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◆小出裕章ジャーナル 第26回【六ヶ所再処理工場について】  2013年07月06日

http://youtu.be/Q2OqeIda7o8
◆湯浅
今日も小出さんと電話がつながっています。
小出さん、よろしくお願いします~。

◆小出
よろしくお願いします。

◆湯浅
えっとあの、今日も、お~、放射能のゴミシリーズ第2弾ということで、六ケ所再処理工場についてお伺いしいんですけれども。

◆小出
え~、再処理工場という名前を聞くと、多くの方々が、原子力発電所が生み出してくる放射能のゴミを処理してくれる工場なのかと思われるようなのですが、そうではありません。
再処理というのは、もともと原爆の材料を手に入れたいとして開発された技術でして、原子炉の中で燃えた燃料の中に含まれているプルトニウムという物質を取り出すという、ひたすらそれを目的とした工場なのです。
日本の場合には、原子力発電所からの使用済み燃料を持ち込んで、その中に含まれているプルトニウムを分離するというためのものです。
そのプルトニウムはもともとは原爆の材料になる物質ですけれども、日本の政府はそれを原爆にするのではなくて、原子力発電所の燃料にまた使いたいのだ、と表向きはそう説明しながら再処理工場というものを作ろうとしてきました。

※福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル開始について
http://www.tepco.co.jp/cc/press/10102601-j.html

◆湯浅
なるほっど、えっと~、再処理というのは、あの放射性廃棄物が出ると、これは原発事故以降有名になりましたけど、え~、放射性廃棄物を処理するための施設というよりは、そこからプルトニウムを取り出すことを再処理と呼び、それをやるための工場が六ケ所再処理工場なんだということですね。

◆小出
そうです、はい。

◆湯浅
それはこれまでいったいどういう成果というか、どういうこう役割、機能を今まで果たしてきたんですか。

◆小出
日本という国は原子力については後進国なわけで、再処理という技術も全く持っていなかったのです。
これまではイギリスフランスにある再処理工場に、日本の原発で生み出された使用済み燃料を送って、そこで再処理してもらってきたのですけれども、どうしてもそのやはり日本としても原爆の材料を取り出す技術を身に付けておきたいということで、フランスに頼んで、1977年から東海村で小さな再処理工場を動かし始めたのです。
その技術を使って、六ケ所の再処理工場、かなり大規模なものなのですが、それを今度は日本の独自の力で作り上げたいという夢があったのですが、結局それもできないということになって、六ケ所の再処理工場もまたフランスに頼んで作ってもらいました。
しかし、それではあまりにも格好が悪いということで、再処理をした時に出てくる高レベルの放射性廃液というものがあるのですが、それをガラス状に固めようとするその部分だけをなんとか日本の技術でやろうとしたのです。
しかし、それが全くうまく動きませんで、結局現在は停止したままという状態になっています。

◆湯浅
ほ~ぅ、工場はあるけれど、実際には何もできていない、ということですか?

◆小出
アクティブ試験という、私たちが呼んでいる実際の使用済み燃料を使ってテストをしてみるということを始めたのですが、結局うまくいかないで頓挫してしまっているという状態です。

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◆湯浅
相当お金もかかっているということですよね?

◆小出
そうです。
当初は7000億円ぐらいでできるだろうといわれていたのですけれども、設計変更、設計変更で、すでに2兆数千億円のお金をかけてきましたのですけれども。

◆湯浅
2兆数千億。

◆小出
はい。

◆湯浅
このお金は、また例によって電気料金に反映してんですか。

◆小出
そうです。
電気料金から徴収するようになっていますし、一度、再処理工場というものを動かしてしまいますと、それをつぶすにもたいへんなお金がかかってしまうということで、電力業界の試算でも10数兆円というお金が、今後後始末のためにかかってしまう試算になっています。
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◆湯浅
この六ヶ所再処理工場を後始末するのに。

