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原発の町の少女が 問いかけるもの

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小原宗鑑禅師 岩手県山田町にて 2011年4月4日

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私にとって人間的なもので無縁なものはない-陸前高田米沢商会ビル
陸前高田米沢商会ビル

$私にとって人間的なもので無縁なものはない-米沢商会ビル津波表示板と米沢さん
米沢商会ビル津波表示板と米沢さん


NHKスペシャル 2017年3月5日
「あの日 引き波が…行方不明者2556人」

http://dai.ly/x5dyv6x
東日本大震災から6年がたつが、いまなお行方不明のまま見つからない人は、2556人にのぼる。これほど多くの行方不明者が出たのは日本の災害史上異例のことで、いまだに何の手がかりも得られないまま、家族はその帰りを待ち続けている。
NHKでは、家族や親戚など、身近な人が行方不明だという人を対象に聞き取りによる取材を実施。その中で浮かび上がってきたのは激しい「引き波」の脅威だった。女川町の男性は、あの日、会社の同僚5人と共に引き波に流され、男性一人だけが沖に出るまでに救助され、助かった。しかし、一緒に流された同僚は犠牲になり、2人は今なお行方不明のままだ。
これほど多くの人々を行方不明にした引き波とはどんなものなのか。引き波は、人々から何を奪っていったのか。知られざる引き波の実態や脅威を明らかにし、東日本大震災の新たな教訓をあぶりだす。


ままへ。いきているといいね おげんきですか
ままへ。いきているといいね おげんきですか


宮下奈々さん(18)
天国への卒業報告
小学生だった私が保育士になるよ!
シリーズ人間

(女性自身)2017年3月21日版

 厚生労働省の調査によれば、'15年9月の時点で、東日本大震災により両親ともに失った子供は、244人になるという。
 小学6年生だった宮下奈々さんから小学1年生だった熊谷海音さんまで、5人の子供たちは、この6年をどう過ごしてきたのか。
 現地で記者が見たのは、悲しみを抱えながらも、それぞれの夢に向かって歩き始めている彼らの懸命な姿だった―。



 日差しがさんさんと降りそそぐ宮下家のリビングルームに一歩入ると、何枚もの女性の写真が出迎えてくれた。
 写真のところどころに傷がある。変色している箇所もある。どれもが東日本大震災の津波に流されたものだった。
 記者の脳裏に、6年前の光景がよみがえった。



「あっ、お母さんの写真があったあ。これもお母さんだ!」「これ、私のアルバム!ほら、お母さんがいる!」
 それは大震災から4週間後のこと。
 宮城県名取市立閖上(ゆりあげ)小学校の体育館には、がれき撤去の際に掘り起こされた流出品が集められていた。
 被災者たちが黙々と、思い出の品を探すなか、当時12歳だった宮下奈々さんと9歳の奈月さん姉妹が小さな声を上げていたのだ。
 写真についた泥を小さな手で拭い、写っていた母の顔をそっとなでる。
 ぬれてヨレヨレになったアルバムも破れないよう丁寧にめくっていた。
 姉妹の母・久美(くみ)さん(享年38)は、いつも笑顔だった。
 あのとき見つけた家族写真が、いまもリビングのあちらこちらに飾られている。仏壇の遺影のなかから、家族が集まるこたつを囲むローボートの上から、久実さんは変わらず優しくほほ笑んでいた。
 長女の奈々さんは18歳になった。ふっくらした頬はツヤツヤで、笑うときは大きな囗を開けて白い歯を見せる。相手を和ませる笑顔が素敵な少女だ。
「いまは宮城県農業高校の3年生です。4月から仙台医健専門学校に新設される『こども保育科』の一期生です」
 ハキハキと話す奈々さんの成長ぶりがまぶしい。
 12歳のころは、一緒に暮らす祖母・ヨシ子さん(73)の顔色をうかがうように、取材に答えていたというのに。
 「ずっと保育士になる夢は持っていました。
 私、一度決めたら”揺らがない人”なんで」
 そんな孫娘をヨシ子さんも頼もしそうに見つめていた。
 '11年3月11日。この日を境に、東北の人々の生活は大きく変わった。
 厚生労働省の調査によれば、'15年9月の時点で、ひとり親になった18歳未満の子供(震災遺児)は1千538人。そして両親ともに失った子供(震災孤児)は244人
 奈々さんは3人きょうだいで、兄の直人さん(20)は東京の専門学校2年生。一人暮らしをしながら、ゲームクリエーターになるために勉強している。
 中学3年生の妹の奈月さんは4月から、仙台の高校で「クリエイティブ声優コース」に通って、声優を目指す。
 シングルマザーだった母を亡くした宮下家の子供たちも、それぞれの春を迎えようとしていた。

娘たちのいる小学校へ向かった毋。
発見された車に、その姿はなく…


 いまは仙台市で生活している宮下一家だが、かつて自宅は宮城県名取市閖上地区にあった。
 久実さんは震災の5年前に離婚。警備会社に事務員として勤めながら、3人の子供たちを育てていた。
 巨大地震が襲った午後2時46分。激しい揺れを受け、自宅にいたヨシ子さんと長男の直人さんは閑上中学校へ。
 閑上小の3年生だった奈月さんと6年生の奈々さんは、小学校の3階に避難した。
 午後3時14分。ヨシ子さんの携帯にメールが着信する。
 (子どもたちは大丈夫? 早く避難して)
 久実さんからだった。
 ヨシ子さんは、すぐさまメールを返信した。
《会社にいて。家に戻っては絶対にダメ》
 内陸寄りにある警備会社にいれば、津波に襲われる怖れはない。
 「だから会社にいる久実は大丈夫だと思っていました」
 それぞれ避難した校舎で一晩明かし、津波の水が引いた翌日、ヨシ子さんと子供たちは、海から遠く離れた館腰地区の小学校で合流する。
 しかし久実さんとは、あの1本のメール以来、音信不通のまま。勤務先に電話を入れると、「津波には遭ったけれど、(久実さんは)助けられて、事務所の2階で寝ていますよ」
 ひと安心して迎えに行くと、救出された女性は別人だった。
 久実さんは地震の直後に、「娘たちがいる小学校に行く!」と、車で飛び出して行ったのだという。
 久実さんの車は1ヵ月後、小学校近くの道路際で見つかった。田んぼの中で横転し、大破していた……。
 直人さんと奈々さんは、それから3日間泣きっぱなしだった。泣くだけ泣くと、3日後にはピタリと泣きやんだ。
 ただ一人、末っ子の奈月さんだけは涙を見せない。「ママのことは言わないで」と、大破した母の車に残されていた車のキーとリップクリームをきれいに洗い、洋食器の箱にしまって、ときおり取り出しては眺めている。
 箱には「たからもの」と、幼い字で書いてあった。
 ヨシ子さんは当時、こう話していた。
 「奈々はママがいるときはワガママで、言うことをきかないことがあったけど、変わりましたね。布団を敷いてくれたり、用事を頼むとすぐに『はい!』と、返事をする。いままでだったら「いやだ」と、言っていたのに。
 ただ、妹がいることで、我慢していることも多いと思うんです」
 当時の取材メモには、奈月さんのエピソードが多い。
「ママの夢が見たい」と、久実さんの写真を枕の下に入れて寝たり、震災後の自宅跡で芽を出した、久実さんが植えた水仙の写真を欲しがったり。
 そんな妹を、奈々さんはいつも静かに見守っている印象だった。ところが―。

「震災のことは家族とも話さない。
話したら絶対に泣いちやうんです」


 奈々さんの話が止まらない。
 高校の話、保育士の夢、得意な料理、大好きな古着と、彼女の話題はころころ展開する。
 いまはHey! Say! JUMPの薮宏太に夢中だ。
「ネットで薮くんのジュニアのときのダンスを見て、その一生懸命さに感動したというか、ハマったんです」
 高校生活最後の日々。奈々さんは青春真っただ中だ。
「(進学したら)バイトもしたいな。車の免許を取りたいし、スーツも買わないと。
 実習で幼稚園や保育園に行くとき着るんです。ピアスの穴も絶対に開けます。彼氏は……、別にいいかな(笑)」
 農業高校での体験も保育士になる夢を後押しした。
「生活科ですので、調理や福祉や介護など、いろんなことを学べました。印象に残っているのは、小学校で児童といっしょにお料理をしたこと。子供って、無条件に受け入れてくれる。頼ってくれるのもうれしいです。憎たらしい児童もいたけど、私は全く疲れなかったな」
 ヨシ子さんが言う。「そういえば震災の当日も、子供たちの世話をしたでしょう。『奈々ちゃんが面倒をみてくれて助かったわ。ありがとう』つて、何人ものお母さんにお礼を言われたのよ。あんただって、本当は怖かったでしょうに……」



 強い余震が続き、津波のために校庭には車や壊れた家の木材が流れ着いて散乱していた。校舎に避難した児童たちは教室にざこ寝して一晩を明かすしかなかった。
「あのときは、お世話する高学年が私だけだったからだよ。電気が止まって、真っ暗で怖かったけど、『頑張ろうね』って言っていたんだよね」と、奈々さん。
「すごいね」と、記者が言うと、はにかんで笑い、すぐさま話題は再び高校生活へ。
「高校2年からは、演劇部で裏方をやってました。保育士になったとき、小道具を作ったことが役に立ちそうだから。
 けっこう部員には頼りにされたんですよ。音響やナレーション、ヘアメークも覚えたし、演技指導をしたことも楽しかったな」
 高校3年になったころには、兄のように上京し、一人暮らしをしてみたいという思いもあった。お茶の水女子大学の震災孤児・遺児支援グループと6年前から交流があり、東京在住の知り合いも多い。
「キャンプなどで、大学生のお姉さんがお世話してくれるんですが、いまでは私を子供たちの世話をする立場です。それが楽しくて」
 ボランティアの大学生のなかには、親を亡くした子供にどう接すればいいのか悩む人もいる。そんなとき、奈々さんは、こう声をかける。
「あまリ意識しないほうがいいですよ。普通にしていればいいんじゃない?」
 奈々さんはとこへ行っても頼られる。彼女の笑顔は人を安心させるのだ。
 特に妹の奈月さんは、そんな奈々さんに甘えっぱなしのようだった。
「よく妹には”ウザガラミ”されます。ウザツたく絡んでくるんですよ(笑)。
 奈月には小さいころから声優という夢があり、春から通う高校も自分で見つけて、自己PR文を書いていました。声優コースがある学校に行くと聞いたときは、ちょっと驚きました。けっこうしっかり考えているのかなって」
 インフルエンザで寝込んでしまった奈月さんとヨシ子さんを家に残し、奈々さんと一緒に閖上地区に向かった。
 その車中で、奈々さんは唐突に切り出した。
家族の間では震災の話はしないんです。おばあちゃんとは何でも話せるけど、震災のことは話したくありません。妹とも話しません
 記者が震災体験について聞きあぐねていたのを、彼女はとうに気づいていたのだ。
家族だけではなく、人前で話したこともありません。震災のことを話したら、絶対に泣いちゃうんです。でも人前で泣きたくないんです
 率直な言葉が胸を突いた。

「私たちがいなくなったら、あの子
たちはどうなるんでしょうか」


 あしなが育英会東北事務所の富樫康生さんはこう語る。
「”親族里親”というのですが、震災で両親を失った児童のほとんどが祖父母や親のきょうだいに引き取られました。環境の変化に戸惑う子供たちもいます。
 祖父母が引き取った場合、年々高齢になる保護者が、思春期を迎える子供をどう育てていくかということも課題になっています」
 仙台市で生まれ育ち、岩手県陸前高田市の祖父母宅に引き取られた熊谷海音(かのん)さん(13)も、大きな環境の変化にさらされた。
 小学1年生で被災し、両親と姉の家族全員を失ったのだ。しかし海音さんは歌が上手で、小学生時代は復興支援イベントで独唱するなど大活躍。その姿はテレビ番組でも取り上げられ、「涙を見せない」「弱音を吐かない」「元気で明るい」と、評判だった。
 それでも祖母の熊谷隆子さん(76)には心配がある。
「海音はいまでも1人では2階の自分の部屋へ行けないんです。1人でいると津波を思い出して怖くなるって……。だからいつも居間で、私と2人で寝るんです」
 昨年、祖父の廉さんが75歳で他界。海音さんは、隆子さんと2人暮らしになった。
「おじいちゃんが亡くなったときはショックだったみたいです。ただ同じころに、作文コンクールで入選して、ハワイに行くことになって……」
 震災で大切な人を失った18歳以下の子供たちが対象のコンテストで、海音さんは《(仙台の)友達とずっと仲良しでいられるように》と、書いた。いつもは涙を見せない海音さんだが、長期休みのたびに会いに行く仙台の友達と別れて、帰るときだけは必ず泣いてしまう。
 《「またすぐ会えるから」とメールがくるたびドキッとする。もう会えなくなってしまわないかと、不安になるから》
 まだ13歳なのに大切な人との別れを何度も経験した海音さん。明るい笑顔の根っこに消えない悲しみの種がある
 昨年3月、2泊3日のハワイ旅行で海音さんは、新しい目標をつかんで帰ってきた。
《高校で留学する》
 自分でそう書いた目標の紙を、居間の壁に貼っている。「オーストリアに行って、歌の勉強をしたいの」
 海音さんは、記者の目をしっかりと見て、そんな夢を語ってくれた―。
 海音さんと同じ陸前高田市立第一中学激に通う及川佳紀くん(15)、晴翔くん(13)は、震災直後から本誌が見守ってきた兄弟だ。
 白砂青松の名勝「高田松原」で知られた陸前高田市を大津波で大きな被害を受けた。黒い壁となって襲いかかった津波は、自宅にいた兄弟の両親をのみ込んだ。
 高台にある希望ヶ丘病院のホールに避難した当時9歳の佳紀くんは、サイズの合わないダボダポのジャージを着て、物資を運んだり、毛布を片づけたりと、率先してお手伝い。
 6歳だった晴翔くんはゲームをしたり、スタッフとサッカーボールで遊んだりと、やんちゃな姿を見せていた。
ここで頑張っていれば、(パパとママが)迎えに来てくれるから
 兄弟は母方の祖父母といっしょに避難し、そこで両親からの連絡を待っていたのだ。
 祖母・村上五百子(いおこ)さん(びの携帯電話が鳴るたびに、兄弟で駆け寄り、電話を手にしてのぞき込む。相手が両親でないとわかると、黙って祖母に電話を返した。
 その後の4月20日、父・徳久(のりひさ)さん(享年39)の遺体が見つかり、さらにその1ヵ月後、母・昇子(しょうこ)さん(享年39)も遺体となって発見された。
 祖父母に引き取られた及川兄弟は仮設住宅で暮らしていたが、今回、現地を訪ねてみると、昨年7月から入居が始まった県営災害公営住宅に引っ越したことがわかった。
 鉄筋コンクリート8階建てが2棟並ぶ県営住宅は、合わせて300戸。高台にあり、買い物も不便なためか、まだ半分ほどしか入居者がいない。
 大きな団地のため、すぐには部屋がわからず、記者が途方に暮れていると、階段から赤いジャージを着た大柄な少年が下りてきた。手には灯油のポリタンク。
 最初は少年の陰に隠れて見えなかったが、すぐ後ろから下りてきたのは、五百子さんではないか!
 見違えた。赤いジャージの少年は佳紀くんだ。震災発生当時、祖母の半分ほどに見えた彼が大きく立派に成長していた。
 佳紀くんは高校受験真っただ中。県立高校の入学試験を間近に控え、重い灯油の入ったポリタンクを運び終えると、すぐに自室にこもって再び勉強を始めた。
 その背中を見送って、五百子さんは言う。
「私はとにかく2人を食べさせるだけ。2人とも優しい子に育ってくれたのが自慢です」
 持病が悪化し、避難直後から入院していた祖父は、2年前に亡くなっていた。いまでは祖母と兄弟の3人暮らし。
 仏壇にはほほ笑む両親の遺影が飾られていた。大切な行事がある日の朝は、佳紀くんも晴翔くんも、両親に手を合わせてから出かけるそうだ。
「私の前では、兄弟げんかもしないんですよね。おなかがすいたら、兄弟で食事を作って食べていることも。特に佳紀はなんでも作れる。シチューや唐揚げはおいしいですよ。私か教えたわけではないんですけど」
 給食のない日も、「ばあちゃん。休んでていいぞ。俺が作るよ」と、自分でお弁当を作って、中学校のサッカー部の練習や試合に行く。
「ただ、作ったままで、後片付けはしないんですけど(笑)」
 小学校時代からサッカーを続けていた佳紀くん。亡き父も中学ではゴールキーパーをしていたという。
 弟の晴翔くんも、父と兄の背を追うようにサッカーをしていたが、中学生になったいまではテニスに夢中だ。
 まだ幼さが残る頬を寒さで真っ赤にして学校から帰ってきた。
 被災直後の五百子さんは、家を流され、育ち盛りの孫たちと病身の夫を抱えて、放心状態だった。



「これから先、私たちがいなくなったら、あの子たちはどうなるんでしょうか」
 つぶやく顔には表情がなかったが、月日が流れ、いつしか優しい2人の孫たちが彼女の生きる力になっている。
 勉強の合間に飲み物を取りにきた佳紀くんに1つだけ質問した。
「将来の夢ですか? 自動車関係の仕事につくことです。車の免許を早ぐ取りたいです」
 車があれば祖母の買い物も楽になる。そんなことを考えていそうな横顔だった。

《いろいろこなせる素敵な人に…》
宝物は毋が残してくれた手紙


 宮下奈々さんの家があった閖上地区では、高さ5㍍ほどの土地のかさ上げ工事が進められていた。
 震災直後に避難した閖上小学校も中学校も、すでに取り壊され、大型ダンプが行き交い土埃(つちぼこり)が舞っていた。
「ここは小学校の跡地です。(避難した)体育館に写真がいっぱいあったよね。1枚くらいしか出てこなかった人が多いけど、うちらは何枚も何枚も出てきて……」
 更地にしか見えないが、奈々さんにはかつての閖上の姿が見えているようだ。
 自宅があった周辺は、荒れ地になっていた。雑草が腰あたりまで伸びて、そして枯れている。復興工事もここだけ忘れられたかのようだ。
「この3つのマンホールが家の裏の目印」
 枯れ草に覆い隠されたマンホールを見つけると、奈々さんは勝手口があったあたりから、敷地内へと大っていく。
 鉄瓶や茶碗のかけらが散らばって、そこで人の営みがあったことを教えてくれる。玄関だった場所には、巨大な石がいくっも積まれていた。
「津波が運んできたんです。たぶん裏の家の庭石です」
 奈々さんは感傷的になることもなく、淡々としていた。
「よく週末に、おばあちゃんや奈月と来るんです」
 そういえば、以前、ヨシ子さんが言っていた。
「ここに来れば、なんだか娘に会える気がする……」と。
 奈々さんたちの最愛の母はヨシ子さんの最愛の娘だ。
 6年たっても、いまだ久実さんは見つかっていない―。
 奈月さんは車のキーなど、母の遺品をいくつも持っていたが、奈々さんには欲しいものはなかったのだろうか。そう尋ねると、しばらく考えてから奈々さんは答えた。
「お母さんの手紙があります」
 閖上小学校では毎年、卒業する子供に宛てて、親から手紙を送ることになっていた。
 あの年、卒業を控えた奈々さんのために、久実さんも手紙を書いていたという。
「『家事とか、どんなことでもいろいろこなせる素敵な人になってください』って、お母さんが書いてくれたんです。それが、いちばんの宝物かな」
 料理上手で、子供の世話が大好きな奈々さんは、久実さんが願ったとおりの女性になった。
 話し始めに必ず、「え~」がつく奈々さんの口癖。実は久実さんと同じらしい。帰宅してからヨシ子さんに聞いてみると、
「そうそう、久実も『え~』って言ってから話し始めていましたね。
 口癖とか、声とか、ふとした表情とか、最近、奈々がどんどん久実に似てきているんですよ。ねっ、ママに似てきたよね」
 ヨシ子さんが、奈々さんに問いかけると、ウヘヘと笑いながら、奈々さんの顔がクシャッとなる。
 久実さんの七回忌法要は2月11日に名取市内の霊園で営まれた。墓石の下に久実さんはいない。それでも母の墓前で、奈々さんは誓った。
「頑張るからね」
 奈々さんの専門学校は3年制。3年後、彼女はどんな保育士になるのだろう。
「私の幼稚園のときの先生みたいに明るくて、優しい先生になりたいな。保護者にも信頼されたいな」
 夢は大きく広がっていく。未来へと―。

取材/山内太、田中響子
文/川上典子
撮影/加治屋誠、高野博



震災遺児 1500人 仙台市若林区荒浜

http://dai.ly/xodezf
海音ちゃんが家族と暮らしていたのは宮城県の荒浜地区で、東日本大震災のときに学校から帰る途中に 友達の親に助けられて無事だった。海音ちゃんの母とお姉さんはそれを知らずに車で海音ちゃんを迎えに行っていて津波にのまれてしまった。海音ちゃんは家族との楽しかった思い出ばかり話しており、遺骨を前に泣いた時から人前で涙を見せなくなっていた。

海音ちゃんは少しずつ家族を失くした気持ちを話すようになり、海音ちゃんと担任の先生がやりとりしている日記帳で、亡くなった家族の事が初めて書かれている。学校のマラソン大会の出来事だった。

「もうダメ、走れない」と思いました。そのときこんな声がした。
「がんばれ、かのん」ママの声です。
「そうそう、うちの分までがんばれよ」お姉ちゃんの声です。
「がんばれ、かのん。津波に負けないおまえが負けるわけがない」パパの声がしました。
そのとき私は心の中でおもいました。
「うちがんばってるから、応援おねがいね」
「楽しかったけど、ちょっと今一人になったことが悔しいです」




福島・大熊町
津波で流された娘を捜す2123日

原発の町の
少女が残したもの

(DAYS JAPAN)2017年2月号

あの日、小学一年生だった汐凪(ゆうな)さんは
お気に入りの水色のランドセルを背負い小学校に向かった。
午後、祖父と自宅に戻ったところを津波に襲われた。
翌日早朝、福島第一原発がある大熊町には避難指示が出され、
町は閉ざされ、捜索はそれから1か月以上おこわれなかった。
原発が爆発し、大熊町は高濃度の放射能に汚染されたからだ。
限られた回数だけ許される一時帰宅の機会を使い、娘を探し続ける父。
昨年12月、マフラーとともに汐凪さんの遺骨の一部がようやく見つかった。
汐凪さんが生まれ、遊んだ故郷は中間貯蔵施設になる。
写真・文/尾崎孝志



巨大津波に襲われ、目に見えない放射能に閉ざされた無人の地で、父は6年にもわたって娘の遺骨を捜し続けた。
「娘は本当に生きて救い出せなかったのか……
」捜索は、放射能に何度も阻まれ続けた。


2011年3月11日

 福島県大熊町で津波に流され、行方不明になっていた木村汐凪さん(当時7歳)のことを私が知ったのは、事故から2か月が経った2011年5月、汐凪さんの父・木村紀夫さんが役場に張り出した捜索チラシがきっかけだった。
「捜しています!!大熊町で家族3人が行方不明です」
 捜索チラシには、祖父と母のとなりでにっこり微笑む汐凪さんの姿があった。その写真を見た私は、高濃度の放射能に覆われ、人が自由に立ち入れなくなった大熊町の中で、いまだ救出を待つ人がいるという現実に言葉を失った。
 津波が町を襲った時、紀夫さんは隣町の養豚場で働いていた。町に戻り、土台だけになった自宅や避難所を捜しまわったが、紀夫さんの父・工太郎さん(当時77歳)と妻・深雪さん(同37歳)、次女・汐凪ちゃんの姿が見えず、連絡も取れない。紀夫さんはひとり、夜が明けるまで3人を捜し続けた。
 3月11日の地震直後、木村さん一家が住む自宅から約3・6キロにある福島第一原発の1~3号機が緊急停止。1時間後に電源喪失を起こした。
 翌12日早朝、大熊町全域に避難指示が出された。なんとか津波を逃れた紀夫さんの母と長女は避難所で夜を明かしていた。捜索を諦めるのか、生き残った家族を放置して捜索を続けるのか。究極の選択の中、紀夫さんは2人が待つ避難所へ向かい、追われるように大熊町を後にした。「今は生きている者の命が大事だぞ」という区長の言葉が背中を押した。
 この日、1号機で水素爆発が起き、大量の放射能が放出された。翌13日には3号機から放射性物質を含む蒸気の放出が始まり、14日に3号機が、15日には2号機4号機が水素爆発を起こした。町は高濃度の放射能に汚染され、戻れぬ地になった。
 4月、大熊町の全域を含む原発20キロ圏は警戒区域に指定された。住民ですら許可なく立ち入る者は処罰の対象になった。警戒区域の境界には鉄製のバリケードが置かれ、自宅にも近寄ることすらできない。紀夫さんは警戒区域周辺で捜索を続けていたが、何度も行く手を阻まれた。「バリケードを見たときは現実を突きつけられました。家族を捜してやれないんだな、と」



模索を続けた捜索活動


 あの日、汐凪さんは、祖父・王太郎さんと一緒に自宅に戻ったところを津波に襲われた。母・深雪さんもいったん自宅に帰った後に津波に遭ったとみられている。4月29日、王太郎さんは自宅から南へ約200メートルほどの田んぼで、深雪さんは南に約40キロほど離れた洋上で発見された。
 震災後、紀夫さんがようやく町に入れたのは6月になってから。5月下旬から始まった自衛隊による捜索に立ち会うためだった。その後「一時帰宅」の制度が始まるが、それも年に数度の立ち入りが許されるだけ。捜索できる時問はあまりに少ない。
 一時帰宅、が許された日、紀夫さんは放射能から身を守るための防護服で全身を覆い、一人で海岸のがれきを払いのけたり、テトラポッドの間をのぞき込むような捜索を続けた。
 自衛隊による捜索は開始からわずか2週問で打ち切られた。警察や消防団の捜索も毎月11日などに限定されていった。
 紀夫さんは2013年、ボランティアを募り、本格的な捜索を始めた。彼らの初めての捜索は富岡町の仏浜だった。自宅から南へ6キロのところにあるその浜は砂地が続いている。そこを大人4人が横。列に並び、砂利の中に骨がないか目視しながら進んだ。
 「人の骨には気泡があるらしい」
 「これは魚の骨だな」
 目ぼしいものを拾いながら、遊歩道から波打ち際までゆっくりと進む。津波で地面が混ぜ返されたことを考えると、浜通りの海岸すべてを掘り起こして調べる必要がある。いったい何年かかるのか……。気が遠くなる思いがした。
 3・11から5年。年に30日となった一時帰宅の機会を使って捜索は続いた。酷暑の夏も人害の冬も、許された約5時間、紀夫さんと仲間たちはスコップを手にがれきを掘り続けた。汐凪さんの体操服、深雪さんのカーディガンなど見つかったものは数十点。しかし、汐凪さんの遺骨はどうしても見つからなかった。

事態を動かした
中間貯蔵施設の足音






「電信柱などのがれきを取り除きたいが、町は重機の使用を認めてくれない」。昨年、紀夫さんは、そんな悩みをある手段を講じて解決することにした。
 アドバイスをくれたのは木村家と顔なじみの町議さんだった。木村さん一家がかつて暮らしていた自宅周辺は、福島県内で集められた汚染上などを処理するための中間貯蔵施設の候補地になっている。施設の本格着工を前に、重機を入れて大掛かりな捜索をしてもらってはどうか。そんな提案だった。
 11月9日、環境省と中間貯蔵施設の建設に関わる作業員による捜索が始まった。そして20日には紀夫さんと仲問も加わり、総勢百人ほどの体制になった。これまで人力では動かせなかったがれきなどがようやく撤去されていく。汐凪さんが津波に襲われた時に背負っていたとみられる水色のランドセルが見つかった。

「汐凪が帰ってきました」

 大掛かりな捜索がはじまって2週問がたった12月9日、がれきの下から、あの日汐凪さんが身につけていたとみられるマフラーが発見された。見つけた女性が土を払おうとしたところ、中からパラパラつと骨のようなものが出てきたという。それが大熊町最後の行方不明者、汐凪さん発見の瞬間だった。
 11日、紀夫さんから知らせが届いた。「今日、治療して詰め物のある奥歯がついた左顎の骨が見つかりました。人間の骨であることは明白で、だとしたら汐凪以外のものであることは考えられません。汐凪が帰ってきました」
 そして22日夕方、DNA鑑定を進めていた福島県警から紀夫さんに知らせが入った。骨は汐凪さんのものだった。
 2016年大晦日の正午過ぎ。双葉警察署臨時庁舎の正面玄関から、姉の舞雪さん(15)、が骨箱に入った汐凪さんを抱えて出てきた。「歯に治療した跡があったので、汐凪だとわかりました」と話してくれた。
 紀夫さんは運転席の横に汐凪さんを置き、骨箱にシートベルトをかけた。休日には、家族そろってレジャー施設に行くのを楽しみにしていた紀夫さん。車で向かった先は、深雪さんが発見されたいわき市の海岸だった。そこも家族でドライブに行った定番のコースだった。
 震災から2123日。束の間、家族そろっての日常が戻ったかのようだった(´;ω;`)

救出の可能性を奪った
原発事故


 肉じゃがが好物で、テニスの選手になるのが夢だった汐凪さん。足の不自由なクラスメイトのことを気遣うなど、先生にも頼りにされる存在だった。生きているうちに救い出す可能性はなかったのか。
 震災の翌朝、町役場には100名ほどの消防団員が行方不明者の情報を得て待機していた。捜索をおこなうための団員だった。しかし5時45分、原発事故による放射線量の上昇を受け、政府から令町避難の指示が出た。捜索にあたるはずだった団員は、急遽、1万1千人の住民を避難させる役目を負わされた
 避難完了予定の8時前、木村家のある熊川地区では、8名ほどの消防団員が捜索活動をおこなった。木村家の敷地から南へ、「おーい、おーい」と声を出して進んでいたとき、





第四分団の猪狩広さんは人の声らしきものを耳にしたという。
「『おー』という声が聞こえたような気がしたんです。私を含めて二人の団員が。私は王太郎さんだと思いました」
 避難の時刻が迫り、団員たちは後ろ髪を引かれる思いで現場をあとにした。翌月、その近くから王太郎さんの遺体が見つかった。汐凪さんが見つかったのは、そこからわずか50メートルほどのところだった
 「結局、汐凪は原発事故の犠牲になって、見捨てられたような気がします。正直、骨が発見されて嬉しいという気持ちにはなれません」と紀夫さんは話す。
 捜索にあたっていた作業員の一人は、発見された骨を目にする紀夫さんの表情を正視できなかったという。
 「僕にも汐凪ちゃんと同じくらいの歳の子ども、がいるもので。やっぱり見つかったときはショックが大きいでしょうね」

汐凪さんの発見は
なぜ遅れたのか


 福島第一原発事故によって、高濃度の放射能汚染地帯となった原発周辺。原発から半径4キロ地点にある人熊町熊川地区の捜索は遅れに遅れた。しかも捜索期間はたった2週間。この際、大量のがれきが移動させられた。
 「これだけの広さのところを2週間で捜索するなんて無理でしょう。6月4日に始まった一時帰宅に間にあわせるためにがれきを集積するのが目的だったのではないでしょうか」と紀夫さんは振り返る。
 12月26日現在、発見された汐凪さんの骨は42個。それでも、ほんの一部にすぎないという。「がれきの移動でバラバラにされてしまい、さらにその上に別のがれきが積みヒげらた……」。汐凪さんの発見、がかくも遅れてしまった理由、それが少しずつ明らかになってきた。

原発の町の少女が
問いかけるもの


 汐凪さんが見つかった今、紀夫さんは何を思うのか。
頭から離れないのは、東電の幹部が私に言った言葉です。『電気を使いたい人がいるから原発が必要なんです』。本当にその通りですよ。だから僕は電気に頼る暮らしを見直していきたい。汐凪が6年近くも出てこなかったのは、私たちにとって本当に大切なものは何か伝えたかったからではないでしょうか。私はそう思います
 見つかったマフラーは姉とおそろいのデザインで、汐凪さんのものはピンク色、ディズニーのキャラクターが付いていた。
「マフラーつて、人が身につけるものじゃないですか。それががれきの中から出てくるなんて。震災から2か月後、自衛隊、が捜索に入った時に、じっくりと搜すことができていればね……」
 紀夫さんはそう語った。そして泥に染まったマフラーをそっとたたんだ。


クローズアップ現代+017年3月9日(木)
震災6年 汐凪(ゆうな)を捜して
~津波と原発事故 ある被災者の6年~


http://dai.ly/x5ee2pf
東日本大震災から5年9か月たった去年12月11日、福島第一原発のある大熊町で最後の行方不明者となっていた木村汐凪ちゃん(当時小学1年生)の遺骨が見つかった。

汐凪ちゃんの父、木村紀夫さんは、父と妻も津波で失い、唯一行方不明だった汐凪ちゃんを、原発事故に翻弄されながら探し続けてきた。遺骨を前に、「ほっとした反面、もっと早く見つけられたのでは・・・」と小さな安堵と大きな悔いが残ったという。原発事故によって奪われたものは何だったのか。そして人びとの再生とは。作家の天童荒太さんとともに考える。


核禁止条約交渉不参加…(・ω・`?) 共謀罪…(゚A゚) 森本問題…(¬_¬)

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失墜「非核」日本、怒るヒロシマ 核禁止条約交渉不参加、原発輸出は正当化…
(東京新聞【こちら特報部】)2017年3月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017033102000149.html
 核兵器禁止条約制定に向けた交渉が米国で開かれているが、日本は反対を表明、参加すらしていない。かと思えば、核拡散防止条約(NPT)にも加盟していないインドに原発ビジネスを解禁する日印原子力協定の締結に踏み切ろうとしている。商業利益優先を印象づける振る舞いは、どこの核開発国かと見まがいそうだ。核の脅威が高まる世界で、むしろ危険な綱渡りではないか。「非核」の国是を揺るがせる被爆国の是非を、広島で聞いた。
(橋本誠、木村留美)



核禁止条約交渉に不参加

 「怒りですね。母も入市被爆しているので…
 三十日、観光客でにぎわう広島平和記念資料館前。オバマ前米大統領の折り鶴を見学してきた森川薫さん(四〇)=広島県廿日市市=は、核兵器禁止条約の交渉に日本が参加していないこ
とを嘆き、涙をぬぐった。
 「アメリカの核の傘の下にいることに気を使って、言いたいことが言えないのが情けない。日本人として恥ずかしい
 核兵器禁止条約は、核兵器の開発や実験、使用の全面禁止を定める。オーストリアやメキシコの主導で百十三力国が交渉開始に賛成したが、核兵器を持つ米
国、ロシアなどは反対。同調する日本政府も二十七日、交渉への不参加を表明した。高見沢将林軍縮大使は保有国が参加しないことから「国際社会の分断を一層深め、核兵器のない世界を遠ざける」と説明する。
 だが、広島ではこの「理屈」に納得できる人は多くない。原爆ドームを訪れた外国人客からも口々に疑問の声が上がった。エルサルバドルから父親と旅行に来たマルタ・デニスさん(二九)は「日本は被爆国なのに、なぜ交渉に参加しないのか不思議です」と驚く。ドバイから家族旅行で来たインド人男性(五〇)は「不参加は知らなかった。日本はリーダーシップを発揮すべきなのに」。グループで訪れたインド人女性も「交渉には参加すべきだ」と話した。

怒るヒロシマ 「被爆国の役割放棄」

 原爆ドーム前で二〇〇六年からボランティアで英語ガイドを続ける三登浩成さん(七一)=広島県府中町=は日本政府の姿勢を「被爆国のやるべきことを放棄した」と切り捨てる。妊娠四ヵ月の母親の胎内で被爆し、内外から訪れる人たちに核の恐ろしさを語りかけてきただけに、怒りが収まらない。
 「日本が先頭に立つべきなのに、逆に重しになり、外国の人は皆がっかりしている。日本は本当の核兵器廃絶は願っていないとしか思えない。参加すると核保有国と非保有国を分断するというが、日本にしかできない調整役が務められるはずだ
 原爆文学を研究するポーランド出身で広島在住のウルシュラ・スティチェツクさんも「外国人は、日本に行ったら広島に行くのが義務みたいに感じている。なのに広島が核廃絶を訴えても国が訴えない」と交渉不参加の背景を分析。被爆地に比べ、東京などでは原爆の被害がローカルな問題として軽視されているとし「戦後生まれの人たちに知識が不足している」と、国内の温度差を懸念する
 ボランティアガイドとして原爆の被害を伝えている村上正晃さん(二四)も、日本人の中に「核抑止力の神話」が以前にも増して広かっていると感じている。
 「ガイドで会う人でも、とくに若い人に、核兵器を持ってもいいという人が増えている」と危ぶむ。「日本が七十年戦争をしなかったのは、核の抑止力からではない。根底には原爆の被害を繰り返すまいという思いがあるのに、それが薄れている



原発輸出は正当化
インドと原子力協定締結を急ぐ

 現実に、世界はきなくささを増している。
 トランプ米大統領は今年二月、ロイター通信に「(核兵器で)他国に後れを取るつもりはない。(他国が持とうとするなら)われわれはその頂点に立つ」と核強化に意欲を見せた。そのトランプ氏の就任後、北朝鮮は弾道ミサイルの発射を繰り返し「核の脅威」をちらつかせている。
 「(米国に対し)北朝鮮はハリネズミのように身構えている。誰も戦争を望んでいないのだが、偶発的なことから核兵器を使用するような衝突がいつ起きるか分からないほど緊張状態は高まっている」と警告するのは、元広島市立大学広島平和研究所所長で国際政治学者の浅井基文氏だ。
 北朝鮮だけではない。最多保有国のロシアも核戦力の増強を進めており、米口間の戦略核兵器の削減に関する交渉も難航が予想されている。
 米科学誌が毎年発表する「終末時計」も、トランプ・リスクを危ぶみ、地球最後の日までの残り時間を「残り二分三十秒」まで針を進めた米ソ冷戦下で核実験競争が過熱した一九五三年の「残り二分」に次ぐ危機的な状況とみられている
 緊張感が高まる中、「唯一の戦争被爆国」の動きは鈍い。外交評論家で日本赤十字看護大教授(国際人道法)の小池政行氏は「世界の多くの一般の人から見れば、被爆国を訴えながら非人道的な核兵器廃絶に積極的にならない日本の姿は矛盾したものに映るし、日本もまた自己矛盾に陥っていくだろう」と危ぶむ。

軍拡競争あおりかねず

 その最たるものが、インドへの原発輸出を可能にする日印原子力協定だ。政府は今国会での承認を目指すが、国内外の市民団体が「核開発競争をあおりかねない」と猛反発している。
 安倍首相は昨年十一月の日印原子力協定署名後の共同記者発表で「NPTを締結していないインドを国際的な不拡散体制に実質的に参加させることにつながる。核兵器のない世界を目指すわが国の立場に合致する」と強調し、原発ビジネス解禁を正当化した。
 だが、原子力資料情報室の松久保肇研究員は「インドは七四年の核実験で平和利用のためと輸入した原子炉などを転用していた経緯がある。被爆国である日本が、核兵器をつくりNPTにも加盟しない国に協力していいはずがない」と批判。「(事実上の核保有国の)隣国パキスタンの危機感をあおりかねず、南アジアの軍拡競争の火種になりかねない。インドは被爆国である日本のイメージを利用できる一方、日本は軍縮とは囗ばかりで金のためなら何でもする国と評されかねない」と懸念する。
 また、軍事転用を禁じるのが協定の目的だが「インドに対する協定は驚くほど甘い」(松久保氏)。政府は、核実験を実施したら協力停止すると言うが、その項目は協定本文にはなく、別の文書にあるのみ。他国との協定と比べても異例の譲歩で「これでは歯止めにならない」との懸念は根強い。輸出した原発が事故を起こしたら、日本企業が賠償を求められる可能性すらある
 重大な懸念が噴出しているのに加え、岐阜女子大南アジア研究センター客員教授(インド政治)の福永正明氏は「福島第一原発事故による『原子力緊急事態宣言』が解除されていない日本が原発を輸出することが許されるのか」と倫理的な問題も指摘する。
 前出の三登さんも「NPTにも加盟していない国に原発を売るのはおかしな話」といら立ち、原発ビジネス優先の姿勢を危ぶむ。
 「外国から見たら、日本は原爆の被爆と原発事故があった重要な国なのに、日本人自身の自覚が足りない。唯一の被爆国という言葉だけで、核廃絶のために何をするのか方法が見えない。アメリカの方を向いているばかりで、国としての品位、威厳が損なわれている







「核兵器廃絶へ重要な一歩」
交渉会議参加国が歓迎
(しんぶん赤旗)2017年3月29日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-29/2017032905_01_1.html
 【ニューヨーク=島田峰隆】ニューヨークの国連本部で27日に始まった核兵器禁止条約の交渉会議(第1会期)では、国連のキム・ウォンス軍縮担当上級代表がグテレス事務総長のメッセージを代読し、参加国の政府高官らが条約の交渉開始を「歴史的だ」と相次いで歓迎、核兵器を法的に禁止することの必要性や緊急性を強調しました。



 グテレス氏はメッセージで「核兵器の保有は平和と安全を求める人類共通の願いと根本的に相いれない。核兵器に反対する国際規範の強化は重要なステップだ」と述べました。

 南アフリカは、核兵器廃絶をめぐる動きが保有国の妨害で数十年にわたって停滞してきたことを振り返り、「われわれがここに集まった唯一の目的は核兵器を禁止する交渉のためだ。その意味で実に歴史的な出来事だ」と語りました。
 生物兵器などの大量破壊兵器が国際的に禁止されてから廃絶へと進んだことを指摘。「核兵器を同様の国際規範に従わせる」「核兵器に関するより厳格な規範は国際的な安全保障をより強める」と述べました。

 エジプトは禁止条約の交渉を支持する理由として、法的拘束力のある文書が▽核兵器の保有や使用を全面的に拒否する▽禁止によって核兵器への国際的非難が強まる▽「核抑止」に基づく軍事ドクトリンを再考させ、廃絶の決意を地球規模で強める―ことなどを挙げました。

 ジャマイカは、核保有国が核不拡散条約(NPT)に基づく核廃絶の努力を怠っていることを批判。大量破壊兵器の中で核兵器だけが禁止されていないことに触れ「この受け入れがたい異常を正すときだ」と述べました

 アイルランドは、「新たな歴史を刻み、すべての人にとってより安定した、安全で平等な未来をつくる機会を迎えている」と強調。「この変化を起こす事業に、より多くの国が参加することを望む」と呼び掛けました。




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共謀罪




森友疑獄を隠れ蓑
共謀罪とGPS捜査法が同時進行の恐怖

狡猾政権が着々進める国民総監視社会への立法準備が世紀の疑獄の裏で進んでいる
同士には便宜、一般国民は統制とはいよいよ、露骨な安倍サマ独裁国家の大暴走
最高裁の違憲判決も焼け太りに使う国家最優先政権の底知れぬ悪知恵と執念

(日刊ゲンダイ)2017年4月3日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202723



 歯向かう者は、国家権力を総動員して徹底的に弾圧する――教育勅語を是認する大臣を抱え、戦前回帰を目指す安倍独裁政権の本性が垣間見えたようだ。31日行われた大阪府・市による学校法人「森友学園」への立ち入り調査。学園本部がある市内の「塚本幼稚園」には、早朝から黒スーツ姿の府職員らが列をなして建物内に入り、籠池泰典前理事長立ち会いの下、4時間近くにわたって資料の確認や聞き取りなどを行った。
 学校法人に対する行政や捜査機関の立ち入り調査は、国の就学支援金を不正受給していた「ウィッツ青山学園高校」(三重・伊賀市)が記憶に新しいが、今回ほど物々しい雰囲気はなかった。森友も補助金の不正受給疑惑が浮上しているとはいえ、異例の大調査だ。
 理由はハッキリしている。安倍政権は何が何でも籠池前理事長をフン縛り、「森友疑獄」を闇に葬り去りたい。そのためには、大阪地検特捜部を動かし、菅官房長官が会見で籠池発言に対する偽証告発について前向きな姿勢を見せるなど、なりふり構ってはいられないらしい。頭と胴体を食らおうと必死の“シッポ”を、政権があらゆる手段を用いて切り離そうとしているのがアリアリで、とても先進国の姿とは思えない。だが、この狡猾政権の恐ろしいところは、まだある。「森友疑獄」を隠れ蓑にして、さらなる“劇薬”を国民にのませようと企んでいることだ。3月21日に国会提出された現代の治安維持法と呼ばれる「共謀罪」(組織犯罪処罰法改正案)である。


基本的人権を蹂躙する共謀罪

 安倍首相は30日に公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談した際、共謀罪について自民党が主張する今月6日からの審議入りを要請。山口代表が慎重姿勢を示し、協議は平行線をたどったものの、特定秘密保護法安保法など、「強行採決」が常套手段であるオレ様政権だ。最後は公明をねじ伏せて突っ走るに違いない。しかし、日刊ゲンダイでも再三、指摘している通り、この法案は最悪だ。
 政府は「五輪開催のため」「テロ対策」と屁理屈をこね上げているが、「組織的犯罪集団」の定義がいまだに曖昧な上、金田勝年法相の国会答弁はグダグダ。所管の大臣が法案内容をよくよく理解していないのに審議入りもヘッタクレもない。
 政府は犯罪対象を当初の676から277に絞ったことを挙げ、過去3度も廃案に追い込まれた共謀罪とは異なる――と詭弁を弄している。しかし、例えば犯罪対象の中には、およそテロと関係がない「著作権法違反」なども含まれている。写真や文章をネットからダウンロードし、2次創作物を団体の宣伝ポスターに使って街頭で配ったら、「計画を共謀した」とみなされて逮捕なんて事態にもなりかねないのだ。また「組織的な威力業務妨害」という定義もあやふや。米軍基地建設の反対運動中に逮捕・起訴され、約5カ月間も長期勾留された沖縄平和運動センターの山城博治議長の容疑のひとつは「威力業務妨害罪」だった。自民党の石破茂元幹事長は、特定秘密保護法に反対する国会周辺の市民デモを「テロ行為」とブログに書き込んで問題となったが(後に撤回)、当局が「テロ」と決め付け、恣意的な運用を行う危険性が極めて高い。そして何よりも怖いのは、憲法で保障された集会、結社、表現、思想、良心の自由――といった基本的人権を蹂躙する内容だということだ。「共謀罪」は、刑法の大原則である「既遂行為」を処罰するのではなく、「計画」や「悪心」を処罰する内容に近い。ツイッターなどでつぶやいた内容が逮捕に直結する可能性も十分あり得る。犯罪前に逮捕されるのだから、当然、冤罪が多発するだろう。とてもじゃないが法治国家とは言えない
 特定秘密保護法や共謀罪の反対運動を展開している市民団体「武器輸出反対ネットワーク」の杉原浩司代表はこう言う。
森友問題の経緯を見て感じたのは、当初は教育方法などを評価する答弁をしていた安倍政権が、一転して総力を挙げて森友を潰しにかかっている恐ろしい姿です。こういう政権だからこそ、なおさら、共謀罪を成立させてはいけないのです。武器輸出解禁、安保法、自衛隊の海外派兵容認……と、これまでの安倍政権の動きを見ていると、日中戦争の頃と似ています。政権がフリーハンドを握るため、事前に市民の反対運動を抑え込む仕組みを作ろうとしている。そういう思惑を感じます
 安倍サマ政権の大暴走を許せば、国民主権は奪われ、君主主権の時代に逆戻りする。

