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Channel: 私にとって人間的なもので無縁なものはない
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悪を操るモノ…蠢(うごめ)く (ΦωΦ)フフフ…

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TBS・岸井キャスターを狙い撃ち
異様な意見広告 真の狙い
(日刊ゲンダイ)2015年11月26日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/170376
TBS・岸井キャスターを狙い撃ち

 今月14日付の産経新聞と15日付の読売新聞に掲載された全面意見広告が大きな話題になっている。「私達は違法な報道を見逃しません」とデカデカ見出しの意見広告は、TBSの報道番組「NEWS23」のメーンキャスター・岸井成格氏を名指しで批判、問題視する中身だったからだ。
 全国紙の紙面を買い取って広告を出しだのは「放送法遵守を求める視聴者の会」。呼びかけ人には作曲家のすぎやまこういち氏、上智大名誉教授の渡部昇一氏ら安倍応援団”の面々が並んでいた。
 彼らが問題にしているのは岸井氏が安保法案成立直前の9月16日放送で「メディアとして(安保法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」と発言したこと。コメンテーターならともかく、番組メーンキャスターである岸井氏がこう言うのは「政治的に公平であることなどを定める放送法に反する」と主張しているのである。
 岸井氏といえば、毎日新聞の特別編集委員。読売も産経も、よくもまあ、ライバル紙の個人攻撃広告を載せたものだが、驚くのは早い。自民党の礒崎陽輔前内閣補佐官は早速、「極めて冷静で妥当な意見です」とツイート。与党との二人三脚ぶりをうかがわせた。安倍政権との“連携プレー”のにおいがプンプンだ。
 「安倍政権や、そのお仲間は全局を“安倍サマのテレビ”にしたいのでしょう。安保法案は国民の8割が、なぜ成立を急ぐのかと反対していた。岸井氏の発言は国民の声の代弁です。それなのに、政府に逆らうものはみなダメだと言わんばかり。それもひとりに対して、全面広告を使って、集団で吠えて弾圧しようとしているのは極めて異常なことです。こんな広告を出されて、何も言わなければ、テレビが死んでしまいますよ」(評論家・佐高信氏)
 安倍応援団の偏向キャスターは山ほどいるのに、まったくフザケた話である。このタイミングで、こんな意見広告が出てきたのは恐らく、放送倫理・番組向上機構(BPO)の存在があるのだろう。今月6日、BPOの番組検証委員会は自民党がNHKやテレ朝に事情聴取を行ったことを問題視、異例の政権批判を展開した。そうしたら、安倍首相が国会答弁で「(介入は)至極当然だ。まったく問題ない」と切れまくった。自民党内には「BPOを潰せ」という意見がある。TBSは擁護派である。そうしたさなかでの意見広告は、TBSへの“牽制”にも見える。TBSは当然、大反論しなけりゃおかしいのだが、本紙の取材にこう言った。
 「番組にはさまざまな意見がさまざまな形で寄せられており、意見広告もその中のひとつと考えております」(広報部)
 まるで“他人事”なのである。
 TBS局内には「岸井更迭論」もあると聞いた。後任にはライバル紙の編集委員の名も浮上している。
 一方、「視聴者の会」の事務局長で文芸評論家の小川榮太郎氏はこう言った。「出稿のお金は基本的に有志の方の寄付です。(掲載紙が産経、読売になったのは)保守系という縁故関係からです。今後、発表紙が広がる可能性はあります。(また、放送法に反するようなことがあれば)何かしらのアクションはすると思います」
 安倍首相たちの言論圧力に屈すれば、テレビが“死ぬ日”は遠くない(。-_-。)

私達は、違法な報道を見逃しません

『NEWS23』でキャスター岸井成格の降板が決定の情報!「安保法制批判は放送法違反」の意見広告にTBSが屈服?
(LITERA)2015年11月25日
http://lite-ra.com/2015/11/post-1718.html





BPOの意見
政権のねらいは放送の「取り締まり」
松田浩氏

(しんぶん赤旗)2015年11月13日
政権のねらいは放送の「取り締まり」
 「安倍首相の論の最大の問題点は、放送法の核心が政権の介入から放送の自由と自律を保障することにあることに目をつぶり、放送事業者の倫理規定として設けられた「放送番組編集準則」(第4条)を実効規定にすり替えることで、「放送の自律を守る放送法」を「政府が放送を取り締まる放送法」に百八十度転換させようとしている点にある。」



言論抑圧・暴言の自民「懇話会」
 源流は靖国派政治団体

(しんぶん赤旗)2015年9月6日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-09-06/2015090601_04_1.html
 「沖縄の新聞はつぶせ」「マスコミ懲らしめるには広告収入をなくせばいい」など言論抑圧、沖縄侮辱の暴言が飛び交った自民党議員の勉強会「文化芸術懇話会」の源流ともいえる靖国派政治団体の存在が本紙の調べでわかりました。
言論抑圧・暴言の自民「懇話会」源流は靖国派政治



九条の会」に対抗
 改憲「国民運動」化

全都道府県に組織 危ない“実績”
(しんぶん赤旗)2015年11月22日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-22/2015112213_01_1.html
 右翼改憲派が最近、大規模な集会を開きました。「美しい日本の憲法をつくる国民の会」(共同代表・ジャーナリストの櫻井よしこ氏ら)が東京都千代田区の日本武道館で開いた「今こそ憲法改正を!1万人大会」(10日)です。「九条の会」に対抗する、きなくさい動きが広がっています。
(竹腰将弘)

「九条の会」に対抗 改憲「国民運動」化

署名・映画製作も

 「新憲法制定」を呼号する「日本会議」主導の集会に、安倍晋三首相は「自民党総裁」の肩書でビデオメッセージを寄せました。もはや憲法擁護義務などどこ吹く風です。
 メッセージは「21世紀にふさわしい憲法を追求する時期にきている」としたうえ、「第1次安倍政権で国民投票法が制定され、第2次安倍政権で宿題とされていた投票年齢の18歳への引き下げが実現した。憲法改正に向け渡っていく橋は整備された」とみずからの“実績”を誇示。「憲法改正へ、共に、着実に、歩みを進めていきましょう」と呼びかけました。

「成果」を報告

 主催した「国民の会」は昨年10月、日本会議、神道政治連盟、改憲派の個人を糾合して結成されました。集会への動員を担ったのも、各都道府県の神社庁、遺族会などです。
 注目されるのは、「全国代表者会議」の下に各都道府県の「県民の会」が組織され、「国民運動推進団体」としての体裁が整えられていることです。
 集会では、「会」結成から1年の「国民運動の成果」として(1)全国47都道府県すべてでの「県民の会」結成(2)31都府県議会での改憲決議(3)改憲賛同の国会議員署名422人(4)改憲賛同国民署名445万人余―が、誇らしく報告されました。
 さらに、『永遠の0』の百田尚樹氏総指揮によるドキュメンタリー映画「今こそ日本国憲法を改正しよう(仮題)」を年内に完成させ、全国的な上映運動を展開するなど、いっそうの運動拡大を狙っています。
 思い起こされるのは、第1次安倍政権当時の憲法をめぐる国民世論と改憲派の激しいせめぎ合いです。
 憲法をめぐるキナ臭い動きが極限に達した当時、読売新聞の世論調査(2008年4月8日付)で、1993年以来15年ぶりに改憲「反対」が「賛成」を上回りました。世論の流れの大きな転換点となったのは2004年の「九条の会」結成でした

「一頓挫」受け

 安倍氏の政権投げ出しによる改憲運動の「一頓挫」を受けた08年3月の新憲法制定議員同盟の総会で、愛知和男・同同盟幹事長=当時=は「われわれと正反対の勢力、『九条の会』と称する勢力が、全国に細かく組織づくりができておりまして、それに対抗していくには、こちらも地方に拠点をつくっていかねばなりません。そこが今後の活動の大きな焦点になる」と、九条の会への対抗意識をむき出しにした「国民運動」志向が表明されました。
 この「運動」はながらく低調でしたが、第2次安倍政権登場後、各種保守団体にベルトがかかり始め、それなりの到達となっているとみるべきかもしれません
 一内閣の解釈変更で、集団的自衛権行使容認という憲法破壊の行動をとった安倍首相が明文改憲を目指すというのは、大いなる矛盾です。当面の国民のたたかいの焦点は、立憲主義と民主主義を取り戻し、反立憲主義と独裁の政治にストップをかけることにあります
 安倍政権の暴走の行く手は明文による憲法破壊にまで向かっていることを見すえ、戦争法廃止を実現する政府の樹立に向け、世論と運動をいっそう大きく広げていくことが求められています。



憲八おじさんとタマ001

https://youtu.be/DueYPXbJsUk

憲八おじさんとタマ002

https://youtu.be/AvjyR_jnf9A

憲八おじさんとタマ006

https://youtu.be/kBxYKNImTIY



ナショナリズム団体「日本会議」の危険性:エコノミスト紙や仏誌が相次いで指摘
(THE NEW CLASSIC)2015.06.16
http://newclassic.jp/24129
英 The Economist紙 や仏 L’Obs 誌 などが相次いで、日本の危険な右翼団体「日本会議」が、安倍政権の政策に大きな影響を与えていると報じている。

ナショナリズム団体「日本会議」の危険性

民族主義の思想を掲げた、日本で最も強力なロビー団体

The Economist紙 は「Right side up」と題した記事で、「ナショナリズムを掲げた、日本で最も強力なロビー団体」として日本会議を紹介している。
記事によれば、日本会議は第二次世界大戦において、西洋人の植民地主義から日本がアジアを解放したと主張し、再軍備や、左翼教師によって洗脳された生徒への愛国心の鼓舞、戦前における天皇崇拝の復活などを求めている。

安倍政権に多大な影響力

中略

日本ではほとんど報じられず

このように、世界的にも影響力の高い雑誌が、次々と日本会議に危機感を表明してるにもかかわらず、その報道は日本国内においてはそれほど目立たない。
The Economist紙は、「奇妙なことに、この集団は政府中枢部への強い影響力が拡大しているにもかかわらず、日本のメディアからはほとんど注目されていない」と述べている。
果たして戦後70周年となる8月15日に、安倍首相はいかなる発言をおこなうのだろうか。先日、韓国・朴槿恵大統領は「慰安婦問題、交渉は最終段階」と発言して、様々な憶測を呼んでいる。
こうした中で、安倍首相は日本会議の影響力を露わにするのか、あるいはそのナショナリスト的な言動を抑えることで国際社会からの信頼を得ることができるのか、大きな注目を集めている。



頼みは中国脅威論
 改憲派1万人集会 「紙上ライブ」で再現
(東京新聞【こちら特報部】)2015年11月12日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015111202000147.html
 今の改憲運動をリードするのは、安倍晋三首相のグループ、その支持基盤の右派運動組織「日本会議」である。10日、同会議が中核をなす「美しい日本の憲法をつくる国民の会」主催の「今こそ憲法改正を! 1万人大会」が都内で開かれ、首相がビデオメッセージを寄せた。大会の様子を再現しながら改憲派の本音を読み解く。
(佐藤圭、白名正和)

頼みは中国脅威論 改憲派1万人集会_1

インドやベトナムの識者も投入

 会場の日本武道館は三階席まで埋まった。参加者は主催者発表で約一万一千人。年配者の姿が目立つ。
 国歌斉唱の後、「国民の会」共同代表でジャーナリストの桜井よしこ氏が最初にあいさつした。「戦後七十年の今、憲法改正の機は熟しつつある。発議に必要な(衆参両院の総議員の)三分の二の確保が可能な状況が生まれている。来年七月の参院選を一つの目標に全員の力を結集しよう」
 「国民の会」は昨年十月に発足した。共同代表は桜井氏、日本会議会長の田久保忠衛・杏林大名誉教授、同会議名誉会長の三好達・元最高裁長官の三人。代表発起人にも同会議メンバーが名を連ねる。桜井氏は同会議の役員ではないが、同会議の集会の常連講師だ。
 安倍政権の間に国民投票を実現し、過半数の賛成を得て新憲法を制定する―。これが「国民の会」が思い描く日程だ。改憲の是非を問う国民投票の実施目標は、来年の参院選。それに向けて「賛同者一千万人」署名集めを展開する。この日の発表では、現在の賛同者は約四百四十五万三千人。四十七都道府県すべてに地方組織を設置した。
 では、改憲内容はどうか。桜井氏は「緊急事態条項さえない現行憲法では国民の命を守り通すことは困難。家庭のあり方も含めて、いくつもの問題点がある」と指摘した。
 大災害や有事の際、首相に権限を集中する緊急事態条項は、自民党が優先的な改憲項目に挙げる。家庭のあり方とは、現行二四条に「家族は助け合わなければならない」との一文を加えるものだ。この「家族尊重条項」は、国防軍の創設や緊急事態条項と並び、右派が重要視する。国防軍はもちろん、他の二項目も、個人の権利を大幅に制限したり、特定の価値観で縛ったりする危険をはらむ
 しかし、大会を通じて前面に押し出されたのは、中国脅威論である
 桜井氏に続いて登壇したインド政策研究センター教授のブラーマ・チェラニー氏と、ベトナム外務省元顧問局長のディン・ホアン・タン氏は、「日本は安全保障を強化するか、(中国に)包囲されるかという厳しい選択を迫られている」「中国の軍や警察船が漁民に偽装して乱暴狼藉を働いている」などとあおった。
 ちなみに両氏はどんな人物か。岐阜女子大南アジア研究センターの福永正明特別客員教授(インド政治)は、チェラニー氏について「インドで中国の脅威を明言する研究者はいないが、チェラニー氏は中国を念頭に、海上自衛隊とインド軍との結びつきの重要性を説く。最近はほぼ毎月来日し、安保関連の講演をしている」と評した。
 一方のタン氏については、京都大の伊藤正子准教授(ベトナム現代史)によれば「ベトナムで有名という話は聞いたことがない。少なくとも私は知らない」。

頼みは中国脅威論 改憲派1万人集会_2

首相の「お友達」大集合

 メーンイベントは、何と言っても安倍首相のビデオメッセージである。本紙「首相の一日」によれば、五日に首相官邸で収録されている。主催者側は「本来は出席する予定だったが、衆院予算委のためやむなく欠席した」と説明した。
 大型スクリーンに映し出された首相が強調したのは、連合国軍総司令部(GHQ)による押しつけ憲法論だ。「二十一世紀にふさわしい憲法を追求する時期に来ている。現行憲法は日本が占領されていた時代に、占領軍の影響下でその原案が作成されたものであることも事実」と触れた後、「国民的なコンセンサスを得るまで議論を深めたい」と改憲の意思を明言した。
 次世代の党の中山恭子党首のあいさつに続き、駆け付けた国会議員が紹介された。衛藤晟一首相補佐官を筆頭に、下村博文・前文部科学相、山谷えり子・前国家公安委員長、有村治子・前女性活躍担当相、礒崎陽輔・前首相補佐官ら「首相のお友達」が目立った。
 「憲法改正へのご提言」と称して登場したのは、「日本会議福岡」会長で九州電力相談役の松尾新吾氏。玄海原発(佐賀県玄海町)再稼働に絡む「やらせメール」問題が起きた二〇一一年当時は九電会長だった。翌一二年三月末に引責して会長職を退いた。
 日本会議は過去、ワコール創業者の塚本幸一氏や、稲葉興作・元日本商工会議所会頭(いずれも故人)を会長にいただいている。松尾氏は中央での知名度は低いものの、九州では「大物」。財界の改憲姿勢をアピールしたかったのか。
 もう一人の「ご提言」者が、米カリフォルニア州の弁護士ケント・ギルバート氏。かつてクイズ番組で人気を博したタレントだが、昨年夏ごろから改憲派として露出している。抻しつけ憲法論を意識してか、「現憲法を作成したアメリカ出身です」と笑いを誘った。

安保逆風で弱音「国民投票難しにい」

 大会もいよいよ終盤だ。
 「国民の会」の打田文博事務総長は「国会で安保法制の審議が延長したこともあり、目指してきた来夏の参院選での国民投票の実現は大変厳しい」と吐露した上で、今後の運動方針として発表したのが、改憲啓発映画の上映運動だ。年内に完成するらしい。
 総指揮は、自民党の勉強会で「沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん」と発言して物議を醸した作家の百田尚樹氏である。この日も「憲法のむちゃくちゃさ、矛盾をたっぷり描いている。ただ残念なことに、国民の多くはそのことを知らない。七十年の間に左翼マスコミが散々工作した」などと、マスコミたたきを交えて映画を宣伝した
 地方議員を代表して「意見表明」した松田良昭・神奈川県議は、自民党県連の憲法改正推進プロジェクトチームリーダーだ。「今、三十一都府県の(改憲推進の)地方決議ができている。十二月(議会での可決予定)は北海道、秋田、福岡だ。もう間もなく四十七全部で決議となる。そうなればいよいよ国会だ」と声を張り上げた。    ‘
 最後に日本青年会議所の森本勝也副会頭が「憲法改正へ、国民的大議論を巻き起こす」などとする大会決議を朗読。参加者の拍手で採択し、「ガンバローコール」で閉幕した。終了後、参加者に話を聞いた。神奈川県横須賀市の元自衛隊員男性(七八)は「素晴らしい大会だった。一日
も早く憲法を変えないといけないという思いを新たにした」と感じ入っていた。東京都青梅市の七十代の女性は「中国は話が通じる国じゃない。日本のために憲法改正が必要だ」と中国脅威論を繰り返した。

日本会議 1997年、右派宗教団体などでつくる「日本を守る会」と、右派文化人らを中心とする「日本を守る国民会議」が統合して結成された。「誇りある国づくり」を目指す運動方針では、皇室を尊び、同胞感をかん養する▽新憲法制定▽祖国への誇りと愛情を持った青少年の育成-などを掲げる。会員は約3万8000人。同会議の国会議員懇談会(会長・平沼赳夫元経済産業相)には約280人が参加。安倍首相は特別顧問を務める。

頼みは中国脅威論 改憲派1万人集会_デスクメモ


安倍政権を完全支配する
「日本会議」の正体 根底から暴く!

(FRIDAY) 2014年8月4日29号
http://friday.kodansha.ne.jp/archives/20623/
■安倍首相、麻生副総理含め13人の閣僚が名を連ねる右派組織。
■「自衛隊を国防軍に」「8・15靖国参拝」「美しい国・日本」の発想はすべてここから来た。
■女性蔑視ヤジ都議、ネトウヨと呼ばれる地方議員たちもこの組織に属している…
安倍政権を完全支配する 「日本会議」の正体

旧日本軍参謀らが創設

 「安倍政権が誕生したことは、憲法改正への千載一遇、絶好の機会です。われわれの悲願、英霊の悲願がかなうのです。私たちは憲法改正のため、国民の啓発運動に立ち上がっていきたいと思います。ご協力、よろしくお願いいたします!!」
壇上の男がこう叫ぶと、会場は大きな拍手が響いた。8月3日、福岡県の福岡国際ホール大ホールで行われた「英霊顕彰・県民の集い」。終戦から69年目の夏を迎えるにあたり、「大東亜戦争」で亡くなった人々を追悼するというこの会では、先の戦争で日本はアジア開放のために戦ったことや、いますぐに憲法を改正すべきだという主張が延々と語られた。会場には400ほどのイスが用意されていたが、すぐに満席となって増席、最終的には500人近くで埋まった。
この会を主催した団体がいま、注目を集めている。「日本会議」。「誇りある国づくり」を目的とする任意団体で、会員数は全国に約3万5000人、総支部数228を誇る。この団体がいま、安倍内閣の“後ろ盾”となり、憲法改正と国防力の強化に邁進している。「日本会議」とは、一体何なのか―。
発足したのは1997年5月。「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」の二つの保守系団体が統合され、今日の姿になった。同会に詳しいジャーナリストの魚住昭氏が解説する。
「日本の歴史や伝統を守ることを目的に、1974年、主に神社本庁などの保守系宗教団体によって構成されたのが『日本を守る会』、保守系文化人や旧日本軍の関係者などが中心になって1981年に発足したのが『日本を守る国民会議』です。両者の憲法観、歴史認識はほぼ一致していたので、日本の伝統回復、憲法改正のために大きな団体を作ろうと1997年に統合した。初期の日本会議の幹部は、旧日本軍参謀の故・瀬島龍三伊藤忠相談役らが名を連ねていました」
現在の役員には、神社本庁の総長、神道政治連盟常任顧問、霊友会常務理事、靖国神社宮司、黒住教教主ら巨大宗教団体の幹部、ブリジストン関連会社の元社長ら財界人、東京大学名誉教授ら学者、そして保守系ジャーナリストなどの名前が並ぶ。機関誌「日本の息吹」では、「南京虐殺はなかった」「東京裁判は誤り」「首相の靖国参拝を」といった主張を展開。「教育改革」も大きなテーマの一つで、これまでの歴史教育を“自虐的”と批判する「新しい歴史教科書をつくる会」の活動を支援してきた。
日本会議の特徴は、国会議員と強いつながりを持つことだ。日本会議を支援する「日本会議国会議員懇談会」には、289人もの国会議員が参加する。懇談会メンバーである自民党中堅議員が明かす。
積極的に献金したり、パーティー券を買ってくれるわけではないが、この懇談会に参加していないと、保守議員と名乗ってはいけないような空気が党内には漂っています。自民党本部には日本会議のイベントの告知ビラが貼られていますし、党との結びつきも強い
注目すべきは、日本会議と安倍政権の関係だ。麻生副総理をはじめ、閣僚19人中13人が「懇談会」に参加している。むろん、安倍首相も同懇談会のメンバーで、日本会議主催のシンポジウムやイベントに頻繁に参加している生粋の支援者だ。
 安倍内閣は「日本会議内閣」といっても過言ではないのだ

安倍政権の政策ブレーン

 「首相は日本会議のほうを向いて政治を行っているのでは、と思うことがある」
こう漏らすのは、官邸関係者だ。
「昨年2月、安倍さんは小泉政権時から議論されてきた、女系天皇を認めるという皇室典範の改正論議を白紙にすると発表しました。さらに、年末には靖国神社に参拝しましたが、これは日本会議へのアピールの意味が強かったのではないかと思います。いずれも日本会議が強く安倍首相に訴えて来たことです」
首相就任後2年弱の間で、安倍首相は「皇室典範改正の白紙化」「靖国参拝」「集団的自衛権の行使容認」「道徳の教科化の推進」など、日本会議と歩調を合わせるような政策・行動をとってきた。
実は、安倍首相は日本会議の幹部を“ブレーン”としている。自民党ベテラン議員が説明する。
「2006年に発足した第一次安倍政権では『五人組』といわれるブレーンが活躍しましたが、そのうちの一人は日本会議の常任理事を務める(日本政策研究センター代表)伊藤哲夫氏でした。また、同じく五人組の一人だった高崎経済大学の八木秀次氏(現在は麗澤大学教授)は、日本会議で講師として活躍している。
 2012年12月に誕生した第二次安倍政権では、日本会議の代表委員を務める長谷川三千子氏をNHKの経営委員に任命しています。安倍政権と日本会議は切っても切り離せない関係なのです。安倍首相の著書『美しい国へ』(2006年刊行)を読めば、その歴史観、安全保障観、教育観が日本会議と大きく重なっていることがわかります
首相の悲願である憲法改正でも、日本会議は大きな役割を担う。日本会議の関係者が明かす。
「憲法改正の意義を説明するDVDの配布や街頭での署名活動などを積極的に行っています。日本会議は憲法改正のための『3か年構想』を描いています。今年は『全国に憲法改正の推進本部を設置』、来年は『憲法改正への国会発議要請運動開始』、そして2016年には『国民投票の実施』という流れです」
全国の地方議員によって構成される「日本会議地方議連」には、1700人を超える議員が参加しているが、日本会議は彼らと連携して、草の根の憲法改正運動を活発化させるつもりだという。
「来年は日本武道館で、憲法改正を訴える大規模集会を行う予定です」(同)

「朝日が日本を滅ぼす!」

 勢いづく日本会議 だが、 危うさも見える。日本会議の支援者には、問題を起こす議員が目立つのだ。
 今年3月、社会学者の上野千鶴子・東京大学名誉教授が山梨市で介護問題についての講演をしようとしたところ、日本会議地方議連のメンバーである望月清賢市長が、上野氏のこれまでの思想や発言に問題があるとして、講演を中止しようとして騒動になった。
 今年6月、東京都議会で塩村文夏都議に向かって「早く結婚しろ」とヤジを飛ばした鈴木章浩都議も日本会議のメンバー。彼は2012年に尖閣諸島に上陸して、事情聴取された経験もある。同じく6月、新宿で集団的自衛権に抗議した男性が焼身自殺を図ったことについて、ツィッター上で「迷惑極まりない行為で明らかに犯罪」「マスコミはイカれている」とつぶやき、「ネトウヨ議員」と批判を浴びた小野寺秀(まさる)北海道議もやはり日本会議地方議連のメンバーだ。
 彼らに共通するのは、自分と違った考えや意見を持つ人間を排除しようとする姿勢だ。8月3日の福岡のイベントでも参加者からは「朝日新聞は日本を滅する新聞だ」「左翼団体に騙されてはいけない」といった言葉が飛び交った。前出の魚住氏は、安倍首相と日本会議の距離の近さに危機感を覚えるという。
 「歴史観ひとつとっても、『日本会議』の考え方はあまりに一面的です。過去の戦争を賛美しているが、『あの戦争は正しかった』と一言でいえるものではないでしょう。今後、彼らは憲法改正、そして日本の軍備強化のために尽力するでしょうが、その憲法観も安全保障観も短絡的では、と不安になります。安倍首相の思想・歴史観もやはり短絡的なところがあるが、他者の意見を聞かずに進んでいくことの危うさを感じています
 安倍首相と日本会議が作る国は、本当に「美しい国」なのだろうか。

 2012年12月に発足した第二次安倍内閣には「日本会議国会議員懇談会」のメンバーがたくさん。

安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相、谷垣禎一法務相、甘利明経済再生相、古屋圭司拉致問題担当相、稲田朋美行革担当相、茂木敏充経済産業相、岸田文雄外務相、菅義偉官房長官、小野寺五典防衛相、根本匠復興相、世耕弘成官房副長官、下村博文文部科学相、加藤勝信官房副長官、田村憲久厚生労働相。

日本会議国会議員懇談会の主な役員・メンバー
(2014年4月1日現在の役員名簿参照)

特別顧問(麻生太郎、安倍晋三)
顧問(谷垣禎一、石原慎太郎、亀井静香)
相談役(額賀福志郎、石破茂、山東昭子、鴻池祥肇)
会長(平沼赳夫)
会長代行(中曽根弘文)
副会長(古屋圭司、森英介、小池百合子、下村博文、菅義偉、高市早苗、新藤義孝、渡辺周、松原仁、藤井孝男、中山成彬、松野頼久、西村真悟、橋本聖子、山崎力)
幹事長(衛藤晟一)
副幹事長(加藤勝信)
政策審議会長(山谷えり子)
政策審議副会長(萩生田光一、稲田朋美、磯崎陽輔)
事務局長(鷲尾英一郎)
その他のメンバー(渡辺喜美、浜田靖一、伊吹文明、前原誠司、竹下亘、河村建夫、塩崎恭久、園田博之、山本幸三)

民主党の主な日本会議所属議員:長島昭久原口一博、前原誠司、松原仁御法川信英笠浩史鷲尾英一郎 ヾ(  ̄ヘ ̄)


障害児出産「減らしていける方向に」
茨城県教育委員の発言が波紋

(東京新聞【こちら特報部】ニュースの追跡)2015年11月19日
 「茨城県では(障害児の出産を)減らしていける方向になったらいい」。同県教育委員の長谷川智恵子氏(七一)の発言が波紋を広げている。長谷川氏は発言を撤回した上で辞意を表明した。だが、不見識なのは長谷川氏だけか。日本社会に根強く残る差別意識の表れではないのか。
(中山洋子)
障害児出産「減らしていける方向に」

差別意識 日本に根強く

関係者に徒労感、憤り

 長谷川氏の「本業」は東京・銀座の日動画廊副社長だ。茨城県笠間市の笠間日動美術館副館長を務めている縁で、今年四月に県教育委員に就いていた。
 問題の発言は、十八日の県総合教育会議で飛び出した。橋本昌知事も出席する中、長谷川氏は、障害者らが通う特別支援学校二校の視察に触れながら「妊娠初期に(障害の有無が)分かるようにできないのか。特別支援学校には多くの方が従事し、県としては大変な予算と思う」「生まれてきてからでは大変」「減らしていける方向になったらいい」などと主張した。
 この発言が報じられるや、ツイッター上では、「五体不満足」の著書がある作家で東京都教育委員の乙武洋匡氏が「私も生まれてこないほうがよかったですかね?」と書き込むなど批判が噴出。県教育委員会にも二十日夕までに六百件を超える抗議の電話やメールなどが殺到した。
 長谷川氏は十九日、「言葉足らずの部分があった。数多くの方に多大な苦痛を与えた」と謝罪した上で発言を撤回した。当初は長谷川氏の発言を「問題ない」と擁護していた橋本知事も、同日深夜に「誤解を与えないよう(問題ないとの自らの)発言を撤回する」とのコメントを発表。これを受ける形で長谷川氏は二十日、県教委に辞職する意向を伝えた
 しかし、騒動は収まりそうもない。来年四月の障害者差別解消法施行を前に、茨城県も障害者差別を禁じる県条例を今年四月に施行したばかりだけに、関係者の徒労感は深い。
 茨城県ダウン症協会の渡辺千代子会長は「出生前診断が広まり、周囲から『なぜ検査しなかったのか』と言われた若いお母さんもいる。長谷川氏も、障害者を無駄な存在と思っているから言ってしまうのでしょう」と歯がみする。
 日本ダウン症協会は二十日、事情説明を求める質問状を知事と県教育長宛てに送付。全国の障害者団体でつくるNPO法人「DP1日本会議」も県への抗議声明を準備している。
 DPIの佐藤聡事務局長は「障害者は生まれてこない方がいいとの発想で、日本も批准する障害者の権利条約の理念を理解していない。障害があってもなくても等しく大切にされる社会を目指すため、変わるべきは社会の側だ」と憤る。
 一九九九年に当時の石原慎太郎都知事が重度心身障害者に「人格あるのかね」と放言して問題視されたが、障害者への差別発言はその後も絶えない。
 「重大な人権侵害でうやむやにはできない。辞職で終わる問題ではない」と断じるのは、筑波技術大の一木玲子准教授(障害児教育)だ。まずは長谷川氏が教育委員として障害者や保護者らと会って学び、自らの偏見と向き合うべきだと訴える。「障害者を『かわいそう』な存在としてしか見ていない。残念だが長谷川氏のような発想をする大は少なくない
 茨城大で教えた経験がある金沢大の井上英夫名誉教授(福祉政策論)は、あらゆる弱者を軽視する昨今の風潮を危ぶむ。
 「高齢者に金をかけない福祉政策も差別を助長している。人の命は等しく価値がある。障害者は生まれてこなかったらいいという戦前の優生思想を克服する方向で曲がりなりにも進んできた障害者政策を後退させてはならない

日本ファシズムと優生思想
藤野豊 著 かもがわ出版
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/na/377.html
日本ファシズムと優生思想
「存在に値しない命」とは何か。
病気・障害者への断種政策はナチスだけではなかった。優生思想が政策として社会に受容されていく過程を克明に描いた労作。

序章 日本ファシズムと優生思想―研究の現状と課題
第1章 第一次世界大戦と優生思想
第2章 優生運動の展開
第3章 人口問題と優生政策
第4章 ナチズムへの憧憬と警戒
第5章 アイヌ民族と優生思想
第6章 ファシズム体制下の優生政策
補論1 近代日本と優生思想の受容
補論2 部落問題と優生思想
補論3 近代日本のキリスト教と優生思想
終章 「戦後民主主義」下の優生思想


小出裕章先生:国というのはどんなものなのか、人々が生きるということはどういうものなのか…

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記憶という遺産をめぐって
なぜ「南京」はこれほど問題化するのか?

(ラジオフォーラム#151)

https://youtu.be/aPqkB7WNj_g?t=13m40s
第151回小出裕章ジャーナル
伊方3号機再稼働か「既成事実を積み重ねていって、大飯でも高浜でも順番にやっていくという、そういうやり方を彼らが選んでいるということだと思います」

http://www.rafjp.org/koidejournal/no151/
伊方原発 断層が3号機直下にある
伊方原発 断層が3号機直下にある

西谷文和:
今日のテーマはですね、「伊方原発3号機、年明けにも再稼働か」と題してお送りしたいと思うのですが。伊方原発については、このコーナーでも何回も取り上げましたが、小出さん、残念なことにですね、愛媛県の中村知事、伊方町の山下町長、伊方原発3号機の再稼働に同意を示したが、これのニュースを聞かれて、小出さんご感想はどんなもんでしょうか?

https://youtu.be/vPVhD75SlNI

小出さん:
はい、もちろん残念ですけれども、予想通りというか、中村さんが少し頑張るような素振りを見せていたわけですけれども、それも結局は自分の責任を逃れられればそれでいいということだったわけで、「あ、やっぱりな」と思いました。
中村知事、伊方原発3号機の再稼働に同意
西谷:
私のような素人から見ればですね、鹿児島県の川内原発から入ったでしょ。そして伊方原発が続きますよね。これね大阪や東京や神戸や広島や、この原発に反対している人はなかなか行けないじゃないですか、こんな遠い所に。これ、大飯原発やったら行けるんですよ。だから、その国はですね、反対運動が起こりにくい所から無理やり稼働させてですね、既成事実にしたいのではないのでしょうか?

伊方再稼働反対 松山で4000人集会

小出さん:
もちろんおっしゃる通りだと思います。もうやったぞやったぞという既成事実を積み重ねていって、大飯でも高浜でも順番にやっていくという、そういうやり方を彼らが選んでいるということだと思います

西谷:
この国って結構、役人の世界もそうなんですが、この横並び志向ってあるじゃないですか? AさんもやったからBさんもやったからって、それでね次C、Dがやりやすくなりますもんねえ。この最初のやっぱり川内原発、ここでものすごく皆さん頑張ったんですけど、やっぱりここ大きかったでしょうかね。

小出さん:
はい。川内の方々、ずいぶん頑張ってくださったし、伊方の方々だって頑張ってくださってきたわけですけれども、それでも国がやると決めてることなわけですし、いわゆる私が原子力マフィアと呼んでいる国や原子力会社、原子力産業、ゼネコンを含めた土建屋さん、マスコミ、全てが一体となって、今再稼働に動いているわけですから、容易なことでは止められないだろうと思います、残念ながら
原発マネー 大学への影響力

西谷:
小出先生がおっしゃるからこの言葉重いわけですが、小出さんは伊方原発、裁判でずっと戦っておられましたよね?

小出さん:
そうです。

西谷:
佐田岬の付け根に原発があるじゃないですか? ということは、半島の人は、これ逃げられないんじゃないですか?

小出さん:
事故が起こったら、逃げることはできません。唯一、逃げられるとすれば、船に乗って大分県に逃れるという、それぐらいのルートしかありません。


西谷:
でもその船って、津波で流されてるでしょ?

小出さん:
もちろん、そうです。そんなたくさん船が来てくれるわけもありませんから、結局、住民の避難というのはできないことになると思います


西谷:
自衛隊のヘリで運ぶ言うても大した人数じゃないですもんねえ。と言うことは、もう切り捨てになるんでしょうね、実際は。

小出さん:
はい。川内の場合もそうですけれども、鹿児島県の知事自身が30キロ圏の避難なんかできないと、初めからもう言ってしまっているわけであって、避難計画ができないことはもう原子力発電所の事故を考えれば、もう仕方のないことだし、避難計画も作れないようなものは、本当はもうそれだけの理由で受け入れてはいけないということだと私は思います
30キロまでの要援護者の避難計画は現実的でない

小出裕章ジャーナル

西谷:
ただ地元の方々はね、やっぱり長年、この原発産業でもういわゆる麻薬のように打たれてるわけですから。だから地元の方を責めるというのも非常に酷ですよねえ。
原発は金になる

小出さん:
はい、そうなのです。長い間、原子力に依存して町を作ってきてしまったわけですから、原子力がなくなってしまって交付金、固定資産税等がなくなると、間違いなく財政自身が崩壊してしまうという、そんな状態になっているわけです。ですから簡単には、その地元の人達を責めるというようなことはできないと思います
細る原発マネー財政難の地元固定資産税も法人税も
電源三法交付金の交付例

西谷:
そうですねえ。本当なら鹿児島県ってすごいおいしい魚が獲れるし、愛媛県もそうですし、みかんもできますから。そういうその本当に村の産業でね、本当は村おこしができたのに、それさえも許さない原発なんでしょうね。

小出さん:
まあそうですねえ。日本というこの国が、いわゆる1次産業を潰して、工業化すれば豊かになれるんだというふうに思ってしまったわけですね。

次々と農業もつぶされ、漁業もつぶされてきて、結局地方が過疎になって、東京・大阪というような所にみんな労働者として吸い上げられてくる。結局、地方は立ち行かなくなって、原発にすがざるを得ないという、そんなことにされてきてしまったわけです。
もう一度やはり、国というのはどんなものなのか、人々が生きるということはどういうものなのかということを考え直さなければいけないのだと私は思います

田中正造 真の文明は

西谷:

その上にTPPですよ。こんなこと来たらもうねえ、もう村がつぶれちゃいますし。私、農業、農産物とかエネルギーは地産地消でないといかんと思うんですけど。

小出さん:
そうですね。農業はもちろんそれが一番いいですし、エネルギーだって、本当はそれがいいはずなのであって、都会で使う電気を過疎地から長い送電線で送るという、そんなやり方自身が間違えていたんだと気が付かなければいけないと思います。

西谷:
長い送電線を使ったらロスするでしょ?

小出さん:
もちろんです。送電ロスは、たぶん10パーセントとは言いませんけれども、それに近いロスをしてると思います

原子力発電所の災害評価

西谷:
例えば、その自然に優しい発電所が近所にあれば、そこで出た熱を供給して、高ジェネレーションと言いますけど、そういうことも都会でできますのに、原発は田舎にあるからできないですよね、それも。

小出さん:
そうです。今例えば火力発電所、高ジェネのがありますけれども、発生した熱の8割近くまで使えるというようになっているのです。
ガスタービン・コンバインドサイクル発電
ガスタービン・コンバインドサイクル発電

でも、原子力発電所だけは今、西谷さんがおっしゃって下さったように、都会に建てることができませんので、高ジェネをやることもできない。おまけに、もともとの発電効率が大変低いので、せいぜい3割ぐらいの熱しか使えないというですね、まことにバカげた装置になっているわけです

西谷:
もう先生からその話聞いて、びっくりしました。僕、なんとなく原発は効率いいもんやと思ってたら、一番悪いんですよね?

小出さん:
一番悪いです。
海温め装置
これで生態系が壊れないはずはない


西谷:
もうだから、都会につくれない効率一番悪い、コストも高い、CO2も冷やすためにものすごい出さないかん。ええとこないですよねえ。

小出さん:
はい。何にも良いことないのですけれども、自民党の人達が何を思ってるかと言うと、原子力を放棄してしまうと、核兵器をつくる能力も無くなってしまうから、やはり、原子力は止められないと彼らが言っているわけです。
核武装 右派の願望

西谷:
石破さんもね、潜在的にって言ってましたもんね、能力持ってる方がいいとおっしゃいましたもんねえ。その自民党の話が出ましたが、安倍首相がこの伊方のことでですね、「万が一、事故があった場合は国が責任を持って対処する」と言ってはるのですが、これを聞かれて、先生ご感想は?

(核を)作ろうと思えばいつでも作れると 石破茂

米各戦略の深層

小出さん:
今、福島第一原子力発電所の事故が起きて、国が責任を持って、どんな行動をとってるかと言うと、放射線管理区域にしなければいけない汚染地に、赤ん坊も含めて子供達を捨ててしまった。
過半数の村民が国の帰還政策に反旗_1
一度は逃がした人達も帰れ、2017年4月以降は、もう補償金も出さないぞということを安倍さんを率いる国がやっている。次に川内原子力発電所、伊方原子力発電所で大きな事故が起きれば、やはり周辺の人々が捨てられてしまうということになるのだと思います


西谷:
20ミリシーベルトを勝手に引き上げたのも国ですもんね?

小出さん:
そうです。

西谷:
そんな中でですね、この伊方原発にちょっと戻りますが、これ伊方原発3号機というのはプルサーマルができる原子炉ですか?

小出さん:
そうです。

西谷:
より危ない原子炉になりますよね?

小出さん:
もちろんです。どんな機械も、はじめ設計をしていくわけですけれども。例えば、石油ストーブ、ご家庭で使ってる方もいらっしゃると思いますが、石油ストーブというのは灯油を燃やすということで設計してストーブをつくるのですね。その灯油を燃やす石油ストーブで、もしガソリンを燃やそうとすれば火事になってしまう。

西谷:
はい、爆発するでしょう。

小出さん:
灯油だってガソリンだって、もともとは原油という同じ物から精製して分離した兄弟のようなもんですけれども、それでも、ちょっと性質が違えば、石油ストーブが火事を起こしてしまうということになるわけですね。

今日、使ってる原子力発電所というのは、ウランを燃やすというために設計された原子炉です。それで、無理矢理プルトニウムという物を燃やそうとしているわけで、危険なことになってしまいます。お金もかかってしまいます。
危険性が増して、金銭的にも損をするということはわかっているわけですけれども、それでもなおかつ、もうやらざるを得ないというところに日本の原子力が追い込まれてしまっているわけです。
問題だらけ 再処理とプルサーマル

西谷:
もう一度確認しますが、ウランの毒性とプルトニウムの毒性は、20万倍も毒性がプルトニウムは強いと聞きましたが。

小出さん:
はい、おっしゃる通りです。

西谷:
20万倍ですよね? 20倍じゃなくて?

小出さん:
20万倍です

西谷:
そんな危険なプルトニウムを燃やすプルサーマル計画ができる伊方の原発3号機が再稼働するというのが現実なんですね?

小出さん:
そうです。

西谷:
はい、よくわかりました。小出さん、どうもありがとうございました。

小出さん:
いえ、こちらこそありがとうございました。




伊方安全対策は脆弱
 石橋克彦・神戸大名誉教授に聞く

(大分合同新聞)2015年9月20日
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/09/20/005109700
 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)が新規制基準に合格し、再稼働に向けた動きが進む中、専門家からは安全性を疑問視する声が上がる。大分政経懇話会9月例会の講師として来県し、伊方原発の再稼働を「無謀」と指弾する神戸大学名誉教授の石橋克彦氏(71)=地震学=に聞いた。

 ―国内の原発再稼働の動きをどう見るか。
 原子力規制委員会は新規制基準の適合審査で全国3カ所の原発を合格としたが、いずれも基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)が小さ過ぎる。過酷事故を防ぐため多重の安全対策を講じる「深層防護」の考え方が徹底されておらず、脆弱(ぜいじゃく)で応急的。新規制基準は極めて不十分だ

 ―伊方原発の再稼働をめぐる審査の問題点は。
 敷地の全面に国内最大級の断層帯(中央構造線)があるにもかかわらず、基準地震動を最大650ガル(ガルは加速度の単位)としたのは信じ難いほどの過小評価だ。今世紀半ばまでに非常に高い確率で起きる南海トラフ巨大地震の影響は軽視してしまった。

 ―南海トラフ巨大地震が起きるとどうなるか。
 伊方原発は震源域の北西端の直上にあり、影響は甚大。長時間の揺れでプラント機能が健全性を保てるか疑問だ。敷地の一部は斜面を削って造られており、斜面崩落に加え、液状化や地盤沈降の危険もある四国全域が停電に陥る恐れがあり、非常用電源に問題があった場合、外部電源を喪失する最悪の事態も考えられる。「崖っぷちの安全対策」と言わざるを得ず、「第2の原発震災」が起こる可能性は否定できない。

 ―対岸にある大分県に求められる対応は。
 大分県は伊方原発の「地元」とは認められていないが、過酷事故が起きた場合、放射性物質の飛散が懸念される上、瀬戸内海が広範囲で汚染され、産業面でも深刻な損害を受ける。北海道函館市が対岸の大間原発(青森県)の建設凍結を求めて提訴したように、他県の「被災地元」と大同団結し、まずは立地自治体並みの発言権を得る努力をすべきだろう


報道特集 伊方原発の再稼働を問う2015年11月21日

http://dai.ly/x3evyom
再稼働の手続きが進む四国電力・伊方原発。今週は事故を想定した大規模な防災訓練が行われた。再稼働に舵を切った地元の事情は?大地震や津波の懸念は?再検証する。



NNNドキュメント 2015年11月8日
「再稼働元年Ⅱ 原発の“地元”のはずなのに」
鹿児島県・川内(せんだい)原発と、愛媛県・伊方(いかた)原発の「地元」を取材


http://dai.ly/x3d0dd5
今年(2015年)、鹿児島県の川内原発1・2号機が相次いで再稼働した。
ある集落は原発から5.5キロしか離れていないのに、原発が立地していないため、“原発の地元”とみなされず、電力会社からは再稼働される日さえも知らされなかった。
一方、日本一細長い半島の付け根に建つ愛媛県伊方原発。近く再稼働の予定だが、そこには“避難できる地元”と“避難できない地元”があった。
“原発の地元”のはずなのに。再稼働の現場を取材した。


伊方原発 問われる"安全神話"2011年10月1日
伊方原発 問われる
http://www.veoh.com/m/watch.php?v=v22666663KxyNTm8r
"フクシマ"によって崩壊することになった原発の安全神話。その神話が形作られていくきっかけとなったのが、四国電力の伊方原子力発電所の安全性を巡って30年近く争われた裁判である。当時、四国電力で原発設置を担当したある技術者は、裁判後、徐々に社内で蔓延していく「絶対安全」に対して、異論を訴えたが黙殺され続けてきた。裁判資料を読み解くと、地震のリスクなど専門家の調査結果が無視されている部分も多い。第2のフクシマは防ぎたいと、今でも原発の危険性を訴える技術者の思いを軸に、現在でも"安全神話"が続く原子力発電の現場を見つめる。

住民の主張
伊方原発訴訟での被告

ETV特集 シリーズ 原発事故への道程
(後編)「そして“安全”は神話になった」
2011年9月25日

https://youtu.be/ktT_v0xs0Eg
原子力政策研究会に集った原発関係者たちの録音テープと新たな証言により、なぜ福島原発事故が起きたのか、その歴史的深層を探るシリーズ。後編は原発が次々に建設された1970年代以降、日本の原発で事故は起きないという「安全神話」がいかにして誕生したか、その過程を明らかにする。
1973年石油ショックの翌年に電源三法が成立し、「安全」を前提に原発建設が加速していった。
このとき、日本で初めて原発の安全性を科学的に問う裁判「伊方原発訴訟」が始まっていた。裁判は原発建設に反対する地元住民と科学者たちによる原告と、建設を推進しようとする国によって争われた。
そこでは今回の福島原発で起きた「全電源喪失」や「炉心溶融」などの事態がほぼすべて俎上に載せられていた。公判中にスリーマイル島やチェルノブイリ原発の事故も起き、安全性の見直しが迫られる状況も生まれた。
しかし最高裁は「行政裁量の分野」だとし、反対派の訴えを退けた
原発の安全性を正面から問うルートが失われるなか、誰も疑問を挟めなくなった行政と業界、学術界により安全神話は膨張していくことになる

日本における最初で最後の本格的な原発法廷の消長を軸にして、安全神話がいかにして一人歩きしていったか、その歴史的メカニズムを検証する。

松山地裁 不可解な裁判長交代
伊方原発訴訟 突然の結審


NNNドキュメント2015年8月24日
「2つの“マル秘”と再稼働 国はなぜ原発事故試算隠したか?」/「原発事故が起きると国家予算を超える損害」「原発が攻撃されると1万8千人が急性死」

http://dai.ly/x32sx4k
国が隠した2つの試算がある。
1つ目はまだ日本に原発が出来る前のもので、「原発事故が起きると国家予算の2倍を超える損害が出る」という試算だ。マル秘の判を押され封殺された。
2つ目は、「原子炉施設に対する攻撃の影響」に関するもので、「ミサイルの命中精度は極めて高いので格納容器が破壊される」 「1万8千人が急性死」という試算だ。イラクの原子炉が空爆された1980年代に試算され、同じく封殺された。
まもなく九州電力・川内原発が再稼働する。首相は安全と言い、規制委員長は安全とは言わない。このズレは?
新基準での再稼働は都合が悪い事も隠さず公開しているか?