◆小出
そうです。
それも全部電気料金にまた上乗せされてくることになります。

◆湯浅
はぁ~、そうですか、この六ヶ所再処理工場っていうのは、こんな何て言うかこう、え~、とっても危ないこと、あの危険性が高いことをやってるように聞こえるんですけど。

◆小出
そうです。

◆湯浅
周辺環境には問題はないのですか。

◆小出
圧倒的な悪影響があります。再処理工場というのは膨大な放射性物質を取り扱いますので、例えば、海に放出する場合の放射性物質というのは、私のところの実験所でもそうですし、原子力発電所でもそうですがいわゆる濃度規制というのがあるのです。
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汚染した水を流す時には、1cc当たり何ベクレル以下の放射性物質しか流してはいけないというやりかたなのですが、再処理工場に関してはそんな規程は到底、適応できない、ということで濃度規制を再処理工場の場合には外してしまいました。
その代わりに、排水管を沖合3キロまで引っ張っていって、海面下40数メートルの所から海に放出して薄めて流すという、そういうことになってしまっています。

◆湯浅
通常の原子力発電所よりも危険なものを日常的に出しているってことですよね。

※六ヶ所再処理工場から放出される放射能による被ばく
「0.022ミリシーベルトだから安全」は本当か?
(美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会)
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/hibaku022msv.htm

◆小出:
そうです。
ひとつの原子力発電所が1年間に放出する放射性物質を1日毎に放出してしまうという、そういう工場が再処理工場です。
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◆湯浅
1年間分を1日。

◆小出
はい。

※六ヶ所 日本原燃(株)から放射能海洋投棄状況(2007.4月から2008.3月まで)
http://homepage3.nifty.com/gatayann/07.4.1-08.3.31.pdf
※液体廃棄物中のトリチウムの年度別放出量(実用発電用原子炉施設から)
http://www.jnes.go.jp/isoe/atcdatabase/pdf/h17/h17_haiki_sankou_4_1.pdf

◆湯浅
それで、この間、何十年もそれを続けてきていると。

◆小出
日本は要するにできなかったわけですが、米国でもロシアでもイギリス、フランスでもずっと続けてきて環境に汚染を広げてきてしまいました。

◆湯浅
な~るほど。
そうすると今までに2兆数千億をかけ、これから止めるにしても十数兆円が必要で、動いたら動いたで環境にたいへんな負荷をかける。

◆小出
そうです。

◆湯浅
そういうもの、ということは、やめた方がいいですよね。

◆小出
もちろんです。
こんなものをやるということは、私は正気の沙汰とは思えないです。

◆湯浅
はぁ~、なるほど~。
ありがとうございました。

◆小出
はい、ありがとうございました。

◆湯浅
以上、小出裕章ジャーナルでした。


【予告編】六ヶ所村ラプソディー 鎌仲ひとみ監督作品

http://youtu.be/ibjW-NaCUL8
http://rokkasho-rhapsody.com/index2


動き出した再処理工場 ~青森県六ヶ所村~ (1)
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_local_20060421_0950


核サイクル "原子力が支える村"...六ヶ所村の真実(再掲)

http://youtu.be/0ObbLdC0Kjg


核のゴミ抱える村 青森・六ヶ所村の現実(再掲)

http://youtu.be/wZDfT_xaVQk


六ヶ所再処理工場の現場は...「核燃料サイクル」見直しの行方(再掲)

http://youtu.be/qN5VngkwMd8


核燃サイクルを何とか「留保」にしたい事情(再掲)

http://youtu.be/DROewuv2GCo






○●○●○●○●○●



「ブラック企業大賞」候補発表~ワタミなど8社

http://youtu.be/Oj5pDsTOzgs
働く労働者にとって過酷な労働環境の企業、いわゆるブラック企業を選ぶ「ブラック企業­大賞2013」のノミネート企業が27日、発表された。ウェブからの一般投票などを経­て、8月11日の授賞式で大賞が発表される。
 
