」ととらえる向きがあり、石神さんらは警戒する。菅義偉官房長官は5月の記者会見で、「規制委が世界で最も厳しい安全基準で審査し、その結果を待って(再稼働)ということだ」と発言した。「ねじまげて解釈している。事故が起きない保証はどこにもないのに」(石神さん)
 ただ、審査適合後も、地元の同意がなければ、再稼働はできない。石神さんらは先月、いちき串木野市民過半数の署名を田畑誠一市長に提出し、鹿児島県と九電に再稼働反対を申し入れるよう求めた。
 だが、いちき串木野市は「地元」ではないとされる。国のエネルギー基本計画は「立地自治体等関係者の理解と協力を得るよう取り組む」と定め、川内原発なら立地自治体である鹿児島県と薩摩川内市が「地元」となる。県原子力安全対策課は「署名は報道で知っているがコメントは控える」と話した。
 石神さんは「いちき串木野市全域が川内原発から30キロ圏内。いわば『準地元』だ。私たちの声も尊重するべきだ」と訴える。「戦時中、海軍にあこがれる軍国少年だった。空襲でおばを亡くしたが『敵を討つ』としか考えず、お国に命をささげる覚悟だった。国策にだまされたと気付いたのは終戦後だ。原発という国策に再び、だまされるわけにはいかない

原発ゼロの夏 「新基準適合」でも課題山積

弱者の避難軽視 甘い噴火対策

 原子力規制委の新基準に適合したとしても、川内原発には課題が多い。
 鹿児島県の伊藤祐一郎知事は先月、病院の入院患者や福祉施設の入所者ら要援護者の避難計画について、「原発10キロ圏で十分」と発言した。10~30キロ圏内は「時間をかけて空想的なものは作れるが、実際には機能しないだろう。作らない」という見解を示した。
 県原子力安全対策課の担当者は「何も考えていないわけではない。屋内退避を徹底させるなどの措置を取る」と話すが、安全を確保できるか不透明だ。福島第一原発事故では避難計画が不十分で、多くの要援護者が症状を悪化させたり、亡くなったりしている。伊藤知事の発言は、責任の放棄とも受け取れる。
 また、事故の際、避難対策などのため国や自治体、電力会社の関係者らが集まるオフサイトセンターの整備が遅れている。国が求める放射線測定機器や空気浄化フィルターなど整備の大半は10月に終わるというが、非常用発電機の設置は来年3月にずれ込む見通し。
 同課の担当者は「仕様などに関して、国との調整に時間がかかった。仮に事故が起きたら電源車を用意するので問題はない」と釈明するものの、今秋に再稼働するとなると、対策が万全とは言い難いままの見切り発車ということになる。
 これらは、原子力規制委の新規制基準には無関係ではある。だから許されるわけではないが、審査対象の中でも、おざなりの判断で見過ごされようとしている項目がある。同原発周辺にある火山が巨大噴火するリスクへの対応だ
 規制委は新規制基準に、各原発から160キロ圏内の火山調査を盛り込んでいる。火山灰の防護措置を講じることなどを電力会社に求め、火砕流が襲う可能性を明確に否定できない時は「立地不適」とする方針を示した。
 ところが、九電は過去に川内原発の敷地内に火砕流が到達した可能性があることを認めながら、「モニタリングで対応できる」との姿勢を崩さず、規制委も追認している。「(巨大噴火は)数十年前から兆候が出る。その間に原発を停止させ、核燃料は安全な場所に移せばいい」といった主張を繰り返し、先月の株主総会でも、出席者の質問に、「十分に時間はある」と答えた。
 九電は核燃料の搬出方法や貯蔵場所について何も決めていない。非科学的な主張にも、火山の専門家から異論が相次ぐ。
 火山学者で元京都大助教授の須藤靖明氏は「噴火の兆候が分かることはあるかもしれないが、小規模で終わるか大規模噴火になるかの判断は今の予知レベルでは不可能。数十年前に兆候を察知することもできない」と主張した。泊(北海道)や玄海(佐賀県)、伊方(愛媛県)の各原発も同様のリスクがあると説く。
 原発は火力発電などに比べて安価で、電気料金も低く抑えられる─。電力各社が従来、訴えてきたこの理屈も福島原発事故以降、通用しなくなっている。安全対策や事故処理などのコストは膨らむ一方で、九電も4月、川内と玄海両原発の安全対策費が当初の想定から1000億円増え、3000億円を超えるという見通しを明らかにした
 立命館大学の大島堅一教授(環境経済学)は「社会全体から見ても、原発は決して安いエネルギーではない」と訴える。「避難の費用など、国や自治体の負担も大きい。原発は電力会社の経営判断だけで動かしていいものではないのに、そうした発想がない。社会が背負うリスクを前提に考えるべきだろう

原発ゼロの夏 デスクメモ


階段、トイレも避難場所!?
(東京新聞【こちら特報部】話題の発掘)2014年7月11日

 原発立地自治体で策定が進む事故時の避難計画には、実現性に乏しい内容も含まれる。避難所設営では、一人当たりの専有面積の算定にトイレまで組み込むなど、数字合わせに終始した印象は拭えない。「まさに絵に描いた餅」。自治体の担当者からは自嘲気味の声が漏れてくる。

階段、トイレも避難場所!?話題の発掘

 東北電力東通原発(青森県東通村)の30キロ圏内に位置する同県横浜町。原子力災害時には、町民5000人が同県弘前市の県武道館に避難する計画を立てる。
 武道館の延べ床面積は1万8206平方メートルあり、一人当たり3.3平方メートル以上を専有できるが、あくまで単純計算にすぎない。床面積にはトイレ、プロパンガス庫、シャワー室、階段などが含まれる。居住可能なスペースに限定すれば、専有面積は大幅に減る。
 避難計画は県から示された施設データに基づいて組み上げられた。町の担当者は「策定前に現場確認はしていない」と明かす。
 避難所設置計画には、受け入れ側の自治体も関与を免れない。青森市は非常時に、同県むつ市と東通村の計6万人の受け入れを求められている。
 避難所の一つとなる市文化会館には最大2700人を収容する。居住スペースに使えるのは会議室や控室、ロビーなどを含めても5100万平方メートルにとどまる。
 一人当たりは畳1枚程度の1.89平方メートルのみ。手荷物の多さによっては、避難者が横になることも厳しい。青森市の担当者は「延べ床面積で、県から収容数を割り振られた」と不満を隠さない。
 これに対し、青森県原子力安全対策課は「計画は完成形ではない。詳細は関係自治体と協議して詰める」と説明する。見直しは避けられず、実効性確保の道のりは長い。
 おざなりとも言える避難計画が生まれる背景には、過酷事故が起きないという自治体側の慢心が見え隠れする。
 東北電力女川原発を抱える宮城県。自治体関係者の一人は「国は安全な原発を動かすと言っている。使われるはずのない計画策定に真剣に向き合えないのも仕方ない」と言い放った。



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