大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算
http://www.ikata-tomeru.jp/wp-content/uploads/2015/02/koudai28gousyo.pdf

原子力施設の破局事故についての災害評価手法1997/8/29
京都大学 原子炉実験所 小出裕章、瀬尾健
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No68/kid9708.pdf


原子炉施設に対する攻撃の影響に関する一考察
http://www.ombudsman.jp/nuclear/1984-2.pdf
原子炉施設に対する攻撃の影響に関する一考_表紙

原発への攻撃3つのシナリオと被害予測



暗躍する自民「電力族」
 廃炉逃れ、再稼動・増設を推進

(東京新聞【こちら特報部】)2015年8月2日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015080202000150.html
 原発推進路線をひた走る安倍政権の下で暗躍しているのが、自民党の「電力族」である。再稼働ばかりに注目が集まるが、見逃せないのが廃炉逃れの工作だ。原発直下に活断層があれば廃炉に追い込まれる。原子力規制委員会の審査では、日本原子力発電敦賀原発(福井県)が「直下に活断層あり」と判断され、北陸電力志賀原発(石川県)なども同じ道をたどる可能性がある。そこで族議員たちは現行ルールを改めようと試みているのだ。自民党は福島原発事故から何も学ばないのか。
(榊原崇仁)

暗躍する自民「電力族」 廃炉逃れ、_1

議連100人超に拡大 新規制基準、真っ向否定

 「既設炉の直下に活断層があると結論付けられても即廃炉としない」「断層のずれに(補強工事などの)工学的対応が可能な場合、運転を認める」自民党の「電力安定供給推進議員連盟」(電力議連)は先月七日、こんな提言をまとめた。福島事故後に定められた新規制基準を真つ向から否定する内容だ。
 新基準は、原発は活断層がない地盤に設置しなければならないと明記する。活断層が動いて地盤がずれ、原子炉建屋や配管などが壊れる事態を防ぐためだ。基準を満たさなければ、廃炉を選択せざるを得ないはずだ。ところが電力議連の面々は、提言のような理屈で存続を図ろうとしている。
 電力議連は周到に動いてきた。敦賀原発は二〇一三年五月十五日に規制委の専門家チームが「クロ」と判
定したが、その前日に議連は結成された。敦賀原発を抱える衆院福井2区選出の高木毅衆院議員ら原発立地県の議員が多く名を連ねた。議連会長は、中国電力島根原発(島根県)のお膝元である島根1区選出の細田博之衆院議員。安倍晋三首相の出身派閥の長も務める党の幹事長代行だ。参加議員は百人以上に増えた。
 電力会社も意気軒高だ。日本原電は、規制委の「クロ」判定に納得せず、再調査を敢行した。今春には再び「活断層あり」の判定が出たが、秋までに再稼働の適合審査を申請し、そこで再度反論する構えだ(σ゚д゚)σ
 規制委の審査では敦賀原発のほかにも、東北電力東通原発(青森県)が「敷地内に活断層」と判定され、志賀原発が「直下に活断層がある可能性が否定できない」との評価案が示されているが、電力会社は反発している。
 電力議連の提言は、党内組織の「原子力規制に関するプロジェクトチーム(PT)」に提出されている。「こちら特報部」が提言の取り扱いについて聞いたところ、PT事務局長の井上信治衆院議員=東京25区=は「現在議論しているのは規制組織のあり方」と回答した。断層問題に深く踏み込まない考えのようだが、志賀原発運転差し止め訴訟の北野進原告団長は「忘れたころに、こっそりと提言を採用するのではないか」と警戒する。
 渡辺満久・東洋大教授(変動地形学)は、電力議連の動きについて「時計の針を逆戻りさせる試みにほかならない」と指弾する。
 「福島原発事故以前は、国は『敷地内に活断層があるはずがない』という前提に立っていたため、原発直下の活断層の扱いを明確に決めてこなかった。実際はそうではないことが十年ほど前から指摘され始めると、原発推進派寄りの研究者が『工学的に対応可能』と訴えだした。しかし、ずれの大きさを想定するのは極めて難しい。対応可能と言えるはずがない

暗躍する自民「電力族」 廃炉逃れ、再稼動・増_2

 かねて原発推進の旗を振ってきた自民党も、福島原発事故後しばらくは殊勝なところを見せていた。
 二〇一一年九月に国会事故調査委員会の設置法が成立したが、主導したのは当時政権に就いていた民主党ではなく、野党の自民党や公明党だった。その事故調は一二年七月の報告書で「規制当局は事業者の『虜(とりこ)』となり、安全の監視・監督機能は崩壊していた」と厳しく非難した。
 一二年九月に発足した原子力規制委は、公正取引委員会と同じ国家行政組織法三条に基づく「三条委員会」として独立性を担保した。これも自公両党が提案していた。
 党内では一一年六月、河野太郎衆院議員=神奈川15区=ら脱原発派の国会議員有志による「エネルギー政策議員連盟」が立ち上がった。党自体も、一二年衆院選の総合政策集で「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立を目指す」と訴えた。
 ところが、この選挙で自民党が政権の座に復帰すると、またぞろ党内の原発推進派が幅を利かせ始めた。その先兵が電力議連だ。当然、廃炉逃れ工作だけをやっているのではない。一三年六月には、早期再稼働を促す提言を公表。半年後の提言では原発の新増設や建て替えも盛り込んだ

 実は「原子力規制に関するPT」も、再稼働への執念では議連に劣らない。一三年末にPTがまとめた緊急提言は早期再稼働をにらみ、国会議員や原子力事業者、原子力産業界などと「相互理解を確立することが肝要」と強調した。
 当時のPT座長は、首相の「お友達」と目される現厚生労働相の塩崎恭久衆院議員=愛媛1区。今は首相の出身派閥に所属する吉野正芳衆院議員=福島5区=が務めている。福島5区には福島第一原発がある。
 電力族の「努力」は実を結びつつある。
 昨年四月に閣議決定されたエネルギー基本計画では、原発は「重要なベースロード電源」と位置づけられた。先月にあった経済産業省の有識者会合は、三〇年の電源構成比率について「原発の割合は20~22%」とする報告書を作成した。
 規制委も、独立性はどこへやら、安倍政権の原発推進路線に追随している九州電力川内原発1号機(鹿児島県)の再稼働をめぐっては、火山噴火などの懸念があるにもかかわらず、各種審査を通過させた。九電は十日にも再稼働させる方針だ。現在、国内の全原発が停止しており、原発の再稼働は二年ぶりとなる。
 電力会社の地震や津波の想定の甘さを繰り返し指摘した委員長代理の島崎邦彦氏が、電力会社や自民党などの意向を受ける形で一四年九月に退任した。この時点で規制委は骨抜きになつたといえる。
 金子勝・慶応大教授(財政学)は「来春の電力小売り自由化までに、原発依存度が高く、経営が苦しい電力会社を何とかしなければという思いが自民党内にはあるはずだ。そのため、できる限り前倒しで各地の原発を再稼働させようとするだろう」とみる。
 安全神話がまかり通った時代に逆戻りするのか。金子教授は「国民は黙っていてはいけないし、忘れてもいけない」と世論の高まりに期待する。
 「安倍首相や自民党は居直ったように何でも自らの考えを正当化していく。それは原発問題しかり、安保法制もしかり。国民はただただぽうぜんとしているというのが今の状況だが、内閣支持率が変わらなければ、現行路線を容認したと受け取られてしまう

暗躍する自民「電力族」 廃炉逃れ、_1デスクメモ



20151123 UPLAN
小出裕章 武藤類子「ゴメンだね!原発も戦争も!
脱原発をめざす女たちの会11.23集会


https://youtu.be/QSkP92GpTKY
【脱原発をめざす女たちの会】
全国各地で戦争法案反対の行動にご尽力されたことと思います。
法案が成立したとされたあとも、東京では9月23日の代々木公園集会、24日夜の国会­前集会と連日行動に取り組んでいます。
たたかいはこれからだという声があちこちから聞かれます。
そのとおりですね。誰がなんと言おうとも原発再稼働を推し進め、戦争法案をごり押しし­、立憲主義を破壊する現政権には一刻も早く退陣してもらいましょう。そのために衆知を­集める時が来ています。
「脱原発をめざす女たちの会」では、来る11月23日に下記の集会を開きます。
小出裕章さんと武藤類子さんの講演会です。
質疑応答の時間をたっぷりとります。
小出さん、武藤さんといっしょに次への一歩を考え、踏み出しましょう。
会場があまり広くありません。ぜひ事前のお申込みをお願いします。
講演
小出裕章「原子力を廃絶するために必要なこと」
武藤類子「福島の今」
ゴメンだね!原発も戦争も!脱原発をめざす女たち

「あなた、これでいいんですか??(゚ε゚)」英雄待望論ではなく 、自ら声を上げよ ( *`ω´)

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内閣支持率微増の
危険なカラクリ

(日刊ゲンダイ)2015年12月3日

おそらく不破哲三の
予言は当たっている

よりによって、この首相の一強という絶望的な世論と党内事情の裏に何があるのか
いよいよカオス化する世界にはびこる強権指導者への危うい憧憬と、それを利用した空っぽ単細胞政治家のあまりに軽い勇ましさ


内閣支持率微増の 危険なカラクリ

 「大局的に見ると、自民党は結党以来60年にしてもっとも危険な段階に入ってきたんじゃないか」
 これは、共産党の不破哲三前議長が先月23日、日本記者クラブで講演した際の発言だが、本当にその通りだ。
 政高党低が定着し、安倍総裁の一強体制に自民党内は諦めムード、というか、みな羊のように従順で、誰も異論を唱えようとしない。
 そのうえ国民も「他に適当な人がいないから」という理由で安倍首相を支持し、週末に行われた最新のは論調査で内閣支持率は、共同通信で3・5㌽(48・3%)、日経新聞では8㌽(49%)も上昇した。独裁者の狂乱首相を国民の半数が支持するという異常事態。頭がクラクラして、絶望的な気分になってくる。
 民主主義とは不完全なものだ。選挙で勝った多数派は常に暴走しがちで、それを食い止めるために議論があり、少数意見にも耳を傾ける謙虚さが求められる。そこにはある種の岫力闘争”も
必要で、切磋琢磨することで不完全さが補われる。
 ところがいまの自民党にはそれがない。不破前議長は「現在の自民党はモノカラーの政党だ」と喝破していたが、野田聖子を総裁選に出馬させないようにし、党を挙げて無投票再選をつくり上げたように、自民党は安倍一強の前にひれ伏している。

内閣支持率微増の 危険なカラクリ_2

 「自民党は党内に右翼的な勢力をこれまでも抱えてきましたが、それに対抗する党内のライバルがいたし、党外には社会党や総評(労働組合)があって、チェックが働いた。いまはライバルも野党もいないので、安倍首相は怖いものなしです」(上智大教授・中野晃一氏=政治学)
 石破茂なんて情けないの一言だ。毎日新聞のインタビューで、総裁選出馬断念について聞かれ。「安倍政権の支持率が比較的高い中で、(総裁選に)出る意味って何?・ということもあった」と答えたと、きのう(1日)報じられていた。
 こんな腰抜けが、朝日新聞の自民党員意識調査では「ポスト安倍」の1番手である。これじゃあ安倍がふんぞり返るわけだが、もうひとつ、危険な兆候に拍車を掛けているのが、世界中で台頭している「強い権力者」志向である。

テロを奇貨として危険な権力者が台頭

 月刊誌「世界」(12月号)の内山節氏(哲学者)の論文は示唆に富んでいる。冷戦が終わり、保革対立で均衡しているような[秩序]の時代はわかりやすかったが、今は違う。これまでの秩序が崩壊し、有効性を失っていく時代には、さまざまな混沌が表れる。内山氏によると、そんな混沌のひとつの表れが、〈政策よりも強い大統領や首相、政治家を演じることによって、大衆を引き付けようとする手法〉だ。〈20世紀前半のファシズムの台頭期にもみられた現象〉とも書いている。
 確かに言われてみると危ない指導者がますます強権的になっている。そうした連中がテロを奇貨として、さらに力を増している。テロ被害の当事国である仏オランド大統領が「フランスは戦争状態にある」と宣言したのは序の囗。戦闘機撃墜で対立を深めるロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は強気で国内人気を爛つている。撃墜した側のトルコが謝罪を拒否すると、ロシアはトルコに経済制裁を発令。非難の応酬が工スカレートしている。
 プーチンとエルドアン。よりによって2人とも安倍のお友達だが、そもそも危険な男たちだ。2000年以降、権力の座に居座り続けるプーチンは言わずもがな。エルドアンも、かつてのオスマン帝国復活の野望を抱いているといわれ、支持者は彼をオスマン帝国の王になぞらえて「スルタン」と呼ぶ。政権を批判する市民やメディアの弾圧も露骨だ。
 こうした流れの中、英キャメロン首相は空爆をシリアに広げるよう議会に打診して指導力を強め、EUを中心で動かす独メルケル首相も軍隊を動かさざるを得なくなった。
 これらが〈ファシズム台頭期にもみられた現象〉だとすると、背筋が寒くなってくるのである

国民の不安心理を煽り「自発的な服従」狙う悪辣

 我らが首相、安倍晋三は、世界の強権指導者をマネしてキャンキャン吠え、「俺も、俺も」と前のめりだ。
 COP21(国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議)が行われているパリでは、お友達のエルドアンと5分間の立ち話。安倍は、「できることがあれば何でも言って欲しい」と伝え、いがみ合うトルコとロシアの間で仲介役を担う用意があることを申し出たという。
 安倍はイスラエルのネタニヤフ首相との会談でも、テロ対策の連携で一致したというし、その後のCOP21首脳級会合では、「私たち世界の首脳は、パリで起きたテロに屈することなくここに集まった」と雄々しく演説。この前のめりは見もやいられないが、こんな軽薄な単細胞政治家を、5割弱の国民が支持してしまうのだからつくづく恐ろしくなってくる。
 前出の中野晃一氏はこう言った。
 「東日本大震災など不安材料に事欠かない。そこヘテロの脅威というさらなる不安が煽られ、強い者にすがる心理が国民に広がっている。それを利用しているのが安倍政権です。野党の対抗軸がなく他に選択肢がないため、『この道しかない』という言葉を国民が信じてしまう状況になっていることもあります。これが進むとどうなるのか。沖縄の米軍基地の辺野古移設での強権的なやり方などがいい例ですが、DV(ドメスティックバイオレンス)のように、反対しても無駄だという無力感から、強い者に従うしかないという気持ちになっていく。私はこれを『自発的な服従』と呼んでいますが、安倍首相は国民にそうした意識が浸透していくのを狙っているのだと思います。『美しい国』とはそういうことなのです

英雄待望論は、いつか来た道

 カオス化する社会。常識が通じない閉塞感。経済も上がり目ナシ。排外主義が大手を振り、思慮の浅い、単純な勇ましさだけが受ける(´・_・`)
 そういう意味では、安倍のような中身空っぽの強権リーダーはうってつけなのだろう。だから一強になるのであり、ライバルは白旗を揚げる。それで安倍がますます独裁を強めるという悪循環だ。霞ヶ関の官僚たちも唯々諾々。安倍はやりたい放題の天下である。
 政治評論家の森田実氏はこう言った。
 「一部だけが大儲けして貧富の格差が広がると、恵まれない層に不満がたまっていき、火がっきやすい社会になる。そうした不安定化した社会を抑え込むため、政府は貧困層のエネルギーをナショナリズムに持っていったり、メディアを使って英雄待望論を起こしたりするのです。強い指導者が世の中を平定するという幻想です。強権的な政府が進むその先にあるのは、対外的な緊張をつくり出し、戦時体制に持っていくこと。こうした歴史を人類は繰り返してきました。また世界は、日本は、いっか来た道を繰り返すのではないか。そんな危うさを感じずにはいられません
 心ある識者は、安倍一強の行き着く先への懸念をいよいよ強めている。極悪首相に「他に代わる人がいない」と高い支持を与え続ければ、どんな未来が待っているのか。国民はよくよく肝に銘じた方がいい


壊したい平和憲法がある。 安倍晋三


2015.10.28
金子勝さんが途中からメチャ白熱スピーチ!
アベに対して怒りをぶちまける!

「25条大集会」 生活保護アクション in 日比谷野外音楽堂

https://youtu.be/V8qnaPK50Fg

2015.10.28
小池晃さん (日本共産党) の情熱スピーチ!
野党は力を合わせてアベを倒す!

「25条大集会」 生活保護アクション in 日比谷野外音楽堂

https://youtu.be/nxjA5AAwUKE

2015.10.28
山本太郎さんの強烈すぎるスピーチ!
野党が1つになる!

25条大集会 日比谷野外音楽堂

https://youtu.be/mjzleqrquj4



メディアの深層
芸能人より政治家に怒れ
(全国商工新聞)2015年12月7日
メディアの深層 芸能人より政治家に怒れ
 近頃は誰かが何かを言うと、すぐに「上から目線」の大合唱を浴びる。ネットは罵詈雑言(ばりぞうごん)で溢れ、本人がブログやSNSでもやっていた日には、たちまち大炎上だ。
 たとえばショートヘアの女優・剛力彩芽さん(23)が11月17日、理美容のイメージアップに貢献した著名人に贈られる「ベストスタイリングアワード2015」の20代女子部門で初受賞。「ようやく来たか! という感じ」とのコメントに、批判が殺到したという(「アサ芸プラス」11月26日配信)。
 少し前だとタレントの福田萌さん(30)が4月に、バラエティー番組で、「私たち夫婦は、自分の力で学歴を掴(つか)み取ってきた誇りがある」と語ったところ、やはり。1歳の娘に知育、英語、音楽の習い事をさせていると公言したことも反感を買ったとされる。ちなみに本人は横浜国大卒で、夫の中田敦彦さん(オリエンタルラジオ)は慶応大卒との由(「ビジネスジャーナル」5月18日配信)。
 他にもAKB48大島優子さんや女優の広瀬すずさん、俳優の杉浦太陽さんあたりが、しばしはやり玉に挙げられるらしい。統計があるわけではなくハッキリしたことは言えないが、女性が女性の発言に噛みつくケースが目立つ
 叩かれる側に配慮が欠けていた場合が少なくないのは確かである。叩く側は叩く側で、日頃のウップンをぶつけて憂さ晴らししているだけのような気もするが、格差社会の深刻化に伴うエリート層の「上から目線」が鼻につく時代であるだけに、ある程度は仕方がないのかな、とも思っていた。あまり偉そうな物言いは自分にもマイナス、という常識が世の中に必要なのだから。
 しかし―。
 こんなことでよいのか、と考えるようになった。批判の対象は芸能人か、反権力的な識者に限られている。エリート層の「上から目線」には歯止めがかからず、貧しい人間、地位の高くない人間はそれだけで見下されて当然、みたいな空気は強まっていくばかり
 とりわけ政治における状況は酷すぎる。かつて福田康夫首相や麻生太郎首相(いずれも当時)の威張った言動に憤り、自民党を下野させた有権者たちが、ここ3年ほどは呆れるほど従順だ。安倍晋三政権の「上から」どころか「上だけしか見るつもりがない」目線に、真正面から異を唱えるマスメディアも現れない。どんな追及も「その指摘はまったく当たらない」で済ませてしまう菅義偉官房長官が野放しにされている異常事態は、本来ならメディア総出で叩き潰さなければならないはずなのに
 〈何も菅氏だけでない。だが安倍政権が違うのは、この論法による言動が政権を貫いていることだ〉と書いた琉球新報(10月5日付「金口木舌」)が、ほとんど唯一の例外か。だが、これとても所詮は1面の短いコラムの一節だ。安倍政権の本質を衝く本格的なルポや論考を読みたい。
(た)


職場で使える❓【菅語】入門
週刊プレイボーイ 11月30日号
菅語 入門_1

 そもそも「菅語」とは何か❓
 その発見のきっかけから想田先生に語ってもらおう。
「ある日、菅さんが記者会見でいつものように『その指摘はまったく当たらない』って答えているのを見ていて、突然ひらめいたんですね。
ああ、この人、よくこのセリフを使うけれど、これって無敵だなと。一見、答えているように見えて実は何も答えないまま、相手の質問や批判を無料化しちゃうんだって。



 僕は普段ツイッターなどでいわゆる『ネトウヨ』の人たちにからまれることが多いものですから、彼らからくる『クソリプ』(糞のようなリプライ)に、実験的に『そのような批判はまったく当たらない』と、菅さんと同じ言葉で答えてみた。そしたらこれが想像以上に効果的で、ネトウヨが簡単に撃退できちゃうんですね。一種の『全能感』『快感』を味わいましたよ。



 「『菅語』というのは、ひと言で言うと、本来、他者とのコミュニケーションの道具である『言葉』を使って、逆にコミュニケーションを遮断するのが特徴です。
一見、相手と受け答えをしているように見えるけど、絶対に議論の土俵に上がりません『その指摘は当たらない』と断言することで、勝負を避ける。戦わないいんだから、負けるわけがない。

菅語 入門_2

人の話を、
「聞かない」人、
「聞けない」人


 「今の日本には人の話を聞かない人が増えています。安倍首相や菅さん、橋下さんなどはその典型ですが、それは別に政治の世界に限ったことではありません」と指摘するのは『他人の意見を聞かない人』(角川新書)の著者、精神科医で京都大学非常勤講師の片田珠美氏だ。
 「菅官房長官と同じように、一応、答えているフリをしながら、実際には他人の意見を聞かない人が急激に増えていて、そのなかには人の話を『聞かない』人と『聞けない人』の2種類がいます。
 菅さんや橋下さんは「聞かない人」です。彼らはそうすることで自分にメリットがあることを自覚している。
 一方の安倍さんは、自分のいやなこと、都合の悪いことは生理的に聞きたくないという『聞けない人』でしょう。
 そうした人が増えている理由は、ひと言で言えば保身です。自分の身や立場を守りたいという自己愛がとても強い。さらにこうした人は、コミュニケーションを通じて自分の価値観と他人の価値観がぶつかるとき、自分が傷つくのを過度に恐れる傾向があります。でも、自分の意見が通らないのは我慢できないの
で、人の意見を受け入れられない。
 2014年の衆議院選で選挙速報番組に出演した安倍首相が自分の言いたいことだけ言って、耳の痛い質問が投げつけられるとイヤホンを外したのは象徴的でした。あれがまさに「聞けない人」の行動。自覚的な「聞かない人」と比べると、より重症だと思いますね」(片田氏)
 また片田氏は、「他人の意見を聞かない人」に日々接している人や社会への悪影響についても次のように心配する。
 「ひとつは、人々や社会が「もう何を言っでもムダだ……」という強い無力感にとらわれてしまうということ。もうひとつは、自分たちも同一化して「それならもう、自分だって人の話なんて聞かない」と考えてしまうことです。そうした諦めはコミュニケーションの死を意味します」(片田氏)
 前出の想田氏も同じような危惧を抱いている。
 「先ほど『菅語は無敵』と言いましたけど、コミュニケーションを遮断する『菅語』って、実は民主主義にとっては非常に有害。『禁断の麻薬』なんです。安保法案に関する国会審議にしても、衆参両院でそれぞれ100時間以上審議したことになっているけれど、現実には議論などほとんどなかった。アリバイなんですね
 そういう麻薬を権力者が乱用しているということに、まずは気づくことが大事。僕が遊び半分で始めた「菅語」がそのきっかけになればと思います」(想田氏)
 ちなみに、一見「無敵」に思える菅語だが、仮に質問や批判がはね返されても、諦めずに理詰めで、第2、第3の矢を粘り強く放ち続ければ、打ち破れないはずはない。「その指摘は当たらない」と言われたら、「その指摘は当たらないという主張には合理性がない」と、こっちが切り返せばいいだけなんだからさ。



アベ政治を許さない



NHKスペシャル
<日本人はなぜ戦争へと向かったのか>
第3回 「“熱狂”はこうして作られた」


http://dai.ly/x1abojh
「坂の上の雲」の時代に世界の表舞台に躍り出た日本が、なぜわずかの間に世界の趨勢から脱落し、太平洋戦争への道を進むようになるのか。開戦70年の年に問いかける大型シリーズの第3回。
日本が戦争へと突き進む中で、新聞やラジオはどのような役割を果たしたのか。新聞記者やメディア対策にあたった軍幹部が戦後、開戦に至る時代を振り返った大量の肉声テープが残されていた。
そこには、世界大恐慌で部数を減らした新聞が満州事変で拡販競争に転じた実態、次第に紙面を軍の主張に沿うように合わせていく社内の空気、紙面やラジオに影響されてナショナリズムに熱狂していく庶民、そして庶民の支持を得ようと自らの言動を縛られていく政府・軍の幹部たちの様子が赤裸々に語られていた
時には政府や軍以上に対外強硬論に染まり、戦争への道を進む主役の一つとなった日本を覆った“空気”の正体とは何だったのだろうか。
日本人はなぜ戦争へと向かったのか、の大きな要素と言われてきたメディアと庶民の知られざる側面を、新たな研究と新資料に基づいて探っていく。



第3次世界大戦が嫌なら
「英雄待望論」ではなく
自ら声を上げよ

注目の人 直撃 インタビュ
100歳のジャーナリスト
むの たけじ
(日刊ゲンダイ)2015年11月27日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/170427/3
 戦時中、朝日新聞記者として中国や東南アジアでの惨禍を目の当たりにした後、終戦の日に新聞大としての戦争責任を取る形で辞表を提出した気骨のジャーナリストである。現在100歳。先月31日、戦争の動乱期のためもらいそこねた母校・東京外語大の卒業証書を、80年目にして受け取った。その際の挨拶には「第3次世界大戦を起こさせないように」という強い思いが込められていた。世界と日本を覆う不穏な空気に私たちはどうあらがったらいいのか。生涯、反戦を訴えてきたこの人の言葉は重い。

100歳のジャーナリスト むのたけじ

本名・武野武治 1915年、秋田県生まれ。東京外国語学校スペイン語科卒。朝日新聞記者として中国、東南アジア特派員。45年8月の敗戦を機に書いた戦争記事に責任を感じて退社。秋田で週刊新聞「たいまつ」を創刊。100歳の現在も現役記者として講演など精力的に活動。

今は人類滅亡の曲がり角

 -外語大で卒業証書をもらいました。大事なことを2つあっしゃったそうてすね。
 ひとつは80年経って卒業免状を下さる外語大に対する感謝と尊敬ね。個人でも団体でもヘマをする。それに気づいたら、何年経とうがきちっとけじめをつけるということが、どうも日本人は不得手なんだけど、外語大がそれをやっだのは偉いことです。もうひとつは、人類語大学とか人類文化大学院という校名にして、単なる言葉の養成所ではなく、もっと大きな役割を果たして欲しいと言いました。人類は700万年の歴史の中で、滅びるかどうかの曲がり角に来ているというのが私の考え。文化を根底から立て直す時なのです

 -日本人はけじめをつけるのが不得手ですか。
 私はジャーナリズムに携わっているけど、ジャーナルというのは日記で、個人日記は、何時に起きた、何時にご飯を食べたなど、1日の記録だけ。ジャーナリズムとismが付くと社会の日記になる。昨日何やった、今日こうだった、だから明日こうなるだろうと、過去現在未来のつながりの中で社会を見ていく。民族でも生き方の違いがある。世界全体の中で歴史を意識しながら生きてきた種族と、その日その日の暮らしに追われ、短い1日を生きる人間とは違う。島国の日本の場合は、その日暮らしが多いんだな。漁民も農民もそれぞれの日の天候に左右される。過去現在未来というつながりの中で生きるということが、日本人は残念ながら不得手だったと思うんです

 -だから、先の戦争のけじめがつけられていな
 昭和20年の8月にポツダム宜言を受諾した時、日本の国民と政府が一緒になってやるべきことは、戦争の締めくくりだった。それは3つある。まず、あの戦争を誰が、いつ、どうして始めたのか。軍部だというけど、軍部のどういう勢力なのか。中国の領土の一部を取ろうとした戦いが、なぜ米英仏相手の戦いになったのか。次に、戦場で何をやったのか。南京虐殺慰安婦の問題があるけど、一体どうだったのか。そして原因の究明と償い。これら3つをドイツはやったんですよ。ナチスを止められなかったドイツ国民全体にも責任があるとして、償いも一生懸命やった。それでドイツは許されて、いま欧州のリーダーになっている。日本はどうかというと、韓国や中国との関係さえもうまくいかないじゃない

戦争の背景に国家エゴイズム

 -人類が滅びる曲がり角というのは、どういうことですか?
 評論家やマスコミ関係の中で「第3次世界大戦」という言葉を使っているのは、恐らく私だけのようだけど、私はそういう捉え方をしているの。世界は第1次第2次の大戦を経験し、その流れが解決できないまま続いています。要するに国家エゴイズムだな。だから国際連合にしてみても、なかなか機能を果たせていない。例えば地球温暖化の問題。10年ぐらい前から工場の生産と人間の生活スタイルを変えようとしているけれど、後進国と先進国の責任のなすりつけ合いで、全然決まらないでしょ
う。そして原子力の問題。原子力はすでに兵器として利用されているけど、実際、世界に(核兵器が)何発あるのか。国連できちっと調べるべきなのに、それがない。1万5400発というのがいま一番多い数字だけれども、冷戦時にロシアも米国も3万発を目標に生産を開始したという話もある。いまもこれを持っているのか。第1次も第2次も、ちっぽけなことがきっかけで世界大戦になった。いまも世界のあちこちで戦争の種になりうるようなことが起きています。IS(イスラム国)の行動は、宗教と政治の危険な絡み合いを物語っている。それがパリ市のど真ん中に現実に悲劇を生む状況は、極めて血なまぐさい暗黒を示しています。

米ロ中が2対1になれば危険

 ―世界情勢がかつてないほど危険な状態にあるという認識ですね。

 国連加盟国が約200ある中で、決定的な影響力のある国は、米国、ロシア、中国の3カ国でしょう。ところがどこも安定していない。米国は間もなく大統領が交代する。中国は1党独裁に対する民衆の不満がある上、好景気に見えた経済が足踏みして止まった。そして重要なのは、米ロ中に少数民族が多数いること。彼らが、圧迫や侮辱はごめんだと動きだしているけれど、きちんと対応できていない。超大国が米ロ中の3カ国になってしまったから、これが2対1になれば戦争が始まる危険性がある。だから、独や英や日本などが、この3カ国を2対1にしないように努力しなければいけないわけだ。ところが日本は、オバマ大統領の手下のような格好で、それでいて安倍首相はオバマにほとんど相手にされていない。ぶざまなもんだ。英独だって、ロシアの100ある少数民族を解体して、ロシアをグチャグチャにしたい。どこにも戦争を止めるプラス要素がないのが現状です。

9条は連合国からの罰則

 ―そんな状況下で、安倍政権が違憲の安保法を成立させ、日本も危ない状況になってきています。
 憲法9条、あれは何だと思いますか? 日本の側は9条を、あの15年戦争の後に行き着いた、誇りを持って地球上で生きていくための美しい旗印と受け止めた。戦争のない世界をつくるために先頭に立って頑張るぞと。しかし、連合国にとって9条は「日本を国家として認めない」という罰則だった。現代国家の条件は軍隊を持ち、戦争をやれるということですから。美しい旗印ならば、戦後70年経って、国連加盟の200カ国の中で、日本と同じ9条の条項を作る国が出てきてもいいのに、聞かないじゃない。本当は昭和20年の段階でこの矛盾に気が付いて、日本人はおいおい泣きながら、これは違うぞ、と問題にすべきだったんです

 ―それを理由にして、安倍首相たち自民党のような憲法改正を目指す勢力があるわけですが…。
  だけど、日本は戦後70年間、実際に戦争をしなかったし、ひとりの戦死者も出なかった。それで、憲法9条が連合国の罰則だったということを抜きにして、やはり日本人として平和憲法は大事だなと思う人が育ってきたのだと思うんです。それじゃあダメだというのが安倍首相で、米国と手をつなぎ、強国と一緒に発展していきたい。そのために、米国との軍事同盟を強くして、戦死者が出てもやむを得ないような体制に持っていこうとしている

 ―第3次大戦を回避するため、日本人はどうしたらいいのでしょう?
 非常に困難で危険な状態になると、出てくるのが「英雄待望論」です。昭和の初め、爆発的に売れた本が、哲学者の鶴見俊輔の父・祐輔の「英雄待望論」だった。日本人の悪い欠点なんだけど、神様、仏様と全部、人様頼み。そして、そういう苦しい社会状況を助けるのに「解放」という言葉がある。「解放」には2種類あって、ひとつは「解き放つ」、もうひとつは「解き放ちやる」。「解き放つ」は苦しむ人たちが自ら縄をブッタ切ることで、「解き放ちやる」は英雄を待って解き放ってもらうこと。これまではずっと「解き放ちやる」できたけれど、それじゃあダメだ

―受け身ではなく、能動的に動けということですね。
 第3次大戦が始まれば、酷い目に遭う。それが嫌なら、英雄を待っていてはダメ。人類の長い歴史の中で、こうなったら困るという事態に直面しているのなら、困る人間が動かなければならない。何にも難しい理屈はいらない。人間にとってこれは許せない、という感覚で、声を上げるということ。国会周辺だけじゃなく全国で「安倍政権打倒」の声が上がった。今後、憲法改正に向かうような動きになれば、叫び声はもっと高くなるでしょうが、一番の問題は民衆なんだ。だからマスコミも、こうした危機的な現状について「あなた方、これでいいんですか」と読者にブツけなきゃいけないね

今の日本は “戦争前夜”
そもそも総研
「100歳の現役ジャーナリストは戦後70年の今、何を語るのだろうか?」


http://dai.ly/x31i1hk
むのたけじさんは、100歳の現役ジャーナリストです。
太平洋戦争中は従軍記者だったというむのさんは、「ジャーナリストとして“戦争の真実”を伝えられなかった責任」をとるべく、終戦の日(8月15日)に「朝日新聞」を去ったといいます。
その後は故郷の秋田県に戻って「たいまつ」という新聞を創刊したそうです。
従軍記者として戦場の過酷な現実を目の当たりにしてきたむのさんは、「戦争とは、人間から人間性を奪い去る最大の罪悪である」と語ります。
戦前の空気感を肌で知るむのさんは、「いまの日本には、戦争前夜の状況と重なる部分が多分にある」とおっしゃいます。
戦時中のマスコミは軍部に過剰に気を遣い、自らの判断によって「社内検閲」を強化していったのだそうです。
当時の新聞記者たちは、自分も含めて、取材を通じて様々な現実を知っていたにもかかわらず、自主規制して報道を差し控えた」と語るむのさんは、そのことを深く悔いているそうです。だからこそ100歳となった現在もなお、現役のジャーナリストであり続けるのだといいます。
むのさんは「戦後70年、今の日本人に伝えたいこと」として次のように語りました。
私は日本人に言いたいことは人様に頼むのはやめよう と。我々の悩みは我々たち自身で考えて。お偉い人が来て世の中を良くしてくれることは過去にもなかったように、今後そういうことは未来永劫にあり得ないと。だから今、戦争になったらどうなるといったら、戦争になって一番苦しむ者たちがじゃあどうすると(考える)。俺ら皆で 家の中で語りあえばいいわけ。そうすると道が開かれてくる。それを言いたいのよ


戦争を絶滅させる
NHK・ETV特集
「むのたけじ 100歳の不屈 伝説のジャーナリスト 次世代への遺言」


http://dai.ly/x398s26
ことし(2015年)100歳を迎えたジャーナリスト、むのたけじ。
戦前・戦中は朝日新聞の記者だったが、「大本営発表のウソを書き続けた責任」をとって敗戦と同時に退職。戦後は、故郷の秋田で地方紙「たいまつ」を30年にわたって自力で発行した。
記者として戦前・戦後の日本社会を取材し続け、膨大な記事と発言を残してきた伝説のジャーナリストである。
「戦争を絶滅させる」
その言葉や生き方は、読者のみならずジャーナリストをめざす若者にも影響を与えてきた。
95歳を過ぎた頃から特に年少者や若者への関心があふれだしたという。
今の若者たちと話していると、新しいタイプの日本人が出てきたと感じる。絶望の中に必ず希望はある。戦争のない世の中を見るまでは死ねない」。
100歳になった今も食欲は旺盛、講演や取材をこなし気力は衰えない。
戦後70年のいま、伝説のジャーナリストの足跡とそのこん身のメッセージを通じてこの国の未来を考える“熱血”ヒューマンドキュメント。

小出裕章先生:悲惨なのは労働者自身が被ばく量をごまかさなけばいけないという状態になっていること

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賢治文学から平和を考える
 ~今、世の中が持ちこたえるために大切なこと

(ラジオフォーラム#152)
http://www.rafjp.org/program-archive/152-3/
今回のお客様は、朗読家の山本瞳さん。宮沢賢治作品を中心とした朗読や、岐阜、千葉など各地のグループにて、人体表現劇の演出を手がけています。また宮沢賢治研究会の理事をつとめられたこともあり、賢治祭(賢治の命日)には、賢治のふるさと岩手県花巻市にて「賢治の里で賢治を読む会」を主催して19年になります。

東北の地で自然と対話しながら、人類の、世界の幸せを願い続けた作家・宮沢賢治。文明の力で清きひとの心が、そして地域の文化が変容していく様を憂い、独自の文学に刻み続けた作家でもあります。
 
賢治が生きていたら、今の世をどう思うでしょうか? 富と欲にまみれた人類が自然から大きな警告を食らった原発事故。奇しくも彼の地、東北には、昭和8年まで賢治がいた…。第一次世界大戦後に書かれた“注文の多い料理店”が、まさにその警告だったのに…。
注文の多い料理店

https://youtu.be/FOB6fuc32yE
山本瞳さんは東日本大震災後、『雨ニモマケズ』の朗読がメディアにのって全国を駆け巡ったことに、違和感を感じるといいます。強く勇ましくは生きられない小さき人の苦悩を静かに詩った作品であるが故だといいます。

再び「強い国」を目指す安倍政権下のニッポン。その中で日本の、世界の「平和」はやってくるのでしょうか?「平和」を考えるのに、政治や外交を知ることは大切なこと。それと同じくらい、ひとりひとりのひとの根本に人間らしい哲学が必要です。それを文学の中から見出したいと思います。

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」農民芸術概論綱要より)

イーハトーヴを夢想家が描くユートピアだと非難することは容易いけれど、現代人が置き去りにしたものが、それなのではないかとも思いながら。

今回のラジオ・フォーラムでは、山本瞳さんの朗読とともに、平和の種を探す旅に出ます。


https://youtu.be/HSATrNY_kng?t=15m51s
第152回小出裕章ジャーナル
収束作業の現状「もっと悲惨なのは、労働者自身が自分の被ばく量をごまかさなけばいけないという状態になっていることだと思います」

http://www.rafjp.org/koidejournal/no152/
福島事故後被ばくで初の労災認定
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201510/CK2015102102000134.html
谷岡理香:
今日は「放射能被ばくとがん発症について」、お話をお伺いします。9月20日、東京電力 福島第一原発事故後の作業で、放射能被ばくした後に白血病になった元作業員の方に労災保険が認定されました。事故終息作業に伴う白血病の発症で、労災が認められたのは初めてです。小出さん、今後もこのようなケースは増えてくるでしょうねえ。

小出さん:
はい。福島第一原子力発電所の事故収束作業というのは、未だにものすごい過酷な被ばく環境の中での作業が続いています。これまでにすでにに2万人近い人達が、累積で5ミリシーベルト以上の被ばくをしてしまっていますし、これからもどんどんそれが増えていくだろうと思います

そして、被ばくによる労災の認定というのは、これまでは年5ミリシーベルト以上の被ばくをしたという場合の白血病の発生については労災を認めるということだったのです。では、その年5ミリシーベルトという被ばくはなんで出てきたかと言いますと、その基準が決められた1976年の時に、一般の人々の被ばくの許容限度というのが年5ミリシーベルトだったのです。
ICRPによる公衆線量限度の変遷(1)
それを超えたということは、一般の人ではなくて労働者として被ばくをしたことになるのだから、白血病が出たのであれば労災を認めようという考え方なのです。もともと被ばくによってさまざまながん、白血病が出るということは学問の定説になっていまして、一般人の被ばく限度以上に浴びるのであれば、やはり労災を認めるというのが、ごく当たり前の考え方だったのだと思います。
放射線による生涯の「がん死リスクの評価」の変遷
放射線障害に関する歴史上の出来事
吸収線量・等価線量・実効線量
それが今回も、5ミリシーベルトを超えたからといって認められたわけですけれども、でも現在の一般人の許容限度というのは年1ミリシーベルトにすでになっているわけで、私としては年1ミリシーベルトを超えて被ばくをしたような労働者が白血病になった、あるいは、その他のがんになったと言うならば、労災として取り扱うべきだと私は思います
ICRPによる公衆線量限度の変遷(2)
そういう労働者はたくさんもういるわけですので、今後、多数の労働者に対してきちっと労災を認めてほしいと願います。

小出裕章ジャーナル

谷岡:
今も福島原発事故の収束作業は続いているわけですけれども、現在の放射線量とかその基準とか、どういうふうになっているんでしょうか?

小出さん:
はい。これから溶け落ちてしまった炉心の撤去作業というようなものもやらなければいけないわけですし、それより前に1号機、2号機、3号機の中に使用済み燃料プールがもちろんあるわけで、そのプールの中にある使用済み燃料の取り出しという部分もやらなければいけません。大変被ばくの多い作業にならざるを得ませんし、従来以上に労働者が被ばくをしていくということになるだろうと私は思います
元作業員が語る高線量の過酷

谷岡:
そういう危険な高線量の現場にその線量計を持たないで入って行ったりとか、あるいはわざわざ線量計に鉛カバーでしたでしょうか、その線量を低く見せかけたりする、つまり被ばく線量をごまかして働かせているという問題がありますねえ。

小出さん:
そうですね。被ばく線量を低めに見せるというようなことは、例えば雇用者側からも必要なことであって、なるべく自分は雇っている労働者の被ばく量を少なめに見せたいと思って、今おっしゃって下さったように、線量計にわざわざ鉛のカバーを付けさせて、被ばく量を少なめに出させるように強制したというような事例もありました。 ただ私自身は、もっと悲惨なのは、労働者自身が自分の被ばく量をごまかさなけばいけないという状態になっていることだと思います。なぜならば、現場でほんとに被ばくしてる労働者は最底辺の労働者でして、彼らは被ばく限度に達してしまうと、すぐにクビになってしまって、生活自身を奪われてしまうということになるわけです
いろいろな種類の個人線量計
被ばく作業にあたってる労働者は、例えば東京電力の社員であれば、限度に達すれば別の部署にむしろ配置転換になるというだけであって、クビを切られることもないし、生活が脅かされることもないわけですけれども、現在ほんとに苦しい現場で働いてる労働者達は、被ばく限度に達してしまうと首を切られてしまって、今度は生活ができなくなるということになってしまうわけで、自分から被ばく量をごまかして、被ばく限度にまだ達していないというような状態にしなければならなくなってしまっているわけです。ほんとに厳しい労働なんだなと私は思います
電力会社社員と下請け労働者の被曝数の推移

谷岡:
もうこういうことが繰り返されないためには、その過酷な現場であるからこそ、しっかりと労働環境の整備をすることが必要だと思いますし、それから私達もずっと見ています、私達は忘れていないですよということをどっかでいろんなとこで発言して、作業員の方のケアを十分にしていくようにすることが必要ですよね。

小出さん:
そうです。おっしゃる通りで、まずは労働者が被ばくするような条件をなるべくなくすという、労働現場の管理ということが一番大切なわけですし、先程も聞いて頂いたように、被ばく限度に達してしまった労働者の生活をどうするかということを考えることも、また、とても大切なことだと思います
原発労働 定期検査などの下請け構造

谷岡:
事故現場では未だにと言いますか、むしろこれから長い時間をかけて収束に向けての作業が続いていくわけです。先程も申し上げましたけど、労働者の方々のほんとに健康が心配ですし、周りにいる私達ができることは、私達はずっとウォッチしてますよということ、メッセージを発信し続けることが大事かなと改めて思いました。小出さん、今日もどうもありがとうございました。 

小出さん:
ありがとうございました。


台湾の原発労働者の遺体を六年後に掘り起こすも…
台湾の原発労働者の遺体を六年後に掘り起こすも、肺とその周辺が全く腐敗していなかったという恐ろしい写真



隠された被曝労働 - 日本の原発労働者 物語

https://youtu.be/mJTuWVDjarg
1995年 イギリス Channel4
「被差別部落民に対して原発への仕事を斡旋していた」


下請け・日雇いが支える原発の実態

https://youtu.be/wuvwO1RlIVo
福島第一原発では、労働者が多量の放射線を浴びながら事故処理に当たっています。しかし事故が起きなくても労働者は日ごろの定期点検で放射線にされされています。原子力を利用する上で避けて通れない、労働者の被ばくについて考えます。
樋口健二さん。
原子力発電所で働く労働者の被ばく問題を訴えてきた写真家です。
樋口健二さん
コンピューター管理のクリーンな原発というイメージに対し、放射線を浴びながら手作業をする労働者の存在を、樋口さんは38年にわたって問いかけてきました。
原発被曝者
1977年、敦賀原発で撮った2枚の写真は、定期検査を行う労働者の姿を世界で初めてとらえたものです。
1977年、敦賀原発で 樋口健二さん
【写真家・樋口健二さん】
「このおじいさんの一言が、私を動かしたんです。佐藤茂さん。東電福島第一原発で働いてボロボロになってがんで死んでいったおじいさんですけどね。毎日宇宙人のような格好して、防毒面をつけたけど暑くて苦しくていつも外して働いたと。何十分かでアラームメーターが鳴る。うるさいから叩きつけて『仕事ができないから』と。こりゃ原発ってどんなところだ?という思いが募ってきてね」

樋口さんの活動は、かつてイギリスのテレビ局に取り上げられたこともありましたが、日本で注目されることはありませんでした。

【樋口さん】
「みなさんほとんど知らないのが、原発の下請け労働者ですよ」

樋口さんには今、全国から講演依頼がきています。
原発の真実が知りたいという要望が絶えないのです。

【樋口さん】
「これが世に初めて出てスクープになった。世界中、この写真がないの。ここから入るの。特攻隊。これが炉心部。格納容器が向こうに入ってる。現代科学の粋を集めたとか言ってるが、人海戦術がわかる。見て、エリートに見える? この人たちが日本中を渡り歩いて生活をし、原発を直して放射能を浴びて、しまいには捨てられてボロ雑巾のように闇に消されてきたの。この40年間」

原子力発電所は13ヵ月運転すると、およそ3ヵ月運転を止めて、定期検査をします。
商業用原子炉には2つのタイプがありますが、どちらも核分裂を起こす原子炉容器が、格納容器の中に納められています。

100mSvを浴びると100人に1人は放射線が原因の癌

格納容器内に人が入るのは、定期検査のときだけ。
労働者はこの定期検査で被ばくします。
部品の点検や補修のほか、放射性物質で汚染されたものを扱う雑用が山のようにあり、1基につき3000人から4000人の労働者を必要とします。
労働者の被ばく限度は「年50mSv・5年で100mSvまで」と決められています。
しかし、アメリカの科学アカデミーBEIR7-2005年)は「放射線被ばくに安全といえる量はなく、リスクは被ばく量に比例する」と発表。 100mSv浴びると、100人にひとりは放射線が原因のがんになると計算しています。

村田三郎医師

【阪南中央病院・村田三郎医師】
「安全というよりは、社会的に合意する実行可能なレベルということで決められた数字。健康に関して安全ということで決められた数字じゃない」

村田三郎医師は、原発で働き、がんになった患者の労災申請に関わってきました。
これまでに労災と認められた人の累積放射線量は、ひとりをのぞいて100mSv以下です。
「5年で100mSv」という労働者の放射線限度は、がんや白血病になる人が出ることを前提として決められたものだと村田医師は話します。

【阪南中央病院・村田三郎医師】
「それぐらいの数字だったら原発推進・産業推進に大きな差しさわりのない程度で行けると。原発の被ばく労働っていうのは避けられないので(線量の容認は)どうしても必要」

避けられない労働者の被ばく。
原発で働く人が浴びる放射線量のうち、96%が下請け労働者のものです。
多発性骨髄腫で亡くなった長尾光明さんも、そのひとりです。
4年間で70mSvを浴び、生きている間に労災が認められた、初めてのケースでした。

【長尾さんの労災申請を支援した原子力資料情報室・渡辺美紀子さん】
「被ばく要員として動員されているんですね。長尾さんの被ばくの80%は福島原発だったんですけど、何年か働いたうち、1回も東京電力の社員に会ったことがないと」

梅田隆亮さん。
32年前、島根原発と敦賀原発で働き、鼻血や倦怠感に悩まされた後、心筋梗塞を発病しました。
梅田さんの体内からはコバルトやマンガン、セシウムが検出されました。
「心筋梗塞は放射線が原因の可能性がある」という長崎大学病院の意見書もあります。
梅田さんの被ばく量は記録上は8.6mSvですが、当時、アラームメーターや線量計はずしが常態化していたといいます。

元原発労働者・梅田隆亮さん

【元原発労働者・梅田隆亮さん】
「ビービー鳴りだしたら作業にならんのですよ。(Q.どうしてたんですか?)外すんですよ。『おじちゃん』にあずけておくわけね。(Q.おじちゃんとは?)それ専門に預かってくれる人に。(Q.そういう仕事もあるんですか?)年配のね。単価(日当)は一緒ですよ。『鳴き殺し』って言葉を使ってた。鳴くのを殺してしまう。当時はどこの現場でもやってたんじゃないですか。それで200(ミリレム=2mSv)とか300とかいう数字を見て向こうに渡す。記録をみたら80(ミリレム)になってる。(Q.見た数字と合わない?)ええ、それを『トリック』というんです」

梅田さんの体験は32年前のものですが、福島原発の事故処理でも180人に線量計を持たせていなかったことが判明しています。

労働者の安全が徹底されない原因の一つに、日雇い労働者が被ばく要員として大量に動員される実態があります。
野宿しながら原発の定期検査に行き、仕事が終わると野宿生活に戻る人もいます。
彼らは、放射線量の高い炉心で数分間作業をする「飛び込み」や「特攻隊」と呼ばれる仕事を担っています。

【元原発労働者たちのやりとり】
「アンタ、90のアラームじゃ1分もたないだろう」
「1分もったよ」
「1分もった?俺が300のアラームで1分半くらいだったね」

「飛び込み」・「特攻隊」原発労働

【元原発労働者の男性】
「今、原子力で働く人間、なんにもしきらん人間でも日当1万円以下なんて人間おらへんで。とび職40年の人が日当8000円の仕事でも行く。それだけ世の中きびしくなってるんやから」

【元親方業をしていた男性】
「次々と人間を雇わないかん。原発も何も知らん人もおる。なんやかんや言うて連れて行くわけよ。行くっていう人間がひとりでもおったら、紹介するだけで1万円くれた。現金で」