労働問題に取り組む団体や弁護士、ジャーナリストらでつくる「ブラック企業大賞実行委­員会」は27日、都内で記者会見を開き、20代の女性従業員が過労死した「ワタミ」を­はじめ計8社をノミネートした。ほかに、飲食業として「ステーキのくいしんぼ」を展開­するサン・チャレンジ、「餃子の王将」を経営する王将フードサービスが選ばれた他、若­い女性に人気の高いファッションブランド「Eath music&ecology」などを展開するアパレルメーカークロスカンパニー 、日本郵便と業務提携した西濃運輸 、小売り業の東急ハンズ。また教育業として、ベネッセコーポレーションと東北⼤学など­馴染みの企業、法人が選ばれた。ワタミが2年連続でノミネートされた一方、離職率の高­さや柳内正会長の「年収100万円」発言が注目を集めているユニクロはノミネートされ­なかった。
 
ブラック企業が生み出される背景や社会構造について広く伝えようと去年スタートした「­ブラック企業大賞」。労働法違反やそれに近い労働環境にある企業や、セクハラ・パワハ­ラなどが横行している企業など、全て具体的な事件に基づいて選考している。労働問題に­詳しい佐々木亮弁護士は、20~30代の若い労働者が、過酷で劣悪な労働環境なもと、­自殺にまで追いつめられる現状など、8社のノミネート理由を1社1社丁寧に説明した。­また、ユニクロがノミネート企業に入らなかったユニクロは、慎重に議論した結果、具体­的な事例を見いだせなかったため除外したと説明した。
 
首都圏青年ユニオン青年非正規労働センターの河添誠さんは、「世の中には私たちが知ら­ないブラック状態にある企業がたくさんあるのだと思う。労働者自身が立ち上がらないと­問題が見えてこない。ブラック企業状態で働いている皆さんには声をあげていただき、お­手伝いをしていきたい」と訴えた。
 
同実行委員会は、昨年は、大賞に東京電力、市民賞にはワタミが選ばれている。

第2回 ブラック企業大賞2013 ノミネート企業 発表!
http://blackcorpaward.blogspot.jp/
6月17日、記者会見を行ない、下記のとおり「第2回ブラック企業大賞2013」のノミネート企業8社を発表いたしました。ウェブからの投票もあわせて開始いたしますので、ぜひご参加ください。

1.ワタミフードサービス株式会社
居酒屋チェーンや介護事業を全国展開している同社では、2008 年6 月に正社員だった森美菜さん(当時26 歳)が、厚生労働省が定める過労死ライン(月80 時間の残業)をはるかに上回る月141 時間の残業を強いられ、わずか入社2 カ月で精神疾患と過労自殺に追い込まれた。昨年2 月に労災認定されたあとも、同社は責任を認めることなく、創業者である渡辺美樹会長は遺族からの求めに応じず、いまだに面談も謝罪も拒否している。 亡くなった森美菜さんは連続7 日間の深夜労働、午後3 時から午前3 時半の閉店まで12 時間働かされた。閉店後も遠く離れた社宅には始発電車まで帰ることもできず、休憩室のない店舗で待つしかなかった。ほかにも休憩時間が取れない、休日出勤、強制的なボランティア活動、早朝研修、給料から天引きで買わされた渡辺会長らの著書の感想文提出などで疲労は蓄積した。残業に関する労使協定(36 協定)も店長が指名したアルバイトに署名させるという違法行為が労働基準監督署から是正指導を受けた。
遺族と支援する労働組合は、森美菜さんの労働実態と原因の解明のために経営者ら責任ある立場の人との面談を同社に求め続けているが、同社は顧問弁護士のみとの面談を除いて応じる姿勢を見せていない。逆に同社は昨年11 月、遺族を相手取って同社が支払うべき損害賠償金の確定を趣旨とした民事調停を申し立てた。
報道によると、同社が全社員に配布している「理念集」という冊子には「365 日24 時間死ぬまで働け」と書かれているという(『週刊文春』2013 年6 月13 日号)。


