「原発の町を追われて~避難民・双葉町の記録」予告編
http://youtu.be/u1bt_oraG8Y
2011年3月、町全体が警戒区域に指定された福島県双葉町。福島原発事故の直後に、埼玉県の廃校になった高校で避難生活を始めた人々の一年を、さいたま市民が記録したドキュメンタリーの予告編。 制作者:堀切さとみ 2012年 56分作品
http://genpatufutaba.com/
Смерч над АЭС в Обнинске 23.05.2013 Tornado over the nuclear power plant in Obninsk 23.05.2013
http://youtu.be/v39AfkHWYAI
<日本語訳:Jo2Rayden>水上竜巻が、木曜日にオブニンスク原子力発電所の近くを通過。モスクワの約110km南東で、竜巻はその地域の建物に小規模の被害をもたらした。
2000年代に廃炉にされたObniskの原子力発電所は、世界で最初の民間原子力発電所でした。
Σ(゚д゚lll)
京都大学原子炉実験所 小出裕章助教の第3回インタビュー Powered byホワイトフード
http://youtu.be/A66OQQPtIQg
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に、ホワイトフードのお客様から頂いた質問にお答え頂きます。
まず一つ目の質問です。
Q.1《事故の風化について》
周りのママ友と話をしていると放射能の問題は完全に風化していて、自分の方がおかしいのではないかと不安になりますが、子どもの食事などどれくらい気をつけると良いのでしょうか?
◆小出
大変むずかしいご質問だと思います。
事故から2年経って、ご質問くださったように、皆さんも福島の事故など無かったかように段々忘れてきているのだと思います。
国や東京電力が、忘れさせようと、むしろ作戦を立てて、情報を流さないようにしているので、当然のことだと思いますが、ただ残念ながら、福島原子力発電の事故は全く終息しておりませんし、何とかこれ以上大量の放射性物質をばら撒かないように今敷地内では沢山の労働者が被ばくしながら、作業を続けています。
そして、既に撒き散らささせれた放射性物質も、大地あるいは海に汚染を拡げて、そこから汚染した食べ物もでてきているわけですから、忘れるようなことはもちろんしてはいけません。
十分に注意をしながら、特に子どもたちを被ばくから守るということは大人の責任としてやらなければいけないと思いますので、注意を続けて欲しいと私は願います。
ただ、どんなことでもそうですけども、恐怖というものをずうっと持続するということは難しいし、できれば安全であって欲しいと皆さん思うはずなので、できれば忘れてしまいたいと思うことが当然なのであって、段々これからそうなっていくだろうなと私は思います。
でも、子どもたちにはこの事故を引き起こした責任がないのですから、やはりできる限り大人が注意をするということを私はやりたいと思いますし、長い間食品の汚染というものは続きますので、難しいことだとは思うけれども、やはり汚染の少ない食料を選んで子どもに与えるということはやって欲しいと思います。
◆ホワイトフード
ありがとうございます。
二つ目の質問です。
Q.2《東京の4月の放射性物質の降下量が高いことについて》
東京では今年の4月の放射性物質の降下量が1平方メートル当たりセシウムが64ベクレルもありました。
事故から毎日空気を吸っているので、積算すると大変な量の放射性物質を吸い込んでしまったことになるのではないでしょうか。
この東京の4月の降下量をどう考えたらよいでしょうか。
◆小出
え~、すみませんがその東京の降下量1平方メートル当たり64ベクレルという数字を、今私は聞いたばかりです。
え~、もしそれが本当だとすると、結構高いと思います。
ただし、この地球、東京も含めた地球が放射性物質で汚れたというのは、福島の事故が始めてではありません。
1950年代~60年代にかけて、たくさんの核実験というものが行われて、大気中に放射性物質が撒き散らされて、世界中に放射能が降ってきたという時代があったわけですし、その影響は今でも続いています。
日本というこの国は北半球温帯という地域に属しているのですが、その日本がこれまでに受けたセシウム137は1平方メートルあたりにするば5千数百ベクレルになっていると思います。
そこにまあ、4月ひと月ということでしょうか、64というものが上乗せされたということに、もしその数値が正しければ、上乗せされたということになるのだと思います。
核実験が行われてからもう随分長い時間が経っているので、今64ベクレルというのは私はちょっと高いと思うし、何か数字の間違いではないかと思いますけども、今聞いて頂いたように汚染がゼロということはもう残念ながらないし、毎日のように放射能が降ってくる時代に私たちが生きていると思って頂くしかありません。