国家統制を強めるために共謀罪を使いたい

 レンタル大手の「ツタヤ」が指定管理者となった佐賀県武雄市の「TSUTAYA図書館」。3月上旬、市民が地元紙で市の図書館施策を批判する内容を投書したところ、市幹部がこの市民の自宅を“急襲”。さらに市議会の一般質問で、自民党の山口昌宏市議が投書した市民の実名を挙げて批判していたことが報じられた。
 行政批判を口にしただけで、権力側が個人の思想や表現の自由に踏み込み、締め上げる。天皇と日本帝国軍を批判して不敬罪に問われた後、特高警察にスパイ容疑で逮捕され、虐殺された作家、小林多喜二の拷問死事件を彷彿とさせる話だ。「首相を侮辱した」という仰天理由で私人を証人喚問するトンデモ政権だから、決して絵空事ではない。共謀罪が成立すれば、武雄市のような人権無視が日本中で起きることになるのだ
 森友疑獄であらためて明らかになったのは、安倍政権がすり寄ってくる“お友達”に対しては陰に陽に便宜を図る一方で、反論は許さず、軍国主義化を目指して国家統制を強めていること。そして、その武器に共謀罪を使いたいのは明白だ

取り調べの可視化が、なぜか司法取引導入に

 物証を得にくい共謀罪は電話やメールの盗聴・傍受が欠かせない。3月中旬、最高裁大法廷は、裁判所の令状を取らずに捜査対象者の車にGPS(全地球測位システム)を取りつける警察の捜査手法について「個人のプライバシーを侵害する」として違法判決を出した。捜査権の乱用を厳しく指弾したわけだが、共謀罪成立のためなら、どんな悪知恵でも働かすのが安倍政権。最高裁判決が、GPS捜査の令状について、現在の刑事訴訟法では対応が難しく、「新たな立法措置」を求めたことに対し、警察庁は「GPSを用いた捜査の在り方を検討したい」と即応していた。おそらく、今後、GPS捜査を合法化させる策をヒネリ出すつもりだ。
 昨年5月に成立した「刑事司法改革関連法」も、当初は取り調べの可視化が叫ばれて議論が始まったはずなのに、いつの間にか「司法取引」や「通信傍受対象犯罪の拡大」など捜査機関の“焼け太り”につながった。GPS捜査についても、もっともらしい理由を付けて、当局が好き勝手に使える改正法案が出てくるだろう
 共謀罪に対する反対声明を公表した、国内の映画監督有志らでつくる「自由と生命を守る映画監督の会」の仲倉重郎代表はこう言う。
「『普通の市民団体でも、性質を変えた場合は(共謀罪が)適用される』とあり、市民運動や労働運動などが監視・弾圧の対象となる危険性はぬぐえません。行き着く先は自由が奪われた監視社会であり、戦前、戦中に思想・言論弾圧に猛威を振るった治安維持法と同じで、当時、モノが言えない戦争国家がつくられていったことが忘れられません。集団的自衛権の行使容認以降、日本は戦争できる国への道を歩んでいる。共謀罪はさらなる危険な自由弾圧で、決して認めてはいけません」
 1億総監視の恐怖社会なんて、絶対、実現させるわけにはいかない。




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森友問題をどう見るか
元・朝日新聞編集委員
落合博実
(全国商工新聞)2017年4月3日

 学校法人「森友学園」が、異常な安値で国有地を取得し、同学園の小学校設置認可をめぐっても異例な手続きで認可を得た問題で衆参予算委員会は3月23日、同学園の籠池泰典理事長に対する証人喚問を行いました。24日には国有地売却を担当していた近畿財務局を管轄する財務省理財局の迫田英典局長(現国税庁長官)らの参考人質疑が行われました。この問題をどう見るのか。元朝日新聞編集委員・落合博実さんに寄稿してもらいました。



国税庁長官に向けられた疑惑

 東京・霞ヶ関の財務省ビル。文科省側のエレベーターで5階に上がると、すぐ左側、赤絨毯の通路を抜けた奥に国税庁長官室がある。この部屋の今の主が迫田英典・国税庁長官である。
 迫田氏は2015年7月から翌年6月まで財務省理財局長のポストにあった。理財局は国有地の処分・管理を担当している部局。政権を揺るがす大問題になっている「森友学園」への国有地大バーゲンは、迫田氏の理財局長時代に売却交渉がまとまっている
 国税庁長官は約5万7000人の徴税権力のトップだが、日ごろは目立つことのない地味な存在だ。その現職の国税庁長官が疑惑の『主役』と見なされ、表だって登場したことは過去に例を見ない。
 迫田氏はメディアの取材を徹底して避けている。筆者は迫田長官に「国有地売却の経緯を詳しくお聞きしたい」と取材を申し入れた。しかし、国税庁は「当庁の所管行政ではないので、取材は控えさせていただきたい」と断ってきた。

 専門外の部局がゴミ撤去費算定

 問題の国有地は大阪府豊中市にある。近畿財務局は16年6月、小学校用として学校法人「森友学園」に1億3400万円で払い下げている。この土地の不動産鑑定士による評価額は9億5600万円。実に85%引きの投げ売りである。値引きの理由は地下に埋まっているとされる廃材、生活ごみの撤去・処理費だという。
 この値引き販売について、財務省の佐川宣寿・理財局長は国会で「法的瑕疵(かし)はない」と素っ気なく答えている。ところが、8億1900万円と見積もって僖引きしたゴミ処理工事が実際に行われたかどうか追及されると、「確認していない」というのだから、あきれる
 「森友学園」の籠池理事長は実際に撤去にかけたのは「1億円くらい」と説明しており、大幅な水増しだった疑いが濃い
 また、ゴミ撤去・処理費の算定は第三者の専門業者ではなく、素人の国交省大阪航空局が算定している。これも不自然な話ではないか

自民議員でさえ政治介入を示唆

 不可解なことはまだある。過去に別の学校が問題の土地を7億円で購入したいと希望したところ、近畿財務局は安過ぎると拒否したいう。
 言うまでもなく国有財産は国民の大切な財産だ。巨額の赤字財政を抱える財務省は少しでも高値で売って国庫収入の足しにする貴任があるのに、まったく逆の事をやっている
 何から何まで異例づくめなのだ。
 自民党の船田元・衆院議員が自身のブログなどで「特別の力学が働いたと思わざるを得ない」と、有力政治家の介入をにおわせた。
 国会では佐川理財局長が野党の矢面に立ち防戦に必死だが、売却交渉が進められた当時の理財局長に疑惑が向けられたのは当然だ。政府・自民党は迫田氏の国会への参考人招致を拒否してきたが、幕引きを急ぐ狙いからか、突然、参考人招致に応じた。
 3月24日の参議院予算委員会に姿を見せた迫田氏が何を話すか注目されたが、意表をつく肩すかし答弁が飛び出した。
 「理財局長時代、森友学園については報告を受けておりませんので、その間の事情については承知しておりません
 近畿財務局や本省の担当部課がやったことで、自分はあずかり知らぬというのだ
 「森友学園」の籠池理事長は3月23日の国会証人喚問で、15年11月に安倍首相夫人付きの女性政府職員から受け取ったファクスの内容を暴露している。
 「財務省国有財産審理室長に問い合わせを行い、以下の通り回答を得ました」「本件は昭恵夫人にもすでに報告させていただいております」とある。
 財務省と外局の国税庁は「政治案件」に関して非常に敏感で神経質だ。首相夫人付きの職員から問い合わせを受けた段階で、「高度な政治案件」と気づいたはずだ。上層部に報告を上げないで済ますということは、およそ考えにくい。

 与党のためなら官僚は手を汚す

 筆者は88年、朝日新聞社会部デスク時代に政官界を揺るがせた「リクルート事件」を担当したが、政治家や元高級官僚が未公開株を受け取りながら秘書のせいにしたことを思い出した。
 「保身に長けた官僚は危ない橋を渡らない」というイメージが世間にあるが、財務省の高級官僚は、与党の有力政治家からの無理難題で手を汚すことも時には厭わない。省内には「清濁併せのむ懐の深さ」を評価する空気が伝統的にある。
 例えば27年前、角谷正彦・国税庁長官時代、とんでもない不祥事が『守秘義務』の陰に隠されていた。渡辺美智雄・元蔵相が角谷長官に電話をかけ、知人の史上最高額の脱税査察を葬り、単なる申告漏れ・修正宏弓済ませてしまったことがあった
 税務調査への政治家の介入は数限りなくあった。追徴額を4000万円も減額した例もあった。
 日ごろ標榜する「課税の公平」など、どこ吹く風。97年、筆者はその実態を詳細につかみ朝日新聞紙上でキャンペーン記事を書いたことがあった。
 一時はなりをひそめたが、安倍1強政権になって、また増えてきているという

巨悪を助け弱者に襲いかかる権力

国税庁ポスター強烈に皮肉られ

 今年3月3日、倉敷民商事件の「禰屋裁判」で岡山地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い
渡した。「国税、検察の言い分を丸呑みにした不当な判決」と弁護団から怒りの声が上がった。決算数字をパソコンソフトに入力しただけの倉敷民商の女性事務局員を「脱税幇助」で逮捕し、428日間も拘留するという異様な事件だ。
 口火を切ったのが広島国税局。「脱税幇助」というが、建設会社への査察自体が強引極まるものだった。査察立件に不可欠な「たまり」もないまま査察に突っ走った。「たまり」とは、脱税で得た預貯金や隠し資産のことで、脱税の証拠である。なりふりかまわぬ強権発動だ。55年前には当時の木村秀弘・国税庁長官が「民商をつぶす」と公言し、全国規模で強権的な税務調査を展開している。
 巨悪を助け、弱い立場の人間には問答無用で襲いかかる
 16年の国税庁の税務職員募集ポスターの標語がネットで話題になっている。
 「巨悪と戦うなんてドラマの中だけの話。だと思っていた」とある。「巨悪と戦う国税職員」のイメージ作戦のつもりらしいが、巨悪はおたくの長官でしょう」と痛烈に皮肉られている





森友学園“疑惑の人物”が橋下徹の元後援会長親族に働きかけと「新潮」が報道 麻生財務相への仲介依頼も
(リテラ)2017.03.08
http://lite-ra.com/2017/03/post-2974.html


共通項は「教育勅語」
森友募集案内 政治家ずらり

(しんぶん赤旗)2017年4月3日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-03/2017040301_04_1.html
 学校法人「森友学園」(大阪市)が開設を目指していた小学校の募集案内には、同学園を訪問した政治家、著名人がずらりと並んでいます。森友学園との関係を調べると、ある共通点が浮かび上がりました。
(三浦誠)



 「幼児教育で大変な実績を挙げられた塚本幼稚園の籠池先生が、此度(こたび)小学校の建設をされることになり、日本にとってこれ程の朗報はありません」。自民党重鎮の平沼赳夫衆院議員は、募集案内にそんなあいさつ文を寄せています。
 平沼氏は、2013年9月に森友学園が運営する塚本幼稚園(大阪市)で講演しています。同氏の事務所は「自民党の山田宏参院議員に頼まれて講演をした。あいさつ文は、こちらが書いたものかどうかは分からない」といいます。
 山田氏の事務所は、平沼氏に頼んだ事実を認め、自身も同幼稚園からの依頼で「講演した」としています。

目立つ昭恵氏

 募集案内には、自民党の鴻池祥肇参院議員、青山繁晴参院議員、参院で自民党と統一会派をくむ「日本のこころ」の中山成彬元衆院議員、西村真悟元衆院議員も登場しています。
 最も目立つ扱いだったのは、議員ではなく、「安倍晋三内閣総理大臣夫人」の肩書で紹介されている安倍昭恵名誉校長(辞任)です
 これら政治家と昭恵氏が森友学園と共通するキーワードがあります。「教育勅語」です。
 森友学園は園児に、「教育勅語」を暗唱させています。同学園の籠池泰典前理事長は、小学校でも暗唱させるとしていました。
 平沼氏は中山氏との共著で、塚本幼稚園を「園児に教育勅語を暗記させています」「暗記しておくことは重要だ」とほめています。
 中山氏の事務所は本紙の取材に「教育勅語を暗唱させていると聞いて視察にいった」としています。
 鴻池氏は教育勅語の暗唱が「思想的には、わしにあう」(3月1日の会見)と発言。青山氏は議員になる前に、教育勅語の暗唱をほめ、「塚本幼稚園に子どもを通わせてはどうでしょうか」と勧めていました
 昭恵氏も教育勅語の暗唱に「感動しました」と、自らのフェイスブックに書き込んでいます。安倍首相も「妻から、森友学園の先生の教育に対する熱意はすばらしいという話を聞いている」(衆院予算委員会、2月17日)と同学園を持ち上げていました

侵略戦争美化

 教育勅語は戦前の教育の基本です。重大事態があれば天皇のために命を投げ出せと教え込む軍国主義教育の柱でした。そんな教育勅語を礼賛することは、侵略戦争の肯定や美化につながります
 自民党元閣僚の秘書は、こう指摘します。
 「政界でも極端に“右”の顔ぶればかりだ。思想的には安倍首相にとても近い。だから森友学園と共鳴するのだろう


 平沼、鴻池、青山、中山の各氏は了解なしに募集案内に掲載されたとしています。口利きの依頼や献金については、自ら公表した鴻池氏を除き、いずれも否定しました。西村氏は回答がありませんでした。

第048~052回ライトアップジャーナル 間違えた時にはやはり謝るということが基本

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原子炉冷却 12日間の深層~見過ごされた“危機”

http://dai.ly/x5emdlm
原子炉冷却 12日間の深層~見過ごされた危機



自由なラジオ Light UP!第48回 
国家権力が市民運動をも迎え撃つ?
危険極まりない共謀罪を弁護士と元警察官が警告する!


https://youtu.be/Squofwy2Q58?t=16m45s
16分45秒~第048回ライトアップジャーナル
「放射線審議会、危ない機能強化」について

http://jiyunaradio.jp/personality/journal/journal-048/

いまにしのりゆき
今日のテーマは「放射線審議会、危ない機能強化」についてお伺いしたいと思います。

小出裕章さん:
はい。

いまにし:
原子力規制委員会は、放射線の防護の基準等を検討する放射線審議会の機能強化を柱とする関連法案の改正案、国会に今、出されました。従来、審議会は関係省庁から諮問を受けて、答申する受け身のような立場なんですけども、これを要するに、自分ところから積極的に発言していくという提言をしていく機関にしようじゃないかというような転換のように思えるのですけれども。
その辺ですね、機能強化した場合ですね、ちょっと危ないんちゃいますかというのを小出さんに伺いたいと思います。

小出さん:
もともと放射線審議会というのは、古い歴史のある審議会なのです。
それで、文部科学省に所属していて、今、いまにしさんが説明して下さったように、いろいろな省庁から質問を受けた時に、それに対して答えるというそんな役割だったのですけれども、福島第一原子力発電所の事故が起きてしまって、2012年9月19日に原子力規制委員会という新しい委員会が立ち上がった時に文部科学省傘下ではなくて、むしろ原子力規制委員会の傘下になれということで組織替えが行われたのです。そして、原子力規制委員会を今はトップとして原発の再稼働に動いているわけですけれども、その一応こうに流されるのだと私は思います。 

いまにし:
なるほど。それでですね、放射線審議会というのも、当然、原発事故があった当時から、もともと古い歴史の中で原発事故がありまして、イマイチどころか、あんまり頼りにならないなあと思ってた審議会なんですけれどもですね。それが、こういう形で積極的に発言をしようというようなことをした場合、ますます国民が混乱に陥ったりしないのかなあと思うんですが、小出さん、その辺りご意見いかがでしょうか?

小出さん:
原子力規制委員会も行政組織なわけですし、それを規制庁という役所がバックアップというか支えてるわけです。そういう役所というのは、もともと原子力を推進してきたという、正に当事者というか重大な責任のある所なのですけれども、そういう人達が福島第一原子力発電所の事故が起きた後も実権を握り続けているわけです
そして、これからまた原発の再稼働どんどん進めようとする時に、今までのようなスピードで、どっかから諮問を受けたら、それに答申を出すというような事では間に合わない。もっともっと積極的に被ばくに関する提言を出していくというそういう事を考えて、たぶん今回の法改正が行われようとしてるのだと私は思います。

いまにし:
例えば、被ばくのことで言いましたら、2011年原発事故が起こった時ですね、作業員の被ばく量の上限について、100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに急に引き上げ、それが了承され、2015年はまた緊急のそういう作業があった場合、250ミリシーベルトに引き上げることを妥当だとしたという事でですね。なんかこう確固たる信念があるんじゃなくてですね、その時のなんか政治とか社会の状況なんかを見ながら、なんかあっち行ったりこっち行ったりしてんのかなあという風に思えてならないんですよねえ。



小出さん:
はい。もともと被ばくというものについて、化学的に安全だというような被ばく量はもともとないのです。ですから、どこまで被ばくを許容するか。通常時にどこまで、緊急時にどこまでというのは、社会的に決めるしかないわけであって、福島の事故が起きた時には、それまではその事故終息のために、100ミリシーベルトしか被ばくしてはいけないというのが恒例だったのですけれども、一気にそれが250ミリシーベルトまで引き上げられてしまう、放射線審議会も了承してしまうということだったわけですし、一度はまたそれが100ミリシーベルトに戻されたんですけれども、今、いまにしさん仰って下さったように、2015年には緊急作業ならもう250ミリシーベルトまでいいんだという風に基準が変えられてしまうわけです。ですから、その時々の都合によって、数値がどんどん変わっていくわけですし、その数値を決める組織として放射線審議会というものが利用されようとしているわけです

いまにし:
なるほど。そうするとですね、先程100ミリシーベルトとか250ミリシーベルトと私が申し上げたのはですね、いわゆる作業員の方なんですけれどもですね。これ、その状況によれば、作業員ではない方のそういう被ばく線量の上限とかが変わってきたりとか、とかくその時の政権の意向なんかに、そういう基準が合わせていってしまうような所があるのではないかなあという事で、やっぱり非常に心配だなあと思いますよねえ。そういう中でですね、先程も小出さんの話にあったんですが、こういう審議会がある場合ですね、まず100%原発に賛成であると、許容をするような方々ばかりが選ばれますよねえ。

小出さん:
もちろんです。放射線審議会は先程聞いて頂いたように、原子力規制委員会の下に置かれるわけですし、原子力規制委員会を自主的に動かしてるのは原子力規制庁なわけですね。そういう所は、原子力を推進するというそういう人達の巣窟なわけであって、審議会の委員を選定して任命するというのは、規制庁と原子力規制委員会がやるわけですから、もちろん自分達の都合のいいような人達だけを委員にして、都合のいいように答申というか提言を出させるという、そういう事にこれまでもなっていたわけですし、これからは増々それが強まるということになると思います



いまにし:
なるほど。原子力村のそういう村社会というか、身内ばかり優先するということはですね、これまで小出さんにも散々話しを聴いてきたわけなんですけれども。これから帰還を勧めようとしている中で、やはり放射線被ばく量というのは、もうほんとにキッチリと管理していかないといけない。仮に、帰還を勧めるとしたらですね。それで、私あんまり帰還をそんな早急に勧めない方がいいなと思うんですが、仮に勧める場合、やはり原子力村の言いなりになるような人ばっかりがやってたら、やはりもう結論はろくなことにならないと思いますし、また第二、第三の被ばくを生むのかなあと思えてならないんですけども。原子力村というのは、そういうニュートラルな意見を聴こうとかですね、そういうような発想というのはやっぱりないんでしょうか?

小出さん:
もちろん全くありません。昔から自分達のやることに反対するような人達の意見は聞かないということを彼らはやってきたわけですし、行政組織の委員を任命する時には、彼らの都合のいい委員だけを任命するということでこれまでもやってきたわけですし、これからもそういうやり方をとるだろうと思います

原子力マフィアは犯罪集団

いまにし:
相変わらず反省がない、原子力村の一端をこの放射線審議会に見たような気がします。

小出さん:
はい。

いまにし:
小出さん、ありがとうございました。

小出さん:
いえ、こちらこそありがとうございました。



自由なラジオ Light UP!第49回
 トゥアレグ族の大地と文化を蝕む
ニジェールのウラン鉱山と日本の原発再稼働


https://youtu.be/3fdWhrhw0IQ?t=16m23s
16分23秒~第049回ライトアップジャーナル
福島第一原発事故から6年の節目に思うこと

http://jiyunaradio.jp/personality/journal/journal-049/

木内みどり
元京都大学原子炉実験所の小出裕章さんとお電話が繋がっています。小出さん!

小出裕章さん:
はい。

木内:
こんにちは!

小出さん:
はい、こんにちは。お久しぶりでした。

木内:
はい、お久しぶりです。お元気でしょうか?

小出さん:
はい、何とかかんとか生きています。

木内:
3月11日がもうすぐ巡ってまいります。2011年3月11日に事が始まりました。あれから丸6年が経って、7年目に突入することになりました。あの日、小出さんはどこにおいででしたか?

小出さん:
京都大学原子炉実験所の放射線管理区域の中で仕事をしておりました。

放射性廃棄物処理棟で説明する小出裕章先生

木内:
という事は、テレビやラジオの情報からは離れてましたよね?

小出さん:
そうです。全く知らないまま過ごしていました。

木内:
何時ぐらいまで?

小出さん:
夕方にどうしても出なければいけない会議があって、管理区域から出て、会議を開く場所に行ったのですが、そこでテレビを初めて見ました。仙台空港に津波が押し寄せてきて飛行機が流されていくという、そんな映像をその時に見ました。まずは不安を感じました。
原子力発電所どうなったんだろうか、まずは津波より前に大きな地震があったわけですし、
どうなったんだろうか心配だと、その時に思いました。
ただ、その日は実は私、ウクライナからお客さんがちょうど関西空港に着いた日でして、夕方からそのお客さんと一緒に食事をとりに出るという約束になっていて、翌日、12日の朝になってから発電所で停電になったという事を聞きまして、これは大変なことだと。
おそらくこのまま続けば炉心が溶けて巨大な事故になるだろうということをその朝に気がつきました


木内:
わぉー。そこから、いろんな専門家同士のやり取りが始まったわけですか?例えば、今中さんととんでもない事が起きそうだとか、起きつつあるとかっていうことが。

小出さん:
はい。今中さんもそのウクライナのお客さんと一緒に、その前の11日の夜から一緒にいたので。

木内:
そのお客様って方は原子力関係の方なんですか?

小出さん:
はい。その時は、ちょうどチェルノブイリの原子力発電所から25年だということで、原子力実験所の私達のグループがチェルノブイリ事故25周年ということで、セミナーを開こうとしていたのです。その為にウクライナから専門家を呼んでやろうとしていた日だったのです。はい。3月18日にセミナーをやろうとしていて、11日からそのお客さんに来てもらっていたのです。
今中さんと私は11日からそのお客さんとつき合っていましたし、12日になって事故が大変な様相になってきたということが分かってからは、原子炉実験所内の私の仲間、いわゆる6人組と呼ばれていた仲間と頻繁に情報を交換しながら、どんな事故になってるということを予測しました。



木内:
その時点で、原子力の専門家の中で反対する人達じゃなくて推進の方達も、小出さん達の熊取6人組の存在は知っていたわけですから、その一番早いコンタクトはいつ頃あったんですか?政府とか東電とか。

小出さん:
専門家はいわゆる原子力の世界の専門家というのは、ほとんど全員が原子力を推進しようとしている人達であって、私達にコンタクトをしてくるというような事はむしろありませんでした

木内:
なかった。

小出さん:
私達は、その時点から発信を始めたのです。大変な事故になっているし危ないので、もし逃げられる人は逃げて下さいというような発信を始めたのですが、そういう発信そのものを抑えこもうというように、彼らは動いてきました

木内:
ええっー!

小出さん:
例えば、京都大学原子炉実験所では、いわゆる箝口令というんでしょうか。個人的にマスコミに発言をしてはいけないというような事が所内でしきりに流れてきました

木内:
ええっー!そうなんですか。
 
小出さん:
はい。

木内:
余計なことを言うなっていう事ですか?

小出さん:
そうです。実験所としては窓口を作って実験所として発信するので、一人一人は黙っていろという、そういう命令というか指示がきました

木内:
ええっー!それは、小出さんが皆さんに発信したい内容と京都大学が発信したい内容とは少しはズレてたんですか?

小出さん:
全くズレていたのです

木内:
全くズレてたんですか?

小出さん:
はい。
私は12日の段階から、炉心がメルトダウンしているということを確信していましたので、原子炉がメルトダウンして大量の放射性物質が噴き出してくるという発信を12日の夕方から私は始めたのですけれども、翌日、所長から呼び出されて「余計なことは喋るな」という、そのような指示を受けました

木内:
ええっー!でも、例えばその段階にからですね、12日の夕方から、小出さんのお考えとか予測とかがNHKなりで日本全国に流れていれば防げたことは沢山ありますよねえ

小出さん:
もちろん沢山あったと思いますけれども、私のような発言を、いわゆるマスメディアはほとんど取り上げてくれないまま時が流れていきました

木内:
初めて大手新聞から小出さんにコンタクトがあったのはいつですか?

小出さん:
新聞はいつだったろう?一番早く私にコンタクトをしてくれたのは、大阪のローカルな毎日放送というラジオ局でして、たね蒔きジャーナルという番組でした。その番組が14日から私を連日そのラジオに呼んでくれまして、私はその番組で情報を発信し続けました。

木内:
これは、もう伝説になっている小出裕章さんの3月14日からの放送というのはアーカイブにも残っているし、これを聞いて、小出さんの声にやっとたどり着いて、それからずーっと小出さんの声を聴き続けてっていう人が物凄い数いて、多分それは原子力村の人でも大手新聞・テレビ・新聞・ラジオの人でもそうだったと思うんですね。一番の頼りになる情報ということで。但し、国が持っていこうとしている方向と真逆だから無視しよう無視しようという力が働いてしまったわけですよね?

小出さん:
もちろんそうです。実験所内部でも、小出が余計な発信をしているという風な意見がたぶん多かったと思いますし、結局、そのたね蒔きジャーナルという番組自身も1年ちょっとした段階で、丸ごと潰されてしまうという事になってしまいました

木内:
私ね、小出さんのことをたね蒔きジャーナルの4月の頭ぐらいからずっと聴きはじめて、小出裕章オタクになったわけなんですけれども。

小出さん:
ありがとうございます。

木内:
一番ね驚いたのは……一番驚いて私、画面を見てたんですけども、立ち上がって、そして泣き崩れた記憶があるんですが、それは、明治大学で小出さんが講演なさって。事故直後ですよね。

小出さん:
はい。

木内:
それで、その明治大学の大ホールにお客さんというか学生さんが入りきらなくて。それで急遽、その入りきらない学生に向かって、「一言、小出さんメッセージして下さい」と言われて、小出さんが沢山の学生さん達の前に「皆さんしゃがんで下さい」と学校の方が言って、小出さんがそこでお話なさったこと。そして、ほんとに「防げなかったことを皆さんにお詫びします」と言って、「ごめんなさい」って頭を下げられたんですよ。私はほんとに驚いたのと、もう「えっ!」って立ち上がって、もう棒のように立ち上がって、それからね、「こんな人がいる!」と思ってね、ほんとにね泣き崩れたんですね。
その後、小出さんはいくつかの講演に呼ばれて行って、多くの市民ホールとか県民ホールとかそういう公の大きいホールで、駆けつけたのも本当に何千人という聴衆にも、何度も何度も心から「ごめんなさい」と謝ってらっしゃいました。あれは、ごくごく普通に計らず自然に出てきた言葉なんですか?


https://youtu.be/HOf-h_dvNcE

小出さん:
もちろんです。私自身は長い間、原子力という場で働いてきた人間で、何とか暴走を止めたいと思いましたけれども、あまりにも非力で止められなかったのです。その為に多くの人達、若い人達も含めて被害を加えようとしてきていたわけですから、私自身は本当に申し訳ないと思いましたし、今でもそう思っています

木内:
ただ、変な言い方ですけどね、いい大人がみんなの前に子供じゃあるまいし、「ごめんなさい」って謝るっていう姿をほとんど見たことがなかったんですよね。小出さんはごくごく自然に「ごめんなさい」と頭を下げられましたけれども、本当に「ごめんなさい」と「ありがとう」が言える人間がちゃんと大人でいれば、こんな世の中にはならなかったなあっていう風に思うんですけど。

小出さん:
はい。人間って何をすべきかっていろいろあると思いますけど。ある時に私の知人が集会に行った時に、その主催者として挨拶をされたんですけれども、その時に「自分は子ども達を育てる時に嘘をついてはいけない、そして、間違えた時には謝りなさいと教えています」という風に挨拶をされました。
私はその事を本当に大切なことなんだなと思いましたし、嘘はつかないでいたいと思いますし、もし間違えた時にはやはり謝るということが基本的なことなのだと思いましたし、今でも思っています

木内:
素晴らしい。これを永久保存したいと思います。この言葉を。ほんとに「ごめんなさい」を言えない。そんな事を思いもしない人が私達の国の総理大臣なのでほんとに。メチャクチャですよね。嘘はついた方が勝ちっていう日本になってしまったって、なり下がってしまったと思うんですけれども

小出さん:
ほんとに情けない人だと私は思いますし、福島の事故に関しても、オリンピックを呼んでくるためにアンダーコントロールというような事を言ってきた人なんですね。ほんとに困った人だと思います。



木内:
その講演会場に小出さんのお話を聴きに来る方もね、罹災してというか福島を出てとか、その後の人生がもうほんとに辛いものになってる方達がいっぱいいて、きっとその中で小出さんの発言が、もう美しい美味しい酸素のように聴こえるだと思うんですけども。そういう人の苦労や悩みやなんかを引き受けがちにならないですか?大丈夫ですか?

小出さん:
私に出来る事なんていうのはほんとにわずかな事であって、今、みどりさんがおっしゃって下さったように、沢山の人達が抱えることができない程の苦労というのを今抱え込んで、苦難の中で生きているのですね。それに、私自身も原子力の場にいた人間として責任があるわけですから、出来ることは、やはり私は引き受けなければいけないと思っていますし、あと何年生きるのか知りませんけれども、私に出来ること、私がやらなければならない事はやはりやりたいと思います

木内:
ありがとうございます。心強いお言葉でした。7年目に入るというこの悔しさをバネに、また一年頑張っていきたいという風に思いました。小出さん、じゃあ今日はありがとうございました。

小出さん:
いいえ、こちらこそありがとうございました。

木内:
お元気でいらして下さい。


4/3 アベ政治を許さない@松本駅前 小出裕章先生アピール

https://youtu.be/lVoaU_sZ3iI

小出裕章さん講演~原発ゼロへのカウントダウンinかわさき~(3月12日)

https://youtu.be/Gqsb6_MUA7s



自由なラジオ Light UP!第50回目
 森友学園の謎に迫る!
私たち国民の財産をうやむやにさせはしない!


https://youtu.be/bKFSIHSwUmY



自由なラジオ Light UP!第51回目 
日本にカジノはいりまへん
 隠された問題点を暴く


https://youtu.be/wVHTkfiShj8?t=17m15s
17分15秒~第051回ライトアップジャーナル
「福島避難解除」について

http://jiyunaradio.jp/personality/journal/journal-051/
楢葉・富岡の空間放射線量は
西谷文和
今日は、今中哲二さんと電話が繋がっております。
今中さん、今日は宜しくお願いします。

今中哲二さん:
はい、こちらこそ宜しく。

西谷:
はい、お願いします。今日はですね今中さん、テーマは『福島の避難解除について』なんですけども。この原発事故で今年の春ですね、3月末までに帰還困難地域以外の全ての区域でこの非難が解除されると。

今中さん:
そうですね、はい、

西谷:
福島県の川俣、浪江、富岡の3つの町と飯館村が解除されるということなんですが。

今中さん:
いわゆる居住制限区域だったとこが全部解除されますね。はい。

西谷:
これね、今中さんは飯館村へいち早く行かれて。私も行ったことあるんですけど。

今中さん:
そうですね。はい。飯館村も行ってきましたし。はい。

西谷:
この状態で帰れるんでしょうか?

今中さん:
私いつも言ってることは、帰るか帰らないかというのはそれぞれの人の判断なんですよね。はい。原発事故が起きた時に、枝野さんが言ってたけども、今の状況というのは当時とは別で、すぐに病気になるようなもんではありませんと。

こだまでしょうか?いいえ、枝野です。

西谷:
よく「直ちに」というのがね、流行語になりかけてましたもんね。はい。

今中さん:
結局、だけども帰ったら被ばくしますと。それで、結局その辺で被ばくをすることと、出来るだけ被ばくは避けた方がいいという事と、それぞれの人がどっかで折り合いつけざるを得ないんですよね。

西谷:
例えばですね、もちろん帰れたら喜ばしいんですが、そこはまだ汚染されてるということですけど。飯館村へ行った時にですね、もうフレコンバックですか。黒い除染のね。

飯舘村フレコンバック

今中さん:
ええ、もう酷いですね。ほんとに。

西谷:
あの姿を見てたら、故郷がもうなんかこう汚されてるっていう風に見えちゃうんですけど。現時点でやっぱり、そのあれですよね、よく言われるのは1ミリシーベルトを20ミリに変えたんですが、これ1ミリやったら、もう絶対超えてしまいますよねえ

今中さん:
私ども去年から、だから「そのうち避難指示解除になるぞ」というんで飯館村の地区の人に手伝ってもらって、協力してもらって、いろんな家の周り計ったりしてきたんですよ。

西谷:
やっぱり、去年から今年にかけてそういう事やられてるんですね。

今中さん:
そうです。200軒ぐらい周らせてもらって。それでね、今の飯館村の除染した後の放射線レベルですけども、1時間あたり0.5マイクロシーベルトから1マイクロシーベルトです。家の周りがね。それで、そこに帰って、その周りだけで暮らしてた時には、大体1年間で2ミリシーベルトから5ミリシーベルトぐらい。そういうんでは、そうべらぼうに高いわけではありません

西谷:
だからですね、その人の判断だろうと思いますけど。

今中さん:
で、私いつも言ってるのは、お年寄りなんかね、もう仮設住宅で5年も6年も閉じ込められてるような生活してる人が「帰りたい」とおっしゃる時には、もう早く帰してあげたらいいんじゃないのというのは前から言ってました。

西谷:
例えば、小さなお子さんについてはどうでしょうか?その判断でしょうけど。

今中さん:
小さい子供さんには被ばくの影響、低レベル被ばくの影響でよく分からない所がありますから、お薦めはできません

西谷:
お薦めできないと。

今中さん:
はい。

放射線ガン死の年齢依存性

西谷:
そんな中で、政府がこの避難解除をなんか早め早めに推し進めてるような気はするんですけど。

今中さん:
それは皆さん感じてるように、出来るだけ早く福島には蓋をしてという動きはありますね。

西谷:
やっぱりそこですね。やっぱり、その賠償の費用がかさむという事や。或いはやっぱり。

今中さん:
というか、東京オリンピックもあるし、「原発事故、はい終わったぞ」という事にしたいんだと思いますよ

西谷:
完全にコントロールされてるとか言うてましたからねえ。安倍さんはねえ。

今中さん:
はい。私からしたら、別に避難解除そのものに反対という意見は持ってないんですよ。私は。ただね、今お話したように、帰る、帰らないはその人の判断ですけども、今やられてる政策というのは、無理やり帰そうとしてるんですよ

西谷:
なるほど。帰りたくない人も「帰った方がいいよ」と言われてるわけねえ。

今中さん:
はい。今、避難してる人の生活というのは、それなりに保障なり手当でしてるわけですけども。「戻らない人も、それも打ち切っちゃうぞ」とという話なんですよねえ。

西谷:
これ、だからつまり今やったら、その避難者は住宅があるけれども、この住宅支援を廃止する言うてるんですよねえ。

今中さん:
はい。おまけに飯館村でしたら、要するに、避難指示区域以外の所で学校開いてたのを、村の中で学校を全部移すぞという形にして。

西谷:
ということは、飯館村に帰りたくない人が、子供さんがいたとしても、学校がなくなっちゃうわけですか?

今中さん:
そうです、はい。「だったらよそに転出して、他所の学校に行きなさい」というような政策ですよね。

西谷:
ただでさえね、その例えば福島出身の子、いじめられたりしてるじゃないですか。だから、今せっかくね、その避難所の所でコミニティができて、子供さんが何とか行ってる、その小学校を無理やり飯館村に返すわけですか?

今中さん:
そうです。

西谷:
それはしかし、なんかその痛みを寄り添ってないような気がしますねえ。

今中さん:
ですから、飯館村の人なり避難してる人、自主避難してる人も含めて、被害者・被災者なんですよね。

西谷:
そうですよ。

今中さん:
で、被災者がどういう選択をするかについて、国や東電はきちんと面倒を見る責任があるんですよ。

西谷:
もちろんそうです。国や東電がやってきてこうなった訳ですから、加害者はあくまで国や東電ですもんねえ。

今中さん:
で、なんで被災者が苦しむようなことをやらなきゃいけないのか

西谷:
加害者がねえ。

今中さん:
はい。被災者の方が苦しむわけですよ。

西谷:
これは・・・。そして、その中で「東京オリンピックだ!」言うてお祭り騒ぎをするということは、これ飯館村とか川俣町の人から見れば、「何をしてるんかなあ」という感じはするんですよねえ。

今中さん:
やっぱり出来るだけ都会の人、東京・大阪の人も含めて、やっぱり福島の現状というのを自分の目で見るなり、いろいろ知ってもらって考えてもらいたいと思いますねえ。

西谷:
もう6年経ったじゃないですか。この6年間をちょっと振り返ってみて、今中さんはどう思われます?全然変わってないですか?状況は。

今中さん:
福島についてですか?

西谷:
そう。飯館村とか、そういう所の状況について。

今中さん:
だから、去年でしたかね、私あるシンポジウムで飯館村の人から聞いたんですけども、最初は被災者だと。それで、そのうちもう難民になりましたと。今度からは、ものすご棄民ですと。捨てられた人々ですと。

生活苦に陥る「避難区域」を解除された被災者たち

西谷:
なるほど。もう難民でさえないということですか?

今中さん:
そうですねえ。はい。もう村に戻らないヤツは、もう村人ではないというような感じになってくるんじゃないですかねえ。 

「避難区域」を解除された被災者たち 賠償打ち切り

西谷:
本当になんか、なんと冷たい政府かという気がしますけども。

今中さん:
ですから、それぞれの被災者の選択に対して、もっとフレキシブルに政府なり行政がケアしていく体制を作っていかなきゃいけないと。

西谷:
なるほど。つまり、こういう事ですね。その避難を解除することそのものよりも、むしろその一人一人の被災者のニーズとか要望をもっと詳しく聞き取って、その一人一人の要望に沿った形で解決をする。

今中さん:
そうです。上から「こうしましょう、ああしましょう」と下りていくんではなくって、人々の要望を聞いて、それに合わせて政治なり行政が動いていくと。

西谷:
10人おられたら、10人それぞれ違いますもんねえ。

今中さん:
はい。

西谷:
よく分かりました。今中さん、どうもありがとうございました。

今中さん:
はい、どうも。



自由なラジオ Light UP!第52回 
幕引きを許すな!森友学園問題の核心に迫る


https://youtu.be/shfmpX_8s64?t=18m57s
18分57秒~第052回ライトアップジャーナル
原子力規制委員会の関西電力大飯原発3号機4号機の審査書案了承について

http://jiyunaradio.jp/personality/journal/journal-052/
矢野宏:
今中哲二さんと電話が繋がっています。今中さん?

今中哲二さん:
はいはい、こんにちは。

矢野:
よろしくお願い致します。

今中さん:
こちらこそ。

矢野:
原子力規制委員会は関西電力大飯原発3号機4号機の審査書案を了承し、新規制基準適合へと…

今中さん:
そうみたいですね。

矢野:
はい。新規制基準の適合と判断しましたね。

今中さん:
はい。

矢野:
これでまた原子力事業者というのは、当然のように再稼働へと走り出すと思うんですが。

今中さん:
そうですね。なんかイケイケドンドンの感じになってきて、私からしたら、原子力規制委員会というよりも原子力再稼働委員会のような気がしてきましたねえ。

矢野:
本当ですね。この大飯原発に関しては、前の規制委員会の委員長代理の島崎さんが、関西電力のその出してきた計算に対して、「これ過小評価されてるぞ」ということで、ちょっと待ったをかけたんですね。

今中さん:
そんな話ありましたね。はい。

矢野:
にも関わらず、今回認めたということで。この新しいその規制基準なんですけれども、なんか曖昧なのかなと。今中先生おっしゃる通り、本来ならそのブレーキ役なのに、なんかアクセルをふかしてるような感じしますよねえ。

今中さん:
はい。原子力をすすめる時の考え方としては、だから出来るだけ危ない側危ない側に考えていくというのが本来原則なんですよね。という意味では、そういう意味では島崎先生のおっしゃる話に採用していくというのが、本来のあるべき姿なんでしょうけども。結局、なんだろう?原発を運転するかどうかというのは、サイエンスというよりも工学的な問題、政治的な問題になってくるわけですよね。

矢野:
そうですねえ。

今中さん:
田中俊一委員長がおっしゃるように、新規制基準に通ったからと言って、原発が安全なわけじゃないんですよ。

安全だということは私は申し上げません田中委員長

矢野:
そうですね。それおっしゃいましたね。これ。はい。

今中さん:
だから、どこで線を引くかという話ですよね。だから、その辺の線の引き方が科学的サイエンスと言いながら、その時の政治状況なり何なりで少しずつ変わってるんだろうなっていう気がしてます。

矢野:
結局は最後に決めるのは、この電力会社ということになるんじゃないですか?これは。

今中さん:
電力会社もありますし、結局、政治の流れですよね。はい。

矢野:
それにしても関西電力というのは、保有してる原発っていうのは11基あって、今回、適合が認められたのは7基あるんですよね。次から次に再稼働に向かって行ってるんですけれども、この辺りの裏の話と言いますか、関西電力はなぜ必死になってこう行ってるんでしょう?

今中さん:
ただね関電さんだって、別に原発が動かなくっても一応、黒字になってるわけですよね

矢野:
そうですよね。

今中さん:
はい。それで、日本全体として我々普通の人は、別に原発無くても全く困らないんですよね

矢野:
はい。そうですよねえ。

今中さん:
それで、原発動かなくても関電特に困らないんだろうけども、「原発を止めた」と言ったら困るみたいです。

矢野:
止めたら?

今中さん:
はい。東芝じゃないですけども、原発という所謂、資産価値のある物がゼロになり負債になっちゃいますから。そうすると、帳簿上というか所謂、何だろう?債務超過みたいな話になって会社が成り立っていかなくなるとか、そういった問題もあるみたいです。私、詳しいことは知りませんけども。はい。

普通の経済原則では原発ビジネスは成り立ちません

矢野:
原発は動かさないと、もう資産価値が無くなるわけですよね。

今中さん:
そうですね。止めたと言った途端に。

矢野:
はい。今中先生、今回の適合で私一番心配しているのは、高浜1号機と2号機。そして、美浜3号機なんですけれども、これ運転開始からもう40年ぐらい経ってますよね?

今中さん:
そうですね。はい。

矢野:
これ大丈夫でしょうか?

今中さん:
はい。ですから、規制庁ができた時の考え方というのは、「やっぱり古いやつヤバイやつはどんどん止めていこうね」という考え方で、「どんどん日本としても原発を減らしていきますよ」という方向だったと思うんですよね。

矢野:
はい。

今中さん:
あの民主党の時代には。

矢野:
そうでしたよねえ。

今中さん:
それが、やっぱり自民党 安倍さんに戻っちゃって、「やっぱりこれからもやっていくんだ」という所に規制委員会も乗っかっちゃってるし、原子力村もその辺で復活してきてるということだと思いますよ。

矢野:
なるほど。何とかこれ、まだ福島原発のその事故のその原因すらキチンと分っていない。そして、8万人近くの方が故郷を追われてるわけですよね。こうした現状を無視してまで再稼働に走っていく、この政府っていうのは何なのでしょうねえ。

今中さん:
私ね、ちょっと別の話ですけど、ちょっと気になってるのは北朝鮮の方からミサイルが飛んできましたよねえ。

矢野:
はい。

今中さん:
あれ、能登のすぐ近くなんですよ。それで、日本でも原発いっぱいそこらじゅう作っちゃったら、何と言うのかな?「この前のミサイルは在日米軍基地を狙ったんだ」というような事を言ってましたけど、下手したら原発も狙っちゃうぞという話になりかねないなあということでは、やっぱり弱みは作らない方がいいんだろうなと思いますよ

原発攻撃を極秘研究『数万人急死』外務省

矢野:
そうですよね。

今中さん:
はい。

矢野:
そういった時のためにも、その何とかこの原発というのは、この再稼働をなんとか止めなければいけないと私は思うんですけれども。なかなか今、政府はそういうことではなくって。

今中さん:
そうですね。やっぱり、我々がなんとかして止めていかなきゃいけないんだと思います。

矢野:
ねえ。この原子力規制委員会のこの審査は結局、誰のために何のためにやってるのか、ほんとに不思議な。

今中さん:
だから、原子力規制委員会ですか。結局、世の中の流れを見ながら、それに合わせたということだと思いますから、やっぱり最終的には政治を変えていかざるを得ないんだろうと思います

矢野:
なるほど。分かりました。やはり、最終的には私達の命、その健康を守るためには、その政治を変えていかなければいけないということですね。その為には、やっぱり私達はこの諦めることなく、声をあげ続けることが大事なわけですね?

今中さん:
そうですね。はい。

矢野:
分かりました。今中さん、ありがとうございました。

今中さん:
はい。どうも、こちらこそ。


核武装 右派の願望

自民党「3年以内に全原発 再稼働」

実施可能な避難計画が作れないのに再稼働?