2.株式会社クロスカンパニー
人気女優の宮崎あおいをCM起用したメインブランド “Earth Music&Ecology”で若い女性に人気の企業であり、また、店舗従業員も含めて、全員が正社員として雇用されているとして一部で「女性社員の働きやすい企業」として宣伝されている企業だが、その労務管理には、大きな問題があった。
2011年2月9日、立川労働基準監督署は、入社1年目の女性正社員(2009年10月死亡)が極度の過労・ストレスにより死亡したとして労働災害として認定している。この女性社員は、大学を卒業した年である2009年4月にクロスカンパニーに入社。同年9月に都内の店舗の店舗責任者(店長)に任命された。店長就任以来、日々の販売の他に、シフト・販売促進プランの入力、レイアウト変更、メールによる売り上げ日報・報告書の作成、本社のある岡山での会議出席などに追われた。スタッフが欠勤連絡のために、深夜0時や早朝5時に携帯電話に送ってくるメールにも自宅で対応しなければならなかった。勤務シフトは通常3~5人で組まれていたが、相次いで3人退職した後も会社は人員を補充しなかった。売り上げ目標達成に対する上司からの追及は厳しく、マネージャーから店長に「売上げ未達成なのによく帰れるわねぇ」という内容のメールが送られてきた。亡くなった女性のノートには、本社のある岡山での会議で「売り上げがとれなければ給料も休みも与えない」旨の指示があったことが記されている。この女性は、働いても働いても売り上げ目標が達成できないので、2009年9月には、売上額を上げるために自分で計5万円以上も自社商品を購入していた。彼女の2009年9月の時間外労働は、労働基準監督署の認定した時間だけでも少
なくとも111時間以上だった。そして、極度の疲労・ストレスの中、2009年10月に亡くなった。

3.株式会社ベネッセコーポレーション
2009年、人事を担当する人財部のなかに「人財部付」という部署が新設された。ここに配属された女性社員は、「あなたたちには問題があります。受け入れ先を獲得する活動をしなさい」と上司から指示された。電話に出ないように指示され、名刺も持たされなかった。社内ネットにもアクセスさせなかった。自分を受け入れてくれる部署をさがす「社内就職活動」をしながら単純作業をするように命じられていた。また、他部署をまわって雑用をもらってくることも命じられた。仕事の大半は、段ボール箱の片づけや懐中電灯へのテプラ貼りなどの単純作業だった。「再教育」は名ばかりで、単純作業をやらせることによって、社内には仕事がなく、退職以外には方法がないと思い込ませる場として設置されていた。ベネッセ側は、「『人財部付』は従業員の配属先を決めるまでの一時的な配属先。退職を勧めるための場ではない」と主張していた。
2012年8月、東京地裁立川支部判決(中山典子裁判官)は、人財部付が「実質的な退職勧奨の場となっていた疑いが強く、違法な制度」と判断し、この部署への異動も「人事権の裁量の範囲を逸脱したもの」として「無効」を言い渡している。


4.株式会社サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)
2010年11月8日午前1時ごろ、株式会社サン・チャレンジ(本社東京都渋谷区 上田英貴代表取締役)が運営するレストランチェーン「ステーキのくいしんぼ」渋谷センター街店の店長だった男性(当時24歳)が、店舗が入居するビルの非常階段の踊り場で首吊り自殺した。男性の自殺は、2012年3月に渋谷労基署が過労によるものと認定。同署が認定したところでは、男性が亡くなる前8ヶ月間(4月1日から11月7日)の残業時間は最も少ない月で162時間30分。最も多い月で、227時間30分に達していた。またこの間に男性が取得できた休日はわずか2日のみであり、亡くなった当日まで連続90日勤務していた。
これほどの長時間労働をしながら、男性は名ばかりの「管理監督者」として扱われ、残業代、ボーナスも支給されていなかった。また、やはり渋谷労基署が事実として認定した内容によれば、男性上司から「ひどい嫌がらせやいじめ、または暴行」を受けていた。「業務の指導の範疇を超えた、人格否定または罵倒する発言」が執拗にあったほか、「時には頭を殴るなどの暴行も行われていた」という。