ただ、64が多いと思うと言ったけども、でもその64だとしても慌てることではない、もう要するに5千数百ベクレル降っていたなかでの64ですから、何かそれが大変なことであって、今突然被ばくをしてしまったということとは違うと思います。
◆ホワイトフード
ありがとうございます。
Q.3《福島原発事故由来でない放射能について》
魚介類やキノコは福島原発事故由来でないが、セシウム135が1ベクレル/キログラム以下で検出されると聞いたのですけども、どのように理解したら良いでしょうか。
また、魚などは子どもたちに食べさせない方が良いのでしょうか。
◆小出
今聞いて頂いたように、人間が原爆というものを爆発させてしまってから、たくさんの核実験が行われてきて、もう地球上全部汚れているのです。
ですから、福島第一原子力発電所の事故が無かったとしても、もう汚れていない食べ物というものは無かったし、いま聞いて頂いたように、ご質問にあったように、1キログラムあたり1ベクレル以下という汚染は、世界中どこにでもあるのです。
日本のお米だって、1キログラムあたり0.1ベクレルぐらい汚染はどこでもありましたし、他の食べものももちろんありました。
特にキノコなんていう食べもののことを言うなら、1キログラムあたり何十ベクレルというようなものはずっと前からあったのです。
それは避けることができません。
魚にしても、そうです。
海は大量の水があって稀釈はされているのですけれども、やはり1キログラムあたり0.1ベクレルというような汚染は、もう殆どどこにでもありました。
もっとひどい場所というのももちろんあって、今は福島県の沖合が猛烈にひどくなっているわけで、そういうところの魚はもちろん食べない方がいいですが、先程から何度も聞いてもらっているように大気圏内核実験というものがあって世界中汚れていたし、あるいは原子力と呼ぶようなものをやるようになって、世界の海もあちこち汚れてしまっています。
特にイギリスという国、グレイトブリテン島という島にあるのですが、その島の対岸にはアイルランド島というまた島があって、グレイトブリテン島とアイルランド島の間はアイリッシュ海という内海になっています。
日本で言えば日本海のような海ですけれども、そこに面したグレイトブリテン島の一角にウィンズケールと私が呼ぶ場所がありました。
かつてイギリスの原爆開発を支えた工場群があったところで、今はセラフィールドと呼び名が変わっています。
そのセラフィールドには原子力発電所から出てくる使用済みの燃料を再処理するという工場があるのですが、その工場がこれまでに大量の放射性物質を海に流してきました。
それは事故ではありません。
工場が正常に動くために、放射性物質を海に流すということを続けてきて、既に広島原爆400発分のセシウム137をアイリッシュ海に流しました。
アイリッシュ海は今聞いて頂きましたように内海ですので、放射能の稀釈が思うように進まないで、アイリッシュ海で穫れる魚というのは、一時期は1キログラムあたり370ベクレルという基準を超えて汚れていました。
その今、私が聞いていただいた基準は、1986年に旧ソ連のチェルノブイリというところで大きな事故が起きたのですが、その時に日本が輸入規制をしたときに使った値が1キログラムあたり370ベクレルだったのですが、もうそれを遥かに越えるような汚染が、アイリッシュ海ではそれよりもっと前からずっと続いているという状態でした。
ですから、魚ももちろん汚染されていますけれども、でも、何も食べないで人間は生きられない訳ですし、どの魚がどれだけ汚れているということをやはりきちっと知りながら私たちが選ぶ。
私は大人は諦めてくれと言っているわけですけども、子どもたちに汚染の少ないものを与えるということを今後もやって欲しいと思います。
◆ホワイトフード
ありがとうございます。
4番目の質問です。
Q.4《放射能対策に良い食品》
放射能対策に良い食品ということで、放射能に勝つことはできなくとも、何か放射能対策に良い食品などはありますかというご質問です。
◆小出
放射能対策に良いというご質問が、どのようなことを期待されているのか私にはよく分かりませんが 、もちろん放射性物質を体内に取り込んでしまえば、それから被ばくすることを避けられません。
そして被ばくというのは必ず有害ですし、それを無害にする、あるいは有益にするなんていうことはもちろんできません。
もしできる可能性があるとすれば、取り込んでしまった放射性物質をできるだけ早く排泄するということだと思います。
原子力の現場にいる人間としては、かなり特殊な状況で、そういうことが可能な場合もあります。