【北九州ホームレス支援機構・奥田知志さん】
「昔から日雇い労働者は景気の安全弁、今でいうと非正規雇用。非常に安価な使い捨ての労働力として使われてきた歴史がある。その中のひとつが原発労働だったということです。戦後の原子力政策の中で、どれだけの人がそこで関わったかということを考えてほしい」

原子力で発電する以上、避けられない労働者の被ばく。
福島の事故を機に、改めてその実態が問われています。

文部科学省の調査では1999年までに放射線業務に従事した27万人のうち、6万5000人の居所がつかめず、生死もわからないとしています。

2011年5月23日放送



【消えた作業員】NHK・追跡!AtoZ「福島第一原発 作業員に何が?」
使い捨ての構造でないと、今のところ成り立たっていかない

http://dai.ly/xkj5tt


20111217
報道特集「暴力とピンハネ…原発作業現場で起きていたこと」

https://youtu.be/DBJaBskMvD8
下請けが四次、五次、六次と延々と広がる原発労働の巨大な構造。
グーグル検索語に日本語として初めてランクインした東京電力は、「元請け会社がどんな下請け会社に発注するかは自主的な判断に任せている。
当社として個別の雇用関係などについては分かりかねる」中には派遣業として認可されず登録すらしていない会社もある。
「二重派遣は違法」だと問い詰められても、「皆やっていること」と笑い飛ばす業者。
ピンハネが横行し、暴力沙汰すら起きていても、東京電力は公式見解をただ繰り返せば、それで無関係だと高をくくって知らん顔だ。


「11次下請け、7万円が8千円に化ける搾取を告発する弁護士」

https://youtu.be/2UALNrP8v-Q



1F(イチエフ)作業員~福島第一原発を追った900日~

https://youtu.be/VkbJEkZ5TIw
「1F(イチエフ)作業員~福島第一原発を追った900日~」
(フジテレビ)2013年10月24日
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/fnsaward/22th/13-429.html




NHK・ETV特集
「ルポ 原発作業員 ~福島原発事故・2年目の夏~」
故郷を放射能に汚染されてなお、原発での仕事を生活の糧にせざるを得ない作業員たちの日々

ルポ 原発作業員 福島原発事故・2年目の夏
http://bww.jp/r/2012/08/20/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E5%93%A1%EF%BD%9E%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%83%BB%EF%BC%92%E5%B9%B4%E7%9B%AE%E3%81%AE%E5%A4%8F%EF%BD%9E/
福島第一原発では、事故から一年たった今も毎日3000人の作業員が事故収束作業にあたっている。その6割が地元福島の人だ。故郷を放射能に汚染されてなお、原発での仕事を生活の糧にせざるを得ない。作業員たちはどのような状況に置かれ、どのような思いを抱えているのか。福島県東部の浜通りにある2つの下請け企業の協力を得て、その日々を見つめた。
大手プラントメーカーの下請けとして事故前から原発の仕事を続けてきた「東北イノベーター」。毎日12人の従業員が第一原発の仕事に向かう。事故前から20年以上、福島第一原発を中心に定期検査やメンテナンスの仕事を続けてきた。
事故後、第一原発の現場では、毎時数ミリシーベルトを超える高線量の場所が数多くあり、毎日の被ばく量も「0.3」「1.8」と“ミリシーベルト単位”だ。そうした高い被ばくを伴う現場に夫を送り出す家族は不安な日々を送っている。
原発事故後、現場には大量の作業員が必要となり、これまで原発の仕事とは関わりの無かった人たちも原発での仕事を始めている。川内村の「渡辺重建」では、震災で仕事を失った若者たちに声をかけ、去年(2011年)7月から第一原発での仕事を始めた。みな事故前は、バスの運転手やアパレル工場、ゴルフ場など、原発とは関係の無い現場で仕事をしてきた人たちだ。一年間で、40ミリシーベルト近くの被ばくをしており、法令の限度内とはいえ、健康への不安を感じている。
こうした下請け作業員の不安に地元福島で40年以上向き合ってきた石丸小四郎さん。被ばくによる労災 支援などを行ってきた石丸さんのもとには、今、作業員たちから現場の実態が寄せられている。その聞き取り調査から、原発での労働実態やその問題点も明らかになってきている。

NHK・ETV特集
「ルポ 原発作業員 2 ~事故から3年・それぞれの選択~」
1日あたり5,000人といわれる原発作業員たちの日常


http://dai.ly/x22oo5o
40年ともいわれる「廃炉」への道を歩み出した福島第一原発。その現場を支えているのは 1日あたり5,000人といわれる原発作業員たち。しかし、その日常が報道されることは少ない。彼らは、いまどんな思いで、それぞれの仕事に向き合っているのだろうか。
ETV特集では、2年前に「ルポ 原発作業員~福島原発事故・2年目の夏~」を放送。その後も、地元福島の下請け企業の協力を得ながら、彼らの日常を記録し続けてきた。
事故から3年たったといえ、現場には高線量の汚染エリアがある。作業員の被ばく限度は5年で100ミリシーベルト。増え続ける線量をいかに抑えるか、困難な試行錯誤が続いている。
一方、コスト削減圧力の中で下請企業の経営環境は厳しくなり、作業員の待遇はじわじわ悪化しているという。原発を避け、割のいい除染などの仕事に切り替える作業員たちも出てきた。
ことし(※2014年)4月に放送した NHKスペシャル「シリーズ廃炉への道 第2回 誰が作業を担うのか」で放送した内容に、作業員たちへの長期密着ルポの映像を加え、廃炉現場の実態に迫る。



ドイツZDFテレビ
「福島原発労働者の実態」

https://youtu.be/aAE-QBmC1VA


ドイツZDF-Frontal21
福島原発事故、隠される高濃度汚染の実態

http://dai.ly/xkth7r
 「ドイツの局XYZ「フロンタール21」シリーズが 放送した番組 。福島第一原発から80キロ離れた本宮の農家大沢さんは、自分の栽培する野菜の検査を市民放射能測定所に依頼した。県の食品衛生検査所では受け付けても­­らえなかったか­らだ。結果大量のセシウムが発見される。 「これはもはや食べ物ではなく放射性廃棄物です」。なぜ行政はこうした検査を受け付けないのか、ドイツの記者が原­発­担当大臣を­問い詰める。」
 時々見るテレビでは、避難していた福島の方々が、元の土地に戻っているそうですが、全く情報が分かっていないが為の危険な行動のように感じます。
 生活が出来ない、など、様々な理由があると思いますが、最大の原因は、正しい情報が認識されていない事で、どれだけ危険な事をしているのか全く分かっていない事から生じているのではないでしょうか?
 このような重大な情報が隠蔽されているということ事態が「犯罪」であると言えるのではないでしょうか。


マンガが原発事故を語り始めた

http://dai.ly/xvh89n


「原発わたしはこう思う」鎌田慧さん

https://youtu.be/zeV_eOnWpTw
…極めて差別的な発電所であるし、そこで働く人達も、社員は別ですけれども下請け、孫請け、ひ孫請け。
日本の産業で一番労働構造が重層的な産業これほど重層的な産業はないし底が、一番下の辺りが被曝労働者になっているそれも今発生している被曝労働者じゃなくて日常的に定期検査の時に中に入ってパイプの漏れている所を直すとか色んな修理があります。
修理が被曝労働なんです。
原発は被曝労働者を発生させながら発電しているわけですけど他の電力はそういう犠牲がない。


身に迫る辛い現実…これらは明日の・未来の、私たちの姿かもしれない…(´・_・`)

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天地真理 ひとりじゃないの

現在の天地真理が悲惨・老後破産の壮絶な人生

https://youtu.be/rzj04LUWfM4



急増する「下流老人」
(東京新聞【こちら特報部】)2015年10月25日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015102502000132.html
 生活保護基準と同じ水準か、それ以下で暮らす「下流老人」が問題になっている。老後はお金の心配をせず悠々自適に暮らす、というイメージはすでに過去のもの。年金だけでは暮らしていけない高齢者が数多くいる。認知症や病気で介護が必要になれば、子どもを巻き込み一家が共倒れになるケースもある。事態は深刻化の一路だ。下流老人に陥る懸念は現役世代にもつきまとう。
(白名正和)

急増する「下流老人」_1

減る年金、増える医療費負担…

暮らし 生活保護並み

 「私も下流老人です」
 年金アドバイザーとして高齢者の生活相談を受けている全日本年金者組合東京都本部の芝宮忠美さん(七三)はそう切り出した。
 外資系のホテルマンとして働いていたが、約三十年間の海外勤務時は年金未加入の扱いになり、自身の厚生年金は七万円。妻が腎不全人工透析を受けているため、月十万円の障害年金があり、夫婦合わせて十七万円で暮らしている。
 都営住宅に住み、家賃は四千円と住居費の負担こそ軽い。だが、妻はデイケアに週二回、透析に週三回、病院に通う。その交通費に月約三万円かかる。さらに妻には食事制限があり、自身は半額になったスーパーの弁当などでしのいでも食
費に月六万円はかかる。
 それだけではない。「妻は定期的に入院しなければならない。入院先から透析場までは看護師をタクシーに乗せねばならず、一回の往復で一万八千円。これも自己負担。貯金を取り崩して何とかしのいでいる」
 芝宮さんは「高齢になれば、誰もが何かしらの病気をする。自分たちは例外ではない。もっと厳しい生活を余儀なくされている人もいる」と語る。
 芝宮さんが過去に受けた相談事例を聞いた。
 都営住宅で生活する七十代の夫婦がいた。子どもはいなかった。夫は現役時代に自営の塗装業者だったため、二人とも国民年金を受給していた。月額はそれぞれ五万円ずつ、計十万円。都営住宅は家賃が収入に応じて減額され、この夫婦の場合は八千円たった。
 だが、夫が亡くなり、妻の生活は一変する。世帯収入は半減し、生活費に回せるのは四万円強だ。「食費はどうしても一日千円はかかる。医療費も介護保険の自己負担分ち払えなくなってしまう」(芝宮さん)
 厚生年金を受け取っていても安心ではない。六十五歳の男性は定年退職と同時に自らの浮気が原因で、熟年離婚した。月額二十三万円の年金は等分された。
 半額になった年金から家賃を負担すれば、生活はギリギリに。公営住宅に入りたくても希望者が多く、百倍を超える倍率になることは珍しくない。持ち家に残っても、一人で十一万円強では、病気になれば、途端に生活に行き詰まる
 同じように都営住宅に暮らす五十代の女性は、認知症の九十代の母親を介護している。親のことで放置はできない。介護のため、正規雇用の事務職の仕事を辞めた。収入は母親の年金、月約五万円だけ。女性は「生活保護は受けたくない」と話し、蓄えを切り崩しながら生活している。
 仮に特別養護老人ホーム(特養)に入れるお金があったとしても、特養側の受け皿が足りず、全国で約五十二万人が入居待ちだ。

急増する「下流老人」_2

親の介護で子の世代共倒れ懸念

誰にでも起こりうる

 厚生労働省の国民生活基礎調査によると、全国の約五千四十万世帯のうち、高齢者の単身、または高齢者夫婦は約千二百二十万世帯(全体の24・2%)。三十年前に比べ、五倍以上に増えた高齢者世帯の56・7%が、公的年金だけを頼りに生活している
 では、高齢者の生活にはいくらかかるのか。総務省の二〇一四年の家計調査年報によると、六十歳以上の家庭で税金を差し引いた平均的な可処分所得は月約十四万七千円。これに対し、同じく税金分を除いた平均的な支出は約二十万七千円に上る。単純計で、一ヵ月六万円の赤字だ。
 不足分を貯蓄で補うとすると年七十二万円、十年で七百二十万円かかる。六十五歳で老後を迎えた時点で貯蓄が一千万円あったとしても、十三年で底をつき、男性八十歳、女性八十六歳の平均寿命に達する前に生活が困窮してしまう
 年を取るごとに疾病の恐れは高まり、さらに支出を余儀なくされる。こうなるとますます生活は苦しくなり、下流化していく。

 その受け皿になっているのが生活保護だ。今年七月時点で受給する全世帯は約百六十二万世帯だが、このうち49・3%にあたる約七十九万八千世帯が高齢者世帯だ高齢者世帯だけが二年前に比べ、八万三千世帯も増え、生活保護世帯数が過去最多を更新し続ける要因となっている
 「下流老人は現在の高齢者だけでなく、これから老後を迎える人も含め、誰が陥ってもおかしくない
 下流老人という言葉をつくり、同名の著書を六月に出版したNPO法人・ほっとプラス代表理事で、聖学院大客員准教授の藤田孝典さんはそう指摘する。
 厚生労働省が一四年に実施した年金の財政検証によると、モデル世帯の年金給付水準は同年度時点で、現役時代の手取り額の62・7%だった。ところが四〇年度ごろには、仮に経済の高成長を続けたとしても50%前後に減少する見込みだという。受け取る額は約二割減ることになる
 藤田さんは「いま六十五歳で、平均的な四百万円の年収があった人が受け取れる年金は月額十六万円ほどだが、試算では今後、月十三~十四万円になる。これは生活保護費のうち、家賃と生活費を合わせた額と同じ。医療費などが無料となる分、生活保護の方が有利になる」と解説する。
 ただ、これはまだいい方かもしれない。労働人口の四割近くを占める非正規雇用の人々はボーナスや昇給がなく、国民年金に入るケースが多いが、現時点では満額でも一人月約六万五千円しか受給できない
 加えて、身内の誰かが下流化すれば、家族にも影響が及びかねない。「経済的に立ちゆかない高齢者を扶養すれば、子ども世代に負担がかかり、共倒れする恐れが生じる。若い世代が消費を控えたり、子どもを持つことを躊躇してしまうのは当然。下流老人は特定の世代だけの問題ではなく、一億総老後崩壊につながる問題だ」(藤田さん)

「現役時代から人生プラン設計を」

 これから事態はますます深刻化していく。どう向き合ったらよいのか。
 藤田さんは現役時代のうちからもらえる年金額を計算し、老後の人生プランを立てておくことを求める一方で、年金制度の見直しも必要だと訴える。
 「このままでいくと、非正規雇用や年金額が少ない国民年金の受給者が、生活保護に流れ込んでくるのは明らか。そうなってしまう前に、働けなくなった高齢者には一定額を配る最低保障年金のような仕組みを導入しないと、悲惨な事態は免れないだろう

急増する「下流老人」_デスクメモ


下流老人



NHKスペシャル2005年9月24日
ひとり 団地の一室で

https://youtu.be/m3TlR10joXM
千葉県松戸市にある常盤平団地。3年前、その一室で死後3か月経った男性の遺体が見つかった。男性は当時50歳。病気で職を失ったあと家族と別居し、一人で暮らしていた。
いま、全国各地の団地では、誰にも看取られずに亡くなる、いわゆる“孤独死”が相次いでいる。常盤平団地でもこの3年間で21人が孤独死した。その半数が40代、50代そして60代前半までの比較的若い世代の男性だった。社会や家族とのつながりを失った人たちが、老後を迎える前に、亡くなっているのだ。

番組では、団地に去年できた「孤独死予防センター」にカメラを据えて“孤独死”の実情を追い、団地に凝縮された日本の現実を見つめる。



NHKスペシャル2013年1月20日
「終(つい)の住処(すみか)はどこに 老人漂流社会」
いま、ひとりで暮らせなくなった高齢者が、病院にもいられず、介護施設にも入れず、行き場を失っています。


https://youtu.be/niCokOEPrd8
歳をとることは罪なのか―
 今、高齢者が自らの意志で「死に場所」すら決められない現実が広がっている
 ひとり暮らしで体調を壊し、自宅にいられなくなり、病院や介護施設も満床で入れない・・・「死に場所」なき高齢者は、短期入所できるタイプの一時的に高齢者を預かってくれる施設を数か月おきに漂流し続けなければならない。
 「歳をとり、周囲に迷惑をかけるだけの存在になりたくない…」施設を転々とする高齢者は同じようにつぶやき、そしてじっと耐え続けている。
 超高齢社会を迎え、ひとり暮らしの高齢者(単身世帯)は、今年(2013年)500万人を突破。「住まい」を追われ、“死に場所”を求めて漂流する高齢者があふれ出す異常事態が、すでに起き始めている。
 ひとりで暮らせなくなった高齢者が殺到している場所のひとつがNPOが運営する通称「無料低額宿泊所」。かつてホームレスの臨時の保護施設だった無料低額宿泊所に、自治体から相次いで高齢者が斡旋されてくる事態が広がっているのだ。
 しかし、こうした民間の施設は「認知症」を患うといられなくなる。多くは、認知症を一時的に受け入れてくれる精神科病院へ移送。
 症状が治まれば退院するが、その先も、病院→無届け施設→病院・・・と自らの意志とは無関係に延々と漂流が続いていく。
 ささいなきっかけで漂流が始まり、自宅へ帰ることなく施設を転々とし続ける「老人漂流社会」に迫り、誰しもが他人事ではない老後の現実を描き出す。さらに国や自治体で始まった単身高齢者の受け皿作りについて検証する。その上で、高齢者が「尊厳」と「希望」を持って生きられる社会をどう実現できるのか、専門家の提言も交えて考えていく。


NHKスペシャル 2014年9月28日
「老人漂流社会 “老後破産”の現実」

http://dai.ly/x26xown
 高齢者人口が3000万を突破し、超高齢社会となった日本。とりわけ深刻なのが、600万人を超えようとする、独り暮らしの高齢者の問題だ。その半数、およそ300万人が生活保護水準以下の年金収入しかない。生活保護を受けているのは70万人ほど、残り200万人余りは生活保護を受けずに暮らしている。
 年金が引き下げられ、医療や介護の負担が重くなる中、貯蓄もなくギリギリの暮らしを続けてきた高齢者が“破産”寸前の状況に追い込まれている。
 在宅医療や介護の現場では「年金が足りず医療や介護サービスを安心して受けられない」という訴えが相次いでいる。自治体のスタッフは、必要な治療や介護サービスを中断しないように、生活保護の申請手続きに追われている。
 “老後破産”の厳しい現実を密着ルポで描くとともに、誰が、どういった枠組みで高齢者を支えていくべきか、専門家のインタビューを交えながら考える。




そもそも総研2015年8月27日
そもそも“一億総中流”からなぜ“下流老人”が続々生まれているのか?

http://dai.ly/x33cwir
かつては“一億総中流”と呼ばれた日本でしたが、現在では「6人に1人が貧困状態にある」と言われています。65歳以上の高齢者になると、その確率は「5人に1人」にまで高まるそうです。
「半貧困ネットワーク 埼玉」代表の藤田孝典さんは、「収入が著しく少ない」「十分な貯蓄がない」「頼れる人間がいない」という3条件に該当する高齢者を「下流老人」と命名し、警鐘を鳴らしています。
「現状が改善されなければ、この先9割の高齢者が“下流化”する」「もうすでに、コンビニの廃棄弁当をもらいに行ったり、野草をとって食べている人たちもいる」と藤田さんは指摘します。
半貧困ネットワークには、「月5万円程度で暮らしている人たち」が生活相談に来るそうですが、最も格差が大きいのが高齢者世代だといいます。元々貧しかった人だけが下流老人になるわけではなく、若い頃は年収300~400万円程度あった人が、頼れる近親者や知人がいないことで下流化する場合もあるといいます。
「子どもに頼ろうにも、子どもの方も下流化していて頼れない」といったケースもあるそうです。
下流老人が増える反面、高齢者の保有資産はかなりの額に上るそうです。「1598兆円」と言われる日本の“個人金融資産”のうち、60歳以上の方の資産はじつに「863兆円」にも上るといいます。こうした現状を受けて藤田さんは「お金を持っている高齢者が資産を分配するなどして助け合うことが必要」と語ります


そもそも総研2015年10月1日
そもそも“下流老人”に転落するきっかけは何なのだろうか?

http://dai.ly/x38ad07
人生の“選択”を誤ったことで下流老人となったお二人
8月に放送して反響を呼んだ「下流老人」の問題。下流老人とは「収入が著しく少ない」「十分な貯蓄がない」「頼れる人間がいない」という3つの悪条件が重なった高齢者のことを言うのだそうです。今回は「もともとは“中流”だった」というお二人にご登場いただき、「下流に転落してしまった理由」を伺いました。
一人目は、森實桂子(もりざね・けいこ)さん(73)です。30代の頃には「自宅に加えて、老後に備えるための賃貸用不動産まで所有していた」という森實さんですが、現在は家賃5万円のマンションで一人暮らしで、国民年金の不足分(およそ6万円)を貯金を切り崩して補う生活をしています。
夫婦で会社を経営していた頃は裕福だった森實さんでしたが、34歳で離婚した際、財産分与で「家か会社か」という選択を迫られ、会社を選んだところから運命が変わり始めました。40歳で再婚したものの57歳で再び離婚となり、同じ年に財産だった会社も倒産してしまったのです。
「もしも離婚していなかったら中流のままでいられたと思いますか?」という玉川徹さんの問いに、森實さんは「今よりは良いと思う」と答えておられました。
二人目は、かつて大手損害保険会社に勤めていたという川村貞男(かわむら・さだお)さん(74)です。現在はマンション管理人の仕事と国民年金で20万円ほどの収入があるそうですが、「いずれ働けなくなることを考えると不安」と語っておられます。
川村さんが下流に転落した原因は「転職の失敗」だったそうです。40代の時に「脱サラ」して友人の会社に移ったものの上手くいかず、やがて退職。その後に離婚をして、養育費のためにマイホームも売却したそうです。
60歳になる頃には、10カ月ほど路上生活も体験したといいます。生活保護を受けたのをきっかけに立ち直り、現在の生活に至ったそうですが、「かつての自分は自信過剰でおごりがあった。最初の会社で地道に働いていれば、下流に転落することはなかった」と川村さんは自己分析をしていました。
お二人の取材を終えた玉川さんは「人生の選択を誤ると、今の日本では“下流老人”も不思議ではない」という結論に達しました。



何が餓死した31歳女性の生活保護を遠ざけたのか
生活困窮者を見捨てる「追い返す」だけの対応

池上正樹(週刊ダイヤモンド)2013年11月27日
http://diamond.jp/articles/-/45141


NNNドキュメント2006年1月16日
ニッポン貧困社会~生活保護は助けてくれない

https://youtu.be/K7JOftqBcZY



NHK・クローズアップ現代2012年5月29日
もう病院で死ねない ~医療費抑制の波紋~

http://dai.ly/xwxh75
過去最悪の16.3%。国が発表している「子どもの相対的貧困率」は年々悪化し、今(2014年12月28日放送)、子どもの6人に1人、およそ300万人が国が基準としている“貧困ライン”(一人世帯122万円未満)以下で暮らしている。
今年(2014年)8月、政府は「子供の貧困対策に関する大綱」を閣議決定し、関連法の整備に乗り出すなど、国をあげた課題となっている。
「子どもの貧困」の背景にあるのが「女性の貧困」
日本のひとり親世帯の8割以上が母子家庭だが、全体の半数以上が貧困ライン以下の状態にあるといわれている。そうした世帯で育った子ども、中でも女性は、成人しても貧困状態に陥ることが多く、さらなる連鎖を生む悪循環が起きているのだ。
番組では、現場の克明なルポを通して、連鎖の実態や社会保障制度の課題を探る。識者との議論も交えながら、次の世代へ「貧困の連鎖」を生まない社会のあり方を考えていく。


高額療養費制度など見直しへ 歳出抑制案
 政府は、2020年度までに基礎的財政収支を黒字化する目標の達成に向けて経済財政諮問会議の下に有識者会議を設置して、今後5年間の歳出を抑制するための実行計画の検討を進めていて、このほど有識者会議がその案を取りまとめました。
 それによりますと、最も歳出規模が大きい社会保障費を巡って、医療費の自己負担に上限を設けている高額療養費制度を来年末までに、現在、自己負担が原則1割になっている75歳以上の高齢者の医療費の窓口負担を3年後までに、それぞれ見直すことを目標に掲げています。









「下流中年」激増の危機 氷河期世代も40代
(東京新聞【こちら特報部】)2015年11月25日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015112502000164.html
 パートや派遣社員など非正社員の割合が初めて労働者の4割に達した。中でも深刻なのは、就職氷河期世代などで「中年フリーター」とも呼ばれる人たちが激増していることだ。低賃金で社会保険に未加入の人も多く、生活が破綻すれば、一気に「下流中年」となる恐れもある。生活困窮者層の増大は、社会全体にツケとなって跳ね返る。
(木村留美、池田悌一)

「下流中年」激増の危機 氷河期世代も40代_1

中年フリーター270万人時代

月給差2倍にも

 厚生労働省が今月四日に発表した「就業形態の多様化に関する総合実態調査」。パートや契約社員、派遣社員など正社員以外の労働者の割合は40・O%(昨年十月一日時点)で、一九八七年の調査開始以来、初めて四割に達した
 パートの増加などの要因もあるが、とりわけ深刻な問題となりつつあるのは、働き盛りの世代で非正規社員が急増していることだ
 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの推計によると、三十五歳~五十四歳の非正規雇用の職員・従業員(学生と既婚女性を除く)、いわゆる「中年フリーター」は二〇〇〇年に百六万人だったのが、一五年には二百七十三万人まで増加。非正規の一割以上を占める
 一九九〇年代後半から二〇〇〇年代前半の「就職氷河期」に学校を卒業したが、就職口がなく、正社員になれないままずっと非正規でやってきた人たちが、続々と四十代を迎えている。もともとは正規で働いていたものの、リーマンーショツク後の不景気でリストラされたことをきっかけに非正規に変わらざるを得なかった人もいる。
 正社員と非正規社員の収入の差は歴然としている。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(一四年)によると、二十~二四歳では正社員が月額二十万二千四百円で、非正規は十七万百円とその差は三万円ほど。だが、年齢が上がるにつれ格差は拡大。五十~五十四歳では、正社員は三十九万八千七百円なのに対し、非正規が十九万七千円と差は二倍にまで広がる。非正規は年を重ねても給与の上昇は見込めない
 非正規にとっては、アベノミクスが目指す賃上げの恩恵も薄い。東京都の最低賃金が今年十月に十九円引き上げられ時給九百七円となるなどわずかに上昇傾向にあるが、非正規労働者を支援する労働組合「プレカリアートユニオン」の清水直子執行委員長は実態は「最低賃金に張り付いている状況だ」と話す。
 厚生労働省の毎月勤労統計調査(確報、従業員五人以上の事業所)では、一四年
度の正社員などフルタイムで働く一般労働者の給与総額が一・O%増だったのに対し、パートタイム労働者はO・4%増にとどまった。
 社会保障に目を向けても、非正規では雇用保険の加入こそ七割近くあるが、健康保険や厚生年金の加入は五割強にとどまる。低賃金で貯金もない状態で、病気や事故、親の介護など不測の事態が起きた場合、一気に生活の困窮に陥る恐れがある。        ・

「下流中年」激増の危機 氷河期世代も40代_2

社会にツケ
景気停滞


非正規4割改正派遣法で悪化も

まず低賃金でも暮らせる仕組みを

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの藤田隼平研究員は「年齢が上がるほど非正規から正規に転じるチャンスは少なくなっていく」と中年フリーターの厳しい現実を指摘。「企業はコストが低い非正規社員を増やしたい。今後も非正規社員の増加が緩やかになることはあっても、減ることはないだろう」とみる。
 現時点で正社員の立場にいる人も人ごとではない。「今のところは景気がいいが、いったん景気が悪くなると再びリストラなどが起こり、非正規に転じざるを得ない人が出てくる。いったん非正規になれば、なかなか正社員には戻れない
 「下流老人」の著書がある藤田孝典・聖学院大客員准教授は「いわば『下流中年』で、下流老人の予備軍とも言える。深刻な状況だ」と危ぶむ。
 NPO法人・ほっとプラスの代表理事でもある藤田准教授はこれまで、中年フリーターらの悩みにも耳を傾けてきた。結婚して家を買い、子どもを持つといった「これまでの日本社会で普通だったことが享受できなくなった」ことから、自分はダメなんだと思い込み、うつ病になったり自殺したりするケースがあったという
 就職氷河期に卒業時期を迎えて正社員から漏れ、そのまま中年フリーターとなった人たち。田中俊之・武蔵大助教(男性学)は「ここ二十年、いずれ景気が良くなれば正社員の道もあるだろうと考えられてきた。でもいつまでたっても景気は回復せず、いつの間にかフリーターが中年世代に入ってしまったのが現状」と説明する。
 九月に施行された改正労働者派遣法では、これまで派遣期間に上限がなかった専門職二十六業務が撤廃された。派遣期間の上限は一律三年となり、企業は三年ごとに人を入れ替えれば、無制限に派遣社員を使えるようになった
 派遣法では、派遣会社に対し、派遣先に直接雇用の依頼をすることなどが義務付けられたが、あくまで「お願い」ベース。直接雇用してくれる保証はない。
 藤田准教授は「改正派遣法により、生涯派遣でしか生きられない人は確実に増える」とみる。
 働き盛りの世代で、非正規が増大すれば、どうなるか。消費は落ち込み、景気はいつまでたっても上向かない。結婚したくてもできないから少子化も進む。生活保護を受けざるを得ない人も増えるだろう。社会全体が大きな悪影響を受ける。藤田准教授は「結果的に国民の税負担は増すばかりで、そのツケは未来の若い世代が負うことになる」と警告する
 ではどのような対策が求められるのか。
 大内裕和・中京大教授(教育学)は「日本の企業は、高校や大学を卒業する際に新規一括採用する土壌が根づいており、中途入社のハードルが高い。これをあらためるべきだ」と指摘する。
 安倍晋三首相は二十四日、最低賃金を年3%をめどに引き上げるよう指示、将来的には千円を目指すと表明したが、大内教授は「千五百円程度まで引き上げるべきだ」とする。
 大内教授は「政府は規制の強化によって、非正規の増加に歯止めをかけなければいけない」と指摘する。
 「社会保険への加入を促し、自立を可能にする社会的条件を整えることが重要だ」と提案する。
 九月に同一労働同一賃金推進法が成立したが、浸透するかは不透明だ。
 藤田准教授は「国は将来の税負担を増やさないための先行投資と考え、たとえ低賃金でも暮らせる仕組みづくりを考える必要がある。住宅の家賃補助や医療費の窓口負担の無償化な
ど、やれることはいくらでもある。十年、二十年後に下流老人を生み出してからでは遅い
」と話した。

「下流中年」激増の危機 氷河期世代も40代_デス


絶望の非正規


年収200万円以下のワーキング・プアー最多1139万人
(しんぶん赤旗)2015年11月18日
ワーキングプア史上最多1139万人



GPIF 「10兆円運用損」と「ジャンク債購入」で
【大竹まこと×金子勝×室井佑月】
〈年金株式運用〉世界同時株安で9.4兆円の損!誰も取らない責任

https://youtu.be/9T8Z9NuvkSU



時事評論
谷本諭
アベノミクスの欺瞞つく
国民運動と民主主義の前進語る
文化・学問(しんぶん赤旗)2015年11月25日

 戦争法を強行した安倍政権は、国民の怒りをかわすかのように、アペノミクスの「第2ステージ」「新3本の矢」を打ち出しました。しかし、今月発表された7~9月期のGDP(国内総生産)は2期連続マイナスを記録。論壇誌でもアベノミクスの是非が根本か
ら問われる状況となっています。

アベノミクスの欺瞞つく 赤旗20151125

 政府宣伝覆し
 危険性を説く


 安倍晋三首相は『文芸春秋』に「『一億総活躍』わが真意」を掲載し、自らの経済政策を売り込みました。株価上昇や米アップル社の研究開発拠点の誘致など「成果」を語ろうとする首相ですが、論考の大半は、金融緩和、消費税増税、「一億総活躍」の標語、TPPなどに対する「批判」への弁明に費やされています
 こうした政権側の宣伝文句を全面的にくつがえすのが金子勝(慶応大学教授)「また大嘘が始まった」(『世界』)です。金子氏は、「新3本の矢」がかかげる「GDP600兆円」「希望出生1.8」「介護離職ガロ」の目標と、安倍政権が進める非正規雇用の拡大、介護報酬の削減、法人税減税などの政策が相反していることを指摘。もとの「3本の矢」についても、GDPのマイナス、家計消費の傾向的低下、輸出の減少、財政赤字の悪化などでことごとく破綻し、「官製相場」による株価吊り上げと内部留保の滞留だけが続いていることをデータと実態から告発します。長引く停滞に疲れ、少しでも経済を良くしてほしいという「選挙民の願い」に乗じて「戦前回帰の体制づくり」を進めるのが、「安倍政権の危険性」だという、同氏の警句が重く響きます
 アベノミクスについては、『週刊エコノミスト』(17日号)も「景気回復のウソ」と題して特集を掲載しました。大企業の決算は良好なのに、中小企業の景況感、収益、資金繰りなどの指標は軒並み悪化。賃金は上がらず、個人消費も伸び悩む現状を、同誌は、富裕圜の富が低所得者にしたたり落ちる「トリクルダウン」が「いまだ起こらず」と結論づけます
 藤田孝典(NPO法人ほっとプラス代表理事)、今野晴貴(NPO法人POSSE代表理事)の対談「下流老人とブラック企業を解決せよ」(『文芸春秋』)も、アペノミクスの「トリクルダウン」が落ちてこないという事実を導入口に、プラツク企業や違法派遣の横行、低所得高齢者の激増や老後不安の深刻化など、貧困問題を語り合います。ここで両氏が、社会保障拡充こそ将来の負の遺産を減らし、働ける人・納税者を増やして、経済成長に貢献すると指摘しているのは重要です
 エコノミストの水野和夫氏も、『サンデー毎日』(22日号)誌上で、アペノミクスの大問題は「再分配の設計」がまったくないことだとし、「トリクルダウン理論は、夢か幻だった」と断じています。

  注目あつめる
  国民連合政府


 戦争法反対の国民運動の広がりを受け、各分野の有識者が「民主主義」について語りだしています。
 東京大学名誉教授の上野千鶴子氏は、『atプラス』(26号)誌上の対談のなかで、「正しいことは正しい」と堂々と主張する空気が日本全国に広がったことを「ひとつの転換」と表現。「私も変わりました」といいながら、かつて運動に冷笑的だった学者・知識人がいかに変化したかを論じています。
 小熊英二(慶応大学教授)・宇野重規(東京大学教授)「民主主義のこれからについて話そう」(『中央公論』)も、戦争法反対や脱原発のデモの広がりを「日本の民主主義の前進」と評価し、それに見合った政党、システム、制度の構築が必要と主張しています。
 こうしたなか、山口二郎・法政大学教授(『週刊東洋経済』7日号)、亀井静香衆院議員(『テーミス』)、倉重篤郎・元「毎日」論説委員(『サンデー毎日』15日号)らが、日本共産党が提案した「国民連合政府」構想を評価するメッセージを発信し、『週刊朝日』(97一日号)が、不破哲三前議長のインタビューを含む「日本共産党大研究」の特集記事を組んでいるのは、注目すべき状況といえるでしょう。
(たにもと・さとし)



大企業の内部留保と貧困
増え続ける大企業の内部留保と貧困

労働政策の戦後70年と「新自由主義」
牧野富夫 日本大学名誉教授
より

…20世紀になって資本主義は独占資本主義の段階に入り、それがさらに第二次世界大戦後には国家独占資本主義=現代資本主義とよばれるステージにすすんだ。
 そこでは、国家が生産・流通・消費ほか国民生活のさまざまな面にわたって関与・介入なしには、資本主義社会の管理・運営ができないのである。いくら国民が「自助・自立」で生活しようと思っても、一部の支配階級は別として、「自助・自立」ができない社会になってしまったのである。「自助・自立」論と「自己責任」論は裏腹の関係にある。「自助・自立」ができない人は、ホームレスになったり、自殺したりして「自己責任」をとらされる。国民の多くがそんな状態に追い込まれたら、その社会そのものが破綻に追い込まれる
 こうした歴史上の現実=必然の社会を無視して、「市場原理主義」の”哲学”にもとづき「自助・自立」そして「小さな政府」を主張し、その実践を迫っているのが「新自由主義」であり、その実践者にほかならない。かれらはテロリスト顔負けの破壊主義者である。…

小出裕章先生:多くの人に、この事実に気がついてもらって、地道な努力を積み重ねる以外にはない…

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元自衛官が、集団的自衛権に反対する理由
(ラジオフォーラム#153)
■国防の任に当たる自衛官は、安保法制には賛成するのは当たり前のことなのでしょうか? まだ強行採決のシーンが記憶に生々しい安保法制ですが、集団的自衛権に反対する自衛官が少なくないのも現実です。
その理由こそ、「自衛隊は日本最大の反戦組織である」ため。自衛隊がアメリカのために血を流したら本当に守ってくれるのか? 憲法9条は無力なのか? 防衛の実情を知り尽くした者だけが語ることのできる、非常に奥深いその理由を、安保法制成立後も講演依頼が絶えないという元自衛官の泥憲和さんをゲストにお聞きします。

■『誰が“橋下徹”をつくったか~大阪都構想とメディアの迷走』著者に聞く~みんなジャーナル
皆さんは、『誰が「橋下徹」をつくったか ~大阪都構想とメディアの迷走』という本をご存じでしょうか。11月22日の大阪府知事・市長ダブル選挙直前に、橋下徹とマスメディアの関係を検証する初の書として注目を集めました。
「大阪都構想」の是非を問う住民投票は、反対多数で否決されましたが、そこに至る橋下氏と在阪メディアのいびつな関係性は、非常に注目を集めました。
「権力監視がメディアの仕事」と説きながら、批判されれば恫喝や責任転嫁とも取れる言動に終始し、「言論の自由が民主主義の根幹」と言いながら、メディアに圧力とも取れる行動をする。「言論の自由」や「民主主義」とは何なのか? 著者の松本創さんにお聞きします。

https://youtu.be/Fg6Kg7eQAIE?t=15m38s
15分37秒~第153回小出裕章ジャーナル
原発の運転延長「当初予定していた40年という寿命がもう来てしまうわけです。そんな原子炉をこれから再稼働させるというようなことは、こんな愚かな選択はあり得ないと私は思います」

http://www.rafjp.org/koidejournal/no153/
美浜原発 2004年蒸気噴出事故
事故が起きた美浜原発3号機の前に集まった関係者
蒸気漏れ事故が起きた美浜原発3号機の前に集まった関係者と消防車=2004年8月9日午後5時45分、美浜町で共同通信社ヘリから

矢野宏:
関西電力が来年11月に運転開始から40年を迎える美浜原発3号機について、20年間の運転延長を原子力規制委員会に申請しました。原発の運転期間は原則40年間と定められているのに、規制委員会が認めれば1回に限り20年間延長できるというものですが、これ大丈夫なんでしょうか?

小出さん:
大丈夫かと聞かれてしまえば、大丈夫でないとお答えするしかないわけですし、私はもともと原子力発電所というのは機械であって、壊れない機械はない。そして、運転してるのが人間で、人間は神ではないわけですから、必ず間違いを犯すし、原子力発電所にしても大きな事故を起こす可能性は必ずあると訴えてきまして、大きな事故が起きる前に原子力発電所は止めたいと思ってきたのですが、残念ながら福島第一原子力発電所の事故が起きてしまったわけです。
美浜発電所3号機主要系統と破損位置
それまでも原子力発電所というのは、厳重な安全審査をして安全性を確認して認められているんだから大きな事故なんて決して起きないと言われてきたにも関わらず、福島第一原子力発電所の事故が起きてしまいました。その事故は未だに継続しているわけですし、事故現場に行くことすらできない。どんな原因で壊れたのかすらが確定できないという状態なのであって、それができないならば、新たに原子力発電所を運転するなどということは初めから論外だと私は思ってきました
安全だということは私は申し上げません田中委員長
しかし残念ながら原子力を進めてきた人達は、新しい規制基準をつくって、それに合致したらばもういいんだというようなことを言い出したわけです。しかし新しい基準を作った原子力規制委員会自身が、新しい基準に合致したからといって安全だとは申し上げないということを言ってるわけですから、到底安全などということは言えません
福井地裁 樋口英明 判決_1
特に今、聞いて下さったように美浜原子力発電所というのは、すでに当初予定していた40年という寿命がもう来てしまうわけです。そんな原子炉をこれから再稼働させるというようなことは、私から見れば全く馬鹿げたことだし、こんな愚かな選択はあり得ないと私は思います
福井地裁 樋口英明 判決_2

矢野:
そうですよね。美浜原発の3号機というのは、これ2004年の8月に大変な事故を起こしてますねえ。配管の破断で蒸気が噴出して、11人の死傷者を出した。
2004年蒸気噴出事故 突然蒸気「助けて」
怒りをぶつける高鳥裕也さんの父
頭を下げる藤社長の顔をのぞきこみ怒りをぶつける高鳥裕也さんの父、実さん。右は母の千津江さん=2004年8月10日午後7時50分ごろ、小浜市北塩屋

小出さん:
そうです。管理も全くできていない状態で、熱水が流れているパイプがいつの間にか薄くなってしまって突然破れてしまう。そこで作業をしていた人達が、熱湯を浴びて焼け死んでしまうというような事故を起こしました。
復水管破損箇所
作業員十一人の発見時の状況
※美浜3号炉事故の全体像と課題 2004 年 10 月 7 日 小出裕章
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No98/koide041007.pdf
美浜3号炉事故の全体像と課題
本当に原子力発電所というのは油断も隙もない、どこかでちょっとした油断があれば、それが大事故につながってしまうというそういうものなわけですから、特に寿命を尽きたような原子炉というのはその段階で諦めるというのが、本当の選択だろうと私は思います
老朽原発に警鐘
圧力容器鋼の中性子照射による脆化と照射量依存性

矢野:
そうですよねえ。美浜原発の場合は小出さんおっしゃったように、1号機と2号機はもう廃炉になると。3号機しかないのに、敢えてその3号機を再稼働させる。なぜ必要なんでしょうか?

小出さん:
それも私はよくわかりませんが、とにかく形があるし、造った時に何千億円かかけているわけですから、形のあるものは、動かした方が金儲けになるという判断を多分したんだろうと思います。それからもうひとつは、これはよくわかりませんが、いわゆる立地自治体である美浜町が原子力発電所がなくなってしまうと、交付金などが得られなくなる、「なんとか動かしてくれ」というような政治的な思惑というのがあったかもしれないと思います。

小出裕章ジャーナル

矢野:
なるほど。例えばですよ、今度この4号機を造るということになった場合に、美浜にそういう恩を売っていたら、関西電力の側からですね、恩を売っておけば、また4号機を造ることができるんではないかというような思惑もちょっと私は見え隠れするような気がするんですけど、どうでしょう?

小出さん:
はい、あるかもしれませんね。敦賀の場合も1号機はもう廃炉になりましたし、2号機もたぶん廃炉になると思いますけれども、そうなると今度は3号機、4号機を造るというような話があるわけですし、美浜の場合にも1号機、2号機はもうダメだけど、3号機を動かすことで4号機を踏み台に使うということはあり得るだろうと思います

矢野:
しかしこの美浜原発だけではなくって、高浜1号機、2号機ももう40年近いですよね。もちろん40年超えてますよね。これをまた再び動かそうという運転延長申請もしてます。こんな老朽原発を動かして再稼働させて果たしていいのかなあと私は思うんですが。

小出さん:
はい。私としては、そんなことは安全性を考えればもちろんあり得ないし、経営判断としてもあり得ない選択だろうと私自身は思います
原発はもう経済性はない 大島堅一

矢野:
これからその原子力規制委員会の判断に委ねられるわけですけれども、もしかすると、これは20年の運転延長というのが認められる可能性もありますよね?

小出さん:
はい、可能性もありますけれども、でも来年の11月というのが美浜3号機の場合には、最終的なタイムリミットになってしまうわけで、それまでに老朽化した原子炉が新しい規制基準に合致するように関西電力の方できちっとした準備をしなければいけないわけで、その準備が間に合わないという可能性はかなり私はあると思いますので、美浜3号機に関しては、結局再稼働できないという可能性もかなり高いだろうと私は思います。

「原発の本当のコスト」大島堅一

矢野:
そうですか。それだったら、ちょっと安心なんですけれども。

小出さん:
油断はできませんけれども。

矢野:
ですね、はい。我々はこの関西電力のこうした再稼働の動きに対して、どんな行動をすべき、どう声をあげていけばいいのかなというふうに私は今迷ってるんですけれども。どうでしょうか?

小出さん:
はい。私はずっと41年間原子炉実験所という所で働いてきましたし、その間も原子力発電所というのは一刻も早く止めなければいけないと発言を続けてきました。しかし私の発言などは、国家が進めようとした原子力、巨大な電力会社、巨大な原子力産業、マスコミ、学会、裁判所まで、全てがグルになって進めてきたわけで、私の声などは簡単に掻き消されてきてしまったわけです。
原発利権ペンタゴン
しかし福島第一原子力発電所の事故が起きて、ほんとに悲惨なことが起きるということが事実として示されているわけですから、やはり多くの人に、この事実に気がついてもらって、お一人お一人の方が声をあげて下さるようになる
。このラジオフォーラムという番組もきちっとその情報を伝えて下さるようになってるわけですから、それを受けてお一人お一人の方がやはり気がついてくれると、それになければ、やはりダメなんだろうなと私は思います
なんという俊敏な「責任回避パス回し」!?