5.株式会社 王将フードサービス(餃子の王将)
2013 年2 月5 日、「餃子の王将」で働いている25 歳の男性が、王将フードサービスを相手取り損害賠償を求める裁判を起こした。男性ははじめアルバイトとして王将で働き始め、10 ヶ月後に正社員として登用される。京都府内の店舗で調理などの業務を担当していたが、長時間労働のためにうつ病を発症し、11 年4 月から休職を余儀無くされている。うつ病を発症する直前の6 ヶ月の時間外労働は平均して月に約135 時間だった。男性のうつ病は、労災として認定されている。餃子の王将では労働時間管理をコンピュータで行っており、1 日10 時間を超える労働時間は入力できない仕組みになっている。このように、組織的に残業代の不払いを行っていたことも明らかとなった。原告の男性は、マスコミに対して「何やと思ってんねやろう、人を」とコメントしている。また、王将フードサービスは、過酷な新人研修についても度々報じられている。逃げ場の無い合宿形式で行われる研修では、「2 メートルでも瞬間移動」などの指導に始まり、「王将五訓」の暗唱や王将体操などをさせられる。一連の研修は、「人権」の考え方を「ペスト菌」のようなものだと主張する染谷和巳氏の経営するアイウィルが請け負っており、パワハラとみなされてもおかしくない状況が延々と続く。


6.西濃運輸株式会社
岐阜県に本社を構え、「カンガルーの西濃」として知られる運送大手の西濃運輸。神奈川県内の支店で事務職をしていた23 歳の男性が、2010 年12 月31 日にキャンプ場で硫化水素を発生させて自殺した。「毎日12 時間以上働かせ、サービス残業を強要した」などと遺書に綴っていた。
男性は2007 年3 月に入社し、荷物管理やクレーム対応などを担当していたが、タイムカードを実際の帰宅より早い時間に押させられて恒常的にサービス残業を強制されてうつ病を発症。亡くなった月の残業時間は98 時間だった。
西濃運輸の過労死事件が特に悪質な点は、2009 年11 月以降、三度にわたり男性が退職を申し出ているにもかかわらず、会社側がそれを拒否していたところにある。一度ならず三度にまでわたり退職を拒否し、一年以上仕事に縛り続けたのであるが、もし退職できていれば、男性は命を落とさなくて済んだかもしれない。
その後、労働基準監督署で彼の死は労働災害として認定されたが、遺族に対する真摯な反省などもないため、男性の両親は2012 年12 月8 日に同社に対して慰謝料や時間外労働の未払い賃金など約8100万円の損害賠償を求める裁判を横浜地裁に提訴している。報道によれば、男性の母親は、「会社側はサービス残業の実態を認めず、反省していない」「改善して墓前で謝ってほしい」などと話している。

7.株式会社東急ハンズ
生活雑貨の大手量販店として有名な「東急ハンズ」では、バレンタインデー商戦の裏で30 歳の男性が命を落としている。男性は、1997 年に東急ハンズに入社し、1999 年から心斎橋店(大阪市中央区)の台所用品売り場を担当するようになった。亡くなる直前には、チームリーダーを務め、7000 点の商品の仕入れから販売までを管理しながらアシスタント3 名の指導も担当していた。亡くなる直前の2 ヶ月間はバレンタイン商戦などの繁忙期で、時間外労働は平均して月に約90 時間を数えた。そして、2004 年3 月、帰宅後に「しんどい、もう限界や」と話した後、心臓に異常をきたして就寝中に突然死した。
2013 年3 月13 日、神戸地裁で遺族が東急ハンズに対して損害賠償を求めた訴訟の判決が下り、東急ハンズは約7800 万円の支払いを命じられる。長井浩一裁判長はは、長時間労働からくる睡眠不足で心身が不調をきたしていたことにくわえて上司から怒鳴られるなどの精神的ストレスがあったことを指摘し、男性の死を過労死と認めた。また、「残業は指示していない」と主張する会社に対して、「会社側が設定した残業制限時間では、こなせない仕事量になっていたのが実情。カウントされない不払残業が構造的に行われていた」、「会社は業務軽減などの対策をとらずに単に残業の規制をしただけ」だと評価し、安全配慮義務違反を認めている。