例えば事故で大量の放射性物質を取り込んでしまった時に、薬物の力を借りてその放射性物質を体外に排出しようということはどこまで有効かという議論はあるけれども、何がしかの手立てがこれまでもありましたし、これからもそういう手立てをとることはあるかも知れませんが、今ご質問くださった方は、たぶんそういう事故ではなくて、普通の生活をしながらということで、ご質問だと思いますので、普通の生活の中で薬物を毎日摂り続けるということは、むしろ薬物の害の方が私は大きいと思いますし、そういう薬物の力を借りないとすれば、取り込んだ放射性物質だけをすみやかに体外に排泄するということはまず殆どできないと思っていただいた方がいいと思います。
◆ホワイトフード
はい、了解しました。
最期のご質問です。
Q.5《避難について》
小さい子どもがいるのですが、仕事や経済的な理由で、辛いですけども、避難することができないでいます。
線量が高いエリアで、子どもを守るにはどのようなことに気をつけると良いでしょうか。
◆小出
被ばくを防ぐというときには、もちろん2種類の被ばくがあるのですね。
外部被ばくという被ばくと内部被ばくという被ばくがあります。
外部被ばくというのは、外にある放射性物質から被ばくをすることを避けるということで、そのためにできることは、いくつかあります。
つまり、子供たちが生活している場所をきれいにするということです。
例えば、子どもたちが通っている学校をきれいにする、学校の校庭の土を剥ぎ取ってどこかに移動させる、幼稚園の園庭の土を剥ぎとって移動させる、あるいは子どもたちが家の近くの公園で遊ぶなら公園の土を剥ぎとってどこかにどけるということが必要だと思います。
もちろん各家庭の庭があって、子供たちがそこでどろんこになって遊んでいるような場所であれば、もちろん剥ぎ取った方がいいと思います。
そして、その上で段々分かってきたことでもあるのですが、汚染が弱いと一般的に思われてる町でも、汚染が猛烈に濃縮しているところがあるのですね。
それ、私たちは黒い物質と呼ぶようになってきましたが、道路の端っこであるとか、建物の下であるとか、何か雨水が溜まりやすくて、それがまた乾きやすいところであるとか、そういうところに放射能が猛烈に濃縮している場所があります。
それはどこにでもあります。
みなさんの住んでいる町のどこにでもそういうところがありますので、それを丹念に探して、その猛烈に濃縮した黒い物質と呼んでいるものを剥ぎ取るという作業が必要だと私は今は思っています。
ただし、今私が聞いていただいたような手段は、本来であれば、個人個人でやるのはとても大変です。
やはり行政にきちっと要請をして、やらせるということをまずは求めるべきだと思います。
それから次に内部被ばくですが、内部被ばくというのは放射性物質を体の中に取り込んでしまって、それから起きる被ばくですから、どうすればいいかと言えば、放射性物質をからだの中に取り込まないようにするのがいいのです。
からだの中に取り込むルートが2つあって、一つは呼吸で吸い込んでしまう、もう一つは食べもので食べてしまうということです。
呼吸で吸い込むのを防ぐためには、マスクをするぐらいしかできません。
ただ、空気中に大量の放射性物質が漂っていたときというのは、2011年3月11日からほぼ半月間でした。
その期間は大量の放射性物質が空気中に漂っていましたので、どなたにもマスクをして欲しいと私は思いましたけども、今はそういう状態ではありません。
マスクをするということはそれなりに結構苦しいことだし 子どもたちが遊ぶときにマスクを着けて遊ぶという姿を私自身は想像できないのです。
ですから、今現在でいうなら、特殊なことを除けば、マスクをどうしてもしなければいけないということではないと思います。
ただ、とても風が強い日であるとか、子供たちが砂埃の中で遊ぶようなときであるならば、一度地面に降り積もった放射性物質が舞い上がってきたりしていますので、そういう時に限ってはマスクをした方がいいと思います。
ただマスクというのは皆さんが期待しているほどに捕集効果がありません。
本当にぴったりと付くようなマスクはもちろん高価なものですし、そんなピッタリと付くようなマスクはそれこそ呼吸が今度は困難になりますので、通常のマスクであるとすれば、要するに空気がつうつう抜けてしまっているわけで、余り効果がないと思った方がいいと思います。
もう1つは要するに食べ物を気をつけるということであって、ホワイトフードの利用者の方であれば、できる限りホワイトフードが提供する放射能の汚染の値というものを見ながら、子どもに対してはできる限り低いモノを与えるということをやって欲しいと思います。
ただし、私が願っているのは、どこかの家の子ども、というそういうことを守りたいというのではなくて、全ての子どもを私は守りたいと思っていますので、各家庭が自分の子どもを守るということももちろん大切なことではありますけれども、そうではなくて、全体の子どもを守れるような方策を作るためにむしろ働いて欲しいと思います。
例えば学校給食というものがあるわけですけれども、学校給食の材料については細かく汚染を調べて汚染の少ないものを与えるということをやるべきだと思いますし、そのためには、行政、学校、自治体というところに動いてもらうしかないだろうと思います。