矢野:
やはり、諦めずに声をあげ続けるということが大事なわけですね。

小出さん:
はい、この番組がずっと続いてくださったことは有難いと思いますし、地道な努力を積み重ねる以外にはないんだろうと思います

矢野:
わかりました。小出さん、どうもありがとうございました。

小出さん:
こちらこそ、ありがとうございました。


事故後の我が国の原子力技術等に対する世界からの


○●○●○●○●○●




<社説>インドへ原発輸出 核なき世界追求に逆行する
(琉球新報)2015年12月14日
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-188044.html
 インドを訪問した安倍晋三首相はモディ首相と会談し、日本の原発輸出を可能にする原子力協定締結に原則合意した。インドは核拡散防止条約(NPT)にも包括的核実験禁止条約(CTBT)にも加盟していない。日本がNPT未加盟国と原子力協定を結ぶのは初めてだ。日本の原子力政策の転換であり、唯一の被爆国として追求してきた「核なき世界」に逆行し、日本の外交に大きな禍根を残した。

 日本政府は軍事転用を防ぐ歯止め策として、インドが核実験を行った場合、協力を停止する考えだが、どういう仕組みや文言で担保するかは明らかにしていない。
 インドは1974年、米国とカナダが提供した重水と原子炉を使って核実験を実施している。このため日米欧などの原子力供給国集団(NSG)が2008年まで原子力協力を禁じてきた。
 しかし当時のブッシュ米政権がインドとの関係を重視し、原子力輸出を解禁するNSGルールの改定を提案した。日本も米国の圧力を受けて追認してしまった。改定後は米国、フランスなどが次々とインドと原子力協定を締結した。米国やフランスの原発大手と企業連合を組む日本がその潮流に組み込まれた形だ。核廃絶より経済利益を優先させたと批判されても仕方ない。
 さらに日本は、輸出した資機材を使った原発から出る使用済み核燃料の再処理を認める方針を決めている。再処理は核兵器に転用できるプルトニウムを量産することになる。インドが軍事転用しない仕組みをどう作るのか。たとえプルトニウムが民生利用だけに限定されたとしても、インド国内にある希少なウランを核兵器製造だけに集中投入することに道を開くことになる。
 インドと隣国パキスタンは長年対立を続け、共に核兵器を保有しているとみられている。パキスタンはインドの動きを警戒しており、核物質と核兵器の増産を着々と進めてきた。日本の原発輸出によって、インドの核兵器開発が進み、地域が不安定化したら、日本はどう責任を取るのか。
 東京電力福島第1原発事故の収束のめども立っていない。原発を輸出している場合だろうか。インドとの原子力協定の締結は、被爆国としてあまりに短絡的で許されるものではない。



変質する原子力協定
 国内で新設困難 海外輸出に活路

(東京新聞【こちら特報部】)2015年6月24日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015062402000128.html
 日本からインドに原発を輸出できるようにする原子力協定交渉が進んでいる。原発の安全性も問題だが、協定にはさらに大きな問題がある。日本が輸出した原発で核燃料を使用した後、プルトニウムを取り出す再処理をインドに認めようとしている。プルトニウムは核兵器への転用が容易だ。日本が掲げる「原子力の平和利用」が破られてしまわないか-。
(沢田千秋、榊原崇仁)

変質する原子力協定_1

原発マーケット魅力

 インドとの原子力協定交渉は二〇一〇年に始まった。五年たっても合意に至らないのは、日本製原発で使用した核燃料の再処理の容認を求めるインドに対し、日本が慎重姿勢を貫いてきたからだ。
 日本は現在、十四の国・機関と協定を結ぶ。そのうちの七つは福島第一原発事故が起きた一一年以降に発効した。相手は、電力需要の増す新興国が多く、原発の輸出を目指す。
 だが、日本が原発輸出国の立場で、核兵器に転用可能なプルトニウムを取り出す再処理を認めた協定はない。ヨルダンとUAEに対しては再処理を禁止。トルコやベトナムに対しては、再処理をするには書面による合意を必要とする。岸田文雄外相は昨年四月、衆院外務委員会で「トルコの濃縮、再処理を認めることはない」と強調した。
 では、なぜインドに対しては再処理を認める方針なのか
 インドの人口は現在、十二億五千万人。国連の予測では、二八年に十四億五千万人になり世界一になるという。電力需要は高まる。国際原子力機関(IAEA)の予測では、インドを含む中東・南アジア地域の原発の数は、三〇年には最大で、現在の九倍にあたる五十五基に増える(。-_-。)
 安倍晋三首相は一三年五月、滞っていた原子力協定の再開について、インドのシン首相(当時)と合意した。この時期、野党の質問に対し、「福島第一原発事故の経験と教訓を世界と共有することにより、世界の原子力安全の向上に貢献していくことがわが国の責務」と答弁書で答えている。
 福島の原発事故が国内の原発メーカーに与えた影響は大きい。日立製作所、東芝、三菱重工業が原発製造の技術を持っているが現在、国内での原発新設は極めて困難な状況にある。そこで、海外輸出を目指そうとしている
 拓殖大大学院講師の竹内幸史氏(南アジア研究)はインド政府は原発増設を長期的計画として表明している。日本にとって大きなマーヶツトになる」とみる。
 しかし、インドは一九七四年、カナダから輸入した研究炉で得た使用済み核燃料からプルトニウムを取り出して核実験を行い、核兵器保有国になった。核兵器の製造などを禁じる核拡散防止条約(NPT)には加盟していない
 再処理容認に当たり、取り出したプルトニウムの量や所在を記した目録提出の義務付けを求めても、インドは「IAEAの査察協定があるので転用の懸念はない」と拒否しているという。再処理を認めた場合、核軍縮・不拡散の観点から問題はないのか。
 竹内氏は「IAEAの査察はインドの原発の全てに目が届くわけではない。日本政府は被爆国として核軍縮を進めるリーダーの役割を果たしたい一方で、インドを特別扱いして関係を深めて中国を載制したいという狙いもある。安倍政権は後者を優先している」とみる。

変質する原子力協定_2

プルトニウム抽出
インドに初容認へ


核拡散促しかねない

 今でこそ原発輸出国として欧米諸国と肩を並べるようになった日本も、原発技術を導入する際、外国を頼った。
 一九五五年、米国との間で原子力研究のための協定を結んだ。日本は有償で濃縮ウランを借り受け、茨城県東海村の日本原子力研究所(当時)に米国製の研究炉を設けた。五七年に臨界を達成し、最初の「原子の火」をともすことに成功した。
 この協定では、使用済み核燃料は米政府に返還することが決められていた。元外交官で、原子力委員会委員長代理を務めた遠藤哲也氏は「原子力には『二重人格性(二つの面)』がある。平和利用の側面と核開発という軍事転用の側面だ。日本は原子力の平和利用を夢見たが、米国は核兵器の拡散を懸念し、協定を通じて規制をかけた」と説明する。
 六八年には日米原子力協定が結ばれた。この原子力協定では、国内における使用済み核燃料の再処理、つまりプルトニウムを取り出すことが認められた。返還しないで他国に輸送することも容認されたが、一回ごとに、米国の承認が必要だった。
 状況を変えたのは、八八年に新たに発効した現在の原子力協定だ。核燃料サイクル事業を進めたい日本の要求が通り、一回ごとの米国の承認を不要とする「包括的事前同意」に変更された。
 この協定を結ぶときの交渉で日本側の首席代表を務めた遠藤氏はこう説明する。
 「包括的事前同意は日本だけに対する特例措置だった。米国が冷戦構造の中で日本の存在を重んじたほか、当時の中曽根康弘首相とレーガン大統領の仲もあって認められた
 当時、日本が軍事転用をしないという信頼関係も米国と築けていた。だが、日本はいま、インドと原発を軍事転用しないという信頼関係を築けているのか
 実は、米国は既に、インドと原子力協定を結び、使用済み核燃料の再処理を容認している。遠藤氏は「インドは核拡散防止条約(NPT)への加盟を求められても聞く耳を持ってこなかった。対話のテーブルに着くよう、日米共同歩調で手を打とうとしているのではないか」とみる。
 その上で、「日米協定では安全保障上の問題や核不拡散の懸念が生じた場合、包括的事前同意を停止する取り決めがあった。インドとの協定にも取り込むべきだ」と歯止めを求める。
 明治大の勝田忠広准教授(原子力政策)はそもそもの日本の姿勢を問題視する。「いま、二政府が原発輸出にしっかりしたビジョンを持っているか疑わしい。産業界の意向第一、お金の問題として動いているようにしか見えない」と指摘する。輸出先の国々における原発の保守、点検の問題を
挙げ、「安全性をどう確保するのかという議論が乏しいように思えてならない」と危ぶむ。
 「核兵器の原料となるプルトニウムを手にしやすい状況をなぜつくるのか。他の国が同じ条件の原子力協定を求めるケースが出てきて、核拡散を促すことになりかねない。広島と長崎の原爆投下と福島第一原発事故を経験した日本が果たすべき役割から大きくかけ離れている」と、原子力協定の締結では厳しい規制を設けるように求めた。

変質する原子力協定_デスクメモ


日印原子力協定「NO」
核兵器増産 加担しないで
インドの反核運動リーダー クマール氏

(東京新聞【こちら特報部】ニュースの追跡)2015年11月29日

 安倍晋三首相が十二月にインドを訪問し、インドへの原発輸出を可能にする日印原子力協定交渉の進展が予想されている。そんな中、インドの反核・反原発運動のリーダーが来日し、核兵器増産への危機感を訴え、協定阻止に向け日本国民の協力を求めた。
(沢田千秋)

日印原子力協定「NO」

日本の有権者に阻止訴え

 来日したクマール・スンダラム氏(三七)は、インド国内二百の市民団体や有識者、弁護士、芸術家らが参加する「核軍縮と平和のための連合(CNDP)」(本部・デリー)の事務局長を務める。CNDPは一九九八年五月のインドの核実験をきっかけに設立された。
 クマール氏は「現在、インドでは沿岸、内陸の八ヵ所に原発建設計画があり、反対運動が起きている。フクイチ(福島第一原発)事故の前は、農民や漁民の土地を奪う政府の強引な手法や環境破壊が反対の理由だった。事故後は放射能汚染への恐れや安全対策の不備が主要な反対理由になった」と語る。
 福島原発事故の様子は、インド国民の多くがテレビで見たという。インド政府は事故の三日後、「福島で起きたのは原発事故ではなく単なる化学事故」「放射能は出ていない」と国内向けに宣言した。「すでに米国やフランスからの原発輸入計画が進んでおり、計画を止めたくないインド政府は国民にウソの情報を流した
 それでも、事故によって原発への不信感を募らせたインド国民は激しい反対運動を展開した。「フクイチ事故は世界で初めてテレビで中継された原発事故だろう。原発建設予定地の住民たちは、人口密度が高い上に、政府の避難計画、安全対策も不十分なインドで同じことが起きたら、もっと恐ろしいことになると思い、必死に抵抗した。シャイダフールという町では運動を制圧に来た警察の発砲などで三人の死者が出た」
 インド政府はなぜ、原発建設の強硬姿勢を貫くのか。クマール氏は「インド政府は電力供給という建前で原発を正規に輸入することでウラン燃料も輸入できる。そうなれば、国際的な監視の目が届かない国内産ウランを核兵器増産に向けられる。南アジアでの核兵器開発競争での勝利、それがインド政府の本当の目的だ」と断じる。
 インドは包括的核実験禁止条約(CTBT)にも核拡散防止条約(NPT)にも非加盟のため、長年、世界の原子力貿易から外されていたが、○八年、米国と原子力協定を締結してから潮目が変わった。米国に続き、フランス、イギリス、カナダ、ロシアなどとも結んだ。
 「フクイチ事故後、先進国では原発の新設が難しくなり、欧米などの原子力産業が復活のための新市場として目を付けたのがインドだった。インド市場は大国の『原発ルネサンス(復活)』の最高の舞台となりつつある。万が一の事故が起きた時、犠牲となるのは市民だ
 インド市場をめぐり、大国の経済、外交上の思惑が入り乱れる様は、大都市発展のために地方が収奪された日本の原発政策を想起させる。クマール氏は訴える。「フクイチ事故を起こした日本がなぜ原発を輸出するのか。日本がインドと原子力協定を結べば、大国として最後のお墨付きを与え、インドの核兵器増産にも加担することになる。安倍首相とインドのモディ首相は軍事的結び付きを強化しているが、市民はそんなことは望んでいない。どうか、日本の有権者の力で協定を結ばないよう止めてほしい


日印原子力協定阻止 東京集会
(4) クマール・スンダラム [ 2015.11.25 ]

https://youtu.be/chCRu6wHfy0

アベ政治は止められる!ゾ!(`・ω・´)

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安倍晋三はバカだ。 小出裕章先生

小出裕章先生 アベ政治を許さない
JR松本駅前で「アベ政権を許さない」と「不屈」をお持ちになられている小出裕章先生



この首相には
精神鑑定が必要

最悪の国難にアホみたいな浮かれ節
(日刊ゲンダイ)2015年12月18日
あらゆる経済政策が行き詰まり、破綻国家へ一直線で沈んでいるのに、デタラメ増税の挙げ句、自らの成果を誇示し、「強いから批判される」と言ってのける精神構造を専門家はどう見ているのか

この首相には 精神鑑定が必要_1

いよいよ日銀は出口なしで、刹那のゴマカシも限界だ

 米FRBはきょう未明、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、2006年6月以来、9年半ぶりに利上げに踏み切った。利上げ幅は○・25
%。これで米国はついに出口戦略の入り口に立ったわけだが、恐ろしいのは取り残された日銀だ。
 黒田日銀が異次元緩和に踏み切っだのは13年4月。当初は2年で2%の物価上昇を達成し、晴れて、出口戦略に行くはずが、誤算続きで、昨年10月にはバズーカ第2弾を放ったものの、不発。消費は増えず、物価は上がらず、2%の物価上昇の期限を「16年度後半ごろ」に先送りするていたらくだ。
 そんな中、米国が利上げすれば、マネーの流れが大きく変わる。早大ファイナンス総合研究所顧問の野口悠紀雄氏は「今後予測もつかないことが起こる可能性がある」(フライデー12月25日号)と語っていたが、世界もその後遺症に固唾(かたず)をのんでいる。日本だって、決して無傷では済まないだろうし、まして、日本経済は「異次元緩和」という麻薬を”集中治療室”で打ち続けているような状況なのである。
 ふつうであれば、先が見通せない現状に恐れおののく。悩み抜いて、立ち尽くす。日本経済を担う立場にいる人間であれば、当然そうなるはずなのだが、てんで違うのが安倍首相だ。
 こんな経済状況なのに、いつになく浮かれまくっているのである。

専門家がのけぞった自慢話と誇大妄想

 今月14日、NPT(核拡散防止条約)非加盟国のインドと原子力協定締結を約束して帰国した安倍は通信社主催の懇談会に登場、1時間も自慢話を続けた。核兵器転用懸念があるインドへの原発協力を「歴史的な訪問」「日印新時代の幕開け」などと自画自賛していたのはいつものこととして、(☝՞ਊ՞)☝それよりも、「この人、大丈夫か?」と思ったのは以下のくだりだ。
「アベノミクスの3年間によって、日本経済は復活を遂げました」「長いデフレに苦しんできましたが、もはやデフレではないという状況を作ることができました」「今こそ多くの目標を高く掲げ、そこに向かって新たなチャレンジをスタートさせるべきです」

この首相には 精神鑑定が必要_2

 こう言った安倍は「しかし、『(1億総活躍やGDP600兆円は)大ブロシキだ、実現できない』とマスコミや野党から批判の大合唱です」と素直に認めた。そのうえで「でも私、批判を受けると結構燃えるタイプであります」と言い放ち、現役時代に憎らしいほど強かった北の湖のエピソードを紹介、「政治家も同じだと思うんです。マスコミや野党から批判を受ければ受けるほど、やってやろうと闘志が湧いてきます。まさに『自ら反(かえ)りみて縮(なお)くんば、千万人と雖(いえど)も吾往(われい)かん』の心境です」と続けたのである。
 この恐るべき自信はどこから来るのか。単なる妄想狂なのか、それとも難病治療のステロイドの副作用の躁鬱病(そううつびょう)か?いずれにしても、専門家が一様にのけぞったのは言うまでもない。

政治家辞めて新興宗教でもやればいい

 精神科医の和田秀樹氏はこう言った。「この人、なんて幸せなんだろうな、と思いますね。アベノミクスの成功を挙げていますが、GDPをドル換算すれば、ものすごい勢いで落ちている。それなのに、『この道しかない、吾往かん』とよく言えます。ま、一般論でいうと、『この道しかない』とか言う人は鬱になりやすい。いろいろな道、選択肢があると思っている人の方が成熟度が高い。安倍首相がどうかは別として、安倍さんは物事を多角的に考えることが苦手なのでしょう。『この道しかない』と信じて、その道が正しいかを検証しない。ま、宗教の指導者としてはいいんでしょうけどね
 こう皮肉った和田氏は「安倍首相を支持している日本国民も集団催眠にかかっているのではないか。この国は落ちるところまで落ちて、目覚めないとどうにもならない」と続けた。
 なるほど、「宗教」と言われると、それに近いかもしれない。多面的に物事を見ることができない。都合の悪いことは見ようとしない。いつも、「自分が正しい」とやみくもに信じているのが安倍である。国民はというと、そういう安倍サマ教の催眠術にかかっている。こう考えると、摩訶(まか)不思議な支持率上昇も納得できるのだが、ま、それはともかく、問題は経済だ。多面的、柔軟な思考で、頑迷なアベクロ路線を切り替えない限り、
国民生活を待ち受けているのは地獄絵である。

米国の利上げ後、日本株大暴落の悪夢

 経済評論家の斎藤満氏はこう言った。「安倍首相の能天気は、おそらく、リスクというものがわかっていないのだと思います。米国の利上げ前はどこもかしこもゼロ金利。うまみのある投資先がなかったので、投機マネーは新興国のジャンク債まで買っていた。もちろん、日本株も買われました。しかし、米国が利上げすれば、マネーはあえてリスクを取らず、ドルに向かう。これまでの投資先からマネーが引き揚げられれば、新興国の債券は暴落する。バンザイするヘッジファンドも出てくる。その余波はもちろん、日本株にも向かう。すぐに日本株が暴落することはないでしょうが、サブプライム危機のときにも徐々にその影響が出てきた。問題はその時、日銀に打つ手がないことです。これ以上の追加緩和をやったところで、2年半もやって結果か出ていない上に、量的緩和の手段も限られている今、どうするのか。なす術なく、アベノミクスの化けの皮が剥がれると思います
 これが専門家の冷徹な見立てなのである。
 ひょっとしたら、黒田日銀はさらなる追加緩和をやるかもしれないが、リフレ派の元祖、ノーベル経済学者のポール・クルーグマン氏でさえ、「無責任であることを信頼できる形で約束すれば、あとは自動的に問題が解決できるという考え方は楽観的すぎるし、そうならない」と言い出し、異次元緩和を評価した自説の誤りを認めている。
 「無責任であることを信頼できる形で約束」というのは日銀が「物価を2%にしますよ」と言うことだ。そうすれば、駆け込み需要が増えて、デフレが解消するという「シナリオ」だが、果たして、そんなことは起こらなかったし、クルーグマンも引っ込めた。そうしたら、ちゃっかり、米国は出口戦略に切り替えたわけである

国民が目覚めて引きずりおろすしかない

 さあ、日本は、どうするのか。いまさら財政出動をしようにも、無定見な軽減税率のうえにバラマキを加速させれば、国債を買い続ける日銀の異次元緩和が今度こそ、財政ファイナンスとみられてしまう。八方ふさがりなのだが、安倍は”憑(つ)かれた”ように自慢話を繰り返す。「吾往かん」と吠え続けている。
 今年の漢字が「安」に決まったときも調子づき、「安を倍増する安倍になる」などとホザいていた。┐(´д`)┌やっぱり、この首相のアタマはアブナイのである。
 「一度、安倍首相の頭の中をのぞいてみたいものです。デフレ脱却とかいうが、その定義は実質賃金が上がり、その結果、購買欲が増して、物価が上昇、経済が好循環することです。全然、そうなっていないじゃないですか。GDPの成長率だって2期連続マイナスだったのに、鉛筆なめて上方修正した。年金資金は黒田バズーカの第2弾が不発に終わり、8兆円も損を出した。それでいて、よくもまあ、平気な顔をしていられるものです。米国の利上げ幅次第では、今度は円高に振れる可能性もある。1トル=115円になれば、株価は絶対に持ちませんよ」(経済アナリスト・菊池英博氏)
 国民は安倍サマ新興宗教から目を覚まさなければならない。


地すべり的に始まった
地方発野党全面共闘

(日刊ゲンダイ)2015年12月9日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/171265/1
 維新の党の松野頼久代表が再選から一夜明けて、早速、持論の野党結集に向けて動きだした。7日、民主党の岡田克也代表と会談し、来年の通常国会で統一会派を結成する方針で合意した。だが、双方の解党と新党結成を目指す松野代表に対し、岡田代表は依然、慎重なまま。共闘を呼び掛ける共産党へのアレルギーは凄まじい。となると、参院選までに野党共闘は実現するのか。実は地方に目を移すと、「野党統一候補構想」の成否はハッキリ見えてくる。すでに地すべり的に一本化が始まっているのである。

地すべり的に始まった 地方発野党全面共闘

 「野党統一候補」構想は、まず安全保障関連法に反対する市民団体との連携が土台になる。具体的には民主党が率先して政党色を薄め、学生団体「SEALDs」などの支援を取り込む。そこで安保法廃止を掲げれば、共産党も相乗りしてくる。公認候補乱立の共倒れを事前に防いだうえで、各党が無所属候補への推薦や支援をする。あくまで応援にとどまるところがミソで、そうすればそれぞれの支持層の反発も収まる―。民主党の岡田執行部が考えている思惑もそんなところだ。
 この構想について、共産の志位委員長は「大いに歓迎」と表明した。苦肉の策の連携はようやくスタートラインに立ちつつある。
 民主党ではこれまで共産党への毛嫌いが凄まじかった細野豪志政調会長は「日米安保など基本政策で一致できない」と連携を拒否。長妻昭代表代行も「党内に賛成者はいない」と公言し、前原誠司元外相は共産を「シロアリ」呼ばわりした。前途多難にみられたのだが、状況が変わったのはこんな事情だ。
党内で威勢がいいのは都市部選出で選挙に強い国会議員だけなんです。党所属の県議や市議たちは党勢衰退の波をモロにかぶり、地方議会での生き残りをかけてワラにもすがる思いですからね」(民主党関係者)

「共産」を毛嫌いしている場合じゃない

 確かに地方議会では共産の躍進は目立つが、民主の埋没が凄まじい。選挙のたびに議席を大幅に減らし、もはや目も当てられない惨状だ。
 政権陥落直前の11年には、民主の都道府県議は全国に455人いたが、昨年末時点で386人に減った。今年4月の統一地方選でも大惨敗を喫し、議員数はまた一段と減っている。
 もっと悲惨なのが、市区町村議員だ。民主党政権誕生の翌10年には1140人まで党勢を拡大したが、昨年末は893人。247人も議員数を減らした。マイナス幅は実に21%にも上る。
「選挙のたびフル回転する地方議員の組織力も、議席の減少分だけ弱体化しています。選挙区が県単位の参院選ならなおさらで、県内全域に散らばった地方議員の集票力が勝敗を左右するだけに深刻です。こんなふうに足腰が弱っている状況では勝負にならない。公示日が近づくほど、独断で共産との選挙協力を打ち出す県連が続出しそうなムードです」(前出の関係者)
 民主の地方組織は背に腹は代えられなくて、執行部も動かざるを得なくなったということだ。
「10増10減」で統合される鳥取・島根選挙区では、民主・社民の両県連などが無所属候補の支援組織を結成し、元消費者庁長官の福島浩彦氏に出馬を求める。こうした地方発の野党共闘は熊本や鹿児島、新潟の各選挙区でも動きだしている。さらにSEALDsなどの市民団体には坂本龍一石田純一吉永小百合など有名芸能人が応援に駆け付けるとみられている。
 全国32の1人区のうち、民主が公認候補を立てたのは9選挙区だけ。野党統一候補を擁立できる余地は、まだまだ残っているから、これからが勝負である


上記の記事に出てくる「松野頼久・細野豪志・長妻昭・前原誠司」の各氏は日本会議のメンバーです。もちろん安倍首相も…(。-_-。)

政権に巣食う改憲・右翼団体「日本会議」勢力
主張・言動に見る異常

(しんぶん赤旗)2014年9月7日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-07/2014090701_03_1.html
政権に巣食う改憲・右翼団体「日本会議」勢力

日本会議の目標
1.憲法改悪
2.教育基本法改悪
3.靖国公式参拝の定着
4.夫婦別姓法案反対
5.より愛国的軍国的教科書を子供たちに
6.日本会議の主張の発信




ケネディ=ライシャワー路線がいまだに効力を発揮しているのですなぁ…(´ε`;)




共産党アレルギーって言ってる人は、
日本会議アレルギーはないんだな、
ふーん(遠い目)(-ω-)



バラバラ野党に喝
SEALDsが「参院選統一候補」擁立後押し
(日刊ゲンダイ)2015年12月16日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/171729
 安保法制の強行採決に、国会前で「NO」の声を張り上げた学生グループ「SEALDs」が、新たな策を携えて“再始動”だ。中心メンバー奥田愛基氏(23)が、学者や弁護士と共に新団体「ReDEMOS(リデモス)」を設立。14日、都内で会見し、来夏の参院選に向け、まとまらない野党にハッパをかけた。
バラバラ野党に喝

「こういう場で話すのは久しぶりで……」
 大挙した報道陣を前に戸惑いながらも、奥田氏はこう続けた。
戦後70年を経た今年の夏、立憲主義を無視する形で安保法が強行されました。沖縄の基地問題や原発政策も『なぜこうなってしまったのか』と疑問を持ちました。これからは専門家の方の手を借り、新たな政策のアイデアを検討し、広く発信していきたい。立憲主義、民主主義を取り戻す
「市民のためのシンクタンク」をうたうReDEMOSは、今月1日に設立された。奥田氏が代表理事を務め、中野晃一上智大教授と弁護士の水上貴央氏が理事に就任。他のSEALDsメンバーも研究員として所属している。彼らが注視しているのはもちろん、来年3月にも施行される安保法の行方だ。
 「違憲性をはらむ安保法を、改正前の時点に戻す『巻き戻し立法』を行いたい。違憲性についてはもちろんですが、成立過程にも問題があります。9月17日の参院安保特別委では、与党議員が委員長席を取り囲み、強引に法案が採決されました。野党議員は採決に加わる権利を奪われ、採決は『不存在』だったと言わざるを得ません。そのため、適切なプロセスを明示するシステムをつくる必要がある。法案の合憲性を判断する第三者諮問機関の創設なども検討しています」(水上貴央氏)
 また、特定秘密保護法を破棄する法案も検討中だという。中野教授は学者の立場から「方法論」についてこう説明した。
「まずは、若者や学者らが一緒になって、国内外メディアの情報を咀嚼します。次に、異なる立場の見解を加え議論を深めていく。最終的に『政策』としてまとめ、広く市民に発信すると同時に、与野党問わず国会議員にも呼びかけます」

「立憲市民連合」近く設立

 さらに、今月20日には来年の参院選へ向け、ReDEMOSとは別に「立憲市民連合」という組織を新たにつくる。1人区などで野党統一候補の擁立を後押しして、支援することを目的としている。足並みの揃わない野党に代わって、「安倍政権打倒」に打って出た格好だ。会見終了後、奥田氏は日刊ゲンダイにこう語った。
安保法や原発、秘密保護法などに反対できる候補者を支援していきたいと思っています。SEALDsのメンバーも、強行採決から時間が経ち『少し疲れてるかな』と思うこともありますが、まだまだ世間には(反安保の)ポテンシャルはあるはず。できることからやっていきます
 国会議員も少しは見習った方がいい。

ReDEMOS(リデモス) 市民のためのシンクタンク
http://redemos.com/
より

問題の核心1 立憲主義の破壊

問題の核心2 民主主義の破壊

いま、何が必要か?



(データを読む 世論調査から)
内閣支持率上昇 戻った「弱い支持」

http://www.asahi.com/articles/DA3S12043870.html
(朝日新聞)2015年10月31日

 世論の反対が強い安全保障関連法の成立に突き進んだ結果、安倍内閣の支持率は30%台半ばまで落ち込んだが、内閣改造を経た今月の調査で支持率は41%まで上昇した。一方、安保関連法への反対が半数程度を占める状況は、依然として変わっていない。データをみると、経済政策への期待感が背景にあることが浮かび上がる。
 朝日新聞社は2014年6月以降、内閣を「支持する」、「支持しない」と答えた人に、その気持ちの「強さ」を聞く質問を定期的にしている。
 「支持する」と答えた人には、「これからも安倍内閣への支持を続ける(強い支持)」のか「安倍内閣への支持を続けるとは限らない(弱い支持)」のかを聞き、「支持しない」人には、「これからも安倍内閣を支持しない(強い不支持)」のか「安倍内閣を支持するかもしれない(弱い不支持)」のかを聞いた。
安倍内閣への「支持」「不支持」の気持ちの強さ 結果をみると=グラフ=、「強い不支持」は20%前後で推移していたが、安保関連法の審議が行われていた今年7月以降に20%台半ばまで上昇した。今月の調査でも26%と減ってはいない
 一方、「強い支持」は多少の変動はあるもののおおむね20%弱で安定していて、今回は17%だった。今回の支持率上昇は「弱い支持」が17%から22%に増えたことによるものだ。
 では、この「弱い支持」はなぜ増えたのか。安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」に対する期待感があるためのようだ。安倍首相の経済政策で日本経済が成長することに「期待できる」という人は、全体では34%で、「期待できない」(47%)という人の方が多い。しかし「弱い支持層」でみると、「期待できる」55%、「期待できない」30%と期待感を持つ人の方が多くを占めている
 「経済最優先」の姿勢を打ち出した安倍内閣の戦略が功を奏して、一定の「弱い支持」を引き戻すことができた格好だが、安保関連法によって「強い不支持」が増え、政権の「体力」を奪われたのも事実だ。今後も「弱い支持層」を引きつけ続けるのか、政権運営のあり方が問われる。(江口達也)」(2015/10/31付「朝日新聞」

「決議違反」69% 内閣支持18% 政府と現場認識にずれ 本紙農政モニター調査
日本農業新聞 2015年10月28日
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=35152
 日本農業新聞は、本紙の農政モニターを対象に行った環太平洋連携協定(TPP)大筋合意に関する意識調査の結果をまとめた。農産物の重要品目の聖域確保を求めた国会決議が守られたかどうか聞いたところ、「決議違反」としたのは69%に達した。安倍晋三首相は、農業分野を含めて「国益にかなう最善の結果を得ることができた」との認識を示しているが、生産現場の受け止めと大きく懸け離れていることが浮き彫りになった。安倍内閣を支持するとしたのは18%とかつてない低水準にまで下がり、不支持は59%に上った

TPPで農家激怒!安倍内閣支持18%不支持59%



農業に対する政府支出の国際比較
農業に対する政府支出の国際比較


朝日新聞と日本農業新聞の記事は何を意味しているのか?
「弱い支持層」=「経済政策=アベノミクス」を期待している層が経済諸政策の破綻とそれらの矛盾の深まりとともに安倍政権に幻滅し離れていくのは火を見るより明らかではなかろうか?そして、きたる参院選で与党を過半数割れにすることが出来るだろう。ただし、それらの対案を示していくことと、野党連合が確実に成立することが前提だが…( ゚д゚)ウム


小出裕章先生:人類は自らの愚かさのために、近い将来絶滅する瀬戸際にいるのである。

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ラジオの力、音楽の力
(ラジオフォーラム#154)

https://youtu.be/dh-f_TNiR_M?t=16m5s
16分5秒~第154回小出裕章ジャーナル
もんじゅに関する規制委の勧告について「ようやくにして出たということ、そのことはどちらかと言えばいいことだとは思いますけれども、遅すぎたと私は思います」

http://www.rafjp.org/koidejournal/no154/
血税高速増食炉
石井彰:
今日のテーマなんですけれども、先月11月13日に、あのあまり何もしない原子力規制委員会が、福井県の敦賀市にある高速増殖炉もんじゅの運営主体を日本原子力研究開発機構から変えなさいというふうに、所管する文部科学省に勧告をしたということなんですが、これを小出さんはどうご覧になってらっしゃいます?

小出さん:
はい、あまりにも遅すぎた。本当だったらもうずっと前にこのような勧告を出さなければいけなかったはずだと私は思います。ようやくにして出たということ、そのことはどちらかと言えばいいことだとは思いますけれども、遅すぎたと私は思います
高速実験炉および高速増殖炉原型炉の主要目

石井:
こういう勧告っていうのを出したことは、今までにあるんですか?

小出さん:
ありません。もともと原子炉というのは設置許可というものを与えるわけですけれども、与えた許可を取り消すという条文が法律にないのです。

本当だったらその許可を与えたけれども、この原子炉はダメだからといって取り消すというのが一番まっとうなやり方だと思うのですけれども、そのような法律的な裏付けがありませんので、仕方がなくて勧告というようなやり方をとったわけです。

小出裕章ジャーナル

石井:
なるほどね。少し技術的、科学的なことをお伺いしたいんですが、実は根本的な問題がいくつかあるそうですね。

小出さん:
はい、たくさんあります。もんじゅというのは、高速増殖炉という原子炉の実験的な原子炉なのですが、高速という言葉は、まずは高速中性子というですね、現在の原子力発電所で利用してる中性子とはちょっと違うスピードの速い中性子を利用しますという、そういう意味が高速です。
典型的な原子炉内中性子スペクトル
そして増殖というのは、燃えたプルトニウム以上にもっと多くのプルトニウムが生み出されるのだという夢のような話の原子炉なのです。
高速増殖炉と軽水炉の違い
なぜ、こんな原子炉を造らなければいけなかったかと言うと、現在の原子力発電所で利用してるウランというものは、質量数235というウランを燃やせるだけなのです。ただし、ウラン全体の中で質量数235のウランはわずか0.7パーセントしかありませんで、現在のような原子力発電をやってる限りは、地球上のウランは簡単に枯渇してしまうということがもう昔からわかっているのです。
天然ウランの核種組成およびプルトニウムの生成原
そうなると、ウランの中の全体の99.3パーセントというのは質量数238のウランというのが占めているのですが、それは現在の原子力発電所の原子炉では燃やすことができないのです。それをプルトニウムという物質に変えて、それを高速増殖炉で燃やそう、それができるのであれば、原子力の資源の量が60倍に増えるのだと。
転換比、増殖比によるウランの利用率の変化
そうなると、ようやく化石燃料に匹敵する程度にはなるかもしれないという、そんな期待の下で高速増殖炉というものを開発しようということになったのです。そのことは原子力開発の一番初めからわかっていまして、高速増殖炉が開発できなければ、原子力なんていうものは簡単に資源がなくなってしまうということで、米国にしてもロシアにしてもイギリスにしてもフランスにしても、何としても高速増殖炉を造りたいと思って開発を始めたのですが、あまりにも難しくて、全ての国がもう撤退してしまったというそういう原子炉なのです
世界の高速増殖炉開発スケジュール
世界の高速増殖炉開発スケジュール 長期計画策定会議 参考資料より

高速増殖炉の事故史
未だに高速増殖炉にしがみついてるのはもう日本だけ、中国とかですね、そういう国がやるという話はありますけれども、長い間やり続けてきて、未だに諦めもしないというのは日本だけになってしまっています

高速増殖炉 過去・現在・未来 京都大学原子炉実

石井:
特に、冷却剤に使っている液体ナトリウムというのは非常に管理が難しいそうですね。

小出さん:
そうです。ナトリウムというのは、通常の温度ですと銀白色をした固体なのです。熱をかけていきますと液体になると。それをグルグル原子炉の中を回して、炉心を冷却しようという技術なのですけれども、ナトリウムというのは水に触れると爆発してしまうのです

https://youtu.be/_26noqTNu50
空気中に出しておくと、今度は発火して火事になるという、そういうやっかいな物質でして、例えば大学の研究室、実験室で使う時には、0.何グラム、あるいは1グラムなんていうものを使うとなると、かなり注意を払ってやらなければいけないのですが、もんじゅという原子炉では1000トンものナトリウムを液体にして、ぐるぐるぐるぐる原子炉の中を回すというような、途方もない危険を抱えたものなのです
高速増殖原型炉「もんじゅ」の原子炉冷却系統概略

石井:
小出さんに伺いたいのは、このままもんじゅは廃炉というふうになっていくんでしょうか?

小出さん:
難しいご質問ですけれども、規制委員会が今まで通り、日本原子力研究開発機構に任せてはいけないと、別の組織に任せるしかないという、そういう勧告を出したわけで、そうなりますと、文部科学省としては別の研究組織というのをどこからか探してこなければいけないのです

しかし、ないと思います。日本原子力研究開発機構というのは、もともとは日本原子力研究所動力炉核燃料開発事業団というような2頭立ての馬車でこれまで日本の原子力を進めてきたのですが、その2頭立ての馬車のうち、動力炉核燃料開発事業団という組織がもんじゅを運営してきたのです。

それがもう全くダメな組織であったがために、初め別々だったものがですね、統合させられて今、日本原子力研究開発機構になったわけですけれども。それがもしダメだったとなると、たぶんもう他には担える組織が日本にはないという、そういう状態だと私は思います
崩壊熱で赤熱する原子力電池用の プルトニウム238
崩壊熱で赤熱する原子力電池用の プルトニウム238

でも、私自身はまた別の力学というのがあると思っていて、もんじゅは最後には生き延びるのではないかと思っています。なぜかと言うと、原子炉というのはもともと核兵器の材料であるプルトニウムを造るための道具だったのですけれども、もんじゅという原子炉を動かすことができると、核分裂性のプルトニウムの割合が98パーセントという、超優秀な原爆材料が自動的に手に入るというそういう原子炉なのです
原発・「もんじゅ」と核兵器の関係
それを目指してやってきた人達というのは、私は必ずいると思いますので、もんじゅというのは何としても生き延びさせると、なにがしかもんじゅを生き延びさせるための方策をまた考え出してくる可能性はあると思います
日本が保有するプルトニウム

石井:
ありがとうございました。

小出さん:
ありがとうございました。



「もんじゅ」と人の叡知 
(小出 裕章:京都大学原子炉実験所)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Monju/souzou.htm
宇宙の一つの生命としての人類

 宇宙に関して考え始めるときりがない。人類が生きている地球は、太陽を回る九つの惑星のうちの一つである。太陽は銀河といわれる星雲の中の一つの星であり、銀河の中には太陽と同じような星が二〇〇〇億個あるという。そして、宇宙の中には銀河と同じような星雲が一〇〇〇億個あるのだという。何百億光年の彼方にある星の、そのまた先に宇宙はあるのだろうか? 宇宙に果てがあるとすれば、そのまた先は何になっているのだろうか? 無限といえるほどの星の、どこかには地球と同じ様な星もありそうだが、そこには生命が存在するのだろうか? もし存在するとすれば、その生命とはどんなものなのだろうか?

エネルギー問題と原子力

 私は第二次世界戦争の後に生まれ、高度成長といわれる時代に育った。私が中学・高校生の頃、一九六〇年代半ばには、「石油・石炭などの化石燃料は、燃やしてしまえば、いずれはなくなる。特に、石油はあと三〇年でなくなる。そのため、未来のエネルギーを確保するためどうしても原子力が必要だ」と言われていた。ところが、その後何年たっても、石油がなくなるまでの期間はあと三〇年と言われ続け、三〇年たった現在、石油がなくなるまでには、あと五〇年あると言われるようになった。石炭に関して言えば、それを使い切るまでにはおそらく一〇〇〇年の単位の時間が必要であると言われている。もちろん、石油にしても石炭にしても、地球が何億年かかけて作り上げてきた資源であり、それを一方的に使っていけば、いつかなくなることは当然である。しかし、「化石燃料がなくなるから原子力」といわれた原子力も、地下資源であるウランを燃料とする。当然、ウランも有限の資源である。おまけに、私自身も原子力に足を踏み込んではじめて知ったのであるが、ウランという資源は、利用できるエネルギー量に換算して、石油に比べて四分の一、石炭に比べれば一〇〇分の一程度しか存在しないという大変貧弱な資源なのであった。「原子力は近い将来、燃料がなくなるので、化石燃料を使い続けるしかない」というのが、むしろ正しい表現なのである。

 ところが、原子力を推進する人たちには一つの夢があった。ウランには「燃えるウラン」と「燃えないウラン」があり、従来の原子力で利用できるウランは、ウラン全体のわずか一四〇分の一の「燃えるウラン」と呼ばれるものだけであった。しかし、「燃えないウラン」を「プルトニウム」に変換できれば、その「プルトニウム」もまた原子力の燃料として利用できるというのである。いや、もう少し直截に言ってしまえば、原子力とは「プルトニウム」を利用できるようになってはじめて意味のあるエネルギー源になるのであって、それができなければ、ごく短期間で枯渇してしまうエネルギー源なのであった。ただ、仮に原子力を推進する人たちの思惑どおりに「プルトニウム」の利用ができたとしても、その暁に利用できるエネルギーの総量は、ようやく石炭に匹敵する程度のものでしかなく、いずれにしても原子力が化石燃料を超えるエネルギー源となることはありえない。

 その上、「プルトニウム」を利用するためには次の三つの困難な問題がある。①「プルトニウム」という元素は天然には存在せず、人類が初めて生み出したものであるが、それは一〇〇万分の一グラムで肺ガンをひき起こすという超危険物である。②「プルトニウム」はウラン以上に優秀な原爆材料となる。③「燃えないウラン」を「プルトニウム」に変換して利用するためには高速増殖炉と呼ばれる超危険な原子炉を動かさねばならない。

高速炉開発の歴史と「もんじゅ」

 昨年暮事故を起こした「もんじゅ」と呼ばれる原子炉はこの高速増殖炉と呼ばれる原子炉の一つである。この型の原子炉が危険なのは、次の三つの理由による。①「プルトニウム」を高濃度で取り扱うため、爆発しやすい。②物理学的な理由から、原子炉を冷やす材料として水を用いることができず、ナトリウムを用いる。そのナトリウムは空気に触れると発火し、水に触れると爆発する。その上、水と違って不透明、さらには簡単に放射性を帯びるというように、著しく扱いにくい。③ナトリウムは「熱しやすく冷めやすい」という性質を持ち、原子炉の運転状態の変化によって配管などに大きな熱応力がかかる。それを緩和するため、配管が薄く長大にならざるを得ない。結果的に、プラント全体が複雑きわまりないものとなり、地震などの外力に弱い他、機械的なトラブルを生じやすい。

 日本はもともと欧米各国に遅れて近代科学技術に触れた。そして欧米各国に追いつけ、追いこせと科学技術の発展に力を注いだ。しかし、第二次世界戦争で負けたことから、日本の科学技術はさらにまた何年も遅れを負わせれる。原子力はその筆頭であり、敗戦後一九五二年のサンフランシスコ講和条約締結まで日本は原子力開発を禁じられていた。そのため、日本の原子力開発は欧米各国に比べて一〇年から三〇年遅れて彼らの後を追うことになった。先を行っていた欧米各国も一度は高速増殖炉開発に向かったが、そのいずれもが高速増殖炉の危険性を乗り越えることができず、度重なる事故のあげくに開発を放棄するに至った。また米国の場合には、高速増殖炉の危険以上に、核拡散への懸念から「プルトニウム」利用そのものを放棄したのであった。日本は、「日本は核開発はしない」、「日本の技術は優秀だ」と主張しながら、遅れて高速増殖炉に取り組んだが、日本だけが例外であるはずもなく、当然のごとくに「もんじゅ」も事故に遭遇した。それも、未だに定格出力に達しない試運転の段階で、ごく初歩的な設計ミスからナトリウムを空気中に漏洩させ火災となった。この一事だけでも、日本の原子力技術の底の浅さを示すのに充分であった。しかし、「もんじゅ」の事故が示したものはそれだけではすまなかった。起こってしまった事故への対応を誤って事故の進展を拡大し、さらにその上、組織ぐるみで事故隠しまで行ったのであった。

原子力と核の関連

 「もんじゅ」は今回の事故で致命的な欠陥を露呈した。運転を再開するにしても、長期の時間が必要であろうし、仮に再開されたとしても、その後また事故に遭遇するであろう。おそらくはそのあげくに欧米各国がそうしたように日本も高速増殖炉開発を断念することになると私は思う。

 しかし、そう簡単に油断することもできない。何故なら、この世界には、どうしても高速炉(この場合は、「増殖炉」でなくても良い)を必要としている人たちがいるからである。これまで多くの日本人は、「核」と「原子力」はあたかも違うものであるかのように思いこまされてきた。しかし、もともと原子炉はエネルギーを生み出すために開発されたのではなく、核兵器材料、プルトニムを生み出すためにこそ開発されたものなのである。日本で「平和利用」と信じられている原子力発電が稼働すれば、原子炉の中には自然にプルトニウムが蓄積してくる。つい先日まで、日本は米国の尻馬に乗って、朝鮮民主主義人民共和国がプルトニウムを生み出したと非難していた。しかし、日本はすでに三〇年も前にプルトニウムを手にしていたし、仮に朝鮮がいま手にしていたとしても、その最大予想量の千倍、万倍にも相当する量のプルトニウムを日本は「平和利用」を口実にすでに手にしている。ただ、日本の原子力発電所から得られるプルトニウムは燃えるプルトニウムの割合が七〇%程度しかなく、優秀な核兵器製造には向いていない。そこで、高速炉が登場する。何故なら、高速炉が生み出すプルトニウムは燃えるプルトニウムの割合が九八%というように、超優秀な核兵器材料となるのからである。

 「プルトニウムは超危険な毒物である。高速炉は超危険な原子炉である。エネルギー問題の解決にもたいして役立たない。それでも、優秀な核兵器を手にするためには、何としても高速炉を動かさねばならない」と考える人たちは、いつの時代にも、どこにでもいるのである。

文殊の知恵

 宇宙の歴史は一五〇億年、地球の歴史は四六億年、人類の歴史は四〇〇万年といわれている。その人類が地球上で、他の生物を押し分けて繁栄してきた原因は、火と道具が使用できるようになったからである。したがって、人類の特徴はまず一番にエネルギーの使用にあるし、人類が生きるためにはいずれにしても何らかのエネルギーが必要である。しかし、二〇世紀といわれるこの百年で人類が使ったエネルギーは、四〇〇万年の人類の全歴史で使ったエネルギーの六割を超えるのである。さらに、たとえば日本の場合、この百年の間にエネルギー消費量は百倍に増加し、今では国土全体に降り注ぐ太陽エネルギーに比べて、約二〇〇分の一のエネルギーを人為的に使うようになっている。もしこのままのスピードでエネルギー消費を拡大していけば、二一〇〇年には、太陽エネルギーにほぼ匹敵するエネルギーを使うようになる。その時点ですでに人類の生存可能環境が日本に残っているとは考えにくいが、仮りに、その時点ではまだ生存できたとしても、さらにその百年後には、太陽エネルギーの百倍のエネルギーを使うことになってしまう。

 地球の歴史の中では、たくさんの生物種が生まれては滅んできた。それが生命あるものの宿命でもある。人類もまた四〇〇万年前に発生した一生物種であるが、人類のこれまでの歴史を一日とすると、二〇世紀という一〇〇年は一日の終わりのわずか二秒にしかならない。その最後の二秒で、人類は自らの絶滅の道を急速に転げ落ちていっている。

 高速増殖炉は人類に厖大なエネルギーを提供すると宣伝された。しかし、思惑通りに開発が進んだとしても、それが供給できるエネルギーは高々石炭に匹敵する程度でしかない。その上、一方で、核兵器の脅威がますます増大する。おまけに、人類にとっての真の課題は、際限のないエネルギー供給ではなく、エネルギー中毒からいかに抜け出すかにある。人類は自らを「万物の霊長」と名付けたが、人類は自らの愚かさのために、近い将来絶滅する瀬戸際にいるのである。

 「もんじゅ」という名前は仏教の文殊菩薩から取られたという。文殊菩薩は知恵を象徴する菩薩である。人類が絶滅したところで、地球の運行は露ほどにも変わらないし、宇宙にとっては、まったく取るに足らないことであろう。しかし、今を生きる人類にとって、「もんじゅ」の事故から、せめて人類としての叡知を汲み取るべきだと私は思う。

 本稿では、高速増殖炉、および「もんじゅ」の事故そのものについては、詳しく触れなかった。それらについては、私の同僚である小林圭二さんの優れた報告がある。興味のある方は、以下の本、雑誌をお読みください。

 「高速増殖炉もんじゅ:巨大核技術の夢と現実」、七つ森書館(一九九四)

 「もんじゅ」のナトリウム火災、技術と人間、一九九六年、一・二月合併号、十六~四一頁



安倍「核兵器の使用が違憲ではない」
サンデー毎日2002年6月2日号

「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね,憲法上は,小型であればですね」「戦術核を使うということは昭和35年(1960年)の岸(信介=故人)総理答弁で『違憲ではない』という答弁がされています。それは違憲ではないのですが,日本人はちょっとそこを誤解しているんです」~官房副長官安倍晋三47歳

政府の新たな核兵器政策 核使用を容認
政府の新たな核兵器政策 核使用を容認「集団的自衛権として」


「もんじゅ」を動かすな!声明
もんじゅ廃止を求める



BS朝日・午後のニュースルーム 2013年5月17日
特集:原子力政策の“落とし穴”
高速増殖炉「もんじゅ」真の姿とは!?
日本が「核燃料サイクル」にこだわり続ける理由は、「使用済み核燃料=資産」という電力会社の経営問題と、「潜在的な核武装」という意味合い/田坂広志


http://dai.ly/xzyi3c
点検漏れ9800カ所以上! 巨額の税金が無駄に? 
もんじゅが運転停止へ“夢の原子炉"の今後、核燃サイクルは極めて難しい夢の物語。
増殖するのは燃料だけでなく「核のゴミ」も推進派こそが原発の可能性をつぶす。
求められるのは原子力環境安全産業と脱原発交付金
もんじゅ核燃サイクルの落とし穴とは?
なぜ続ける?まわらない「核燃サイクル」



クローズアップ現代 2015年12月8月
“夢の原子炉”はどこへ
もんじゅ“失格”勧告の波紋


http://dai.ly/x3hg1ad
資源小国・日本にとって“夢の原子炉”と言われ、発電しながら燃やした以上の核燃料を生み出す高速増殖炉。その原型炉「もんじゅ」が揺れている。11月、原子力規制委員会は文部科学大臣に対して、運営組織の日本原子力研究開発機構はもんじゅを安全に運転する「資質を有していない」として別の運営組織を明示するよう勧告。国費1兆円を投じながらも事故や点検漏れ、規定違反などを繰り返してきたもんじゅが、いま大きな岐路に立っているのだ。規制委による勧告が投げかけた波紋から、日本の原子力政策を見つめる。



ムラはずっとごまかし
 職員の死 妻が問う「なぜ」

回らぬ核サイクル
もんじゅ事故20年 上
(東京新聞)2015年12月7日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015120702000116.html
 高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で一九九五年十二月、ナトリウム漏れ事故が起きてから八日で二十年を迎える。この事故では一人の職員を死に追いやった。「夫はどうして死ななければならなかったのか」。東京都足立区の主婦西村トシ子さん(69)はこの二十年、ずっと問い続けてきたが今も分からない。事故で明らかになったもんじゅの、日本の核燃料サイクルを取り巻く“ムラ”の本質は「変わらない」とトシ子さんには思える。(中崎裕)

 事故から一カ月ほどすぎた九六年一月十三日、土曜日の朝だった。目覚めても夫の成生(しげお)さんの姿がなかった。
 もんじゅを運営していた動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の総務部次長として、情報隠し問題の内部調査に奔走していた。事故以来、仕事が終わらず職場に泊まり込むのはしょっちゅう。だが、そんなときも心配しないよう必ず連絡があったのに…。間もなく、夫の上司から「病院に運ばれた」と電話があり、慌てて駆け付けた。きのうの朝、いつものようにコーヒーを流し込んで出掛けていった夫が、霊安室で冷たく横たわっていた。
 夫は亡くなる前日の記者会見で動燃に有利に働くうその情報を発表したのを苦にホテルから飛び降り自殺したとされた。動燃が取り仕切った葬儀には理事長や国会議員、官房長官など千五百人が参列。マスコミの厳しい追及が死者を出した-というムードが生まれ、情報隠し問題は収束に向かうことになる。
 「何か、おかしい」。トシ子さんは納得できなかった。直前の正月、長男が年内に結婚を考えていることを報告していた。亡くなった翌日は次男の成人式。家族宛ての遺書はそれらに、ひと言も触れていなかった。
 何より、あれだけの葬儀をしてくれた動燃が、夫の生前の様子や勤務状況、仕事の内容の説明を求めても応じてくれない。夫とは職場結婚だった。かつての同僚に様子を尋ねたが、「分かっていても話せない」と言われた。動燃から一応の説明があったのは、死から九カ月ほどたった十月末。労災申請をするために頼んで出てきた勤務記録は、なぜか、亡くなる直前の三日分が空白だった。
 二〇〇四年、うその発表を強要され、自殺に追い込まれたとして損害賠償を求める裁判を起こした。事故の反省を踏まえ、運営主体は動燃から核燃料サイクル開発機構に替わっていた。裁判になれば、夫がどんな思いで仕事をしていたのか、少しでも分かるだろうと思っていた。
 だが、証人尋問に立った同僚たちから出たのは「何で死んだのか分からない」「勝手に想定問答に書いていないことを発表した」といった話ばかり。夫の苦悩に迫れないまま、うその強要は認められず、一二年に最高裁で敗訴が確定する。
 亡くなった翌年に生まれた孫は今年、高校三年生になった。「なぜ、おじいちゃんが亡くなったのか、教えられないままなんです」。西村家にとって事故はまだ終わっていない。
 組織改編を繰り返し、現在、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構も「失格」の烙印(らくいん)を押された。「点検漏れなどの話を聞いていると、組織を優先し、ずっとごまかしで(運営を)やってきたとしか思えない」。トシ子さんは仏壇に飾られた夫の遺影に目を落とした。
 核燃サイクル政策を揺るがせた事故だが、国民の信頼を失ったのは高速増殖炉の危険性が明らかになったから、だけではない。「事故ではなく(その後の)対応が二十年の停滞を招いた」。事故当時、動燃の広報マンだった男性はそう述懐する。
 <もんじゅ> 1991年に動燃が建設した国内初の高速増殖原型炉。発電しながら燃料を増やす「夢の原子炉」とのふれこみだったが、95年に冷却剤の液体ナトリウムが漏れ、火災が発生。事故の隠蔽(いんぺい)工作もあり、動燃は核燃料サイクル開発機構に改組。2005年に現在の日本原子力研究開発機構(原子力機構)となった。その後も点検漏れやミスが相次ぎ、今年11月、原子力規制委員会が運営主体の変更を勧告。これまで1兆円を超す税金が使われたが、運転は計250日にとどまる。

動燃がカットしたもんじゅナトリウム漏れ事故の映像~いわゆる16時ビデオのオリジナル:NPJ動画ニュース第5回の1

https://youtu.be/UgSV4wxXjQM

つきまとう秘密主義
回らぬ核サイクル
もんじゅ事故20年 下
(東京新聞)2015年12月8日
つきまとう秘密主義  回らぬ核サイクル 下

 「能力は平均値以下だ」。十一月二日、東京・六本木で開かれた原子力規制委員会の会合。高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)を運営する日本原子力研究開発機構(原子力機構)からの意見聴取で、委員から容赦ない言葉が飛んだ。傍聴席で機構OBの武井博明
さん(六八)は悔しさで胸苦しくなった。「あの時と変わらないじゃないか…」
 一九九五年十二月八日夜、もんじゅでナトリウム漏れ事故が起きたとき、原子力機構の前身で当時の運営主体、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の広報マンだった。事故直後から泊まり込みで報道対応に追われた。十日ほどすぎ、少し落ち着いてきたころ、事態は急転する。
 福井県などの調査で、事故後に公開した現場のビデオ映像に編集が発覚したのだ。動燃トップは会見で意図的だったと認め「大事故で戸惑いがあった」と釈明した。さらに二日後、科学技術庁(当時)の立ち入り検査でも現場に入った時刻の虚偽説明や、新たな映像隠しなども明るみに。「そんなこと知らされてなかった」。武井さんは足をすくわれる思いがした。
 世間から「ウソつき動燃」と呼ぱれ、バッシングの嵐が吹き荒れた。「直後の対応ミスが事故を事件にしてしまったんです」
 きょう八日で事故から二十年。そのミスが事故後、まともに運転すらできなかったもんじゅの未来を決めたといえる。
 日本の原子力政策には「秘密主義」がつきまとうが、核燃料サイクルの要を担い、核兵器にも転用できるプルトニウムを扱うもんじゅではなおさらだ。「情報は限定するのが当たり前。十のうち出すのは二くらいという文化で、世間の感覚とずれていた」。武井さんが打ち明ける。
 事故以降、武井さんは地元の記者クラブで毎週、技術者を伴い、状況報告をするようになった。ふだん、施設内から出ない技術者に世間の感覚を「肌で知ってほしかった」からだ。
 だが、動燃から生まれ変わったはずの原子力機構も今、容赦ない批判を浴びている。ここ数年で一万件以上もの点検漏れが発覚。規制委は機構を運営主体として「不適格」と断じ、変更を勧告した。結局、世間とのずれは解消できなかったのか。技術者が参加する状況報告もいつからか広報担当者だけになった。
 原子力機構をめぐっては、OBらがいるファミリー企業との関係も問題視されてきた。
 本紙の調べでは今年九月末までの一年余で、発注の二割ほどがファミリー企業に流れている。「核物質の防護に関する情報が広がるのを限定するため」(広報担当者)と、ヒミツを守るためにはやむを得ないらしい。ファミリー企業が担う業務には「他のところでもできる」(武井さん)という点検なども数多く含まれるのだが…。
 十一月二日の規制委の会合で、機構は「とにかく今後を見ていただきたい」と訴えた。しかし、委員からはこんな言葉が出た。「もう十分待った
(古根村進然、中崎裕)


福島第一原発から飛散した沈着物分布の推定
後半は「もんじゅ」の想定


https://youtu.be/CEFt9p7-Dxo
もんじゅが爆発した場合の放射性物質の拡散予測
もんじゅが爆発した場合の放射性物質の拡散予測


クリスマスイブの「不当な」贈り物 (´・_・`)

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高浜原発 再稼働へ

仮処分を取り消し

福井地裁 大飯も差し止め却下

新潟日報 号外 2015年12月24日

 福井地裁(林潤裁判長)は24日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働を差し止めた4月の仮処分決定を取り消した。地元同意の手続きも終えており、関電は1月下旬から順次運転を始めたいとしている。原子力規制委員会の審査に合格した原発では、九州電力川内原発工、2号機(鹿児島県)に次ぐ再稼働となる見通し。

高浜原発 再稼働へ 新潟日報号外20151224

 福井地裁の樋口英明裁判長(名古屋家裁に異動)は4月14日、規制委の新規制基準を事実上否定、高浜3、4号機の再稼働を禁じた。関電は決定を不服として、福井地裁に異議を申し立てていた。
 住民側は2基の再稼働禁止を求め、名古屋咼裁金沢支部に不服を申し立てる方針。
 林裁判長は24日、周辺住民らが申し立てた関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止め仮処分についても住民の主張を却下する決定を出した。
 異議の審理では、設備の耐震安全性や基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)の策定方法の合理性、規制委の新規制基準の妥当性などが争点だった。
 原発の再稼働には地元の同意が必要で、高浜3、4号機が立地する高浜町の野瀬豊町長と福井県の西川一誠知事は既に再稼働に同意している。


高浜原発を中心に福島原発事故による土壌汚染図と
高浜原発を中心に福島原発事故による土壌汚染図との重ね合わせ


ERI版SPEEDIによる
原発事故時の影響範囲推定


④若狭湾立地原発(北風系)

青山貞一 鷹取敦
環境総合研究所(東京都目黒区)
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-3d003.htm
高浜原発事故時 北風 風速2m/s
高浜原発事故時 北風 風速2m/s


高浜原発再稼働を止めよう


高浜原発、福井県知事の再稼働同意および空虚な「国の責任」に抗議
…国は、福島原発事故で「責任」を果たしたか?