「いやです!共謀罪」あなたはその問い掛けに答えられるだろうか…?(´・_・`)

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共謀罪テロ対策とウソつくな

共謀罪 安倍


Als die Nazis die Kommunisten holten..
彼らが最初共産主義者を攻撃したとき

「その建物(死体焼却炉)の前に1本の木が立っていて、そこに白く塗った板がかけてあり、黒い字で何やら書いてありました。

Konzentrationslager Dachau
Baracke X

この板は、ダッハウで生き残り、最後にアメリカ兵によって発見・救出された囚人たちの、いわば最後の挨拶のようなものだったのです。つまり、彼らが、先に死んでいった仲間のために書いた挨拶です。こう読めました。
『1933年から 1945年までの間に、23万8765名の人々がここで焼かれた』。

KZ Dachau

それを読んだとき、妻が失神しそうになってわたしの腕に中に沈み、ガタガタ震えているのにわたしは気がつきました。わたしは彼女を支えてやらなければなりませんでしたが、同時に冷雨のようなものがわたしの背すじを走るのを覚えました。妻が気分が悪くなったのは、25万人近くという数字を読んだためだと思います。この数字は、わたしにはどうということはなかった。

Konzentrationslager Dachau

 わたしはもう知っていましたから。その時わたしを冷たく戦慄させたものはいくらか別のこと、つまり『1933年から 1945年まで』という2つの数字だったのです。…1937年の 7月 1日から 1945年の半ばまでは、わたしにはアリバイがあります(注・その間彼は捕えられていた)。しかし、そこには『1933年から』と書いてある。…1937年の半ばから、戦争の終わりまでは、お前にはなるほどアリバイがある。だが、お前は問われているのだ。『1933年から 37年の 7月まで、お前はどこにいたのか?』と。そしてわたしは、この問からもう逃れることはできませんでした。1933年には、わたしは自由な人間だったのです…

歓声を上げる解放されたダッハウ強制収容所の囚人
アメリカ軍に歓声を上げる解放されたダッハウ強制収容所の囚人

ナチスがコミュニストを弾圧したとき、私はとても不安だった。が、コミュニストではなかったから、何の行動も私は行わなかった。その次、ナチスはソシアリストを弾圧した。私はソシアリストではないので、何の抗議もしなかった。それから、ナチスは学生・新聞・ユダヤ人と順次弾圧の輪を広げて行き、その度に私の不安は増大した。が、それでも私は行動しなかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧して来た。そして私は牧師だった。が、もうその時はすべてがあまりにも遅すぎた。


ナチスに責任を押しつけるだけでは十分ではない。教会も自らの罪を告白しなければなりません。もし教会が、本当に信仰に生きるキリスト者から成り立っていたならば、ナチスはあれほどの不正を行うことができたでしょうか…

マルティン・ニーメラー
Else and Martin Niemöller in 1961
Else and Martin Niemöller in 1961


受け継がれる不屈の戦い


NHKスペシャル 2015年12月20日
新・映像の世紀「第3集 時代は独裁者を求めた」

http://dai.ly/x3j114s


http://dai.ly/x3j11b4

ミュンヘン近郊の山荘で、くつろぐ柔和な表情のヒトラー。その傍らには、23歳年下の愛人エヴァ・ブラウンの姿がある。物語は、地下壕でヒトラーと心中したエヴァの遺品の中から発見されたプライベートフィルムから始まる。
5000万を越える人々が犠牲となった第二次世界大戦。しかし、あの惨劇は一人の独裁者の狂気だけが生み出したものではない。
世界恐慌で資本主義に幻滅した人々はファシズムを支持し、世界中の企業がナチスへの支援を行った。
自動車王ヘンリー・フォードはナチスに資金援助したと言われ、空の英雄リンドバーグは、ヒトラーと手を組むことが世界を平和に導くと信じた。
アウシュビッツ収容所の大量の囚人管理を可能にしたのは、アメリカ企業(IBM)の開発したパンチカードシステムだった。

なぜ世界は独裁者を迎え入れたのか、なぜ止められなかったのか。
未公開映像から浮かび上がる、独裁者に未来を託し、世界を地獄に追い込んでしまった人々の物語である。



戦前戦中派どう見ているのか
恐ろしいのはグロテスクな極右戦前回帰政権の蛮行に世論が怒らず、支持率も高止まりしている現実だ。あのときも国民が支持して無謀な戦争に突き進んだ教訓があっという間に雲散霧消という国と国民の痴呆性
民主主義なんて、国がその気になればいつでも葬ることができるのだ。情報統制、監視強化、洗脳教育、国家主義の台頭、先制攻撃論まで出てきた狂乱政権の正体
たった70年で
教育勅語復活という痴呆
(日刊ゲンダイ)2017年4月4日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202773

たった70年で 教育勅語復活という痴呆_1

 この平成の世で「教育勅語」が復活するとは思いもしなかった。
 安倍内閣は先月末、教育勅語について「憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることを否定しない」という答弁書を閣議決定した件である。
 1890年に発布された教育勅語は「朕」=明治天皇が「臣民」に与えたもので、戦前・戦中の教育の基本理念とされた。親孝行や夫婦相和など臣民が守るべき徳目が示されているが、それらはすべて最後の「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」につながる。つまり、危急の大事が起きた時は皇室国家のために身を捧げよと説いたものだ。
 こうした教えが軍国主義の礎になったとの反省から、また「基本的人権を損ない、国際信義にも疑点を残す」として、戦後の1948年、衆参両院で教育勅語の排除・失効が決議された歴史がある。それから70年が経ち、戦前回帰政権が教育勅語を復権させようとしている。
 12歳の時に敗戦を迎えた筑波大名誉教授の小林弥六氏が言う。
われわれの少年時代は、学校内の『奉安殿』に天皇・皇后の御真影と教育勅語謄本が納められていて日常的に教育勅語を暗唱させられた。それで完全に洗脳されていたんですね。大きくなったら軍人になって、お国のために戦い、天皇のために命を捧げるのが当たり前だと信じ込んでいました。
 教育勅語は子どもから大人まで一般に広く浸透し、国家主義的な道徳観の柱になっていた。国民に批判の自由もなかった。それが軍国主義につながり、無謀な戦争に突き進んでいったことは疑いようがない。戦中派からすれば、グロテスクな教育勅語の復活は恐ろしく、戦争の悲惨な教訓があっという間に雲散霧消してしまう状況は悲しいとしか言いようがない。自分が生きているうちに暗黒日本のテーゼが復活しようとは、白昼夢を見るような思いです


危険なイデオロギー教育

 森友学園事件で一躍、注目を集めた教育勅語。学園が運営する幼稚園で、いたいけな園児たちが教育勅語を暗唱し、「安倍首相がんばれ!」「安保法制、国会通過よかったです!」と宣誓する姿に、多くの国民が戦慄したものだ。そして、安倍政権と共通するおぞましさを直感的に感じ取った。
 作家の中島京子氏は2日の毎日新聞のコラムで、森友事件についてこう書いていた。
〈森友学園=塚本幼稚園を支えてきたのが、戦時中の思想に帰ろうとする政治運動であることは、いまやもう誰も否定しないだろう〉
〈私が恐ろしいのは、戦時中の思想に帰ろうとする政治運動に賛同している人たちが、日本の教育を変えようとしている事実、そのものだ。関与が取りざたされた政治家の誰一人として、「教育勅語」を否定しなかった。それどころか擁護発言が相次いだ〉
〈政権の中枢にある政治家、官僚、民間企業(学校法人)が、ある偏ったイデオロギーに染まり、国民の共有財産の使い方を勝手に決めて、「彼ら」の信奉するイデオロギー教育を実践する施設を作ろうとしていた。そういう事件に私には見える〉

 国有地の格安譲渡が発覚しなければ、今ごろ教育勅語を教える愛国小学校が開校していたのだ。
 その森友学園は、事件をきっかけに理事長が交代。新体制では「1947年に制定された教育基本法の指針を常に念頭に、カリキュラムを見直していく」と声明を発表して、教育勅語からの決別を宣言した。ところが、わが国の政府は、教材使用を認める閣議決定をして、教育勅語にお墨付きを与えた。戦前教育の推進に熱心なのは、森友学園より安倍政権の方なのである。

中学校の保健体育に「銃剣道」が復活のおぞましさ

 安倍首相は第1次政権時代から、教育への介入を強めてきた。教育勅語の廃止後、戦後民主教育の柱になってきた教育基本法は、第1次安倍政権の06年に改正され、「我が国と郷土を愛する態度を養う」という文言が加えられた。森友学園は、この教育目標を忠実に実践してきただけだという声もある。
 道徳の教科化や、修正主義的な歴史教育によって、愛国心の押し付けを強力に進めようとしているのが安倍政権だ。先月末に告示された幼稚園の新教育要領には「伝統的な行事、国歌に親しむ」ことが加えられた。中学校の新学習指導要領では、保健体育の「武道」に「銃剣道」が新たに盛り込まれた。
 終戦時、陸軍幼年学校に入学していたという作家の三好徹氏は「銃剣なんて信じられない」と絶句し、こう続けた。
旧日本軍の訓練に用いられていた銃剣術は、白兵戦で人を殺戮するための武術です。日本古来の武道ではないし、礼儀を重んじる剣道や柔道とは根本的に性質が違う。中学生に教えるようなものではありません。戦前の国家主義を美化するような、この政権の右翼路線は、目に余ります。青少年期の重要な時期に国家主義を叩き込み、教育勅語の復活とともに国家のシステムまで変えてしまおうという蛮行は、絶対に許してはなりません
 中学の剣道では「突き」が禁止なのに、銃剣で突きまくることは許容される根拠がよく分からない。大体、ボタンひとつで国が亡ぶ時代に銃剣道などという時代錯誤の発想は、どこから生まれてくるのか。自衛隊員の再就職先を確保するためか? それとも、近い将来の白兵戦を想定しているのか。

専守防衛の原則も空洞化の一途

 自民党の安全保障調査会は先月30日、敵基地攻撃能力の保有と高高度防衛ミサイル(THAAD)システムの導入など、防衛力の強化を求める提言をまとめた。いわゆる先制攻撃論だ。この提言を受けた安倍は「政府として受け止めて対応をしていきたい」と、前向きな発言をしたという。集団的自衛権の行使容認に続き、憲法の専守防衛の原則がどんどん空洞化されようとしている
安倍政権は周辺国の脅威を煽り、それを利用することで戦前の価値観への回帰を強めようとしている。教育勅語を認める閣議決定も、その一環です。幼稚園から日の丸、君が代で愛国心を植え付け、道徳の教科化によって小中学校で国家主義的な道徳心を叩き込む。さらには大学自治の原則も無視して、教育現場への国家統制を強めている。日本中の学校を森友学園にしようとしているのです。これに情報統制や監視強化が加われば、あっという間に戦前の軍国主義が復活です。国家権力がその気になれば、民主主義はあっという間に葬り去られてしまう。自民党が早期の審議入りを狙う共謀罪も、軍国主義的な発想そのもので、この国の民主主義は危機的な状況にある。不気味なのは、これだけ狂乱政権の正体が明らかになってきても、支持率が高止まりしていることです」(小林弥六氏=前出)
 まったく、恐ろしいのはそこだ。教育勅語の復活にも、銃剣道の導入にも、国民が何も感じないとすれば末期的というほかない。ここまできて、不安も恐れも、怒りも感じないまでに呆けてしまっては、国民が支持して破滅に向かっていったあの戦争と、同じ道を繰り返すだけではないのか。


閣僚の「教育勅語」活用発言


安倍政権がもくろむ大衆洗脳



「共謀罪」法案―安倍政権の狙いは
立命館大学大学院教授(刑事法) 松宮孝明さん
焦点・論点(しんぶん赤旗)2017年4月4日
 今国会で政府・与党が成立を狙う「共謀罪」法案の問題点について、松宮孝明立命館大学大学院教授(刑事法)に聞きました。
(聞き手・中祖寅一)

「共謀罪」法案―安倍政権の狙いは_1

一般人は明確な処罰対象
完全な監視社会へ日本を変える


  -政府・与党は、最終案になって「テロリズム集団その他の」という文言を挿入しましたが。

 改めて国民のみなさんに知っていただく必要があるのは、もともと立法理由が国連の国際組織犯罪防止条約を批准するためということですが、この条約は「テロ対策」条約ではありません。ですから、その批准のためにつくる法律が「テロ対策」だということ自体がまず一つのウソです
 「共謀罪」の対象犯罪に「テロ」に関係ないものがたくさんありますが、もともとテロと関係ない条約なので当然です。

  -テロ対策を付け加えて対象犯罪を絞り込んだかのようにいっていますが。

 676の対象犯罪を277に絞ったからましになったかというと、ここにもウソがあります。なぜか。676の中には、初めから共謀罪が成り立たないものがたくさん入っているからです。
 例えば過失犯が入っていますが、過失つまり注意義務違反を「共謀」することはあり得ない。また、殺人未遂のように未遂段階でも犯罪が完全に成立するもので、未遂を共謀することはないですね。ここに共謀罪をつくる必要はありません
 また、傷害致死罪などの重い結果については共謀が成立するはずはない。共謀や陰謀を処罰する内乱罪や、爆発物取締罰則4条の爆発物使用の共謀罪に、重ねて共謀罪はいらない
 準備罪や予備罪は、目的とする本来の犯罪を実行するための準備罪なので、既遂の罪の共謀だけしか問題になりません。
 つまり、性質上そもそも共謀罪の対象にならない犯罪がたくさん入っている。さらに、ここ10年間適用がない罪とか、組織的犯罪集団が現実に実行することが想定しがたいとか、およそ適用が想定されないものがどんどん除かれたので、実質的数字的にはあまり変わらない。「限定された」という公明党の宣伝はウソです

  -共謀罪は刑法原則の大転換になるといわれています。

 刑法の原則は、内心は処罰しないというものです。共謀罪が持ち込まれると、まさに内心が処罰されることになります。しかも、共謀自体が、まったく無限定で、処罰範囲がどこまで広がるかわからない
 高校の時、無限大と無限大の2倍はどちらが大きいかという問いに、「2倍のほうが大きい」というと、「どちらも無限大だから変わらない」というのが正解だと教わりました。
 共謀罪の適用範囲は無限定なので、「676×無限大」と「277X無限大」は、どちらが大きいかというのも同じことです。
 注意がいるのは、今回の法案の6条の2の第2項です。
 共謀罪の対象となる行為で、「組織的犯罪集団に不正権益を得させ、又は組織的犯罪集団の不正権益を維持し、もしくは拡大する目的で行われるものの遂行を二人以上で計画した者」について、準備行為を誰かがやれば処罰されると書いています。
 これは要注意です。例えば、銃砲刀剣の所持を計画した人たちが、組織的犯罪集団の不正な権益獲得を支援する、そのような計画をすることが処罰対象ですが、ここでは組織、集団に含まれない人も当然含まれます。
 また非常に微妙ですが。「目的でやる」と書いていない。「目的でおこなわれるものの遂行」と書いてあります。
 犯罪集団の不正権益を確保するなどの「目的」をはっきり持っている必要がないと思われるのです
 この条文があることで、一般の人も共謀罪、計画罪で捕まることがあるとはっきり言えるし、処罰範囲は広い。

   -一般の人は処罰されないといいますが、危険ですね。

 組織に属していないから安心だとはいえません。
 さらに共謀罪の核心である「計画」の意味が問題です。
 「計画」というからには、その中身を自分がたてる必要があるのか、それとも相手が計画して「それはいいね」と、相づちを打つただけで計画になるのか。おそらく後者です
 今はネット時代なので、ネット上のやりとりでも「計画」は成立する。SNS上のいろいろな会話、メールでもラインでもフェイスブックでもツイッター上の賛同でも。
 「いいね」を押したら「やれば」という意味になる
 さらにここに、悪名高い「共謀共同正犯」で使われている「順次共謀」という考えを持ってくる。共謀者と一堂に会する必要はなく、持ち回り閣議のように、AさんがBさんと、BさんがCさんと相談したというふうに順番に合意が重なっていく。はじめは冗談みたいにいっていたのが、ずっと伝わっていって、最後の人がISの人で「これはいい」となり、実行準備をしたら、全員が計画罪(共謀罪)になる可能性もあります。
 つまり、ネット上に組織的犯罪集団の不正権益に役に立ちそうなアイデアを載せただけで、「いいね」を押しただけで共謀罪になる可能性がある

 ですから一般の人が対象ではないということ自体がウソです。ラインやネットを見ただけでは犯罪にはならないが「いいね」をしただけで犯罪になる。6条の2の第2項はそういう条文になっています。

  -日常生活にはどのような影響が出てくるでしょうか。

 現実に起こってくる重大問題が二つあります。
 一つは、通信傍受法のさらなる拡大のための法改定です。今は長期10年以上の罪が対象だが、共謀罪は4年以上なので、それに合わせようという話になるかもしれないし、そこには会話盗聴もないので、会話盗聴も対象にということになるかもしれません。室内の会話を傍受できるようにという法改定が入る可能性もあります。
 もう一つが密告です。法案には、実行に着手する前に自首した者は「刑を減軽し又は免除する」とはっきり書いてあります。こうなると、共謀罪の実際の発覚は、密告によってなされることになるでしょう
 今でも、公安警察は金を払って密告を奨励しています。これがもっと盛んになるのではないか。
 このような中で、安心・安全を囗実に、圧倒的なプライバシーコントロール、完全な監視社会に日本をつくり替える。それが安倍政権の狙いであるとしか考えられない。そのために「共謀罪」導入が活用できると思っているのではないかということです

 まつみや・たかあき 195&年滋賀県生まれ。 85年京都大学大学院法学研究科学修退学。南山大学講師、立命館大学法学部助教授などを経て1995年から立命館大学教授。10年から16年3月まで同大学院法務研究科長。法学博士。著寰に『刑法総論講義 第5版』『過失犯論の現代的課題』など多数。





ストップ 共謀罪
警察権拡大し監視社会へ狙い明白
(しんぶん赤旗)2017年4月7日

共謀罪「テロ対策」はごまかし

警察権拡大し監視社会へ狙い明白

相談だけで処罰の恐れ

●何が処罰されるか

 「共謀罪」法案は、組織犯罪処罰法の一部改定として狙われています。同法に追加する6条の2の部分がその中心です。政府は「テロ等準備罪」と呼び、国民の内心を処罰する「共謀罪」の本質を隠しています。
 しかし6条の2を見れば明確なように(傍線②)、一定の重大犯罪の遂行を「計画」することが処罰の対象です。
 過去の法案で「共謀」とされていたのを「計画」に変えました。しかし犯罪実行の計画、合意を処罰することに変わりありません。「計画」と言葉を変えたこと自体が一つの「共謀隠し」です。
 「計画」は、犯罪の相談をすることですが、犯罪を実行する合意が前提であり、内心を処罰するものです。
 むしろ「計画」と置きかえたことで、犯罪の合意抜きに、相談だけで処罰する拡張解釈の危険があります。
 「準備行為」を処罰の条件とし、政府は「共謀罪」ではなく「準備罪」だといいます(傍線③)が、処罰の対象は「計画」=「共謀」にほかならず、ここにも「共謀隠し」があります。
 「準備行為」自体は、お金を下ろす行為など犯罪の危険のない行為を広く含みます。「準備行為」に犯罪の本体があるかのように「準備罪」というのは悪質な欺瞞(ぎまん)です


警察権拡大し監視社会へ狙い明白図版

●内心処罰へ大転換

 犯罪は、動機の形成、決意、計画、準備を経て、実行に着手し結果が発生します。
 刑法はそのすべてを処罰するものではなく、犯罪が実行され、殺人や建造物破壊などの犯罪結果が発生したとき初めて処罰します。
 「殺してやりたい」「あのゲームを盗もう」などと思つただけでは処罰しないのが大原則です。
 未遂罪の処罰も、例外的に個別の犯罪ごとに規定され、準備行為である予備罪や、その手前の陰謀・共謀・扇動などは、限られた重大犯罪についてごく例外的に処罰されます。
 それを一気に300近い犯罪について、「話し合っただけ」「合意しただけ」で処罰するのは、刑法原則・体系の大転換であり、国家の刑罰権の異常な拡大をもたらすものです。160人を超す刑法学者が反対の声明を出し、厳しく批判しています。

SNSまで監視明確に

 犯罪の結果はおろか実行行為もなく、準備行為よりも手前の、犯罪実行の相談や合意を広範囲に摘発し、処罰するためには、警察権、捜査権の大幅な拡大が必要になります。
 単なる拡大でなく、国民生活の私的領域への侵入が不可欠になります。犯罪の実行段階と異なり、犯罪の相談は、広範な国民の日常生活や本来のプライバシーの領域に多様な形で存在しうるからです
 電話盗聴の拡大、室内会話の盗聴、さらには高性能指向性マイクなどで街頭の会話の盗聴まで狙われる恐れがあります。またメールやライン上のやりとりでも「相談」「合意」になるため、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)全体が監視対象になることが国会審議でも明確になっています。さらに自首したものに刑の減免を規定し(傍線④)、密告を奨励します
 警察権の拡大とプライバシーを否定した総監視社会が「共謀罪」法案の最大の狙いです。安保法制=戦争法体制の下で、国民監視の治安国家づくりが進められようとしているのです。

一般人も対象にされる

 政府は6条の2に規定された「組織的犯罪集団」の行為のみが対象となる(傍線①)から、「一般人は処罰の対象とならない」と宣伝しています。
 しかし、法務省は一般の団体が犯罪を目的とする団体に「一変した場合には、組織的犯罪集団に当たりうる」と正式に表明しています(2月16日)。安倍晋三首相も犯罪集団に一変したらその構成員が「一般人のはずがない」とし、共謀罪の対象となるのは「当然」と言い放っています(同17日)。
 「組織的犯罪集団」が何かについては、6条の2の条文の仕組みから、法案が定める犯罪の実行を「結合関係の基礎」とするとされています(傍線①)。
 「結合の基礎」として法案が定める犯罪には、騒乱罪(刑法106条)が含まれています。もしデモで「安倍政権を倒せ」と叫ぶ行為を「騒乱」と認めれば、デモを計画する市民運動団体が組織的犯罪集団とされる危険があります
 実際、石破茂元防衛相は2013年11月、秘密保護法案の審議中に、国会を取り巻く市民のデモに対し「単なる絶叫戦術はその本質においてテロ行為と変わらない」と発言。さらに「大音量で人に恐怖を与えるやり方」「民主主義と異なる」などと攻撃しました。デモを計画する市民団体や政党が宀組織的犯罪集団」とされる危険を感じるのは当然です
 また6条の2の第2項は、そもそも「組織的犯罪集団」に属さない一般市民を対象にしています(傍線⑤)。マフィアなど組織的犯罪集団による不正権益の獲得、維持、拡大をはかるために対象犯罪を「計画」したものを処罰するものです


海渡雄一氏 スピーチ「話し合うことが罪になる共謀罪法案の廃案を求める4・6大集会」2017.4.6 @日比谷野音

https://youtu.be/l6GtoBJh9lc

有田芳生氏 スピーチ「話し合うことが罪になる共謀罪法案の廃案を求める4・6大集会」2017.4.6 @日比谷野音

https://youtu.be/TFZHeTXEZM4

田村智子氏 スピーチ「話し合うことが罪になる共謀罪法案の廃案を求める4・6大集会」2017.4.6 @日比谷野音

https://youtu.be/UTZRyT28cgo

福島みずほ氏 スピーチ「話し合うことが罪になる共謀罪法案の廃案を求める4・6大集会」2017.4.6 @日比谷野音

https://youtu.be/4sWIuTd1L2I

山本太郎氏 スピーチ「話し合うことが罪になる共謀罪法案の廃案を求める4・6大集会」2017.4.6 @日比谷野音

https://youtu.be/njiqT7PlymE

伊波洋一氏 スピーチ「話し合うことが罪になる共謀罪法案の廃案を求める4・6大集会」2017.4.6 @日比谷野音

https://youtu.be/0kVG2gUrXso


テロ対策は名目、
危険な法案

話し合いが罪とはゴメンだ
大会参加者の想い 東京・日比谷野音
(しんぶん赤旗)2017年4月7日

 「話し合うことが罪になるなんてゴメンだ」。安倍政権が「共謀罪」法案の審議入りを強行した6日、廃案を求める「4・6大集会」に駆けつけた市民たちで、日比谷野外音楽堂(東京都千代田区)が埋まりました。国民が望む森友学園疑惑の解明には頬かむり。被害者が求める性犯罪に関する刑法改正の審議は後回し。なのに「共謀罪」法案を最優先にする…そんな安倍政権の姿勢に憤り、集会で声をあげた人たちの思いは―。

話し合いが罪とはゴメンだ

 「集まって話し合うということは、人間の基本。学校でもサークルでも話し合いから社会活動がはじまります。それが監視され、罪に問われることは人間社会の否定です」。集会開始の1時間前に野音にきた黒川朝子さん(66)=神奈川県藤沢市=は言います。
 野目がある日比谷公園は、ソメイヨシノが満開です。開会前に会場の外で、「桜が満開になるように共謀罪反対の声を花びらのシールに書いてください」とシール投票を呼びかけていた梅原真理子さん(69)と中西綾子さん(78)。横浜市から「全国シール投票の会」の仲間と一緒にきました。シールには「『テロ対策』は名目としか思えない。危険な法案だ。39歳男」などの書き込みが。
 東京都世田谷区の藤井真由美さん(37)は高校の養護教員です。「話し合いが罪になると聞いて、共謀罪のことを勉強しなくてはと思って参加しました。本来のテロ対策ではないことに、きっと使われる」と危機感を持っています。
 新日本婦人の会東京都本部の岡林奈緒子さん(40)、佐久間千絵さん(46)、岡田尚子さんは、「ラインやツイッターの『いいね』で逮捕されるなんてありえない」「私のプライバシーと人権は私のもの。国が土足でずかずかと入ってくること自体が気持ち悪い」と怒りをのべました。
 常石登志子さん(71)は、地元の神奈川県で共謀罪法案の賛否を問うシール投票をしています。
 「シール投票を始めた2月ごろは、半分の人が『よく知らない』に投じていました。法案の内容が広まるにつれて65%が反対に投じるようになりました」といいます。
 東京都世田谷区の壺井須美子さん(71)は「森友学園問題をみても、日本を右傾化する政府ぐるみの動きがはっきりしてきました。サクラの花は咲いたけど、世の中暗いことばかりという気がします。めげたらおしまいという気持ちでがんばっています」と語ります。
 鄭恩珠(ジョン・ウンジュ)さん(26)は、韓国からの留学生。「韓国で平和運動にかかわっていましたが、先輩や後輩の携帯が当局から盗聴されていました。共謀罪法案が成立すると日本も同じようになるかもしれません」


吉岡忍氏 スピーチ「話し合うことが罪になる共謀罪法案の廃案を求める4・6大集会」2017.4.6 @日比谷野音

https://youtu.be/_UzeIXqA1pE

佐藤学氏 スピーチ「話し合うことが罪になる共謀罪法案の廃案を求める4・6大集会」2017.4.6 @日比谷野音

https://youtu.be/5VppkGliV9k

山口二郎氏 スピーチ「話し合うことが罪になる共謀罪法案の廃案を求める4・6大集会」2017.4.6 @日比谷野音

https://youtu.be/4apyocee5r8

いやです共謀罪

第053回ライトアップジャーナル / 何も学ばない原子力マフィア・暴言復興相は辞メレ(゚A゚)

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福島原発事故を忘れるな

第53回自由なラジオ Light UP!
子供たちの命を守れ!国の除染財政支援終了に声を上げた福島のママたちの叫び


https://youtu.be/eDFOpzfSG-U

40分10秒~第053回ライトアップジャーナル
おしどりの脱原発先進国ドイツレポート

http://jiyunaradio.jp/personality/journal/journal-053/
おしどりマコ:
今日は、私達おしどりが今年2月に行ってまいりました
ドイツの取材のお話をしようと思います。

おしどりケン:
ドイツですね。

おしどりマコ:
ドイツ2014年から毎年呼んで頂いてあちこち取材してるんですけど。今年の2017年のドイツもいろいろ興味深いことがありましたね。

おしどりケン:
ありましたよ。

おしどりマコ:
何から話そうかなあ。ドイツって、福島第一原発事故の後、脱原発に政策を舵を切ったじゃないですか?

おしどりケン:
はいはいはいはい。

おしどりマコ:
私、2014年から割とあちこちの原発に関する市民団体の方々のアクションもいろいろ取材をさせて頂いてるですけど、皆さん、ドイツの脱原発団体がもう国として原発を止めるって決めた後、何をしてるかっていうのはご存知ですかね?

おしどりケン:
今現在?

おしどりマコ:
今現在。メルケル首相が「脱原発します!」っていう事を決めた後、それをもっと前倒しで原発を全部なくすことは出来るだろうって。「もっと3年早くしろ」とか「4年早くしろ」とか「全部廃炉にする年月を予定より前倒しにしてくれ」っていうことをアクションとして一つやってます。

おしどりケン:
もうだから脱原発が決まったからと言って、「ああ、良かった」じゃないんですね。 

おしどりマコ:
そう。終わってなかったんだよねー。もう1つが、そのどんどん廃炉にドイツの原発をしていくので、その廃炉にしたものの放射性廃棄物がどうやって運ばれて、どういう処分をされるのかという、放射性廃棄物の処分に関しての市民がどうやって監視していくかのネットワーク作りとか、情報開示の方法とか連絡網ね、ゴアレーベンとかアッセとかコンラットとか、いくつか廃棄物の処分場があって、その辺りをどうやって繋いでいくかという会議ももう起こってましたね

Interim Storage Facility Gorleben
Gorleben中間貯蔵施設

おしどりケン:
凄い向こうはやっぱりネットワークが凄いしっかりしてますよ。

おしどりマコ:
情報共有とかが凄かった。私ね、あともう1個ドイツの方々が動いてて凄いビックリしたのは、ドイツは、自分の国の原発を止めた後、今、隣の国の原発も止めようと動いてるんですね。びっくりしちゃった。すげーっと思って。

おしどりケン:
凄いでしたね。これ、日本に置き換えて考えると、なかなか想像つかないことですよ。

おしどりマコ:
韓国の原発を止めに行くっていう話やからね。

おしどりケン:
そうねー。

おしどりマコ:
ドイツのアーヘンという街がありましてですね。そのアーヘンというのは結構、国境沿いにあって、ベルギーとオランダに接してたりする地域が3国って言うんですけどね。3つ国の境目の頂点みたいな所があったり、割と国境沿いの街なんですよね。

おしどりケン:
そうですね。

おしどりマコ:
アーヘンという街はベルギーのティアンジュ原発という、とても古い原発から70キロの所に、ドイツのアーヘンという街があるんです。
その、もしティアンジュ原発が事故とか何か問題を起こしたら、その風向きによって、70キロ離れてるドイツのアーヘンという街はとても汚染されるということが、いろんな調査の結果分かっていて。

おしどりケン:
もうそういう事は分かってるんですね?

おしどりマコ:
うん。なので、そのアーヘンは昔から「ティアンジュ原発止めろ」っていう運動があったらしいんですけど。それが、どんどんどどん盛んになっていって。ティアンジュ原発は1号機が1975年から運転してる、とっても古い原発なんです。古いけれど、ヒビだらけなんだけど、キチンと情報開示がされてなかったり、トラブル続きだけど、それも情報をキチンと出さなかったりなので、どんどんそのティアンジュを止めて下さいっていう運動が高まった末、なんと去年の4月、ドイツ政府が政府としてベルギー政府に「ティアンジュ原発を運転停止させろ」っていう要望を出したんですよ。

おしどりケン:
国が?

おしどりマコ:
国が。凄いよね。

おしどりケン:
凄いですよね。これは。

おしどりマコ:
それで、そのドイツ政府がそういう要望をドイツの具体的に言うと、環境大臣がベルギー政府に要請したんですけど。その2日後に、同じような近くの接してるルクセンブルクという所のルクセンブルク政府もドイツ政府に同乗しますということで。

おしどりケン:
なるほど。同じ意見だと。

おしどりマコ:
「同じ意見です」って乗っかってきて。だから、ティアンジュ原発の2号機とね、もう1個ベルギーに古い原発のドール原発っていうのがあるんですけど、ドール原発の1号機だったかな?「その2つの原発の即時停止と詳細な点検と情報開示をしろ」っていう事を、今、隣の国の原発なんですけど、申し入れをしているという。びっくりしました。

おしどりケン:
やっぱり、もう原発を持ってる国だけの問題じゃないっていう事ですよね?

おしどりマコ:
そう。ほんとにね。その原子力は放射性物質は国境では止まりませんからね。それと、PTBというドイツ連邦の物理工学研究所も取材しに行ってきたんですよね。

おしどりケン:
これは、なんか珍しい所を取材できて嬉しかったですね。

おしどりマコ:
嬉しかったです。そこは、原子時計とかいろいろ単位のSI単位系という国際的に共通の単位のキログラム・質量の凄い難しい言い方をすると、再現可能な質量をちょっと研究してる所なんですけれど。「大気の放射性物質をずーっと測定してるんだけど見てみる?」みたいな話になって、そうしたら、びっくりする事に、1986年のチェルノブイリ原発事故のその放射性物質のピークもキッチリそこの研究所ではキャッチしてるんですけど

おしどりケン:
折れ線グラフでね。

おしどりマコ:
そうですね。山ですね。

おしどりケン:
ピーンって、山が一番高いとこまで登ってましたねえ。

おしどりマコ:
でも、2011年の福島第一原発事故もちゃんと放射性物質のピークをバッチリ検出しているんですよね。

おしどりケン:
そうですね。てっぺんまでとは言いませんけども、やっぱりグラフの半分ぐらいまでは上がってましたね。

おしどりマコ:
うん。2011年にね、福島第一原発から出た放射性物質は、大体10日で地球を1周したっていうのは知ってはいましたけど、論文とかで出てるのは知ってはいましたけど。でも、はっきりとドイツの研究所で、これだけピコーンって跳ね上がる山を検出してたんだっていう事は、やっぱり改めて見てショックだったのと。
あと、やっぱり日本の人間として、こんな遠く離れた国まで放射性物質が届いて汚染しちゃったんだなっていう事で、凄く申し訳なく思いましたね。

Radioactive Is the Pacific

おしどりケン:
そうよね。

おしどりマコ:
あと私が一番驚いたのは、今、日本では。今っていうか、2011年からそうなんですけど、短半減期核種。短い半減期の放射性物質は評価されてないんですね。半減期というのは、元々の物質が半分になる量、半分になるまでにかかる時間のことを言うんです。例えば、甲状腺に一番影響のあるヨウ素131という放射線物質は、8日間で半分になるんですね。半減期が8日の。だから、8日の倍の16日だと、4分の1になるんですよ。

おしどりケン:
なるほど。

おしどりマコ:
そう。そういう感じで半減期を何回も何回も繰り返していくと、どんどんどんどん。その半分、そのまた半分って減っちゃうんだけど。だから、半減期が短いってことはどんどんどん無くなってしまうので。その私が気になっているのは、ヨウ素132というのも同じように甲状腺に影響を与える放射性物質なんですけど、無茶苦茶、半減期短いんですよ。2.3時間。

おしどりケン:
2.3時間で。

おしどりマコ:
で半分になるの。その親核種であるテルル132っていうのは大体3日ぐらいだったかなあ。で、半分になるんです。
 
おしどりケン:
じゃあ、もうドイツに到達する頃には、もうほとんどねえ。

おしどりマコ:
半減期を何回も何回も過ぎているはず。

おしどりケン:
じゃあ、もう何分の何十分のとか、もう凄い小っちゃく小っちゃく、少なく少なくなってるはずですよねえ。

おしどりマコ:
そう。この間、きっちり検出してたんですね

おしどりケン:
そうなんです。このドイツのグラフでは、その短い短減期のものもきっちりグラフとして表われてましたもんねえ。

おしどりマコ:
うん。そう。だから、日本ではヨウ素131とセシウム134と137による影響しか評価には入っていないから、この短い半減期の核種が、どれだけ初期被ばくとして影響を与えたのかっていうのをずーっと私は調べるために。日本政府がしないから、他の研究所が持っている、その短い半減期の核種、ヨウ素132やテルル132のデータを、私個人的に集めてたんですよ。
どこがどういう足跡を持ってるのかっていう事をね。なので、私、ドイツにまでテルル132とヨウ素132のデータがあったのかっていうのが、凄いへこたれました

おしどりケン:
もうびっくりしましたね。

おしどりマコ:
こんなに出てたのかっていうのが。

おしどりケン:
ドイツで計測できるっていう事の本当に逆算していった時の量がどれだけ多かったか、大量だったかっていうことですよねえ

おしどりマコ:
そう。それがへこたれました。いろいろダイジェストでドイツのご報告をしたんですけど、
私、最後の方で放射性廃棄物の処分場の会議に行った時に、そこに参加されてた方に言われたんですけどね。
今後、もう自分達が生きている間に、数十年の間に、世界のどこかで必ずまた原発事故が起こるでしょう」と。「もうそれは本当は避けたいけど、今の段階では避けられないことだと思うので、もし万一、世界のどこかで原発事故が起きた時に、こうしたらもっと住民のばくが少なかったというような、こうすれば良かったというような知恵や検証結果を日本は世界にもっと提示したらいいのに」ということを言われて、「ああ、もう本当にそうだなあ」と思って。ドイツにまで放射性物質が届いているのに、「影響はないです」と言い続けている状態という風に見られてるんだなあというのを凄く悲しく恥ずかしく思いましたね

おしどりケン:
そうでしたね。

おしどりマコ:
うん。ということで、おしどりの報告でした。ありがとうございました。

おしどりケン:
ありがとうございました。



「レベル7」から6年学ばぬ電力会社
(東京新聞【こちら特報部】)2017年3月10日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017031002000123.html
 東京電力の「安全文化」は大丈夫か。そう疑わせる問題がまたしても噴出した。先月、柏崎刈羽原発(新潟県)の免震重要棟の耐震性不足を三年近くも報告していなかったことが発覚。原子力規制委員会から、再稼働を目指す6、7号機の審査申請書の出し直しを求められた。前代未聞の事態に、新潟県や地元自治体も反発を強めている。この六年、レベル7事故から何を学んだのか。
(佐藤大、沢田千秋)

「レベル7」から6年学ばぬ電力会社_1

東電続く安全後回し
免震重要棟 耐震不足3年未報告

柏崎刈羽原発

 「隠蔽体質はこうも変わらないものか」。路肩に雪が残る柏崎市の中心部で九日、市内の画家岩下尊弘さん(八三)が嘆息した。
 東電の免震重要棟の耐震性不足問題にはあきれかえった様子。「大企業というのはこういうものなのか。原発事故前の景気が良かったころは、絵を買ってくれる人も多くて、私なんかも恩恵を受けた。でもこんなんじや再稼働に反対するしかない」
 柏崎刈羽の免震重要棟は二〇〇九年に設けられた。○七年の新潟県中越沖地震で、緊急時の対応拠点が使えなかったのをきっかけに東電が導入。福島第一原発では東日本大震災の八ヵ月前に完成し、事故収束の前線基地として威力を発揮した。
 一三年九月に柏崎刈羽原発6、7号機の審査を申請した東電は、新規制基準が求める緊急時対策所として、その免震重要棟を使うとしてきた。だが、先月中旬、耐震構造の施設で対応するとして方針を撤回。その中で急浮上したのが「耐震性不足」問題だ。
 東電によると、一三年十二月に行った免震重要棟の耐震性の解析で、新規制基が想定する七パターンの地震の揺れのうち五つで耐震性不足が判明。この件については規制委にも説明し、別の対応拠点と使い分けるとしてきた。だが、一四年四月の再解析で全ての揺れに耐えられない可能性を確認したことは伝えず、東電側は「一部の地震では基準を満足できない」という曖昧な言い方を続けた
 報告を受けた原子力規制委の田中俊一委員長は「情報連絡が大事なところで抜けているのは、かなりの重症だ」と企業体質を批判。東電の広瀬直己社長に審査申請書を総点検し、出し直すよう要請した。
 「こちら特報部」の取材に東電の広報担当者は「一四年の解析は極心な数字が出たため信頼性に劣ると考えた。一三年にすでに新基準を満たさないことを報告しており、報告しなくても影響は少ないと考えた」と説明している。

「隠蔽変わらぬ」あきれる地元

 だが、三年近くも事実を隠された地元の怒りは大きい。新潟県の米山隆一知事はもとより、再稼働を条件付きで容認する姿勢を示している桜井雅浩・柏崎市長も「再稼働を認めないという立場に考えが変わる可能性もある」と不信感を隠さない。
 地域住民らによる「柏崎刈羽原発の透明性を確保する地域の会」の一日の会合では、推進派からも厳しい意見が上がった。出席した
 「原発反対刈羽村を守る会」の高桑千恵さん(七一)は「東電側は『説明が悪かった』という趣旨の釈明を繰り返したが、そんな問題なのか。これまで免震重要棟の重要性を強調してきたのは何だったのか」と憤る。
 東電は翌二日、広瀬社長、木村公一新潟本社代表の連名で「新潟県の皆さまへのお詫び」を発表。「組織内の情報共有が不十分」で審査の混乱を招いたとし、「意識改革の取り組みが、まだまだ不足しているという事実を重く受け止める」などと謝罪した。

「レベル7」から6年学ばぬ電力会社_2

備え「後退」九電でも
緊急時対策所 免震撤回し耐震に

 だが、東電の「反省」を額面どおりに受け止める住民は多くない。
 福島第一原発事故の当事者にもかかわらず、柏崎刈羽の再稼働を急ぐ姿勢に、「安全」を後回ししているとの疑念は深まる一方だ
  一五年に敷地内のケーブルが不適切に敷設されていた問題でも、東電は昨年十月、全号機の中央制御室床下のケーブルを是正し終えたと発表したが、その後も不適切な敷設が相次いで見つかっている。
 6、7号機の審査中の「方針変更」も今回が初めてではないのだ。
 そもそも、東電は事故前の二〇〇二年に、自主点検で見つかった炉内機器のひび割れなどのトラブル記録を改ざんし、記録隠しをするなどの「トラブル隠し」が大問題となっているその教訓は福島第一原発事故に生かされなかった
 柏崎刈羽原発反対地元三団体共同代表で柏崎市議の矢部忠夫氏は「二〇〇二年のトラブル隠し後、『しない風土、させない仕組み、言い出す仕組み』を構築すると約束した。でも、それ以降も次から次へと問題を起こしている。福島第一原発事故では炉心溶融すら隠蔽した。あり得ないことを平気でやる企業だ、とあらためて分かった」と突き放すように話す。
 前出の高桑さんも「東電は何かあると『福島の事故の原点に戻って』と言うが、原点に戻ったら、再稼働はできない。言葉が遊んでいる。経済を優先して再稼働した結果、福島のような事故が起こったらいったいどうするのか。根本からちゃんと考えていないのではないのか」と訴える。
 免震重要棟を巡る電力会社の「翻意」は東電にとどまらない。白本の商業用原発四十二基のうち、原子力規制委員会は、六原発十二基を新規制基準に「適合」とした。
 新基準で初めて、二〇一五年に再稼働した九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)は再稼働後に、緊対所を免震ではなく耐震構造にすると転換した。同じく九電の玄海原発3、4号機(佐賀県)は審査の最中、緊対所を免震から耐震に変更し「適合」を得た
 関西電力大飯原発3、4号機は一四年に福井地裁で運転差し止め判決が出て、耐震性などが不安視される中、控訴審判決を待たずに、今年二月、規制委から「適合」の判断が出た
 新基準には緊急時対策所が免震か耐震か構造上の規定はないが、審査の最中にそう簡単に方針が変更されてよいものなのか。原発の技術的問題点を研究する「プラント技術者の会」の筒井哲郎氏は「耐震は建物が壊れない強度を持つことで、内部は大きく揺れる。免震はゴム製免震装置の上に建物を載せ、地面が揺れても建物の揺れは少ない。原発事故時、作業員には冷静な判断と操作が求められるため、緊急時対策所は免震であるべきだ」と主張する。

規制委も追認「意識に緩み」

 なぜ電力会社は耐震を採用するのか。筒井氏は「免震は一から建設するため費用がかかるが、耐震なら既存の建物の補強で済む。コスト削減目的だろう」として、電力会社の判断を許容する規制委にも批判を向ける。「当初は電力会社の耐震への変更に不快感を示した規制委も最近は妥協している。震災から六年がたち、両者とも安全意識がゆるんでいるのではないか

コストや工期優先

 原子力資料情報室の伴英幸事務局長も「福島事故時、東電も免震重要棟の有用性を認め、他社も免震の効果を分かっているのに、最近は金や工期など経済性を優先してしまうている。免震重要棟にこだわっていた新潟県知事が辞めたから、柏崎刈羽は耐震でいいとでも思ったのか」と批判した。

「レベル7」から6年学ばぬ電力会社_デスクメモ



原子力緊急事態宣言は解除されていない



第54回自由なラジオ Light UP!
広島・福島の思いを「言葉」に残す。すぐには変わらない。しかしきっと変わる世の中のために。


https://youtu.be/xPTIcHQ_ha8



安倍内閣
政権・閣僚の資格問われる
疑惑・隠ぺい・暴言…全てフタ

(しんぶん赤旗)2017年4月13日
 「共謀罪」法案をめぐって新たな暴走を強めている安倍政権。新たな暴走の陰で、政権の資格そのものが問われる重大問題すべてにフタをしています。

政権・閣僚の資格問われる

「森友」疑惑
国政私物化という構図

 戦前回帰を強める安倍政権の教育内容を実行に移すために政治家と行政が動き、異例の小学校設置認可と破格の国有地売却がされたのではないか―。学校法人「森友学園」(大阪市)の疑惑で浮かび上がるのは、安倍政権による国政の私物化という構図です。
 国会審議で明らかになったのは、安倍晋三首相夫人の昭恵氏の関与。同学園の幼稚園で繰り返し講演し、「教育勅語」を賛美しただけでなく、国有地売却問題でも籠池氏側から電話や手紙で相談を受け、それを受けて夫人付の政府職員が財務省に問い合わせ回答するなど、国有地の8億円値引きにつながる経緯があったのです
 龍池氏は夫人付の政府職員に送った手紙で「安倍総理が掲げている政策を促進するため」と念を押しています。
 疑惑の真相究明には昭恵氏をはじめとする関係者の参考人招致や証人喚問は不可欠ですが、政府・与党は「政府職員個人のやりとりだ」と拒否。財務省などは国有地売却問題に関する野党側の資料開示要求にも「交渉記録がない」と提出せず、疑惑解明に背を向けています。
 世論調査では、「森友」疑惑の政府の説明に「納得していない」は78%(NHK10日
放送)。昭恵氏ら関係者の証人喚問について「必要だ」が42%で、「必要ではない」22%を大きく上回っています。