最後に一言だけ言っておきますけども、先程も外部被ばくを避けるために、学校の校庭の土を剥ぎ取るとか、黒い物質をきちっと調べて剥ぎ取るとか、学校給食の材料をきちっと調べるということが必要だと私は言いました。
そして、行政とか自治体の力を借りるしかないだろうと言ったわけですけれども、一番本当のことをいうなら、この汚染というものは、東京電力が撒き散らした汚染ですので、東京電力にこそ測定をさせるべきだと思います。
自分が撒き散らした物質がどこにどれだけ汚染を広げているかということを調べるのは、東京電力の最低限の義務だと私は思います。
東京電力が知らぬ存ぜぬとして、まったくのうのうと今でも会長社長以下、生き延びているわけですけれども、彼らにこそきちっとした責任を取らせたいと私は願っています。
◆ホワイトフード
ありがとうございます。
質問は以上になります。
第3回めのインタビュー、ご回答いただきまして、ありがとうございました。
◆小出
はい、ありがとうございました。
◆ホワイトフード
今後とも宜しくお願い致します。
◆小出
はい、よろしくお願いします。
小出裕章さんにきく。-5「福島の子どもの被ばく問題について。」2013.05.01
http://youtu.be/coztlMS6XLE
脱原発市民ネットワーク『KAZE to HIKARI』
https://www.facebook.com/KAZEtoHIKARI
ぽぽんぷぐにゃん
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/
子どもたちに、責任を取らせてはいけない(KAZE to HIKARI)
http://www.kaze-to-hikari.com/2013/05/-60-20msv3-1.html
確かに多くの日本人は国家・電力会社・巨大産業・マスコミが一体となった安全宣伝の前に「だまされた」のだと思います。でも、「だまされた」から無罪だとは思えません。だまされたのなら、だまされた責任をとるべきだ、と私は思います。
日本人の大人は、すべからく責任がある。だから、大人は被ばくをあきらめてくれ、と私は思っている。でも、子どもには責任はない。子どもたちに責任を取らせる、押しつけるということは、けっしてしてはいけないことだと思います。そして、さらに悪いことには、私のように60歳を超えた人間は、子どもに比べたら(放射能感受性が)何百倍も鈍感です。赤ん坊にくらべれば千倍と言ってもいいかもしれない。
推進派の言い分は、これまでは平常時だったが、今は緊急時だからこれまでの法律は適用しなくてもいい、という言い分です。でも、それならば緊急時にした責任をまずとってくれ、と思うわけです。「事故は起きない」と言ってきた彼らが間違いで、事故で膨大な放射能を撒き散らした。彼ら自身が決めた法律を守れなくしたわけですから、まずはその責任をきちんと取ってから次のことを言え、と私は思います。
怒りを、本当に感じます。まずは、これまで日本の国家をいいように動かしてきた人達が、自分たちのやってきたことの間違いの責任を明らかにして、個人責任を含めて、その責任をとる。そのうえで、大変申し訳ないけれども緊急時になってしまった、大変申し訳ないが20ミリシーベルトまでは我慢してくれというのなら分かります。そうではない、東電の会長、社長以下、経産省の官僚も政治家も、だれも責任をとらない。
そして、被ばくは子どもたちを含めて我慢させる、というようなことを言っている。とうてい許すべからざること、だと私は思います。
< インタビュー内容 >
一部削ってあります、詳細は上記URLインターネットラジオをお聴きください
高橋
今日は「だます側」と「だまされた側」という視点を伏線としながら、原発や福島の子どもたちのことについてお話をお伺いしたと思います。私たちは事故が起きてから「だまされた」と知ったわけですが、国や電力会社はだましてきたわけです。こうした状況で、先生は子どもたちだけは、何とか守りたいと、いろいろなところでお話されています。
小出先生
確かに多くの日本人は国家、電力会社、巨大産業、マスコミが一体となった安全宣伝の前に、「だまされた」のだと思います。何となく原子力発電所って安全なんだろうな、めんどくさいし、国に任せとけばいいくらいにたぶん思ってこられてきた方がほとんどだと思います。でも、「だまされた」から無罪だとは思えません。だまされたのなら、だまされた責任をとるべきだ、と私は思います。
ですから、日本人の大人はすべからく責任がある。だから、大人は被ばくをあきらめてくれ、と私は思っている。でも、子どもには責任はない。子どもたちに責任を取らせる、押しつけるということは、けっしてしてはいけないことだと思います。そして、さらに悪いことには、子どもたちは放射線の感受性がめちゃくちゃ高いということです。私のように60歳を超えた人間は子どもに比べたら、何百倍も鈍感です。大幅に差があります。赤ん坊にくらべれば千倍と言ってもいいかもしれない。