国際環境NGO FoE Japan
原子力規制を考える市民の会 2015年12月22日
http://www.foejapan.org/energy/news/151222.html

本日、福井県の西川一誠知事が関西電力高浜原発3、4号機の再稼働への同意を表明しました。

知事は、安倍晋三首相が今月18日の原子力防災会議で、再稼働のみならず防災対策や廃炉、使用済み燃料対策など原子力政策全般に責任を持って取り組むと発言したことを評価したといいます。

しかし、現在進行中の福島原発事故で大量の汚染水が流出し続け、多くの避難者が窮状のなかに置き去りにされている中、果たして国は「責任」を果たしているのでしょうか。また、福島原発事故を引き起こした無責任な原発推進政策に対して、国は「責任」をとったのでしょうか。

原発の40年超運転や廃炉、高速増殖原型炉「もんじゅ」の存廃についても、国が「約束」したと報じられていますが、トラブル続きの「もんじゅ」はすでに破綻が明らかであり、「40年超」の老朽原発の運転をもし約束したとしたら、これは大問題です。

さまざまな危険に目をつぶり、再稼働のために形だけ「責任」を口にする――これは福島原発事故を引き起こした無責任体制と同じです。

高浜原発の避難計画に関しても、実効性があるとは到底いえません。避難の前提となる放射性物質の放出率は福島原発事故の1,000分の1程度と甘い想定です。要援護者の避難先・避難方法、安定ヨウ剤の配布方法など不明なことは山積しています。

高浜原発には安全上も問題があると、福井県原子力安全専門委員会の委員からも具体的に指摘があったのにもかかわらず、これらの疑問に関してはきちんとした回答が得られていません。実質的な汚染水対策はとられておらず、地震動策定には元原子力規制委員が過小評価を指摘する経験式が使われています。耐震評価も計算上安全を取り繕うだけのものとなっています。

県主催での住民への説明会も開催されていません。

こうしたすべてのことを置き去りにして、「国が責任をとる」という形だけの空手形をきらせ、住民のいのちと安全を脅かして再稼働を進めることは間違いです。

真摯に福島原発事故と向き合い、事故の収束および被害者の救済のためにこそ国は責任を果たすべきです。そして原発の再稼働の是非、避難計画については、少なくとも、福島原発事故の最終的な検証を踏まえ、住民・国民の意見を十分ききとり、公開の場での議論を踏まえて決定するべきです。



再稼働反対(`・ω・´)

永遠に忘れてはいけない(。-_-。)

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NHKスペシャル 2015年12月20日
新・映像の世紀「第3集 時代は独裁者を求めた」

http://dai.ly/x3j114s


http://dai.ly/x3j11b4

ミュンヘン近郊の山荘で、くつろぐ柔和な表情のヒトラー。その傍らには、23歳年下の愛人エヴァ・ブラウンの姿がある。物語は、地下壕でヒトラーと心中したエヴァの遺品の中から発見されたプライベートフィルムから始まる。
5000万を越える人々が犠牲となった第二次世界大戦。しかし、あの惨劇は一人の独裁者の狂気だけが生み出したものではない。
世界恐慌で資本主義に幻滅した人々はファシズムを支持し、世界中の企業がナチスへの支援を行った。
自動車王ヘンリー・フォードはナチスに資金援助したと言われ、空の英雄リンドバーグは、ヒトラーと手を組むことが世界を平和に導くと信じた。
アウシュビッツ収容所の大量の囚人管理を可能にしたのは、アメリカ企業(IBM)の開発したパンチカードシステムだった。

なぜ世界は独裁者を迎え入れたのか、なぜ止められなかったのか。
未公開映像から浮かび上がる、独裁者に未来を託し、世界を地獄に追い込んでしまった人々の物語である。

ヴェルサイユ条約 - Wikipedia

ヴァイマル憲法 - Wikipedia


ファシズム
とはディミトロフが言うように「金融資本の最も反動的な、最も排外主義的な、最も帝国主義的な分子の赤裸々なテロリズム独裁」なのであって、歴史を見れば明らかなように秘密警察憲兵によるテロと恐怖の支配であり、反共デマなどを使って一切の平和的・民主的勢力の弾圧であり、他民族への最も野蛮な排外主義と侵略戦争の政策そのものです!(`・ω・´)
1919-1933 ワイマール共和国の議会選挙の結果
1919~1933年の ワイマール共和国の議会選挙の結果
NSDAP:ナチス党
SPD:社会民主党
KPD:共産党


ナチスは第一次世界大戦後に活動を開始し、テロやクーデターなどを繰り返して1932年7月31日 国会議員選挙で第一党になり、1933年1月30日 ヒトラー内閣が成立し、ナチスの支配を打ち立てました。その後、1933年3月5日のドイツ国会選挙中にドイツ国会議事堂放火事件が起こり、
ドイツ国会議事堂放火事件
炎上するドイツ国会議事堂

これを「コミュニスト(共産主義者)の仕業だ!」としてこれを口実に共産党と社会民主党を弾圧し、事件を政治利用して選挙後に共産党を非合法化すると同時にナチ党の議会過半数を無理やり得たのです。
選挙結果が出た数日おいて3月21日に全権委任法を提出し、23日に成立。
これらの流れで平和と民主主義の勢力にゲシュタポや強制収容所等を使ってナチス以外の政党と議会制度を停止・廃止して一党独裁を確立したのです。
(詳しくはナチ党の権力掌握 - Wikipediaを参照してください。)
思想的な特徴はドイツ人の人種的優秀性と世界征服の使命を強調してユダヤ人を排除する極端な人種的排外主義とり、内政的にはヒトラーに対する絶対服従を強制をとり、対外的には他民族抑圧と戦争と侵略の政策をとり、結果として第二次世界大戦を引き起こしホロコーストもたらしたのです。




「ナチスの手口に学べ」麻生発言の恐ろしさ
(日刊ゲンダイ)2013年7月31日
http://gendai.net/articles/view/syakai/143737
「ナチスの手法に学べ」――。麻生副総理の発言が波紋を広げている。29日、都内の講演会で憲法改正について語り、「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒の中で決めないで欲しい」と言った。ナチスを参考にしろとは“舌禍男”の麻生らしい言葉だが、単なる失言で片付けるわけにはいかない。

 ワイマール憲法は1919年、第1次大戦に敗れたドイツで成立。主権在民や男女平等の自由選挙などをうたった進歩的な内容だった。

 この憲法を骨抜きにしたのがヒトラー率いるナチスだ。33年、ヒトラー政権が樹立し、「全権委任法」を可決させた。この法律は内閣が自由に立法権を行使できるというもので、以後、ナチスは他国への侵攻やユダヤ人虐殺などに暴走し、ワイマール憲法は事実上消滅した。麻生の発言は、同じ手法で日本国憲法を改定すればいいという意味に解釈できる。

「当時のドイツといまの日本は酷似しています」と言うのは政治評論家の本澤二郎氏だ。
ドイツ人は敗戦で多額の賠償金を取られ、経済が停滞して意気消沈していました。そこに強い国家を標榜するヒトラーが登場。国民の圧倒的な人気を得て政権を掌握し、ナチスの前に立ち向かったのは共産党だけという状況でした。現在の日本も同じ。長いデフレ不況で気分がふさいでいた国民は詐欺的なアベノミクスに引き付けられ、参院選で自民党を大勝させた。安倍政権を真っ向から批判するのが共産党くらいという点も似ています

 行き着く先は「96条改定→平和憲法破棄」なのだが、いまの日本人はその危うさを理解しているのだろうか。社会学者で作家の岳真也氏が言う。

長引く不景気の中で、日本人はアベノミクスに一筋の光を見いだし、何も考えずに心酔している。批判精神も希薄になっています。これは為政者にとってすごく好都合な状況。大衆は安倍政権の操り人形みたいなものです

 これぞ安倍―麻生の正体なのだ。


https://youtu.be/2fKcFvDzBZo

ナチスの手口に学んだらどうかね

ヒトラーと類似化していると言われる安倍晋三

ナチスの手口に学べというのか!志位和夫



市民の20世紀
第9回 引き裂かれた平和
ホロコースト

https://www.youtube.com/playlist?list=PL2hEjnCla-LMthx9NMZny5mE_ucGFQ9z_


※視聴注意
WW2(第二次世界大戦):
Liberation of Buchenwald & Dachau
ブーヘンヴァルトダッハウの解放):
"Lest We Forget" (忘れてはいけない)

(April 15-16, 1945)
https://youtu.be/86xR7IN83bQ


The Liberation of Auschwitz
(includes 1945 original Red Army footage)


https://youtu.be/0V0RMf2qU18

ソ連軍は、1945年1月27日にポーランドのアウシュビッツ強制収容所に足を踏み入れました。このソ連軍の映像は、ソ連軍によってアウシュビッツで解放された子供たちを示しています。 この強制収容所の数年にわたる運営中、アウシュビッツの多くの子供たちはナチの医師、ヨーゼフ・メンゲレによる人体実験の対象となっていました。

解放されたアウシュビッツの2,819人の収容者のうち、子供たちは180人 いました。そのうちの52人は8歳以下でした。 この子供たちはどのようにしてこの地獄を生き延びることができたのでしょうか。 彼らは、ネズミやウサギの代わりに医学研究に必要とされたため、生き延びることができたのです。 しかし、医師のライセンスを持ったドイツ人殺人者たちは、特定の子供たちには興味を持っていました。 彼らは双子を実験材料として求めていたのです。双子はメンゲレ博士やシュミット博士の特殊な研究材料だったのです。このカテゴリに属さない子供たちは、単に殺害されました。 幼児は小さな手に付けられた番号で識別されていました。

アウシュビッツ収容所に到着した犠牲者たちは、すべての所持品を手渡すように強制されました。 収容者の所持品は、定期的に梱包され、ドイツに輸送されて、市民に配給されたか、ドイツの産業のために使用されました。 アウシュビッツ収容所は1945年1月に解放されました。このソ連軍の映像は、アウシュビッツ絶滅収容所に移送された人々の所持品を市民やソ連軍の兵士たちがより分けている様子を示しています。

ナチスは女性を殺害する前に、髪の毛を剃りました。 大量の髪の毛が袋に詰められました。 20キロ、22キロの原材料がドイツの工場に送られたのです。 7千キロの髪の毛、それは140,000人の殺害された女性のものでした。 ファシストは死人を使って取引をしたのです。 彼らは人骨の肥料を製造し、ストレンにある会社に届けました。彼らは国営化された室内装飾産業の工場に髪の毛を売却したのです。 同産業の別の部門のために、追いはぎたちは死体の口の中から義歯を取り出し、金歯を集めました。 これらのすべての戦利品は、35もの倉庫に格納されました。 これは、眼鏡が格納された倉庫です。 収容者の10人に一人が眼鏡をかけていたとしても、これだけの眼鏡を集めるのにどれだけの人を殺害しなければならなかったのでしょうか。死人の服や下着もあります。 ドイツの誰が、殺害された幼児の服を着るのでしょうか。 この大量の服、この小さなワンピース、514,843着の男性、女性、子供の服が集められました。



彼らが最初共産主義者を攻撃したとき

「その建物(死体焼却炉)の前に1本の木が立っていて、そこに白く塗った板がかけてあり、黒い字で何やら書いてありました。

Konzentrationslager Dachau
Baracke X

この板は、ダッハウで生き残り、最後にアメリカ兵によって発見・救出された囚人たちの、いわば最後の挨拶のようなものだったのです。つまり、彼らが、先に死んでいった仲間のために書いた挨拶です。こう読めました。
『1933 年から 1945 年までの間に、23 万 8765 名の人々がここで焼かれた』。それを読んだとき、妻が失神しそうになってわたしの腕に中に沈み、ガタガタ震えているのにわたしは気がつきました。わたしは彼女を支えてやらなければなりませんでしたが、同時に冷雨のようなものがわたしの背すじを走るのを覚えました。妻が気分が悪くなったのは、25 万人近くという数字を読んだためだと思います。この数字は、わたしにはどうということはなかった。

Konzentrationslager Dachau

 わたしはもう知っていましたから。その時わたしを冷たく戦慄させたものはいくらか別のこと、つまり『1933 年から 1945 年まで』という2つの数字だったのです。・・・1937 年の 7 月 1 日から 1945 年の半ばまでは、わたしにはアリバイがあります(注・その間彼は捕えられていた)。しかし、そこには『1933 年から』と書いてある。・・・1937 年の半ばから、戦争の終わりまでは、お前にはなるほどアリバイがある。だが、お前は問われているのだ。『1933 年から 37 年の 7 月まで、お前はどこにいたのか?』と。そしてわたしは、この問からもう逃れることはできませんでした。1933 年には、わたしは自由な人間だったのです・・・」

歓声を上げる解放されたダッハウ強制収容所の囚人
アメリカ軍に歓声を上げる解放されたダッハウ強制収容所の囚人

ナチスがコミュニストを弾圧したとき、私はとても不安だった。が、コミュニストではなかったから、何の行動も私は行わなかった。その次、ナチスはソシアリストを弾圧した。私はソシアリストではないので、何の抗議もしなかった。それから、ナチスは学生・新聞・ユダヤ人と順次弾圧の輪を広げて行き、その度に私の不安は増大した。が、それでも私は行動しなかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧して来た。そして私は牧師だった。が、もうその時はすべてがあまりにも遅すぎた。


「ナチスに責任を押しつけるだけでは十分ではない。教会も自らの罪を告白しなければなりません。もし教会が、本当に信仰に生きるキリスト者から成り立っていたならば、ナチスはあれほどの不正を行うことができたでしょうか・・」

マルティン・ニーメラー



チャップリンの史上ベストスピーチ

https://youtu.be/RzTmkoR6mMQ
申し訳ないが、私は皇帝になどなりたくない。 
それは私には関わりのないことだ。 
支配も征服もしたくない。
できることなら皆を助けたい。
ユダヤ人も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も。 
私たちは皆、助け合いたいのだ。 
人間とはそういうものなんだ。 
お互いの幸福と寄り添って生きたいのだ…。 
お互いの不幸ではなく。
憎み合ったり、見下し合ったりなどしたくないのだ。
この世界には、全人類が暮らせるだけの場所があり、
大地は豊かで、皆に恵みを与えてくれる。 
人生の生き方は自由で美しい。 
しかし、私たちは生き方を見失ってしまった。 
欲が人の魂を毒し、
憎しみと共に世界を閉鎖し、
不幸、惨劇へと私たちを行進させた。
私たちはスピードを開発し、
自分たち自身を孤立させた。
ゆとりを与えてくれる機械により、
貧困を作り上げてしまった。
知識は私たちを皮肉にし、
知恵は私たちを冷たく、無情にした。
私たちは考え過ぎで、感じなさ過ぎる。 
機械よりも、人類愛が必要なのだ。 
賢さよりも、優しさや、思いやりが必要なのだ。 
そういう感性なしでは、
世の中は暴力で満ち、
全てが失われてしまう。
飛行機やラジオが、私たちの距離を縮めてくれた。 
そんな発明の本質は、人間の良心に呼びかけ、
世界がひとつになることを呼びかける。
今も、私の声は世界中の何百万人もの人々のもとに届いている。
何百万もの絶望した男性達、女性達、小さな子供達。
人々を苦しめる組織の犠牲者たち。
罪のない人達を投獄させる者達。
私の声が聞こえる人達に言う…、
絶望してはいけない。
私たちに覆いかぶさる不幸は、
単に過ぎ去る欲であり、
人間の進歩を恐れる者達の憎悪(ぞうお)なのだ。 
憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶えるであろう。
人々から奪いとられた権力は、人々のもとに返されるだろう。 
決して、人間が永遠に生きないように、
決して、自由が滅びることもない。
兵士たちよ、獣たちに身を託してはいけない。 
君たちを見下し、奴隷にし、人生を操る者たちは、
君たちが何をし、何を考え、何を感じるかを指図する。
そして君たちを鍛え、食事を制限する者たちは、
君たちを家畜として、ただのコマとして扱うのだ。
身を託してはいけない。
そんな自然に反する者たちなどに。
機械人間たちよ、
機械のマインド、機械の心を持つ者たちよ、 
君たちは機械じゃない。 
君たちは家畜じゃない。 
君たちは人間だ。 
心に人類愛を持った人間だ。 
憎んではいけない。 
愛されない者が憎むのだ。 
愛されず、自然に反する者だけだ。 
兵士よ、奴隷を作るために闘うな!
自由のために闘え!
『ルカによる福音書』の17章に、
「神の国は人間の中にある」と書かれてある。 
一人の人間ではなく、
一部の人間でもなく、
全ての人間の中なのだ。 
君たちの中になんだ。
君たち、人々は力を持っているんだ。
機械を作り上げる力、
幸福を作る力を持っているんだ。
君たち、人々が持つ力が、
人生を自由に、美しくし、
人生を素晴らしい冒険にするのだ。
民主国家の名のもとに、その力を使おうではないか。 
皆でひとつになろう。 
新しい世界のために闘おう。
常識ある世界のために。
皆に雇用の機会が与えられ、君たちに未来が与えられ、
老後に安定を与えてくれる世界のために。
そんな約束をして、獣たちも権力を伸ばしてきた。
しかし、奴らは嘘つきだ。 
奴らは約束を果たさない。 
これからも果たしはしない。 
独裁者たちは自分たちを自由にし、人々を奴隷にする。 
今こそ、闘おう。 
約束を実現させるために。
闘おう。
世界を自由にするために。
国境のバリアを失くすために。
欲望を失くし、嫌悪と苦難を失くすために。
理性のある世界のために闘おう。
科学と進歩が全人類の幸福へ導いてくれる世界のために。
兵士たちよ、民主国家の名のもとに、皆でひとつになろう!

小出裕章先生:どんな酷い被害が出ても誰一人責任をとらずに済むし処罰もされないという教訓を得た

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西谷文和イラク最新レポート
~フランスのテロ後、世界はどうなるのか?

(ラジオフォーラム#155)

https://youtu.be/RNcq73VDAik?t=17m13s
17分13秒~第155回小出裕章ジャーナル
汚染水処理の現状「トリチウムという放射性物質については全くなすすべがないまま、いずれは海へ流すということになってしまうわけです」

http://www.rafjp.org/koidejournal/no155/
トリチウムの恐怖
矢野宏:
事故から5年近くになります。この東京電力福島第一原発が今どうなっているのか。この大阪にいても全く伝わってこないんですよねえ。

小出さん:
そうですね。

矢野:
はい。今、1号機から4号機までのプラントというのは、今どんな状態にあるという風に考えたらよろしいんでしょうか?

小出さん:
はい。4号機というのは事故の当日、定期検査で動いていませんので、炉心が溶け落ちるということは、辛うじて避けれらたのです。

ただし炉心にあった燃料も、全てが使用済み燃料プールというプールの底にあって、そのプールが崩れ落ちる。あるいは水が干上がるようなことになってしまえば、東京すらがもう人が住めないと言って、当時の原子力委員会の委員長だった近藤駿介さんという人が報告書を出したのです。

福島第一原子力発電所の不測事態シナリオの素描

でもその4号機の使用済み燃料プールはかなり奇跡的な出来事もあって、辛うじて持ちこたえました。そしてプールの底にあった燃料も、すでに隣にある共用燃料プールというプールに移し終えましたので、4号機の危機は一応は去ったと考えて頂いていいと思います
1~3号機阻む高線量福島4号機核燃料取り出し終了
残りは1号機、2号機、3号機なのですが、いずれも当日運転中で原子炉が溶け落ちてしまいました。そして5年近く経った今も、溶け落ちた炉心がどこにどのような状態にあるかすらがわからないという状態が続いているのです
こわい「メルトダウン」
その場所には、人為的に炉心をこれ以上溶かさないということで水をかけ続けていますし、巨大な地震に襲われたがために、本来は外部と繋がっていてはいけないはずの原子炉建屋もおそらく至るところで破損してしまっていて、地下水がどんどんと原子炉建屋の中に流れ込んでくる、それら全てが放射能汚染水になってしまうという状態が、未だに続いているということなのです
損傷燃料の状況

矢野:
なるほど。汚染水に対して、今どのような対策をとってるんでしょうか?

小出さん:
当初はとにかくどんどんどんどん増えるに任せていたのですけれども、1年ほど経った段階から汚染水を浄化して、それを循環して炉心の冷却に使うというようなシステムができました。ただし浄化すると言っても、汚染水の中から取り除けた放射性物質はセシウムという物質ただひとつだけだった
汚染水の浄化処理

矢野:
ひとつだけですか?

小出さん:
はい、だったのです。それでは、残りの放射性物質が全て汚染水の中に残った状態が続いていたわけですけれども。それを何とかしなければいけないということで、アルプスと私達が呼んでいる装置を東京電力が新たにつくりまして、それでセシウム以外の放射性物質、一番重要なのはストロンチウムという名前の放射性物質なのですが、それを捕まえようとしてきたのです。しかし、アルプスもつくったものの、まともに動かない

矢野:
動かない。

小出さん:
はい、という状態が続いていまして、つくってみては止まってしまう、つくってみては止まってしまうということを繰り返しながら、今日までやってきているのです。まあそんなことを繰り返しながら、何とか少しストロンチウムも捕まえることができるようになったというのが、今の状態です。ただしセシウムを捕まえた、ストロンチウムを捕まえたと言っても、トリチウムという名前の放射性物質もあるのですが、それは仮にアルプスが完璧に動いたとしても、完璧に取れない
Activity of 90Sr in surface waters off the easte

矢野:
取れないわけですね。

小出さん:
全く取れない。ですから今のような状態が続く限りは、トリチウムという放射性物質については全くなすすべがないまま、いずれは海へ流すということになってしまうわけです

小出裕章ジャーナル

矢野:
なるほど。あと問題の1号機、2号機、3号機のこの使用済み核燃料、まず取り出さなければいけないわけですが、これは結構、至難の技ですよねえ。

小出さん:
それは、私はできない。

Inside Fukushima Reactor 2 Melted Core

https://youtu.be/nAfqo0Ophjo
Σ(゚д゚lll)

矢野:
できない。

小出さん:
はい、と思って、ですからチェルノブイリ原子力発電所でやったように、石棺という形で封じ込めるしかないのですが、チェルノブイリ原子力発電所の場合には、地下の構造物はまだ壊れずに維持されていたので、地上だけに石棺を作れば済んだのですけれども、福島第一原子力発電所の場合には、もう地下が先程も聞いて頂いたように、ボロボロに壊れてしまっているわけですから、地下にも石棺をつくる、地上にも石棺をつくるということに結局はなるだろうと思います
Inside Chernobyl Reactor
Inside Chernobyl Reactor

そのために10年では到底できませんでし、何10年か経った時に、ようやくにして石棺というものができるということなんだろうなと、私は思います。

矢野:
なるほど。しかし今もこうした事故を起こしながら、東電の責任者は誰一人その責任を追及されてませんよね。

小出さん:
これだけ酷いことをやっても、誰も責任を取ろうともしないし、処罰もされないという、こんなことが起こり得るんだろうかと思うようなことが、今起きているわけです

安倍さん、 原発事故を起こした張本人は、 あなた

矢野:
そうですよねえ。だから平気で再稼働に動いていくんでしょうね。

小出さん:
はい。私が福島第一原子力発電所の事故から学んだ教訓というのは、万が一でも事故が起きてしまえば大変悲惨な被害が出るので、もう原子力発電というのはあきらめて止めるというのが私が得た教訓なのですが、原子力を進めてきた人達が得た教訓というのは、私が得た教訓とは全く違っていて、どんな酷い被害が出たとしても、誰一人責任をとらずに済むし、処罰もされないという教訓を彼らが得たのです

そうなれば何にも怖いものはないので、これからは原子力発電所を再稼働してまた金儲けをしたいという、そういう選択を彼らがするようになったのです


2006年12月13日 衆議院議員 吉井英勝
巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a165256.htm

2006年12月22日 内閣総理大臣 安倍晋三
巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm
「全電源崩壊は起こりえない」200612安倍答弁

矢野:
何ともほんとにもう悔しいし、今も福島の人達は10万人以上の方が家を追われてるわけですよねえ。

小出さん:
そうです。

矢野:
そういった人達のことを考えれば、もう私達のとるべき道は、原発を再び動かさないということだと思うんですけれども。

小出さん:
おっしゃる通りだと、私は思います。

矢野:
小出さん、どうもありがとうございました。

小出さん:
はい、ありがとうございました。


Whose fault is it ?
NY Times:誰のせい?
※ Fukushima Disaster = 福島大災難

TEPC not responsible to not responsible to GT
Tokyo Electric Power Company not responsible to government nuclear Fukushima
政府の福島原発に東京電力は責任ありません



放射能の環境基準 今もなし
福島原発事故で汚染物質拡散
(東京新聞【こちら特報部】ニュースの追跡)2015年11月28日
 福島原発事故から四年半以上が経過したが、放射能汚染についての国の基準の不備に対し、自治体が不満を募らせている。事故後、放射能も大気汚染防止法水質汚濁防止法などの対象になったが、他の有害化学物質などにはある環境基準や排出基準は定められていない。困惑する自治体からは、国に対応を求める要望が相次いでいる。
(中山洋子)

放射能の環境基準 今もなし

自治体「監督権限認めて」

 現在、震災がれきなどの処理については環境省の管轄だが、その基準は1㌔当たり八〇〇〇ベクレル以上は指定廃棄物、それ以下は一般ごみという規定しかない。
 前橋市の山本龍市長は先月初旬、丸川珠代環境相宛てに、放射能が国の指定廃棄物の基準以下でも、自治体が独自に管理・監督できるよう権限を求める要望書を提出した。他の有害汚染物質の監視と規制は都道府県などが権限を受託しているが、放射能は国のみが権限を握っているからだ。
 前橋市が動いたことには理由がある。昨年一~二月に放射性セシウムに汚染された木くずが同市内の産業廃棄物の中間処理業者に運ばれた。しかし、同市は一年近く、その事実を知らされていなかった
 市内に運ばれたのは、滋賀県の河川敷に不法投棄された約三百十立方㍍の汚染木くず。二〇一三年九月に滋賀県が公表して騒動となり、業者が撤去。それが持ち込まれていた。昨年十二月、同市が滋賀県から情報提供を受け、分かった。
 同市はすぐに立ち入り調査をしたが、すでに破砕処理され、今年二月に市外の業者に売却されていた。
 滋賀県の話では、汚染の程度は一㌔当たり三九〇〇ベクレル。前橋市廃棄物対策課の担当者は「現行では、業者に八〇〇〇ベクレル以下の廃棄物を『受け入れるな』とは言えない。だが、心配する住民がいる以上、細かい放射性濃度の測定と記録を義務付け、行政の監督下に置くべきだ」と歯がみする。
 基準の甘さと自治体の権限の欠如。大阪市大大学院元教授の畑明郎氏(環境政策論)は「原発事故は起きないという前提から、日本の環境基本法などは放射能汚染を対象としていなかった。だが、福島原発事故が発生。環境省は放射能汚染も対象とするようになったが、ほかの有害化学物質などにはある具体的な環境基準は、いまだ設定されていない」と問題視する。
 実際、廃棄物焼却場や処分場から出る放射能の大気中や水中の濃度については、基準はないに等しい。原子炉等規制法が引き合いに出されるが、原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「そもそも、この法律は原子力事業者の規制が目的。震災がれき受け入れの説明には使われたが、汚染ごみの処理を直接規制することはできない」と指摘する。
 しかも、規制法では原発から出る金属などの廃棄物について、放射性セシウムなら一㌔当たり一〇〇ベクレル以上は放射性廃棄物として扱うよう定めているが、環境省の基準は八〇〇〇ベクレルと大きく隔たっている
 だが、環境省側は「八〇〇〇ベクレル以下なら、作業員も周辺住民も十分安全が保たれる。新たな基準設定は考えていない」と強気。自治体に管理権限を移してほしいという要望にも「引き続き自治体には安全性を周知していく」と消極的だ。
 畑氏は「環境省の基準に納得できる住民はいない。不安を抱く住民と国の間に挟まれ、自治体も困っているだろう」と推測する。
 伴共同代表も「放射性廃棄物の監視を自治体に委ねることの是非については議論もある。だが、汚染物質が拡散している以上、もっときめ細かい追跡が不可欠だ。環境省は分布してしまった放射能の排出源に対応できていない」と話した。


議論後退の報告案
原発事故5年 福島調査中間まとめへ
(東京新聞【こちら特報部】)2015年12月20日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015122002000174.html
 福島県の県民健康調査検討委員会は、来年三月の原発事故発生五年に合わせ、中間とりまとめの報告書を出そうとしている。甲状腺がんについては専門部会が先行的に報告書をつくり、放射線の影響に関する結論は先送りしたが、がんが極めて多く見つかる状況についてはようやく認めた。ただ、この「異常事態」の認識が上部の検討委員会でも共有されると思いきや、議論後退を印象づける展開を見せている。
(榊原崇仁)

原発事故5年 福島調査中間まとめへ

甲状腺がん「多く見つかる」記述省く

 「検討委の中間とりまとめ案は、甲状腺がんの多発について触れていない。なぜ書くのを避けたのか
 先月三十日の検討委終了後の会見で、国際環境NGO「FoE Japan」満田夏花理事はそう質問した。過去の経緯を考えれば、当然の質問だった。
 県は事故当時十八歳以下の県民約四十万人を対象に甲状腺検査を実施。有識者会議の検討委は、下部に「甲状腺検査評価部会」を設け、発症状況などについての検討を委ねてきた。
 昨年十一月の部会では、国立がん研究センターの津金昌一郎氏が地域がん登録データなどから「事故前(一〇年)にがんがあった県内の十八歳以下は二人」という試算結果を示した。
 一方、今年三月までに判明した甲状腺検査の一巡目の結果では、がんの診断例は約百人。五月公表の部会の中間報告では「一巡目で見つかったがんは推定数の数十倍」と認めた。
 ただ、原因については被ばくによる過剰発生と、深刻化していないがんまで細かく見つける「過剰診断」の可能性を提示。「現時点では結論を出せない」としたうえ、チェルノブイリ事故より被ぱく線量が少ないなどとして「放射線の影響は考えにくい」とした。(*´-ω・)ン?
 ところが、先月末の検討委で示された中間とりまとめ案では、甲状腺がんの多発や原因に関する記述を大幅に省き、「放射線の影響は考えにくい」という部分ばかりを強調した
 会見で冒頭の質問を受けた検討委座長の星北斗・県医師会副会長は「(部会の報告は)一般的な統計より多いというだけ」と述べ、現状を重く受け止める姿勢を示さなかった(・3・)
 満田さんは「がんの多発を部会が認めたなら、次の論点を議論すべきだ。本当に放射線の影響がないか検証すべきだし、がんの原因がどうであっても、多発するがんへの対応を進めていくべきだ」と主張した。
 「きめ細かな検査や手術、術後のフォローなどに備え、人手を確保しなくていいのか。県医大への不信感が消えない中、セカンドオピニオンを得られる環境を整えなくていいのか
 しかし、「がんの多発」については県側かタブーしている空気すらある。
 検討委の委員で、部会員でもある日本学術会議前副会長の春日文子氏は過去の部会で、甲状腺がんの多発を学術論文などで指摘してきた岡山大の津田敏秀教授(疫学)を招き、見解を聞きたいと求めてきた。この要望は実現していない。
 福島県の小林弘幸・県民健康調査課長は「もう津田氏を呼ばないのか」という「こちら特報部」の質問に対し、「座長の判断というか、委員会としては特に必要にないという判断」と返答。その一方で、県医大は津田氏が論文を投稿する学会誌に対して反論文を送るなど、「多発論者」に強い拒否感を示している

原発事故5年 福島調査中間まとめへ_2

準備会合問題「検討委で議論していない」
期待の新座長も県医大の大学院生
変わらぬ不公正感

 福島県や県医大の姿勢については、かねて放射線被害の過小評価が疑われてきた一二年十月には県が非公開の準備会合を開き、検討委の委員らと裏で打ち合わせていた問題が発覚
 この後、検討委の座長が県医大の山下俊一副学長から星氏に代わり、新たな外部有識者を交えた甲状腺検査評価部会が設けられたため、多少は公正な議論が進むのではと期待された。
 しかし、部会はどこか軽んじられている。そして刷新の象徴たったはずの新座長についても、ある事実が判明した。県医大の大学院生でもあったのだ
 先月末の会見で、その点を指摘された星氏は「大学院の博士課程の四年目。公衆衛生学が専門なので、その勉強をしている。たまたま(大学が)近くにあった」と話す一方、自らの研究テーマが県民健康調査ではないなどとして「問題とは思ってない」と述べた。
 だが、星氏が在籍する公衆衛生学講座の安村誠司教授は、この調査で放射線とがん発症の因果関係を分析する中心的役割を担う。先の指摘をしたジャーナリストの木野龍逸氏は「院生が指導教官に『あなたのやっていることは間違い』と言い切れるものか。公平、公正な会議運営ができるとは思えない」と疑問視する。
 首をかしげたくなる問題は他にもある。中閧とりまとめ案には準備会合問題について、「今後の委員会運営で教訓とする」と記されている。ところが、先月末の検討委で事前に委員から募った意見が一覧として公表されたのだが、国立研究開発法人・放射線医学総合研究所理事の明石真言氏は「非公開で準備会合を開くなどの運営を行っていたのでしょうか。ここは削除すべきだ」と求めていた
 「準備会合はなかった」と言わんぱかりの同氏に取材を申し込んだところ、「舌足らずたった。検討委は準備会合に関して議論をしていないので、それをここに書くことに違和感があった」と釈明した。(・3・)
 しかし、逆に「準備会合に関して議論していない」とはどういうことか。委員の間で、何か問題だったか議論を尽くさなければ、教訓として生かされない
 福島県在住のジャーナリストで地元紙「福島民友」の記者たった藍原寛子氏はこう訴える。「県民健康調査は、県民のために行うもの。拙速な判断の前に『県民のためとは何か』をきちんと議論してもらいたい。検討委の議論を単なる通過儀礼にしてはいけない

会見には質問制限ルールも

 議論の後退を思わせる検討委だが、閉会後に毎回開かれる会見も、本来あるべき姿を失いつつある。
 星座長や他の委員、県側の関係者が出席するこの会見では、「放射線の影響は考えにくいのか」「がんの多発の有無は」といった重要な論点を多角的に検証すべく、がんの発症数や大きさの意味、年齢別や地域別の発症分布、他国の事故例との比較、被ばく線量データの不足、県医大内部での検討状況など、多岐にわたる質問が投げかけられる。検討委では難解な専門用語を交えた発言も多いため、その確認にも追われる。
 ただ、会見には独特のルールが存在する。「限られた時間で、多くの人の質問に答えるため」(県の担当者)、質問は記者一人につき一問で、再質問も一度のみ。星座長が最初に答え、必要に応じて他の出席者に回答を求めている。
 中継するインターネットテレビ局「OurPlanet-TV」の白石草(はじめ)代表は「質問制限のために踏み込んだやりとりにならず、座長が長々と持論を述べ、核心部分の回答がぼやかされることも多い。視聴者から『フラストレーションがたまる』という意見をいただいている」と嘆いた。

原発事故5年 福島調査中間まとめへ_デスクメモ


甲状腺検査 福島県外でも
原因には慎重
 残る汚染不安

(東京新聞【こちら特報部】ニュースの追跡)2015年12月23日
 福島原発事故で多発が懸念されている甲状腺がん。福島県は事故当時十八歳以下だった県民を対象に検査を進めているが、県外でも独自に予算を確保して甲状腺を調べている自治体がある。その結果を見ると、意外な状況が浮かび上がってきた。
(榊原崇仁)

甲状腺検査 福島県外でも

「自治体こに任せず国が調査を」

 福島県いわき市に隣接する茨城県北茨城市では二〇一三年度から二年間、市が事故当時十八歳以下だった希望者を対象に、甲状腺検査を実施してきた。
 今年八月に公表された結果によれば、対象者七千六百九十九人に対し、受診者は四千七百七十七人。甲状腺がんと診断されたのは三人で、受診者全体に占める割合は0.06%だった
 今年四月まで福島県が行った一巡目の甲状腺検査は約三十万人が受診。がんの診断例は全体の0.03%の百人で、北茨城市の方が高い水準となった
 甲状腺がんを引き起こす放射性ヨウ素は事故直後、福島第一原発の北西方向のほか、北茨城市が位置する南方向に多く飛散したとされる。とはいえ、地元では発症データの解釈、とりわけ事故との因果関係については極めて慎重だ(´・д・)」
 北茨城市健康づくり支援課の担当者は「福島県とは受診者の規模が違いすぎ、単純比較できない。まだ一回目の検査が終わったばかりでもある」と語る。
 現段階では「チェルノブイリ事故で多くがんが見つかったのは四歳以下。〈北茨城はその年代層で、がんの診断例がなかった。がんの原因が放射線の影響とは考えにくい」とみる。
 千葉県では、除染対象の「汚染状況重点調査地域」となった松戸市柏市が昨年度と本年度から、子どもの甲状腺検査の受診希望者に費用を一部助成する制度を始めており、検査結果を集約して公表している。
 がんか否かを診断する前段階の一次検査は福島と同様、しこりの有無や大きさといった甲状腺の状態からA1、A2、B、Cの四区分で判定する。二次検査などに進むBとCの判定割合は福島が全体の0.8%だったのに対し、松戸が1.4%、柏は8%だった
 しかし、こちらも単純比較ができないという。
 一つは二次検査の必要性を判断する際、両市は橋本病バセドー病といった甲状腺疾患も含めるため。もう一つは、両市の受診者がそれぞれ二百上一百五十人にとどまるためだ。検査を行う市立病院の受け入れ態勢に限りがあるなどの事情を抱えているという
 さらに両市のスタンスの問題もある。「健康不安の解消」との名目で検査費用を助成する一方、がんと放射線の関連は評価しないという立場を取っている
 「市内の被ばく線量では、がんができる可能性は極めて低いと多くの専門家が指摘する」(松戸市)「福島と違って直接の事故現場ではない」(柏市)などがその理由という。
 柏市は「現時点でがんと診断された人はいない」とし、松戸市は「無用な不安をあおらない」などの観点から、がんの診断例の有無を公表していない(-ε-)
 松戸市在住の二児の母で「放射能からこどもを守ろう関東ネット」共同代表の木本さゆりさん(四六)は「検査費の助成はありかたいが、汚染地域に住む者として心配なのは放射線で病気になるかどうかという点」と述べ、因果関係の評価までを含めた調査を望む
 子どもの被ぱく問題に詳しい福田健治弁護士は「放射性物質の飛散は福島県境で止まるものではない。県外でも甲状腺検査を希望する親は多い」と語った上、こう続ける。「原発事故の責任を負うべきは国で、広範なエリアにわたる検査を担えるのも国。自治体任せにせず、国が責任を持って健康調査を進めるべきだ」


福島第一原子力発電所事故に伴う Cs137 の大気降下状況の試算
- 世界版 SPEEDI(WSPEEDI)を用いたシミュレーション -
平成23年9月6日
(独)日本原子力研究開発機構
http://nsec.jaea.go.jp/fukushima/data/20110906.pdf
福島第一事故に伴う Cs137 の大気降下状況の試算


2013.10.26 西尾正道先生講演会
『放射線の光と影・・・ここに住み続けるリスク』

https://youtu.be/Hb150F6KpeY

明けましておめでとうございます 新春に思う

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晴れ着を着た姉弟

明けまして
おめでとうございます。
(。´∇`)





相田みつを - Wikipedia


人間にとって一番大切なものは何でしょう?
お金ですか?名誉や地位ですか??
違いますよね!?それは言うまでもなく自分の命ですよね!
日本国憲法第25条でいうところの「生存権」つまり「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む」ことであります。
人生で健康が一番!健康でなければ人生を生きる原動力である「悦び」が得にくくなります。

では、人の幸福とは何でしょう?
お金を得ることや社会的地位や名誉を得ることでしょうか??
それとも、愛や信頼なのでしょうか?
確かにお金は人が生きていく上で必要なものですね?しかし、現代の社会では新自由主義アベノミクスのもとで収奪者からどんどん収奪・搾取され、格差や貧困がますます広がっているのが現実です。必要以上のお金を得て満足せずさらにお金を得ようとしてお金・資本の奴隷となっている人の多いことか…いや、現実は逆ですね?資本の奴隷としてしか自らを生かすしか道が無いという地獄のような現実。
そんな人生が本当に幸せと言えるのでしょうか?
他人の幸福を破壊しておきながら自分は幸福になるなどということは私はできないと思います。なぜならば、人間は社会を作って生活をする動物だからです。この世の中の法則は人に悦びを与えるものは他者からも悦びを与えられるが、他者に苦痛を与えるものは他者からも苦痛を与えられるのではないでしょうか?

宮沢賢治はこのように言ってます。(毎年引用させてもらっています)

農民芸術概論綱要
宮沢賢治
序論

……われらはいっしょにこれから何を論ずるか……

おれたちはみな農民である ずゐぶん忙がしく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい
われらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である



人間は自然と社会という二足のわらじで生きています。だから最終的に、自然の法則にも逆らうことはできないし、社会の法則にも逆らって生きることはできません。自然・社会は不動のものではなくて絶えず低次のものから高次のものへと発展しています。(正確に言えば事物は生成・発展・消滅のいずれかの過程にある)現在の宇宙論は今ある自然はビックバンから始まり素粒子を作り物質誕生した後に銀河を作り恒星が生まれ惑星が誕生する。
私たちが住む、この地球という稀有な星に生物が誕生した。それは奇跡であると同時に自然の発展法則による必然でもあったのですね。その自然史の中で私たち人間が生まれたことを意識している人は少ないのではないでしょうか?
私たちは宇宙の子です。自然の子です。私たちを構成している物質は先代の太陽が超新星爆発と同時に核融合によって生成された酸素や炭素その他の星間物質です。
自然の物質から構成されている人間が自然の法則に逆らって生きていけましょうか?


私の身体もあなたの身体も星間物質でできているのです。私たちは宇宙の子なのです。だからこそ、私たち一人ひとりの命は平等で尊いのではないのではないでしょうか?

超新星爆発

自然史の発展によって自己意識を持つ生物の誕生し社会を作って生きていく。それが人間です。
その人間が自然によって生かされ、自然を合理的に改造しながら社会の発展法則に従いながら人間独自の文化を作り出し様々な生産様式を経て発展してきた人間の歴史。人間によって構成される社会がごく少数者のためのものであっていいのか?金や名誉のために従属させていいのか?