「日報」隠ぺい
「監察中」″隠れみの”に

 安倍政権の組織的な隠ぺい体質をさらに示しているのが、南スーダンPKO(国運平和維持活動)陸上自衛隊派遣部隊が作成した「日報」問題です。
 南スーダンで発生した内戦を「戦闘」と記述した「日報」。その存在について防衛省は「陸自で廃棄され不存在」と説明してきました。しかし報道によって、その陸自内で「日報」が当初から保管されていたことが判明。統合幕僚監部に配属されている「背広組」=防衛官僚に報告され、「いまさら言えない」と非公表の方針が陸自に伝えられただけでなく、陸自上層部が「日報」データ消去を指示したというのです
 「組織ぐるみの隠ぺいではない」と強弁してきた稲田朋美防衛相は、防衛相直轄で行う特別防衛監察という調査を指示せざるを得なくなりました。しかし、その中身を追及されると、「具体的な報告時期を決めることは監察そのものに支障をきたす恐れがある」(3月31日の衆院本会議)などと答弁を拒否。統幕も陸自も「監察中」を”隠れみの”に沈黙を続けています。(`・ω・´)

「教育勅語」
本音は「戦争できる国」

 安倍政権は「教育勅語」について「憲法教育基本法等に反しないような形」であれば、教材として使えると閣議決定しました。歴史的事実として、日本を戦争へと導いた思想的支柱だったと教えることはあります。しかし、他の教材と同列視してよいのか
 稲田朋美防衛相は11日の会見で「親孝行とか夫婦仲良くとか友達との信頼関係とか、現代でも通用するような価値観はある」と持論を語りました。「教育勅語を唯一の教育方針として取り扱うのは不適切」と付け加えましたが、”唯一の教育方針”でなければ扱ってよいと受け取れます。
 義家弘介文部科学副大臣は、幼稚園児が暗唱しても問題ないかのような答弁をして物議をかもしました。後に若干、答弁を修正しましたが、勅語を肯定する姿勢は変わっていません。
 ひとたび事が起これば天皇のために命をささげよ―が勅語の精神です繰り返される勅語礼賛の声に、安倍内閣の「戦争できる国」をめざす本音が表れています

復興相暴言
東電と国の責任を転嫁

 暴言閣僚が開き直り、任命責任が問われても首相は何も対応しないのも、安倍政権の特徴です
 今村雅弘復興相は、福島第1原発事故の自主避難者の帰還について「どうするかは本人の判断(責任)」と発言。「自己責任ということか」と問われ「基本はそうだ」と冷たく「自己責任」論を投げつけました。いったん「撤回」としましたが、「いろいろな事情を勘案しながら自らの判断で帰還していただく」と無反省に「自己責任」論を繰り返しています
 自主避難者は、放射線の影響や地域社会の再建が進まないなかで、帰りたくても帰れない人たち。国は自主避難者に対する住宅の無償提供を3月31日で打ち切りました。
 自主避難のつらい実情を無視した一方的な措置でしたが、その状況をめぐって飛び出した復興相の暴言。何らの落ち度もない避難者に、東京電力と国の事故に対する責任を転嫁するもので、復興相としての資質、資格が問われます
 復興相が自己責任に固執するのは、避難についての国と東電の補償や賠償の責任を免れるため。復興相の辞任とともに、責任逃れ、柬電免罪の安倍政権の姿勢が厳しく問われます



自主避難は「自己責任」~復興大臣明言

https://youtu.be/mOUSSJmg_dE

「自己責任」発言謝罪、撤回でも
今村復興相に収まらぬ怒り
(東京新聞【こちら特報部】)2017年4月12日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017041202000124.html
 今村雅弘復興相(七0)は、東京電力福島第一原発事故の自主避難者を巡る「自己責任」発言を撤回したものの、辞任を求める声はやまない。今村氏は過去にも被災地の思いを踏みにじる発言を繰り返し、その資質が問われてきた。そもそも国や福島県は、自主避難者への住宅無償提供を三月末で打ち切ったことからも分かるとおり、帰還しないのは「自己責任」と言わんばかりの態度だ。今村氏や安倍晋三首相が、今回の騒動を本当に反省しているのなら、震災復興のあり方を抜本的に見直すべきではないのか。
(木村留美、池田悌一)

今村復興相に収まらぬ怒り_1

根底に切り捨て政策

 十一日の衆院東日本大震災復興特別委員会では、野党側から「辞任に値する」などと厳しい指摘が相次いだ。今村氏は「私の表現の仕方が結果的に迷惑を掛けていることは十分に反省している」とあらためて謝罪する一方、辞任しない考えも重ねて強調した。
 「自己責任」発言は、ちょうど一週間前の四日の閣議後会見で飛び出した。フリー記者の西中誠一郎氏が、国と福島県が三月三十一日で住宅の無償提供を打ち切る中、今も故郷に帰れない自主避難者について「自己責任か」と追及したところ、今村氏は「基本はそうだと思う」と発言。「国は責任をとらないのか」との質問にも「裁判でも何でもやればいいじゃない」と言い放ち、最後は「うるさい」と怒鳴り散らしながら退席してしまった
 この言動を自主避難者や野党は当然問題視した。避難者の支援団体「避難の協同センター」や、原発訴訟を起こした原告らでつくる「原発事故避難者団体連絡会」など四団体は六日、発言の撤回と大臣辞任を求める約二万八千人分の署名を今村氏に宛てて提出した。
 今村氏は四日夕の段階では「客観的に言ったつもりだ」と釈明するにとどまったが、六日の衆院復興特別委で「皆さまにご迷感をかけたことをおわびする」と謝罪。続く七日の閣議後会見で、「自己責任」発言について「誤解を与えた」「徹回と理解してもらって結構だ」と渋々撤回した。安倍首相は八日、視察先の福島県南相馬市で記者団に「復興相から既に謝罪をしているが、私からも率直におわびを申し上げたい」と陳謝した。
 だが、怒りは収まらない。十一日の衆院復興特別委で質問に立った民進党の金子恵美衆院議員(比例東北)は「こちら特報部」の取材に「撤回と言うが『撤回と理解してもらって結構』という言い方で謝罪したとは言えないものだった。きちんと被災者に向き合い、自分の言葉で謝罪や発言徹回をすべきだ。それができないなら辞任するしかない」と断じる。
 四団体は引き続き今村氏の辞任を要求している。「原発事故被害者団体連絡会」共同代表の武藤類子さんは「撤回したとはいえ、責任を感じているように伝わってこない」と批判した上で、「今村氏個人も問題だが、根底にあるのは政府の考え方ではないか」と唱える。「避難者の多くが生活困窮に陥りながら、避難の理由である放射能被害から家族を守るために奮闘している。今村氏も政府もそうした実情を知ろうとせず、見せかげの復興のために帰還を促している
 「避難の協同センター」世話人の満田夏花(かんな)さんも「大臣の舌禍事件に見えるが、自己責任論は復興庁の政策の延長線上にある」と説く。
 「復興庁にとって避難者を減らすことは復興のバロメーター。復興庁は、自主避難者の県別の数や居住する住宅の種類すら十分に把握していない状態で、県任せ。支援や賠償を打ち切って追い込むことで、帰還を促進するような政策は被災者を踏みにじっている

今村復興相に収まらぬ怒り_2

存在の耐えられない軽さ

「被災者に向き合わず」
歴代の復興相 暴言、疑惑…


 今村氏の暴言・放言は今に始まったことではない。福島県産の農産物は原発事故の「風評被害」が拭いきれていないが、今村氏は昨年十一月の記者会見で「生産者の努力がまだまだ必要だ」と突き放した。
 今年一月に福島市で開催された福島復興再生協議会では、会議の冒頭、「福島の復興はマラソンでいうと三十キロ地点。ここが勝負どころだ」と発言。同席した内堀雅雄知事は会議後、記者団に「避難指示区域ではまだスタートラインに立っていない地域もある。解除された地域の復興も序の口だ」と苦言を呈した。
 三月には、NHKの討論番組で自主避難者への見解を問われ、「故郷を捨てるというのは簡単。(故郷に)戻って頑張っていく気持ちをもってほしい」と言ってのけた。
 そもそも今村氏は、経歴からして「復興」とは縁遠い。佐賀県出身の今村氏は旧国鉄、JR九州を経て、一九九六年の衆院選で初当選。国土交通や農水関係の役職を歴任した後、七期目の昨年八月、復興相として初入閣した。自身のホームページには「信条・政策」として教育や農水など六つのキーワードが並ぶが、「福島」や「復興」などの文言は見当たらない
 福島の復興問題に詳しい除本(よけもと)理史・大阪市立大教授(環境政策論)は「今村氏は今回の失言の前から問題発言を連発しているように、被災地の現状を知らないことは明らか。そういった人が復興行政のトップに就くことが、施策が実態とかみ合わない一因になっている」とみる。
 復興相ポストの軽さも今回の騒動で露呈した。
 「被災地に寄り添いながら、果断に復興を実施するための組織」を掲げる復興庁のトップは本来、「震災復興の司令塔」である。ところが、歴代の大臣は暴言、放言、スキャンダルのオンパレードだ。
 復興相ポストは、民主党政権時代のニ〇一一年六月に設けられた復興対策担当相が前身だ。最初に就いたのは民主の松本龍氏だが、被災地訪問の際に岩手、宮城の県知事にそれぞれ「知恵を出さないヤツは助けない」「自分が入ってからお客さんを呼べ」と放言。在任九日で辞任した。
 今村氏の前任の高木毅氏は、過去に女性の下着を盗んだ疑惑を週刊誌で報じられ、その後も選挙区内の香典支出問題などに揺れた
 第二次安倍政権になって以降、四人誕生した復興相はいずれも初入閣組だ。
 金子勝・慶応大教授(財政学)は「安倍政権は復興型ポストを大臣経験の場としか考えていないのではないか。被災者に十分に向き合おうとする姿勢がない表れだ」とあきれる。
 特に今村氏については、東京電力ホールディングスの株式保有を問題視する。就任時の会見で八千株保有していることを明らかにしたが、金子氏は「避難者の帰還を進めることは、東電にとってもプラスになる。今回の発言は利益相反が疑われても仕方がない行為で、安倍政権が国を私物化しょうとしている表れとも言える」と指弾する。
 「国の私物化」は森友騒動でもたびたび言及されている。金子氏はメディアの奮起を促す。「森友騒動では、国有地の格安売却と安倍首相夫人との関係が取り沙汰され、稲田朋美防衛相の虚偽答弁まで飛び出した。いまや政権は何でもありになりつつある。国民がしっかりとした問題意識を持つためにも、メディアは徹底的に追及すべきだ

今村復興相に収まらぬ怒り_デスクメモ


ポテトチップスが食べたい…(;^ω^)

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みなさんご機嫌いかがでしょうか?
私は少し戸惑っています(;^ω^)
そのワケは…ポテトチップスを食べたくなり、近所のスーパーに行ったら、ポテトチップスが売っているはずの棚に、ポテトチップスが全くなく、ガラ~ンとしていたのですね…(´ε`;)
店員にたずねてみると、数日前から品切れだそうな…(T▽T)
あのリッチコンソメが食べたい~(笑)

買い占め次々
ポテチ狂騒曲

イモ不足で一部販売休止・終了
(東京新聞【こちら特報部】)ニュースの追跡2017年4月13日

 さながら「ポテチ狂騒曲」の様相だ。スナック菓子大手のカルビーと湖池屋が一部のポテトチップスの販売休止や終了を発表するやいなや、町中では早くも買い占めや転売が始まっている。
(白名正和、安藤恭子)

買い占め次々 ポテチ狂騒曲

「ネット情報踊らされる消費者」

 両社の販売休止・終了が明らかになったのは十日。カルビーは「ピザポテト」「BIGBAG うすしお味」など十五種の販売を休止、十八種の販売を終了する。湖池屋も同様に九種を休止、七種を終了する。
 「BIG13個セット 12000円」「入手困難6袋セット3000円」-。ネット上のオークションサイト「ヤフオク!」では早速、対象商品の出品が相次いでいる。商品説明欄には「早い者勝ちとなります!」とあおるような表現が並ぶ。ポテチ三袋を九万八千円で出品する猛者もいたが、さすがに買い手はついていない。

ヤフオク ポテチ

 販売現場にも混乱が広がる。一部のスーパーやコンビニではポテチが買い占められ、品薄状態。ツイッター上には、空っぽの商品棚の写真が飛び交う。



 東京都練馬区のスーパー「アキダイ」では今後の入荷のめどが立っていないという。秋葉弘道社長(四八)は「影響が続けば今までのように、特売で売れなくなるかもしれない」と心配する。来店した主婦(三一)は「手軽な値段で食べられなくなるのは困る」と困惑した様子だった。
 販売休止・終了の原因は、昨年八月に北海道を襲った四つの台風だ。推計で約六千㌶の畑が浸水・水没し、二〇一六年産のジャガイモ収穫量は前年比一割減の百七十一万五千㌧に落ち込んだ。カルビーの広報担当者は「米国産のジャガイモの輸入も増やしたが、望む質に及ばなかった」と明かす。休止・終了の商品の選定方法については「定番商品を可能な限り確保するため、断腸の思いで限定商品や大きいサイズなどを選んだ」と説明した。
 なるほど原料不足に端を発した今回の騒動だが、裏を返せばそれだけポテヂに多様な商品があるということだ。カルビーは人気の香草パクチー味を今年三月に発売。湖池屋も牛乳味やバナナ味などの変化球商品を世に送り出してきた。
 「菓子全般に言えるが、コンビニやスーパーで目立つ場所に置いてもらうためには新しい味を開発したり、パッケージを一新するなどしなければならない。露出を増やすために新商品を次々と開発している」と分析するのは、経済アナリストの森永卓郎氏だ。
 今回の騒動には「ジャガイモが致命的に足りないわけではないのに、ネットの情報に踊らされ、ないと言われると食べたくなって飛び付く。消費者が自分の頭で考えなくなっている」と苦言を呈する。
 今後、販売休止・終了の商品が増えることはないのか。カルビー、湖池屋とも原料の七割が北海道産。海外からの輸入は検疫上の規定で二~七月に限られる。
 「生産量の多い北海道のジャガイモを貯蔵しながら使い、九州や関東で採れる時期になったらそちらも使う」と湖池屋の広報扣当者。やはり北海道頼みだ。
 北海道の農業専門の日刊紙「北海協同組合通信」の高田康一編集部長は、消費者に冷静な対応を呼びかける。「畑の土砂が流された農地は一部であり、今年の生産分から収穫量は回復するだろう。ただ同じような災害があれば、ジャガイモ不足は再び起きる。転売や買い占めが話題になっているが、台風被害の深刻さや生産者の苦労などが、消費地に伝わってほしい






狙われる日本の米・麦・大豆
種子法廃止の危険
(しんぶん赤旗)2017年3月29日

種子法廃止の危険






食料安全保障

キノコ採ったらテロリスト!?Σ(゚д゚lll)イヤです!イヤです!共謀罪!(´・д・`) ヤダ

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共謀罪 キノコ採ったらテロリスト!?

共謀罪 -「きのこ狩り」の相談も対象。

https://youtu.be/NEzdFER9pzU

キノコ狩りも共謀罪

「共謀罪」をわかりやすく解説 海渡雄一弁護士

https://youtu.be/jE5WSY2qUqs

共謀罪 日常が取り締まり対象に


論戦ハイライト
市民監視と一体化
「共謀罪」の危険

今すでに“網の目”が
(しんぶん赤旗)2017年4月20日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-20/2017042003_01_1.html
 警察の情報収集活動は今でも網の目のように広がっている。ここに共謀罪が新設されたらどうなるか―。19日の衆院法務委員会で、日本共産党の藤野保史議員は、警察の情報収集活動を取り上げ、「共謀罪」で市民監視が大手を振って行われる危険を指摘しました。

 大垣警察市民監視事件 中部電力の子会社が計画する風力発電所に反対する三輪唯夫さんと住職の松島勢至さんが勉強会を開いたことを機に、岐阜県警大垣署の警備課課長らが子会社に三輪さんらの個人情報を伝え、住民運動つぶしの相談をしていた事件。運動と無関係だった近藤ゆり子さんと船田伸子さんも“メンバー”として、大垣署が2人の情報も提供していました。子会社作成の議事録の存在が2014年に明るみに出ました。
大垣警察市民監視事件

市民監視と一体化 「共謀罪」の危険

「大垣警察市民監視事件」例に藤野議員迫真の追及 衆院委

悪法新設許されない

 161人の刑事法学者が発表した声明は「共謀罪の新設による捜査権限の前倒しは、捜査の公正さに対するさらに強い懸念を生みます」とのべています。
 藤野氏は、岐阜県警による「大垣警察市民監視事件」を取り上げ、「共謀罪が普通の市民の暮らしに何をもたらすかを示す先行事例だ」とのべました。

藤野
 議事録で、大垣署は、住民運動を「孤立化させる」という事業者の話に「了解した」と同意している。明らかに事業者の側に立っている。「不偏不党」と「公正中立」をうたう警察法第2条違反ではないか。

白川靖浩警察庁長官官房審議官
 岐阜県警からは「必要な情報収集を適正に行ったもの」という報告を受けている。

藤野
 警察活動の実態を表している。議事録では、市長に要望書を出すことが「過激な活動」とされている。明らかに警察法2条違反だ

 2015年に、日本共産党の山下芳生参院議員が、同事件を追及した際、警察庁は住民運動の情報を集めることと企業に提供することを「通常業務の一環」と答弁しています。
 しかし、警察庁は、今国会で「通常業務の一環」という言葉をかたくなに使っていません。藤野氏は「警察庁は、この言葉を避けている。共謀罪と、警察が通常行っている業務が極めて連動し、一体化するからではないか」と迫りました。

規制委会議でも

 さらに、新たな警察の市民監視が判明しました。

藤野
 原子力規制委員会は、会議への警察官派遣を警視庁麻布警察署に要請している

荻野徹原子力規制庁次長
 不測の事態が予想されることから所轄の警察署に要請している。万一の場合がありうるということで必要な連絡をしている。

藤野
 何回、要請したのか。

荻野
 218回の連絡をしている。

藤野
 極めて異常。万一のことも起きていない。どこの署から、何人の警官がきて、どういうことをやっているのか、聞いているのか。

荻野
 警察官の活動について個別に伺うことはありません。

警察庁
 警備が平穏に終わったときには、結果を報告することはありません。

藤野
 警察の情報収集活動ではないか。今でも網の目のように広がっている。このような状況で共謀罪が新設されたらどうなるのか。

 「共謀罪」では、いつから捜査機関の「捜査」が始まるのかも重大な論点です

藤野
 金田勝年法相は以前、「実行準備行為の目的についても捜査が行われる」と答弁している。この捜査では、強制捜査も任意捜査も両方含むのか。

林真琴法務省刑事局長
 任意であろうが強制であろうが両方含まれるわけであります。

藤野
 準備行為の前から任意捜査がありうるとなると、外見ではわからないのだから内心をのぞきこむことになる


 捜査ができる場合、どんな捜査ができるのか、どんな手続きで捜査するのか、刑事訴訟法が定めるところだ。

藤野
 とんでもない。刑法学者が声明で捜査のあり方が「ゆがめられる」といっている。

金田法相
 局長が申し上げた通り。捜査のあり方に変更はない。

 藤野氏は、「外見からわからない段階で捜査が行われる。こんな共謀罪は許されない」と強調しました。


共謀罪!藤野保史(共産) 4/19午後の質疑 衆院・法務委員会

https://youtu.be/UU4UFDqk-Mw

警察による市民運動への干渉・監視を許さない



安倍政権
”重大問題にはフタ”で新たな暴走
(しんぶん赤旗)2017年4月13日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-13/2017041301_03_1.html

安倍政権 ”重大問題にはフタ”で新たな暴走

「共謀罪」衆院通過狙う

 「森友学園」疑惑、南スーダンPKOの「日報」隠ぺい、今村雅弘復興相の原発事故自主避難者に対する「自己責任」暴言…政権や閣僚の資格そのものが問われる重大問題すべてにフタをしたまま、政府・与党が「心の中」を処罰する違憲立法・「共謀罪」法案で新たな暴走に乗り出しています。モラルハザード(倫理喪失)政権としてのみにくい姿をますます露骨にしています
 安倍政権は、6月18日の国会会期末までの残り約2カ月で、何が何でも成立させる構えを見せています。
 自民、公明両党の幹事長らは12日、都内で会談し「共謀罪」法案について、19日から衆院法務委員会で実質的な質疑に入る方針を確認しました。早ければ連休前、遅くとも連休明けの衆院通過を狙っています。
 「共謀罪」法案は、これまで3度も国会で廃案になってきたもの。重大な人権侵害の危険を指摘されたからです。4度目の提出自体が重大です
 政府は「テロ等準備罪」などと呼称を変え、「従来の共謀罪とは全く違う」などと繰り返しています。しかし、1月以来の国会質疑で、金田勝年法相の答弁は混迷と破たんを重ね、2月には予算委員会での質疑を封じる文書を突然配布し、野党から法相辞任を要求される事態になりました。その後も、「法案が提出されてから」などとして重要論点の説明を回避する異常な対応を続けてきました
 混迷の中、政府の3月上旬には閣議決定し審議入りする予定が1カ月半近くも遅れ、政権と与党内には危機感も強まっています。他方で、スピード審議の強硬突破論が自民党内で台頭し、「連休前に衆院を通してしまえば、連休を挟んで国民は忘れてしまう」などという暴論が党内から漏れてきます。(ーー゛)2013年の特定秘密保護法、15年の安保法制=戦争法に続き、強行ありきの国会審議否定の姿勢は絶対に許されません。

安倍政権 ”重大問題にはフタ”で新たな暴走 図版


安倍政権と森友
「教育勅語」持ち込み

狙いは「戰爭出来る國」
(しんぶん赤旗)2017年4月12日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-12/2017041203_01_1.html
 国有地が格安で売却された学校法人「森友学園」(大阪市)の疑惑で浮上した「教育勅語」の暗唱など異常な教育内容。一方での安倍政権による「教育勅語」の学校教材としての持ち込み。二つの問題からは、改憲右翼団体「日本会議」と一体の勢力による戦前回帰の教育礼賛と、そのための国政私物化という本質がみえてきます。

安倍政権と森友 「教育勅語」持ち込み

 厳しい財政状況なのに学校認可、8億円も値引きされて国有地売却…。通常では考えられない森友学園への厚遇の背景について籠池氏は国会での証人喚問(3月23日)で、「その都度の場所で政治的な関与があったのではないか」と証言しました。
 安倍晋三首相は「妻の友人から紹介されて、この森友学園を知るところとなった」(2月28日の参院予算委員会)と説明。しかし夫人の昭恵氏を含め自身が森友学園側と関係を持ち始めた時期については「記憶がない」と明確にしていません。
 昭恵氏は、森友学園が運営する塚本幼稚園(大阪市)を2014~15年の2年間で少なくとも3回訪れ、講演しました。
 15年9月、同学園が国有地に開設を予定した小学校の名誉校長を引き受けたときは「園児達は大変お行儀が良く元気です。毎朝君が代を歌い、教育勅語、論語や大学などを暗唱」とフェイスブックに感動をつづりました。
 安倍首相自身も、当初は籠池氏について「私の考え方に非常に共鳴している方」「教育に対する熱意は素晴らしい」(2月17日)と持ち上げていました
 同学園の小学校のパンフレットでは、平沼赳夫衆院議員も「幼児教育で大変な実績を挙げられた塚本幼稚園の籠池先生」と高く評価。平沼氏は中山成彬元衆院議員らとの共著で、塚本幼稚園の教育に対し「(教育勅語を)暗記しておくことは重要だ」とほめています
 国有地取得で籠池氏から繰り返し相談を持ち掛けられていた自民党の鴻池祥肇参院議員も、森友学園で講演したときの様子を「子どもたちの態度は素晴らしいと思った。教育勅語を全員で言ったり。思想的にもわしに合うなと思った」(3月1日の会見)としています。
 「教育勅語」を礼賛してきたのは改憲右翼団体「日本会議」や、日本会議国会議員懇談会です。安倍首相をはじめ、平沼氏や鴻池氏も同懇談会に所属しています。日本会議大阪は、天皇、皇族「奉迎」行事に塚本幼稚園の園児が参加したとの記事を機関紙『日本の息吹』にたびたび掲載。事実上、同幼稚園を宣伝に利用していました
 結局、「森友」疑惑とは、「日本会議」勢力による、教育の戦前回帰のための国政私物化ではないのか―こんな疑いが浮かびあがります。

教材「否定せず」

 森友学園は、「教育勅語」の暗唱などその教育内容に対する国民的な批判を受け、新理事長のもと見直す方針を打ち出しました。
 ところが安倍政権は、批判に耳を傾けるどころか、学校現場に「教育勅語」を持ち込もうとしているのです。
 閣僚就任前から「教育勅語」を礼賛してきた稲田朋美防衛相は「森友」疑惑が焦点になっている今でも「現代でも通用するような価値観はある」(11日の記者会見)と発言。安倍政権は3月31日、「憲法や教育基本法などに反しないような形で勅語を教材として用いることまでは否定されない」との答弁書まで閣議決定しました。菅義偉官房長官や松野博一文科相は道徳の教材にすることも「否定しない」と発言しています。
 そもそも「教育勅語」は、明治天皇が臣民(君主が支配する人民)に守るべき徳目(道徳)を示した教え。親孝行、夫婦仲良くなどの徳目はすべて「天皇のために命をさしだせ」という結論につながり、侵略戦争へ駆り立てる役割を果たしました
 戦争への道を進んだ痛苦から生まれたのが日本国憲法(1947年5月施行)であり、「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成」を掲げた旧教育基本法(47年3月施行)です。「教育勅語」はこの憲法と当時の教育基本法に反するから、48年に衆参両院で排除・失効確認の決議が上がったのです。「憲法や教育基本法などに反しないような形」などの理屈は成り立ちません
 安倍政権の下で、特定秘密保護法、安保法制=戦争法が強行・施行され、そして「共謀罪」法案などが狙われるなかでの「教育勅語」の教育内容への持ち込み。これらに連なるのは、「戦争する国」づくりに向け国民の自由と権利を侵害し、モノを言えない監視社会をつくろうという危険な暴走政治です


共謀罪で、戦前回帰はお断り


志布志事件にみる「共謀罪」の危うさ
(東京新聞【こちら特報部】)2017年4月15日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017041502000141.html
 共謀罪法案は14日の衆院法務委員会で、金田勝年法相が趣旨説明。いよいよ審議が始まった。推進派はかねて「一般人は無関係」「捜査は裁判所の令状抜きにできない」などと、共謀罪による恣意(しい)的な捜査や乱用を否定している。しかし、それらは建前にすぎない。2003年の鹿児島県議選をめぐる選挙違反冤罪(えんざい)(志布志)事件では、一般住民が共謀したとして、裁判所の看過のもと、違法捜査が繰り広げられた。
(安藤恭子)

 志布志事件 2003年4月の鹿児島県議選で、志布志町(現・志布志市)から立候補し、当選した県議の陣営が住民に現金などを配ったとして、公選法違反の罪で13人が起訴された。鹿児島地裁は07年、「長時間にわたる追及的、高圧的な取り調べ、取調官の不適切な言動がうかがわれ、自白の信用性に疑問が残る」として、被告全員に無罪を言い渡し、確定した。元被告12人と公判中に死亡した遺族らが、国と県に賠償を求めた訴訟も15年、違法捜査を認定し、計約6000万円の支払いを命じた地裁判決が確定した。

志布志事件にみる「共謀罪」の危うさ_1

一般人が巻き込まれた

 「選挙のことで聞きたいことがある」。鹿児島県志布志市でビジネスホテルを経営する川畑幸夫さん(七一)の自宅に、三人の刑事が来たのは○三年四月十四日の朝。川畑さんは県議に初当選した親戚の中山信一さん(七二)を応援していた。
 志布志署の三畳ほどの狹い取調室で、担当の警部補に「ビールを配っただろう!」「認めろ。はけ」と机をたたかれ、買収容疑を認めるよう迫られた。任意にもかかわらず、午後十一時まで聴取は続き、トイレにも警部補は付いてきた。
 取り調べ三日目。警部補が「お父さんはそういう息子に育てた覚えはない」「早く正直なじいちゃんになってね」と紙に書いた。川畑さんの父や孫の名前を添えて床に置いた。「こんわら(こいつ)は親、子どもを踏み付けるやつじゃ」と叫び、いすに座った川畑さんの両足を強くつかみ、何度もその紙を踏ませた
 地域安全のボランティアを務めて十年。仲の良い署員もいたが「もう、むちゃくちゃ。憤りを超えて情けなくなった」。川畑さんは逮捕後も否認を続け、不起訴に。「踏み字」を強いた警部補は特別公務員暴行陵虐罪で有罪が確定した。
 事件の教訓になればと裁判中、ホテルの前に「真実」と彫った石碑を建てた。「密室の取り調べでも、武器は真実だったから
「踏み字」を強いられた川畑幸夫さん

「警察の権力犯罪」

 焼酎メーカーの社長を務める中山さんは、県議選初当選から二ヵ月足らずで買収事件の「主犯」として逮捕され、三百九十五日間勾留された。従業員宅で四回の会合を開き、有権者に計百九十一万円を配ったとされた。裁判でアリバイが認められ、○七年三月、中山さんや集落の住民ら十二人全員の無罪が確定した。
 「何一つ、真実はなかった」と話す。「犯罪者」扱いで、裸にされて体を調べられた。不衛生な拘置所で
じんましんが出ても、医者に診てもらえない。取調官に「税金泥棒」と責められ、議員も辞めた。「これは冤罪じゃなく、警察の権力犯罪。なのに検察も裁判所も誰も過ちを止めようとしない。この国は異常だ
 中山さんの会社で働いていた川畑まち子さん(六七)も十八日間の任意聴取を受けた。やはり「踏み字」を迫られ「認めなければ家族も引っ張る」と脅された。否認を貫いたが、長時間の取り調べで頚推ヘルニアを再発し、二ヵ月間入院した。
 「まじめに生きてきた平々凡々な私か、こんな事件に巻き込まれるなんて。体験して初めて知った。警察は市民を守らない

志布志事件にみる「共謀罪」の危うさ_2

誰もが「犯罪集団」に
裁判所の歯止めない

 志布志市街から車で約40分。選挙買収の現場とされた同市内の懐(ふところ)集落に入った。地元でも足を踏み入れる人は少ない県境の山間地で事件当時、集落の住民は七世帯二十人。選挙で買収されたとして、在宅を含めて九人が起訴された。
 「警察はばかか。こんな奥地の集落に選挙で大金を落とす値打ちがあるか」。逮捕、起訴された藤山忠さん(六八)はため息をつく。藤山さんは隣家の女性から焼酎と一万円をもらった容疑に問われた。連日の任意同行で会社に行けず、取調室で長時間、パイプいすに座った姿勢を強いられ、左足が動かなくなった。
 取調官から「みんなも認めた。認めれば早く仕事に復帰でき、罰金で済む」とささやかれ、うその自白をした。だが、買収会合があった隣家の間取りが描けない。取調官から「うそをついている」とまた責められた。初公判で否認に転じ、百八十六日間勾留された。
 「早朝から牛を養い、仕事に出かけ、迷惑をかけまいと生きてきた。心の傷は消えず、時間も取り戻せない」。集落では自殺未遂に追い込まれた人も出た
 藤山さんらが求め、実現していないのが県警の直接謝罪だ。県警は「事件は警察のでっち上げ」と認めていない。「それが事件の本質。本部長が集落に来て、でっち上げを謝って、初めて再発防止につながるんじやないか。この事件は今も終わらんです」と憤る。
 事件にまつわる全訴訟が一区切りした後、浮上した共謀罪法案。公選法違反は同罪に該当しないが、運用するのは同じ司法当局だ。
 川畑幸夫さんは「一般人だけ対象にしない」なんて口先だけだ。今よりもっと簡単に逮捕できるようになるんじゃないか。私たちの取り調べの可視化を求める街宣活動も、法案の『組織的犯罪集団』とみなされかねない」と不安を隠さない
 藤山さんも「共謀の恐れを口実に一人一人を監視下に置く社会になるのでは。私のように警察を批判する人間は真っ先に監視対象かもしれない。でも事件を風化させない」と決意する
 志布志事件で、住民側の弁護を担当した野平康博弁護士は「何の嫌疑もない人を任意同行し、内心を責め立て、うその自白を強要したのが志布志事件だ。これほどまでに捜査権の乱用を抑えるシステムが不十分な現状で、共謀罪が施行されれば、自白の強要はますます増える」と警告した。

強引な令状請求さらに

 共謀罪法案について、菅義偉官房長官は「一般市民は対象にならない」と繰り返したが、関東学院大の足立昌勝名誉教授(刑事法)は「われわれはみんな一般市民。だが、色メガネで見ている政府から、政府に歯向かえば犯罪者と見なされかねない。捜査当局の先入観次第で、誰でも『一般市民以外』にされかねないということ」と警告する。
 足立氏は共謀罪が対象とする著作権侵害を例に挙げる。「書籍のコピー、BGMの使用やダウンロードなどは、違法でも知らずにしてしまいがち。複数の人がかかわれば、犯罪集団と決め付けられかねない
 推進派は捜索や逮捕令状などの発付は裁判官が判断するため、当局の恣意的運用は防げるとも強調する。
 だが、村井敏邦・一橋大名誉教授(刑事法)は「残念ながら、日本の裁判所は令状主義の機能を果たしていない」と話す。「衛星利用測位システム(GPS)や盗聴による捜査でも、令状の大半は出ている。捜査当局が『下見をしていた。あやしい』と令状を求めた際、裁判所に下見か、散歩かを判断する材料はなく、申請を却下しづらい
 そもそも当局は共謀罪の公判維持を重要視しておらず、乱用の可能性は高いという。村井氏は「犯罪の実行前に組織を解明し、切り崩すことが共謀罪の狙い。共謀罪容疑で捜索できることなどが重要だ。捜査当局が『問題がある』と判断しさえすれば、従前よりも強引な令状請求が予想される」とみる
(沢田千秋)

志布志事件にみる「共謀罪」の危うさ_デスクメモ


共謀罪 盗聴・密告・監視の法案

いのちか原発か

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あの人に迫る
中嶌哲演 福井で原発反対運動続ける住職
(東京新聞)2017年4月15日

 東京電力福島第一原発事故から六年、原発再稼働の動きが加速している。大阪高裁は三月末、地裁の仮処分で止まっていた関西電力高浜原発の再稼働を容認した。「原発銀座」と呼ばれる福井県で反対運動を続けてきた中嶌哲演さん(七五)は、原発に依存しないまちづくりを考えようと呼び掛ける。その心を聞いた。
(中崎裕)

あの人に迫る 中嶌哲演

必要で安全なら大都市につくれ

 -福井県では高浜原発の仮処分が取り消され、大飯原発も近く新規制基準への適合が正式に認められそうです。なぜ今、地域の原発依存からの脱却がテーマに浮上したのですか。

 何年も前から言い続けてきたのですが、再稼働で賛成と反対が競り合っている時期を迎え、推進側が勝てば第二の福島のような原発事故が起こるとの絶大な危機感があります
 これまで反対派の訴えは、危険性や事故の深刻さが中心でした。福島の事故後、反対世論が多いのに、依然として再稼働に暴走するのはなぜか。駄目押しに、地元の経済的問題の解決が必要だと考えています。
 地元で再稼働を認めている人は、安全性に自信があるからではなく、自分たちの生活や自治体の財政がどうなるかという明日への強迫観念から、再稼働にきっぱりと反対できない
 例えば大飯原発があるおおい町は歳入の六割以上が原発関連です。自立した主体的な生活が営めず、原発マネーで物が言えないファシズム的な支配に甘んじないといけない

 -それを変えるには何が必要だと思いますか。

 再稼働しなくても抜け出せるという施策やビジョンを示せば、存続しなくていい。福島の事故まで国策に貢献している誇りがありましたが、もはや原子力に必然性はありません。行財政の面でこういう対策を講じるべきだという運動が必要です。
 私が大学に進学するため上京した一九六〇年代初頭、炭鉱労働者が街でデモをしていました。六〇年安保で騒がしい時代でしたが、当時の私は政治に関心がない「ノンポリ」もいいところで、道端から見ているだけでした。いま思えば、石炭から脱却して石油が主力の時代に、国が支援して切り替えていくのを目撃していたのですね。今は原子力から脱皮する時代に直面している。当事者として、安穏としているわけにはいかないのです。

 -ノンポリ学生が、なぜ反原発運動を?

 大学では美術史を専攻し、人間の死の問題や不安が大きなテーマになっていた実存主義に関心を持っていました。ロシア文学を読み、映画ばかり見ていて不眠症になり、入り直した高野山大で学友に連れられて和歌山での平和行進に行き、ある広島の被爆者に出会ったのです。
 平和問題にも社会問題にも警戒感を抱いていた私は浮いていたと思いますが、その方はずっと私のそばについて戦争や被爆の体験を語りました。思わずメモをとった三首の短歌があります。一つは「死ぬる気で出征したる故郷(ふるさと)へ隠れ病む身となりて帰りぬ」という歌で、この「隠れ病む身」という言葉が、キーワードとして深く焼きつきました。
 放射線は遺伝子を傷つけ、結婚差別や子や孫を持つときに苦悩を伴う。身を縮めて隠れ住み、病気を恐れる宿命。福島から避難した子どもがいじめに遭う問題もそうですが、軽はずみに公にできないのに、よくわかっていない若造に伝えてくれた。小浜市の寺に戻ってから地元の被爆者を訪ね、托鉢(たくはつ)で支援を始めたころ、小浜に原発誘致の話が浮上してきました。

 -それから四十年以上にわたる反対運動が始まったのですね。

 私が目覚めたときには、若狭湾岸では敦賀市や美浜町、高浜町などに七基が建設・計画中でした。私が参加していた宗教者団体や小浜市原水爆禁止日本協議会など六つの団体とオブザーバーとして三団体が加わり、七一年に「原発設置反対小浜市民の会」を結成しました。「美しい若狭を守ろう!」を合言葉に、原発の立地計画が三回、使用済み核燃料の中間貯蔵施設の計画が二回浮上しましたが、すべて阻止しました。
 でも、すぐ隣のおおい町に大飯原発があります。大飯原発の3、4号機の増設計画が浮上したとき、はがきを送ってもらう市民投票を実施したら、小浜市民の91%が反対だったのに原発はできました。十キロ圏内の住民の75%は小浜市民でしたが、立地する自治体にしか発言権がないからです
 大地震で事故が起きたらどうなるでしょう。福島では、放射能で暮らしも思い出も奪われ、ふるさとを捨てさせられています。人工妊娠中絶をした女性もたくさんいると聞いています。

 -事故から六年たち、脱原発の世論は多いですが、風化も指摘されています。

 背景の一つに立地の差別構造があると思います。火力発電所は都会に林立しているのに、原発は過疎地に押しつけられてきた。大量生産、大量消費の高度成長を下支えしたのが原発かもしれませんが、電気を必要としたのは大都市です。必要で安全なら、なぜ大都市につくらないのか
 原発には三つの地元があると思います。立地する地元と被害を受ける地元、消費する地元です。福島の事故で「被害地元」という考えは広がり、昨年三月に大津地裁が高浜原発の運転差し止め仮処分でそれに応えました。
 でも原発を田舎に押しつけて電力だけ享受してきた「消費地元」は、「犠牲にしてまで電気はいらない」とは言ってくれなかった。福島の事故で、東京に電気を送ってきた福島が犠牲になるという構造が、一時的に可視化されましたが持続していない。それでも反対運動は続けられ、応援してくれる人もいますが、多くは危険を押しつけてきた自覚や反省がなく、自分の問題として捉えられていないのではないかと思います


 -高浜原発の仮処分が解ける前から、電力会社は「再稼働したら値下げする」とPRしてきました。

 目先の損得でしょうが、事故が起きれば後始末は国民がしなければなりません。安くつくどころか天文学的なコストがかかり、本当は破綻している。こういう機運で突き進めば第二のフクシマが起きるのは必然だと思います。次に福島のような原発事故が起きたら日本は滅びます
 この四十年以上にわたる構造的な問題の解決が間に合うのか。緊急の問題です。若狭湾岸は何度も大地震が起きています。だから、立地だけでなく、被害地元や消費地元の人も巻き込んで脱する道を掘り下げ、説得力のある運動を早く具体化しなくてはなしません。
 戦前の日本は、本土を空襲されても広島に原爆を落とされても、戦争をやめなかった。福島の事故はヒロシマです。長崎に原爆が落ちるまで、第二のフクシマが起きるまで目覚められないのでしょうか(´д`)
 釈迦(しゃか)は最晩年に「自灯明、法灯明」という言葉を弟子に残しました。自分の足元を見つめ、節理に照らして生きよという意味です。一人一人の自覚と行動が大事です

あなたに伝えたい

 今は原子力から脱皮する時代に直面している。当事者として、安穏としているわけにはいかないのです。

インタビューを終えて

 初めて中嶌さんと話したのは二月下旬。大飯原発3、4号機の再稼働についてコメントを求めると「忘れないうちに根本的な話を」と語りだし、「私は本当にウンザリしているんですよ!」と受話器から怒気が漏れ伝わってきた。
 沖縄の基地問題と同じく、差別への怒りは原発がある限り解消されない。国の立地指針で、事故時の被害を抑えるため人口密集地に建設できないからだ。事故が前提なのに、起きないと言いくるめてきた国や電力会社の責任は重い。そしてこの問い掛けも。
 「都会の住民に、福島の事故の責任がないと言えますか?

 <なかじま・てつえん> 1942年、福井県小浜市生まれ。実家は、9世紀初めに坂上田村麻呂が蝦夷征伐に際して創建したと伝わり、国宝の本堂や三重塔がある明通寺(真言宗御室派)。東京芸術大を中退後、高野山大を卒業。現在は同寺住職を務める。被爆者支援活動をきっかけに仏教者の立場から原発に異を唱え、「原発設置反対小浜市民の会」の事務局長として長年活動。現在も「福井から原発を止める裁判の会」代表として、若狭湾岸にある関西電力の大飯、高浜原発の運転差し止め訴訟や高速増殖原型炉もんじゅの設置許可取り消し訴訟などに携わる。「いのちか原発か」(風媒社)や「原発と宗教」(いのちのことば社)など多数の共著がある。


いのちか原発か
http://www.fubaisha.com/search.cgi?mode=close_up&isbn=1093-8
著者: 小出裕章 中嶌哲演

本体価格: \1,200(税別)
サイズ: 四六判並製 190頁
ISBN: 4-8331-1093-8
発行年月: 2012年3月刊


内容説明

40年にわたって「反原発」を貫く不屈の研究者と、「世界一の原発銀座」若狭で反対運動を続ける反骨の僧が、フクシマ後の日本の在り方を語り合う〈反原発直言対談〉。3.11福島第一原子力発電所事故の衝撃後、私たちが選択すべき未来を問う!

目次

Ⅰ 原発事故があばいたこの国の正体
「中間貯蔵施設」をめぐって
推進側はすべてを知っていた
腐臭を放ちはじめていた原発というシステム
今起きていることは戦争よりひどい
言葉では表現できないほどの無念
原子力の息の根を止めたい
「もんじゅ」を「プルートー」と改名せよ

Ⅱ 人間と敵対する科学への疑念
脱原発ではなく「反」原発
大学闘争と女川住民
反原発運動の初期は頑張っていた
原子力の場に残るという決断
放射線被曝の陰湿な性格
原子力村はむしろ現地にある
国は、忘れ去らせようという作戦を立てている
原子力を進めてきた人間を全員刑務所に入れるべき
責任の所在を明らかにしない日本人のメンタリティ
科学がやったことは、地下資源の収奪だけ

国策としての戦争と原発推進
─若狭で“第二のフクシマ”を起こさせないために中嶌 哲演
小浜に原発が来る /阿納坂トンネル秘話 /反対する者への不当な圧力
反対署名ローラー作戦を敢行 /なぜ若狭に原発が集中したか
国策としての戦争、国策としての原発推進
被曝労働者は特攻兵士 /新たなるヒバクシャ差別
ストレステストなど話にならない /若狭を襲った災害の歴史を踏まえよ
Ⅲ 絶望のなかに希望をもとめて
原子炉実験所助教の仕事
第二、第三のフクシマが起きかねない
「少欲知足」というライフスタイルへの転換
見えてきた小さな変化
原発現地をどうするか
ばらまいた毒物が「無主物」とは
原子力と差別
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
宗教者と原発への責任
科学技術信仰の克服へ 
それぞれの反原発 

これが原発事故なのだ…………小出 裕章


牛乳が飲みたい 原発 勇気ある撤退 (1988)

https://www.youtube.com/playlist?list=PL4229FB76160D08F3
牛乳が飲みたい 原発 勇気ある撤退, 河出映像センター企画・制作, 1988年。
小出裕章, 中島哲演, 学校給食を考える会, 磯辺甚三。樋口健二。もんじゅ, 六ヶ所村。



中嶌哲演講演会 3の1 2015年3月29日

https://youtu.be/XCGBUWki6HI

中嶌哲演講演会 3の2 2015年3月29日

https://youtu.be/BkKl-rM0VUM

中嶌哲演講演会 3の3 2015年3月29日

https://youtu.be/LLcJhq3VHow





再稼働大合唱のウラ
世論の反対・東芝・コスト高
原発業界イライラ
(しんぶん赤旗)2017年4月18日

 原発業界が、世論の反対で再稼働がすすまないことに、いら立っています。日本原子力産業協会(原産)の大会行(11日、12日)では、海外の原発業界を巻き込んで、再稼働推進を大合唱してみせましたが…。
(三浦誠)

再稼働 大合唱のウラ・・原発業界イライラ

原子力産業協会の大会

 「外からみて、もう少しスピードをあげて再稼働することができるように思う」。世界原子力協会のアニエッタ・リーシング事務局長は原産大会で、そう訴えました。

 進展なく焦り

 原産は電力会社をはじめ、原発の建設で利益をえるメーカー、ゼネコン、自治体など424の企業・団体が会員です。原発の必要性をマスコミに訴える役割を果たしてきました。電力会社からの出向社員らで運営されています。会長は、今井敬・経団連名誉会長です。
 あいさつで今井会長は政府に「将来にわたって原子力を活用し続ける意思を明確に示していただきたい」と要望。電気事業連合会勝野哲会長(中部電力社長)は「確実な再稼働と40年超の運転(寿命の延長)に取り組む」。国際原子力機関(IAEA)天野之弥事務局長は「世界中が、日本の原子力分野の進展を大きな関心をもってみている」と述べました。まさに、再稼働推進の大合唱です。
 原発業界が、ここまで強調する背景には、原発事業が狙い通りにすすんでいないことへの焦りがあります
 原産関係者は、こう指摘します。
 「大会に少しも勢いがない。現状は、ほぼ再稼働の進展がないからだ。とくにBWR(沸騰水型原子炉)が再稼働する見込みはまったくない。□では気勢をあげたが、中身がともなっていない

損失に触れず

 原発業界の苦境はほかにもあります。大会初日は、東芝が2016年4~12月期の決算を公表した日でした。東芝は米国の原発事業で7166億円もの損失を計上。経営危機に陥っています。
 東芝は、三菱重工、日立とともに、「御三家」とされる原発メーカー。原産に理事を出しています。
 電力会社の元幹部は「原産大会で、今井氏と勝野氏は、東芝についていっさいふれなかった。さすがにおかしい」といいます。
 米国の原発事業も順調ではありません。米原子カエネルギー協会のダニエル・リップマン副理事長によると、13年以降に運転寿命をまたずに5基の原発が早期停止しました。その理由を同氏は「米国は過渡期にある。(コストが高いという)経済性で閉鎖に追い込まれている」と説明しました。
 前出の原産関係者は指摘します。
 「米国は原発のコストが高いことを正直に説明する。日本はさばを読んで『安い』という。太陽光など再生可能エネルギーのコストはどんどん安くなるのに、原発は逆に高くなる。今後、民間企業が原発をつくるのは経済的にむずかしい



【市民運動つぶし】福井県が「反原発街頭アピール活動」に自粛を要請!憲法21条「言論・集会の自由」に抵触か
(健康になるためのブログ)2017/04/23
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/29401
福井県が反原発街頭アピール活動に自粛を要請!