その私のような大人が、原子力の事故をここまで許してしまったわけで、私が責任をとることはいいけど、子どもたちにとらせるということはやってはいけない。ですから、何としても子どもの被ばくを減らすということを、大人の責任でやるべきことだと思っています。今現在も子どもたちを含めて汚染地域に取り残されているわけですが、せめて、子どもたちだけでも避難させることをやりたいと思います。
高橋
手元に20mSvでもいいんだという、今年の3月に出された経産省の「年間20ミリシーベルトの基準について」があります。これには、チェルノブイリの避難基準は厳しすぎたと書かれています。
小出先生
もともと日本では年間で1ミリシーベルトを超えてはいけないという法律があります。どうしてこれができたかというと、被ばくというのはどんなものでも危険だ、だから被ばくに関しては国家が法律で規制するしかないということでした。1ミリシーベルトにしても安全ではないけれども、日本という国に住むのであればこれくらいのことは我慢するしかないということでした。それも、大人から子どもまで別々の基準を作るということはできないから、とにかく1ミリシーベルトということでやってきたわけです。
それで事故になった。その途端に20ミリシーベルトでもいいんだ、と言い出した。この20ミリシーベルトは、事故が起きる前の「私の基準」です。つまり、放射線業務従事者という非常に特殊な仕事に従事して、その仕事ゆえに給料をもらっている人間に対する基準です。他の仕事と同じようにその仕事による労働災害、つまり被ばくする仕事であれば何とか我慢できるはずだというものです。このように私のような者の基準を持ち出して、子どもたちに同じでいいと彼らが言い出している。
彼らの言い分は、これまでは平常時だったが、今は緊急時だからこれまでの法律は適用しなくてもいいという言い分です。でも、それならば緊急時にした責任をまずとってくれと思うわけです。事故は起きないと言ってきた彼らが間違いで、事故で膨大な放射能を撒き散らした。彼ら自身が決めた法律を守れなくしたわけですから、まずはその責任をきちんと取ってから、次のことを言えと私は思います。
高橋
先生、いま、テーブルをボンと叩いたので、録音しているテープに、お怒りがそのまま入りました。
小出先生
はい、すいません、怒りを、本当に感じます。まずは、これまで日本の国家をいいように動かしてきた人達が、自分たちのやってきたことの間違いの責任を明らかにして、個人責任を含めて、その責任をとる。そのうえで、大変申し訳ないけれども緊急時になってしまった、大変申し訳ないが20ミリシーベルトまでは我慢してくれというのなら分かります。そうではない、東電の会長、社長以下、経産省の官僚も政治家も、だれも責任をとらない。被ばくだけは子どもたちを含めて我慢させるというようなことを言っている。とうてい許すべからずのことだと私は思います。
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橋下氏の飛田新地の顧問弁護士の経歴について。- 2013.05.27
http://youtu.be/jAmNCI7RBmI
【売春の顧問弁護士に慰安婦批判の資格は!?】橋下氏、飛田新地の顧問弁護士であった事を認める。
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/0671e16c11a3197d6164f4bb9f2a25f9
飛田新地の組合で顧問弁護士経験、橋下氏認める(朝日新聞)
橋下市長、飛田新地顧問弁護士は「かつてです」(スポーツ報知)
大阪旧遊郭街顧問弁護士の経歴もやり玉に 外国人記者らが橋下市長釈明を追及(J-CASTニュース)
大阪維新の会:都内の決起大会、出席わずか40人(毎日新聞)
橋下氏、参院選次第の辞任示唆 特派員に慰安婦発言釈明(共同通信)
橋下氏、参院選敗北なら代表辞任の可能性示唆(読売新聞)
橋下氏:会見で釈明も「軍のため女性利用」認識に批判集中(毎日新聞)
韓国与党「ずうずうしい釈明」と橋下氏批判(MSN産経ニュース)
飛田遊廓 - Wikipedia
橋下氏会見 海外メディア不満「明確な回答なかった」、失笑もれる(田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.jp/2013/05/0007176
通訳(左・女性)と入念に打ち合わせる橋下徹氏。=27日、日本外国特派員協会 写真:田中龍作=
狙い通りの一発逆転はならなかった。「慰安婦発言」で国内外の批判を浴びる橋下徹大阪市長はきょう、外国特派員協会で釈明の記者会見を開いた。
だが、海外メディアの質問に対して明確な回答はなく、政治家としての資質を疑われる事実も指摘された。記者会見は橋下氏の思惑通りにはいかなかったようだ。