水の星
      茨木のり子

宇宙の漆黒の闇のなかを
ひっそりまわる水の星
まわりには仲間もなく親戚もなく
まるで孤独な星なんだ

生まれてこのかた
なにに一番驚いたかと言えば
水一滴もこぼさずに廻る地球を
外からパチリと写した一枚の写真

こういうところに棲んでいましたか
これを見なかった昔のひととは
線引きできるほどの意識の差が出てくる筈なのに
みんなわりあいぼんやりしている

太陽からの距離がほどほどで
それで水がたっぷりと渦まくのであるらしい
中は火の玉だっていうのに
ありえない不思議 蒼い星

すさまじい洪水の記憶が残り
ノアの箱舟の伝説が生まれたのだろうけれど
善良な者たちだけが選ばれて積まれた船であったのに
子子孫孫のていたらくを見れば この言い伝えもいたって怪しい

軌道を逸れることもなく いまだ死の星にもならず
いのちの豊饒を抱えながら
どこかさびしげな 水の星
極小の一分子でもある人間が ゆえなくさびしいのもあたりまえで

あたりまえすぎることは言わないほうがいいのでしょう






安倍政権は昨年に、集団的自衛権行使容認の閣議決定の具体化として”戦争法”強行成立させました。そのどさくさに紛れて労働法制を改悪しました。現在も福島第一原発から放射能が一日に240,000,000Bqも漏れ出ていて、真の事故原因がわからないまま、川内・高浜と原発を再稼働させてしまいました。

彼らは全くブレがありません。

これらに反対する多数の国民との矛盾や対立はますます深くなるでしょう。彼らが悪政を進めれば進めるだけ、人民は目覚めていかざるを得ないのです。墓掘り人が自らの墓を掘っているようなものです。SEALDsや「ママの会」、安全保障関連法に反対する学者の会などの市民社会のうねりは歴史の必然なのでしょう。このうねりは日本史上で初めて人民・市民による市民革命を経験しているのではないでしょうか?
この矛盾を解決し子供たちに明るい日本を渡してあげられるのは私たちの責務じゃないでしょうか?皆さんひとりひとりの努力と工夫が必ずや目標を達成する力となることを確信しています。



真の文明は 山を荒らさず 川を荒らさず
村を破らず 人を殺さざるべし

田中正造



この世で情熱なしに達成された偉大なことなどないと確信する。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル


現在の社会は決して固定した結晶体ではなく、変化することの可能な、そして常に変化の過程にある有機体なのだ
『資本論』(第1版序文)

おとなは二度と子どもになることができず、できるとすれば子どもじみた姿になるだけである。とはいえ、子どもの天真爛漫は、おとなを喜ばせはしないだろうか。そしておとなが、今度は自分たち自身で、より高次の段階において子どものもつ素直さを再生産することに努力してはならないのだろうか。
「経済学批判要綱」(序説)

カール・マルクス


子供を幸福にしたければ、親が幸福になりなさい。だって不幸な親から幸福な子は決してうまれません。

むのたけじ


ひとは子どもが幸せになるために生きているのではありませんか

田尻宗昭




生きる            

生きているということ
今生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎていくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ


谷川 俊太郎



そもそも
我々が人生の意味を
問うてはいけません。

我々は人生に
問われている立場であり

我々が人生の答えを
出さなければならないのです。

どのような状況になろうとも
人間にはひとつだけ
自由が残されている。

それは
どう行動するかだ

ヴィクトール・フランクル


故郷
魯迅
より

わたしは横になって船底のせせらぎを聴き、自分の道を走っていることを知った。わたしは遂に閏土と隔絶してこの位置まで来てしまった。けれど、わたしの後輩はやはり一脈の気を通わしているではないか。宏兒は水生を思念しているではないか。わたしは彼等の間に再び隔膜が出来ることを望まない。しかしながら彼等は一脈の気を求むるために、凡てがわたしのように辛苦展転して生活することを望まない。また彼等の凡てが閏土のように辛苦麻痺して生活することを望まない。また凡てが別人のように辛苦放埒して生活することを望まない。彼等はわたしどものまだ経験せざる新しき生活をしてこそ然(しか)る可(べ)きだ。
 わたしはそう思うとたちまち羞しくなった。閏土が香炉と燭台が要ると言った時、わたしは内々彼を笑っていた。彼はどうしても偶像崇拝で、いかなる時にもそれを忘れ去ることが出来ないと。ところが現在わたしのいわゆる希望はわたしの手製の偶像ではなかろうか。ただ彼の希望は遠くの方でぼんやりしているだけの相違だ。
 夢うつつの中(うち)に眼の前に野広い海辺の緑の沙地が展開して来た。上には深藍色の大空に掛るまんまろの月が黄金色であった。
 希望は本来有というものでもなく、無というものでもない。これこそ地上の道のように、初めから道があるのではないが、歩く人が多くなると初めて道が出来る
(一九二一年一月)

道 相田みつを

皆様にとって、本年が幸せな年でありますように( ´-`)

2014年秋・関東旅行 その1

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みなさまごきげんよう(^ω^)
お正月をいかがおすごしでしょうか?

2014年11月13日~15日にかけて千葉県を中心とした関東旅行に行ってまいりました~(^-^)/
帰宅直後に風邪をひいてしまいまして、この紀行ブログを手をつけることができなかったのですよ~( *´艸`)体力の衰えを実感したしだいであります・・(笑)
一年以上も前の記録なので記憶が薄れていまして文章少なめ写真の羅列になります。それに、カメラを新調したばかりなので画角が16:9だったり1:1になったりで見にくいです(;^ω^)
旅先でハプニングはつきものですけれど、この旅はわりと順調となりましたよ~おほほっ!(^0_0^)

では、報告するだぜぇ~(∩´∀`@)⊃
お付き合いくださいませ・・( ^ω^)_凵 どうぞ



眠たい…( ´O)η ファ~

高速道路深夜割引を利用するために真夜中に起きないといけないんでしたね。深夜割引を受けるには0~4時の間に高速道路に乗らないといけないのですね~(´ヘ`;)
自宅を出発してから新潟中央インターを通過して磐越自動車道に入ります。
出発してから約90分(たぶん)トンネル内で福島県に入ります。

ここは福島県耶麻郡西会津町です。その昔、ここの近くに日本で珍しいオパール鉱山(宝坂屋敷鉱山)があったのですね(」’ω’)
少年時代に父に連れて行ってもらったことを思い出しますな~(*´ω`*)

そこより、約30分で会津若松インターチェンジで磐越自動車道に別れを告げて国道121号線に入って南下します。
会津若松といえば若松城(鶴ヶ城)ですかね~(^0^)

若松城
若松城 wikimediaより

さらに飯盛山にある「会津さざえ堂」を見てもらいたいですね~(^0_0^)

会津さざえ堂
会津さざえ堂 wikimediaより


会津若松から会津田島へ向かう途中で夜が明けましたよ(・∀・)
会津田島を過ぎてしばらく国道121号線を進むと、ここは国道三重複区間なんですね~おお!国道標識(俗にいう”おにぎり”)がだんご三兄弟のように立っていますよ~(^-^)/

201411秋・関東旅行01

あちゃーブレちゃった(;^ω^)

オニギリ三兄弟
オニギリ三兄弟ズームアップ

あちゃーこれもブレちゃった(;^ω^)

さて、龍王峡鬼怒川温泉にも立ち寄らず、一路、日光東照宮へ向かいます。

龍王峡
龍王峡 wikimediaより

鬼怒川温泉
鬼怒川温泉 wikimediaより


日光東照宮

日光に着きました~♪東照宮前は何度か通過したしたことがありますけれど、東照宮を見学するのはと~っても久しぶりですヽ(*´∀`)ノ
さっそく、東照宮駐車場に車を入れて拝観します(^^♪

日光東照宮見取図

日光東照宮参道の紅葉
日光東照宮参道の紅葉

日光東照宮参道
日光東照宮参道のどこか(;^ω^)

日光東照宮参道の鳥居
日光東照宮参道の石鳥居

鳥居に「東照大権現」と書いてあります。権現とは日本の神の神号の一つですから徳川幕府の祖「徳川家康」は神様に祭り上げられたということなんですね。

五重塔
五重塔

なにげなく五重塔を見ていてふと?気づきました…五重塔って仏塔の一種ですよね?徳川家康のである東照宮になんで五重塔があるんですかね~(?ε?)謎(笑)

日光東照宮中神庫
中神庫

上神庫の妻にある「想像の象」
上神庫の妻にある「想像の象」

狩野探幽がこの下絵を書いたそうです。本物の像を知らずに描いたので尻尾が3本になっちゃってます…なんか変だゾウ⊂^j^⊃

日光東照宮三猿
日光東照宮三猿

(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-これが世界的に有名な三猿ですな!左甚五郎作だそうです!
マハトマ・ガンディーは常に3匹の猿の像を身につけ「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」と教えたのだそうです。現代日本での使用例とはずいぶん違うかな(・・;)

ガンディーの三猿
ガンディーの三猿 wikimediaより

日光東照宮輪蔵
日光東照宮輪蔵

輪蔵とは経典を収めた回転式の書架が設けられていて、これを回転させると、それだけで経典を読誦したのと同等の御利益が得られるとされているのだそう。私のようなものぐさ者のためにあるような施設ですなぁ…(^0_0^)

補修工事中の陽明門
補修工事中の陽明門

補修工事中の陽明門の説明版
補修工事中の陽明門の説明版

あちゃー!お目当ての陽明門は補修工事中でした…(T▽T)

陽明門
陽明門 wikimediaより

↑これが見たかった~~~(・ω・`)


唐門

これより東西廻廊を経て本殿に至るのですがここからは拝観料を払って進みます。
東西廻廊には、これまた有名な左甚五郎作の「眠り猫」がありますよ~(^-^)/

眠り猫
眠り猫

雀
雀(眠り猫の裏側)

伝承:
昔、左甚五郎という人がいました。この旅人、夜、山に迷ってしまいました。心寂しい山奥で人家は見受けられませんでしたが、歩いているうちに、向こうに薄明かりのついた一軒の家を見つけました。「なんとかお願いして軒先でもお借りしよう」そう思い甚五郎はその家を訪ねました。家の中からおばあさんが出てきて「いいですよ、おはいりなさい」と家に入れてくれました。でも、なにか陰気なおばあさんです。それでも甚五郎は大喜びでその日は泊まらせてもらうことにしました。道に迷った疲れからかぐっすりと寝込んでいた甚五郎ですが、深夜、「トン、トン」という音に目を覚ましました。ぼんやりとした薄暗いなかで、なにか大きな物体がトン、トンと飛び跳ねているようです。… 甚五郎はその眠っている猫を彫刻しました。これが日光に残る左甚五郎の猫なのです。

いよいよ本殿です。本殿にはかの有名な「鳴き龍」があるのですが…撮影禁止だって(;゚ロ゚)


https://youtu.be/v68B7XaL0kQ

説明を受けたあと自由に鳴らしても良いというので、8回ほど連打しちゃいました~(;^ω^)

ここから東西廻廊を経て奥社に向かいます。結構階段を登るのですよね~( ゚ ρ ゚ )

鋳抜門(奥社唐門)
鋳抜門(奥社唐門)

宝塔前の鶴と唐獅子
宝塔前の鶴と唐獅子

ありゃΣ(゚Д゚ υ)宝塔を撮っていないですね…(´ε`;)

奥社宝塔
奥社宝塔 wikimediaより 

宝塔といってもようするに徳川家康の墓なんですよね~三 (lll´ⅴ`)

降りてきました。

逆紋の回転灯篭
逆紋の回転灯篭

よく見ると三つ葉の葵の御紋が逆さまになっていますなんで?(・ω・ )

「かごめかごめ」と日光東照宮の謎について下の動画を見ると面白い推論がされています。児玉清さんが興奮ぎみで出演しています。ぜひじっくりご覧くださいませ。(^0^)

TVムック・謎学の旅
埋蔵金の目印か? 冠石と俵石の謎

https://www.youtube.com/playlist?list=PL2hEjnCla-LPqbY36bNVYxn5CeuJ838NF

日光東照宮の紅葉


それでは日光東照宮に別れを告げて、次の目的地に向かいます。
ここより国道120号線南西方向に進みます。しばらく進むと国道122号線と分岐する地点に出ます。直進すれば中禅寺湖金精峠を経て沼田に至るのですね。私は左折して国道122号線を進みます。

そういえば、遥か昔に日光からここを通過して馬返まで路面電車が、馬返から明智平までケーブルカーが通じていたのですよね~。そのケーブルカーは最急勾配が500/1000(45度)もあるのでした~!━ヽ(゚Д゚)ノ━!乗ってみたかったですね~(o^^o)♪

さようならケーブルカー

さて、話を戻しまして、国道122号線を進み、長~い日足トンネルをくぐると、ここは旧足尾町です。


足尾銅山

足尾銅山観光

日光市足尾町作成「足尾ガイド」より
「約400年間にわたり堀開いた坑道の総延長は1,234km(およそ東京から博多間)、その深さは東京湾の深さに近いまでに達します。足尾銅山観光はその“日本一の鉱都”とよばれた日本最大の足尾銅山の再現をはかって始められた坑内観光です。」
だそうです。

日光市足尾町観光案内マップ

今の足尾町は観光に生きる道を託しているのですね。
これは「光」の部分。
私は「影」を求めてそこに向かうとします。

旧足尾銅山への道
旧足尾銅山への道

変電所?
変電所?

精錬所跡?
精錬所跡?

足尾製錬所跡に立つ煙突
足尾製錬所跡に立つ煙突

禿げ山

鉱毒ガス(主成分は二酸化硫黄)やそれによる酸性雨により近辺の山は禿山となったのですね(。-_-。)

足尾銅山操業時の煤煙
足尾銅山操業時の煤煙

足尾製錬所跡遠望
足尾製錬所跡遠望

1895年の足尾銅山
1895年の足尾銅山 wikimediaより

足尾銅山は1550年(天文19年)に発見と伝えられているが、1610年(慶長15年)百姓二人が鉱床を発見し、幕府直轄の鉱山として本格的に採掘が開始されることになった。
1877年(明治10年)に古河市兵衛は足尾銅山の経営に着手、数年間は全く成果が出なかったが、1881年(明治14年)に待望の有望鉱脈を発見。その後探鉱技術の進歩によって次々と有望鉱脈が発見された。古河市兵衛の死後、明治38年3月に会社としての古河鉱業の経営となった。当時の明治政府の富国強兵政策を背景に、銅山経営は久原財閥の日立鉱山、住友家の別子銅山とともに急速な発展を遂げた。20世紀初頭には日本の銅産出量の40%ほどの生産を上げる大銅山に成長した。しかしこの鉱山開発と製錬事業の発展の裏では、足尾山地の樹木が坑木・燃料のために伐採され、掘り出した鉱石を製錬工場から排出される大気汚染による環境汚染を引き起こしていた。荒廃した山地を水源とする渡良瀬川は洪水を頻発し、製錬による廃棄物を流し、足尾山地を流れくだった流域の平地に流れ込み、水質・土壌汚染をもたらし、広範囲な環境汚染を引き起こした。いわゆる、足尾鉱毒事件である。wikipediaより

足尾銅山鉱毒悲歌

https://youtu.be/dY1WTSjrJJQ


進入禁止

Σ(゚Д゚ υ) アリャ~これ以上進入禁止ですか…監視カメラもついて頑なに拒んでいます…判りましたこれにて退散します~三 (lll´ⅴ`)

ああ、朝から何も食べてないので腹ペコです(* ̄~ ̄)oO○ギュルルルル(笑)こより、国道122号線に戻りまして一路、佐野ラーメンを食べに行きます(。-`ω´-)キッパリ
国道122号線をほぼ南下して桐生市まで出ます。国道50号線に乗り、太田桐生インターチェンジから北関東自動車道に乗ります。
途中で足利市を通過します。足利市といえば、相田みつをさんの生誕地ですね。さらに、映画「男はつらいよ」に準レギュラーで出演していた関敬六さんの生誕地でもあります(^-^)/

知ってるつもり 相田みつを

https://www.youtube.com/playlist?list=PL2hEjnCla-LMj19Cf8yPoG2mkjb1lL6FJ


男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 予告編

https://youtu.be/ZxVNmVgm8lg
関敬六さんは寅の相方「ポンシュウ」役で出演しています(^ω^)

さて、話を戻しまして、北関東自動車道を佐野田沼インターチェンジで降りて佐野市に突入です~(^ω^)
佐野市内だけでもラーメン店が140店もあるそうで、あちらこちらにラーメン店があるようですね~(^q^)私は佐野ラーメンマップに載ってない地元で評判がいい老舗ということで、森田屋総本店に決めていたのでした~(^-^)/
しかし、そこは午前の部が午後2時で閉店ということで急がないといけないのでした… ε=ε=ε=ε=┌(;;`o´ )┘
午後1時半!なんとか間に合いました~O(≧▽≦)O

森田屋総本店外観
森田屋総本店外観

森田屋総本店・店内の様子
森田屋総本店・店内の様子

おお!混み合っています。
ほう~メニューが四種類しかないのですね~私は「大盛りチャーシューメン」に決めた~(^p^)

森田屋総本店大盛りチャーシューメン1
大盛りチャーシューメン

森田屋総本店大盛りチャーシューメン2

平打ち麺でスープが透き通って美味しそう~( ゚v^ )
さっそくいただきま~す(⌒P⌒)じゅるじゅる(笑)
あっという間に完食!ごちそうさまでした(^人^)

森田屋総本店看板

森田屋総本店(食べログ)
http://tabelog.com/tochigi/A0902/A090202/9000936/

さあ、お腹を満たしたところでさっそく次の目的地に行きましょう~♪
次は佐野市の南に位置している館林市にある田中正造記念館です。
田中正造記念館の指定駐車場に車を駐車して歩いて向かいます。途中に鷹匠町武家屋敷「武鷹館」なるものがありましたよ~(´∀`*)

鷹匠町武家屋敷「武鷹館」

向こうに青旗が立っているところが田中正造記念館です。

田中正造記念館
田中正造記念館

おおっと!(`∞´)ここでハプニング!デジカメのバッテリーが切れちゃいました…(´ω`)
入場無料で、親切な学芸員の方が貴重な足尾鉱毒事件に関する資料を丁寧に解説してくれた上に、資料の撮影もOKということで、なんともったいないことか…(*´;ェ;`*)
これは再度来訪するしかないですな~(`・∀・´)

足尾鉱毒事件田中正造記念館
http://www.cnet-ga.ne.jp/syozou/


急遽、デジカメのバッテリー充電を行いつつ、次の目的地に向かいます。

渡良瀬遊水地

渡良瀬貯水池案内看板

現在、「D」の谷中村史跡保全ゾーン駐車場にいます。

谷中村について

遺跡 谷中村

谷中村役場跡

谷中村跡
谷中村跡 wikimediaより

足尾鉱毒事件による被害が大きくなり、農民の鉱毒反対運動が盛り上がると、1905年、政府は栃木県下都賀郡谷中村全域を買収してこの地に鉱毒を沈殿する遊水池を作る計画を立てた。ただし、これは、鉱毒反対運動の中心地だった谷中村を廃村にすることにより、運動の弱体化を狙ったものであるという指摘が当時谷中村に住んでいた田中正造によって既になされている。
谷中村は全域が強制買収され、1906年、強制廃村となった。1907年までに立ち退かなかった村民宅は強制破壊された。ただし、一部の村民はその後も遊水池内に住み続けた。最後の村民は1917年2月25日ごろこの地を離れた。 wikipediaより

廃村から100年

https://youtu.be/B-AyrfKtack
足尾銅山の鉱毒により、栃木県下都賀郡の旧谷中村が廃村になり、渡良瀬遊水池になった­経緯と、現在の様子を叙情的に表し、文明のあり方を考えてもらう。

田中正造翁生誕百二十年記念の碑
田中正造翁生誕百二十年記念の碑

ここでまたバッテリーが切れてしまいました…(´ε`;)

その時歴史が動いた
「田中正造 足尾鉱毒事件に挑む ~環境保護運動 ここに始まる~」

http://dai.ly/x2ik0fc
明治34年、1901年12月10日、この日、東京帝国議会 議事堂の近くで、明治天皇を待ち受ける、ひとりの人物がいました。明治天皇は、議会の開院式に臨んだ後、馬車で皇居に帰ることになっていました。そして、午前11時20分ごろ…。
明治天皇に直訴したのは、田中正造。正造は、足尾銅山の鉱毒被害で苦しむ人々を救い、腐敗した政治を正すよう、明治天皇に訴えようとしたのです。
西洋の国々に追いつくため、富国強兵を推し進めた明治の日本。その一翼を担ったのが、栃木県の足尾銅山でした。足尾の銅は、日本の近代化に欠かせない重要な資源でした。しかし、銅山から出た有毒成分、いわゆる鉱毒が渡良瀬川に流されたため、流域では大きな被害を受けました。
衆議院議員だった田中正造は、被害民とともに立ち上がり、大規模な鉱毒反対闘争を繰り広げていきました。しかし、やがて、それは政府により厳しく弾圧され、流血の惨事にまで発展します。
行き詰る鉱毒事件。その最中、正造はひとりの人物との話し合いにより、直訴へ向けて動き始めます。
明治天皇への直訴から一世紀。その時歴史が動いた、今回は、人々と環境を守るため、命を懸けて戦った、田中正造の生涯を描きます。


さて今日の宿泊地・銚子を目指して国道354号線を東に進みます。坂東市の辺りで夕方になり、はるか遠く西に夕方の富士山を見ることができました。ちょうど下の写真のような感じでした。なにか、とっても感動しましたよ~( ;∀;)車を停めて写真を取れば良ったなぁ…悔いがにこります。

遠く夕方の富士を眺める

さて、つくば中央インターチェンジから首都圏中央連絡自動車道に入りしばらく行くと牛久大仏の脇を通過します。大きな牛久大仏のシルエットが見えて、思わず「おお!」と言ってしまいました(;^ω^)

牛久大仏 花火 万燈会 お盆追悼法要

https://youtu.be/d4Upm6KpDkc

さて、首都圏中央連絡自動車道を神崎インターチェンジで降りて国道356号線を利根川沿いに東に向けて走ります。
ひたすら走って走ってようやく銚子駅に到着しました(^-^)/

銚子駅

Σ(゚Д゚ υ) アリャブレれちゃいましたね…

銚子といえば「澪つくし
連続テレビ小説「澪つくし」

沢口靖子さん綺麗でしたね~ლ(╹◡╹ლ)


さて、駅近くのホテルにチェックインをして、徒歩で飲食店を探すことにしました(^0^)
おー!ステーキけんを発見!そこに決め~た(笑)
入店してみると地元の女子高生が大挙して食べていらっしゃる(´▽`)
肩身を狭くして食べてすごすごとホテルまで帰ってきました(笑)

かくして、銚子の夜は更けるのであった。


2014年秋・関東旅行 その2 に続く

小出裕章先生:戦争を防ぐために何ができるかを考えながら、やはり声を上げる。黙っていてはいけない…

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学校はみんなで作る
 ~大空小学校が教えてくれたこと

(ラジオフォーラム#156)

https://youtu.be/kko4Ugva5j4?t=16m14s
16分14秒~第156回小出裕章ジャーナル
「戦争は嫌だぜベイベー!」忌野清志郎
湯浅:
 小出さんよろしくお願いします。

小出:
 よろしくお願いします。

湯浅:
 さて、今日は、「原発と戦争」というテーマでお話を伺います。小出さんは去年の9月、毎日新聞出版から、『原発と戦争を推し進める愚かな国、日本』という本を出されました。その本にも書かれてますが、日本政府が原発推進にこんなにもこだわる。そしてやめない。その理由は、何だと思われていますか?
原発と戦争を推し進める愚かな国、日本 表紙
http://mainichibooks.com/books/social/post-98.html

小出:
 はい。リスナーの皆さん…は、この日本という国は、平和国家で、戦争なんかしない、と思っていらっしゃったかもしれませんが、まあそれは今、安倍政権の下で次々と壊されて、海外に派兵をするというようなところまで来てしまっています。え…そして、まさか核兵器なんか、持たないだろうと、日本の多くの方が思ってきたはずだと思うのですが、実はそれは、初めから間違いなのです
わが国の外交政策大綱
 日本国政府は、国会でこれまでも何度も何度も答弁していますけれども、え…自衛のための戦力は、憲法が認めていると。その範囲であるなら、核兵器であろうと通常兵器であろうと、それを持つことは憲法は禁じていないと、いうのが、日本政府の一貫した公式見解だったのです。つまり核兵器は日本という国で持てると。それが日本国政府の見解だった
核兵器の保有に関する憲法第9条の解釈
 そして、多くの日本人の人たちは、日本は原子力平和利用であって、平和利用三原則もあるので、核兵器など作らないだろうと、そのように多分思ってきたと思うのですが、それもまた実は違っていた、のです。日本というこの国は、元々、原子力というものを発電の道具として考えていたのではなくて、平和利用と言いながら、原子力発電をやることで、原爆材料であるプルトニウムを、手にしたいという、そういう目的のために、今日までずーっと原子力をやってきたのです
核武装 右派の願望
憲法上、原子爆弾だって問題ない。小型であれば。
 もう既に、原子力発電のいうのが膨大な危険を抱えている、ということは福島第一原子力発電所の事故で分かっているわけですし、原子力が経済的にも、ペイしないと、いうことももちろん分かっていて、電力自由化という今の時代に、電力会社自身が、国が何か援助してくれなければもう原子力ができないというようなことを言っているわけです。えーそれでも尚且つ、進めると、日本国政府は言っているわけで、何故なのかと言えば、それは、原爆材料であるプルトニウムをずーっと保持していたい。そして核兵器を作るための技術的な能力というものを保持し続けたいと、いうのが、一番の動機なのです
日本の外交力の裏付けとして核武装の選択の可能性

湯浅:
 うーん。その、まあ政府・・・を、ずっと担ってきた歴代の自民党政権の中でも、まあ特に、安倍政権の原子力政策というものについては、何か特徴が、ありますかね?

小出:
 はい。まあ、安倍さんのやろうとしている、そのことは、まあ彼は経済最優先と、言うわけですけれども、私から見ると、日本というこの国は米国の属国のような国だと、思っていまして、米国の属国として、経済最優先で金儲けをするという、それが多分安倍さんの根本的な政策なのだと思います
防衛産業政策の実行に向けた提言
ニュースを解く 経団連の軍拡提言
 そうすると、米国が推し進めてきた原子力というもの、それをまた金儲けの道具として、米国と一緒に推し進めるということにもなるわけですし、先ほども聞いて頂きましたように、原子力というのは元々、核兵器を作るための能力を保持したいというものだったわけで、安倍さんとしては、もちろんそれは失ってはならない。これからどんどん米国と一緒に、戦争に出て行くという時には、日本も核兵器を持てる能力があるんだぞと、いうことを、外国にも見せ付けておかなければいけないと、いうことをこれからもどんどん進めていくのだろうと思います
安倍総理への指令書「第3次アーミテージレポート」

湯浅:
 原発と戦争に関して言えばですね、日本は・・・まあ1950年代後半からですか?「原子力の平和利用」という言葉をまあ信じてきたわけです。この歴史について、小出さんが、今一番伝えたいと、思われることは何でしょうか?

小出:
 はい。歴史というのは大きな流れで、流れていまして、「あ、危ないな!」と、気が付いた時には、もう一人一人の力では、もうどうにも流れを変えることができないと、いう状態になってしまっていました。それはもう、先の戦争の時だけじゃなくて、長ーい歴史を見れば、ほとんどの時代で、一人一人が気が付いた時にはもう、流れを押し止めることはできないということは、多々あったわけです
彼らが最初共産主義者を攻撃したとき
歴史の巨大な流れと個人の責任
 私は現在安倍さんのやっていることを見ると、本当に危ない方向に日本というこの国が、流されていると思いますし、何か抵抗しようと思い立った時には、もう手遅れになってしまっているという、危険性があると思います。え…今この時に、それぞれの人が、戦争を防ぐために何ができるかということを考えながら、やはり、声を上げる。黙っていてはいけないと、いうことが大切なんだろうと私は思います
小出裕章先生 アベ政治を許さない

湯浅:
 そして、現実には、まだ福島の原発事故は何も変わってないですよね?

小出:
 はい。あの…残念ながら変わっていません。溶け落ちた炉心がどこにあるかすら、未だに分からない。5年経った未だに、福島の人たち、被害者の苦難というのは解消されていないわけです。リスナーの方も、未だにちゃんと気が付いていないのではないかと私は思うのですが、2011年3月11日に、日本というこの国は、原子力緊急事態宣言というものが発令されて、法律が停止されているのです。普通の人々は1年間に1ミリシーベルト以上の被曝をしてはいけないと、いうような法律もありました。しかしそんな法律はもう全く適用することができないということで、原子力緊急事態宣言が発令されて、実はその緊急事態宣言は、未だに解除されていないのです。今現在日本というこの国は、原子力緊急事態宣言下にあるという、非常に特殊な国になってしまっているわけで、それを5年経った今も乗り越えることすらができないという、困難な状況にあるのです

原子力緊急事態宣言
緊急事態宣言を汚染水33万トンで2京7000兆ベクレル

湯浅:
 (唸る)ううーん。パリのね、あの…テロで、非常事態宣言下にあるっていう話が、出てましたが、私たちも、緊急事態宣言下にあるっていうことですよね。えー、忘れちゃいけないですね。小出さん、ありがとうございました。

小出:
 はい。ありがとうございました。


暗黒の時代に向かう流れは 今もある
愚かな国民には愚かな政府

「悪魔を退くる力なきは、其(その)身も亦(また)悪魔なればなり。已に業(わざ)に其身悪魔にして悪魔を退けんは難し。茲(ここ)に於(おい)てか懺悔洗礼を要す」田中正造

安倍 君!戦争行きなさい。僕は行かないけどね。

「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。(中略)しかし最終的には、政策を決めるのは国の指導者であって、民主主義であれファシスト独裁であれ議会であれ共産主義独裁であれ、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。(中略)とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ。」
Hermann Wilhelm Göring



被ばく死 最悪1・8万人原発攻撃被害84年に
格納容器が破壊された場合の被害予測

「反原発運動が広がることを懸念し公表されなかった」
攻撃された原子炉一機に対してこれだけの被害が想定されるのに、日本全国に50機もの原発を立地し、さらに再稼働させようとしている。そこに戦争法である。これを亡国の政治と言わずして何と言ったらよいのか!( ̄^ ̄)凸
史上最悪の宰相は、間違いなく安倍晋三氏だったと歴史が評価するだろう。いや、我々はそう評価する!(`・ω・´)


原子炉施設に対する攻撃の影響に関する一考察
1.8万人死亡の試算を公表せず
原発攻撃被害を極秘研究

http://dai.ly/x2m4ft1


熱核戦争論 防衛研修所
熱核戦争論 防衛研修所
 ~核砲弾などの運用法や、核戦争下での死体回収の態勢まで~
熱核とは水素爆弾のこと。

「Z用法の補備資料」陸自幹部学校1962年1月
「Zの用法」補備資料 陸自幹部学校1962年1月
Z用法の”Z”とは核兵器のこと。核戦場の想定図が書かれている。


原発と戦争を推し進める愚かな国、日本
小出裕章著
第3章
日本は原発廃炉の時代に突入した
より

「もんじゅ」は核兵器をつくるための
優秀なプルトニウムを生み出す


 日本が原子力に手を染めることになったのは、核兵器を持つための潜在的な力を持ちたいというのが動機でした。…略…
 核兵器をつくるための「中心3技術」と私が呼んでいるのが、「ウラン濃縮」、「原子炉」、「再処理」です。ウラン濃縮は、天然ウランから核分裂性ウランを集めてくる技術。原子炉は、原爆の材料として欠かせないプルトニウムを生み出すための技術。再処理は、原子炉で生み出されたプルトニウムを取り出す技術です。この3技術のすべてを持っているのが国連の常任理事国です。そして彼らは他の国にはこれらの技術を持たせないために、核不拡散条約をつくり、IAEA(国際原子力機関)を組織して国際的監視網をつくり上げました。その監視網を破ってインドやパキスタンなどが核兵器をつくりましたが、インドはウラン濃縮の技術を、パキスタンは原子炉と再処理の技術を持っていません。
 しかし、核兵器を保有していない国で、この3技術を手中に収めている国が世界に1か国だけあります。日本です。なぜなら、米国が承認したからです。そして、どうして米国が承認したかといえば、日本は戦後、サンフランシスコ講和条約で一応、米国から解放された形となりましたが、日米安全保障条約がありますし、日米地位協定もあります。これらの基本的な枠組みは何かとというと、日本が米国の属国になるというものです。つまり米国とすれば、この枠組みの中で日本が付き従っている限りは、一定の自由を与えてやろうということです。しかもただ認めるのではなくて、日米原子力協定を結んで監視しながらコントロールすることにした。世界の国々、特に韓国やイランといった国々は米国に対し、このように日本だけを特別扱いしていることをダブルスタンダードだと言って非難しています







まず、安部総理から前線へ。

猿の惑星のパロディー
映画「猿の惑星」のパロディー

永久戦犯



憲法だけ、米国の「押しつけ」と主張するのはなぜ?
(東京新聞【こちら特報部】)2015年6月12日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015061202000189.html
 安保関連法案は国会で審議中だが、骨子は四月に米国政府と合意した「新たな防衛協力指針(新ガイドライン)」に示されている。国会審議の前に米国と約束とは国民主権の無視もはなはだしいが、こうした自民党の対米追随姿勢は枚挙にいとまがない。環太平洋連携協定(TPP)交渉もその一つだ。ところが、現行憲法だけは「米国の押しつけ」と例外扱いだ。このねじれは何を意味しているのか。
(榊原崇仁、三沢典丈)

憲法だけ米国の「押しつけ」と主張するのはなぜ_1

オスプレイ配備・基地問題・TPP…も米圧力

 安保関連法案の主な中身は、米政府と再改定で合意した新ガイドラインの内容を色濃く反映している。
 新ガイドラインで「日本の平和・安全に重要な影響を与える事態」で日米協力を可能にすると定めたことを踏まえ、周辺事態法改正案では自衛隊の活動範囲の地理的制限を撤廃。武力攻撃事態法の改正案も、集団的自衛権の行使要件として「存立危機事態」を挙げた新ガイドラインの内容がそのまま盛り込まれた
 米国への従順さは、今に始まったことではない。
 一九九一年の湾岸戦争で日本は多国籍軍側に百三十億ドルの財政支援をしたが、米国に「小切手外交」と非難されたため、国連平和維持活動(PKO)協力法を整備。二〇〇一年には、米軍などのアフガニスタン攻
の支援にテロ特措法を成立させ、海自がインド洋で給油を実施。○三年にはイラク復興支援特措法に基づき、自衛隊を「人道派遣」したが、米国の要請で戦地のバグダッド多国籍軍の兵士を輸送していた。
 最近では、「欠陥機」という指摘もある米国製の垂直離着陸機MV22オスプレイの購入を決定。防衛省は佐賀空港を拠点に十七機を順次配備する計画だ。
 基地問題をはじめとして米軍の駐留にも、常に平身低頭だ。日米安保条約に基づく日米地位協定で、米兵らの特権が認められていることは周知のところだ
 七二年の沖縄返還の裏で「米国が自発的に支払う」とされた米軍用地の原状回復費四百万ドルを日本側が肩代わりする密約が交わされた。
沖縄返還復元保障費密約
日本側が負担する在日米軍駐留経費の一部である「思いやり予算」は、二〇一四年度では千八百四十八億円(防衛省)に上る。
 「押しつけ」は軍事、防衛分野にとどまらない。
 米国が旗を振るTPPの締結をめぐっては、自民党は一二年末の衆院選で「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り、交渉参加に反対」と公約に掲げた。
TPP反対自民党ポスター(`・ω・´)
しかし、安倍首相は第二次安倍内閣成立から間もない一三年三月、一転して交渉参加を表明した(`・ω・´)
 そもそも米国は毎年「年次改革要望書」という文書を示して、規制緩和を「指南」してきた過去がある。大型店の出店を規制する大規模小売店舗法の廃止が実現されたほか、郵政民営化についても要望書の内容を踏まえ小泉純一郎元首相が実現している。《゚Д゚》
 例を挙げれぱきりがないが、自民党は日本の主権が疑問視されるほど米国に従順なのに、なぜか憲法だけは例外扱いしている
 同党が四月に発表した改憲推進漫画には「憲法の基を作ったのがアメリカ人」で、改憲抜きには「いつまでも敗戦国」と記されている。その主張の妥当性はともあれ、現実の米国追随外交と「反米」的な改憲論はどう接合しているのか。

自民党憲法改悪推進マンガ

憲法だけ米国の「押しつけ」と主張するのはなぜ_2

失敗した 戦後の自立戦略

「対米従属が日常化」
「不満の代償憲法憎悪」


 識者たちはこうみる。
 思想家の内田樹氏は「戦後の社会制度は憲法だけでなく、教育、医療、土地など国家体制全部が米国の押しつけ」と指摘したうえ、憲法を例外扱いする思考の背景には、日本の外交戦略の失敗があると考える。
 内田氏は「与党の政治家たちは戦後、対米従属を通じて主権や国土の回復を図るという『迂回(うかい)戦術』を受け入れざるを得なかった」とみる。一方、米国側の戦略について、京都精華大の白井聡専任講師(政治学)は天皇制の温存や戦前戦中の支配層の戦争責任を曖昧にする「敗戦の否認」を日本側に与えることで、日本を円滑に従属国として統治してきたという
 その後、米ソ冷戦の激化に伴い、米国は戦略を変更する。だが「米国は朝鮮戦争で日本に再武装を求めたが、時の首相の吉田茂九条を理由に本格的再武装を拒否することができた。ベトナム戦争の時も出兵を回避できた」(白井講師)。
 八〇年代半ばに転機が訪れたと内田氏はみる。戦争体験者が表舞台から退くとともに、日本側が対米従属に身を乗り出した。「主権回復の方便だった対米従属が日常化し、国策を自己決定するという主権国家の意識が消えて、米国が許諾しそうな外交政策しか起草しなくなった」 (内田氏)
 そうした中、自民党のタカ派には固有の感情が残ったと内田氏は指摘する。「タカ派には明治維新から戦前まで、軍事力を背景に列強に対抗できたという成功体験の幻想から「主権国家とは戦争ができる国」との妄想が生き残っていた
 内田氏によれば、冷戦後に弱体化した米国は日本に軍事的負担を分担させようとしてきた。しかし、同時に独自の国防戦略を持つことは許さない。その結果。「タカ派は軍事的に対米従属しつつ、武力行使することで、戦争できる国=主権国家を目指すことにした。戦争で手が血で汚れれば、主権が回復されるかのように、主権の意味を矮小化した。米国の属国にもかかわらず、主権国家であるかのように自己確認したいという倒錯した意図に基づいている」と説明する。
 「憲法は押しつけ」論はこうした背景を隠す演出だという。ただ、米国も否定しない。「なぜなら、日本を軍事戦略に組み込みたい米国の障害は憲法九条。米国は改憲を許諾するに決まっている」(内田氏)
 白井講師は「安倍首相らも米国の意向を忖度(そんたく)することでしか、ものを考えられないほど深く従属している。一方、米国の置き土産
である憲法を憎悪する。彼らにとって戦力不保持は耐えがたいコンプレックスとなり、隷属による不満の代償として憲法を憎むのだろう
」と説く。
 その上で「首相は『戦後レジームからの脱却』と言いながら、その出発点のポツダム宣言さえ読んでいない。読みたくないのだろう。世襲の中で権力が劣化してしまった。『押しつけ憲法』を嫌えば嫌うほど対米従属を深めることになるという基本的な仕組みを理解していない」と言う。
 白井講師は「押しつけは憲法だけじゃない。『対米従属』『戦前からの支配層の維持』という戦後日本の体制も米側の思惑が具体化されたもの。押しつけが嫌なら、戦前戦中からの支配層の系譜に属する首相は身を引くべきだ。でも、そうしない。彼らは単なるご都合主義者だ」と皮肉る。
 対米従属下で軍備を増強し、最終的に米国と肩を並べるような「帝国の復興」を夢描くことも「非現実的。そんなカネがどこにあるのか」と突き放す。
 内田氏は「戦争ができる国になる許可を米国からもらうことを自立と信じる人たちが、安保法制の成立を急いでいる。壊してよいと許されたものを壊し、満足したいだけだ」と話した。

憲法だけ米国の「押しつけ」と主張するのはなぜデ

2014年秋・関東旅行 その2

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2014年秋・関東旅行 その1 より

おはようございます(*^o^*)オ(*^O^*)ハー
良い天気です(・∀・)
今日はは房総半島を縦断いたします(^-^)/

私は旅行好きな者ですから、友人から勧められて「ケータイ国盗り合戦」という位置情報ゲームをやっています。

ケータイ国盗り合戦

千葉県は松戸や市川辺りは国盗りしているのですが房総半島全般は盗っていない国があるんです。この国盗りも楽しみの一つなのです(^^♪

その前にこの銚子市は「澪つくし」の他にドラマ「ラスト・フレンズ」の長澤まさみさん演ずる主役「藍田美知留」の潜伏先になったのでしたね(^0^)
ラストフレンズ

私は中途でこのドラマを見るのを止めちゃいましたが…(;^ω^)
興味のある方は下のプレイリストからご覧下さい。
ラストフレンズ、プレイリスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PL9qVEM3105_CY9QtjR4oAzS5Ubb-_oqIF

さて、銚子といえば犬吠埼!そこに向かうとします。

犬吠埼

犬吠埼灯台_1
犬吠埼灯台


犬吠埼
犬吠埼

ここで質問(´▽`)
初日の出が日本でいちばん早い場所はどこでしょう?
それは南鳥島です。
では、離島を除くとどこでしょう?
それは富士山です。
それではさらに、離島と標高の高い山岳を除く平地で初日の出が日本でいちばん早い場所はどこでしょう?
それが、ここ犬吠埼なんですね~(^0^)
北海道の納沙布岬のほうが犬吠埼より東にありますので、初日の出も早くなるように思えますが、おおよそ南東の方向に行くほど、初日の出の時刻は早くなるので、より南にある犬吠埼の方が北の納沙布岬より日の出時刻は早くなるのだそうですよ~知ってました?私は知りませんでした…(o ̄∇ ̄o)♪

犬吠埼案内看板

犬吠埼灯台_2


東映マーク総集篇「東映行進曲」

https://youtu.be/2okvMnKw5pU

東映映画全般オープニング映像「荒磯に波」は厳寒期の銚子の岩場で撮影されたとされているそうです(∵`)

それでは犬吠埼を離れて、房総半島九十九里浜を疾走します(^-^)/

犬吠埼入口

ここから、銚子ドーバーラインに入り、やがて国道126号線に合流。しばらく進んで、九十九里ビーチラインに入ります。
ここからひたすらに九十九里浜沿いに走ります~/ ̄車 ̄\ε=ε=ε=ε=ε=(o゜―゜)oブーン!!

太平洋海岸を走っていて感じるのは、日本海側と比べて明るい(*´∀`*)ノ。+゜*。
そして、防風林が少ないですよね?だから、砂浜海岸を走っていても海がよく見えるように感じます(^ω^)

九十九里ビーチラインを走ること約35km。ここから九十九里有料道路に入ります。
この道は快適ですね~!

九十九里有料道路

ついついスピードが出ちゃうんだなぁ…(^┰^;)ゞ

銚子から約60km、一宮パーキングエリアで休憩します。

九十九里_1
一宮川河口?

九十九里_2
一宮PA近くの砂浜?

一宮PAを出発し料金所を通過して、九十九里ビーチラインを経て、外房黒潮ラインに入ります。ここから今まで直線的だったのがワインディングするようになってきましたが、景色はいいですよ~(^ω^)

九十九里_3
勝浦過ぎたあたりの海岸??

ここから約15kmほど行くと何だか賑やかなところにきましたよ(・∀・)

鴨川シーワールド
鴨川シーワールド wikimediaより

おお!ここが有名人気なレジャースポット「鴨川シーワールド」ですね~!(^0^)
立ち寄りたいですけれども…2~3時間は費やすことになるですよね~時間がないのでパスします~(´ε`;)

大映映画 「ガメラ対深海怪獣ジグラ

http://dai.ly/x7g0p7

当時の鴨川シーワールドが映っていますよ~(^0^)

おおっと!不覚にも鴨川で国盗り忘れた~~~この地域が空白のままになっちゃった(*´;ェ;`*)せっかく来たのに…(´・ω・`)

鴨川シーワールドから約15kmほど走ると、面白いお店が見えてきました!

つ印くじら家

へー(∵`)鯨食品を扱っているお店ですね。
くじらといえば鯨須の子大和煮の缶詰が美味しいですよね(^p^)
売っているのかな?ちょっと立ち寄ってみます(^^♪

つ印くじら家看板

鯨製品って色々あるんですね~(^q^)
鯨カレーなんて美味しそうですかね~(^p^)
しかし、鯨須の子大和煮の缶詰は売ってなかったようです(´ω`)

つ印くじら商品

つ印 くじら家
http://www.tsu-kujiraya.com/

お店の人から道の駅和田浦に行けば、鯨須の子の缶詰売っているよっと教えてくれたので行ってみることにしました。(´▽`)

道の駅 和田浜
道の駅和田浦

道の駅 和田浜 商品

(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-鯨須の子大和煮の缶詰が売ってました! (゚ー,゚*)
…にしても値段が高~い(´ε`;)…まあいいか~一個買っちゃおっと(^p^)

岬鯨祭 山車

お!外には岬鯨祭に使う山車が置いてありましたよ(・∀・)
もうちょっと先に歩いていくと。ジャーン!鯨の骨格標本が展示してました!
デカーイ!!(゚д゚)!大迫力です!Σ(゚Д゚)

シロナガスクジラの骨格標本_1
シロナガスクジラの骨格標本

シロナガスクジラの骨格標本案内板

シロナガスクジラの骨格標本_2

先ほどのお店の人から、和田浦港があって、そこにくじらの水揚げ場と解体場があるよ~っと教えていただいたので、そこにも行ってみることにしました。

和田浦港
和田浦港

房州の鯨
「房州の鯨」の貼り紙

鯨の解体場
鯨の水揚げ場

地元では鯨が水揚げされた時には、行列をなして買いに来るそうな。これも日本の食文化なんでしょうね。
「おいしい鯨は日本の宝」味しんぼ

さて、お腹も減ってきたので次へと急ぎます。
今日も朝から何も食べていないので腹ペコです(* ̄~ ̄)oO○ギュルルルル(笑)
次は知人の紹介で館山市のお寿司屋さんへまっしぐら・:*。・:*三( o'ω')o

竹寿し

ようやく到着しました。

八海山の湯呑

(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-新潟銘酒「八海山」の湯呑が登場しました!
お話を伺うと、女将さんは新潟の出身なんだそうです!なるほどナルホド!そういうことなんですね~(´・∀・)b
さて、何を食べましょうか~腹ペコペコなので寿しランチと海鮮丼を注文してしまいました~(*´﹃`)

寿しランチ
寿しランチのお寿司

海鮮丼
海鮮丼

(*´ч`*)モグモグ((美^~^味))モグモグ♪
さすがに二品は多かったです( ´艸`)でも残さず完食しましたよ~(´゚∀゚`)
お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りくださいませ(^-^)/

竹寿し(食べログ)
http://tabelog.com/chiba/A1207/A120704/12011778/


ここ館山市といえば戦国時代に北条氏と戦いを繰り広げていた里見氏の本拠地ですよね。
数々の史跡を見に行きたいところなんですが時間がない…(´ω`)

館山城
館山城 wikipediaより 

館山城といえば、里見氏の居城ですよね?里見氏といえば南総里見八犬伝ですよね~(^0^)

新八犬伝

https://youtu.be/nd01lLmzbmU

大福寺
大福寺観音堂
大福寺観音堂 wikipediaより

大福寺の観音堂には磨崖仏があり、その観音堂がどことなく投入堂に似ていますよね?(・・?


次を目指すとします。
館山バイパスに乗りました。おお!ヤシの木が植えてある~新潟では絶対に見られない光景ですね(´▽`)
バイパスは富津館山道路につながっています。
おお!遠くに東京湾をはさんで富士山が見えますよ~(゚∀゚)
しばらく行くと鋸山の下をトンネルで通過します。

鋸山 地獄のぞき
鋸山 地獄のぞき wikipediaより

やがて、君津市を過ぎると木更津市に入ります。
木更津というと證誠寺が有名なのかな?(^^♪

證誠寺
證誠寺

証城寺の狸囃子

https://youtu.be/TFbJ6EeLyLo

さて、木更津ジャンクションからいよいよ、東京湾アクアラインに入ります~\(^o^)/

アクアライン木更津本線料金所
アクアライン木更津本線料金所

アクアライン海ほたる入口
アクアライン海ほたる入口

海ほたるパーキングエリア

やや!これまた複雑な構造になっているのですね?
中央が吹き抜けになっていて、そこにエスカレーターが通じてます。まるでショッピングモールみたい(^0^)
それに、あちらこちらから中国語が飛び交ってます。日本人観光客よりも中国人観光客の方が圧倒的に多いですよ~たぶん(^0^)

海ほたるより東京スカイツリー方面を望む
海ほたるより東京スカイツリー方面を望む

東京スカイツリーが小さく見えていますね~(^0^)

海ほたるより東京タワー方面を望む
海ほたるより東京タワー方面を望む

東京タワーがどこにあるのか判りませんね…(;^ω^)その代わりに羽田空港より飛び立った?飛行機が写っています(・∀・)

海ほたるより風の塔方面を望む
海ほたるより風の塔方面を望む

風の塔がものすごい存在感で建っていますね~(^0^)

海ほたるより木更津方面を望む
海ほたるより木更津方面を望む

おお!見事な建築美ですね?(o ̄∇ ̄o)♪

海ほたる出口

ここより先は海底トンネルですね。
首都高速湾岸線に入り、横浜ベイブリッジを渡り、新山下出口で降りて中華街にキタ━(゚∀゚)━!

