原発狂の自民党が、福島の人らに約束したこと!ど~ん!
(ウィンザー通信)2012年12月17日
http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/a5b4ef6294692e3d75e52e70755055b2
これが、福島県で配られていた自民党の約束パンフレット。
http://www.jimin-fukushima.jp/_userdata/46thseisaku.pdf
選挙の時は大事なことは何も言わない安倍首相
https://youtu.be/QoVZxb8HVJk
こんなに脆いニッポン
(週刊女性)2016年6月7日号
蛇口をひねれば水が出て、いつでも橋や道路を安全に渡れる……。そんな生活の土台=インフラが壊された熊本地震は発生から1か月を過ぎてもなお余震が続き、現在も1万人近くが避難を余儀なくされている。平穏な暮らしを脅かすのは災害だけに限らない。 1970年ごろに建設のピークを迎えたインフラは老朽化が進み、いまや崩壊への秒読み段階。活断層だらけ&いたるところにガタが来ているオンボロ列島の実態に迫る!
より
フクイチ2号機は激震で壊れた可能性あり!
原発は地震老朽化に耐えられるか?
熊本地震をきっかけに、国内で唯一稼働を続けている九州電力川内原発(鹿児島県)の停止を求める要請が相次いでいる。10万人を超えるネット署名も集まったが、原子力規制員会(以下、規制委)の田中俊一委員長は「止める理由はないと判断している」と述べ、緊急性がないとの見方を強調した。
エネルギー問題に詳しいNPO法人「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也所長は「科学者の風上にも置けない」とアキレ返る。
「緊急対応時の拠点となる免震重要棟を作らず、事故時の避難ルートにある橋は地震で落ちる恐れがあり、道路も寸断されるとわかった。川内原発が再稼働する際、その前提となったことが明らかに崩れています。
加えて、熊本地震は震源域が広く、気象庁も”地震活動の推移は少しわからないことがある”としていた。前震が起きた段階で予防的に止めたほうがよかった」
不安要素は地震だけではない。橋や道路、水道と同様に原発も老朽化する。そして、その影響はほかのインフラとは比較にならないほど大きい。
川内原発1号機は1984年7月、2号機は1985年11月と運転開始から30年以上が経過している。
「福島第一原発事故後に”40年で廃炉にする”という規制が作られましたが、ここからが老朽原発という明確な基準があるわけではない。世界の原発は、廃炉までの平均寿命が23年。長期間使うほど金属がもろくなり、さまざまなトラブルが生じることで廃炉にしている。そう考えると、運転開始から30年以上たつ原発は高齢の域に入っていますし、警戒したほうがいい」(飯田さん)
もっと早いタイミングで廃炉になった原発もある。飯田さんは米カリフォルニア州サンオノフレ原発を例に挙げる。2013年に2機の廃炉が決まった原発だ。
「原因は、三菱重工が納めた蒸気発生器の伝熱管に欠陥があり、水漏れ事故を起こしたことでした。交換後わずか2、3年の使用にもかかわらず微細な亀裂が1万6000か所も見つかったのです。
そのまま使い続けると1991年に関西電力美浜原発(福井県)で起きた”ギロチン破断事故”という、核分裂によって発熱す原子炉の炉心部を冷却する”一次冷却水”が漏れる、大事故につながる恐れがありました」
この蒸気発生器も同じものが川内原発にも使われている、と飯田さん。
「大きな地震の直撃とともに一時冷却水が漏れ姶め、外部電源が倒れて……。そうした要素が重なつたら、とんでもなく怖い事態が起きてしまいます」
福島原発2号機は地震で壊れていた!?