橋下氏が席につくと、恒例により、外国特派員協会の会長がゲストを紹介した。そこに「sex slavery(性奴隷)」という言葉が含まれていることに、同席した日本維新の会の桜内文城・衆議院議員が過剰反応した。桜内議員は「sex slaveryという言葉を使うのはアンフェアだ。強制の事実はないと言っておきたい。」と応酬し、会長が引用した歴史学者の吉見義明氏(中央大学教授)の見解を否定した。
橋下氏はまず、「表現の自由、報道の自由が一番重要な価値だと考えている。報道の自由こそが権力をチェックする。民主主義において絶対必要だ」として、毎日記者会見する自分はいかにオープンであるかを強調した。
事前公表されたペーパーでは、今回の騒動が「一連の報道において、発言の一部が文脈から切り離されて、断片のみ伝えられた。極めて遺憾」と決め付けたので、あらかじめ弁明したかったのだろう。
橋下氏は、米軍に対しての謝罪は繰り返したものの、「韓国の一部の元慰安婦は償い金の受領を拒んでいる」とし、「韓国政府は・・(中略)・・日韓請求権並びに経済協力協定が未解決であるというなら法の支配に基づき、国際司法裁判所等での解決を望む」と用意したペーパーを読み上げた。そこには「元慰安婦の心に響く」謝罪の言葉は見当たらなかった。
~遊郭の顧問弁護士を「料理組合の顧問弁護士」と詭弁~
橋下氏の政治家としての資質を問う質問も飛び出した。イタリア人記者が「大阪の飛田遊郭の顧問弁護士をしていたというが、売春は日本で禁止されている。女性の尊厳を重視するといいながら、相反していないか?」と質問した。
橋下氏は「守秘義務があるのでここで語ることはできない。かつて料理組合の顧問弁護士だったことは事実」と一部雑誌などで報道されたことが事実であったと認め、「料理組合自体は違法ではありません」とかわした。会場からは失笑がもれ、質問した記者めがけて「good job!」の声がとんだ。
筆者は「飛田の料亭の二階に上がりお金を払えば売春できることは大阪の中学生なら誰でも知っている。“橋下さん嘘ついてはる”といわれる。中学生でも分かるような詭弁を弄して政治家として恥ずかしいと思わないか?」とたたみかけた。
橋下氏は「違法なことがあれば、捜査機関が来て処罰されます」とだけ答えた。遊郭の弁護士をしていたからこそ、「風俗活用」発言が飛び出したのではないか。
カメラマンが鈴なりになった。海外メディアの関心の高さが目立った。=写真:田中龍作=
海外メディアからは、「従軍慰安婦の問題について、日本軍の関与がどのようなレベルのものだったと考えているか」と相次いで質問が投げかけられた。
橋下氏は、「日本の過ちを正当化するつもりはない」「責任逃れはできない」と繰り返しながら「日本政府が認めているのは施設の管理、戦地への移動に軍が民間業者に女性を集めてほしいとの要請をしたことだ。核心的な部分は日本が国家の意思として組織的に女性を拉致、人身売買した事実を裏付ける証拠はないことだ」とし、日本の強制連行を否定した。
これに対し、ニューヨークタイムズの記者は「人身売買(human trafficking)の定義には3つある。だますこと、組織的移送、意に反して働かせること。世界ではすべて人身売買を指すといわれている」と反論した。橋下氏は明言を避けた。この定義に従えば、日本軍が移送に関わったと認めることは人身売買があったと認めることになるからだ。
河野談話については「否定するつもりはない。ここに書いてあることはおおむね事実。変える必要はない」としながらも「肝心な論点を明確にしていない。表現についてもっと付け足さなければいけない。強制性の言葉をもっとていねいに」書くべきだと主張した。
会見が終わると外国人記者の感想を取材しようと日本のメディアが取り囲む姿があちこちでみられた。
香港のテレビの女性記者は「答えはかみあわなかった。彼のコメント自体が不明確だ」と不満げに語り、(米軍幹部に)「風俗を勧めたことは、道徳が疑われる」と付け加えた。
韓国ケーブルテレビの記者に「会見は満足いくものでしたか?」と聞いた。記者は、「がっかりした。いままでの話の繰り返しで、何も新しい話は出なかった。マルチャンナン(言葉のいたずら)だ。欧米のマスコミから免罪符をもらうためのね」と失望を隠さなかった。会場からも「何も答えていないじゃないか」という声が上がった。
3時間にわたり、橋下氏は「日本だけが悪くない。お前たちもやってたじゃないか」「日本は強制連行してない」と持論を展開することに終始した。
「大前提として、日本の責任を否定することはない」と言いながら、橋下氏の主張は、なんらかの公的な強制性があれば「sex slave」だと考える世界水準にはるかに満たなかった。外国人記者に不満と不信が残る記者会見となった。
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原発事故後、東大放射線医療研究室の専門医たちは妻子を九州や関西に避難させていた!(秋場龍一)
http://akiba1.blogspot.jp/2013/05/blog-post_28.html