横浜中華街

横浜中華街 善隣門
横浜中華街 善隣門

中華街で小腹がすく予定だったのですが(笑)館山でお寿司をたら腹食べたのでお腹がじぇんじぇんすいてません~( ̄▽ ̄;)

中華街大通り
中華街大通り

ここは街ブラすることにします(。・x・)ゝ

聘珍樓
聘珍樓

前に聘珍樓で飲茶コースを食べたことがありましたが美味しかったですよ(^p^)

崎陽軒
崎陽軒

崎陽軒は駅弁「シュウマイ弁当」が有名ですよね?東京駅にも売っていて、出張帰りに新幹線の中で食べるのが私の定番でしたね~(^p^)

横浜中華街 市場通り
横浜中華街 市場通り

市場通りでオススメは「状元郷」のパイコー飯ですね~( ゚v^ )

状元郷(食べログ)
http://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14013836/

ブラタモリ 横浜
ブラタモリ 横浜

横浜中華街は斜めに傾いていますよね?ブラタモリではその謎を解明していますよ。写真をクリックしてご覧下さいまし(。・x・)ゝ

さて、すっかり陽も暮れて知人宅に向かいます。お宅は日高市にありまして、泊めていただくことになっているのです~ヽ(*´∀`)ノ
首都高速神奈川2号三ツ沢線に乗り第三京浜道路を経由して東京都道311号環状八号線に入りました。
これが失敗でしたね…ちょうど帰宅ラッシュ時間だったのですね…(´・_・`)
高井戸の国道20号線との交差点前で超大渋滞。信号が3回変わっても、全く進まないって…どんだけー(##゚Д゚)イライラ
結局、玉川から谷原に抜ける約15kmの区間で2時間もかかっちゃった…(´-ω-`)

東京都道311号環状八号線 高井戸駅より外回り
東京都道311号環状八号線 高井戸駅より外回り



練馬から関越自動車道に入り、首都圏中央連絡自動車道を経由してようやく着きました~ちかれた(o´Д`)=з
最初から圏央道にすれば良かったのですね…急がば回れとはこのことですな(^言^)

到着後、すぐさま家族総出で飲めや歌えやDVD見たりの大騒ぎ(笑)

日高の夜は更けるのであった。


2014年秋・関東旅行 その3 へ続く


2014年秋・関東旅行 その3

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2014年秋・関東旅行 その2 より続く

おはようございます(^_^)/おはよー
今日も良い天気です(・∀・)
しかし、晩秋の関東の内陸地方って朝夜は冷え込むのですね…放射冷却かな?寒いというのでストーブを焚いてくれました。優しいですね~(´ω`*)一宿一飯のご恩ありがとうございました(=^0^=)

さて、今日は埼玉県・群馬県の各スポットに立ち寄りながら、草津温泉で入浴して帰宅したいと思います(^-^)/
知人に近くにお立ち寄りスポットないかと尋ねたところ、「出世神社があるので行ってみたら~( ´∀`)つ」と勧められましたので行ってみることにしました。

高麗神社

高麗神社_1
高麗神社参道入口

何やら家族連れで賑わっていますな~それにおめかしした小さい子供が大勢いますよ~おお!そうか!今日は11月15日で「七五三」なんですね~(’-’*)

七五三の父娘

女の子がピースしてお父さんがとっても嬉しそうな様子~いいですね(’-’*)

出世明神の由来

賽銭を入れる少女

喜ぶ少女

千歳飴をもらうが「あめ…はいっているの?」と訝しがる女の子(≧∇≦)/

ほのぼのとしたいい光景を見せていただきました(・∀・)
ありがとうございます(=^0^=)

さて次はコロポックルを訪ねに行きます(^0_0^)

小トトロ

埼玉県道39号川越坂戸毛呂山線を進み、坂戸西スマートインターチェンジから関越自動車道の下り線に入り、東松山インターチェンジで関越道を降りて、カーナビに指示されるまま東松山市の中心部を突っ切ってしばらく行くと、それがありました~(^ω^)

吉見百穴

吉見百穴_1
吉見百穴

おお!これが「埼玉のカッパドキア」の異名を持つ?(ホントかなo(゚Д゚)?)という吉見百穴ですね~(^0^)とても異様な外観をしていますね~♪悪の結社のアジトみたい~(゚∀゚ )

吉見百穴_案内板

吉見百穴_2

吉見百穴頂上から東松山市を望む
吉見百穴頂上から東松山市を望む

吉見百穴_3

ここには軍需工場跡もあるのですね。軍需工場跡のトンネルは、幅が4~5m、高さ2~3m位ですかね?ななメートル。最初は真っ暗でしたが暗順応のおかげで坑内の薄暗い照明でも見渡せるように。

地下軍需工場跡入口
地下軍需工場跡入口

地下軍需工場跡奥

約40m奥まで進んだところで金網が張られ、立ち入り禁止。金網の向こうは暗闇で、何が出てきそうな雰囲気:;(∩´﹏`∩);:

地下軍需工場跡奥の金網

 こんなイメージがぴったりなのか、実は吉見百穴は仮面ライダーなどの特撮番組で、悪の組織のアジトのシーンに引っ張りだこなんですね~。特撮ファンにはまさに「聖地」ですね~(^0^)

仮面ライダー 25 キノコモルグを倒せ!
仮面ライダー 第25話 キノコモルグを倒せ!

上の写真をクリックするとYouTubeの有料コンテンツですが、「仮面ライダー 第25話 キノコモルグを倒せ!」を見ることができます(^^♪
島田陽子さんと山本リンダさんの若い頃のお姿が…(^0^)

ヒカリゴケ
ヒカリゴケ

ここには天然記念物のヒカリゴケも自生していて、見所がいっぱい?

吉見百穴_4

もしよかったら訪問してみてネ(^∇^)b

さて、次は、昔に伊勢崎に出張していた同僚から教えてもらってから以来、近くに来たらちょくちょく食べに寄っているラーメン店へ昼食を食べに向かいます(^-^)/

再び、東松山インターチェンジから関越道に乗り、藤岡ジャンクションから上信越自動車道に入って最初のインターの藤岡インターチェンジで降りて、1~2分でそこに到着です。

ばりきや外観
博多ラーメン 八番山ばりきや 藤岡店

ばりきや 麺のかたさ

ばりきやの特徴は麺のかたさのバリエーションが多いことですね。
以前に「バリカタ」麺を食べたことがありましたが、めちゃめちゃ硬かったですよ~!「粉おとし」ってどんだけ硬いのでしょうかね~?生麺に近かったりして?( ̄▽ ̄;)
誰か挑戦してみてくださいまし~(^0^)

ばりきや こってりみそ
こってりみそ

ばりきや ちゃーしゅーめし
ちゃーしゅーめし

こってりみそとちゃーしゅーめしを注文しました(^p^)

ごちそうさまでした~( ̄ーΑ ̄)フキフキッ

八幡山ばりきや 藤岡店(食べログ)
http://tabelog.com/gunma/A1005/A100502/10012167/

次は高崎市にある老舗の漬物屋さんにお漬物を購入のために向かいたいと思います。

ここから北上して、国道17号線を経由して、高崎市街に入ります。そのあとは説明しにくい~というより出来ない(;^ω^)地図を見てくださいませ(>人<;)

糀屋 元紺屋町店・工場



難儀してお店に到着。ん(メ・ん・)?何だか静かですよ…( ´゚д゚`)アチャー定休日だって…(T▽T)
しょうがないな~~スズラン店に行くとします(;´д`)トホホ…

スズランとは花のことではなくて、群馬県を地盤とする百貨店のことですよ~(´∀`*)糀屋の支店が、その高崎店内にテナントとして入っているのですね~(^0^)

ありましたありました(^-^)/

スズラン店
糀屋 スズラン店

糀屋 品揃え

高崎市に元住んでいた親友から、ここのお漬物をいただいて以来、ファンになりまして、群馬県に来たら必ず立ち寄り購入。それでも飽き足らず、通信販売で取り寄せるほど大好きなんですよ~~~(ノ=´∀`=)ノエヘ(^p^)

朝日新聞 20141113 糀屋

「糀屋」はこの旅で一オシです!(^ω^)
オススメは「シメジ」と「きゅうり」と「金山寺みそ」それから奈良漬(#^.^#)
特に「金山寺みそ」はそれだけで軽くご飯三杯はいけますね~私は~(-^〇^-)
ネット販売も始めていますので、下のバナーから訪問してみてくださいませ~(^-^)/



では、買いたいものを買ったところで、草津温泉に向かいたいと思いますよ~(((o(*゚▽゚*)o)))
高崎中心市街を出て、国道18号線に入り、すぐに国道406号線へ分岐する…のですが、アチャー国道18号線をそのまま直進しちゃった…( ̄▽ ̄;)仕方ないので高崎環状線を右折して国道406号線に入ります。

ちなみに国道18号線を直進していくと安中市に出ます。安中市には「男はつらいよ」のロケ地になった磯部温泉があるのですね~(・∀・)

男はつらいよ 寅次郎子守唄 タイトル
男はつらいよ 寅次郎子守唄

そしてこの磯部温泉は「♨」マーク(逆さクラゲ)の発祥の地なんだそう。(∵`)

磯部温泉 温泉マークの碑
磯部温泉 温泉マークの碑

話を戻しまして、陽もどっぷり暮れちゃいましたので急いで草津温泉に向かいます!・:*。・:*≡( _•ω•)
約30km進むと、「大戸交差点」という場所に出るのですが、普段でしたら、右折して中之条の方に出るのですけれど、

大戸交差点

カーナビが頑なに?直進を主張するので、そのまま直進したのが大間違い(・ω・`)そこは須賀尾峠という、大型車通行止めの曲がりくねった狭路だったのですね~( ̄▽ ̄;)
ようやく国道145号線にたどり着き、長野原方面へ
長野原から国道292号線で草津温泉へ登って行きます。
草津温泉に近づいて来るとそこはメロディーロードなんですね~♪


https://youtu.be/PbeBstrlVDU

音程は微妙ですけれどちゃんと「草津節」になっていますね~(^^♪

ここを過ぎるともうすぐ温泉だ~(*☻♨ ☻*)

やがて…草津温泉に着いたど~~~v(=^0^=)v

草津温泉湯畑
草津温泉 湯畑

ここ草津温泉には、それこそ何十回と来ていますが、やっぱりいいですなぁ~(゚∀゚)
草津温泉には共同浴場が19ヶ所もあるそう。その全てに入浴したことはありませんけれども、「白旗の湯」や「千代の湯」や「凪の湯」などに入浴した中ではこれから向かう浴場が一番、私が好きな湯なんですよ~(・∀・)

草津温泉 こぶしの湯入口
草津温泉 こぶしの湯

こぶしの湯 内部

三人の美女がお出迎え~(^0^)

こぶしの湯 脱衣所の掲示されている理り書き

「ポケット等から落ちましたコイン等、いただけました時は来季の花に咲きます。又 出かけて下さい」いや~粋ですなぁ~(^ω^)
私は率先してコインを入れますよ~( ^ω^)_凵 どうぞ

こぶしの湯 湯舟

十分、旅の疲れも取れて、リラックス(@,,=∀=)ゞ
だだ、外気温が1℃(゚д゚)!ここで湯冷めをしたのが帰宅後に風邪をひいた原因ですかね~( ̄◇ ̄;)

それでは、帰途に着くとします。
長野原まで下ってきて、国道145号線を沼田方面に進みます。
この国道は、八ッ場ダム造成のために付け替えられて、とても快適な道路になりました。
途中に吾妻渓谷があるのですが、そこもダム完成後水没してしまうのですね…(。-_-。)
昔の国道はその吾妻渓谷の部分が交通の難所でしたね…(  ̄ - ̄)

吾妻渓谷
吾妻渓谷 wikipediaより

ダムサイト予定地を過ぎると岩櫃城跡の脇を通るのですよね~岩櫃城といえば、真田氏の居城ですよね~(^ω^)真田氏といえば今年の大河ドラマ真田丸」の主人公、真田幸村ですね!(。・x・)ゝ

岩櫃城の堀切
岩櫃城の堀切 wikipediaより

さらに中之条を過ぎてしばらく行くと山の中に面白い施設があります。

大理石村ロックハート城
大理石村ロックハート城 wikipediaより

色々な映画・番組のロケ地になったり、結婚式を挙げる方々が多いそうな~(^0^)
未婚のあなたもここで挙式してみては?(笑)

ここを過ぎて、沼田に出て国道17号を北上します。
すると、またまた真田氏の支城である名胡桃城跡のすぐ脇を通ります(^ω^)

名胡桃城の石碑
名胡桃城の石碑 wikipediaより

そこからすぐに月夜野インターチェンジから関越自動車道に入ります。
しばらく行くと関越トンネルです!もうすぐ新潟県ですね~。

関越トンネル 群馬県と新潟県の県境
関越トンネル 群馬県と新潟県の県境

おお!新潟に入った!ホッとするやら、寂しいやらで複雑な心境でございます(o ̄∇ ̄o)♪
約二時間後、新潟の人になるのであった…
めでたしメデタシ~(n‘∀‘)η


追伸

昨年に行った北海道旅行記も鋭意製作中です。
乞うご期待!!゚+.(・∀・).+゚.。oOヨ☆ロ☆シ☆ク!

小林節慶応大学名誉教授&浜矩子同志社大学教授:安倍政権を倒し平和と民主主義取り戻そう

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アベ政治を許さない

たたかう姿地域に示し
連帯広げ悪政止めよう

2016年 政治展望
上智大学教授 中野晃一さん
(全国商工新聞)2016年1月11日

 違憲立法の安保関連法(戦争法)を昨年9月に強行成立させた安倍政権。戦争法を廃止させ安倍政権を打ち倒す展望と鍵はどこにあるのか。立憲デモクラシーの会の呼び掛け人の一人で、上智大学の中野晃一教授(政治学)に聞きました。

たたかう姿地域に示し 連帯広げ悪政止めよう01

 戦後70年の2015年は、安倍暴走政権に対して市民社会が目覚め、新しいうねりを起こした1年でした。
 議会制民主主義、代表制民主主義の下で、われわれの代理人にすぎない自民、公明など与党議員は守るべき憲法や公約を踏みにじる暴挙を繰り返しました。私たち主権者はこうした時、民意を無視する政治家は国会から追い出すしかありません。これが民主主義です
 特に昨年夏は国会正門前をはじめ、全国各地で多くの大びとが「立憲主義と憲法を守れ」「9条壊すな」と連日、声を上げました。SEALDs(自由と民主主義を守る学生緊急行動)が問い掛け、鼓舞した「民主主義って何だ」「これだ」に象徴されていると思います。
 特に9月19日未明、戦争法の採決直後から「賛成議員を落選させよう」「野党は共闘」と国会正門を中心にコールが鳴り響きました。すると翌日には、日本共産党の志位和夫委員長が国民連合政府を提案し、これに応えました。来るべき国政選挙で、私たちの言うことを聞く国会議員を送り出すことが主権者として大事なのです

 安倍政権退陣を

 7月の参院選で、すべての候補者に立憲主義を回復し、民主主義、平和主義を守る立場に立つのかどうか、はっきりさせることです。私たちの生活、尊い命、人間の尊厳を守る、負けられないたたかいです。安倍政権を退陣させ、個人の尊厳を守る政治の実現へ頑張りましょう
 安倍政権は通常国会を4日から開始しました。経済政策を前面に、「新三本の矢」など目くらまし作戦で参院選挙に撓み、その先には安倍首相念願の憲法明文改正をにらんだ動きが出てきます
 得票率と獲得議席数に著しいかい雕を生み、民意をゆがめる小選挙区制度の下で、安倍政権が偽りの多数を占めることになれば、独裁的な権力行使で歴史修正主義の流れも先鋭化した形で出てくることが予想されます。
 戦争法は3月までに施行されますパリ同時多発テロ事件を機に「対テロ戦争」への協力で今後、早い夕イミングで発動する可能性が出てきています。市民社会がテロ対策で浮き足立っている時ショックドクトリン(惨事便乗型政策)のようなやり方は許されません

 人間の尊厳守る

 安倍政権は違憲の戦争法の論議を先行する一方で、環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意や労働法制の改悪、原発再稼働や辺野古新基地建設強行など火事場泥棒的に次々と悪政を進めました。昨年のように畳み掛けて、市民社会が対応できないように、批判する感覚が鈍る形で攻勢を強めてくると思います
 政官財の特権階級が太平洋を越えて米国の政官財のエリートたちと結託して市民社会を押さえ込み、安全保障政策や経済政策での対米追随がさらに強化されています。
 その核心は持続可能な経済ではなく、新自由主義改革によって格差を広げ収奪的なやり方で「今さえ利益が上がればいい」ということです
 こうした政治的反自由主義と新自由主義が結合してグローバルな少数派支配が世界中に拡散する中、対抗するわれわれの旗印は何か。やはり「個人の尊厳」「人間の尊厳」を守るたたかいだと思います。今、各地で講演すると、従来の保守層、地域産業の名士と言われる方々が安倍政権に対して「自分が思ってきた保守ではない」と指摘することが増えています
 アベノミクスに対する期待、トリクルダウンは幻想だと気付き、地方経済が疲弊する中で「今の永田町は自分たちの方を全然見ていない」と語っているのです
 そうした従来、保守と呼ばれる方たちとも結びつき、地域につながる「抵抗の拠点」と「場づくり」を進めるために、中小企業や小規模零細事業者の果たす役割はとても大きいのです。地域や業界、町内会や商店街など、さまざまなつながりを持っています。自分の頭で考えて創意工夫の中で自分のできる抵抗を続けていく。その姿を見て「自分だけではない」と勇気をもらう人がまた出てくる。今後の運動を支えていく鍵だと思います。英語ではスピリットといいますが、「人間としての気概」を地域の皆さんに見せることがとても勇気づけることになります

 戦争法廃止必ず

 「戦争させない9条壊すな!総がかり行動」が提起した2000万人署名を進めることも、戦争法を廃止したいと願う市民の気持ちをくみ取り、他者性を認め合い担い手を増やして可視化する大きな力になります。署名運動の広がりは野党の中で頑張っている政党を勇気づけ、暴走する安倍政権をけん制する働きも持つのです
 私は昨年の国会前行動で、地方で、いろいろな運動や人びとの心意気を目の当たりにして幾度も感動してきました。学生や「安保法案関連法案に反対するママの会」「安全保障関連法案に反対する学者の会」、日本弁護士連合会や憲法学者など、市民社会の各界・各層から「立憲主義と民主主義、平和主義を守れ」と声が上がり、路上に出て暴走を食い止める大きな運動が湧き起こり今も続いています
 もう一つは、世界の人びととの連帯、連携です。グローバル企業とその利益を擁護する勢力が軍事や原発、TPPなど、世界の人びとの個人の尊厳と暮らしを踏みにじり、うそとまやかしで屈服を強いています。しかしアメリカでもフランスでもイギリスでも多くの市民がたたかいに立ち上がっています。私たちも連帯して流れを食い止めなければいけません。個々人の尊厳と平和主義を、国際的な連帯の中で模索していく時です


2000万人署名バナー高画質
戦争法の廃止を求める統一署名総がかり行動2000万人署名ポスター

世の中は変えられる 伊藤千尋

 弾圧はね返す力

 だが、さらに1週間後に7万人に膨らむと、警官は手出しを控えた。その1週間後は12万人に達し、警官は交通整理に追われるだけだった。ライプチヒの当時の人口は60万人だ。有権者の15%が街頭に出ると当局は弾圧をあきらめた。住民すべてが反乱を起こしたように見えたのだ。
 ここから状況は急速に変化し、動かなかった市民もデモに参加するようになった。翌11月に入ると、デモは50万人に膨らんだ。その3日後にベルリンの壁は崩壊した
 私か15%の法則に気付いたのが南米のチリだ。1988年の国民投票で軍事政権から民主化した後は、政権が左派になったり右派になったり極端にぷれた。なぜかと思って過去のチリの選挙を分析して気付いたことがある。この国の有権者の3割は右派、3割は左派、残る4割が中間派なのだ。中間派を引き寄せた方が選挙で7割を占めて勝利する。思えば当然だ。
 中間派に影響力を及ぼすのは、結束してエネルギーを持ったときだ。3割が結束するのは半分の15%が目立つ行動に出たときだ




 今、日本でも戦争法案の際に10万人を超す人々が国会を包囲した。デモは日本のどこかで毎日、起きている。若者が自ら組織して人々に参加を呼び掛けるようになった。
 どうしようと考えるまでもない。もはや動きは始まっている。まずは15%の1人になろう。



Abe Dégage!
Abe Dégage!



安倍政権を倒し 平和と民主主義取り戻そう
たたかい続けることが大切
(全国商工新聞)2016年1月11日
 戦争法の強行可決、原発再稼働、大企業優遇のアベノミクス、辺野古新基地建設…2015年は安倍政権の暴走が極立つ一方、憲法や民主主義を踏みにじる暴挙に対し学生、若者、ママたちなど新しい層が立ち上がったのが大きな特徴でした。「アベ政治」をどう捉え、国民・中小業者はそれにどう立ち向かうのか。初対面の小林節・慶応大学名誉教授、浜矩子・同志社大学大学院教授、藤川隆広・全国商工団体連合会(全商連)副会長の3人が、縦横に語り合いました。司会は中山眞全国商工新聞編集長。

安倍政権を倒し平和と民主主義取り戻そう_1

 暴走政治の正体
 国民が見抜いて


 中山:安倍内閣の暴走とそれに対峙する新しい運動、潮流の広がりをどう捉えていますか。

 小林:僕は一昨年、大学を定年退職しました。弁護士や憲法学者はこの数年、安倍内閣の憲法破壊活動とずっとたたかってきましたが、ほとんど無視されてきました。われわれが政治に熱くなっても、学生や若い人たちには何も伝わらない。「そろそろ潮時」なんて思っていたら、いつのまにか「SEALDs」や「ママの会」「レッドアクション」などの団体・集団が自然発生的に生まれた。
 これまで政治に対して批判的で、距離を置いていた人たちですよ。「若者に期待できる」と、僕自身の考えも変わりました。

 藤川:小林先生は、国会の憲法審査会(15年6月4日)で、自民党推薦の長谷部恭男・早稲田大学法学学術院教授などとともに、全員が「戦争法案は違憲だ」と断言されました。あれで国民の世論というか、潮目が変わりましたね。

 小林:今では飛行機に乗ったら、隣に座った老夫婦が「ご苦労さまです」と言ってくれる。エレベーターに乗ったら、乗り合わせたおばあちゃんが「小林先生を生で見るのは初めて。ぜひぜひ、あの安倍をやっつけてください」と激励してくれる。見ず知らずの人に声をかけられるのは”異常”なことですが、それが普通になってきた。巨視的に振り返ると、これが1年間の大きな変化だと思います。

 浜力:強い民主主義が今、本格的に目覚めていると、私も実感しています。完全に安倍政権は、寝た子を起こしてしまった。「ざまあみろ」と思っていますが、それがきちんと分からない。そこに安倍首相の”ボクちゃん”の幼児性がにじみ出ていると思いますね

 藤川:暴走する安倍内閣を国民が追い詰めてきたわけですね。

 浜:そうです。追い詰められて、焦れば焦るほど暴挙に及ぶ。そうすると、はっきりと正体が見えてきます。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と言いますが、安倍内閣の正体は、外交も安全保障政策も、経済政策も、これほどまでにと思うほど大日本帝国に立ち戻りたいと考えている。それが非常によく分かってきました
 それに立ち向かう市民たちの民主主義パワーは本当に心強い。なおかつ、非常に多様な人たちが関わっている。ですから本物の民主主義的怒りを引き起こしたということで、未来から振り返って見てみると、歴史的に画期的な年ということになると思います。同時に寝た子を起こす体質を持っている集団のおぞましさも、また稀に見るすさまじさがあります。それをとことん「やっつけ倒す」まで、この勢いを続けていくことが大事ですね

 藤川:私たち業者は理屈よりも「なんかおかしいな」と肌で感じることが多いですね。前回総選挙の時は経済の話ばっかりして、戦争法の話は一切なかった。戦争法が通れば今度は「第2のアベノミクス」と言う。ずるいやり方です
 戦争法反対集会では若い人のパワーを見せつけられてびっくりでした。最後は創価学会の大たちも出てきてアピールする。大事なのは浜先生も話されましたが、「最後までやっつけ倒す」ことですね。

 小林:昨年の夏、大学の先輩に当たる有名人から「自然発生的に生まれたエネルギーをつなぐ力があったらいい」とネットワークづくりの仕事を”押し付けられ”ました。「あなたはいろいろな大と関わりがあるから」と言われて…。

 藤川:うまくいったわけですか。

 小林:忙しくなって放り出したままですが形はできました。ただつなぐという点で、私か注目しているのは共産党が提案した「国民連合政府」構想です。
 政党や政治家はそれぞれの立場で議論がありますが、最終的にまとまっていかないと、この国が危ない。だから、そこに追い込むような老若男女、無党派などのネットワークづくりが大切です
 今日は浜先生に初めてお会いしたわけですが、おかけで僕も元気をもらいました。そうした連帯がいろいろな所に生まれています。

 浜:おぞましい側の方もしっかり見据えなければいけません。安倍政権は、民主主義と無縁の感受性で動いている集団です。国会に対しても不遜な感受性しかもっていない。TPPという大きなテーマで「大筋合意」ということが出てきたにもかかわらず、説明の機会を設けよと言われて、それをはねつけた。内閣改造を行っても、臨時国会を開かない。所信表明も行わないということです。
 かたや、選挙に勝って多数を占めたから何でもできるという姿勢で、どんどん進めていく。民主主義の本質が何なのか。民が主役なのだ、ということが感性として分かることができない集団を相手にしていることをわれわれは忘れてはいけないし、そこを断じて許してはいけない。その点をあらためて確認する必要がありますね。

 藤川:自民党は本当におかしくなっていますね。小林先生は、自民党との関係が長かったと聞いていますが…。

 小林:もう30年くらいになります。彼らを教育するつもりで付き合ってきたわけですが、数年前に「来なくていい」と、向こうから言われました。
 彼らは意見が合うと、私は教授ですから「先生」ですが、合わないと「あんたね、政治は現実なんだよ、あんた分かってないんだよ」です。若造の代議士が途端に「先生」から「あんた」とヤクザ言葉になる。なぜかと考えると、世襲貴族だからです
 そういう人たちがいつの間にか自民党の過半数になった。彼らの感性は、自分たちは貴族で、あとは下郎と思っているわけです。
 臨時国会の件にしても、彼らは平然と法制局の役人を使って、”憲法上は臨時国会を召集しなければいけないと書いてあるけれど、期日は書いていないじやないか”と言い放つ。レベルの低い詭弁(きべん)です。召集しろと書いている以上は、当然期日は合理的に考えろ、ということです。それを、期日が書いていないから召集しなくていいと考える。傲慢を超えた感覚です

安倍政権を倒し平和と民主主義取り戻そう_2

 藤川:政治のレベルが劣化しているわけですね。

 小林:議会制民主主義が分かっていない。選挙というのは、議論する人々を選んだだけであって、選ばれたら何をしてもいいというわけではない。選挙の後、議員たちが集まって、政策課題について与野党で議論して妥協調整して何かを決めていくのが議会です。選挙で多数派を占めた方が何をしてもよいということになったら議会は要らない。
 選挙の洗礼を受けたというのではなく、独裁者として選任されたと思い込んでいるところが頭の悪さです。独裁政治が続いている”北朝鮮状態”ですよ


 浜:ファシストたちは何か好きかというと、「力と強さと大きさ」です。ファシスト体制に共通する一つの志向性があって、それは巨大建造物が好き、ということですね。北朝鮮ももちろんそうですし、日本のオリンピックスタジアムもそうです。
 今まで世界の誰も造ったことのないようなオリンピック競技場を、ボクちゃんはやりたいと言ったじゃないですか。あれは並型的なファシスト的願望の表れではないか。GDPを600兆円にするという「第2のアベノミクス」もそうです。

 独裁者の体質は
 新基地建設にも


 中山:ファシスト的体質は沖縄の辺野古米軍基地建設問題にも表れています。国防や外交は国の問題。県は囗を挟む資格はない、と主張しています。

 小林:確かに県知事は国防や外交に関する権限はありません。日米安保条約が日本にとって必要かどうかは、今のところ国民の多数派は必要です、と認めています。しかし、憲法95条「地方特別法」には、国が法律をもって特別の地方自治体に負担を強いる場合には、住民の投票、すなわち拒否権があると書かれています。「過剰な負担を強いる場合には拒否権がある」というのは、憲法の趣旨ですから、これは地方自治の本質の一つです。
 日米安保が大事だとしても、米軍専用施設の約74%を沖縄という小さな地方自治体に押し付けていること、それ自体が地方自治にもとることです。それを木で鼻をくくったみたいに、外交・防衛は地方自治体の権限ではないというのは失礼な話です


 浜:外交・安全保障は国のマター(問題)で、自治体のマターではないから国が勝手にやっていいんだ、という発想に根源的な問題があります。外交・安全保障政策が国のマターであると判断するのは、実は地域の住民だというのが民主主義の基本です
 「権限委譲」という概念がありますが、それはすべての民主主義的判断は市民に最も近いところで下される。これが民主主義の基本で、ものの考え方、自治のあり方は、そこから出発しているといわれています。
 中央から地方に権限を移し渡すのが権限委譲だと考えられるようになっていますか、本来は、地方から中央へ、地域から中央へ、権限を委託する、委任するというものです。あくまでも主役は市民です。あたかも外交・安全保障政策は国の専売特許で、「お前らがとやかく言う筋合いのものではない」というような態度は、実は権限委譲という概念について、完全に発想が逆立ちしているといえます

 小林:お話を聞いて、憲法学者としてドキツとしました。僕はアメリカで学びましたから、個人が先で、その次に自治体、それで連邦をつくった。最初は13州だったけれど、その州がばらばらに外交をすると危なくてできない。そのために連邦政府をつくったわけです。
 ですから、アメリカの憲法講座だと、主権者は国民、その次は自治体、州です。そこから憲法で明文で委任したものだけが連邦の権限です、ということなんです。フランスもそうだと習いました。
 ところが、日本は大日本帝国憲法の伝統が残っていて、ひとつのユニット(組織)として国があって、国民は選挙で議員を選んで委託して、国から地方自治体に権限が再配分される - という考えです。これは思えば異常なことです
 やはり話し合ってみることはいいことですね。66歳の自称”出来上がった憲法学者”ですが、浜先生の話はすごく新鮮です。

安倍政権を倒し平和と民主主義取り戻そう_3

 藤川:戦争法案のときも、集団的自衛権の解釈を「合理化」するために、砂川事件の最高裁判決を持ち出してきました。読んでみると、米軍の存在を認めただけであって、政府が言っているような「集団的自衛権は合憲」というようなことはどこにも書いていない。ところが、自民党副総裁で弁護士の高村正彦さんは、最高裁判決では集団的自衛権を認めていると言いきっています。これも「上から目線」ですが、自民党内部から批判は起きないのでしょうか

 小林:あれは政治家、政治屋が言っているわけです。目的が先にあって、「俺がそう言っているんだ。文句あるか」という世界です。
 自民党の内部から声が上がらないのは、先ほども指摘しましたが世襲貴族が自民党国会議員の過半数になっていることが一つ。それと、ある自民党の現役の代議士が電話で「安倍政治なんか何も国の役に立つていない」と言いながら、党内で声を上げられない。次の選挙で推薦されなくなるからです。
 自民党内で内乱は起きません。やっぱり外からわれわれが倒してやらないと。彼らは議員になることが目的です。筋を通すことが目的だったら、議席を失ってもたたかうでしょう

 アベノミクスは
 「富国強兵」政策


 中山:安倍政権の安保政策と一体となった経済政策について話を移しますが、浜先生はどうお考えですか。

 浜:これはもう当初から国強兵路線です。私はアベミクスを”アホノミクス”と名付けましたが、そのアホノミクスで「富国」、憲法改正で「強兵」だったのが、今回は安保法制で強兵、ということが明らかになってきました。
 いみじくも「新三本の矢」で出してきたGDP600兆円、これぞまさに安保と経済が一体ということを示しています。先ほど藤川さんが、安保を隠して経済を語り、安保を前面に出し、そしてまた安保を引っ込めて経済を語る、という流れの「けしからなさ」を指摘されました。流れはその通りですが、実を言えば、安保で一貫しています。

 藤川:くるくる変わっているのではなく、安保で一貫しているわけですか。

 浜:それがはっきり分かったのが、昨年4月の安倍首相の訪米です。安倍首相は、米議会の上下両院で演説を行った後、笹川平和財団のアメリカ支部でスピーチをしました。そこで彼は何と言ったか。「アベノミクスと私の外交・安全保障政策は表裏一体でございます」と明言しました
 さらに質疑応答では「日本経済をデフレから脱却させ、経済を成長させることができるようになり、GDPを増やすことができれば、当然ながらしっかりと国防費も増やすことができることになります。このような意味合いにおいて、この経済を立て直すことは、しっかりした外交・安全保障政策を立て直すために必要不可欠な要因なのであります」と語っています。
 その同じ人の口から、「GDPを600兆円に増やす」という話が出てきている。GDPを現状から2割も増やすことができれば、相当に思い切って軍備も増強できます。GDP600兆円がなぜここで降って湧いたように出てきたか。アホノミクスと外交・安全保障政策とは表裏一体だということです

 小林:「これからは経済優先」などと安倍首相は言っていますが、それにだまされてはいけない。

 浜:そうです。表裏一体論を踏まえて考えると、「これからは経済最優先で参ります」ということは、「安保最優先でいくこと」ということです。
 ですから多少であっても、アホノミクスの「これだけはいいんじやないの」ということを断じて言ってはいけない。下心が軍備増強なわけですから、それこそつまみ食い的に評価するのは意味がない。強い日本をつくるために大きいGDPを実現しよう、という発想です。

 中山 「一億総活躍社会」もそういう発想に立っているわけですか。

 浜:国民一人ひとり挙げて奮励努力せよ。そのために「産めよ、殖やせよ」ということも
第2のアホノミクスにちゃんと書いてあります。耳当たりのいい言葉のように聞こえるけれど、その背後にある魂胆は、実におぞましいものです。
 「生産性大革命」という言葉もあります。ガンガン生産性を上げて、効率を上げて高齢者も含めてみんなでそれに向かって働くというような大号令、つまり大本営発表がアホノミクス第ニステージであると考えないといけません。どうせできっこないとか、内容空疎とか、具体性なし、ということで}蹴してしまってはいけない危険な中身を持っています


 小林:相手は本気ですね。リップサービスかと思ったけれど、怖くなってきますね。

 浜:大日本帝国をめざす安全保障政策の、いわば奴隷として経済政策をこき使うということです。
 2014年版の日本再興戦略、これは毎年アップデートバージョンが出てきますが、14年版では「日本の稼ぐ力を取り戻す」というテーマが、中軸的なテーマとして打ち出されています。商売は稼がなければいけないわけですが、「日本の稼ぐ力を取り戻す」という言い方がなんとも身もふたもなく、がっついている感じにおぞましさを覚えます。
 「稼ぐ力を強化できるような方向で、ガバナンス(企業統治)を改革しよう」と、企業統治を語りながら企業の社会的責任は一言も語っていない。
 そこを完全に断ち切って、効率的に稼ぐための企業統治のあり方-例えば社外取締役のあり方をどうするかとかを「とば口」にして、軍産複合体の方向に向かって産業界を引っ張り込んでいくということを考えているのだろうと思います

 藤川:安倍首相はトリクルダウンといって、大企業がもうかれば、そのうち中小にも水が滴るように恩恵にあずかれると言っていますが、実はそれさえ考えていないと。

 浜:全然考えていないと思います。トリクルダウンなんかしなくていい、上でどんどん回ればいい、そして下ではなく、横にガンガン回っていけばいい、ということだと思います。
 そもそもトリクルダウンを求める発想には「下々」という目線があるわけで、これがそもそもけしからんことです

 藤川:浜先生は経済活動、企業の活動をどのように考えていらっしやいますか。

安倍政権を倒し平和と民主主義取り戻そう_4

 浜:人々の購買力は経済を活性化させるために強化させる必要があるのではありません。人々がまっとうな、生存権がちゃんと保障される生き方ができるようにするために、購買力がないといけない。企業経済活動は人間による人間のための活動、したがって、人間を幸せにしなければ経済活動はその名に値しません。
 そのような経済活動の軸にいる、財界または大企業の経営者たちが「強兵のための富国ではない、人々のための富国でしょう」ということを、こういう体質をもっている政府に対して言わないということが非常に怖い、と思いますね。

 藤川:私は経営者であると同時に、ある意味、労働者でもあって、いまも現場に出ています。なおかつ、お金の心配を毎月しなから、従業員の生活をみていくとか、そういったところを原点にして、ずっとやっています。民商の中で学んだことは業者もお客も世間も喜ぶ「三方良し」です。自分だけがもうけたって、何にもならないんだというふうに教えてもらいました。
 もちろん設備投資をするための内部留保は必要ですが、日本の大企業は300兆円もため込んでいる。国民から消費税として吸い上げた額とほぼ同じ額を法人税減税によって、大企業を支援し、それが内部留保につながっていく。これはおかしいと思いますね

 浜:本当にそのとおりです。ところが、今の安倍政権下で行われているのは、「三方良し」の「世間良し」の部分はどうでもいいという発想で、産業界にアプローチしている。だからトリクルダウンなんかしなくていい、世間はどうでもいいんだ、というのは同じことだと言っていいと思います。
 どっちか売り手で、どっちか買い手になるかは、その時々によって、政府と産業界の立場が変わりますが、いずれにせよこの両者が、俗に言う「WIN-WIN(ウィンーウィン)の関係」になりさえすれば、世間はどうなってもいい、という感じで産業界を取り込んでいるのが、アホノミクスの側面でもあります。
 そして、でもウィンーウィンだけでなく、ちょっと世間も……と感じる経営者には、いやこれはトリクルダウンですよ
、という調子で丸め込むのでしょう。

 安倍打倒の鍵は
 「怒り」と「陰謀」


 中山:アホノミクスと外交・安全保障政策との表裏一体論が進む中で、アベ政治を終わらせ、「立憲主義・民主主義・平和主義」を取り戻すために、私たちに求められる課題は何でしょうか。

 小林:簡単に言うと、もう政権交代しかない。先の総選挙の時だって、与党側の票は4割を超えただけでした。それに対して、野党側の票は足せば5割に近かった。今の野党が連立すれば、先の総選挙の時にはなかった「安倍ちゃん気持ち悪い」という新しい空気が確実に出てくるでしょう。野党5党が完全に選挙協力をすれば、5割の票で8割の議席を取ることは可能です
 国民連合政府構想に対して、「野合」だと自公両党が批判していますが、憲法観が違っても権力のために連立しているのが自公です。これこそ立派な野合です。われわれは憲法観が違わないで、安倍さんによって壊された憲法を取り戻す、少なくとも議会制民主主義を取り戻す、少なくとも主権者は国民だということを忘れたヤツらを追い出して国民が権力を取り戻す、このために連立する。これは正当性の高い大義だと思います。

 藤川:私たちの業者運動も、憲法を武器にしなければ、たたかいになりません。昨年末の大阪のダブル選挙は残念ながら及びませんでしたが、橋下維新政治を許さないという一点で、自民党候補を自主的に支援したことは大きな意義があったと思います。
 全商連は今年、大阪で総会を開催します。そのためにも、地域の業者が声を上げ、経済をなんとかしろ、消費税を上げるな。富国強兵の道を歩んではいけない、とその力を高めていきたいと思います。

 浜:「立憲主義を取り戻し、安倍政治を終わらせるため」に、私はキーワードが二つあるのではないかと考えています。一つが「怒り」、もうひとつが「陰謀」です。怒りをもって陰謀を練り続ける、ということが何にも負けることのないエネルギーと知恵をもたらすと思います。この安倍政権の行状に対する強く激しい大人の怒りをずっと抱きつつ、希望のための陰謀、平和のための陰謀を練り続ける、これだと思います。
 陰謀を企むことほど人間楽しいことはない。同志的な気持ちも高まります。飲んだくれながら陰謀をたくらむときほど、アドレナリンもガンガン出て、知恵も出てきます。

 小林:私は飲んべえですが、浜さんは?

 浜:「多品種大量飲酒」を趣味としています。

 中山:機会を設けて大いに飲みながら、「大人の怒りと明るい陰謀の会」を、ぜひ開きたいと思います。今日はありがとうございました。

小出裕章先生:儲かれば何でもいいというのが彼の本質。(彼=安倍首相《゚Д゚》)

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問題だらけのマイナンバー
~制度導入の本当の狙いとは?

(ラジオフォーラム#157)

https://youtu.be/oPTUF2vhi5s?t=14m13s
14分13秒~第157回小出裕章ジャーナル
日印原子力協定について「技術供与しないということの方がよっぽど論理的には筋が通ると思いますけれども、日本も米国も、もう体面もなにもかなぐり捨てて金儲けに走るということになっているわけです」

http://www.rafjp.org/koidejournal/no157/
クダンクラム原子力発電所
クダンクラム原子力発電所

西谷文和:
今日はですね「日本とインドの原子力協定原則合意」と題してお送りしたいと思うんですが、安倍首相が昨年の12月12日にインドのモディ首相とニューデリーで会って、日本の原発輸出を可能にする原子力協定の締結に原則合意したというニュースが流れ込んできました。先生、インドというのはパキスタンと今、戦争状態にありますよね?
日印、原子力協定で合意

小出さん:
そうですね。

第三次印パ戦争
第三次印パ戦争

西谷:
実際に戦争状態にある国に原発を輸出するということを聞かれて、先生どう思われますか?

小出さん:
難しいご質問ですけれども、例えば日本は今、特定の国と戦争状態にないわけですけれども、そんな国ですら私は原子力をやってはいけないと言い続けてきましたので、インドという国に原子力をやってほしくはありません。特にインドという国は1974年に原爆をつくっている国なんですね

Smiling Buddha Test Crater
インドの核実験 (1974年)

西谷:
そんな早くつくってるんですか?原爆を。

小出さん:
はい。それはカナダから導入した原子炉を動かして、その原子炉の中でできた使用済み燃料を独自の再処理技術というものを使って、プルトニウムを取り出して原爆をつくったのです

Bhabha Atomic Research Centre
バーバー原子力研究センター

西谷:
もうそんな早くから。再処理技術を持っていたわけですか?

小出さん:
そうです。独自に再処理技術まで開発して原爆をつくった国なのです。ですから原子炉を持ってしまえば、いくらでも原爆をつくれてしまうというそういう国なわけです。当時、米国ではカーターさんが大統領をしていたのですけれども、インドが核実験をしたということを知って、カーターさんは2つのことをやりました。

1つは、たとえ平和利用、あるいは商業利用と言ったとしても、原子炉を動かしてる国が再処理という技術を持ってしまうと、もう核兵器の拡散を防ぐことができない、だからせめて再処理という技術はもう拡散させてはいけない。海外には決して出さないということにしたわけだし、米国の中でも商業的な再処理はもうやらないということを1つ決めました

そして2つめがインドという国とは、それまでは原子力協定を持っていたのですけれども、もうインドというそういう危ない国とは、原子力に関しては協力しないと。たとえ平和利用というものであっても、インドには原子力技術を供与しないということをカーターさんが決めた

西谷:
そうなんですか。アメリカでさえ、そういうことを。

小出さん:
そうです。ところが息子の方のブッシュですけれども、大統領になった時に、米国の原子力産業がもう崩壊に貧していた時期だったのです。それでブッシュが何をしたかと言うと、インドに原子力を売りつけることで金儲けをして、米国の原子力産業を救おうとしたのです
ブッシュとインドマンモハン・シン首相20060302
そのためそれまで原子力協定を破棄していたわけですけれども、再度原子力協定をインドとは結んで、「インドはいい国なんだから、もういいよ」ということで、再度金儲けに走ったということをブッシュはやった
日印原子力協定をめぐる主な動き
その尻馬に乗って、日本が米国と一緒にインドに原子力技術、あるいは原子力発電所、具体的なものを輸出して金もうけをしようということになってきたわけで着々とそのレールを日本も敷いてきた、そして最後に、インドと原子力協定を結ぶことで金儲けをまたするということを安倍さんがこの間やったわけです
握手を交わす安倍首相とインドのモディ首相

西谷:
その上でですね、かなりの批判があったもんですから、日本政府はもしインドが核実験をしたら輸出を取り止めると言ってますが、これ信用できますかねえ?

小出さん:
わかりませんけど、でも少なくともインドはもう自分で再処理技術持っているわけですから、原子力発電所を輸出してしまえば、インドはもういつでも原爆をつくれるというそういう力をもう事実として持ってしまってるわけです。仮に核実験をして、それ以降協力を取り止めると言ったとしても、もうそれまでにはもう協力してしまってるわけですから、ほとんど意味がないと私は思います

小出裕章ジャーナル

西谷:
おさらいですけれども原発を売り込む、つまり原子炉を輸出するということは核兵器ができるということですよね? でそれを今現在、戦争状態にある国に売ってしまうと? こういうことですよねえ。武器輸出三原則っていうのがかつてありまして、紛争当事国には武器を売らないと言ってたんですが、これまさに原発を売るというのは、紛争当事国に武器を売るということになると思うんですが。
武器売るぜー! 安部

小出さん:
そうですね。安倍さんはすでにもう武器輸出三原則も撤廃してしまってるわけですから、原発を売るというのも、彼の中では一貫してるんだと思います
福一が終わっていない印に原発売っている場合か!

西谷:
NPTにインドは非加盟なんですね。NPT自身が不平等な条約だということをよく言われてるんですけど、これすらも破ってしまったということですよねえ?

小出さん:
そうですね。NPTというのは、すでに核兵器を持っている、所謂、国連の常任理事国5か国だけはもう仕方がないから容認すると。ただ、他の国に関しては、核兵器は絶対に持たせないというのがNPTなわけで、いわゆる今、西谷さんもおっしゃって下さったけれども、完璧な不平等条約なんですね
NPT再検討会議対立の構図
ですから私はその条約自身、やはり変えなければいけない。そういう条約の下では、たぶん核廃絶はできないと私は思っているのですが、でもそれすらもインドは認めないというそういう立場の国だったんですね。ですから核廃絶、そしてNPTを守ろうという国であるならば、やはりインドに関しては原子力技術供与しないということの方がよっぽど論理的には筋が通ると思いますけれども、日本にしても米国にしてもとにかく金儲けをしたいということで、もう体面もなにもかなぐり捨てて金儲けに走るということになっているわけです

日印原子力協定に反対
日印原子力協定に反対
日印原子力協定に反対_2

西谷:
儲かれば、何でもいいのかっていう感じはしますが。

小出さん:
まさにそうなんですね。安倍さんは今、経済最優先と言ってるわけですけれども、儲かれば何でもいいというのが彼の本質だと私は思います

安倍氏の強引な売り込みに抗議する
安倍氏の強引な(原発の)売り込みに抗議する

西谷:
先生は、インドのウラン鉱山を取材されたことがあるというふうにお聞きしてますが、やはりインドというのは格差も激しいし、本当であれば原発を輸出するんじゃなくて、もっと人道支援とかそういうもので支援していくべきだというふうに僕思うんですけど。

Chatikocha村にて
Chatikocha村にて

小出さん:
もちろんそうだろうと思います。私はインドの今、西谷さんおっしゃって下さったインドの唯一のウラン鉱山ジャドゥゴダという所にあるのですけれども、そこに汚染の調査に何度か行きましたけれども、本当に悲惨な被害がたくさん出ている。
ウラン採掘 先住民に深刻な被害 ジャドゥゴダ

西谷:
先住民の方が住んでおられる所ですよねえ。



小出さん:
はい、そういう被害を起こさせないためにどういうことができるかというそういう協力であれば、もちろん私はやるべきだと思いますけれども、むしろ原子力発電所をインドに輸出する、押し付けるなんていうことをすれば、まだジャドゥゴダを含めたウラン鉱山の被害が拡大してしまうというそういう方向に行くわけですから。
ジャドゥゴダ空間γ線量率の概略
ジャドゥゴダ空間γ線量率の概略

西谷:
そこで、また掘り出すでしょうからねえ。

小出さん:
そうです、はい。今の日本の国のやってることというのは、けしからんことをやってるなと思います。


西谷:
私、インドもパキスタンも行きましたけどね、ものすごいスラム街があるんですね。そういう人達に家を建ててあげたりとか、学校を建ててあげたりとか、そういうふうな経済支援であって欲しいですよねえ。

小出さん:
そうですね。

西谷:
高速鉄道に新幹線をつくるとか巨大プロジェクトばかりですけど、そうではなくて、もうちょっとそこに住んでる人達が幸せになるような支援の在り方、そういうものが本当は求められているんでしょうねえ。

小出さん:
そうです。電気すら使えないという人達が、もう山ほどいるというそういう国ですので、できることはもっともっと他にたくさんあると思います

西谷:
他の方法があるでしょうね。はい、わかりました。小出先生、今日はどうもありがとうございました。

小出さん:
こちらこそ、ありがとうございました。


制服向上委員会
他国へ原発や武器を売るのはやめて下さい
辺野古への基地移設反対!!
オリンピックより原発事故の収束と被災者支援を
戦争法案、絶対廃案に
原発再稼働絶対反対!