事故の収束作業が続く東京電力福島第一原発も、いわゆる老朽原発のひとつだ。1号機の運転開始は1971年3月。それからちょうど40年を迎えるタイミングで東日本大震災が起きた。
”想定外”の津波ですべての電源を失い、原子炉を冷やせなくなったことが大事故につながったと言われているが、これに対する『日本原子力研究開発機構』の上級研究主席を務めた原発研究者・田辺文也さんによる”疑惑”の提起は衝撃だ。
「福島第一原発2号機の格納容器は、地震によって壊れた可能性が高い」
放射能を外に出さないための最後の砦、それが格納容器。核燃料が入った鋼鉄製の原子炉圧力容器を覆っている。地震でも壊れないように、ある程度の揺れまでは耐えられるよう設計、建設されているという。
「ところが2号機は、格納容器が地震の揺れで壊れたか、あるいは劣化してその後の何らかの負荷がかかったことにより破損した可能性が高い」(田辺さん)
津波で電源が失われたあとも、福島第一原発2号機では、原子炉隔離時冷却系という装置を用いて原子炉を冷やし続けていた。2011年3月12日未明、その水源を復水貯蔵タンクから圧力抑制プールに切り替えた。原子炉に注水すると、原子炉の熱により蒸気が発生。その蒸気で原子炉隔離時冷却系のタービンを回して注水の動力とし、排気蒸気を圧力抑制室に戻すことで循環させていた。
「圧力抑制プールを冷やす機能は津波で失われていましたから、水温がどんどん高くなるにつれ、格納容器の圧力がどんどん高まっていくはず。ところが、想定される圧力の上昇よりずっと低い。それは格納容器に穴が開いでいたためとすれば、簡単に説明できます」
それを裏付けるかのように、3月14日の夜9時半ごろ、福島第一原発の正門で毎時3000マイクロシーベルトという高い放射線量が観測された。
「2号機の格納容器に穴が開いていなければ、これだけ高い値が出ることは考えられません。核燃料が溶け落ちるメルトダウンで小さな穴が圧力容器に開いて、そこから放射能が格納容器に漏れ、それがすでに開いていた格納容器の穴から出た。そう考えると素直に理解できます」
これに対し、東電や原子力安全・保安院(当時)は「地震で早期に穴が開いた可能性を、とても科学的とはいえない論理で激しく否定」したため、現在に至るまできちんと検証がなされていない。
「電力会社や保安院が認めたがらないのは、地震で壊れた可能性が否定できないとなると、これまで行ってきた、地震による影響についての評価の信頼性が危うくなるからです。この論証の仕方で大丈夫なのか、と」
福島事故のみならず、地震発生時の重大リスクにつながりかねない疑惑を検証することなく再稼働を進めるのは無責任、と田辺さんは厳しく批判する。
圧力容器が割れる老朽原発のリスク
「原発は老朽化するにつれ配管が腐食して割れたり、電気配線が劣化したり、コンクリートがひび割れていきます。なかでもいちばんの問題は、原子炉の炉心から飛び出した中性子線が圧力容器が脆化(ぜいか)、つまり劣化させることです」
そう話すのは東京大学の井野博満名誉教授(金属材料学)。老朽原発研究の第一人者で、その危険性を警告し続けてきた。
原子炉内で起きた核分裂に伴い中性子線が発生すると、それが炉心から外へ飛び出し、圧力容器の内側に当たってダメージを与える。「これを『中性子照射脆化』と言いますが、老朽原発では、中性子線が金属を硬くさせる現象が起こります。
力が加わると、割れないで変形するのが金属の特徴。しかし、この現象で硬くなった金属は弾力が失われて変形できないため、ちよつとしたひぴ割れでもあればそこからパリンと割れてしまいます」
また金属は、劣化が進むと『脆性遷移温度』と呼ばれる、ある温度を境に割れやすくなるという性質を持つ。最初はマイナス数十度でも、時間がたつにつれ、徐々に上がっていくため、20年、30年という歳月をかけて、マイナスどころかプラスの温度に転じてしまうというのだ。
「運転開始から40年がたつ関西電力高浜原発(福井県)の1号機は、この温度が99℃。高温であるほどリスクは高くなります。
というのも、地震などの緊急時には緊急炉心冷却をして圧力容器を冷やさねばならないからです。
急に冷たい水が注入されることで圧力容器に亀裂が生じやすくなります。ガラスのコップにお湯を注ぐようなもの。割れてしまう。原発も、同じ状態になる恐れがあります。」
高浜原発1,2号機は原子力規制委員会に再稼働を申請、”40年で廃炉”のルールがあるにもかかわらず今年4月20日に「合格」してしまった。
「40年ルールには抜け穴があります。1回限り、運転を20年延長できるという”特例”が設けられているからです」(井野さん)
古い自動車を運転して怪我をしたり、人を傷つけたりする恐れがあると、保険代が高くつくことでブレーキがかかる。安全な車に買い替えようか、そもそも車をやめようか――そういう発想になるのが一般的。
ところが、原発に関して電力会社の考えは異なるようだ。
前出の飯田さんは言う。
「例外がむしろ本則になるような形で、次から次に40年超えの原発も延長を図ろうとしている。それが日本の現状です」
2013年2月7日
そもそも新安全基準で原発は本当に安全になるの?