反原発の街頭アピール、福井県が自粛要請 実行側は反発

 県と団体によると、市民団体は5年ほど前から、県公安委員会の許可を得て、平日昼に拡声機などを使い、県庁前の歩道で反原発などを訴えるアピール活動をしてきた。庁舎管理担当の県財産活用推進課長らは3月31日、活動後のメンバーに文書を手渡した。

 文書では「活動の音量が大きくて不快」「横断幕やのぼりは美観上好ましくない」「通行の妨げ」といった苦情が寄せられているとし、活動を控えるよう要請した。団体側は「警察から許可を得ているのにおかしい」と抗議。メンバーの一人は「市民活動の自由を制限する内容。行政としておかしい」と話した。

福井県庁前 金曜抗議行動

https://youtu.be/gZ9frXItC4A










信じられませんな。ルールに則って活動しているのに、それを自粛させようとするなんて、福井県は何の権限があると思っているのでしょうか?


いつか行ってみたい~(’-’*)

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いや~!巷はゴールデンウィークが始まりましたね~(^ω^)

みなさんはどちらかにお出かけするんでしょうか?また、しているんでしょうか~?( ´∀`)
私は未だにノープランです…(;^ω^)
さて、旅が好きな私が勝手に選定する、日本の行ってみたい場所に誘って見たいと思います(・∀・)
あくまでも私個人の感想・願望ですので、ご容赦お願いします
(^-^)/(笑)

その前に佐渡のPRを一つ!

SADO METAL

https://youtu.be/Vl4zSiD9n-c
佐渡といえば、佐渡金山。金といえば、ヘヴィなメタル=ヘヴィメタル!
まさに、メタルの聖地ともいえる佐渡島に、ヘヴィメタルバンド「SADO METAL」誕生!
THE冠で活躍中の冠徹弥さんを「SADIST冠」としてヴォーカルに迎え、もっと佐渡島を知ってほしい!もっとみんなに来てほしい!という想いを込めて、佐渡島の魅力をSADOポーズを決めながら猛烈シャウト!
独特なハイトーンボイスで吠える冠さんとともに激しいギターリフを刻むのは、ガールズメタルバンド「Mary's Blood」のSAKIさん。バンドメンバーには、か細いBODYに狂気を秘めたハラワタ弱い系ベーシスト「いごねりのSTAR」や、甘いマスクで全人類を骨抜きにしたいイケメンギタリスト「おけさのJOE」、ブリカツ丼とトキをこよなく愛する心優しきドラマー「竜王洞の松」が集結!
佐渡の絶景を背景に繰り広げられるパフォーマンスと共に、超本格的な楽曲をお楽しみください。

北沢浮遊選鉱場
北沢浮遊選鉱場





日本の行ってみたい場所



個人的には仙人温泉でしょうか~♪(#^.^#)

仙人温泉
仙人温泉

ただ・・仙人温泉に行くにはあの恐ろしい水平歩道を通らないといけないのです・・((((;゚Д゚))))。やっぱり無理ですかね~[+д+]/ ムリダーヨ
水平歩道


水平歩道

$私にとって人間的なもので無縁なものはない


水平歩道 - Wikipedia
水平歩道(すいへいほどう)は、富山県黒部市の欅平から仙人谷まで、黒部川上流沿いに約 13 km にわたって延びる歩道(登山道)。

道は黒部川の左岸に沿って、一部区間を除きほぼ同じ標高(約1,000 m)を保ったまま水平に延びている。鋭く切り立った黒部峡谷の断崖を「コ」の字形にくり抜いて作られた道であり、幅は狭いところで70から80 cmほど。
関西電力(関電)の黒部川第四発電所から延びる送電線の巡視路としても使われているため、道自体はよく整備されているが、途中には鉄製または丸太を組んで作った桟道もあり、また道が通っているのが川面から数百mの高さの絶壁上で、ひとたび転落すれば生命にも関わることから、俗に「黒部では怪我をしない」(落ちると怪我どころでは済まない、の意)と言われ、実際に転落事故がしばしば発生している。このため、登山道としては上級コースに区分される。危険箇所には山側に手すり代わりの太い針金やワイヤーが張られているが、谷側には転落防止の柵などは設けられていない。また、欅平から12 kmほどの場所にある山小屋「阿曽原温泉小屋」を除けばコース途中に避難所はなく、エスケープルートも存在しない。


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絶叫!黒部 水平歩道の大太鼓を歩く!

http://youtu.be/792G2Z127ak

((((;゚Д゚))))





鏡池(鏡平山荘前)

$私にとって人間的なもので無縁なものはない


鏡平山荘 - Wikipedia
鏡平山荘(かがみだいらさんそう)は、岐阜県高山市の小池新道の鏡平にある山小屋。中部山岳国立公園内の飛騨山脈にある鏡平には、池塘が点在し、その鏡池には、木製のテラスがあり、東正面に見える槍ヶ岳の絶好の展望台となっている。穂高岳の眺望も素晴らしい。また、付近の鏡池には、風が穏やかな日には槍・穂高連峰が水面に映る。


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北アルプス裏銀座縦走2010.8(鏡平 花見平 双六岳 三俣蓮華岳)VOL.1

http://youtu.be/LYca3wq6Bqs

絶景・鏡平
http://kan.cool.coocan.jp/intothefield/report/report/2004/1001/index.html





肥薩線大畑駅

大畑駅付近のスイッチバックとループの航空写真

大畑駅(おこばえき)は、熊本県人吉市大野町にある、九州旅客鉄道(JR九州)肥薩線の駅である。
肥薩線の山線と呼ばれる険しい区間にある駅。日本で唯一、ループ線の中にスイッチバックを併せ持つ駅としても知られる。

大畑スイッチバックとループ線

https://youtu.be/UnpA0L18iwY





暗峠

暗峠

暗峠(くらがりとうげ)は、奈良県生駒市西畑町と大阪府東大阪市東豊浦町との境にある峠。古くは闇峠とも書かれた。現在は国道308号及び大阪府道・奈良県道702号大阪枚岡奈良線(重複)が通る。 標高は455m。峠の頂上には小さな集落があり、茶店もあり、この付近の路面は江戸時代に郡山藩により敷設された石畳となっている。この50mほどあるコンクリート舗装の石畳は、暗峠が急坂であることから、参勤交代で殿様が乗った籠が滑らないようにするために敷かれたものである。

大阪奈良県境 暗峠の標識物語

https://youtu.be/rMPs0F7Wj8o





無想吊橋

私にとって人間的なもので無縁なものはない
私にとって人間的なもので無縁なものはない


無想吊橋 - Wikipedia
無想吊橋(むそうつりばし)とは、静岡県寸又峡上流の逆河内川(さかさごうちがわ)に掛けられていた林業作業用の吊り橋。無想の橋、新・無双吊橋、新逆河内吊橋、無想の吊り橋、夢想吊橋とも呼ばれるが川根本町の公式な表記は無想吊橋である。
住宅建築ブームにより植林が盛んだった、1970年代に整備された日向林道(南赤石林道支線)の一部として不動岳斜面への通行に利用されたが、林業の衰退に伴い全線が廃道状態となっている。長さ144m、高さ83m。日本一怖い吊橋として知られていた。


より大きな地図で 新逆河内吊橋(無想吊橋) を表示


夢想吊橋(HD) 寸又峡2010

http://youtu.be/7KQyiz6WmsY





タウシュベツ川橋梁

タウシュベツ川橋梁

タウシュベツ川橋梁(タウシュベツがわきょうりょう)は、北海道上士幌町の糠平湖にあるコンクリート製アーチ橋。名称に関しては「川」を省略したタウシュベツ橋梁という通称が近年見られるようになったが、鉄道橋としての本来の正式名称ではなく、また上士幌町や保存会も正式名を継承している。
よく晴れた風のない日に、湖面に橋が映ると眼鏡のように見える。またアーチ橋ということもあり、「めがね橋」の別名を持つ。古代ローマの遺跡を思わせるその姿は、周辺の景色とも調和しているとされる。第1回北海道遺産に選定された「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」の1つである。





雲海テラス

$私にとって人間的なもので無縁なものはない


星野リゾート トマム - Wikipedia
星野リゾート トマム(ほしのリゾート トマム)は、北海道勇払郡占冠村にあるスキー場・リゾートホテル・コンドミニアムを中心とする通年型複合リゾート地。旧称アルファリゾート・トマム。


より大きな地図で 占冠観光マップ を表示

眼下に広がる白い海 北海道占冠村の「雲海テラス」

http://youtu.be/tAwq5C31vDk

【天国に一番近いカフェ】雲海テラスの写真・画像集【北海道アルファリゾート・トマム】
http://matome.naver.jp/odai/2128159620467572601





国営ひたち海浜公園のネモフィラ畑

国営ひたち海浜公園のネモフィラ畑

開園面積は約200haと広大で、各所に大規模な花畑があり、春にはスイセンやチューリップ、ネモフィラ、夏にはバラ、ジニア、ヒマワリ。
秋にはコキアやコスモスと四季折々の草花が咲き乱れます。
約3.5haもの広大な“みはらしの丘”一面に、450万本の青いネモフィラが広がる光景はまるでファンタジーの世界。

4K 4月24日のネモフィラ 国営ひたち海浜公園

https://youtu.be/Zal0PkcmsWA




奥大井湖上駅

奥大井湖上駅

奥大井湖上駅(おくおおいこじょうえき)は、静岡県榛原郡川根本町梅地にある大井川鐵道井川線の駅である。
海抜は490m。長島ダムのダム湖である接岨湖に突き出た半島状の陸地の突端に位置する。この場所はダム建設以前に谷が大きく蛇行していた部分の尾根にあたり、駅および鉄橋の湖底(つまりかつての谷底)からの高さは70mもある。
前後を2本の巨大な鉄橋「レインボーブリッジ」(東京港の「レインボーブリッジ」より先の開通である。そちらとの区別のため「奥大井レインボーブリッジ」とも)に挟まれ、また周辺に民家等はなく、さながら陸の孤島の様相を呈している。このため「秘境駅」に数えられることもある。
この駅は井川線の一部が長島ダムの建設によってダム湖に沈むことから1990年に新線に移設された際、新駅として開業したものである。駅構内および鉄橋上からは、ダム建設による切り替え前の旧線の橋が散見できる。





遠山郷 下栗の里

遠山郷の下栗の里

遠山郷(とおやまごう)は長野県の南端近く、天竜川の支流遠山川に沿って広がる山深い谷間の地域をいう。行政区画上は、飯田市南信濃・飯田市上村(旧下伊那郡南信濃村・下伊那郡上村)に位置する。信州三大秘境や、日本の秘境100選のひとつに数えられている。
南アルプスの聖岳と対峙する標高800〜1000 mの尾根、傾斜約30度、最大斜度38度の南東斜面にへばりつくように民家や耕地が点在する飯田市上村に所在する山村で、「日本の原風景が残る山の里」として知られ、オーストリアのチロル地方と似ることから「日本のチロル」と呼ばれる。「日本のチロル」と最初に命名したのは、長野県立歴史館館長を歴任した市川健夫である。集落の戸数は約60戸で150人余りの人々が農業や林業などを営んでいる。2009年(平成21年)秋に下栗の里が眺望できる天空の里ビューポイント(おおぎびら展望台)への遊歩道が開設された。
下栗には水田はなく、主な産物は「下栗いも(二度イモ)」と呼ばれる特産のジャガイモと、蕎麦、キビ、アワ、ヒエなどの雑穀類である。集落の歴史は古く、住民の暮らしぶりは質素で、「新嘗祭」のためアワの穂を天皇家に献上する農家もある。





投入堂

投入堂

投入堂(なげいれどう)は、鳥取県三朝町にある三徳山三仏寺の奥院。山の断崖の窪みに建造された平安時代の懸造り(かけづくり)木製堂で、三仏寺の開祖とされる役小角が蔵王権現などを祀った仏堂を法力で山に投げ入れたという言い伝えから「投入堂」と呼ばれる。平安密教建築の数少ない遺構であり、国宝に指定されている。

投入堂(国宝)に辿り着くまで【鳥取県】

https://youtu.be/6gtJiOYiD7I





竹田城跡

$私にとって人間的なもので無縁なものはない


竹田城 - Wikipedia
竹田城(たけだじょう)は、兵庫県朝来市和田山町竹田にあった山城。

縄張りが虎が臥せているように見えることから、別名虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)。国の史跡に指定されている。また城下から遥か高く見上げる山の頂に位置し、しばしば円山川の川霧により霞むことから、天空の城の異名をもち日本のマチュピチュとも呼ばれる。雲海に浮かび上がる古城の累々たる石垣群の威容は、名物ともなっている。
東に立雲峡を望む標高353.7メートルの古城山(虎臥山)の山頂に築かれ、縄張りは、南北約400メートル、東西約100メートル。天守台をほぼ中央に配置し、本丸、二の丸、三の丸、南二の丸が連郭式に配され、北千畳部と南千畳を双翼とし、天守台北西部に花屋敷と称する一郭がある。廃城から約400年を経ているが、石垣がほぼそのままの状態で残っており、現存する山城として日本屈指の規模となっている。


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探訪・竹田城跡 雲海に浮かぶ天空の城

http://youtu.be/eFnhs2TyIzY





鬼ヶ城火口之湯

鬼ヶ城火口之湯

この野湯はガスマスクが必携です!





国道418号長期通行止め区間
(キング・オブ・酷道)

国道418号 1

国道418号 2

岐阜県加茂郡八百津町(岐阜県道353号篠原八百津線分岐点)から恵那市(笠置ダム付近)までの約17.7kmは、本区間を管理する岐阜県可茂土木事務所と恵那土木事務所が通行を禁止している。この区間は丸山ダムの嵩上げ計画である新丸山ダムにより水没する予定のため、すでに山側に付け替え道路である丸山バイパスが岐阜県道353号篠原八百津線に沿って建設されており、町道十日神楽線交差点 - 笠置ダム間には一般車両が進入できないようにバリケードが設置されている。ただし、山林、河川の管理道路として利用されているため完全な通行止めにはされておらず、維持管理は行われている。ちなみに、水没予定区間には岐阜県道352号大西瑞浪線の起点や五月橋という橋のある深沢峡がある。

五月橋
五月橋

キングオブ酷道 国道418号線を走ってみた2012年初夏 vol.1

https://youtu.be/RwR2BzozuYA

キングオブ酷道 国道418号線を走ってみた2012年初夏 vol.2

https://youtu.be/bc2V_PnGdAA





はての浜

$私にとって人間的なもので無縁なものはない


はての浜大特集
http://www.shimanavi.com/specials/hatenohama/
久米島の東5kmの所に位置する砂浜だけの無人島「はての浜」。沖縄のビーチ人気ランキングでも常に上位に入るこの人気の場所は、360°エメラルドグリーン海と真っ白な砂浜が美しい、まさに南国の癒し空間そのものです。

このはての浜は東洋一の美しさとも言われますが、その美しさ故TVの撮影や音楽のPV・CMなどでもよく使われているようです。例えば「釣りバカ日誌 11」の沖縄編で、浜ちゃんがサバニに乗って漂流し流れ着いたのがこの「はての浜」なのです。360°美しい海に囲まれているこの場所が、まさに「漂流した無人島」にうってつけだったのですね。

久米島 - Wikipedia
久米島(くめじま)は、沖縄本島から西に約100km、沖縄諸島に属する島で、最も西に位置する島である。人口は1万人弱で、行政上は島全域が久米島町に含まれる。面積は59.11km²[1]で、沖縄県内では、沖縄本島、西表島、石垣島、宮古島に次いで5番目に大きな島である。
ダイビング地として有名で、国内の大手航空会社が共にリゾートホテルを展開しており(現在は撤退または撤退予定)、長く広がるイーフビーチには民宿なども多く点在する。


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久米島 はての浜

http://youtu.be/Gnt-3_N0nqg


( ´∀`)

治安維持法より悪辣な「共謀罪」はイヤです!ダメよ!やめれ!(`・ω・´)

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戦前回帰お断り!共謀罪反対!



心をねらう共謀罪
心をねらう共謀罪
ターゲットはあなた!
大福きな子さん 作
心をねらう共謀罪



【このままでいいの?共謀罪2017】

https://youtu.be/4uk5Mk_004Q
ーこのままでいいの?共謀罪2017ー

1.イントロダクション
最近ニュースなどで話題の「共謀罪」。政府が「テロ等準備罪」と呼ぶこの法案ですが、実はこれ、「テロ対策とは全く無関係」って知っていますか?「天下の悪法」とも言われ、市民に多大なリスクがあるとされる「共謀罪」。
そんな危険な法案が、今期の国会で数の力で無理やり採決されてしまうかもしれないのです。

2.金田法相の答弁
でも、法律って難しいですよね。専門用語ばかりでよくわかりません。それも当然!
金田法務大臣「私はちょっと、私の頭脳というんでしょうかちょっと対応できなくて、申し訳ありません」
現役の法務大臣にとっても難しいみたいです。今のうちに内容を正しく理解しておきましょう。

3.法案の内容
過去に3度も廃案になりながら、今回新たに提出された「共謀罪」。これは、「複数人で犯罪計画の合意があり、そのための準備行為があったら、その時点で処罰できるようにする」法案です。
このとき、②の「共謀とその準備行為」が認定された段階で取り締まれることにする、というのがこの「共謀罪」。
全く新しい一つの法律ができるのでは無く、今すでにある277の犯罪に対して「共謀」の段階で検挙が可能になります。
一見、「共謀」を取り締まることは犯罪阻止に有効なようにもみえます。しかし、それは、犯罪と関係ないか調べる為に、一般人も捜査の対象になる、ということ。条文を厳格に定めなければ、あらゆる人を犯罪者にすることができるようになってしまいます。にもかかわらず、今回の共謀罪は、その要件があまりにあいまいなのです。

4.共謀罪の危険性
共謀罪がこのまま幅広い内容に適用されてしまったらどうなるのでしょう。共謀罪は「起きていない犯罪」を取り締まる法律ですから、捜査は当然、「犯罪を犯していない人物や団体」を常日頃から捜査・監視することから始まります。警察による盗聴や尾行、また密告の奨励が行われるなど、息苦しい監視社会になってしまう恐れがあります。
例えば、あなたが何気なく参加している大人数のLINEグループ。その中で「共謀」とされるようなやりとりがあった場合、あなたがそのメッセージに既読をつけただけで、関係ないあなたも捜査対象にされてしまう恐れがあるのです。

5.現在の国会質疑
そうした危険性に歯止めをかけるべく、現在国会では、政府与党に対して厳しい質疑が行われています。これまで、「一般の人には関係ない」「対象となるのは犯罪集団だけ」そう答弁することで「安全安心な法案」という印象を作ろうとしていた政府でしたが、盛山法務副大臣 一般の方が調査の対象になることは限られる逢坂議員 限られるということは皆無ではないということか 盛山法務副大臣 何事もそうだが皆無ということはない(2017年4月21日 衆議院・法務委員会 盛山法務副大臣)
このように前言を翻し、「一般の人も捜査対象になりうる」と明言しました。

6.テロ対策としての矛盾点〜まとめ
しかも、「テロ対策のため」のはずなのに、今回提案された277の対象犯罪は、テロと全く関係のないものも多く含まれます。キノコ狩りや著作権法違反がテロに繋がる・・・?よくわかりません。
そもそも、テロを未然に防ぐために必要とされる法律はすでに存在しているのに、なぜこんなに不完全な法案を通す必要があるのでしょう。
むしろ、テロ防止のためには空港や港の警備体制の見直しの方が先決。現在、空港や港の警備業務の多くは民間に委託されていますが、これを企業の経営状態に左右されないように国が責任を持って関与するなどより効果的な方法があることが指摘されています。
テロのためと言いながら、テロ対策には関係なく、市民へのリスクだけが増えるとされている共謀罪。
この法案、本当に必要なんでしょうか?

金田大臣、せめてみんなにわかるようになってからにしませんか?



焦点・論点
共謀罪提出に反対声明

「東京五輪のため」は後付け
操作乱用 市民に重大影響

京都大学教授 高山加奈子さん
(しんぶん赤旗)2017年3月5日

 安倍政権は、これまで何度も廃案になっている共謀罪を、「テロ等準備罪」の呼び名のもとに新設する法案を国会に提出しようとしています。どこが問題なのか。「共謀罪法案の提出に反対する刑事法研究者の声明」の呼びかけ人のひとりで、京都大学教授の高山佳奈子さんに聞きました。
(渡辺健)

共謀罪提出に反対声明 高山加奈子

 -安倍首相は、「2020年の東京五輪・パラリンピックを開催するためには、国際組織犯罪防止条約の締結は必要不可欠」で、「テロ等準備罪」(共謀罪)法案はそのためだとしています。

 「東京五輪のため」というのは、言い訳、後付けですね
 私は五輪誘致に必要な法制度を検討する文部科学省のワーキンググループで12年度までの5年間議論しました。10年度から12年度は座長を務めましたが、議論したのはドーピングだけです。5年間の議論で「共謀罪」という言葉は一度も聞いたことがありません。条約締結の話は一切出ていません
 法整備のために別のワーキンググループが設置されたこともありません。
 五輪は文部科学省の所管でした。文部科学省の知らないところで、法務省だけで五輪誘致のために共謀罪が検討されていたということはあり得ません
 国際組織犯罪防止条約の締結に共謀罪が必要だという理屈も成り立ちません
 国連の公式立法ガイドは、参加罪や共謀罪の概念を持っていなかった国が、それらを導入せずに、組織犯罪に対して有効な措置を講じることも条約上認められているとしています。日本の場合は、これまでの組織犯罪対策を強化するような形で対応すればよいということです。
 そもそも国際組織犯罪防止条約は、01年9月11日の米国同時多発テロの前に採択された条約で、国境を越える経済犯罪への対処を主眼としています。「組織的な犯罪集団」の定義も「直接又は間接に金銭的利益その他の物質的利益を得る」目的を要件としています。
 テロ対策の国際条約は9・11テロの前にできたものも、後にできたものもありますが、日本は「爆弾テロ防止条約」「テロ資金供与防止条約」など13の条約すべてを締結し国内法の整備はすでに終わっています

 -共謀罪はどこからみても不要だということですね。市民生活にはどんな影響が。

 「現代版治安維持法」ともいわれますが、一般の人は関係ないと思っていると、とんでもないことになります。また、政府に反対の声をあげなければいいのかという萎縮効果も非常にこわいですね
 政府は共謀罪の対象を限定するから、一般市民は心配ないと説明しますが、その危険性は変わりません。対象は5分類277種類に絞り込んだとの報道もありますが、それでも非常に多い。テロ対策の法律は、もうあるので、何でそんなに多くなるのかまったくわかりません。テロとは関係のないものも含まれています。
 対象をどれだけ「限定」するかではなく、共謀罪の新設そのものが、刑法の体系を変えてしまうきわめて危険なものです。これまでは、既遂とか未遂の段階まで進んだところの処罰が原則です。内心や思想ではなく行為を処罰する行為主義です。準備罪、予備罪も武器、化学兵器など、その危険性に着目した処罰になっていました。ところが、共謀罪は、人が集まって話している内容だけを根拠に処罰できます。危険物が登場する必要がありません
 政府は準備行為を要件にするといっています。準備行為はなんでもいいので、事実上無限定になってしまいます和歌山毒カレー事件は、カレーに毒物が入っていました。毒物の扱いは犯罪ですから処罰できます。では、共謀罪の準備行為とは何か。カレーをつくることになるのでしょうか。カレーをつくっただけでも摘発のターゲットになるということは、話し合っている内容がわからないといけません。通信傍受をやっていないと摘発はできません
 共謀罪で処罰規定を設けた場合は、それを適用するために電子メールを含めた日常の通信傍受は必要だとなるか、ほとんど証拠がないのに摘発するか、あるいは、萎縮効果だけでもいいとなるのか。どうころんでも、市民生活に重大な影響が及びます
 現状でも、盗撮、盗聴など捜査権限の乱用が広く行われています。クラブのダンス営業が罪に問われ、レンタカー代を割り勘にしたら無許可営業の「白夕ク」として摘発されるとかΣ(゚д゚lll)共謀罪ができれば、警察の権限が拡大され、まったく犯罪ではないのに、狙い撃ちしようと思えばできてしまう余地が大きく広がると思います

 -テロ対策というのであれば、何か効果的ですか。

 一番はっきりテロの危険を減らすことができるのは、安保法制(戦争法)をやめることです
 安保法制の強行採決後に、過激派組織が日本人を犠牲者とするテロ行為をし、犯行声明を出しています
 いままでよりもテロの危険が高まったので、こんどは共謀罪、というのではなく、安保法制によってつくられた危険をなくすには、安保法制をなくすことです
 紛争地でボランティア活動をされている人たちは、日本は武力行使をしない国だということで、丸腰で活動できました。それが、日本はアメリカといっしょに武力行使する国だということになれば、攻撃の対象になってしまいます。
 日本は憲法9条をもつ国です。安保法制を廃止し、武力行使をしない国、交渉によって平和的に物事を解決していく国だと内外に示すことこそが大切ではないでしょうか


高山佳奈子参考人【法務委員会】平成29年4月25日

https://youtu.be/k2g21O6IunQ
高山京都大学大学院教授の陳述


【国会ハイライト】
暴かれた共謀罪の正体! 「公権力による犯罪」と「賄賂」などの「組織的経済犯罪」が処罰対象から除外されている!? 京大大学院・高山佳奈子教授が衆院意見陳述で暴露! 2017.4.26
(IWJ)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/375654


テロ対策とウソつくな!いやです!共謀罪


ストップ
共謀罪

あえて「警察の目線」で考える
ジャーナリスト 青木理さん
(しんぶん赤旗)2017年4月22日

あえて「警察の目線」で考える

 かつて警視庁の担当記者として、警備公安部門を長く取材しました。共謀罪の本質は何か。この問いには、あえて「警察の目線」で考えるのが役立ちます。
 従来の刑事司法は、すでに起きた犯罪を処罰対象とするのが基本原則です。しかし共謀罪は、話し合いや準備といった ″起きていない犯罪″を取り締まる。そのためには警察が「怪しい」「危険だ」と目した人たちを日常的に監視する必 要があります。でなければ、″起きてもいない犯罪″を取り締まれるはずがありません

日常的国民監視お墨付き与える

 では″起きていない犯罪″をどう立証するか。今は供述しかなく、冤罪が多発しかねない。だから警察は、″客観的な証拠〃を求め、携帯電話やメール、SNSなどの傍受をもっと強化するよう求めてくるでし ょう。さらには「それでも不十分だ」と密室盗聴の合法化も要求してくる。皮肉を込めて言えば、これが〃真面目″な警察官の発想です。
 つまり共謀罪は、警察による日常的な国民監視にお墨つきを与えるものなのです
 この間、現政権は特定秘密保護法通信傍受法の強化など、捜査当局が恣意的に使える武器を次々と与えています。一番不安なのが、実際にテロなどが起きてしまったときです。社会全体が「テロに屈するな」というエキセントリックな空気に包まれたとき、こういう歯止めのない法律は本領を発揮しかねない。かって治安維持法下で捜査当局が「政府に盾つく」と目した人たちを 次々と逮捕、投獄しました。そうなったときに「これでいいのか」と叫んでも遅い

“権力への恐れ″希薄な安倍政権

 今、巨大与党からは「警察を信用しろ」といった声も出ています。しかし、自衛隊もそうですが、警察は強大な権限と実力、そして情報収集能力も併せ持った治安組織です。政治が適切にコントロールしないと、歯止めを失って暴走しかねない。これは「信用する、しない」の問題ではないのです。
権力者は本来、こうした実力部隊をコントロールする矜持、警戒心が必要です。しかし今の安倍政権は、権力者が本来持っているべき″権力への恐れ〃が希薄です。明らかな政治の劣化です。だからこそ、こんなにも歯止めなき武器を次々と治安機関に与えられるのです。 今、社会が大きく変容する明らかな分水嶺にぼくらは立っています。本質を伝えつづけることの大切さを、ぼくらは諦めてはいけないと思います

聞き手 芦川章子
写真 佐藤光信


木村草太×青木 理「『共謀罪』の趣旨を盛り込んだ組織的犯罪処罰法の改正案について」プラス: 共謀罪法案に賛成ですか、反対ですか?2017.04.21

https://youtu.be/RdnKg_KzSp0


テロ等準備罪


ストップ
共謀罪

国家による全国民監視
戦時法制そのもの

ジャーナリスト 小笠原みどりさん
(しんぶん赤旗)2017年5月12日

 おがさわら みどり
 1970年、横浜市生まれ。ジャーナリスト。朝日新聞社会部記者として盗聴法、住基ネット、監視カメラ問題などを取材。 2004年退社。現在、カナダ・クイーンズ大学大学院博士課程に在籍し、同大学「監視スタディーズ・センター」で監視技術の発達を研究。『スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録』を出版。

国家による全国民監視 戦時法制そのもの_1

 ジャーナリストで監視社会の問題に詳しい小笠原みどりさんに「共謀罪」法案の危険性について聞きました。小笠原さんは、米国家安全保障局(NSA)の元職員のエドワード・スノーデン氏にインタビューし、国家による市民監視の危険を告発しています。
 安倍政権はこれまで3度にわたって廃案になってきた「共謀罪」法案に「テロ等準備罪」と新しいラペルを貼って世論を懐柔しようとしています。しかし実際には、この法案はすべての人々にとって、ますます危険な性格を強めています。
 共謀罪は本来、刑法の基本原則にかかわる問題ですが、現在の北朝鮮をめぐるミサイル危機にみられるように、新安保法制によって米国と日本の共同の軍事行動が新たに始まる中で、戦時法制としての性格を急速にあらわにしています。それは安倍政権が、共謀罪ができればテロが防げるというのとはまったく逆に、共謀罪ができれば日本はますます戦争へと転がり落ちていく、人々は戦争へと突き進む政府をとめることが難しくなる、という意味です
 共謀罪は、日本が盛んに戦争をしていた72年前まで、戦争に反対したり、政府を批判したりした人々を逮捕し、拷問して苦しめた治安維持法との共通性が指摘されています。
 では現在の国家は、人々の考えや会話を把握する能力をどれだけ持っているのか―。
 私は昨年5月、米国防総省の諜報機関である国家安全保障局(NSA)で働いていたエドワード・スノーデン氏にインターネット回線を通じてインタビューしました。スノーデン氏は2013年にNSAが秘密裏に張り巡らせた電子監視システムを内部告発し、世界に衝撃を与えた人物です。スノーデン氏は米空軍横田基地(東京都)で09年から2年間、NSA契約職員として働いていたので、私は日本にとってのNSA問題を聞きました。
 NSAによる監視は、通信会社の協力を得て、世界各地の海底通信ケーブルの陸揚げ地点に監視装置を設け、通過する全情報を自動的にコピーしたり、マイクロソフト、ヤフー、グーグル、フェイスブック、スカイプ、アップル、ユーチューブなどの米インターネット大手9社のサーバーから1日数百万件にのぼる利用者の通信記録を得るなど、多岐にわたります。この個人情報の無差別大量収集の手法は「コレクト・イット・オール」と呼ばれ、米国が始めた「対テロ戦争」のもとで打ち立てられた諜報の新方針です


Five Eyes”による世界中の通信傍受施設

国家による全国民監視 戦時法制そのもの_2

テロ防止には役立たず
権力に抗する声を抑圧


 「対テロ戦争」が「どこにいるかわからない敵」を想定し、疑う理由のある人物に限らず国家にとって全人口が容疑者と見なされ、さらに通憺技術の発展が全人口に対する監視を可能にしました
 日本の市民もNSAに監視されているか。スノーデン氏は「答えは″もちろん″です。なぜならそれがコレクト・イット・オールだから。だれひとり例外なく傍受され、同じバケツに入れられる。それが無差別監視です」と答えました。
 米オンライン紙「インターセプト」は4月24日、スノーデン氏が提供した新たなNSA機密文書について日本のNHKと共同で報じました。注目すべきは、NSAが横田基地やキャンプ・ハンセン(沖縄)に監視拠点を構築するために日本政府が何百億円という資金を提供し、その見返りに、NSAは日本側にスパイ・トレーニングと監視装置を提供してきた、という記録でした

首相批判の発言
個人特定も可能


 「エックスキースコア」と呼ばれるこの監視装置を、スノーデン氏は私に「スパイのグーグル」と語っていました。ブログやフェイスブックはもちろん、メールやチャットなど非公開のネット情報も含めて世界中の人々の通信を対象に、キーワード検索ができるシステムです
 日本でも公開されたオリバー・ストーン監督の映画「スノー・デン」では、NSA調査員が「攻撃」「殺し」「ブッシュ」とキーワードを入力して、大統領への敵対的な表現を検索するシーンがあります。同様に、日本の驚察が日本の首相を批判する発言を洗い出し、個人を特定することもできるわけです
 スノーデン氏は私に「NSAは一種の監視のタイムマシンを創造した」と語りました。国家が人の過去にさかのぼり、犯罪容疑を探し出す能力を手にした。沖縄の反米軍基地運動のリーダー山城博治さんが昨年10月から計5ヵ月も勾留されましたが、3度の逮捕容疑は過去へ過去へとさかのぼっていきました。これは日米監視体制の連携プレーではないか。共謀罪が監視のタイムマシンと「合わせ技」で使われる予兆が、すでに現れているのです

違法な監視行為
追認し合法化へ


 見方を変えれば、共謀罪法案は権力が私たちの知らない間にすでに始めた違法な監視行為を反映し、追認し、合法化する手段といえます
 スノーデン氏は私に、日本で13年に成立した特定秘密保護法は「実は米国がデザインしたものです」と語りました。彼はNSA内の法律の専門家たちが、いかに市民監視を禁じた憲法の守りをかいくぐって日本をNSA監視に組み込むか、そのために日本政府にどう圧力をかけてきたか、を現場で見てきました。秘密保護法によって、NSAと日本政府の違法な監視は公衆の目から隠され、強化しやすくなったのです。15年には盗聴法改定によって、盗聴捜査の対象が大幅に広がりました。共謀罪もこの一連の監視強化の中にあり、法律の形はとっていても、民主主義とは真逆の違法な権力行為を制度化する動きです

社会を不安定化
危険より大きく


 共謀罪によってテロを防ぐことはできません。それは「対テロ戦争」下で、欧米各国が導入した強力な監視システムがテロを防ぐどころか、社会をいっそう不安定化させ、自国を戦場に変えていることを見れば明らかです。米政府ですら、NSA監視がテロを防げなかったことを14年の検証委員会報告で認めています。
 「NSAの電話盗聴プログラムが対テロ捜査の成果に具体的に役立ったケースは1件も発見できなかった」「さらに、新たなテロ計画の発見やテロ攻撃の阻止に盗聴プログラムが直接役立ったケースもひとつも見つからなかった」と。
 こうした公の事実を正面から受けとめれぱ、結論はもはや「監視はテロを防げない」にとどまりません。監視は世界をもっと危険な場所に変えています。共謀罪も日本を危険な場所に変えていく
 テロを実際に止めることができないのに、大量監視プログラムはなぜ存続するのか。スノーデン氏は「テロ対策以外に役立つから」と発言しました。ジャーナリストへの妨害や市民運動の弱体化、世論操作がすでに英字紙で報じられています
 スノーデン氏は「監視はどんな時代でも最終的に、権力に抗する声を押しつぶすために使われていきます。そして反対の声を押しつぶすとき、僕たちは進歩をやめ、未来への扉を閉じるのです」と語りました。共謀罪は戦争に反対する声を封じこめていく。いま共謀罪に反対することは、戦時体制の歯車を止め、未来を取り戻すことでもあるのです
(聞き手中祖寅一)

NO!監視社会

あなたも監視されている~スノーデンの暴露とは

https://youtu.be/A8sM_LafZqM
今月2日に発売された「スノーデン、監視社会の恐怖を語る」。アメリカの監視システムを告発した元CIAの職員エドワード・スノーデンにインタビューした記録である。「国家がすべての個人を監視する」。インターネット時代の監視とはどのようなものか。本の著者で、日本で初めて単独でインタビューしたジャーナリスト小笠原みどりさんに話を伺った。

共謀罪 密告すすめておたがい監視

風に吹かれて

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六月            

どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終わりには一杯の黒ビール
鍬を立てかけ 籠をおき
男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮れは
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人の力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる



茨木のり子





安心して老いる社会を
山田洋次監督に聞く
(しんぶん赤旗)2017年5月24日

 山田洋次監督の映画「家族はつらいよ2」が27日から公開されます。高齢者の自動車運転をめぐるトラブルで始まる、笑いあり涙ありの喜劇から、貧しい高齢者を置き去りにする社会への静かな抗議を感じさせられます。山田監督に聞きました。
(児玉由紀恵)

山田洋次監督に聞く_1

 この映画の主人公は会社を定年退職して年金暮らしの男です。あるとき高校時代の友人に出会いますが、彼は家族を失ってその日暮らしの、いわゆる下流老人でした。2人は狹い飲み屋で懐かしい応援歌を歌ったりするのです。
 高齢者のかかえる不安は僕自身のことであり僕の友人たちに共通の深刻な問題です。介護の状態になって老人の施設に入居するということは酒もたばこも駄目、散歩はもちろん電話も職員を通してでなければかけられないという管理された状態に耐えなければならないようですせっかく払った介護保険は五体満足ならなかなか出してくれないらしいし、あとはうんとお金をためて高級老人ホームに入るしかない。じゃあ金もない身よりもいない年寄りはどうすればいいのかという不安は日本の老人たちをおびえさせます
 この状況では結婚した若者も子どもを産む勇気がなくなり人口は減る一方ではないか。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」ということが憲法25条に明記されています。政府は「共謀罪」を成立させなければオリンピックが開催できないというようなことを言っている。でもそんなことが本当に今大事なのだろうか。安心して老いることがすべての国民に保障されることにこそ全力を挙げてほしい、そのことはこの国にとって、たった2週間のオリンピックよりはるかに、はるかに大事なことだということを僕は老人の一人として力説したいのです

山田洋次監督に聞く_2

観客の心に灯をともす

 山田洋次監督の20年ぶりの喜劇「家族はつらいよ」が公開されたのは、昨年3月。定年退職後の自由を謳歌(おうか)していた平田周造(橋爪功)と妻富子(吉行和子)との熟年離婚をめぐる大騒動に映画館がわきました。
 「家族はつらいよ2」の出演者も、この熟年夫婦と、長男夫婦(西村雅彦夏川結衣)、長女夫婦(林家正蔵中嶋朋子)、次男夫婦(妻夫木聡蒼井優)という元気な顔ぶれです。
 自家用車に傷が絶えず、ついには接触事故まで起こした周造に運転をやめさせたい家族の面々。怒ってどなり返すのは目に見えている。が、誰かが彼に進言しなければ―。導入から思わず笑いがこみあげてきます。
 山田監督がこの8人の俳優と組むのは、「東京家族」(2013年)に始まり3回目。

喜劇に死人が登場する難問

 「『東京家族』を作ったチームと離れがたかったんですね。また一緒にと『家族はつらいよ』を撮っているとき、蒼井優君から変わった葬式の話をきいて、それでまた一つ映画ができるような気がしたのです」
 そのエピソードを盛り込んで紡いだ「2」の物語。周造の高校時代の友人・丸田(小林稔侍)が登場し、老いてなお働きづめの姿に、零落した寄る辺のない老人の孤独を浮き上がらせます。
 その丸田をめぐって平田家で起こる珍騒動。右往左往する家族。
 「喜劇に死人を登場させるのは、難しい問題で悩みましたが、ヒッチコックフランク・キャプラなどの死体が映る喜劇を参考に見たりして、きっと笑ってもらえる作品になるはずだと確信しました」
 わきあがる家族へのいとおしさ。笑ったりしんみりしたりしながら、心に浮かぶのは「生活保護は国民の権利なんだから」というせりふ。自分がだめなのは自分のせいだという丸田に向けられた言葉がさりげなく出てくるのが山田監督作品の味わいです。
 「メッセージのために映画を作るのではないんです。面白い映画を作ること。では面白いとはどういうことか。これはもう、持って生まれた才能としかいいようがない。ああ面白かったと劇場を後にした観客が夜寝るときにふと、この国の老人問題がどうなっているか、自分の老後は?人ごとじゃないな、と真顔になって考えてくれればこんなうれしいことはない。つまり観客の心に灯をともす、とでもいうことかな」

ポロッと出る宝の「せりふ」

 2作続いた「家族はつらいよ」。3作目があるかは「業務秘密」ですが、26年にわたってシリーズ48作続いた「男はつらいよ」という大きな土台の上に成り立った喜劇だと思えます。
 そして監督自身の「素地」。少年時代から落語が好きで、「友だちをよく笑わせた」と言います。
 「渥美清さんに会って、この人を主役にしたらと思うとどんどんイメージがわいたものでした。優れた俳優は、宝みたいに素晴らしいせりふをポロッと言う。〈それを言っちゃあおしまいよ〉というせりふが渥美さんの囗からフッとアドリブで出て、その面白さにびっくりしたものでした。今回の8人も、とても魅力のある俳優です。僕はいい食材を目の前にした料理人みたいで、ラクであり楽しくもあります」
 『男はつらいよ』の時代と大きく異なるのは、映画を作るスタッフが、一作ごとの契約で、フリーの技術者が集結するスタイルです。
 「この国の文化政策に関わることですね。映画だけでなく、芸術文化に携わる人たちがいかに貧しいかということ。日本の文化予算は途上国なみです。そういうことを本当に変えていかなけれぱと思います


それを言っちゃ〜お終いよ

https://youtu.be/3PsHRYJB6NU
男はつらいよ 私の寅さん」より




ズブズブの関係(`・ω・´)

行政ゆがめられた」前文科次官、文書「確実に存在

「総理のご意向」文書 前文科次官が語った

安倍首相、加計学園の役員で報酬も受けていたこと認める。

https://youtu.be/TLc1RJaGUMg







式辞で引用 著作権侵害!?
京大入学式 HPにボブ・ディランさんの歌詞
(東京新聞【こちら特報部】)ニュースの追跡 2017年5月20日

 京都大の山極寿一総長は今春の入学式の式辞で、米国の歌手ボブ・ディランさんの歌詞を紹介し、常識にとらわれない発想の重要性を説いた。その内容をホームページ(HP)に掲載したところ、日本音楽著作権協会(JASRAC)から問い合わせがあった。式辞は著作権侵害なのか―。
(沢田千秋)

式辞で引用 著作権侵害!?

 山極総長は人類学が専門で、ゴリラ研究の第一人者として知られる。入学式では新入生を前に、「私か高校生だった一九六〇年代に流行った歌があります」と話し、ノーベル文学賞を受賞したディランさんの歌「風に吹かれて」の一部を英語と日本語で紹介した。
 「常識にとらわれない発想とは、これまで当たり前と思われてきた考えに疑いを抱いたとき、それに目をそらさず、真実を追究しようとする態度から生まれます。どんな反発があろうと、とっぴな考えと嘲笑されようと、風に舞う答えを、勇気を出してつかみとらねばならないのです
 京大は入学式当日から、式辞をHPに掲載している。今月上旬、JASRACから連絡があったが、「許諾が必要な根拠や使用料について具体的な話を聞いてから検討を始めたい」(京大広報課)として、掲載をやめていない。
 JASRAC広報部に事情を尋ねると、「まだ支払い要求をしたわけではない。許諾が必要なケースなどを説明した」と話した。JASRACの担当者によると、印刷ができるHPに歌詞を掲載すると、公私や目的、分量を問わず、許諾と使用料が必要になるという。ただ、「一網打尽に権利が働くわけではない」らしい。校歌を学校のHPに載せる場合などは「ある程度、自由に使えるようにしている」という。
 使用料はいくらぐらいなのか。日本の楽曲の場合、個人のHPに掲載すると一曲月額百五十円、学校など閲覧者の多いHPは一曲月額二百円。外国の楽曲はより高額で、商用、非商用にかかわらず、HPの閲覧一回ごとに二十円、もしくは月額五千円だという。
 では、京大のHPの式辞の掲載は、著作権使用料が必要なケースなのか。著作権法三二条は、「正当な範囲内」なら許諾なしに「引用」できると定める。
 京大は「ディランさんの名前を出し、引用であることを明記している」。問題ないように思えるが、JASRACは「引用の定義は難しく、究極的には司法判断になる」と慎重だ。
 著作権法に詳しい福井健策弁護士は、引用について「判例も若干分かれ、グリスタル・クリアな基準はない」とした上で、二つの考慮すべき要素を挙げる。
 一つは自分の作品と他人の著作物が紛れないよう明瞭な区分があること。この点で、式辞の文脈は問題ない」
 二つ目は主従関係だ。
 「自分の文章がメインで、他人の著作物が補足程度かどうか。式辞ではディランさんの歌詞はざっと全体の5%程度の量だった。新入生に、自由、自立の難しさをノーベル賞受賞者の歌詞で示し、大学教育の役割につなげている。この歌を使う関連性、必然性も十二分にあり、引用の条件は満たしているのではないか
 許諾の扱いは、今後の京大とJASRACの話し合いに委ねられるが、福井氏は式辞などでの著作権使用に柔軟な運用を求める。
 「この程度で許諾が必要になれば、今後、大事な節目のあいさつで引用する際の制約につながりかねない。入学式は直接の教育現場ではないにしても、式辞が教育目的であることは間違いなく、単なる商用イベントでもない。引用は無制限ではないが、目的に照らして正当性を認めてもよいのではないか

Blowing In The Wind

https://youtu.be/vWwgrjjIMXA
Bob Dylan

”歴史”から目を背けるヤツら (」`o´)」コー!(/`o´)/ラー!