「私の研究室にいる、放射線医療を専門とする医者のうち何人もが、原発事故の後、妻子を九州や関西に避難させたのですが……」
この「私」とは、東大医学部付属病院放射線科准教授の中川恵一である。
そう多くの人から、「御用」って札をつけられた、あの御方である。
その御仁みずから、共著書(『低線量被曝のモラル』)でこう述べたのだ。
3・11の福島原発事故から数か月あまり、主に東大や東工大の放射線の専門家と称する学者がテレビに登場しては、「ただちに健康への影響はない」「子供は外で遊ばせても大丈夫」「放射能よりタバコのほうが危険」などと公言していたが、その裏ではこのありさまだったのだ。
事故当時、当時の官房長官をはじめ政治家の家族が関西や外国に避難した、といううわさが飛び交ったが、すくなくとも東大の放射線医療の何人もの研究医たちは、事故後真っ先に妻子を避難させていたことは事実だったのである。
この切迫した危機的事態を知らぬは、テレビの前で彼ら専門家のことばを信じた庶民ばかり。
この『低線量被曝のモラル』(河出書房新社)は、中川をはじめ児玉龍彦や島薗進など東大教員6名の共著である。
例によって中川は、本書でも問題発言を連発しており、他の共著者からもその「問題」を指摘されている。
なかでも共著者の一人である影浦峡(情報媒体論、言語メディア論専攻)は、中川の偽りのレトリックを痛快にあばく。
しかしそれにしても、つぎの中川の発言は聞き捨てならない。
「われわれにとっての被曝の問題とは、がんが増える可能性があるということだけです」
こんなことばが放射線専門医から発せられるというのは、もう「問題」を超えて「犯罪」の領域ではないだろうか。
ところで中川さん、『低線量被曝のモラル』って、「モラル」の意味をご存じ?
【797】 今年の福島のお米は食べられない / 武田 邦彦
http://youtu.be/nbX77LoIoSw
今年の福島のお米は食べられない
http://takedanet.com/2013/05/post_2135.html
1年ほど前、埼玉の近くで講演をしたときに、福島の農業関係議員から罵倒された。
議員「福島の農家は死んでも良いのか!」
武田「ベクレルを表示してもらえば良い。農家も大切だが子どもの健康も大切だ。汚染されたものは出荷せずに電力に買い取ってもらった方がよい。方向が違う!」
その時、私は日本の農家はこのようなものかと心底、がっかりした。
福島の汚染米の実体はまったく公表されていない。民間の測定では玄米は汚染されているが、胚芽をとった精米からはあまり汚染は見つかっていない。だから数値を公表すべきだ。
田んぼの汚染度、移行係数、測定値、その後の処理・・・すべて公表されていない。セシウムやストロンチウムはどこに行ったのか?
東京などから「福島を助ける」というボランティアが福島の農家にいって汚染米を製造している。
理由:(すべてはお金)
・・・農産物の産出額(お金)には大きな落ち込みが見られる。果実は2010年に292億円あった産出額が2011年には197億円と、32.5%も下落(お金)。野菜は551億円から389億円に29.4%、肉用牛も29.0%落ち込んでいる(お金)。ところがコメだけは、2010年の791億円から2011年の750億円に、わずか5.2%しか減少していない・・・
マスコミは汚染された食材を避けることを「風評被害」という。汚染された食材を隠してベクレル表示しない。それで買うのを控えると風評と呼ぶ。酷い社会だ。もちろん、正々堂々とベクレルを表示して販売するべきだ。
日本人は「お金教」ではないのだから。
(平成25年5月15日)
【 800 / 最重要 】 早急に日本政府は日本国民を守れ ! / 武田 邦彦
http://youtu.be/6U6OpmcCU4o
【最重要】早急に日本政府は日本国民を守れ!
http://takedanet.com/2013/05/post_d2ce.html
2012年11月に日本を調査した国連特別報告者アナンド・グローバー氏が国連人権理事会へだした報告書の暫定版が公開された。長い報告だが、まずは緊急性を要するところだけ。
「1mSv以上の地域に居住する人々に対し、健康管理調査を実施すること」
「避難地域・公衆の被ばく限度に関する国としての計画を、科学的な証拠に基づき、リスク対経済効果の立場ではなく、人権に基礎をおいて策定し、公衆の被ばくを年間1mSv以下に低減するようにすること」
「年間1mSv以下の放射線レベルに下げるよう、時間目標を明確に定めた計画を早急に策定すること」
福島県の約3分の1、茨城県北部、千葉県柏市周辺、東京都江戸川区周辺がこれに当たる。
まず、これまで「1年1ミリシーベルト」を否定してきた自治体、週刊新潮、専門家は辞職、廃刊、引退をしなければならない。日本の法律と国際協定に明らかに反した言動は、具体的な行為で贖わなければならない。絶対にごまかさず、武士らしく自らの罪を償え!子どもは被曝したのだから!!