https://youtu.be/gNS_HLDNPr0
原子炉の脆性破壊:玄海原発1号炉劣化問題
https://youtu.be/ADZnRr98rQI
元日本原子力研究開発機構上級研究主席
田辺文也さんに聞く
(しんぶん赤旗)2016年3月10・11日
東京電力福島第1原発事故から5年を迎えようとしています。なぜ3基もの原発が次々と炉心溶融に至ったのか。いまだに多くの問題が解明されずに残されています。元日本原子力研究開発機構上級研究主席の田辺文也さんは、その一つとして、福島事故では事故時運転操作手順書(以下、手順書)がないがしろにされ参照されなかったことが、事故を拡大させたと指摘しています。田辺さんに話を聞きました。
(松沼環)
場当たり的対応で深刻化
― 手順書とはどんなものですか。
田辺 福島第1原発には当時、事故時の手順書としては大きく分けて3種類のものがありました。あらかじめ想定された異常事象や事故に対応するための「事象ベース手順書」、起因事象(原因)が不明な場合にも原子炉の徴候(状態)に応じて対応を行う「徴候ベース手順書」、さらに事故が拡大し炉心が損傷した際に参照する「シビアアクシデント手順書」です。
米国事故の教訓は
徴候ベース手順書やシビアアクシデント手順書は、1979年の米国スリーマイル島原発事故以降の教訓から配備されてきました。
スリーマイル島原発事故当時は、事象ベース手順書に相当するものしかありませんでした。この事故では当初の想定にない事象が起きた事で、運転員が事態を把握できずに誤った対応を行い、炉心溶融に至りました。
起因事象を数え上げて手順書を整備しても、多重故障などを考えるとその数は膨大で数え落としの危険性があります。一方、制御室で得られる情報は水位や圧力などの限られた徴候です。そこで、たとえ起因事象が不明でも徴候から対応を判断し、炉心損傷に至らないようにと考えられたのが徴候ベース手順書です。
シビアアクシデント手順書は、事故が拡大し、徴候ベース手順書の適用範囲を超えた場合に参照されます。炉心が損傷し、原子炉圧力容器やそれを覆う格納容器の損傷防止を目的とします。
これらの手順書は「想定外」をできるだけ少なくするために導入されたものです。事故の進展に伴い、あらかじめ定められた導入条件に応じて手順書間の移行が行われます。
― なぜ手順書が参照されなかったと考えたのですか。
田辺 福島第1原発事故では、炉心溶融まで時間があった2、3号機まで炉心溶融しました。なぜ的確な対処ができなかったのか。炉心溶融を回避するため参照されるベき「徴候ペース手順書」が参照されていなかったと推測してきました。
さらに2014年9月、福島第1原発の吉田昌郎元所長(故人)に対する政府事故調の聴取記録が公開されました。そこには、参照すべき手順書間の移行について質問された吉田氏が「全交流電源が喪失した時点でこれはシビアアクシデント事象に該当し得ると判断しておりますので、いちいちこういうような手順書間の移行の議論というのは、私の頭の中では飛んでいますね」と答えています。
回避できた可能性
手順書がないがしろにされていたことがみえてきました。
― 手順書を参照していれば、事故の進展は変わっていましたか。
田辺 1号機では、進展が早く炉心溶融を防ぐのは難しかったと思いますが、2、3号機では炉心溶融を回避できた可能性が高いのです。具体的には、徴候ベース手順書に従って、原子炉を冷やす高圧注水系が動いているうちに、原子炉を減圧し、代替低圧注水系からの注水に切りかえることができたと考えられます。
実際には、高圧注水の維持や格納容器圧力を下げるベントのために奔走するなど、戦略のない場当たり的な対応で、事故を深刻化させました。
放置された未解明問題