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地球上のプレート

いきなりですが、まずこの動画をぜひとも見ていただきたい(^人^)

47都道府県で震度7
全275・衝撃の地震予測『南海トラフ・首都直下だけじゃない!』

https://youtu.be/bmkxLyw4EkU
政府、各都道府県などが発表したすべての地震予測を集約。プレート境界での地震だけでなく、今まであまり注目されてこなかった日本海の活断層にも着目。その結果、47都道府県すべてで最大震度7の激しい揺れに襲われる可能性が明らかになった。
さらに札幌、首都圏、名古屋、大阪、福岡など大都市を襲う大地震の存在も…近くの断層との連動型など最悪のケースを想定した全275の地震想定。
『あなたの街を襲う大地震』

阪神・淡路大震災から22年、
東日本大震災から6年、
熊本地震から1年
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
001 択捉島沖

002 色丹島沖

003 標津断層帯

004 十勝平野断層帯主部

005 光地園断層

006 十勝沖・根室沖連動型

007 網走沖(北見大和堆)

008 網走沖(紋別構造線)

009 サロベツ断層帯

010 北海道北西沖

011 F03断層

012 F04断層

013 北海道西方沖

014 F08断層

015 留萌沖(走向N193°)

016 留萌沖(走向N225°)

017 当別断層

018 増毛山地東縁断層帯

019 沼田-砂川付近の断層帯

020 富良野断層帯西部

021 富良野断層帯東部

022 石狩低地東縁断層帯主部

023 石狩低地東縁断層帯南部

024 野幌丘陵断層帯

025 月寒背斜に関連する断層

026 西札幌背斜に関連する断層

027 F12断層

028 黒松内低地断層帯

029 北海道南西沖

030 F17断層

031 F17断層

032 函館平野西縁断層帯

033 三陸沖北部

034 折爪断層

035 青森湾西岸断層帯

036 津軽山地西縁断層帯南部

037 津軽山地西縁断層帯北部

038 青森県西方沖(日本海中部)・秋田県沖・山形県沖・新潟県北部沖・佐渡島北方沖連動型

039 能代断層帯

040 花輪東断層帯

041 雫石盆地西縁断層帯

042 北上低地西縁断層帯

043 真昼山地東縁断層帯

044 横手盆地東縁断層帯

045 北由利断層

046 庄内平野東縁断層帯

047 新庄盆地断層帯西部

048 新庄盆地断層帯東部

049 山形盆地断層帯

050 長井盆地西縁断層帯

051 福島盆地西縁断層帯

052 長町-利府線断層帯

053 双葉断層

054 東北地方太平洋沖地震型(三陸沖中部・宮城県沖・三陸沖南部海溝寄り・福島県沖・茨城県沖・三陸沖北部から房総沖の海溝寄りの一部)

055 三陸沖北部から房総沖の海溝寄り

056 関谷断層

057 会津盆地東縁断層帯

058 会津盆地西縁断層帯

059 櫛形山脈断層帯

060 月岡断層帯

061 長岡平野西縁断層帯

06 F40断層

063 F38断層

064 F39断層

065 F42断層

066 F41断層

067 高田平野西縁断層帯

068 高田平野東縁断層帯

069 十日町断層帯西部

070 十日町断層帯東部

071 六日町断層帯

072 片品川左岸断層

073 内ノ籠断層

074 大久保断層

075 太田断層

076 深谷断層帯(関東平野北西縁断層帯)・綾瀬川断層(元荒川断層帯)連動型

077 越生断層

078 立川断層帯

079 相模トラフ(国府津-松田断層帯を含む)
(首都直下地震はプレートの沈み込みに伴ってプレート内で発生するM7前後の地震・相模トラフ巨大地震はプレート境界で発生する地震)

080 慶長地震型(伊豆小笠原海溝)

081 鴨川低地断層帯

082 三浦半島断層群南部

083 三浦半島断層群主部

084 伊勢原断層

085 塩沢断層帯

086 平山-松田北断層帯

087 北伊豆断層帯

088 伊東沖断層

089 稲取断層帯

090 石廊崎断層

091 南海トラフ(東海・東南海・南海・日向灘連動型)(富士川河口断層帯を含む)

092 身延断層

093 曽根丘陵断層帯

094 糸魚川-静岡構造線断層帯

095 長野盆地西縁断層帯(信濃川断層帯)

096 霧訪山-奈良井断層帯

097 境峠・神谷断層帯主部

098 木曽山脈西縁断層帯主部

099 伊那谷断層帯主部

100 伊那谷断層帯南東部

101 清内路峠断層帯

102 屏風山断層帯

103 恵那山-猿投山北断層帯

104 猿投-高浜断層帯

105 加木屋断層帯

106 伊勢湾断層帯主部

107 白子-野間断層

108 布引山地東縁断層帯東部

109 布引山地東縁断層帯西部

110 頓宮断層

111 木津川断層帯

112 鈴鹿西縁断層帯

113 鈴鹿東縁断層帯

114 養老-桑名-四日市断層帯

115 濃尾断層帯主部

116 武儀川断層

117 揖斐川断層帯

118 温見断層

119 長良川上流断層帯

120 佐見断層帯

121 白川断層帯

122 赤河断層帯

123 阿寺断層帯主部

124 猪之鼻断層帯

125 高山断層帯

126 国府断層帯

127 庄川断層帯

128 跡津川断層帯

129 牛首断層帯

130 魚津断層帯

131 呉羽山断層帯

132 砺波平野断層帯東部

133 砺波平野断層帯西部

134 森本・富樫断層帯

135 邑知潟断層帯

136 F45断層

137 F43断層

138 F44断層

139 F46断層

140 F47断層

141 F48断層

142 F49断層

143 F51断層

144 F50断層

145 福井平野東縁断層帯主部

146 福井平野東縁断層帯西部

147 柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯

148 浦底-柳ヶ瀬山断層帯

149 湖北山地断層帯北西部

150 集福寺断層

151 湖北山地断層帯南東部

152 野坂断層帯

153 三方断層帯

154 F53断層

155 花折断層帯

156 琵琶湖西岸断層帯

157 京都盆地-奈良盆地断層帯南部(奈良盆地東縁断層帯)

158 中央構造線断層帯金剛山地東縁区間

159 中央構造線断層帯和泉山脈南縁区間

160 上町断層帯

161 生駒断層帯

162 有馬-高槻断層帯

163 六甲・淡路島断層帯主部

164 大阪湾断層帯

165 先山断層帯

166 中央構造線断層帯紀淡海峡-鳴門海峡区間

167 草谷断層

168 山崎断層帯主部

169 京都西山断層帯

170 三峠断層

171 上林川断層

172 山田断層帯(F54断層を含む)

173 F55断層

174 雨滝-釜戸断層

175 鹿野・吉岡断層

176 岩坪断層

177 倉吉南方の推定断層

178 大立断層・田代峠-布江断層

179 那岐山断層帯

180 鳥取県西部地震断層

181 日南湖断層

182 鎌倉山南方活断層

183 宍道湖南方の断層

184 宍道(鹿島)断層

185 F56断層

186 F57断層

187 F58

188 浜田市沖合

189 大田市西南方の断層

190 浜田市沿岸の断層

191 弥栄断層

192 筒賀断層

193 安田断層

194 宇津戸断層

195 長者ヶ原-芳井断層

196 黒瀬断層

197 安芸灘~伊予灘~豊後水道のプレート内

198 安芸灘断層帯

199 広島湾-岩国沖断層帯

200 日積断層

201 岩国-五日市断層帯

202 佐渡川断層

203 大原湖断層

204 地福断層

205 奈古断層

206 萩北断層

207 渋木断層

208 滝部断層

209 菊川断層帯

210 見島付近西部断層

211 見島北方西部断層

212 厚挟東方断層

213 才ヶ峠断層

214 小郡断層

215 宇部南方沖断層

216 周防灘断層帯秋穂沖断層区間

217 周防灘断層帯主部区間

218 長尾断層帯

219 中央構造線断層帯讃岐山脈南縁-石鎚山脈北縁東部区間

220 中央構造線断層帯石鎚山脈北縁区間(岡村断層)

221 中央構造線断層帯石鎚山脈北縁西部-伊予灘区間

222 別府湾-日出生断層帯

223 大分平野-由布院断層帯

224 野稲岳-万年山断層帯

225 崩平山-亀石山断層帯

226 小倉東断層

227 福智山断層帯

228 西山断層帯

229 宇美断層

230 警固断層帯

231 日向峠-小笠木峠断層帯

232 水縄断層帯

233 佐賀平野北縁断層帯

234 城山南断層

235 楠久断層

236 西葉断層

237 大村-諫早北西付近断層帯

238 雲仙断層群北部

239 雲仙断層群南西部

240 雲仙断層群南東部

241 島原沖断層群

242 布田川断層帯

243 日奈久断層帯・布田川断層帯布田川区間連動型

244 緑川断層帯

245 人吉盆地南縁断層

246 出水断層帯

247 甑断層帯上甑島北東沖区間

248 甑断層帯甑区間

249 市来断層帯甑海峡中央区間

250 市来断層帯市来区間

251 市来断層帯吹上浜西方沖区間

252 鹿児島湾直下の断層

253 種子島東方沖

254 トカラ列島太平洋沖

255 奄美群島太平洋沖北部

256 沖縄本島東方沖・沖縄本島南東沖・八重山諸島南東沖連動型

257 沖縄県北部スラブ内(プレート内部)

258 石川-具志川断層系

259 伊祖断層

260 沖縄本島南部スラブ内(プレート内部)

261 沖縄本島南部断層系

262 沖縄本島北西沖

263 久米島北方沖

264 八重山諸島南東沖・八重山諸島南方沖・八重山諸島南西沖連動型

265 宮古島スラブ内(プレート内部)

266 宮古島断層帯中部

267 宮古島断層帯西部

268 宮古島北方沖

269 多良間島北方沖

270 石垣島北方沖

271 石垣島東方沖地震

272 石垣島スラブ内(プレート内部)

273 西田川-セナイ滝

274 石垣島南方沖

275 与那国島北方沖

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出典:地震調査研究推進本部(地震本部)・内閣府・国土交通省・北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県の各ホームページ

これを見てあなたはどう思いますか?
原発稼働中及び新基準適合した原発と、そして、新基準審査中の原発、これらの近くの震度7が想定された地震・活断層がいくつもあるではないか!(゚д゚)!

地震速報 震度6弱以上(1994~2014)

https://youtu.be/9Oy5ulaWuDs
これだけ、1994年~2014年の間にも震度6弱以上の地震があったのです…(´・_・`)

Earthquakes of magnitude  greater since 1900
Earthquakes of magnitude 8.0 and greater since 1900

危ない全国11原発

原子力マフィア等は東日本大震災での原発事故から何を学んでいるのか!(#゚Д゚)

日米原発利益共同体とは?〜利権に群がるシステムを解明する(ラジオフォーラム#110)

https://youtu.be/QXcbz4vib8E
小出裕章先生:原子力を廃絶させるという、そのために皆さんの力を集めなければいけないのだと思います
http://ameblo.jp/m08068469/theme70-10035679085.html


全電源崩壊は起こりえない


高浜4号機に続いて来月には3号機が!
このままでは再び悲劇が!」北大名誉教授が緊急警鐘
活断層新発見、老朽化、”ゆる試算”の落とし穴…
再稼働が危ない!全国11原発
(女性自身)2017年8月6日号

津波や地震のリスクを過小評価したまま再稼働に突き進む日本の原発。大事故に結びついた”歴史”を国は忘れているようだ。専門家とともに検証する。

再稼働が危ない!全国11原発_1

日本は地震国ですから、世界のどこの国より厳しい規制基準が適用されないといけないはずですが、原発の再稼働を急ぐあまり、国も電力会社もリスクを過小評価している可能性があります
 そう警鐘を鳴らすのは、北海道大学名誉教授で地球環境科学が専門の小野有五さんだ。
 昨年、川内原発1、2号機(鹿児島県)と伊方原発3号機(愛媛県)が再稼働。今年に入り、高浜原発4号機(福井県)が5月17日に再稼働したばかり。6月には高浜3号機、夏には玄海原発3、4号機(佐賀県)と、再稼働ラッシュが続く。
 再稼働するには、原子力規制委員会が、「世界最高水準」と豪語する原発の”新規制基準”の審査に合格することと、立地自治体の合意を得ることが必要だ。
 しかし、審査に合格した原発は、本当に安全なのか。
 というのも、福島第一原発事故の避難者が起こした集団訴訟で今年3月、前橋地裁は、「事故は東電と国が津波対策を怠っていたことにより引き起こされた」として、東電と国に賠償責任を求める判決を下したからだ。冒頭の小野さんの指摘のとおり、事故前と同じように国と電力会社の事故対策に問題があるならば、再び大参事が起きかねない。
 そこで現在再稼働中および再稼働串請中の原発のなかで、最近明らかになってきたリスクとその理由を小野ぎんほか専門家らに挙げてもらい、危険な原発11のリストを作成した(表参照。再稼働ではないが、建設中の大間原発、工事中の東通原発を含む)。
 「それらの原発、のうち、特に憂慮されるのは再稼働申請中の浜岡原発(静岡県)です。日本列島は、世界で唯一。4つのプレート(地球の表面を覆う岩盤)の上に乗っていてプレートの交点にあるのが、浜岡原発なのです。近い将来、高確率で起きるとされている東南海地震の震源域の真上に立っているのですから、世界的に見ても浜岡ほど危険な原発はありません」(小野さん)
 かねてから危険性が指摘されてきた浜岡原発だが、事故による被害は大きい。
日本の上空には、西からの風が吹いているので、浜岡原発で事故が起きたら首都圏は風下になり放射性物質の影響いをかなり受けると予想されます」(小野さん)
 しかし、そんなリスクの高い浜岡原発ですら、現在、安全対策を終え、再稼働に向けた審査が進んでいる
 記者が浜岡原発を訪れると、原発前の海岸に白い砂浜が続き、敷地を囲むように海抜22㍍、長さ1.6㌔の巨大防潮堤が造られていた。安全対策の一環という防潮堤の総工費は3千億円を超えるという。
 「当初、壁の高さは18㍍だったんですが、国が試算した南海トラフ地震による津波の高さが19㍍だったので、あとから4㍍かさ上げしたんです」
 そう話すのは、現地を案内してくれた弁護士の青山雅幸さん。浜岡原発の廃止を求め
る訴訟弁護団の一員だ。
 「浜岡原発は、河川と砂浜だったところに盛り土をして造られたので地盤自体が弱い。巨大防潮堤を造っても、巨大地震による”揺れ”や津波の圧力で地盤が浸食されたら、倒れてしまう可能性も高いと専門家は指摘しています。近くに新たな活断層と思われる断層も見つかっています

試算の1.5倍の津波がくる可能性も

 青山さんは海に浮かぶ灯台のよラなものを指さして、こう続けた。
「あれは、取水塔です。津波で倒壊したり、津波で流されてきた船がぶつかったり、土砂が詰まったりしただけでも、取水塔から水を送れなくなる可能性があります
 原子炉を冷やすには水が必須だが、浜岡原発は遠浅の海に面しており、日本の原発では唯一専用の港がなく、岸壁がないので原発の真下に取水口がつくれない。そのため、沖合600㍍のところに取水塔を設置して、海底トンネルから原発構内の取水槽に海水を引き、原子炉を冷やしている。
 「国の解析だと、あの取水塔は、21㍍の波高まで耐えられるそうですが、それを超える波が来る可能性も考えられています。中部電力は、『5つある取水塔のうち、ひとつでも機能していれば、海水を確保できる』として安全性を強調していますが、すべての取水塔がダメージを受けたらどうするのでしょうか」(青山さん)      卜
 命綱である取水塔が、地震や津波で機能不全になれば、福島第一原発のように炉心が損傷して大事故につながる。
 浜岡原発に到来する津波の高さを、国は19㍍と試算している。だが、前出の小野さんは、「津波の高さは、地震の際、海底の活断層の勣く角度が想定と少し違っただけでも大きく変わるとわかってきた」と指摘したうえで、こう続ける。「私の地元、北海道の泊原発の場合、北海道電力は津波の高さを12・63㍍と試算していますが、国土交通省の試算は14・1㍍。北海道庁の試算では原発構内で7.6㍍ですが、泊村の違う場所では最大で19・3㍍。場所によっては3倍近くの高さになるんです」
 こうした試算の違いは、海底の活断層の動きを、どう評価するかで変わってくる。
津波の予測は、本当はプラスマイナス2倍で考えないといけない。浜岡原発の場合は厳しく評価をしているはずだが、それでも、試算の1.5倍の28・5㍍くらいの津波がくる可能性は否定できません」(小野さん)
 となると、海抜22メートルの巨大防潮堤も役に立たない。

再稼働が危ない!全国11原発_2

海底の活断層はこのように巨大津波リスク要因のひとつなのだが、その実態は少しずつ解明されつつある。
最近も原発近くの海底に、活断層があるとわかった原発があります。東通原発と建設中の大間原発(ともに青森県)、泊原発です」(小野さん)
 海底の活断層は目で見て確認ができないため。音波探査といって、船から海底に向かって震動を与え、その反射の状態を画像化して確かめる。
「'07年にマグニチュード6.8を記録した新潟県中越沖地震が起きましたが、あの地震の前から、変動地形学者らは、音波探査によって、海底の深いところに必ず活断層があると指摘していました
 音波探査で画像に写る地層が大きくたわんでいたら、海底の深いところに活断層がある可能性が高いという。小野さんはこう語る。
「新潟沖では″地層のたわみ”が見られたので、学者たちは海底の活断層の存在を示唆していたのですが、東電は『音波探査で断層が見えていないから活断層はない』と言い張っていました。再稼働容認派の学者は、『目に見えないものを”ある”というのは非科学的』とまで言った。地震が起きるまで認めないのです」(σ゚д゚)σ
 柏崎刈羽原発の例を見ても、近くの海底に活断層があるという3つの原発は要注意だ。
 小野さんは再稼働されたばかりの高浜原発(福井県)についても問題をこう指摘する。
高浜原発のある日本海側は、太平洋側と違って海底の活断層が海岸のすぐ近くにあるので、地震が起きてから津波が来るまでの想定時間が4~5分ぐらいだといわれています。これでは避難する時間もありません。加えて若狭湾は、海岸線が複雑に入り組んでいるので、局所的に大きな津波が来る可能性もあります
 日本海側で起きた地震では、'93年の北海道南西沖地震で、奥尻島に最大高30㍍の津波が押し寄せた。人口3千人弱の島だが、死者・行方不明者が230人も出ている。
 高浜原発は、原発から30㌔圈内に約18万人が住んでいるが、近くに大飯、美浜、敦賀などの原発が乱立。複合災害になれば大惨事は免れない。再稼働を控える1、2号機は事故リスクが高まる、稼働から40年を超えた老朽原発だ

ヨーロッパでは避難計画作成も義務化

 「高浜原発の隣にある大飯原発も問題です。基準地震動(地震によって原子力発電所の周辺で起きると想定されるもっとも大きな揺れ)が過小評価されている可能性があるからです」(小野さん)
 原子力規制委員会の委員長代理も務めていた地震学者の島崎邦彦氏が、「大飯原発の基準地震動は、過小評価の可能性がある。実際は想定を超える」として、計算式の見直しを求めたのに、原子力規制委員会は、「過小評価ではない」として認めていないのだ
津波と同じで、現実に最大の揺れが起きないと国も電力会社も基準を改めません。3・11以前は、どの原発の基準地震動も450ガル(揺れの強
さを表す単位)
程度だったのに、'07年の新潟県中越沖地震で最大2千58ガルが記録されたとたん、新潟の柏崎刈羽原発だけは基準地震動か2千300ガルに引き上げられました。本来は、地震が起きる前にリスクを最大限に見積もって備えないといけないのに、国も電力会社も平均値をとって過小評価したがるのです

 再稼働の申請のもとになる”ゆる試算”に疑問を呈するのは、小野さんだけではない。
米国原子力プラントメーカー・ゼネラルエレクトリック社の元技術者だった佐藤暁さんも、こう批判する。
原子力規制委員会の新規制基準が”世界最高水準”だなんてウソです。地震や津波の想定も、(前出の小野さんが指摘したように)試算が甘いうえに、事故が起きたら、結局、対策は″人”頼みなんです
 佐藤さんによると、3・11後、各電力会社は地震・津波対策を強化してきた。しかし、ヨーロッパの対策に比べるとまだ甘い部分が多いという。
 日本では3・11後も、地震・津波が原発を襲った場合、現場の作業員が非常用電源車を動かしたり、ポンプをつないだりと、人が走り回って対応することになっているという。
「地震で道路が寸断されたり、原発構内で火災が発生したりして、人が動けなくなったら、対処できません。現在の規制基準では、複合災害が起きた場合の対処は示されていない。ヨーロッパでは、非常用電源や冷却装置をはじめとする安全を守る設備の中枢を耐震対策の完璧なビルに移して遠隔操作できるようにするなど、過酷事故が起きないように二重三重の備えをしている国もあります」(佐藤さん)
 それでも万が一、過酷事故に発展した場合は、最終防護対策として、原発の規制基準に避難計画作成を義務づけているという。日本の場合、避難計画は自治体まかせで規制基準には入っていない
 今回の取材で生じた疑問点を原于刀規制委員会にしめ切り3日前に送ったが、期限までに回答はなかった。
 事故が起きれば被ばくのリスクに加え、避難や補償問題で人間関係は壊れ、心身共に傷つく原子力災害。
 福島第一原発の廃炉費用が現時点で21兆円に膨らむなどコストも莫大だ。事故の教訓を生かせないまま、再稼働を進めていいのだろうか。



日本の原発は「地震付き原発」

石橋克彦 私の考え
http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html

原発の間近に活断層

2011.05.23 参議院 行政監視委員会
 原発事故と行政監視システムの在り方

https://youtu.be/p-kfc6o8OPE
参考人 石橋克彦(神戸大学名誉教授)

女性の敵 / アベ政権倒したい!(`・ω・´)

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ちゃぶ台返し女子アクション

準強姦訴え 実名と素顔で会見 詩織さん
「弱い被害者像 変える」
(東京新聞【こちら特報部】)ニュースの追跡 2017年6月1日

 安倍晋三首相を長く取材してきた有名ジャーナリストによる準強姦(ごうかん)被害を訴える女性が異例の素顔、実名公表での記者会見に踏み切った。何か彼女を突き動かしたのか。
(木村留美)

「弱い被害者像 変える」

称賛の声「勇気に敬意」

 五月二十九日、東京・霞が関の司法記者クラブ。ジャーナリストの詩織さん(二八)は時折声を詰まらせながらも、真っすぐにカメラを見据え続けた。
 「レイプの被害に遭ったことで、性犯罪の被害者を取り巻く法的・社会的状況が、被害者にとってどれほど不利に働くものか痛感したそういう状況を少しでも変えたい
 有名ジャーナリストとは、安倍政権の舞台裏をつづった「総理」などの著書がある元TBSワシントン支局長の山口敬之氏。会見によると、二〇一五年四月、ジャーナリストを志していた詩織さんは、面識のあった山口氏から誘われ、都内の飲食店二軒で一緒に酒を飲んだ。二軒目の店でめまいに襲われ、トイレに立ったところで記憶が途絶えた。目を覚ますとホテルで暴行を受けていた。詩織さんは「これまでに酔って記憶をなくしたことはなかった」と主張する
 詩織さんは同月末、警察に準強姦容疑で告訴状を提出。警視庁は六月、山口氏の逮捕状をとったが執行されることはなく、八月に書類送検。東京地検が昨年七月、嫌疑不十分で不起訴とした。詩織さんは、これを不服として検察審査会に審査を申し立てた。その足で記者会見に臨んだのだ。
 家族に反対されて姓は伏せたものの、顔と名前を出した理由を「被害者らしく弱い存在でなければならないという状況に疑問を感じる。名前を出すことに抵抗がなかったといえばウソになるが、『被害者の女性』と呼ばれるのが嫌たった
と説明した。
 対する山口氏は自身のフェイスブックで「法に触れることは一切していない」とコメントしている(ーー゛)
 詩織さんの行動をどう受けとめるべきか。
 ネット上では「負けずに頑張って」と励ます声が相次ぐ一方で、「(会見時に)胸元が開いたシャツを着てる」「女性も落ち度がある」などとバッシングする書き込みも散見される。性犯罪被害に詳しい太田啓子弁護士は「事実であればひどい犯罪」と前置きした上で、「性犯罪の被害者が顔と名前を出すのはほとんど聞いたことがない。女性側を中傷する意見かおるが、社会全体で被害者を守っていくという世論をつくり、女性が声を上げやすい環境をつくっていくことが大切だ」と強調する。
 折しも、性犯罪を厳罰化する刑法改正案が今国会に提出されている。同じ法務省所管の「共謀罪」法案の審議が優先され、たなざらし状態だ。改正を国会議員らに働き掛けてきた「ちゃぶ台返し女子アクション」共同発起人の鎌田華乃子氏は「次への一歩にしたい」
と早期成立を促すものの。「改正案では、詩織さんのように、顔見知りで、明確な暴行や脅迫がなく強姦が行われる事例には対応できない。最終的には現行の刑法の強姦罪にある『暴行又は脅迫を用いて』とされている要件を『同意に基づかず』と変更しなくてはならない」と注文する。
 そして鎌田さんも詩織さんにエールを送る。「誰にも言えずに抱えてきた多くの被害者の思いを代弁することにもなる。性犯罪被害者の中には自殺してしまうほど心にダメージを受ける人もいる。勇気ある行動に敬意を表したい


NEWS23 2017年6月2日

http://dai.ly/x5ov5dl
16:05~TBS元記者の操作経緯 野党が検証求める




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STOP!共謀罪
アベ壊憲

(全国商工会新聞)2017年5月22日・6月5日

国民総監視の社会に
ジャーナリスト 斎藤貴男さん
国民総監視の社会に

 共謀罪の恐ろしさは、私たちの日々の会話のすべてが罪の対象にされることにある。実際にどう運用されるかは警察の腹次第だ。
 「サラリーマンが居酒屋で嫌味な上司を殴る相談をしても逮捕されるかも」という反対派の仮説は、しばしば嘲笑にさらされる。「そんなはずがない」というのだが、果たしてそうか。いささか荒唐無稽な想定が成立してしまうこと自体が問題ではないのか
 警察はこれまで以上に国民の一挙手一投足の監視に勤しむだろう。気に入らないクループの会合に片つ端からスパイを送り込む。盗聴はやりたい放題。私たち自身も仲間同士を信じられない疑心暗鬼に陥る。おっと、昨今の風潮に照らせば、そんな事態になる前に、権力には誰も盾突かず、代わりに自分より弱そうな存在を見つけては差別して気を紛らせるゲス野郎だらけの世の中になるのが先か
 もちろん街中に張り巡らされつつある監視カメラ網や、近い将来にこれと連動する顔認証や音声認証などの技術、スマホのGPS機能、”マイナンバー”と呼ばれるスティグマ(奴隷の刻印)番号等々、既存の監視ツールとの一体化も必然だ。共謀罪を共謀罪だけの問題と捉えるべきではない
 共謀罪とは要するに、警察およびそれを動かす政権に全権を委ね、神様の地位を与えることなのである。現実になれば安倍政権の企み通り、日本国憲法は実質的な意味を失い、基本的人権も国民主権も無効化される。人間が人間である限り、この愚劣極まりない企みを、断じて許してはならないと考える

アベ政権倒したい!
作家・タレント 室井佑月(ゆずき)さん
アベ政権倒したい!

 アタシは国のリーダーって、弱者のことを一番に考える人だと思っています。でも、安倍さんはそうじゃない。
’集団的自衛権、森友疑惑丶共謀罪…。国会のやり取りでも、野党や国民の疑問や意見にきちんと答えようとしない。自分のやりたいことを邪魔する人は排除しようという姿勢でしょう野蛮。品性や知性を感じられません
 北朝鮮の問題だって、戦争を回避するために力を尽くすのが政治家なのに、危機をあおるだけ戦争になったら、多くの人が死んじやう。どの国の子どもだって理不尽に殺されたら、アタシは涙が出る。あの人は、そんなことに心が回らないのね
 そんな安倍内閣がたくらんでいるのが自由を抑えこむ共謀罪。「一般人は対象じゃない」なんて言っているけど、きっと使いたくなる。だって歴代内閣が禁止してきた集団的自衛権行使を容認する安保法制を国会で強行採決したんだから。
 憲法を軽んじていながら、2020年のオリンピックまでに変えるって言ってる。やり方がずるいし、「自分が変えたい」「とにかく変えたい」ということを考えているんじやないかしら。
 国民のことはそっちのけの首相の下で、憲法を変えるのは大反対です
 だからアタシはどうしたらアベ政権を倒せるかを考えています。ちょつとぐらい押されてもそれは負けじゃない。
 大事なのは、言わなければならないことを言い続け、そして最後までたたかうこと。そうしたら、絶対、負けないと、思うよ


大竹まこと×室井佑月:スノーデン氏から見た共謀罪法案

https://youtu.be/79Q_XfqYBOY

全国防諜週間

金子勝:安倍政権をめぐる国内メディアの報道は北朝鮮中央放送

https://youtu.be/nug6b_utKYE


安倍政権はやっぱり共謀罪を治安維持法にするつもりだ! 金田法相が「治安維持法は適法」と明言、処罰対象も次々拡大
(リテラ)2017.06.06
http://lite-ra.com/2017/06/post-3223.html

 先週、「平成の治安維持法」と呼ばれる共謀罪法案が参議院で審議入りした。懸念されるのは、濫用によって一般市民が取り締まりの対象になることだ。

 政府はこれまで処罰対象を「組織的犯罪集団」に限ると説明してきた。しかし、これは嘘八百で、一般人も対象となりうることが国会答弁で明白になっている

 6月1日の参院法務委員会では、法務省の林眞琴刑事局長が「構成員でない者についてもテロ等準備罪の計画の主体になりうる」と答え、対象を「組織的犯罪集団」の構成員に限るという要件は完全に崩れた。しかも見逃せないのは、同委員会で金田勝年法相が「組織的犯罪集団の構成員ではないが、組織的犯罪集団と関わり合いがある周辺者」という概念を新たにもち出し、「処罰されることもありうる」などと明言したことだ

 言うまでもなく「周辺者」なる概念は曖昧で、いくらでも恣意的解釈が働く。たとえば、米軍基地反対運動に組織的犯罪集団とみなす者がひとりでもいれば、他の参加者を全員、その周辺者としてしょっぴくことができるというわけだ。

 まさに、処罰範囲の拡大解釈によって、党派性なく反戦運動に参加した一般市民まで対象とし、国民の思想と生活を弾圧した治安維持法の再現である

 しかし、驚いたことに、安倍政権はそもそも、治安維持法を悪いものとはとらえてないことが明らかになった。金田法相は、2日の衆院法務委員会で、共産党の畑野君枝議員から治安維持法の認識を問われ、「適法だった」「謝罪の必要はない」と言い切ったのである。

治安維持法は当時、適法に制定されたものでありますので、同法違反の罪に関わります拘留・拘禁は適法でありまして、または同法違反の罪に関わります刑の執行も適法に構成された裁判所によって言い渡された有罪判決に基づいて適法に行われたものであって、違法があったとは認められません。したがって、治安維持法違反の罪に関わる拘留もしくは拘禁または刑の執行により生じた損害を賠償すべき理由はなく、謝罪及び実態調査の必要もない

 この大臣は過去への反省がまったくないのだ。そもそも治安維持法は、制定された1925年には「国体の変革」(天皇制から共和制への意向など)と「私有財産制度の否認」を目的とした結社を取り締まる法律で、念頭にあったのは共産主義や社会主義の運動だったが、適用範囲の拡大を繰り返して、共産主義とは無関係の市民まで弾圧するようなった経緯がある

金田法相が「適法」と評価した治安維持法の実態

 たとえば、1928年の法改正では、最高刑を死刑とする厳罰化とともに「目的遂行罪」が設けられた。これによって、共産主義運動などに資すると見なされればあらゆる行為が処罰の対象となり、30年代前半には検挙者数が激増した。なお、この改正と前後する共産主義者の一斉検挙(3・15事件)の際などの激しい暴行については、本サイトでも以前、小林多喜二の小説を紹介しながら取り上げている。

【“現代の治安維持法”共謀罪が審議入り! 権力批判しただけで逮捕虐殺された小林多喜二の悲劇が再び現実に!】

 そうして日本共産党(とその目的に関連すると見なされた組織)を壊滅した治安維持法は、戦争へ突き進む政体とともに、さらなる運用の変貌をみせる。反戦・民主主義運動を新たな“敵”として創出し、これを取り締まったのだ。表現の自由の大家として知られる法学者の故・奥平康弘東京大学名誉教授は、30年代後半における治安維持法の「拡大解釈」についてこう記している。

第一は、反ファシズム・統一戦線とのかかわりのある組織と運動への治安維持法の適用である。当局はこのばあい、反ファシズム・統一戦線というのは、コミンテルンの命令するものであるから、すなわち日本共産党の活動の一貫であると強調する。けれども、当時の実情にてらしても、またのちの歴史からみればますます明らかに、日本の反ファシズム・統一戦線なるものは──もしそう称しうるものがあったとすれば──日本共産党の活動でもないし、等を支援する目的の活動でもなかった。市民的自由をまもり、民主主義を擁護しようとする試みであった〉(『治安維持法小史』岩波書店)

 奥平氏は〈反ファシズム・統一戦線への治安維持法の適用は、このゆえに、同法が民主主義・自由主義へ適用されたことを意味するものにほかならなかった〉と続けている。天皇制の護持と私有財産否認の思想の壊滅を目的とし始まった治安維持法は、一般市民によるごく自然な反戦・民主主義運動の弾圧に利用されたのだ

 さらに労働組合はもちろんのこと、右翼団体や宗教団体、司法関係者、役人、あるいは学者、編集者、芸術家なども次々と検挙されるなど、適用範囲は底が抜けた状態になる。41年の改正(いわゆる新治安維持法)では悪名高き予防拘禁制度が生まれた。これは2年の期間が設けられていたが、実際には無期にわたる拘禁を容易に科すことのできるものだった

 ようするに、金田法相はこうした拡大的解釈・適用によって極めて深刻な思想弾圧や人権侵害をもたらした治安維持法を「当時は適法だった」の一言で済ませようとしたのである。民主主義国家の法務大臣としての資格が皆無と言わざるを得ないが、さらに強調しておかねばならないのは、この治安維持法ですら、政府は成立当初は“一般市民が対象になることはあり得ない”と説明していたという事実である

治安維持法制定当時の法相も「一般人には及ばない」と

 実際、1925年3月、当時の小川平吉司法相は貴族院で「無辜の市民まで及ぼすというごときことのないように十分研究考慮いたしました」と述べている(朝日新聞3月15日付)。

 また治安維持法は、その前年に廃案となった過激社会運動取締法案(1922年)と異なり、すべての犯罪は「目的罪」であり、「国体若ハ政体ヲ変革シ又ハ私有財産制度ヲ否認スルコトヲ目的トシテ」為される行為に処罰を限定するのであって、警察の権限濫用は大幅に抑えることができると説明された(平岡秀夫、海渡雄一・共著『新共謀罪の恐怖』緑風出版)。

 まさに、この間の共謀罪法案の説明で、安倍首相が「一般の方々がテロ等準備罪の捜査の対象になることはない。テロ等準備罪は犯罪の主体を組織的犯罪集団に限定している」(5月8日衆院予算委)などと強弁し続けてきたのと酷似していると言わざるをえない。

 しかも前述したように、その「一般人は対象にならない」との政府説明は、すでに明確な破綻をみせている。実際、金田法相は5月29日の参院本会議でも一般の市民運動が対象になりうると暴露していた。

環境保護や人権保護を標榜していても、それが隠れみので、結びつきの基本的な目的が重大な犯罪を実行することにある団体と認められる場合は処罰されうる

 こうした「隠れみの」や「周辺者」という曖昧性、あるいは「認められる」という恣意的解釈が示すものこそ、共謀罪が「現代の治安維持法」たりうる証明に他なるまい。絶対に廃案とする。それ以外に歴史を繰り返さぬ手立てはないのだ

(編集部)


亡霊復活…やっぱり出てきた(; ・`д・´)

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アベ政治を許さない


自民、改憲で9条など4項目議論
幹部初会合、検討本格化
(共同通信)2017年6月6日 11:116
https://this.kiji.is/244643652042735618
 自民党憲法改正推進本部(本部長・保岡興治元法相)は6日、党本部で幹部会合を開き、改憲項目について、9条への自衛隊明記のほか、高等教育を含む教育無償化、緊急事態条項、参院選「合区」の解消を中心に議論を進める方針を決めた。保岡氏は「遅くとも年内をめどに衆参両院の憲法審査会に提案できる党の具体案をまとめる」と表明。今後、改憲案策定へ向けた党内検討を本格化させる。

 安倍晋三首相(党総裁)が9条1、2項を維持した上で自衛隊を明記する改憲案を提案したのを踏まえ、幹部会合を20人規模に強化。この日は態勢拡充後の初会合となった。


「緊急事態条項」
とワイマール憲法が生んだ独裁の教訓


https://youtu.be/6bk4AVGioj0
「緊急事態条項」とワイマール憲法が生んだ独裁の教訓
http://www.asahi-net.or.jp/~ar5t-kym/20160318tvasahins2.pdf
 第2次世界大戦前、最も民主的と言われていたドイツのワイマール憲法の元で、20世紀最悪の独裁者ナチスヒトラーが生まれた。しかしその教訓は他人事ではない。麻生副総理が「ナチスに学んだらどうかね」と言っていた。
$私にとって人間的なもので無縁なものはない
冗談じゃなく、ナチスが独裁を確立していった歴史を連想させる事態が、今日本でおきている
。ヒトラーは国家緊急権で自由を廃止し野党の息の根を止めた。この当時最も民主的な憲法でまさか独裁者が誕生するなど思いもしなかった。
 「自民党憲法改正草案の緊急事態条項」は、ワイマール憲法48条「国家緊急権」を思い起こさせる。内閣の1人の人間に利用される危険性があり、とても問題だ。

①国家が緊急事態に陥った場合に、大統領が、公共の安全と秩序、これを回復するために、必要な措置を取ることができる。大統領が、なんと、一時的には何でもできちゃう、という条文だったわけです。
大統領が公共の安全と秩序これを回復するために必
この条文が、実は、ヒトラーに独裁の道を、ついに開かせてしまった。 じゃあなんで、そもそも、この条文が入っていたのかといいますと、憲法を当時作った人たちが、国民の普通選挙による議会制民主主義というものを、実はまだ、完全には信用していなかったんです。 国民の男女平等選挙による議会というのは、初めてのことですから、言ってみれば、憲法を作ろうとしていた人たちが、まさにこのぎっしり詰まったソーセージのように、疑いをぎっしり詰め込んでいた、ということなんです。 庶民は全く信用されていなかった、ということなんです。 でも、ヒトラー以前には、この条文は、実は何回も使われていたんです。 議会が紛糾して、全く動かなくなる。さぁどうしよう、法律を通さなきゃいけないという時には、何回もこれは使われていた。 しかしヒトラーは、完全にこれを悪用した、ということなんです。

②演説が得意だったヒトラーというのは、反感を買う言葉を、人受けする言葉に換えるのがうまかった。 例えば、独裁を「決断できる政治」、戦争の準備を「平和と安全の確保」といった具合だ。 平和を愛するとともに、勇敢な国民になってほしい。この国を、軟弱ではなく、強靭な国にしたいのだ。この道以外にない
この道しかない
1933年、念願の首相に任命されたヒトラーは、議会で多数を取るために、すぐに議会を解散しました。 そして、選挙に向けて、互いに利用し合う関係にあった、当時のヒンデンブルク大統領を動かした。 共産党が、全国ストを呼びかけていた。それを見るや、国家緊急権を発動させたんです。集会と、言論の自由を制限。 政府批判を行う政党の集会やデモ、出版を、ことごとく禁止した。そして、それからおよそ3週間経って、また立て続けに、国家緊急権を発動します。 有名な、ベルリンの国会議事堂が放火される、という事件が起こった。
ベルリンの国会議事堂が放火される
一説では、ナチの自作自演だという話もありますが、ヒトラーは、この放火事件を、共産党の国家転覆の陰謀として、またも国家緊急権を使ったわけです。 今度は、あらゆる基本的人権を停止した。司法手続き無しで、逮捕もできるようにしてしまった。野党はもはや、自由な活動はできなくなりました。

③ヒトラーの腹心、ヘルマン・ゲーリングも、その手法を語っている。
ヘルマン・ゲーリング_1
国民は、指導者たちの意のままになる。 それは簡単なことで、自分たちが外国から攻撃されている、と説明するだけでいい。
ヘルマン・ゲーリング_2
平和主義者に対しては、愛国心がなく、国家を危険にさらす人々だと、批判すればいいだけのことだ。この方法は、どこの国でも、同じように通用する


当時のドイツの政情は、左翼勢力右翼勢力の対立が激しくなって、各地で暴動や反乱が繰り返されていた。非常に不安定だった。そんな中で、ヒトラーの国家緊急権行使を後押しをしたのは、〝保守陣営と、そして財界〟でした
国家緊急権行使を後押し保守陣営とそして財界
財界も、何もナチのことは好きじゃあなかったけれども、何よりも、共産勢力の盛り上がりを怖がっていた。

 最後に、ワイマール憲法研究の権威であるドライアー教授に、日本の緊急事態条項について、それを見ていただきました。
 ワイマール憲法に詳しいイエナ大学ミハエル・ドライアー教授:この内容は、ワイマール憲法48条(国家緊急権)を思い起こさせます。
 民主主義の基本は『法の支配』で、『人の支配』ではありません。人の支配は、性善説が前提となっているが、良い人ばかりでは無い。民主主義の創設者たちは、人に懐疑的です。常に、権力の悪用に、不安を抱いているのです。権力者は、いつの時代でも、常にさらなる権力を求めるものです。
 日本は、あのような災害(東日本大震災)にも対処しており、なぜ今、この緊急事態条項を入れる必要が、あるのでしょうか。
なぜ今この緊急事態条項を入れる必要があるのでし


ナチスの手口に学べというのか!志位和夫




「国内最悪」の内部被ばく (△゚;;≡;゚△゚)

茨城の原子力機構で「国内最悪」の内部被ばく

https://youtu.be/_sKwWfgA_oA

原子力機構・大洗センター作業員被ばく
作業手順に疑問
(しんぶん赤旗)2017年6月8日
 日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で放射性物質の点検作業中に作業員ら5人が放射性物質プルトニウム239などで被ばくした事故。専門家は作業手順がどうだったのか、疑問を呈しています。

原子力機構・大洗センター作業員被ばく








道理引っ込む「菅(すが)話法」
(東京新聞【こちら特報部】)2017年6月3日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017060302000161.html
 「全く問題がない」「承知していない」-。菅義偉(すがよしひで)官房長官の常套句(じょうとうく)だ。森友学園、加計学園を舞台とした政権の疑惑が晴れぬ中、使用頻度も増えている。表情を変えない応答は一見「鉄壁」に映るが、論理の破綻が透けて見える。政府は国民から適正な行政の執行を委ねられている。官房長官は国民への説明責任を負っているが、「無理が通れば、道理が引っ込む」言葉が繰り返されている。
(安藤恭子、白名正和)

道理引っ込む「菅話法」_1

責任の放棄 疑惑数々「承知せず」

森友学園 パナマ文書は議論の拒否

 「承知していません」「承知していませんから、政府の立場でコメントすることじゃない」
 六月一日午前十一時二十分過ぎ。首相官邸での定例記者会見。菅義偉は学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画で、内閣官房参与だった木曽功が、前川喜平・前文部科学省事務次官に「計画を早く進めて」と要請したとされる報道について、こう繰り返した。
 政府は、国民から負託されて行政を運営している。政府を代表し、説明する役職である以上「承知していない」ではなく、認めるか、否定するか、分からねば調べると答えるのが筋だ
 まして、案件は内閣官房参与という「身内」が関わった内容だ。説明責任の放棄と見なされても仕方がない。だが、こうした光景は現政権で日常化している。
 加計学園疑惑では当初、内閣府が文科省へ「総理の意向」を伝えたという文書が注目された。菅氏は「全く怪文書みたいな文書」と一蹴。だが、前川前次官が「文書は実在する」と爆弾発言をした。これに対し、菅氏は「文科相が文書はないと申し上げている」。説明責任を質されても「文科相の下で調査をして、文書はない。それに尽きる」と繰り返した
 元共同通信政治記者で、四人の官房長官番を経験した政治ジャーナリストの野上忠興氏は「菅氏は『問題ない』などと繰り返すばかりで、国民の理解を得ようという思いが感じられない。官房長官は政権の大番頭。国民が政権にまつわる疑念を抱く問題については、言葉を尽くし、応じる誠実さが必要と思うが」と話す。
 「承知していない」「批判に当たらない」「全く問題ない」。菅氏の常套句は常に一方通行だ。民主政治の根幹である議論や対話を受け入れようとしない
 学校法人「森友学園」への国有地売却問題でも、籠池泰典・前理事長が財務省職員との会話の音声データを公表したが、菅氏は「詳細に承知しておりません」。首相夫人の安倍昭恵が、小学校の名誉校長として名を連ねていたことも「コメントは差し控えたい」。
 陸上自衛隊の南スーダン派遣でも、PKO参加5原則に抵触する事態が生じたが、「当たらない。法的な戦闘は生じていない。全く問題ない」。租税逃れを暴露した「パナマ文書」への対応についても「詳細は承知していない。調査は考えていない」と断言した。
 菅氏が当事者となったケースもある。二〇一六年十月、参院予算委で菅が政治資金パーティーで白紙の領収書を受け取り、事務所で金額を記入していたと追及された。菅氏は「パーティー主催者の了解の下にやっている。法律上の問題はない」とし、水増しなどがないかの証明を求められても「主催者側の了解がある」と繰り返した。