小出裕章さんに聞く日印原子力協定道義的問題とは
http://www.asiapress.org/apn/archives/2015/12/09154002.php




日印原子力協定「NO」

インド、ジャドゥゴダ・ウラン鉱山の 放射能汚染と課題
京都大学 原子炉実験所 小出 裕章
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/genpatu/india/CNIC0311.pdf

ウランを利用することで生じる被曝
インド・ジャドゥゴダウラン鉱山の汚染を中心にして
京都大学原子炉実験所 小出 裕章
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No94/koide030826.pdf
ウランを利用することで生じる被曝01
ウランを利用することで生じる被曝02


ウランが染みる村~インド・ジャドゥゴダ~

https://youtu.be/PXLsG-fO70k
インドのジャールカンド州ジャドゥゴダ。ウラン鉱山があり、同国の原子力発電を支え、­核兵器開発の基礎を築いてきた。鉱山から1kmの範囲内に7つの村があり、危険を知ら­されていない村民たちの周囲では"異変"が起きていた。そこでは­47%の女性が月経不順に悩み、18%の女性が5年以内に流産、あるいは死産を経験し­ている。女性の3分の1は不妊であり、住民の間には皮膚病やがん、先天的異常などが多­発しているという。

Buddha Weeps in Jaduguda Jharkhand

https://youtu.be/upzt4ESu908
Shriprakash Prakash
「ブッダの嘆き」(1999) ヒンディー語、76分 - ウラン鉱山のあるジャドゥゴダの放射能被害を取材し、3年半かけて製作。2000年3月、日本の第8回EARTH VISION 地球環境映像祭で大賞を受賞。
ブッダの嘆き
http://www.jca.apc.org/~misatoya/jadugoda/index.html



○●○●○



「水爆」は強化型原爆か 北朝鮮核実験

「核の怖さ 遠のく」
北朝鮮「水爆」実験
被害者ら 怒り、嘆き
(東京新聞)2016年1月7日
 核兵器の本当の怖さが分かっているのか-。北朝鮮の「水爆実験」の発表に、各地の被爆者らは「心を踏みにじられた」と怒りをあらわにした。拉致被害者の家族からは拉致問題解決への悪影響を心配する声が上がる一方、在日コリアンは差別感情の高まりを懸念した。

「核の怖さ 遠のく」

 「指導者は核の本当の怖さを知らない。一般の人たちからも、その怖さが遠くなっていると感じる」。六十二年前、南太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で、米国が行った世界初の水爆実験。被ばくしたマクロ漁船「第五福竜丸」の元乗組員、大石又七さん(八一)=東京都大田区=は、静かに語った。
 一九五四年三月一日の早朝。二十歳だった大石さんは海上で突然、強い光に見舞われた。ごう音がし、しぱらくして白い粉が降り注いだ。約百六十㌔離れた核実験場から舞ってきた、大量の放射性物質を含んだ「死の灰」だ。大石さんは、頭痛や吐き気などの急性症状に襲われた。
 乗組員は二十三人。半年後には、同僚の久保山愛吉さん=当時(四〇)=が亡くなった。他にも、被ばくの影響が疑われる肝臓の疾患などで、高齢にならずに亡くなった人もいる。大石さんも肝臓がんを患った。被ぱく者として水爆の威力を嫌というほど味わった。
 「指導者というのは核というものを安易に考えている」。四十年以上にわたり、八百回近く体験を語ることで、核廃絶を訴えてきた大
石さん。今回の核実験だけでなく、大国が今なお核兵器を持つ現状を憂う。「核の威力を利用しているうちはいい。でも、だれかが手にかけたら、理屈抜きで世界は終わりになってしまう
 ビキニ事件から六十年以上がたち、事件を知らない人たちも多い。「核の怖さも、一般の人たちから遠くなっていると感じる。遠くで起きている出来事としてではなく、すべて自分たちにかかわってくるんだという意識を持って、学んでほしい
 政府に対しては「火に油を注ぐようなことを言うのではなく、いさめる方向で北朝鮮との話し合いに人つてほしい」と求めた。
(小林由比)

Castle Bravo Nuclear Test

https://youtu.be/fd1IFjBNNVo


原子力の「平和利用」は可能か?
京都大学・原子炉実験所 小出 裕章
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/genpatu/kub101008.pdf
原子力の「平和利用」は可能か?

Ⅳ.不公正な世界
核開発と原子力開発
日本では、「核」といえば軍事利用で「原子力」といえば平和利用であるかのごとく宣伝されてきました。「Nuclear Weapon」は「核兵器」、「Nuclear Power Plant」は「原子力発電所」と訳されます。「Nuclear Development」は、もしそれを行う国がイランや朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮と表記)であれば「核開発」と訳されます。たとえば、朝鮮が原子炉を稼動させたり、イランがウラン濃縮施設を稼動させたりしようとすると、「核開発」と断罪し、「国際社会」が制裁するのだそうです。それなら質問したい。日本には原子炉はないのか? ウラン濃縮はしていないのか? 再処理をしていないのか? 日本には現在 54 基の原子力発電所が稼動中です。その上、巨大な濃縮工場があるし、再処理工場も東海村で動いている上、さらに今また青森県六ケ所村で巨大な再処理工場を稼動させようとしています。ところが、それらすべては「核開発」ではなく「原子力開発」なのだと日本の国は言います。そして、「原子力開発は文明国にとって大変大切なものであって積極的に推進る」と言います。しかし、もともと、科学・技術に「軍事」用と「平和」用の区別はありません。もしあるとすれば、かつて野坂昭如さんが指摘したように「戦時」利用と「平時」利用の差しかありません。もちろん「平和」利用といいながら開発した技術も、必要であればいつでも「軍事」的に利用できます。今日「原子力の平和利用」などと称して使われているすべての技術は米国の原爆製造計画、マンハッタン計画から生まれました(図1参照)。
もちろん、核兵器保有国、米・露・英・仏・中の5カ国は「ウラン濃縮」「原子炉」「再処理」の核開発中心3技術を持っています。そして、非核兵器保有国で唯一、それら3技術を持っている国が日本です


異様な報道
昨年(2009年) 4 月初め、日本のマスコミはいっせいに「北朝鮮がミサイルを発射した」と、その他一切の報道を取りやめて、繰り返し放送しました。もともと、この件は、3 月半ばに朝鮮民主主義自民共和国(以下朝鮮と表記)が国際民間航空機関(ICAO)に対して「人工衛星」を打ち上げるとして、航空機と船舶の安全に関する資料を提出したことに始まりました。そして、実際に、朝鮮はその通告どおりにロケットを発射し、切り離された推進装置は朝鮮の通告どおりの危険水域に落下しました。一方、日本政府は、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射すると決め付け、撃墜命令まで出して、危機を煽りました。一体、人工衛星を打ち上げると国際機関に通告した国に対して、それを撃墜するなどと表明する国がどこにあるのでしょう?もともと、防衛省が安全保障会議に提出した報告書に「弾道ミサイルの発射であれ、人工衛星の打ち上げであれ、推進部の大型化、多段階推進装置の分離、姿勢制御、推進制御等必要となる技術は共通している」と書かれているとおり、ロケットも大陸間弾道ミサイルも多くの技術は共通しています。したがって、日本政府から見れば、人工衛星打ち上げ用のロケットであれ、大陸間弾道ミサイルであれ、それを打ち上げたのが朝鮮であれば許しがたいということになるようです。しかし、日本はすでに H2 ロケットをはじめ多くのロケットを打ち上げてきましたし、朝鮮に対するスパイ衛星さえ、打ち上げています。それなのに、朝鮮がロケットを使って人工衛星を打ち上げることが悪いことなのでしょうか? 仮に、それが弾道ミサイルであったとしても、朝鮮はミサイルを持ってはいけないのでしょうか? いうまでもなく米国は無数の軍事用人工衛星を打ち上げ、無数の大陸間弾道ミサイルも持っています。日本と米国はほんのわずかのロケットあるいはミサイルを打ち上げた朝鮮を「国際社会」なる言葉を使って断罪します。しかし、日本政府や日本のマスコミが言う「国際社会」とは、現在の世界を支配している米国と、それにつき従うのが国益だなどという卑屈な国の総称でしかありません

う~ん…アベ過ぎる…(-ω-)

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佐高信さん(評論家)の情熱スピーチ
「TBS NEWS23 岸井成格さんと50年の付き合い」からの発言
SEALDs★1206 銀座大行進 KEEP CALM AND NO WAR 日比谷野外音楽堂


https://youtu.be/jKbn0CyYgYY
自民党に天罰を!公明党に仏罰を!


2016.01.05
小林節さん(慶応大学名誉教授)市民連合 新宿西口街宣

https://youtu.be/UtM6wCNRx88


チャンチャラおかしい
自公の野党共闘野合批判

(日刊ゲンダイ)2016年1月15日

このまま分裂選挙になだれ込めば、議席数はナチス政権誕生前夜のように歪な形となるだろう
今の共産党に資本主義否定、セクト主義暴力革命志向の萌芽があるのかないのか、そんなことは憲法破壊政権の前では鬼が笑う話だ


チャンチャラおかしい自公の野党共闘野合批判

共産党アレルギーとは何か

 安倍政権の国会答弁は相変わらず、むちゃくちゃだ。
 野党の批判に対し、真摯に答えず、「民主党時代はどうだったんだ」「対案を出せ」と感情的にわめき散らして終わってしまう。憲法学者の小林節氏との対談で民主党の岡田代表も語っていたが、議論ではなく、「一方的に切り捨てようとする」(関連記事14ページ)のである。こんな傍若無人な政権は改めて、選挙で鉄槌を下すしかないのだが、ここに立ちはだかっているのが「共産党アレルギーという壁である。
 7月の参院選でカギを握るのは野党が一致団結できるかどうか、である。とくに大事なのは32ある1人区だ。前回(2013年)の選挙では自民が29勝2敗で圧勝した。前々回(2010年)は21勝8敗(この時は29選挙区)だ。
 野党が共闘して、この1人区の勝敗をひっくり返せれば、安倍政権の暴走を止められる。しかし、この共闘がなかなかできない。「共産党は嫌だ」「組みたくない」-こんなアレルギーがあるからだ。これがいかにバカげたことか

野党が共闘すれば安倍退陣も現実に

 「まったくですよ。例えば、前々回の選挙で、もし野党が共闘して、自民党に立ち向かったらどうなったか。栃木、鳥取、徳島、熊本、長崎、沖縄で野党が逆転勝利を収め、自民21勝8敗が15勝14敗になった。青森、山形なども大接戦になりましたから、自民が1桁になる可能性もありました。合理的に考えれば、共産党が好きだ嫌いだと言っている場合ではなくて、ここは共闘するしかないのです。安倍首相はすでに参院選で改憲を争点にすることを明言している。おおさか維新などを巻き込んで、改憲勢力3分の2を目指すことを宣言している。今度の選挙はこれまでの国政選挙とは様相が一変しています。この国の分水嶺だと言ってもいい。この選挙で改憲が可能になったら、平和憲法が文字通り葬り去られるだけではありません。緊急事態条項などを使って、徐々に主権が制限されていく。10年後、20年後になったら、主権も何もなくなっている懸念がある。今度の選挙は感性で『なんとなく』選んではいけない。そのために野党は与党の”野合批判”なんて気にせず、きっちりとした選択肢を明示する義務があると思います」(政治評論家・野上忠興氏)
 生活の党の小沢一郎代表は今度の選挙で「野党が80議席以上取れば過半数を奪える。野党共闘すれば32の1人区はすべて勝てる。複数区では野党が一人以上取れるから47議席はいける。比例も20以上取れる。共産党も比例で10以上取るから、それで80議席以上になる」と皮算用をはじいた。そうなりゃ、自公は参院過半数割れ。安倍は即刻、退陣という流れになる。それもこれも共産党を含めた野党共闘の成否にかかっているのだが、なぜ、かくも共産党アレルギーが強いのか。これを分析する必要がある。
チャンチャラおかしい自公の野党共闘野合批判_2

大地の鈴木宗男がいきなり共闘を拒否した理由

 共産党は昨年、いも早く、「国民連合政府構想」を打ち出し、参院選での選挙協力を呼びかけた。「打倒安倍政権」「立憲主義破壊を止める」という一点での共闘をうたったが、その瞬間、民主党などから「反対論」が噴出、いまは様子見というか、水面下に潜ってしまった
 と思ったら、4月に行われる北海道5区補選でも動きがあった。参院選の前哨戦ともいうべき補選で、野党共闘が実現するはずだったのに、新党大地の鈴木宗男代表が共産党が候補者を取り下げる野党共闘に反対を表明、何と自民党候補支持を宣言したのである┐(´д`)┌
 本紙は13日付紙面で〈亀井静香衆院議員が「協力すべきだ」と持ちかけ、宗男も「わかった」と答えたのに手のひらを返した〉と書いたが、宗男代表は「違う」と言った。
 「亀井さんと会ったのは事実だが、このときも『わかった』なんて言っていない」と言い、なぜ、共産党と共闘できないかをこう話した。
「革命路線を捨てていない人たちが政権に入ってくるのは危険です。共産党とは国家観、世界観が違う。そんなところと妥協はできない」
 この頑迷さの背景には一連の宗男疑惑の際、共産党が追及の急先鋒だったという事情もある。とはいえ、それを差し引いても宗男の反共は強烈だ。

日本人は2つの錯覚に陥っている

 確かに共産党は国民連合政府構想では自衛隊日米安保も守るとしているが、綱領には自衛隊は段階的縮小、日米安保は対等平等の友好条約を結び直すとしている。この辺が「革命政党」と警戒される理由なのだろうが、それだけではない。評論家の佐高信氏はこう言った。「日本人は自分たちは中流だと思っていて、プロレタリアート革命のイメージかある共産党には違和感を抱いてしまうのです。日本はすっかり格差社会になって、みんなが下流に落ちているのに、自分たちはそうじゃないという錯覚に陥っているんですね。もうひとつは、共産党というと、小林多喜二じゃないが、弾圧の歴史を思い出してしまう。弾圧されるんじゃないかという恐怖心。これもあるかと思います。いずれも錯覚なのに、それがアレルギーになっている。思い出してほしいのは、かつては創価学会アレルギーだってあったんです。それを自民党が上手に隠した。その結果、共産党アレルギーだけが注目されるようになってしまった。本来であれば、安倍アレルギーを日本人は感じなければいけないのです
 まったくその通りなのだが、日本人の多くが錯覚している状況はゾッとする。ナチスが台頭した時がまさしく、これだったからである
 第1次世界大戦後の凄まじいインフレ世界恐慌で、ドイツ経済は疲弊した。中産階級の多くは失業し、激しい収入減に苦しみ、政権への不満を募らせたが、〈彼らの運命を社会主義的労働者階級に結びつけることは彼らの「誇り」が許さなかった。プロレタリア階級との距離、区別を強烈に意識し、社会主義的労働者階級と提携することは、彼らの「利益」の上からも亦(また)排すべきであると考えた〉(「独逸デモクラシーの悲劇」=岡義武著)。
 そこにナチスが登場、強硬外交路線や扇情的なスローガンで中産階級の人気をかっさらった。その結果、選挙ではナチスと共産党が伸びて、社会民主党が廃れていく。まさしく、今の日本が重なってくるドイツの良心的な中間層に社会主義マルクス主義アレルギーがなければ、ナチスの台頭を防げたとも言えるのだ

共産党にも求められる協調性

 だからこそ、今度の参院選での野党共闘は重要になってくるのだが、そのためには共産党の努力も必要だろう。
 政治評論家の森田実氏は自身の経験も交えてこう言った。「私も活動経験がありま
すが、嫌われていましたね。権力側やマスコミにそういうイメージを作られた部分もありますが、やはり、相手を立てようとしなかったことも大きい。自分がへりくだって、奉仕する。そういう精神に欠けていた。だから原水爆禁止運動なども分裂してしまったんです。いま、日本の政治状況は一強多弱で、かってないほど野党の団結が必要です。そのためには共産党の協調性が必要です。共産党が議席を増やし、社民党が壊滅的になっだのは、共産党が孤立主義を貫いたからという側面もある。しかし、それを捨て去らなければ始まらない。共産党は表に出ず、地下に潜って奉仕する。それくらいの決意と覚悟が必要です」
 野党共闘が実現しな吋れば、安倍政権が笑うだけだ。「共産党アレルギーなんてバカバカしいし、安倍政権を倒せないくせに連合政府への懸念なんて、鬼が笑う話である。とはいえ、そうした原則論でアレルギーが消えるわけでもない。国民にきちんと選挙の選択肢を示せなければどうにもならない


野党連携に向けた共産党の本気度

https://youtu.be/q_a-mm6j_Ew
ニュース・コメンタリー (2015年10月17日)
 共産党はどうやら本気のようだ。
http://www.videonews.com/commentary/151017-01/
 共産党の志位和夫委員長は10月15日の外国特派員協会の会見で、安全保障関連法を廃止するための野党による連立政権が結成された場合、共産党は自衛隊や日米安保の廃止といった、長年にわたり主張してきた、党のアイデンティティと言っても過言ではない主要政策を、いずれも凍結し、現状を容認する方針を明らかにした。
 共産党は先の国会で成立した安保法制を廃止するために、野党連携による「国民連合政府」の樹立を他党に呼びかけている。志位委員長はこの日の会見で、国民連合政府が成立し、万が一、その政権下で日本が有事に巻き込まれた場合、「日米安保条約の枠組みで対応する」、「急迫不正の時には自衛隊を活用する」と述べ、これまでは党が違憲であり廃止すべきであると訴えてきた自衛隊や在日米軍を活用すると明言した。
 共産党は党の綱領で日米安保条約や自衛隊の廃止を明記している。しかし、志位の発言は安保法制を廃止するという目的のためには、共産党は一時的に基本政策を凍結することで、野党の結集を優先する姿勢を見せたことになる。
 こうした共産党からの呼びかけに対して最大野党の民主党の岡田代表は、共産党との選挙協力は否定しないものの、「政権をともにするのはハードルが高い」と語り、共産党を含む連立政権構想には今のところ否定的な姿勢を崩していない。
 また、この日の会見で志位委員長は、共産党は必ずしも閣内協力に拘らないとの姿勢まで見せている。共産党から閣僚を出すことが連立政権の障害になるのであれば、閣外協力にとどめることも辞さないというスタンスだ。

 共産党が提唱する「国民連合政府」は先の国会で成立した安保法制を廃止することの一点で野党が合意・連携し、選挙に臨む。衆参の2度の選挙で勝利して政権が成立した場合、即座に安保法制を廃止し、その後、直ちに解散総選挙を打つとしている。しかし、民主党の岡田代表は「政権をともにするということは、安保法制反対の一点だけというわけにはいかない」と語り、連立政権を組む以上は、その他の基本政策でも合意が必要との考えを示している。

 今回、共産党が政策面での最大のハードルになると見られていた基本政策の封印を明言したことで、民主党を含む他の野党が共産党の提案を拒絶するためには、少なくとも基本政策以外の合理的な理由が必要になった

 志位委員長はまた、来年7月の参院選で32ある一人区で、野党が統一候補を出す方向で合意する見通しを述べている。前回の参院選では32の一人区のうち26選挙区で自民党が勝利している。現在、参議院の議席配分で自公は野党を28議席上回っているが、単純に計算すれば自民党が勝利した26の1人区のうち野党が14を上回る議席を奪回できれば、参院の勢力が与野党で逆転することになる。

 基本政策を封印した共産党の本気度と、他党が共産党との連携に腰が引ける理由について、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。


戦争法廃止へ日本共産党の提案―
 ―国民連合政府の実現を


https://youtu.be/7OgmA7OcAwY
「生放送!とことん共産党」
いま大きな反響をよんでいる「戦争法廃止の国民連合政府」について、志位和夫委員長と­、ゲストの小林節さん(憲法学者・慶応大学名誉教授)がとことん語りあいました。司会­・MCは小池晃副委員長、朝岡晶子さん。



彼らが最初共産主義者を攻撃したとき

「その建物(死体焼却炉)の前に1本の木が立っていて、そこに白く塗った板がかけてあり、黒い字で何やら書いてありました。

Konzentrationslager Dachau
Baracke X

この板は、ダッハウで生き残り、最後にアメリカ兵によって発見・救出された囚人たちの、いわば最後の挨拶のようなものだったのです。つまり、彼らが、先に死んでいった仲間のために書いた挨拶です。こう読めました。
『1933 年から 1945 年までの間に、23 万 8765 名の人々がここで焼かれた』。それを読んだとき、妻が失神しそうになってわたしの腕に中に沈み、ガタガタ震えているのにわたしは気がつきました。わたしは彼女を支えてやらなければなりませんでしたが、同時に冷雨のようなものがわたしの背すじを走るのを覚えました。妻が気分が悪くなったのは、25 万人近くという数字を読んだためだと思います。この数字は、わたしにはどうということはなかった。

Konzentrationslager Dachau

 わたしはもう知っていましたから。その時わたしを冷たく戦慄させたものはいくらか別のこと、つまり『1933 年から 1945 年まで』という2つの数字だったのです。・・・1937 年の 7 月 1 日から 1945 年の半ばまでは、わたしにはアリバイがあります(注・その間彼は捕えられていた)。しかし、そこには『1933 年から』と書いてある。・・・1937 年の半ばから、戦争の終わりまでは、お前にはなるほどアリバイがある。だが、お前は問われているのだ。『1933 年から 37 年の 7 月まで、お前はどこにいたのか?』と。そしてわたしは、この問からもう逃れることはできませんでした。1933 年には、わたしは自由な人間だったのです・・・」

歓声を上げる解放されたダッハウ強制収容所の囚人
アメリカ軍に歓声を上げる解放されたダッハウ強制収容所の囚人

ナチスがコミュニストを弾圧したとき、私はとても不安だった。が、コミュニストではなかったから、何の行動も私は行わなかった。その次、ナチスはソシアリストを弾圧した。私はソシアリストではないので、何の抗議もしなかった。それから、ナチスは学生・新聞・ユダヤ人と順次弾圧の輪を広げて行き、その度に私の不安は増大した。が、それでも私は行動しなかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧して来た。そして私は牧師だった。が、もうその時はすべてがあまりにも遅すぎた。


「ナチスに責任を押しつけるだけでは十分ではない。教会も自らの罪を告白しなければなりません。もし教会が、本当に信仰に生きるキリスト者から成り立っていたならば、ナチスはあれほどの不正を行うことができたでしょうか・・」

マルティン・ニーメラー

NHKスペシャル 2015年12月20日
新・映像の世紀「第3集 時代は独裁者を求めた」

http://dai.ly/x3j114s


http://dai.ly/x3j11b4

ミュンヘン近郊の山荘で、くつろぐ柔和な表情のヒトラー。その傍らには、23歳年下の愛人エヴァ・ブラウンの姿がある。物語は、地下壕でヒトラーと心中したエヴァの遺品の中から発見されたプライベートフィルムから始まる。
5000万を越える人々が犠牲となった第二次世界大戦。しかし、あの惨劇は一人の独裁者の狂気だけが生み出したものではない。
世界恐慌で資本主義に幻滅した人々はファシズムを支持し、世界中の企業がナチスへの支援を行った。
自動車王ヘンリー・フォードはナチスに資金援助したと言われ、空の英雄リンドバーグは、ヒトラーと手を組むことが世界を平和に導くと信じた。
アウシュビッツ収容所の大量の囚人管理を可能にしたのは、アメリカ企業(IBM)の開発したパンチカードシステムだった。

なぜ世界は独裁者を迎え入れたのか、なぜ止められなかったのか。
未公開映像から浮かび上がる、独裁者に未来を託し、世界を地獄に追い込んでしまった人々の物語である。










安倍首相が「改憲は緊急事態条項から」と明言! 自民党が目論むのはナチスと同じ手口、その危険すぎる中身とは…
(LITERA)2015年11月12日
http://lite-ra.com/2015/11/post-1674.html


首相権限の強化
国民の権利制限

安倍政権が狙う
「緊急事態条項」危険な中身
(しんぶん赤旗)2016年1月10日

 歴代政府の憲法解釈を覆す「解釈改憲」で戦争法を成立させた安倍政権が、今度は憲法の条文そのものを変える「明文改憲」を狙っています。憲法に首相の権限強化や国民の権利制限を定めた「緊急事態条項」を新設し、改憲の本丸である9条改憲への突破口にしようという動きです。

「緊急事態条項」危険な中身

 安倍首相自ら
 「大切な課題」


 「憲法改正については、これまで同様、参議院選挙でしっかりと訴えていくことになる」
 安倍晋三首相は4日の年頭会見で、明文改憲を参院選の争点として押し出す考えを示しました
 安倍首相は昨年11月11日の参院予算委員会(閉会中審査)で、「緊急時に国有国民がどのような役割を果たしていくべきかを憲法にどのように位置づけるかは極めて重く、大切な課題である」と述べ、当面の明文改憲のテーマとして「緊急事態条項」の導入を念頭に置いていることを明らかにしています。
 昨年12月には、衆院憲法審査会の保岡興治会長(自民)と首相官邸で懇談し、今年、憲法審査会で「緊急事態条項」について論議を進めることを話し合っています。

 憲法に「緊急事態条項」を新設しようという提案は、自民党をはじめ改憲勢力が繰り返し持ち出してきたものです
 自民党は、2011年3月の東日本大震災を契機に、。憲法に緊急事態条項がないのは欠陥だ”などとして導入を主張。12年にまとめた改憲草案(日本国憲法改正草案」)に「緊急事態」条項を具体化しています。恐るべき中身です。

有事体制の一環

 自民党改憲案は「緊急事態」の例示の第一に「外部からの武力攻撃」をあげており、有事体制=戦争する国づくりの一環です。
 また「内乱等による社会秩序の混乱」をあげています。「外部からの武力攻撃」には集団的自衛権行使にいたる「存立危機事態」も含まれる可能性もあります。
 内閣総理大臣は、武力攻撃や内乱などの緊急事態に際し、閣議を経て緊急事態を宣言します。期間は最高100日に及び、さらに延長継続することもできます。

国会の関与なし

 緊急事態が宣言されると、「内閣は法律と同一の効力を持つ政令を制定」できるとされま
す。
 国会の権限が停止し、内閣が人権制限などの緊急のルール(政令)を定めることが可能になるのです。戦前の天皇による緊急勅令戒厳令のように、国会の関与なしに、政府の独断でさまざまな人権制約を可能にします。「法律と同一の効力を持つ」ということは、法律の規制を変えたり、加重したりできるということです。地方自治体の長に対する指示権も規定されます。
 重大なことは、こうした統制に対する審査のシステムが、事後の国会承認以外、設けられていないことです。

国民に服従義務

 緊急事態において、何人も「国その他の機関の指示に従わなければならない」と国民の服従義務を規定しています
 自民党が改憲草案の解説でつくったQ&Aでは、国民の服従義務について、有事法制である「国民保護法」では「憲法上の根拠がないために、国民への要請は全て協力を求めるという形でしか規定できなかった」としています。この”不満″を解消するため「国民の遵守義務を定めた」と説明しています。

集会取り締まり

 「有事」において、戦争法の発動に反対する集会やデモなどが取り締まりの対象となるおそれがあります
 そもそも自民党改憲案では、緊急事態でなくても、集会・結社の自由に対し「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社することは、認められない」(21条2項)という規定まで設けています。緊急事態において、国民の言論活動が大幅に制限される、極めて危険な思想に賁かれたものです。
 もともと日本国憲法は、9条のもと、軍事的緊急事態を前提にした人権制限を認めていません。国民の人権が制限された戦前への反省も含めて、緊急事態条項を設けなかったのです。自民党の緊急事態条項は、9条2項削除、国防軍の設置と不可分です


対テロ戦争口実に戒厳令が復活

 戦前の戒厳令のもとでは、軍政に移行し、軍の司令官が行政権、司法権を掌握しました。
 司令官は、集会、新聞雑誌などについて「時勢二妨害アリト認ムル者ヲ停止」し、「合囲地境内二於「昼夜ノ別ナク人民ノ家屋建造物船舶中二立入り検察スル」などの権力を行使しました。
 合囲地」とは、敵に囲まれた状態をあらわし、そこでは敵との内通や暴動を抑えるためとして、一般人の家屋内などを徹底的に捜索、弾圧することができました
 「緊急事態」では、軍政移行はないとしても、戦争遂行のため、戒厳令と同様な権力による横暴な人権制限が行われる危険があります
 実際、フランスでは、昨年11月のテロ事件の後、「非常事態」が宣言され、「合囲状態」が発令されるなか、令状のないままでの強制捜索や人の拘東が行われ、誤認逮捕などが問題になっています
 「非常事態」が明確な憲法上の根拠を持たず、憲法との整合性が間われ、フランス政府は緊急事態を位置づける「憲法改正」案をまとめています。
 対テロ戦争が、テロを国内に呼び込み、それを機に、権力の拡大と人権制限が進む流れです。

 自民党の「憲法改正草案」抜粋

 自民党の[日本国憲法改正草案]の98条、99条(抜粋)
 ◇
 (緊急事態の宣言)
 第98条 内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。
 (緊急事態の宣言の効果)
 第99条緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。

戦わないために闘う

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うないぐみ+坂本龍一「弥勒世果報 (みるくゆがふ) - undercooled」

https://youtu.be/JUDG_LSSyZ8


新年企画「面魂」
 「戦わないために闘う」沖縄の八十七歳オバア

(東京新聞【こちら特報部】)2016年1月1日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016010102000125.html
 新しい年が明けた。どこか華やかさに欠ける感は否めない。それは社会を覆う不穏な影と無縁ではないのだろう。もはや、従来の常識や倫理を語る者は少数派のそしりを免れない。しかし、常識や倫理は人びとの経験の集積であり、それと断絶された未来はない。浮つかず、自らの経験と体感を軸に歩み続ける人たちがいる。そうした少数派の表情を見つめつつ、私たちの現在を問い返したい。

「戦わないために闘う」沖縄の八十七歳オバア_1

戦わないために闘う

辺野古 座り込み 横田チヨ子さん(87)

 「新基地反対!」「新基地いらない!」。年の瀬なのに、額から汗がにじむ。沖縄県名護市辺野古米軍キャンプーシュワブのゲート前。新基地建設に反対する市民たちの声が響く。
 時折、濃緑色の軍用車がゲートをくぐる。それを機動隊と警備員が守る。「NO BASE(基地は不
要)!」と記されたプラカードを掲げる約百人の抗議者の中に八十七歳のオバア、横田チヨ子はいた。
 「基地があるから、爆弾が落とされ、弾が撃ち込まれる。なけりや、攻撃されない。私はサイパン島で経験しているんだよ
 そう話す横田の自宅は新基地への移転が計画される米軍普天間飛行場(宜野湾市)の近く。バスで片道一時間半かかるが、一昨年七月から、辺野古での座り込みに加わっている。
 「誰が言ったか知らないけれど『座り込みの日当が三千円』なんてウソ。往復のバス代千円を払って、弁当をつくって来ている。年金暮らしには痛い。でも、子や孫の時代に戦争を起こさせてはいけない
 新基地建設で埋め立てが予定される大浦湾には、ジュゴンが生息する藻場がある。マリンブルーの大浦湾に面した砂浜に立つたび、横田はサイパン島を思い出すという。「海岸線が似ている。沖合に延びる岬も。本当は思い出したくないけど…」と目をつぶった。
 太平洋戦争前、サイパン島など南洋群島は日本が委任統治していた。日本は開拓のため、主に沖縄で移民を募集。最盛期で約五万五千人が沖縄から渡った。
 酒やたばこはやらず、寡黙な大工だった父も一九二八年ごろ、一人でサイパン島に渡った。大工仕事の傍ら、サトウキビ畑で働き、牛や豚も育てた。三年後に母、兄とともに三歳の横田も渡った。開拓生活には苦労はあったが、比較的恵まれた生活だったという。
 「七歳から学校に通つたな。十代になると、父の自転車に乗って、映画館や芝居小屋、パン屋にカフェもあった西海岸の繁華街に出かけてブラブラすることが楽しみになった」
 だが、四一年十二月に日本軍が真珠湾を攻撃。太平洋戦争が始まった。四二年六月のミッドウェー海戦で
日本軍が大敗すると、南洋群島でも戦時色が一気に強まった。
 「サイパン島は『海の生命線』と呼ばれ、守りを固めるために、海軍に加えて陸軍も入ってきた。学校では『ぜいたくは敵だ』『欲しがりません、勝つまでは』と教えられ、金属製品を供出させられた」
 米軍が沖縄に上陸する十ヵ月前の四四年六月。米軍は空襲と艦砲射撃でサイパン島へ猛攻撃を開始した。爆音が響き、煙が上がる。戦闘機からは機銃掃射。海兵隊も上陸した。横田は運よく両親と弟、そして兄一家と合流できた。安全を求めて逃避行が始まった。

「戦わないために闘う」沖縄の八十七歳オバア_2

基地がなければ
 攻撃されない


 避難民であふれる山道も容赦なく攻撃された。機銃掃射にバタバタと人びとが倒れ、空爆に吹き飛ばされる人もいた。生き地獄。ただただ逃げ惑った
 横田家も無傷ではなかった。迫撃砲にやられ、土煙の中からはい出てきた兄は腹部から大出血。ハアハアと肩で息をしながら、横田の目の前で果てた。
 父も迫撃砲で右腕に大けがをした。足手まといになると思ったのか。近くにいた知り合いに右腕を切り落とさせ、大出血して動かなくなった。最期に「生きて沖縄に帰れ」と言った。
 ふと、兄嫁を見ると、腕の中にいた三歳のめいがグッタリしていた。洞穴に隠れた際、兄嫁は日本兵から「泣かせるな。殺せ」と何度もすごまれていた。父と兄を失い、無意識に手にかけたのだろう。兄嫁はぼうぜんとしていた。
 横田も迫撃砲や機銃掃射で左足と右脇腹を負傷していた。それでも、昼夜問わず、ニカ月以上も逃げ回った。母、弟とはぐれ、兄嫁と二人きりに。「日本は神の国。負けない」と信じていた。援軍が来て、助けてくれると疑わなかった
 だが、日本軍は孤立し、ほぼ一ヵ月で玉砕。横田はそれを知らず、山中に隠れてさまよい歩いた。
 「生きて虜囚の辱めを受けず」と教え込まれた時代だった。北部の岸壁では幼子を抱えた若い母親が、米艦船のスピーカーから流れる「シナナイデクダサイ」との呼び掛けを無視し、相次いで飛び降りていた。
 あちらこちらに遺体が転がり、異臭が漂う。横田と兄嫁も逃げ疲れ「もう無理だ。海で死のう」。手をつないで、砂浜から海に入った。ところが、波が鼻や囗に入り込む。背が低い兄嫁が先にむせて苦しみだす。死にきれずにいるところ、米軍の捕虜となった。
 家族を奪った米軍が憎かつた。捕虜収容所では、日系人米兵に「何であんたがアメリカなの」と突っかかり、食事には手を付けなかった。すると、ある米兵が日本語で「国と国の戦争で、あなたと私は闘ってはいない。それとこれは別だ」と食事を勧めてきた。
 一万人以上の民間人が犠牲になったとされるサイパン島。ふと振り返れば、日本軍の基地が落ちれば、米軍の攻撃は収まっていた。「基地があったから狙われたんだ」と感じた。
 収容所で母、弟と再会。約二年後に沖縄に戻った。焦土と化した故郷では、生活のために必死たった。農業に励み、鮮魚店で働き、生命保険の営業員を務めた。六人の子どもと十八人の孫に恵まれた。
 サイパン島の戦いから今年で七十二年。それでも、沖縄には米軍基地が居座り、辺野古には新基地が計画されている。サイパン島へは慰霊に三十年以上前から毎年、通っている。人生の最晩年に一歩踏み出し、反基地運動に参加した
 「ウチナンチュー(沖縄人)はサイパン島でだまされてのたれ死んだ。また沖縄はだまされるのか-。戦火をくぐり抜け、生かされている私の使命は、サイパン島の悲劇を繰り返させないこと。基地がなければ、沖縄は攻撃されない。それが私の最後の仕事

機動隊にアメ玉手渡し…

 「普天間も新基地もいらない」と、オスプレイが配備された普天間飛行場の爆音訴訟の原告に加わり、辺野古では座り込む。
 だが、目の前の機動隊や警備員には手を上げない。目前に立つ彼らには時々、アメ玉を与える。
 「そっと囗に入れなさい。基地には反対だが、あんたとは闘つていない。それとこれとは別だ」と。
 安倍政権が実力行使で進める新基地建設。横田は話す。「どんなに時間がかかっても、話し合いを続けなければいけない。それが民主主義。私たちの闘いは戦争を起こさない、戦わないための闘いです
(鈴木伸幸、敬称略)

「戦わないために闘う」沖縄の八十七歳オバア_デス


離れても「辺野古反対」応援しています
(東京新聞)2016年1月10日
離れても「辺野古反対」応援しています
 辺野古の新年は穏やかに明けた。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設作業が進み、反対派市民らが激しい抗議活動を連日展開する同県名護市辺野古。年末年始は作業が中断した。反対派には励ましの年賀状が届き、笑みがこぼれた。二〇一六年の反対派の活動は、埋め立て予定地の海に臨む浜辺で始まった。琉球舞踊などで初日の出を迎え、集まった数百人が「辺野古問題を今年で終わらせる」と決意を新たにした。
 隣接する米軍キャンプーシュワブのゲート前に張られたテントは反対派の活動拠点。ここに、抗議に賛同する県内外の人々から年賀状が届いた。宛先は「ゲート前テント村」だ。
 「お体を大切に」「いつも東京から現地に心を寄せています」。送り主の多くは、この場を過去に訪れた人だという。宜野座村の橋本武志さん(六四)は「地元に帰っても『辺野古反対』の思いを持ち続けてくれ、うれしい」と表情を和ませた。
 国は五日に移設作業を再開。抗議活動も再び本格化した。反対派によると、年末年始は離れていた警視庁機動隊も五日に戻ってきた。沖縄県警を含めた機動隊と市民の衝突は、今年も激しくなるのだろうか。


ぼくらの対話ネット
https://www.facebook.com/taiwa.network
ぼくらの基地問題



沖縄建白書
http://img01.ti-da.net/usr/k/e/n/kenmintaikai2012/%E5%BB%BA%E7%99%BD%E6%9B%B8k%E7%BD%B2%E5%90%8D%E5%85%A5%E3%82%8Ak.pdf
沖縄「建白書」署名入り



普天間基地解決
「移設条件なし」でこそ

衆院予算委 赤嶺議員の質問
(しんぶん赤旗)2016年1月13日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-01-13/2016011302_02_1.html
 24日投開票の沖縄・宜野湾市長選挙で重大争点になっている米軍普天間基地問題。日本共産党の赤嶺政賢議員は12日の衆院予算委員会で、名護市辺野古への米軍新基地建設か、普天間基地の固定化かの二者択一を迫る安倍政権の不当性を追及しました。


https://youtu.be/8-VPJYwAJC4

普天間基地解決「移設条件なし」でこそ

「移設」か「固定化」か
 選びようのない選択迫る政府


 「名護市には(辺野古への新基地建設で)今回初めて米軍基地がやってくるわけではない」―。赤嶺氏は、名護市にはすでに、キャンプ・シュワブキャンプ・ハンセン辺野古弾薬庫八重岳通信所の4基地が存在し、総面積は2300ヘクタールに及ぶことを指摘。「米軍三沢基地を抱え、基地の面積では沖縄県に次ぐ青森県が2400ヘクタール。名護市だけで青森県にほぼ匹敵する広大な米軍基地を抱えている」と強調しました。
 シュワブ、ハンセンには、米軍が実弾射撃訓練やヘリ、MV22オスプレイなどの離着陸訓練を日常的に行う訓練場が広がっており、周辺住民の騒音被害は深刻です。
 「辺野古、豊原、久志、許田、幸喜という五つの集落上空を縦横無尽にオスプレイが飛び回っている」―。日本政府は、辺野古新基地にオスプレイが移った後は、海上を飛行するので騒音はなくなると説明しています。ところが、赤嶺氏が示したのは、実際に名護市上空を飛び交うオスプレイの実態(図上)でした。

名護市内のオスプレイ飛行状況

 中谷防衛相は、「(オスプレイの)経路については確認していない」と述べ、無責任な答弁に終始。一方で、「キャンプ・シュワブ周辺の学校、幼稚園、保育園に対しては防音工事の助成を行っている」と答弁。事実上、騒音被害の存在を認めました。
 「新基地ができれば、(集落上空を飛びまわるオスプレイの)訓練はなくなるのか」。赤嶺氏は政府の矛盾を追及。首相は、「(新基地に)移った後も訓練はさまざまある」と述べ、陸上での訓練を否定しませんでした。
 赤嶺氏は、「今、新基地はないのに着陸帯があるために、オスプレイが集落上空で訓練をしている。新基地ができても着陸帯がそのままあるわけだから、騒音はなくなるわけがない」と反論。「東村高江でも伊江島でも、沖縄県内で新しい基地をつくるか、さもなければ普天間基地は固定化するというのは、選択しようのない選択肢を政府が県民に突きつけるものだ。こんな選択肢など選びようがない」と厳しく批判しました。

普天間の危険を言いつつ政府
 市街地上空の飛行拡大を容認


 安倍政権は、「普天間の一刻も早い危険性の除去」と繰り返し述べて、辺野古への米軍新基地建設を強行しています。赤嶺氏は、日本政府こそが米軍言いなりに、普天間基地の危険性を拡大してきた欺まんを厳しく追及しました。
 赤嶺氏は、1996年4月、当時の橋本龍太郎首相とモンデール駐日米大使が普天間基地返還合意した3カ月後に、宜野湾市に対して普天間基地の副司令官が滑走路の東側だけでなく、西側にも飛行経路を拡大すると一方的に通告したことを告発。さらに、東側の飛行経路は一部を除いてほぼ基地内に収まるように設定されていたのに、西側は初めから民間地域上空に設定されていると指摘した上で、自らが設定した経路さえ無視して米軍機が市街地上空を飛び回っている実態(図下)を突きつけました。

普天間基地の飛行経路

 そのうえで、赤嶺氏は、当時の桃原(とうばる)正賢・宜野湾市長が、飛行経路拡大を拒否したのに米軍が聞き入れなかったと指摘し、「米側は押し切って危険を拡大した。日本政府はやめろと言ったのか」と迫りました。
 中谷防衛相は、「その点については確認しなければならない」と述べ、答弁できませんでした。それどころか、風向きや天候の影響などを挙げて「安全にヘリコプターを運用していくことが必要ではなかったのか」と米軍を擁護しました。
 赤嶺氏は「住民の安全を考えれば、普天間基地の外を飛ぼうと言うのを断るのが当たり前ではないか」と迫りました。
 もう一つの“危険性の拡大”は、米軍機による市街地上空での深夜・早朝訓練です。赤嶺氏は騒音の被害が宜野湾市民に「耐えられない苦しみ」を与え続けていると怒りをぶつけました。日米両政府が午後10時~午前6時の飛行を制限すると合意しているのに「なぜ守らせないのか」と迫りました。
 中谷防衛相は「(米側と)事前に協議して決めていることを順守していただくよう協議し、違反すること等があったら申し入れをして改善をうながしている」と発言し、県民が苦しむ実態に寄りそわない答弁に終始しました。
 赤嶺氏は、「辺野古には基地を移せない。普天間基地は一刻も早くなくさなければいけない。この二つの条件を満たすのが、沖縄県民が総理に提出した『建白書』だ」と述べました。そのうえで、「基地をいっそう危険にしているのは、県民の暮らしや安全よりも米軍の運用を優先する日本政府の態度が大本にある。普天間基地問題を解決するためには移設条件なしの撤去以外にない」と迫りました。

赤嶺政賢衆院議員のコメント

https://youtu.be/yWKT4RvceZ8



宜野湾市長選ルポ
 政権側、露骨な懐柔策
 知事側反発、辺野古移設は押しつけ

(東京新聞【こちら特報部】)2016年1月6日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016010602000147.html
 米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選(17日告示、24日投開票)が熱を帯びてきた。県内移設の容認派が推す現職と、反対する新人が激突する構図。現職を支援する政府と、新人を応援する翁長雄志知事の代理戦争の様相だ。政府側が繰り出す露骨な「アメ」攻撃に、知事側は強く反発している。選挙結果は、辺野古移設問題だけでなく、夏の参院選にも影響を与えそうだ。
(木村留美、三沢典丈)

宜野湾市長選ルポ_1

 正月三が日が明けたばかりにもかかわらず気温が二五度を上回り、強い日差しが降り注ぐ宜野湾市。時折ゴーツと大きな音を立てて軍用機が上空を通過する。住宅や学校が米軍普天間飛行場に隣接し、「世界一危険な飛行場」ともいわれてきた。市長選では名護市辺野古への移設の是非が嚴大の争点となっている。
 有権者はどのように感じているのか。スーパーに買い物に訪れていた主婦(七八)は「騒音がひどく、学校に通っている子どもたちがかわいそう。やはり基地は辺野古に移った方がいいのかなこと、小さい声で話した。主婦の呉屋シゲさん(八二)も「オスプレイが学校にでも落ちたらどうしてくれるのか。なるべく早く移設してほしい」と言う。ただ、「辺野古も同じ沖縄。本当は持って行きたくないけれど、行き場がない。海外や本土で引き取ってくれれば一番いいのだけど」と、複雑な思いを吐露する。
 一方、主婦の呉屋恵美子さん(六五)は「基地の撤去を願っている」と話しながらも「県内でたらい回しにはできない」と辺野古移設には「反対」の立場。有権者の思いは揺れている。
 市長選に出馬を表明しているのは、再選を目指す現職の佐喜真淳氏(五一)と、新人の元県幹部、志村恵一郎氏(六三)。自民、公明が佐喜真氏を推薦。翁長知事らが志村氏を支援する。
 佐喜真氏は普天間飛行場の返還・移設問題について記者会見で「普天間飛行場の固定化を許さず、その危険性を除去すべく一日も早い閉鎖返還を強く求める」と述べる。ただ、辺野古への移設に関しては、記者の再三の質問にも、賛否を明言していない。佐喜真陣営は「まず返還されることを最優先にしている。移設先については、どうこう言える立場ではなく、政府に責任をもって决めてほしい」と説明する。
 一方の志村氏は、明確に辺野古移設反対を打ち出す。志村氏の父は元自民党県議で県議会議長や自民党県連会長を務めた。一部経済界も支援し、保革を超えた「オール沖縄」を印象づける。志村陣営は「辺野古に新基地を造らせ、基地の被害を県内のほかの地域に押しつけるわけにはいかない」と主張する。
 選挙結果は、普天間飛行場の移設問題に大きな影響を与えるだけに、官邸はてこ入れに必死だ。
 菅義偉官房長官は昨年十二月四日、普天間飛行場の一部を含む基地返還の前倒しについて、ケネディ駐日米大使と並んで発表するパフォーマンスを演じた。
 昨年十二月八日には、佐喜真氏が公約に掲げる基地跡地へのディズニーリゾート誘致構想に協力を要請したのに対し、菅氏は「非常に夢のある話だ。政府として全力で誘致実現に取り組むことを誓う」と約束してみせた。佐喜真氏を東京ディズニーリソートの運営会社幹部に紹介する念の入りようだ。
 一六年度予算案では、沖縄振興予算を一五年度当初比十億円増の三千三百五十億円を計上した。島尻安伊子沖縄北方担当相は「厳しい環境の中、しっかり確保できた」と胸を張った。

宜野湾市長選ルポ_2

「撤去、でも県内たらい回しは…」
「ディズニー誘致なんて夢物語」


戸惑う有権者

 官邸主導で、「選挙対策」を矢継ぎ早に打ち出すのには、理由がある。
 沖縄では、一四年一月の名護市長選、同年十一月の知事選、同年十二月の衆院選のいずれも辺野古移設反対派が勝利してきた。ここで、宜野湾市長選でも反対派が勝てば、反対運動はいっそう勢いづき、政府の進める辺野古移設計画は大きく狂うことになりかねない
 これまでも、選挙の前に政府・自民党が「アメ」をちらつかせるのは、常とう手段だった。
 名護市長選では、自民党の石破茂幹事長(当時)が、五百億円の振興基金構想をぶち上げたが、逆に「カネで票を買うのか」と反発を呼び、推進派が敗れる原因となった。知事選前には、防衛省が普天間所属のオスプレイの訓練移転を打ち出した。いずれも、その後、実現していない。
 宜野湾市長選での政府の姿勢について、沖縄国際大学の前泊博盛教授は「これまでの選挙でも、懐柔策はあったけど、さらにあからさまになっている印象だ」と話す。
 政府は、普天間飛行場の東側沿い約四ヘクタールについて、昨年十二月十七日に早速返還に向けた工事を始め、基地負担軽減への取り組みをアピールしている。だが、先行返還が決まった土地は、飛行場約四百八十一ヘクタールの1%未満にすぎない
 菅宣房長官が「全面的に協力していきたい」と強調したディズニー誘致は、県内進出の方針を明らかにしている米映画テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)
の二番煎じの感が否めない。
 沖縄振興予算をめぐっては、辺野古移設を容認した仲井真弘多前知事時代に、増加傾向にあったが、翁長知事就任後の一五年度予算で減額に。一六年度予算案でも、島尻担当相は当初、翁長知事の政治姿勢が「予算確保にまったく影響がないというものでもない」と減額の可能性を示唆していた、結局、前年度と比べて微増となったが、政府が選挙を意識して配慮したことは間違いない。
 政府のこうしたやり方に、有権者は冷ややかだ
 普天間飛行場から数十㍍の場所に住む農業の男性(七八)は「選挙の度にいろいろな話が持ち上がりざわざわするが、終われば知らん顔。選挙の種になっているだけで、この二十年近く何も変わっていない」と突き放す。ディズニー誘致構想にいたっては、有権者の多くが懐疑的。無職の男性(六〇)は「そんな話、信用していない。本当に来るとしても、自分が死んだ後でしょう」とあきれる。「選挙前だからと、政府が絶対にありえない夢物語をちらつかせているだけだ」との声もあった。

夏の参院選に影響も

 東京経済大の戸辺秀明准教授(沖縄近現代史)は安倍政権の狙いを「市長選の勝利を本土でも誇示し、現政権の姿勢を正当化すること」と指摘する目指すのは市長選での勝利を弾みに、六月の沖縄県議選、四月の衆院北海道5区補選へとつなぎ、今夏の参院選の勝利へと導くことだ。あわよくぱ、衆参同日選に持ち込み、大勝すれば、悲願の改憲も見えてくる
 戸辺准教授は「普天間飛行場の跡地利用は沖縄財界の多様な期待が絡んでいる。USJより現実昧が薄いディズニーなど、地元は本気で望んでいない」と政権のなりふり構わぬ利益誘導を批判する。
 「こんな材料まで提示せざるを得ないのは、政権側の焦りを表している」


宜野湾市長選ルポ_デスクメモ

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