― 事故の経緯から、手順書を具体的にどう参照すべきでしたか。
田辺 例えば3号機は、2011年3月12日朝に格納容器の圧力が高くなり徴候べース手順書を参照すべき状態になります。12日午前11時13分に、作業員が故障復帰ボタンを押したことでディーゼル駆動消火ポンプが自動起動し、対策を実施する条件が整います。原子炉減圧のために弁を動かすのに必要なバッテリーもこの時は、枯渇していなかったと推定されます。
幾度かチャンス
その後も徴候ベース手順書を参照するチャンスは幾度か訪れますが、生かされないまま、13日午前8時ごろには炉心溶融に至ります。
さらに、シビアアクシデント手順書もないがしろにし、不必要なベントを繰り返し、放射能の放出を増大させた可能性もあります。
― なぜ参照されなかったのでしょう。
田辺 教育・訓練に欠陥があって徴候ベース手順書の役割と使い方が十分に理解されていなかったと思われます。
徴候ベース手順書に基づく操作を実行すべき1、2号機中央制御室の当直は、「その内容は、現実に発生している事象に対応できず」と判断していたことが、政府事故調の中間報告に記述されています。
また、東電の事故調査報告書では「電動の弁やポンプ、監視計器などが動かなくなった。この時点で事前に定めた手順類の前提を大きく外れる事態へ進展した」などとしています。
しかし、このような不測事態に、何をすベきかの目標、目的を示しているのが徴候ベース手順書です。機器の不具合を理由に徴候ベース手順書を参照しないのは誤りです。
ベント準備奔走
東電は、1号機でなかなかベントを実施できなかったことがトラウマになっていたのでしょうか。炉心損傷を防ぐ対策をすべき局面で、格納容器破裂を回避するためのベント準備に奔走していました。
こうした事故と手順書の関係は検証すベきであるにもかかわらず、これまでの事故調の報告書が、ほとんど触れていないことは異様です。政府事故調は、吉田所長に手順書の問題を質問しながら、結局不問に付しています。
― 福島原発事故の教訓を生かして新規制基準が作られたと、政府、原子力規制委員会は主張しています。
田辺 福島第1原発事故での事態は、「想定内」でした。「原子炉水位不明」状態を含め炉心損傷を防ぐために徴候ベース手順書は整備されていましたが、生かされなかった。
これ以外にも私は、原子炉等のデータから2号機では早い段階で格納容器が損傷したと見ており、地震によって損傷した可能性を示していると考えています。こういった問題も検証されていません。
福島第1原発事故には、人為的なミスを含め多くの未解明な問題が放置されたままです。その検証を後回しに、再稼働に進むことは許されることではありません。
必見!
特別講義 20130519
「未来への教訓~検証・福島第一原発事故~」田辺 文也
https://vimeo.com/66684623
2011年3月11日の東日本大震災では福島第一原発事故も引き起こされ、現在も収束に至っていない。この講義では当時の事故の様子や経緯を講師の分析の下に説明し、あわせて過去の原子力事故の自己分析から得られた教訓を述べる。事故がなぜ、どのように起きたかを検証することで、「想定外の構え」という未来への教訓を導き出す内容となる。
20151105 UPLAN
【裁判報告・学習会】田辺文也「福島事故の真実を闇に葬った人びと『政府事故調』の犯罪」~東電株主代表訴訟第21回口頭弁論期日
https://youtu.be/kTSeOOaMSfw
参考資料
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オンボロ列島…原発の現実 あなたは忘れましたか?
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