道理引っ込む「菅話法」_2

法治の軽視 統幕長発言「問題ない」

反則の連続 人格攻撃 職権乱用や陰謀論も

 菅氏の発言からは説明責任の放棄ばかりか、法の軽視も透けて見える。最近の例では、自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長が先月の記者会見で、憲法に自衛隊を明記する安倍首相の改憲案を問われ、「一自衛官としてありがたい」と発言した問題への対応だ
 自衛隊法の政治的行為の制限に抵触するか否かを尋ねられた菅氏は「個人の見解であるという形で述べたことで、全く問題があるとは思わない」と擁護した。
 だが、衆院憲法審査会で大平喜信氏(共産)は「憲法尊重擁護義務に反し、文民統制の原則を侵す」として、河野氏の罷免を要求。これに対し、自民党の中谷元・前防衛相は「自衛官も国民であり、言論の自由がある」と反論したが、自衛官の政治的行為をめぐる処分には前例がある
 沖縄返還を控えた一九七二年の「反戦自衛官」事件がそれだ。自衛官六人が防衛庁前で制服を着て、自衛隊の沖縄派遣中止などを訴えた。懲戒免職処分を受けた二人が最高裁まで争ったが、「隊員の表現の自由に対し必要で合理的な制限を加えることは、憲法が許容している」と九五年に敗訴が確定した。これに照らせば、「問題あり」だ。
 加計学園での前川証言への攻撃も、組織の不正を告発した人を守る公益通報者保護法と相反する。この法の対象には、公務員も含まれる。制度の精神からすれば、公務員OBである前川氏は当然、保護されるべきはずなのだが、首相までもが現職中に告発しなかったのは不可解と証言の否定に躍起になっている(´・д・`)
 菅氏の発言を丹念に追うと、最近では表情の裏に隠れた「乱れ」も透ける。
 加計学園問題では、証言した前川氏に対し、「天下りを隠ぺいした文科省の事務方の責任者として、地位に恋々としがみついた」「教育行政の最高責任者がそうした店(出会い系バー)に出入りし(女性に)小遣いを渡すようなことは到底考えられない」と論点ずらしを図ったが、これは的外れな人格攻撃だった
 ちなみに菅氏は一四年、当時の宮沢洋一経済産業相が、政治資金でSMバー代を支出していたことが発覚した際には「本人は行っていないということだ」と問題視しなかった。
 獣医学部新設計画が「民主党政権で格上げされた」とも言及。だが、これは国家戦略特区を利用し、学園側に政府が便宜を図ったのではないか、という問題の本質を外している。
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題をめぐっては、昨年八月、基地問題と沖縄の振興予算が「政府として総合的に推進していくという意味合いにおいて、リンクしている」と予算削減をにおわせた。予算で民意をねじ伏せようとする「職権乱用」という批判が高まった
 共謀罪法案をめぐっても、ケナタッチ国連特別報告者が政府へ懸念を伝える書簡を送れば、「不適切だ」とすぐに抗議。「手続きが極めて不公正。何か背景があるのではと思わざるを得ない」と、ネット並みの陰謀論までにじませた
 × × ×
 政治評論家の森田実氏は「友達に税金を使い、利益供与するような政治に疑念が強まっている。それなのに、政府のスポークスマンである菅さんは知らぬ存ぜぬ、異論のシャットアウトばかり。力ずくで乗り切ろうとしている」と語る。
 菅氏への権力集中が背景にあるという見方もある。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、その力を「一四年の内閣人事局新設で霞が関の幹部人事を握り、自民党内でも副大臣以下のポストを左右できる」とみる。
 森田氏は「政権を守りたい一心だろうが、権力者が道理をかなぐり捨てて、個人批判を始め、国民に説明する誠実さを失ったら、終わりだ」と警告した。

道理引っ込む「菅話法」_デスクメモ

菅 問題ない

職場で使える❓【菅語】入門
週刊プレイボーイ2015年11月30日号
菅語 入門_1

 そもそも「菅語」とは何か❓
 その発見のきっかけから想田先生に語ってもらおう。
「ある日、菅さんが記者会見でいつものように『その指摘はまったく当たらない』って答えているのを見ていて、突然ひらめいたんですね。
ああ、この人、よくこのセリフを使うけれど、これって無敵だなと。一見、答えているように見えて実は何も答えないまま、相手の質問や批判を無料化しちゃうんだって。



 僕は普段ツイッターなどでいわゆる『ネトウヨ』の人たちにからまれることが多いものですから、彼らからくる『クソリプ』(糞のようなリプライ)に、実験的に『そのような批判はまったく当たらない』と、菅さんと同じ言葉で答えてみた。そしたらこれが想像以上に効果的で、ネトウヨが簡単に撃退できちゃうんですね。一種の『全能感』『快感』を味わいましたよ。



 「『菅語』というのは、ひと言で言うと、本来、他者とのコミュニケーションの道具である『言葉』を使って、逆にコミュニケーションを遮断するのが特徴です。
一見、相手と受け答えをしているように見えるけど、絶対に議論の土俵に上がりません『その指摘は当たらない』と断言することで、勝負を避ける。戦わないいんだから、負けるわけがない。

菅語 入門_2

人の話を、
「聞かない」人、
「聞けない」人


 「今の日本には人の話を聞かない人が増えています。安倍首相や菅さん、橋下さんなどはその典型ですが、それは別に政治の世界に限ったことではありません」と指摘するのは『他人の意見を聞かない人』(角川新書)の著者、精神科医で京都大学非常勤講師の片田珠美氏だ。
 「菅官房長官と同じように、一応、答えているフリをしながら、実際には他人の意見を聞かない人が急激に増えていて、そのなかには人の話を『聞かない』人と『聞けない人』の2種類がいます。
 菅さんや橋下さんは「聞かない人」です。彼らはそうすることで自分にメリットがあることを自覚している。
 一方の安倍さんは、自分のいやなこと、都合の悪いことは生理的に聞きたくないという『聞けない人』でしょう。
 そうした人が増えている理由は、ひと言で言えば保身です。自分の身や立場を守りたいという自己愛がとても強い。さらにこうした人は、コミュニケーションを通じて自分の価値観と他人の価値観がぶつかるとき、自分が傷つくのを過度に恐れる傾向があります。でも、自分の意見が通らないのは我慢できないの
で、人の意見を受け入れられない。
 2014年の衆議院選で選挙速報番組に出演した安倍首相が自分の言いたいことだけ言って、耳の痛い質問が投げつけられるとイヤホンを外したのは象徴的でした。あれがまさに「聞けない人」の行動。自覚的な「聞かない人」と比べると、より重症だと思いますね」(片田氏)
 また片田氏は、「他人の意見を聞かない人」に日々接している人や社会への悪影響についても次のように心配する。
 「ひとつは、人々や社会が「もう何を言っでもムダだ……」という強い無力感にとらわれてしまうということ。もうひとつは、自分たちも同一化して「それならもう、自分だって人の話なんて聞かない」と考えてしまうことです。そうした諦めはコミュニケーションの死を意味します」(片田氏)
 前出の想田氏も同じような危惧を抱いている。
 「先ほど『菅語は無敵』と言いましたけど、コミュニケーションを遮断する『菅語』って、実は民主主義にとっては非常に有害。『禁断の麻薬』なんです。安保法案に関する国会審議にしても、衆参両院でそれぞれ100時間以上審議したことになっているけれど、現実には議論などほとんどなかった。アリバイなんですね
 そういう麻薬を権力者が乱用しているということに、まずは気づくことが大事。僕が遊び半分で始めた「菅語」がそのきっかけになればと思います」(想田氏)
 ちなみに、一見「無敵」に思える菅語だが、仮に質問や批判がはね返されても、諦めずに理詰めで、第2、第3の矢を粘り強く放ち続ければ、打ち破れないはずはない。「その指摘は当たらない」と言われたら、「その指摘は当たらないという主張には合理性がない」と、こっちが切り返せばいいだけなんだからさ。



任命責任はまさにないのか?と言われたのでありま



安倍政権の国連報告者攻撃
海外「驚くべき対応」
事務総長発言までねじ曲げ

(しんぶん赤旗)2017年6月7日

安倍政権の国連報告者攻撃

 国連人権理事会の特別報告者からの書簡に対し、猛烈に抗議する安倍政権の姿勢が波紋を広げています。特に「共謀罪」法案をめぐって、ジョセフ・ケナタッチ報告者が安倍晋三首相に提出した「プライバシーの権利」に関する書簡(5月18日付)に対し、「個人の資格であり、国連の立場を反映するものではない」(22日、菅義偉官房長官)として一私人のように扱い、攻撃しています。「驚くべき対応だ」仏紙ル・モンド、5月
27日付)
との反応も海外から出ています。
 ケナタッチ氏は「共謀罪」法案について、「プライバシーに関する権利と表現の自由に過度な制限がされる可能性がある」と指摘。性急に法案成立を目指すことは、広範な国民的議論を不当に制限するとの懸念を示した上で、政府に対して
▽「共謀罪」法案の審議状況▽国際人権法の規範および基準との整合性▽市民社会の代表者が意見を述べる機会の有無-などを質問しています
 これに対し、日本政府が5月18日に公表した政府見解では、「明らかにバランスを欠いており、不適切と言わざるを得ない」と強く抗議しました。

  国連が任命

 そもそも特別報告者の役割とは何か。
 「決してプライベートや私人としての役割ではない。国連の人権理事会から付託事項が与えられ、調査や情報収集の権限やマンデート(任務)がある。国内の法律や慣行の評価を行い、必要ならば政府に質問し、懸念を表明する」。安倍政権下での報道・表現の自由についての調査報告をまとめているデービッド・ケイ特別報告者が2日、都内での記者会見で厳し
く指摘しました。
 少なくとも1980年代以降、国運人権委員会(当時)は、人権問題について、テーマや国・地域ごとに特別報告者や1~5人の作業部会を設置して、調査報告を行うようになりました。特別報告者は、国連人権理事会の任命を受ける公的な立場です。公正・中立の立場で調査報告をする必要があるからこそ、独立した個人の資格で活動しています。
 日本政府は昨年、国運人権理事会の理事国に当選。「自発的誓約」として、「特別報告者との有意義かつ建設的な対話の実現のため、今後もしっかりと協力していく」と表明しています今回の対応は国際公約に反する上に、特別墾に者の立場や任務についての無知をさらしました
 さらに外務省は、国連のグテレス事務総長がケナタッチ氏の書簡について「必ずしも国連の総意を反映したものではない」と発表しました。しかし、これは同氏の発言をねじ曲げて伝えており、実際には「特別報告者は、独立した立場で国連人権理事会に直接報告る専門家だ」(国連報道官発表)と述べています

 回答はせず

 前出の政府見解では、ケナタッチ氏の質問に対して日本政府として速やかに御説明する用意がある」と述べる一方、いまだに回答していません。国会会期末が迫る中、安倍政権は「共謀罪」法案の強行採決を狙っています。国内外から噴き出す懸念や反対の声に耳を傾けるべきです
(吉本博美)


国連特別報告 政府が猛反発
重なる「リットン調査団」対応

強硬あおるネット世論
(東京新聞【こちら特報部】)2017年6月7日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017060702000125.html
 政府は国連特別報告者の秘密保護法、共謀罪法案などへの懸念に猛反発している。これと満州事変後、国際連盟(当時)が派遣した「リットン調査団」報告への政府の抗議を重ねる見方が広がっている。当時、世論は連盟への抗議を後押ししたが、今日はネットの書き込みが政府擁護の空気に影響している。だが、書き込みは世論を代表しているのか。海外との認識の溝を広げる一因にもなっていないか。
(池田悌一、白名正和)

国連特別報告 政府が猛反発_1

「内政干渉だ」擁護する声

 国連特別報告者二人による指摘は政府の反発の激しさに反し、穏当だった。
 共謀罪法案についてのジョセフ・ケナタッチ氏の書簡は「森林法や文化財保護法など、テロと関係ない犯罪も対象になり得る」と指摘。「国際組織犯罪防止条約の締結に必要」という政府の立法趣旨にも、適切性などで疑問を呈した。
 「十分な国民的議論の促進が損なわれている」という主張も、各種世論調査に沿った内容といえる。
 言論と表現の自由に関するデービッド・ケイ氏の報告は、メディアの独立性の危うさについて言及した。
 特定秘密保護法が記者を萎縮させかねないとし「開示しても処罰されない例外規定が必要」と提案。政府が放送局を規制する放送法四条については「メディアの自由と独立に不当な制約を課しかねない」と批判、条文の廃止を勧告した。
 さらに、ケイ氏の報告書は十二日の国連人権理事会で議論されたうえ、決議される。政府のいう個人レベルでの非難ではない
 にもかかわらず、政府はタナタッチ氏の書簡に「何か背景があるのでは」、ケイ氏の報告書にも「政府の立場が十分に反映されていない」と反発するなど、強硬な姿勢を崩していない。
 この対応を「非常識」と批判する見方は少なくないが、逆に擁護する声もインターネット上では多い。
 ツイッターでは「国連特別報告者はウソ報告の常習犯」「内政干渉だ。政府は毅然と対処すべきだ」といった書き込みが相次いだ。(ーー゛)
 国際社会の常識的な指摘と政府の反発、それを支持する世論という構造。この状態を戦前の日本の国際連盟脱退前夜になぞらえる見方が相次いでいる。
 一九三二年の満州国(中国東北部)建国について、連盟が派遣したリツトン調査団は8本の主張を全面的には認めず、満州国の存在を認めなかった。連盟は三三年二月に特別総会を開いて、満州地域からの日本軍撤退勧告を可決。松岡洋右全権大使が退場し、政府は連盟脱退を正式表明した。
 帝京大の筒井清忠教授(日本近現代史)は「当時の政府上層部は連盟を脱退せず、勧告を受け流す『頬かむり論』で一致していた。ところが、国民は政府の発表を信じ、満州建国の問題点が中国側にあると信じていた。当時のメディアもその論調をあおり、『連盟の勧告はけしからん』という世論が爆発的に高まった。それに上層部も抗しきれなくなった」と解説する。
 日本に戻った松岡氏を巨万の群衆が歓迎した。当時の国民新聞(東京新聞の前身)には「我等の松岡全権帰る晴れの帝都入り駅頭興奮・歓喜のうづ」と見出しが躍っている。
 「日本の孤立は連盟脱退によって深まった。日本の転換点の一つだったが、世論は大騒ぎで歓迎した

国連特別報告 政府が猛反発_2

書き込み実は少数派
「炎上」参加わずか1%
目立つ「1人が何度も」


 戦前と現在では、情報の環境が違う。しかし、世論に政治が左右されるという本質はそう変わらない。
 現在は世論にネットの書き込みが少なからずの影響を与えている。だが、書き込みが果たして民意を代表しているのだろうか
 ニュースサイトなどを分析することで、ネット世論を研究している立教大の木村忠正教授(ネットワーク社会論)は「ネット上でのコメントは、一部の人が大量に作り出す場合が多い。それらのコメントは、他のネットユーザーがコピペ(コピーアンドペトスト)を繰り返すことによって拡散し、実態よりも膨らんで見えやすい」と語る。
 木村教授は十六~六十九歳のネット利用者千百人を調査。それによると、政治的な志向はリベラル派が24%だったのに対し、保守派は三倍近くの68%。ネットに書き込む人は「強い情動を持つ保守派」が主流で、リベラル派は少なかった
 背景として「非マイノリティーポリティクス」を指摘する。十分に利益を享受していないと感じるマジョリティー(多数派)が、少数派の人権に配慮する政策(マイノリティーポリティクス)にいら立って書き込む傾向があるという。ネット上で攻撃的な意見が殺到する現象(炎上)も一握りの利用者が起こしているという報告がある。国際大グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一講師(計量経済学)が約二万人を対象に実施した共同調査では、炎上時の書き込みに参加した経験がある人は1%ほどだった。書き込んだ回数も一~三回が六~七割を占め、わずか3%の人が五十一回以上書き込んでいた。
 山口講師は「炎上は、ごく一部の人が繰り返し書き込んでいるのが実態だ」とみる。ネット世論と現実の民意には距離がある。しかし、同時にネットを主たる情報源とする人びとに与える影響は小さくない
 さらに政治家も影響を受けやすい。首相が使っている「印象操作」「ブーメラン」などはネット界で多用される用語。加計学園疑惑での新聞報道を「言論テロ」と批判した劇作家の投稿には首相のフェイスブックのページから「いいね」のボタンが押されていた。

国内と世界視点の溝深まる

 今回の国連の特別報告者に対する政府の反応には、海外メディアからも批判の声が上かっている。先月二十七日付の仏ルモンド紙(電子版)は「驚くべき反応だ。日本は他のことについては、国際法の順守をこれまで強く訴えてきていたからだ」と論評した。
 英タイムズ紙(同)も先月二十四日付の「国連が日本の共謀罪を非難」と題した記事で「戦前の『思想警察』が抑圧した時代を再来させる共謀罪を巡り、安倍政権は国連の専門家と論争になっている」と報じた。
 ニュースサイト編集者の中川淳一郎氏は「書き込みに熱心な右派には世界的に自国ファーストが支持されているという思いがある。特別報告者を巡る海外報道も『左翼メディアが騒いでいるだけ』と高をくくっているのでは」とみる。
 そうした書き込みと現政権の関係については「自民党はネット分析に力を入れている。首相を支持するネトウヨ(ネット右翼)が好みそうなことを言っておけば、支持率も落ち込まないだろうと考えているのではないか」と推察する。
 ネットの書き込みは大半が国境を越えない。それゆえ、それが世論に影響するほど、海外の視点と国内世論の溝は深まっていく
 中川氏は「書き込みとは無縁な人が社会の多数派。ネットの利用者は、そのことを常に意識しておくことが大切だ」と強調した。

国連特別報告 政府が猛反発_デスクメモ


民主主義が殺されかかっている!(`・ω・´)

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拡散希望
アピール WP7 No.125J
2017年6月10日
世界平和アピール七人委員会
武者小路公秀 土山秀夫 大石芳野 小沼通二 池内了 池辺晋一郎 髙村薫
国会が死にかけている
「共謀罪」法案についての政府の説明が、まさしく嘘と不正確さで固められている事実を通して、この政権が「共謀罪」法で何をしようとしているのかが見えてくる。この政権はまさしく国会を殺し、自由と多様性を殺し、メディアを殺し、民主主義を殺そうとしているのである。




恐るべき監視社会はもう始まっている
何度も言うが、この政権に共謀罪を持たせたら「後戻り」はできなくなる
一般人の監視体制が本質なのだ。対象は組織的犯罪集団というペテン答弁で平成の治安維持法が強行採決という民主主義の分水嶺
官邸のアイヒマンらがやっていること
(日刊ゲンダイ)2017年6月12日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207198
官邸のアイヒマンらがやっていること_1

 加計学園の獣医学部新設をめぐる「総理のご意向文書」の報道からおよそ1カ月。文科省がようやく再調査を決めた。
「怪文書だ」「出所不明だ」「信憑性がない」などと難癖をつけ、臭いモノに蓋をしようとする安倍官邸を追い込んだのは、文書の存在を認めた前文科事務次官の前川喜平氏の告発だ。森友学園にはじまる一連の疑惑で浮き彫りになったのが、アベ友だけが甘い汁を吸うことができる露骨な利権構図。それに、公権力による監視体制だ
 前川氏の動きを察知した官邸は、天下り問題での辞任を引き合いに「あいつは(官邸に)恨みを持っている」などと悪評を流し、シンクロするように読売新聞が出会い系バー通いを報じた。その背後に見え隠れするのが、“官邸のアイヒマン”の異名を持つ北村滋内閣情報官と、実質的に内閣人事局を取り仕切る杉田和博官房副長官の存在だ。北村氏は一貫して警備・公安畑を歩んだ警察庁キャリアで、公安警察時代の上司が杉田氏なのである。獣医学部の新設を認めるかどうかで文科省と内閣府が綱引きをやっていた2016年9月、事務方トップだった前川氏に出会い系バー通いを厳重注意したのが杉田氏だった。官邸の「目と耳」といわれる内閣情報調査室(内調)と公安警察から吸い上げた極めて個人的な情報を脅しに使ったのだ。

官邸のアイヒマンらがやっていること_2

カメラ500万台の見張り

 公安の内情に詳しいジャーナリストの青木理氏は言う。
警視庁公安部の捜査対象はテロ組織や過激派にとどまりません。平時から中央省庁幹部、次官・局長クラス、問題を起こしそうな官僚や重要案件の担当者の身辺情報を集めている。それに、内調は公安の“官邸出先機関”のようなもの。彼らから前川氏の出会い系バー通いの情報が上がっていても不思議ではありません
 こうした監視の目にさらされるのは、危険思想の持ち主や権力に近い霞が関住人だけだと思ったら大間違いだ。一般市民だって30年以上も前から動向をチェックされている。1987年に導入されたNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)、02年に東京・歌舞伎町に設置されたのを機に急速に増殖した監視カメラ。駅やコンビニなどの防犯カメラを加えれば、その数は500万台を超えるという。犯罪捜査に活用されているとか、犯罪抑止につながるとかいわれているが、具体的な運用方法は明らかにされていない

米国が提供した“スパイのグーグル”の恐るべき検索力

 米政府による凄まじい個人情報収集の実態を暴露した元CIA職員のエドワード・スノーデン氏に単独インタビューをした元朝日新聞記者の小笠原みどり氏は、著書「スノーデン、監視社会の恐怖を語る」(毎日新聞出版)でこう書いている。
2002年2月、警視庁は新宿・歌舞伎町に監視カメラ50台を設置した。私は警視庁記者クラブを通じて新宿署のモニタールーム取材を申し込んだが、断られた。理由に驚いた。「通行人のプライバシーを侵害する恐れがあるから」。プライバシーをのぞきこんでいる張本人たちがのたまうのだ。「盗人猛々しい」という言葉が口をついて出そうになった。モニタールームでなにが観察され、なにが記録されているかは、だれも検証することができない。これが民主警察、科学捜査だろうか。警視庁は秘密がまさに力の源泉であることをよく知っている
 小笠原氏に改めて話を聞いた。
政府はすでに市民を監視するさまざまな手段を手にしています。NSA(米国家安全保障局)が開発した“スパイのグーグル”と呼ばれる監視システム『エックスキースコア』が日本に渡っているという情報もある。スノーデン氏がNSAから持ち出した機密文書の一部が4月下旬に公開されて分かったのですが、電子メールやフェイスブックへの書き込みはもちろん、ネットを介したあらゆる情報を収集できる恐ろしいツールなのです。例えば〈ブッシュ〉〈攻撃〉でキーワード検索をかけると、そうした単語を使用した人物の情報を世界中から洗い出すことができますし、特定の人物の名前を入力して調べることもできる。映画『スノーデン』でスノーデン氏本人が語っているのですが、NSA時代に1人の標的の全通話相手を監視するように指示され、さらにその相手の通話先も監視したところ、最初の標的から3人先には監視対象が総勢250万人に膨れ上がったそうです。危険人物かどうかの選別には、個人のコミュニケーション履歴を分析する必要があるという理屈からです。米政府のこのやり方は、国民の内心チェックを合法化する共謀罪法案の性格と非常に似ています。この話を聞いて、一般人が共謀罪の対象にならないと信じる人がどれほどいるでしょうか

「違法団体に限定されない」

 共謀罪法案の今国会成立を焦る安倍政権は、捜査対象は組織的犯罪集団に限られるとお題目のように繰り返すが、共謀罪の核心は一般市民の監視なのだ。終盤国会での審議でも、それがますますハッキリしてきた。先月8日の衆院予算委で金田法相は「テロリズム集団、暴力団、薬物密売組織など、違法行為を目的とする団体に限られる」と断言していたが、8日の参院法務委では「限定されるものではない」と軌道修正。さらに、法務省の林真琴刑事局長は「組織的犯罪集団の構成員でない者であってもテロ等準備罪の主体とはなり得る」と踏み込んだ。
 前出の青木理氏もこう言う。
共謀罪法案の成立を許せば、権力の監視対象は際限なく広がっていきます。お上にまったく盾突かない、政権に無害無臭な人だからといって無関係ではいられなくなる。捜査側が監視対象の身辺情報を収集する過程で交友関係を洗い出し、周辺人物にまで幅広く網を掛ける可能性は否定できません
 安倍首相は法案の目的に東京五輪開催に伴うテロ対策と、「パレルモ条約」(国際組織犯罪防止条約)の締結を挙げていた。にもかかわらず、当初の法案に「テロ」の文言はゼロ。「パレルモ条約」にいたっては、条約に精通する米ノースイースタン大教授のニコス・バッサス教授から「テロのようなイデオロギーに由来する犯罪に対応する目的では作られていない」と喝破されている。繰り返してきたペテン答弁は完全に崩れている。
 安倍政権は秘密保護法で都合の悪い事実を隠蔽。盗聴法で監視体制を確立し、共謀罪で国民の内心まで統制しようとしている。こんな政権に共謀罪を持たせたら、生かすも殺すも胸三寸で決められてしまう。後戻りはできなくなる
 聖学院大教授の石川裕一郎氏(憲法)は言う。
希代の悪法と呼ばれる治安維持法は2度の改正で処罰の範囲が拡大し、社会の隅々にまで網が広げられました。00年施行の通信傍受法(盗聴法)は16年の改正で一気に対象が増え、運用要件も緩和された。平成の治安維持法といえる共謀罪も同じ道をたどり、なし崩しで政府の都合のいい運用に書き換えられかねない。法案を通してしまったら一巻の終わりです
 この国の民主主義は分水嶺に立たされている。


映画『スノーデン』 予告編

https://youtu.be/tTriKtywz-U

「個人情報収集手法明らかに」

https://youtu.be/YOHXeRiXFQA


ミルグラム実験
第二次世界大戦でユダヤ人を強制収容所で大量虐殺したとされている「アドルフ・アイヒマン」を裁判にかけた結果、アイヒマンの人間像は決して人格異常者などではなく、真摯に「職務」に励む一介の平凡で小心な公務員であることが判る。アメリカのイェール大学の心理学者、スタンリー・ミルグラムがどうしてアイヒマンのような平凡な人物が大量虐殺を実行したのかを突き止める為に行った実験。
ミルグラム実験の結果のまとめ
ミルグラム実験の結果まとめ

風を読む~”支配と服従”~

https://youtu.be/EkOEiWxNmNs



STOP!共謀罪
アベ壊憲

民主主義のため抗する
ジャーナリスト 青木理さん
(全国商工会新聞)2017年6月12日
民主主義のため抗する 青木理

 一般市民は共謀罪の捜査や監視対象にならないと政府は強弁する。だが、一般市民とはどのような人ぴとを指すのか。
 所属する組織に逆らわず、ひたすら従順に仕事をこなす人。政府に疑問など抱かず、政治や社会のありように無関心で、デモや集会などには決して参加しない人。これらがおそらく政府の言う一般市民
 だが、所属組織の不正が許せず、苦悩の末に内部告発したらどうか。政府の政策に疑問を抱き、デモや集会で声を上げたらどうか。彼ら詁妥ちは、果たして一般市民か。
 つい先ごろ、政府の詭弁に反旗を翻した元官僚がいた。彼はいかがわしい店に通っていたと御用メディアに報じられヽひどい人格攻撃を受けた。情報源はおそらく官邸であり、このような情報を把握したのは多分警察。
 また、米軍基地反対運動に取り組む市民団体のリーダーは微罪で警察に検挙され、健康を害しているのに150日以上も拘留された。いずれも一般市民扱いを受けていない
 いや、これは特殊な事例だと言うなかれ
 では、所属組織に不正があった時、黙って見過ごすのか。巨大公共事業を近隣に押しつけられ、それが不当でも唯々諾々と従うのか
 私は見過ごしたくない。黙つてあきらめず、可能な限り抗いたい。それこそが市民本来の姿であり、民主主義社会を発展させる。
 「共謀罪」がこうした社会基盤をぷち壊しかねない点に最大の問題はあると私は思う




2017.06.11「共謀罪に反対する緊急渋谷街宣」: 西谷 修さん (安全保障関連法に反対する学者の会・立教大学特任教授)

https://youtu.be/LT5ujv0WXik

2017.06.11「共謀罪に反対する緊急渋谷街宣」: 森 ゆうこ 参議院議員 (自由党)

https://youtu.be/OgxsISowMgw

2017.06.11「共謀罪に反対する緊急渋谷街宣」: 小池 晃 参議院議員 (共産党)

https://youtu.be/DDJXiTc0E8A

2017.06.11「共謀罪に反対する緊急渋谷街宣」: 佐藤 学さん (安全保障関連法に反対する学者の会・学習院大学教授)

https://youtu.be/X00xd6Kb3cs

2017.06.11「共謀罪に反対する緊急渋谷街宣」: 中野晃一さん (安全保障関連法に反対する学者の会・上智大学教授)

https://youtu.be/Rg7dRZNdZfk


私は嫌である! (゚д゚)/

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「共謀罪」成立 東京新聞号外

「共謀罪」、強行採決。

https://youtu.be/G9kQz8udjvg


一言いいたい

 「歴史は繰り返す」と人は言う。しかし、人間が作る社会の歴史は単純な繰り返しではない。微視的現象としてはよく似ている事象も、巨視的にはより次元の高い高度な内容になっている。
 治安維持法が成立した1925年と共謀罪が成立した2017年では歴史の発展、社会的技術的科学的発展が格段に違う。現在のもっとも大きい重要な点は戦後70年に及ぶ民主主義の経験である。
 私たちの歴史的認識は戦後民主主義の経験を無かったものにできるのか?
 認識というものは事物が鏡に映るような単純で受動的な反映ではなくて、実践によって本質をを明らかにする。そして、歴史的な実践によって絶えず豊かにされていく能動的で発展的な過程である。認識が対象である実在と一致する場合を真理というのである。しかし、認識は歴史的で社会的な諸条件によって制約を受けるため、歴史の発展とともにより深く、より全面的な真理の認識へと発展するのである。
 現在の政治の中枢を握っているとされる日本会議を中心とする諸勢力はこのことを理解していない。
 人間における心理的現象は主体が外界に対する意識的で変革的な実践を行いながら、外界の事物や事象のの本質を自らの中で屈折して反映する過程である。
 憲政史上最悪な安倍政権の本質を利害関係にないほとんどの有権者が見抜いた時、歴史的な制裁を受けるのは必然だと確信したい。
 
 西谷修氏は共謀罪が成立したあと廃棄されるのは次の終戦の時になると語ったが、私たちはその破滅的な時を座して待つしかないのか?
 私は嫌である!
 安倍内閣を打倒することだけでは極めて不十分である。自民・公明その他、非立憲的諸勢力を少数派に追い込み、立憲勢力が国会で多数を占めて、特定秘密保護法や戦争法、共謀罪、その他など違憲立法を廃棄しなければいけない。さらに、政治のあり方を歪める、小選挙区制の廃止、企業・団体献金の禁止、政党助成金を廃止させなくてはいけない。



共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」
(リテラ)2017.06.15
http://lite-ra.com/2017/06/post-3245.html



「がんばろう」

https://youtu.be/enb15Bzyt3o



ナチスの手口に学んだらどうかね

ヒトラーと類似化していると言われる安倍晋三


Als die Nazis die Kommunisten holten..
彼らが最初共産主義者を攻撃したとき

「その建物(死体焼却炉)の前に1本の木が立っていて、そこに白く塗った板がかけてあり、黒い字で何やら書いてありました。

Konzentrationslager Dachau
Baracke X

この板は、ダッハウで生き残り、最後にアメリカ兵によって発見・救出された囚人たちの、いわば最後の挨拶のようなものだったのです。つまり、彼らが、先に死んでいった仲間のために書いた挨拶です。こう読めました。
『1933年から 1945年までの間に、23万8765名の人々がここで焼かれた』。

KZ Dachau

それを読んだとき、妻が失神しそうになってわたしの腕に中に沈み、ガタガタ震えているのにわたしは気がつきました。わたしは彼女を支えてやらなければなりませんでしたが、同時に冷雨のようなものがわたしの背すじを走るのを覚えました。妻が気分が悪くなったのは、25万人近くという数字を読んだためだと思います。この数字は、わたしにはどうということはなかった。

Konzentrationslager Dachau

 わたしはもう知っていましたから。その時わたしを冷たく戦慄させたものはいくらか別のこと、つまり『1933年から 1945年まで』という2つの数字だったのです。…1937年の 7月 1日から 1945年の半ばまでは、わたしにはアリバイがあります(注・その間彼は捕えられていた)。しかし、そこには『1933年から』と書いてある。…1937年の半ばから、戦争の終わりまでは、お前にはなるほどアリバイがある。だが、お前は問われているのだ。『1933年から 37年の 7月まで、お前はどこにいたのか?』と。そしてわたしは、この問からもう逃れることはできませんでした。1933年には、わたしは自由な人間だったのです…

歓声を上げる解放されたダッハウ強制収容所の囚人
アメリカ軍に歓声を上げる解放されたダッハウ強制収容所の囚人

ナチスがコミュニストを弾圧したとき、私はとても不安だった。が、コミュニストではなかったから、何の行動も私は行わなかった。その次、ナチスはソシアリストを弾圧した。私はソシアリストではないので、何の抗議もしなかった。それから、ナチスは学生・新聞・ユダヤ人と順次弾圧の輪を広げて行き、その度に私の不安は増大した。が、それでも私は行動しなかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧して来た。そして私は牧師だった。が、もうその時はすべてがあまりにも遅すぎた。


ナチスに責任を押しつけるだけでは十分ではない。教会も自らの罪を告白しなければなりません。もし教会が、本当に信仰に生きるキリスト者から成り立っていたならば、ナチスはあれほどの不正を行うことができたでしょうか…

マルティン・ニーメラー
Else and Martin Niemöller in 1961
Else and Martin Niemöller in 1961

蠢く亡霊 m(-_-m)~支離滅裂~(・_・;)

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在特会が選挙妨害



都議選は歴史的惨敗も
黒を白と強弁し、国民を舐め切っていた「オレ様政権」の見るも無残な右往左往
共謀ゴロツキ議員も後を経たず、前川前次官にトドメを刺され、誰の目にもあからさまになった暗黒政権のおぞましい全容
転落加速
錯乱政権の末期症状

(日刊ゲンダイ)2017年6月27日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208202
転落加速錯乱政権の末期症状_1

自民党は引っ込め」――。
 23日の都議選告示日。自民党の茂木政調会長が街頭演説中、こんなヤジが飛んだという。2度目の安倍政権が発足して5年。ここまでの逆風は初めてだろう。
 国会を無理やり閉じて、都議選に備え、臭いものにフタをしたはずだったが、そうは問屋が卸さなかった。文科省から加計問題をめぐる新たな文書が発覚。疑惑の中心人物の萩生田官房副長官は東京選出なのに、地元である八王子での応援演説にすら顔を出せないでいる。「この、ハゲーーー」の絶叫2回生、豊田真由子衆院議員の狂気も追い打ちをかけ、批判の嵐の中、自民党は右往左往。その狼狽ぶりは見るも無残だ。
 下村都連会長は「心からおわび申し上げたい。謙虚さがないとの批判はその通り」と謝罪。二階幹事長は都議選応援の足で行った豊洲市場の視察の際、豊田に関して質問されると、ブチ切れて取材を打ち切った。

転落加速錯乱政権の末期症状_2

 支離滅裂なのは丸川五輪担当相で、24日の演説で、なんと小池都知事を褒めちぎったという。「知事が素晴らしい方針を示してくれたら我々が支えていく」と、対決姿勢はどこへやら。丸川は2020東京五輪で、都知事と協力せざるを得ない関係とはいえ、想定を超える大逆風に、訳が分からなくなっているんじゃないか。
 24日に日野駅前で行われた自民党の街頭演説を取材したジャーナリストの横田一氏がこう話す。
「ベテラン現職都議の古賀俊昭さんの応援に、党本部の細田博之総務会長が来ましたが、演説では『厳しい選挙』とは言ったものの、加計問題など国政のことには触れずじまい。演説終了後に候補者の古賀さんを直撃すると『政府はもっと説明責任を果たすべきだ』『謝って済むのは子供だけ。大人は謝るだけでなく責任を取らないといけない』と安倍内閣への怒りをあらわにしていました」
 失点続きの国政のせいで自民候補は落選危機に真っ青だ。それなのに当の安倍首相は、この週末も都議選の応援に一切入らず、土曜は神戸、日曜は自宅にこもったままだった。自民党は今回の都議選で過去にない挙党態勢を敷いているが、安倍はひとり逃げまくっている。それどころか、局面打開を図るため、またもやトンデモ発言の悪あがきなのだから、呆れてしまう。

殿ご乱心」またぞろ“上書き”のデタラメ

 安倍が都議選を避けて逃げ込んだ先は、誰もが自分に同調してくれる“身内”の元だった。
 慰霊の日の沖縄訪問を早々に切り上げ、安倍が向かったのは神戸。翌24日、産経新聞社が運営を全面的にサポートする「『正論』懇話会」で講演し、改憲スケジュールの前倒しをブチ上げた。
「来るべき臨時国会が終わる前に、衆参の憲法審査会に、自民党の案を提出したい」
 つまり、秋の臨時国会に憲法改正案を出すということだ。これには安倍に近い自民党幹部からも「聞いていない」の声が上がる。
 そもそも5月3日の憲法記念日に、安倍が突然、9条改憲と2020年の新憲法施行を打ち出した際にも、自民党内は大混乱だった。これまでの党の改憲草案と異なる内容だったからだが、総裁がそう言うのならと、党の改憲推進本部は、「年内に自民党案を取りまとめ、来年の通常国会で改正案を提示」というスケジュールを描いた。
 安倍自身も5月21日のラジオ番組の収録で、年内に自民党案をまとめる考えだと言っていた。それが突如、まったくの根回しなしにスケジュールの前倒しである。公明党幹部が「焦っているのか」と困惑していたが、安倍お得意の“上書き”“上塗り”で目先を変えられると思っているのだろう。
 政治学者の五十嵐仁氏が言う。
とうとう安倍首相が狂ってきました。与野党の議論も党内議論も無視して、とにかく自分の都合で、強権によって改憲に突き進むつもりなのでしょう。最終的には国民投票ですから、本来は国民の理解を得て、というはずでしたが、追い詰められ、焦りが如実になってきました
 5月3日のビデオメッセージ日本会議系の集会へ送ったもので、今回といい、「仲間内でしか勇ましいことを言えない小心者」(政治評論家の野上忠興氏)の安倍らしいが、焦りの裏返しはもうひとつあって、この講演会では、「獣医学部を全国に」などと、唖然とする発言も繰り出した。
 加計学園だけが優遇されたという批判をかわす狙いで、安倍は「今治市だけに限定する必要はない。地域に関係なく、2校でも3校でも新設を認めていく」と言ったのだが牛や豚の飼育数は減り、ペットも減少傾向だから、獣医師は足りているんじゃないのか。それを全国につくってどうするのか。デタラメの極みだ。
 上智大教授の中野晃一氏(政治学)はこう言う。
まさに『殿ご乱心』です。『私がやる』で獣医学部を全国に増やすことができるのなら、国家戦略特区は首相の鶴の一声でどうにでもなると言っているようなものです。加計問題も自分が介入したと逆にバレてしまいました

「信なくば立たず」と言うなら、もはや白旗

 これぞ錯乱政権の末期症状である。全ては加計問題で黒を白と強弁した末路だ。おぞましい政権には、前川前文科次官が23日の会見でトドメを刺してもいる。
「出会い系バー」に出入りしていたという読売新聞の記事には「官邸の関与があった」と“共謀関係”を赤裸々に語った一件である。
 読売は反論せず、会見で質問すらしなかった。新聞紙面でもこの話には触れていない。
 官邸はそこまで汚い手を使うのか。こうなると、菅官房長官の反論も萩生田副長官の弁明も、国民には全て白々しく映る
 国民をナメ切っていた「オレ様政権」が、もはや何を言っても無駄だ。野党が要求する臨時国会を開かず、揚げ句が改憲スケジュールの前倒しと全国に獣医学部という特区拡大という上書き。こんなのもう通用しない
改憲は個人の執念であり、加計問題は権力の私物化。いずれも安倍首相の自己都合です。それを止める人が誰もいなかった。しかし、『政治主導』の名の下に全て押し切られてきた官僚から、『これはおかしい』と告発が出てくるようになったのです。改憲の提案を通常国会から臨時国会に早めたのは焦りの証拠。政権が長続きしないという不安があるからではないか。批判を無理やり抑え込もうとして、上書きでむちゃくちゃなことを言い出した。もはや滑稽というか哀れです」(中野晃一氏=前出)
 ここまで転落しても、安倍はまだ首相に居座るつもりなのか。
 19日の記者会見でも「信なくば立たずであります」と強調していたではないか。
 都議選で自民は歴史的大敗を喫するだろう。共同通信が24、25日に行った世論調査は、第1党を都民ファーストと自民が競い合っているものの、既に投票先を決めている人は、都ファ26・7%に対し、自民25・9%。都ファに流れるだろう無党派が多いとみられる「まだ決めていない」が57・2%もいる段階で、すでに自民は都ファの後塵を拝しているのだ。
「逆風に 神戸の空は 五月晴れ」
 安倍は講演で現在のつらい心境をこう読んだ。政権を退けば、すっきりする。晴れ晴れとした気持ちになれる。もう白旗を揚げたらどうだ


【自民別働隊】「安倍政権を評価するか?」の質問に都民ファーストは「無回答」ばかり
(健康になるためのブログ)2017/06/25
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/31385
自民別働隊都民ファースト

…別働隊らしく正体を隠して行動してますね。
アンケート結果からもわかるように、安倍政権・自民党に不満を持つ人は「共産党」か「民進党」に投票すべきでしょう。





「戦前回帰というウルトラ右翼思想の安倍政治は歴代自民党政治も否定している」
注目の人直撃インタビュー
不破哲三
日本共産党中央委員・常任幹部会委員
(日刊ゲンダイ)2017年6月23日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207972
 安倍政権ほど国会審議を軽視し、議会制民主主義を冒涜した歴代政権はないだろう。森友、加計問題をめぐる数々の疑惑には一切答えず、国民の多くが反対の声を上げていた「共謀罪法案」に至っては、委員会審議を途中で打ち切って本会議で採決(中間報告)という「禁じ手」で強行成立させてしまった。傲慢な独裁政権の姿は、国政に半世紀近くにわたって関わってきた「ミスター共産党」こと、日本共産党中央委員会・常任幹部会委員の不破哲三氏の目にどう映っているのか。(インタビューは16日の共謀罪成立前)

戦前回帰というウルトラ右翼思想の安倍政治は歴

安倍首相の加憲案は日本会議の提案

――今の安倍政権をどう捉えていますか。
 自民党は結党来、財界密着、対米従属を基本路線としてきたわけですが、安倍政治というのは、これに戦前回帰というウルトラ右翼の思想が加わった。これが最大の特徴だと思います

――歴代政権と比べて戦前回帰の志向が強い政権ということですか。
 例えば、先の大戦について、日本の侵略戦争を認めず、「後世の歴史家の判断に任せる」と逃げていた田中角栄元首相でさえ、さすがに戦前を美化することはありませんでした。拓殖大学総長時代の中曽根康弘さんは、戦前回帰を肯定する言動が目立っていましたが、総理大臣就任後は「日本は外国から侵略戦争という強い批判を受けていることを心に留める必要がある」と答えるにとどめていました。自民党総裁といえども、首相となれば皆、国内外情勢を鑑みて踏み込んだ発言を避けてきたわけですところが、安倍政権は違う。閣僚が侵略戦争を美化する発言をしたり、教育勅語を肯定する答弁書を閣議決定したり。世界が警戒することを平気でする。安倍政治というのは歴代自民党政治をすら否定しているのです

――安倍政権の傲慢さが目立つ理由として「1強多弱」の政治情勢が指摘されています。
 安倍首相は選挙で大勝した――と言っていますが、実はそうではない。自民党の得票率は60年代末から90年代初めまで、40%台を割ったことはありませんでした。私が初当選した69年12月の自民党の得票率は47・6%で、共産党が39議席を得て「躍進」といわれた72年12月も46・9%。しかし、今の自民党は291の議席を獲得した14年12月の総選挙でも、比例得票率は33%。一方の野党4党は計34%で、本当は野党が上回っていたのです。つまり、今の自民党勢力というのは「架空の多数」にすぎないのです

――小選挙区制がつくりだした「架空の多数」で好き勝手やっている。
 やりたい放題のために、それに加えて特定秘密保護法内閣人事局という“仕掛け”をつくりました。特定秘密保護法については、国民の多くが「特定秘密というのだから、よほどの極秘事項」と思っていたでしょう。しかし、施行後、国に情報公開請求すると、開示される資料は「黒塗り弁当」ばかりになりました。文書の見出しも真っ黒で、何も分かりません。そして、各省庁幹部の人事権を握る内閣人事局によって絶対服従体制を敷いた。これでは、外部から政権チェックするのは容易ではなく、それをいいことに目に余ることを毎日のようにやっている。国家の私物化、政治の私物化をしているといっていい

対北朝鮮では外交努力を尽くすべき

――国家戦略特区諮問会議(議長・安倍首相)をめぐる加計学園問題でも「私物化」の批判が噴出しました。
 国益を真剣に考え、本当に悪い岩盤規制であれば、突破しなければならないケースはあり得るでしょう。しかし、それでも総理関係者が関与しないように最大限の注意を払うのは当たり前。たまたま「腹心の友」が事業選定者に決まったけれど、俺は知らない――というのは政治の世界では通用しません。森友、加計問題は安倍首相の政治の私物化が露骨に表れた例ですが、憲法改正をめぐる新聞発表も私物化の例といっていいでしょう

――5月3日の読売新聞で公表した9条をめぐる改憲宣言ですね。
 あの中身はよくよく調べると、日本会議の関係者が昨秋の機関誌(「明日への選択」)で提唱した内容です。例えば、日本会議の政策委員で、第1次安倍政権から安倍首相のブレーンを務める伊藤哲夫・日本政策研究センター代表は16年9月号〈憲法第九条に三項を加え、『但し前項の規定は確立された国際法に基づく自衛のための実力の保持を否定するものではない』といった規定を入れること〉と加憲方式への戦略転換を提案し、続いて、同じ研究センターの小坂実研究部長は11月号で、この方式で憲法9条を「空文化させるべき」だと主張しました安倍首相の「加憲」案は、日本会議派のこの提案をそのまま取り入れたもので、しかもその提案を5月3日の日本会議派の集会に、その提案通りに「やります」と報告した。それも党に一切相談することなく、「党と政府の方針」とした。これは公党と国政の完全な私物化です

――安倍政権では閣僚の劣化も目立ちます。特に共謀罪法案をめぐる金田法相の国会答弁は酷いものでした。
 安倍政権の閣僚の顔ぶれは、国政をうまくかじ取りしようと考えられた人事とは思えません。共謀罪法案についても、本気で成立させたいのであれば、少しでも法律に明るい人を法相に据えるのが当然です。しかし、ほとんど法案の中身を理解していない人を大臣に任命した。おそらく30時間という審議時間が過ぎれば、数の力で押し切れるという発想が背景にあったのでしょうが、政治感覚を疑います