原子力規制庁委員も含めて関係者は早急に辞職せよ! 政府は至急、被曝線量を計算して日本国民の健康を守らなければ、日本政府、霞ヶ関の中央官庁が自ら解体するか、検察庁が幹部を逮捕するべきである。
(平成25年5月26日)
【803】 敦賀原発で考えなければならないこと (2) / 武田 邦彦
http://youtu.be/s9vjLR9luTM
敦賀原発で考えなければならないこと(2)
http://takedanet.com/2013/05/2_35ed.html
(敦賀原発2号機の問題の2回目です)
6)敦賀原発の耐震性(たとえば加速度=ガル)がどの程度なのか?現実に、どの程度の耐震性でできているのか(電源系、建物、原子炉など)、
7)今回の活断層はそれに対して最大でどのぐらいの大きさの地震が考えられるのか? もし小さな活断層で耐震性が高く取ってあれば現実的な危険性はないので制度上の不備があるということになる、
8)「きわめて活発な活断層」というのはおよそ何年後に動く可能性のあるのを「きわめて活発」と言うのか? 抽象的な表現ではいけない。事故確率と時間範囲、被曝による遺伝子の損傷とその回復は科学的に決まっている、
9)日本の安全基準では原発は何年に一回の事故を想定しているのか(著者の記憶では10万年に一度だから、活断層がいかに「不活発」であっても10万年以内に一度の活動があれば、それは原発としては活発ということになる)、
によって「危険か安全か」の実質的な判断ができる。
(平成25年5月27日)
【805】 敦賀原発で考えなければならないこと (3) / 武田 邦彦
http://youtu.be/xw258IFAvDY
敦賀原発で考えなければならないこと(3)
http://takedanet.com/2013/05/3_ee64.html
これに加えて、敦賀原発の場合は、運転の可否の前に日本原電の「当事者能力」の審査が必要である。
10)敦賀原発はこれまでの放射線漏れの隠蔽事件が2回起こっている、
11)特に2号機は福島事故の3ヶ月後(2011年05月)に放射性物質が通る配管に33カ所の穴が見つかっており、これが同時にできたと考えられないこと。つまり漏れを隠蔽していたことが分かった、
12)放射線漏れによって手動で緊急停止されている。それからの再開である。
このことから、まずは日本原電が原発の運転ができる誠意ある会社ではないことが証明されている状態で、それからの回復は為されていない。だからまずは運転しうる資格のある事業体なのかどうかの審査が必要である。
日本原電も行政不服をもうしたてるなら、自ら敦賀2号機の不祥事の説明と原因、それに再発防止についての説明を行い、それについて公開された場で国民が納得しなければならない(審査委員会でも良い)。
原発の安全基準というのは、まず第一に事業体が誠実で、原発を運転するに足る誠意のある会社であることを求めている。だから過去に2回も隠蔽があり、しかも再開しようとする原発は隠蔽によって停止している。それに触れないのは「自ら不利になることには触れない」ということだから、それだけで原子力基本法に反するので、敦賀2号機は運転することができない。
(平成25年5月28日)
【 806 / 緊急 】 政府、文科省、NHKは直ちに行動しなければならない / 武田 邦彦
http://youtu.be/YgvQxtAoABw
【緊急】政府、文科省、NHKは直ちに行動しなければならない
http://takedanet.com/2013/05/nhk_d6cf.html
茨城県東海村の実験施設の事故は、当初、発表された内容とかなり違う事が明らかになった。至急、政府は実験施設付近の当時の風向きを明らかにし、消防隊を派遣して風下の人の被曝量、土壌の汚染について発表すべきである。1日か2日以内にやらないと分からなくなる。
1) 被曝量が当日分からないと言うことは放射線の施設として運営されていなかった可能性が高い。線量計を付けていなかった?
2) 当初、1万ベクレル以下と想定されたが。1000億ベクレルを超える可能性がある。室内放射線量も公表されていない。
3) 金199が主たる放射性元素なら半減期は3.5日、肺に蓄積する可能性が高い、
4) 発生したと考えられる放射性元素の種類を明らかにしなければならない、
5) 風下の人の被曝量と健康診断をしなければならない、
6) 土壌、食品の汚染度を測定しなければならない。
これは大至急である。やはり「泥棒に盗んだ金額を聞いてはダメ」という原則は生きていた。
(平成25年5月28日)