――共謀罪法案では、国連人権理事会特別報告者も懸念を示していました。
 共謀罪は国民の人権、プライバシー権に対する安全装置が何もなく、政府の監視機能、警察機能を強化するだけだという警告。特別報告者の報告書は現地調査を踏まえた、非常によくまとまった内容です。国際社会からみて、今の日本が極めて危険な国になっていると判断したため、緊急の質問状を日本政府に出したのです。ところが、日本政府は報告書を否定した上、特別報告者も非難した。これは日本の民主主義に違反しているだけではなく、国際社会のルールを踏みにじる行為です

――国際社会における日本という視点では、北朝鮮に対する強硬姿勢も最近、際立っています。
 北朝鮮のミサイル発射問題をめぐり、武力衝突が起きないよう国連の閣僚級会合で「対話」の道が模索されていた中、「核ミサイル計画を止めない限り、対話はあり得ない」と言っていたのは日本の岸田外相だけ。安倍政権の外交姿勢というのは軍事的対抗措置を強めることしか頭にない。世界で最も軍事的脅威をあおっているのです

――これまでの日本政府の対応とかなり違う。
 98年1月、北朝鮮と日本の間で「軍事的対応の悪循環」ともいうべき危険な事態が拡大したことがありました。その時、私は国会で「交渉ルートを持たないまま対立関係だけが先行するのは危険だ」として、正式の対話と交渉のルートを確立する努力の重要性を訴えました。それが契機になって、村山富市さん(元首相)を団長にして政党代表団〈村山訪朝団〉をつくり、共産党も参加して初めて北朝鮮との交渉に道を開きました。双方の疑心暗鬼が深まれば、実験が演習となり、やがて戦争に至る。そうならないように外交努力を尽くすべきです。ところが安倍政治は、危機をあおることが政権の存在感を示し、右翼路線を国民に浸透させる手段だと信じ切っているのです

戦後史上、初の野党共闘は今後も力になる

――安倍政権の暴走を止めるには、やはり野党共闘が必要ですね。
 昨夏の参院選で実現した野党共闘は、日本の戦後史上、初めてです。それも、市民の声が政党を突き動かした。これはすごい財産です。「安倍1強」という異常な政治体制が、戦前回帰のウルトラ右翼を生み出す一方で、市民と野党の結集を促した。この動きは今後も大きな力になるのは間違いありません

(聞き手=本紙・遠山嘉之)

▼ふわ・てつぞう 1930年、東京生まれ。87歳。東大物理学科卒。47年に日本共産党に入党し、53年に鉄鋼労連書記局勤務、64年以後、党本部勤務。70年、党書記局長になり、党幹部委員長、中央委員会議長を歴任。69年の総選挙で東京6区で初当選、2003年の議員引退まで連続11回当選。佐藤栄作首相をはじめ計17人の歴代首相と論戦した。








首相の「説明責任」空虚
 「丁寧」連発も実態うやむや

(東京新聞【こちら特報部】)2017年6月21日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017062102000137.html
 「深く反省する」「真摯(しんし)に説明責任を果たしていく」と低姿勢をアピールしても、中身が伴わなければ空虚である。19日、前日の通常国会閉会を受けて記者会見した安倍晋三首相。加計(かけ)・森友問題や「共謀罪」法を巡る安倍政権の対応を批判してきた人たちの間からは怒りと失望の声が上がる。思えば特定秘密保護法や安全保障関連法の説明責任もうやむやなままだ。安倍首相が説明責任を果たす日は来るのか。
(佐藤大、三沢典丈)

首相の「説明責任」空虚_1

加計・森友 「共謀罪」 関係者は怒り・失望

 「あまりに漫然とした会見だった。あそこまで漫然とやられると、(記者も)切り込みにくいかもしれない。危機管理としては最適だったのかもしれないが…」と皮肉るのは、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部建設が進む愛媛県今治市の住民らでつくる市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦共同代表だ。
 首相は会見で「説明責任を果たす」と力を込めたが、黒川氏は「これまで全く何も説明責任を果たしていないのに」と失笑する。
 「岩盤規制改革を進めると強調したが、〈市民への説明が先。真相究明を求める世論に応えようという姿勢は見えなかった。真相が究明されなかったことに対しては反省していない。問題が終わっていないのに幕引きをしようとする政権への不信はさらに高まった
 加計問題と同様、首相や妻昭恵氏の関与の有無が取り沙汰される学校法人「森友学園」し(大阪市)への国有地格安売却問題でも、首相は会見で「会計検査院の検査に政府として全面的に協力していく」と素っ気なかった。

強引な国会運営 反省の弁なし

 問題の火付け役である木村真・大阪府豊中市議は「何か言い訳したつもりだったのかもしれないが、何が言いたかったのかよく分からなかった」とあきれながら首相の思惑を推し量る。「森友問題は昭恵氏が疑惑の中心にいるにもかかわらず、証人喚問はおろか、記者会見すらしていない。そこのところをほったらかしにして、何を言ってもそのままには受け取れない。反省の言葉を口にしたのは支持率が目に見えて下がったからではないか
 「国有地低額譲渡の真相解明を求める弁護士・研究者の会」代表の阪口徳雄弁護士も「国会が終わってから反省しても、およそ信頼できない。本当に反省しているのなら、国会の閉会中審査をするとか、証人喚問をするとかやればいい」と突き放した。
 「共謀罪」法は、参院での委員会採決を省略する「中間報告」を用いて成立させたが、強引な国会運営などへの反省の弁はなかった。社民党の福島瑞穂参院議員は「共謀罪」が過去三度、廃案に追い込まれるのを目の当たりにしてきた。市民らの反対の大きさもあったが、当時の自民党にもそれを受け入れる度量があったと感じている。だが、「安倍一強」の政治状況下で国会の風景は変わった。
 「今はかつての自民党と違う。こんなひどいやり方で法案成立を強行することはなかった。加計問題に関する私の質問に首相は『責任取れるのか』と恫喝した。その口から『説明責任』とは腹立たしい。支持率が落ちてきたことで猫なで声になっているが、でそれにだまされてはいけない

首相の「説明責任」空虚_2

秘密保護法 安保法 でも「丁寧に…」連発

 安倍首相が国会閉会時の記者会見などで、賛否が分かれる中で成立した法律の説明責任に触れるのは今回が初めてではない。
 特定秘密保護法が成立した二〇一三年十二月の臨時国会閉会後の記者会見では「秘密が際限なく広がる、知る権利が奪われる、通常の生活が脅かされるといった懸念の声があった」「国民の皆さんの懸念を払拭すべく丁寧に説明をしていきたい」と語った。説明は尽くされたのか。
 情報公開クリアリングハウス三木由希子理事長は首をひねる。「成立前に懸念されたような問題は起きていないが、特定秘密の仕組みの詳しい説明はない。秘密を扱う政府は、信頼性を高めるため、公文書管理や情報公開の制度で、秘密以外の情報の透明性を高めることが不可欠だが、そのために政府が何をしたかについても説明がない。加計・森友問題などでも行政文書の管理のずさんさばかりが明らかになっている
 一五年九月、安全保障法制が成立した通常国会の閉会直前の記者会見でも、野党から「戦争法案」と攻撃された同法制を「戦争を抑止する法案」と強調した上で「国民の皆さまの理解がさらに得られるよう、丁寧に説明する努力を続けていきたい」と訴えた。
 ところが、安保法で駆け付け警護が可能になった自衛隊の南スーダンPKO派遣では、日報で「戦闘行為」と記されていたにもかかわらず、実態の説明はなかった。先月、初めて実施された米艦防護でも、安倍首相は「一切公表しないことで米側と合意している」と口をつぐんだ。
 元防衛官僚の柳沢協二氏は「安保法で政府が何を行い、日本にどう影響するのか、国民は大きな関心を寄せているが、目の前の出来事すら説明しようとしない」と指弾する。「安倍首相は『丁寧に説明する『一と百回ぐらい繰り返せば、国民が説明された気になると考えている。いずれ、日本が戦争に参加した場合でも、首相の『今後、参戦理由を丁寧に説明する』の一言で済ませていいのか
 「説明責任」の四文字が空々しく響く。
 北海道大の吉田徹教授(比較政治)は「日本の国会は制度上、与党は強引に法案の採決を狙い、野党は会期の短さを逆手に廃案に追い込もうとする展開になりがちだ。熟議型でなく、対決型と言える。このシステムが機能するには、選挙による政権交代とセットでなけれぱならないが、安倍一強でその心配がない。説明責任など果たすはずがない」と嘆く。
 打開策はあるのか。「状況を変えるには野党共闘を進め、選挙で政権交代は無理でも、負けないことを目指すしかない」(吉田氏)

「真相究明ヘメディア連携を」

 ジャーナリストの青木理氏はメディアの意識改革に期待する。「記者は裏で情報を得て、他社を出し抜くのが格好良いと考え、公の記者会見で詰め寄るのは避けがちだ。しかし、菅義偉宣房長官の記者会見で、東京新聞やジャパンタイムズの記者がやったように『きちんとした回答がないから重ねて聞いている』と食い下がるのも大事だ。こちらの方が国民の感覚に近いのではないか
 首相の記者会見を権力側の宣伝の場にせず、批判的な言論空間にできるかどうか。「首相に説明責任を果たさせるのに保守もリベラルもない。報道陣は連携して鋭い質問を浴びせかけるべきだ。そうしないと、いずれ国民から見放されてしまう」(青木氏)
 有権者はどう判断すべきなのか。首都大学東京の堀江孝司教授(政治学)は、今回の首相会見について「加計学園問題と、共謀罪法案を成立させるため、禁じ手の中間報告を使ったことが支持率急落の原因なのに、謝罪すらしなかった。このことは忘れてはならない」と念を押した上で、有権者に呼びかける。
 「安倍政権は、個々の政策の支持率は決して高くない。何度も説明責任を約束しながら、果たしたことがない政権に対して、有権者はこれまで以上に厳しい目を注ぐべきではないか(`・ω・´)ゞ

首相の「説明責任」空虚_デスクメモ


報道特集 沖縄「慰霊の日」~大田元知事が遺したもの~
20170624

http://dai.ly/x5ru3wy

小出裕章先生:世界は原子力から撤退しようとしているということはもう確実なことです

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自由なラジオ Light UP!第63回
日本の人権の危機を国連に通報した!デビッド・ケイ氏が日本に来るきかっけを作った藤田早苗さんを迎えて

https://youtu.be/phM71_u6ad4?t=22m58s
22分58秒~LIGHT UP ジャーナル第063回
脱原発先進国と日本は何が違うのか?

http://jiyunaradio.jp/personality/journal/journal-063/
ゴアレーベン反原発ポスター

電話インタビュー:小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
パーソナリティ:おしどりマコ・ケン

おしどりマコ :
今日は小出さんさんと電話が繋がっています。小出先生よろしくお願いします。

小出さん:
こちらこそよろしくお願いします。

おしどりマコ :
今日のトークテーマは脱原発の先進国ドイツとそして日本ということで小出先生にお話を伺おうと思います。

小出さん:
はい。

おしどりマコ :
世界の原子力はちょっともう推進ではなく脱の方で行っているのではないかと思っているんですけど、小出先生はどう思われますか?

小出さん:
世界は原子力から撤退しようとしているということはもう確実なことです
原子力から撤退する世界の流れ
数字で見る世界の原発事情

おしどりマコ :
はい。

小出さん:
世界の原子力を牽引してきたのは米国と、まあヨーロッパが中心だったわけですけれども、例えば米国では、1960年代から建設が始まって、70年代にかけて猛烈な勢いで原子力に夢をかけようとした時代がありました。しかし運転中と建設中と計画中と合計の基数が一番多かったのは1974年なんです。

おしどりマコ :
あっ、そんな昔なんですね!

小出さん:
はい、ですからそれからはもう計画中のものはすべてキャンセルされましたし建設中のものだって9割を超えて出来上がっていたものでさえキャンセルされていくというそういう時代にすでにもう入っていた。
それでまあそのマコさんやケンさんドイツに行ってくださいましたけども、ヨーロッパも一時期原子力の夢に浮かれたのですけれども、ヨーロッパで建設中、計画中の基数が一番多かったのは1978年でした。
すでに米国のスリーマイル島の事故が起こる前からもうヨーロッパですらが原子力に見切りをつけていたということであって、まあ日本のような愚かな国だけがいつまでたっても原子力に夢をかけ続けたということなのです

おしどりマコ :
なるほど。

小出さん:
まあドイツにしても米国のスリーマイル島の事故を見てですね、どんどん撤退に入るということになったわけですし、福島の事故を見てあーこれはもうダメだということでドイツは徹底的に脱原発にいっているわけです。

脱原発 ドイツはなぜできたか

おしどりマコ :
なるほどそうですね。ドイツに4回ほど毎年取材に行って福島第一原発事故は最後の決定打にはなってましたけど、スリーマイル島であったりチェルノブイリであったり、そして事故が起こる前から反対運動をされていた方々に取材もして、なんで事故の一つもないのに反対運動をしてたんですか?ってびっくりして取材したんだよね。
そしたら、我々はよく考えてもこのような技術を信頼できないと判断したっていうそういう回答を頂きました。

原子力経済:親父は金持ち、息子は貧乏、孫は早死
ゴアレーベンのデモ「原子力経済:親父は金持ち、息子は貧乏、孫は早死に」

小出さん:
そうですね、ドイツの場合には原子力発電所の技術的な問題を考える専門の委員会と、それと倫理的な問題を考える専門委員会が2つ設置されていまして特に倫理的な問題を考える委員会っていうのが大変深く原子力の問題を考えていて、事故が起こればどうしようもないし、事故が起こらなくても産み出した放射性物質はどうしようもないと、こんなものは到底やってはいけないという、まあ極めて論理的な結論を出しました。そのためにもう脱原発になったわけです

おしどりマコ :
はあ〜なるほど、そうですね。今年私、ドイツの研究所に行って、物理工学研究所ですね。それでその福島の事故に関するダストモニタリングの、空気中の放射性物質のデータを見せていただいたんですけども、そこでドイツにまで色々な放射性物質が届いているんだろうなと思って行ってたんですけど、あの半減期がものすごく短い 132Te(テルル132)と132I(ヨウ素132)もドイツでしっかり検出されていたというのには私はとても驚きました。

小出さん:
私たちもチェルノブイリの原子力発電所の事故が起きた時には、日本でもちろんテルル132も検出しましたし、もうそういうものなのです。

おしどりマコ :
あぁ、そうなんですね。

小出さん:
はい。もう膨大に放出されてしまったものですから、チェルノブイリの場合日本で検出できるし、福島の事故の場合にはドイツで検出できるという、そういうまあ地球規模の汚染になってしまったわけです。

NILO dispersion model run for I-131

おしどりマコ :
なるほど。地球規模の汚染であるにも関わらず、福島第一原発事故ではヨウ素132による評価は抜け落ちていますよね。

小出さん:
福島の場合には発電所の中にある測定器はみんな死んでしまっていましたし、周辺にあったモニタリングポストなどもほとんど地震で機能しなかった。だから短半減期のものに関しては情報が欠落しているという状態で今日まできてしまっているわけです。

おしどりマコ :
ヨウ素132の被曝評価がないまま甲状腺に関する議論が進んでいるということはどう考えてもアンフェアだなという気がするんですよね、先生。

I-131の広がり01

小出さん:
私もそう思います。私は2年前まで京都大学原子炉実験所にいたのですけれども、私の同僚に今中哲二さんという人がいて、彼はなんとか当時の少ないデータをもとにコンピュータのシミュレーションで逆算できないかというような研究を続けていますし、これからも多分彼はそういう仕事をやってくれるだろうと私は期待しています。

おしどりマコ :
あ、なるほど。そうですね、今中先生は福島第一原発事故による生物への影響の研究会も毎年されていて、そこに毎年取材をさせていただいているんですけれども、蝶々とか植物に限らず、魚であったり貝であったり、様々な昆虫であったり、哺乳類のサルやら牛やら、たくさん直後の影響が出ているという評価が出ているんですけれどもそれがそんなに大きく取り上げられないというのもまた不思議なんだよね。

小出さん:
国にしても東京電力にしての影響がないと言いたいわけですし、彼らはマスコミを握っているわけですから、マスコミすらがそのようなことは報道しないということになっているのですね。ですからヨーロッパのマスコミはいわゆるジャーナリズムというものの立場をきちんと保っているわけですけども、日本のマスコミは全部が権力に対して頭を下げてしまっているというそんな状態になってしまっているように思えます

報道の自由度ランキング

おしどりマコ :
うわーおっしゃる通りです。今年ドイツの高校生に、なんで日本の報道は政府寄りなんだって質問されたんですね、学校で話してた時に。それで、うわー何から説明しようかなと思って。日本のマスコミのトップは安倍総理とよく食事会をしていましてというと悲鳴が上がってジャーナリストは政治家の会見で出されたコーヒーも飲まないくらい独立しないといけないんじゃないのかって言われたんです、高校生に

飲み食いさせれりゃ、こっちのものよ~

小出さん:
普通はそういうものなはずなんですけど、でも日本の場合にはもう戦争の時からずっとそうではなくて、マスコミは権力にべったりと張り付いて大本営発表をやったわけですし、福島の場合も国や東京電力の都合のいい情報だけを流すということを今日まで続けているわけですね

おしどりマコ :
なるほど。ドイツの高校生に、一緒に食事をするのならそれはジャーナリストじゃなくて政府の広報だって言われました

小出さん:
おっしゃる通りですね。

おしどりマコ :
言ってやってくださいとドイツの高校生に言ってたんですけどね、本当に。ありがとうございました。やっぱり日本はものすごい遅れているどころかひどいということがわかりましたよね。

小出さん:
はい、私はそう思います。

おしどりマコ :
小出先生、ありがとうございました。



男児 甲状腺がん未報告01




自由なラジオ Light UP!第64回
南スーダン最新報告〜自衛隊は現地で何をしていたのか?

https://youtu.be/JS6E66jkpnQ?t=20m6s
20分06秒~LIGHT UP ジャーナル第064回
福島の山林火災と放射性物質について

http://jiyunaradio.jp/personality/journal/journal-064/
福島で山火事
電話インタビュー: 今中哲二さん(京都大学原子炉実験所研究員)
パーソナリティ: 矢野宏

矢野:
福島県で四月末に発生した山火事は12日間かかってようやく消し止められました。現場は浪江町と双葉町にまたがる山。東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域であったこともあり、インターネット上では放射性物質が飛び散っているといった情報が飛び交いました。これらは事実なのか、県や街の危機管理は、情報発信は、適切だったのか今中さんに伺います。今中さん、よろしくお願いします。

今中さん:
はい。

矢野:
ネット上では火災が起きれば花粉が飛び散るようにその放射性物質も飛び散るんだとか、山火事によってより濃度の高い放射性物質が飛び散って被曝したんだという情報が飛び交っていました。この事実関係はどのように考えれば良いのでしょうか。

今中さん:
えーっとですね、汚染自体はかなりの汚染ですよね。汚染地域に山火事があったら、そりゃあ放射能が煙と一緒に飛び散るというのはごく当然な心配ですよ。チェルノブイリでもちょくちょく山火事というか森の火事が起きて、大変だと聞いていますから。

福島で山火事よる汚染

矢野:
しかし、福島県はですね、測定の結果を連日公表していたのですけれども、4箇所のモニタリングポストに大きな変動はないといってましたけど、これは嘘になりますかね?

今中さん:
嘘とは言い難いけど、私も気になって火事が起きたぞという県のホームページとかをずっと眺めていましたけれども、まずですねモニタリングポストの値が上昇するくらいだったら、これはもう大変な濃度の煙が来てますよ。というかもともとそこら中モニタリングポストを置いているところは汚染だらけな訳ですよ

セシウム137の積算沈着量分布図

矢野:
高い訳ですね、数値が。

今中さん:
そうです。それがもしもまた上がるようなことがあったら大変だということになります。それとですね、山の中腹かなんかで火事が起きている訳ですけれども、テレビ等でもありましたが、結局煙が流れていく方向なんですよね。浪江町にね、アメダスの観測ポイントがあるんですけれども、そこのデータなどを眺めるとどうもモニタリングポストの方向とはむしろ逆の方に流れた煙が多いですね

矢野:
なるほど。4箇所あったモニタリングポストとはまた違う方向に流れていった訳ですか。

今中さん:
そうです。それと同時にエアサンプラーといって空気をフィルターにかけて濾しとってそれを測る測定をしているんですけれども、それは上がっていますよね。それも不思議なんですけれども、火事が終わって一番最高値が出ているのが5月12日なんですよ。25ミリシーベルトというのがどっかの公民館あたりで出ていまして、なんかちょっと話が合わないなあという気がしまして結局煙がそのまま来たというよりも、そこら中ぐるぐるっと溜まっていたものが来たという感じですね。ですからあの時に大事なのは、煙が流れている方向で放射線を測るなりエアサンプリングをすることで、どこが高いかっていうことが分かるんですよね。それで私がデータや資料を眺めて見て感じたのは、これはやっぱりスピーディーの出番だと。

矢野:
あっ、スピーディーの出番ですか、こう言ったときに。


https://youtu.be/GlDslbj08aw

今中さん:
覚えていらっしゃいます?

矢野:
ええ、覚えています。

今中さん:
要するに雲がどっちに流れるかを予測するというやつで、結局事故の時は役に立っていなかったと言われていましたけども、ああいう山火事の状況では煙がどっちに流れるかというのはゆっくりと予測できますから。本当にあれは宝の持ち腐れですよねえ。数百億円というお金をせっかくかけたのに、こういったときこそねえ。あと何箇所かでもエアーサンプラーで数字が出ているんですけれども、1㎥あたり25ミリベクレル、これが最高ですよ。それはそこにいる人はマスクしたほうがいいですよというレベルです。

矢野:
これは高い数値ですよねえ。

今中さん:
私どもは飯館村なんかでずっと測ったりしてるんですけれども、飯館村で普通で1㎥あたり1ミリベクレルいきませんから、それの10倍、20倍いったらやっぱり気になりますね。ですからそういう状態でそれですから、煙が流れた所というのはそりゃあもっと強かったんです。

矢野:
なるほど。

今中さん:
それと一番気になっているのは、やっぱり消防士さんと自衛隊の人がどれぐらい被曝したのか。それはちょっと気になっているんで明らかにしてほしいですね。

浪江林野火災

矢野:
そりゃあそうですよね。消火活動に当たられてどんな被曝をしたのか心配ですよねこれ。福島第一原発の事故から6年過ぎても終息がままならないという、これがもう実態なんですねえ

今中さん:
そうですね。それはもう発電所そのものの問題は置いといても我々は放射能汚染と30年、50年、100年と付き合っていかなければならない訳ですから、我々自身が放射能・放射能汚染についてよく理解して自分達が数字から判断できるようになっておく必要があるんだろうと思いました

矢野:
なるほど、わかりました。今中さん、ありがとうございました。
以上、”Light up! ジャーナル”でした。







自由なラジオ Light UP!第65回
今、改めて問う!日本の原子力政策と福島第一原発事故の行方

https://youtu.be/_KUUHl8J_FY


小出裕章公開講座・第2回

https://youtu.be/Ae8oOb-BQks

小出裕章公開講座・第2回(質疑応答)

https://youtu.be/kFbSKIDuvI8

<東京都議会選>アベ辞めれ!& うーん…オルタナ極右だがね!!(´ε`;)

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朝日新聞20170706

毎日新聞20170703

読売新聞20170703






都議選前日ようやく表に姿を現した安倍総理を待っていたのは「やめろ!」「帰れ!」の嵐!怒れる聴衆の中には森友・籠池氏の姿も!安倍総理は市民を指差し「こんな人たちに負けない」逆上! 17.7.1

https://youtu.be/-C17J5XK6Jg





【都議選】自民党候補・中村あや氏の敗戦の弁が話題「(自民党は)人を罵倒したり、お金の問題、恋愛問題、国民の信頼を失い恥ずかしい、情けない」
(健康になるためのブログ)2017/07/02
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/31669


そんな自民党から立候補したあなたが悪い。


【都議選】自民大惨敗 - 都ファ大勝、共産も議席増

https://youtu.be/1dHVr2kyBNU


別働隊(都民ファ)の活躍に日本会議はほくそ笑んでいることでしょう…(´-ω-`)
悪略の限りをつくした安倍自民が大敗したことは有権者の怒りの前で当然であるのですが…しかし、改選前と比べると自民+公明+都ファ+その他、の改憲勢力が増えていることを危機感をもって重く受け止めなくてはいけません(・3・)
都議選結果の意味が見える者にとっては安易に喜べません…東京版維新だがね~(´・_・`)













【安倍総理もビックリ!】
都民ファの憲法観が怖すぎ!小池都知事「現行の憲法を停止・廃止」野田数幹事長「大日本帝国憲法は現存」

(健康になるためのブログ)2017/07/03
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/31687
都民ファの憲法観

今はリベラルを装ってますが、政界渡り鳥・百合子です。権力を掴むためならその時の政治状況によってどのようにも自分の立場・主義主張を変えてくるでしょう。
都民は最低の選択(自民)は免れましたが、選挙が終われば終わりではなく、今後も都政・都民Fをしっかりと監視していかなければなりません。


小池知事と都民ファーストでいいのか? 仕切っているのは国民主権否定を公言する極右、安倍政権に全面協力の密約も
(リテラ)2017.07.01
http://lite-ra.com/2017/07/post-3286.html

小池百合子 日本会議

インタビュー:核あふれた世界平和なはずない / ぼくらが絶望したら小林多喜二にどう言い訳するの?

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学問・文化 月曜インタビュー
戦争の繰り返しを阻みたい
生き延びた命から知恵学ぶ

詩人 アーサー・ビナードさん
(しんぶん赤旗)2017年6月26日

 「戦争が繰り返される仕組みとはいったいなんなのか」。詩人のアーサー・ビナードさんは、日本の敗戦70年の2015年からその問いを胸に各界の人々の体験をラジオ番組で伝えました。さらにそれを掘り下げて『知らなかった、ぼくらの戦争』を刊行。「ぼくらがこれから生き延びるための知恵が、先人たちの体験に詰まっている、発見の連続です」と語ります。
(児玉由紀恵)

戦争の繰り返しを阻みたい アーサー・ビナード

 「薄れゆく戦争の記憶。あの時代に残してきた思い、探しています」。ビナードさんのこんな語りから始まる放送は51回に及びました。
 1941年の真珠湾攻撃に加わった元ゼロ戦パイロット原田要さん。真珠湾攻撃後、家族とともに強制収容所に入れられた米国在住日系人の兵坂(ひょうさか)米子さん。6歳のとき「満州」から修羅場をくぐり抜けて日本をめざした漫画家ちぱてつやさん…。有名無名に関係なく23人の話を収録。本(の語りにビナードさんの感想・分析を付けたユニークな成り立ちです。

真珠湾攻撃への疑問あぶり出す

 「まず身内をさらけ出そう」と最初に置いたのは義母(詩人・木坂涼さんの母)栗原澪子(みをこ)みさんの体験談・国民学校時代の41年、日本が
インドシナを支配下においたら政府からの贈り物としてゴムマリが配給され、「戦争に勝つとゴムマリが来る」と子どもたちを喜ばせました。
 「つまり子どものマリ欲しさの政治利用の具体例です。毋の次に置いた、原田要さんは真珠湾攻撃の現場で歴史の大きな矛盾に気づいたんです。米軍はすでに大事な空母を避難させていたということ。要するに日本軍の『卑怯な真珠湾奇襲攻撃』としてぼくがアメリカですりこまれてきた『定説』への疑問を見事にあぶり出してくれた。さらに、真珠湾攻撃を境に日系人が基本的人権をすべて蕁われる―。一人ひとりの話は独立していながらも、全体として戦争の仕組みがたどれるように編んだつもりです」

体験に向き合いどう背負うのか

 語り手の懐に飛び込んで真情を引き出す、ビナードさんの聞く力をも感じさせる本です。
 43年、ニューギニアに軍属として赴任し、現地住民殺害の罪でBC級戦犯として囚われた飯田進さんは、祖国への愛と裏切られた思いの「狭間(はざま)」で生きる苦衷を述べます。その心をくみ取るビナードさんに、飯田さんは、日本人よりはるかにわかってくれる戦友だ、と涙ながらに語ります。
 「自分の体験にどう向き合い、どう背負うのか。同じ背負い方をしている人は一人もいないし、そこに生き延ぴる知恵がいっぱいあります。飯田さんは『狭間で生きる』という大事な知恵をぼくに手渡すことを決心されたのだと思いますね」

残された言葉に詩人の使命が

 高知の歩兵連隊の一員としてニューギニアに赴いた西村幸吉さんは、60歳を過ぎてから現地に戻り「遺骨収容」を続けました。
 「戦友との約束だという西村さんは、決して『遺骨収集』ではなく『遺骨収容』だという的確な、美しく痛烈な文章を書き残しました」
 「権力者の言葉のインチキに針を刺す。これこそ詩人のやるべきことです
 戦争の辛酸をなめた人々は、奇跡的につながった命を「戦後づくり」に注いで、繰り返しを阻止してきた―。本書が浮かび上がらせる人々の歴史は、ビナードさんの日本で生きて27年間の集積に違いありません。
 「秘密保護法戦争法共謀罪法と、今の日本は『お先真っ暗』の状況です。でも西村さんのお言葉を借りると、『くたばるのがイヤだから』、やれることはいっぱいある。日本国憲法が原形を保っていて第21条で表現できる足場がある中で、ぼくらが絶望したら小林多喜二にどう言い訳するのでしょう?戦後をつくり続けてきた先人だちから手渡されたものを生かしていきたいですね



「共謀罪」誤りの固執恥ずべきだ
国連特別報告者 ケナタッチ氏語る
(しんぶん赤旗)2017年7月3日

「共謀罪」誤りの固執恥ずべきだ




あの人に迫る
核あふれた世界
平和なはずない

藤森俊希 被団協事務局次長
(東京新聞)2017年6月23日

 核兵器の開発や保有、使用などを全面禁止する「核兵器禁止条約」の二回目の制定交渉が、ニューヨークの国連本部で行われている。七月に条約が採択されれば、原爆が日本に投下されて以来、核兵器を禁止した初めての国際条約となる。三月に行われた一回目の交渉で、被爆者を代表して演説し、大きな反響を呼んだ藤森俊希さん(七三)に、この条約の意味と期待を聞いた。
(五味洋治)

核あふれた世界 平和なはずない

 「同じ地獄を、どの国のだれにも絶対再現してはならない」と訴えた国連演説には大きな拍手が湧いた。

 国連での条約交渉の初日に話してほしいと言われ、原稿を準備しました。被爆した時、私は一歳の赤ん坊でした。母に背負われ病院に行く途中、爆心地から二・三キロの地点で母とともに被爆しました。偶然、直接熱線は浴びませんでしたが、爆風で吹き飛ばされました。赤ん坊だったので皮膚が弱く、顔は目と鼻と口だけ出して包帯でぐるぐる巻きにされ、このまま死んでしまうと思われたそうです。なんとか生き延びました。

 後遺症は。

 目立つようなものはありません。ただ被爆の影響でしょう。小学校に上がるまでよく熱を出し、寝たり起きたりでした。母の背に負われていることが多かった。休むことなく学校に出席すると出る皆勤賞とは縁がありませんでした。毎年八月六日になると母は、子供たちを集め自らの体験を、涙を流しながら聞かせました。その記憶が、私の被爆体験の原点です。

 日本政府の対応について演説の中で「心が裂ける思い」と。

 唯一の戦争被爆国の日本が、核兵器禁止条約の制定交渉開始を求める国連総会決議(二〇一六年十二月二十三日)に反対したことについてです。最初は「断腸の思い」と書いたのですが、独りよがりになってはいけないし、英語に訳しやすく、理解しやすいように変えました。演説の中の表現のいくつかは、そうやって最後まで書き換えました。真剣に聞いてもらい、たくさん拍手を受けました。理解してもらえたんだな、とうれしかったです。

 なぜ、「心が裂ける思い」だったのか。

 日本政府は、国際会議の場で必ず「唯一の戦争被爆国」と立場を説明してきました。核兵器に関連する国際会議にも出ていました。しかし、橋渡しどころか、核保有国が参加しない会議は意味がないと足を引っ張る発言ばかりでした。さらに、私が国連で演説した後、演説した日本の高見沢将林軍縮大使は「残念ながら現状では、建設的で誠実な形で交渉に参加することは困難」として、核兵器禁止条約の交渉会議に参加しないと表明しました

 どんな思いだった。

 もし先に大使の話を聞いていれば、演説の中身を変えて、批判したでしょう。「今後は協議に参加しない」というのだから、橋渡し役として橋を架けないどころか、自分で橋を落としてしまった。思った通りにいかないので「やーめた」と自ら役割を放棄したということでしょう。成熟した態度ではありません。ただ参加できないというのなら、まだ理解のしようもあります。しかし「建設的で誠実な形で参加できない」とはっきり否定したわけですから罪は重い。精いっぱいやるべきなのに、一切やらないと言っているんです

 なぜ、こんな姿勢か。

 日本政府にも理屈はあるのかもしれません。日本は唯一の戦争被爆国ですが、日本を守るためには核の傘が必要だと考えている人がいる。世論調査もでこぼこの結果が出ている。政府の対応は、そういう国民の意識を反映したものともいえます。しかし、不参加の理由はおかしい。

 というのは。

 核兵器を持って国の安全を守る。北朝鮮を見よ、核兵器を開発している。だからわれわれも核が必要なんだ。筋が通っているようですが、全く逆です無差別に大量虐殺する他の兵器については、国際法や条約で禁止されている。ところが一番破壊力があって非人道的な結末を導く核兵器だけはない。どう考えてもおかしい。核兵器は必要で、世界に広がるほど安全が守れるという話になってしまう。地球上に核兵器があふれて平和になるはずがない。誤操作してしまう危険性もある。だからあってはいけないのです

 今回、核兵器禁止条約協議をリードしたメキシコなどの国は真剣だ。

 われわれも一年もたたないうちにここまで来るとは考えていませんでした。
 原水爆被害者団体協議会(被団協)は昨年四月に、核兵器禁止条約の制定を求める国際署名を始めました。すでに累計で約三百万人分近く集まりました。わずか一年で、こんな進展があるとは想像できませんでした。条約交渉会議の議長は七月七日の最終日までに禁止条約を採択すると言っています。われわれが想像できなかったスピードで、世界全体が核兵器禁止の方向に動いています

 議長はエレン・ホワイトさんですね。

 中米コスタリカ出身の女性です。いち早く軍隊をなくした国として有名です。彼女の指導力は大きい。

 なぜ採択を急ぐのか。

 理由はトランプ政権にあると思います。トランプ政権はまだ、政府の人事が固まっておらず、完全には機能していません。トランプ大統領は、核兵器はない方がいいが、持っている国があれば、それ以上持つと増強する姿勢を表明しています。これまでは減らす方向でした。何かあると核兵器を使って威嚇するでしょう。北朝鮮への対応を見ても分かります。日本海に原子力空母を投入しました。禁止条約が急がれます

 市民の力も大きい。

 今回の条約作りには市民の署名が大きな力になっています。例えば北大西洋条約機構(NATO)の加盟国であり、核兵器が配備されているオランダは、核兵器禁止条約の交渉会議に出席しました。これはオランダの市民の力でした。禁止条約の協議に参加するよう求める四万五千人以上の市民の署名が集まり、国会がそれを採択したので、政府も動かざるを得なくなった。市民と国会が協力すれば、大きな力になる。市民のパワーで状況は変えられる。オランダ政府が交渉で積極的な役割を果たしているわけではありません。「核兵器保有国の広い支持がない条約はだめだ」との立場を表明していますが、さまざまな角度からの発言があってこそ、議論は深まるのだと思います。

 米国に危機感はあるか。

 日本政府は「条約作りは簡単には進まない」と冷ややかに見ていますが、米政府は違います。NATOの加盟国と米国の同盟国に対して、核兵器禁止条約の交渉会議の開催を求める決議に反対し、開かれても参加するなと文書を流し、圧力をかけました。ほとんどの国が米国の圧力通り反対しましたが、決議は国連の第一委員会、総会とも賛成多数で可決されました。条約交渉会議が開かれる可能性を把握していたのです

 もし七月に条約ができたら、効果はあるか。

 あります。非核兵器国の圧倒的多数が条約を批准すれば、核保有国は何のための核保有かということになります。条約の草案は核保有国が参加できるよう門戸を開いています。私も七月には、国連に行き、条約成立を見届けるつもりです

あなたに伝えたい
 大量虐殺する他の兵器については、国際法や条約で禁止されている。ところが一番破壊力があって非人道的な結末を導く核兵器だけはない。どう考えてもおかしい。


 ふじもり・としき 1944年、広島市生まれ。早稲田大理工学部在学中東京で就職。1歳4カ月の時に、家族7人とともに被爆。4番目の姉が犠牲に。3番目の姉は7歳の次男をリンパ性急性白血病で亡くし、本人も被爆者に多い肝臓病で亡くなった。母、カスミさんは、毎年8月6日、涙を流しながら子供たちに被爆体験を語り、つらい思いをしてなぜ話すかとの問いに「あんたらを同じ目にあわせとうないからじゃ」と言った。定年後、「田舎に住みたい」という妻の希望で「スキーができて、アユ釣りが楽しめる」長野県茅野市に転居。2010年に長野県原爆被害者の会会長。12年から被団協事務局次長。各地で自分の体験を語っている。

インタビューを終えて
 核兵器禁止条約のプロセスに参加しないと宣言し、「禁止条約は核兵器のない世界に資さないばかりか、逆効果になりかねない」(菅義偉(すがよしひで)官房長官)と批判する日本政府の姿勢は、本当にもどかしい。
 藤森さんは「日本政府の姿勢は子どもっぽい」とも表現したが、私も同感だ。
 すでに条約の草案は公表されており、現行の核不拡散体制を認めたうえで、広島、長崎の被爆者に言及し、核兵器の非人道性を訴える内容となっている。多くの国がこの条約に賛同している。
 この動きの中心にいるべき日本政府は、残念ながら世界から取り残されている




注目の人直撃インタビュー
政治は人の命や生活に関わること。
タブー視するのはおかしい

タレント 松尾貴史
(日刊ゲンダイ)2017年6月30日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208426
 議論を拒み、「中間報告」という禁じ手で「共謀罪」法を成立させた安倍政権に対し、ツイッターで〈悪辣、卑怯、狡猾、下品、姑息〉といった激しい言葉を羅列して批判した。皮肉を効かせた風刺を身上とするタレントの松尾貴史氏(57)には珍しいストレートな物言いだ。ものを言わない芸能人が多い中、堂々と自らの主張を発信するのはなぜか。その思いとは―。

政治は人の命や生活に関わること 松尾貴史

心根も作法も悪い安倍政権

―共謀罪の法案審議中、頻繁にツイッターで発信していました。感情をむき出しに言葉を並べていましたね。
 安倍政権は心根も作法も悪い。世の中には、発する言葉は上品だけれど志が低い人もいれば、表現は下品だけれど、志は高いという人もいる。そんな中で救いようがないのは、言葉も表現も下品で志も低い人。今の政権の国会運営がまさにそれだと感じました。怒りが強すぎたんでしょうね。抑えられませんでした。この怒りの矛先は自分自身にも向いていて、日本が暗黒の道に進む確率の高い法律を作ってしまうことを止められなかった自分にも腹が立ちます

―下品で志が低い。どんな場面でそう感じましたか。
 一番強くて偉い立場の人が、ヤジを飛ばしたり、関係のないことをだらだらと話して、答弁をしているふりをしたり。おまけに、「人を指ささない方がいいですよ」って言いながら、ご自身はしょっちゅう人を指さしている。なぜ、ご自身だけは特別扱いなのか。国会や委員会は神聖な場所であるという意識が少しでもあれば、そうした品のない振る舞いにはならないはずです。隣の国の3代目と似たところもあるかな、とすら思ってしまう。本当にめちゃくちゃですね。

思考停止はまずい

―ツイッターでは、〈「他に支持するところがない」というのは自死に向かう思考停止だ。強力な悪人と微力な凡人を比べて前者を選ぶという愚か〉とも嘆いていました
 一度法律ができてしまうと、その廃止を公約に掲げた政権に交代しない限り、永久に残るんです。共謀罪法の成立で、僕らの子供や孫たちが生きる時代が、陰惨で残酷な世の中になる確率が格段に高まったと思います。もちろん僕自身に何かを変えられる力はありません。それでも、国民の多くが自分で判断することを避け、思考停止している現状はまずい。政治に興味を持ったり、政治的な発言をすることが、行儀の悪いことであるかのように思う風潮も違うと思います

―刺激的な発言をしたことで、嫌がらせも多かったようですが。
 攻撃してくる人は、ほとんどが匿名なので相手にしないようにしています。ただ、いい気持ちはしないので、すぐにブロックします。先日、確認したら、1100人ぐらいブロックしていました。もっとも、同一人物が別のアカウントを作って攻撃を繰り返してくるので、実際は十数人程度でしょう。ネットって、正確な数は隠れてしまうんです。炎上騒ぎといっても、ごく一部の人がお祭りにしているだけ。本当に炎上に関わったことのある人はネット人口の1%にも満たないと思います。テレビ局などが炎上や苦情を大騒ぎしたりしますが、そんなものを何かの判断基準にするのはバカバカしい

―嫌な思いをして、発言をやめようとは思いませんか。
 確かに、芸能人が思想信条を語るとネットサポーターやネトウヨが大挙して攻撃してきます。でも、芸人も俳優も歌手も、みんな税金を払って生活しているわけです。なぜ政治に対して意思表示してはならないのか。米国では、アーティストやアクターがエージェントを雇うスタイル。みな個人事業主なので自由に発言しています。一方、日本の芸能人は芸能事務所に雇用されているので、事務所に迷惑をかけないように穏便な表現を使う人が多い。社会性を重んじる文化もあり、周りに迷惑をかけたくないという美徳もあります。まあ、僕は行儀が悪いんですよ。

―刺激的な発言をしたことで、嫌がらせも多かったようですが。
 攻撃してくる人は、ほとんどが匿名なので相手にしないようにしています。ただ、いい気持ちはしないので、すぐにブロックします。先日、確認したら、1100人ぐらいブロックしていました。もっとも、同一人物が別のアカウントを作って攻撃を繰り返してくるので、実際は十数人程度でしょう。ネットって、正確な数は隠れてしまうんです。炎上騒ぎといっても、ごく一部の人がお祭りにしているだけ。本当に炎上に関わったことのある人はネット人口の1%にも満たないと思います。テレビ局などが炎上や苦情を大騒ぎしたりしますが、そんなものを何かの判断基準にするのはバカバカしい。

―嫌な思いをして、発言をやめようとは思いませんか。
 確かに、芸能人が思想信条を語るとネットサポーターやネトウヨが大挙して攻撃してきます。でも、芸人も俳優も歌手も、みんな税金を払って生活しているわけです。なぜ政治に対して意思表示してはならないのか。米国では、アーティストやアクターがエージェントを雇うスタイル。みな個人事業主なので自由に発言しています。一方、日本の芸能人は芸能事務所に雇用されているので、事務所に迷惑をかけないように穏便な表現を使う人が多い。社会性を重んじる文化もあり、周りに迷惑をかけたくないという美徳もあります。まあ、僕は行儀が悪いんですよ。

―松尾さん自身、何かしら圧力を感じることはありますか。
 それはありません。情報番組のコメンテーターは久しくやっていませんが、これは僕の論調の問題ではないと思います。もっと激しく発言している人も出演していますから。

公正中立なんて存在しない

できるだけ議論しないで衝突を避ける空気が日本中に蔓延している気がします
 僕は公正中立なんていうものは存在しないと思っています。だから、マスコミもむしろスタンスをしっかり出していただきたい。その意味では、(政権批判をする)日刊ゲンダイはマスコミとして正しい姿勢であり、(政権に近い)読売新聞もまた正しいんです。テレビもそうあって欲しいですが、放送法のややこしい規定など縛りがある。それでも、当番組はこれに賛成とか反対とか、きちんと示せばいいんじゃないかなって思います。

―日本では政治や宗教の話は避けますよね。そういうことも関係しているのかもしれません。
 政治や宗教をタブー視するのはおかしいですよ。宗教は生き方ですし、政治はすべての人の命や生活に関わること。僕には支持政党がありません。選挙はいつも政党ではなく人物で選びます。そもそも、政党政治があまり好きではないし、党議拘束が日本をダメにしていると思っているんです。政治家はさまざまな考えを持っているはずなのに、政党に入ったら全ての政策で同じ意見を言わなければならない、というのが気持ち悪い。長い目で見ると、日本にとってマイナスだと思います。

日本の本当の美しさとは

―人物で選ぶとすると、どなたか期待する政治家はいますか?
 それがねえ、いないんです。今の僕は、安倍さんが推す人じゃない人を選びます。これは思考停止ではありません。考え抜いた末の結論。安倍政権に対抗できる少しでも当選しそうな人に投票する、という選択肢しかないかなと思っています。「反対」の意思表示は非常に大事です

―白票も反対の意思表示だという人もいますが。
 白票は何の役にも立ちません。(安倍政権は)「白票が増えたねえ。批判票が多いんだねえ。じゃあ、襟を正すか」なんて人たちではないでしょう? 日本人は優しいですよね。お友達を優遇したり、政治を私物化していても、大して怒らない。支持率が下がったとはいえ、一桁になるようなことはないでしょう。本当に人がいい。“美しい国”ですよね

―安倍首相の言う「美しい国」と松尾さんの考える日本の美しさは違う?
 僕は、日本の本当の美しさって、伝統を大事にして、花鳥風月や春夏秋冬を大切に扱うことだけでなく、ものを無駄にしないとか、弱い立場の人も尊重して、コミュニティーを平穏に保つ知恵を絞るとかだと思うんです。本来は、こうした美しさを愛することこそが「愛国心」なのではないでしょうか。ところが、今の政権は、「美しい国」を標榜しながら、裏腹に、こうした美しさをどんどん壊しています。そして、時の政権に従うことが「愛国者」だと錯覚している人が多いなという気がしています

(聞き手=本紙・小川泰加)

▽まつお・たかし 1960年、神戸市生まれ。大阪芸術大芸術学部卒業。北新地でDJやスプーン曲げのショーに出演しているところをスカウトされ、芸能界入り。テレビ、ラジオ、舞台、映画、作家、カレー店の主人など多彩な活動を続け、「キッチュ」の別芸名でも知られる。新著に街歩きエッセー「東京くねくね」(東京新聞)を上梓。

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