8.国立大学法人東北大学
2007年12月、東北大学薬学部助手の男性(当時24歳)が「新しい駒を探して下さい」との遺書を遺し、研究室から投身自殺した。
同大大学院薬学研究科博士課程に在籍していた男性は07年6月、「人手不足」との理由で指導教授から請われ退学し、助手に就任。当初の話では学位取得のための研究を優先できるはずが、実験機材の修理や実習指導に忙殺され、自殺直前2ヶ月の時間外労働は104時間、97時間だった。また07年10月からは指導教授の指示により、生殖機能異常などの副作用がある抗がん剤の実験に従事。排気も十分にできない環境で、ほぼ一人だけでの実験を強いられ、友人達に「もう子どもはできない」と漏らしていたという。このような環境にもかかわらず指導教授は、「仕事が遅い。他の子を採用すれば良かった」などと男性を叱責。自殺前にはうつ病を発症していたと見られている。12年3月に宮城県労働局が「業務上の心理的負荷が強い」として過労自殺と認定。12年12月には、遺族が大学側に安全配慮義務違反があったとして、仙台地裁に約1億円の損害賠償を求める訴えを起こしている。
さらに東北大学では12年1月にも、工学部准教授の別の男性(当時48歳)が自殺している。この准教授は、室温でリチウム高速イオン伝導を示す水素化物の開発に世界で初めて成功するなど、学会で注目を集めていたが、11年3月の東日本大震災で研究室が全壊。再開を目指し、授業と並行して国内外に93日出張するなど奔走したものの、ようやくメドがついた12年1月、大学側から「2年以内の研究室閉鎖」を一方的に告げられた。心のバランスを崩した彼は、そのわずか半月後に自ら命を絶った。
男性の死後、遺族は労災を申請し、2012年10月に「過重労働の恣意的強制があった」と認定された。



「ワタミ」渡辺氏にブラック企業の根絶の美人キラー(東スポ)
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/159684/
第23回参議院選挙が4日公示され、各候補が各地で第一声を上げた。このところ「ブラック企業」が代名詞となった「ワタミ」創業者の渡辺美樹氏(53=自民比例)には“美人ワタミキラー”が現れた。
 共産党はブラック企業の根絶を参院選の争点に掲げている。東京選挙区でも吉良よし子氏(30)が“美人ワタミキラー”として批判を繰り広げた。4日、目黒区での演説で吉良氏は「今、働く現場は深刻です。許せないのはブラック企業」とワタミを名指しした。
「ワタミという会社で働いていた男性の話を聞く機会がありました。彼は休みもなく月250時間の超過密長時間労働、深夜残業をさせられたにもかかわらず、給料はどんどん天引きされて手取り月数万円のこともある。これでは生きていけないと会社を辞めた彼は『僕はあの会社に勤めて夢という言葉が嫌いになった』と話していました」
 夢という言葉は渡辺美樹氏にとってキーワードだ。渡辺氏のブログの名前は「夢に日付を!」。設立した一般財団法人は「みんなの夢をかなえる会」。同法人ホームページには「ステキな夢の実現を通じた素晴らしい社会を創る活動へのみなさんの参加を心よりお待ちしています」とある。元従業員が夢という言葉を嫌いになったとは皮肉だ。
 共産党関係者は「若者にとってワタミ=ブラック企業というのが当たり前の認識になっていると手応えを感じています。『そんなこと言うな』という批判はありません。年配の世代の方々も名前を聞いたことのある企業がそういうことをしていると知ってビックリしています」と話す。
当の渡辺氏は同日午前、東京・JR蒲田駅前から選挙戦をスタートさせた。「ブラック企業」バッシングでは、自民党内からも公認反対の声が上がっていただけに、街頭演説には反対勢力やアンチ有権者が現れることも懸念されたが、そんな心配も無用なほど聴衆はまばら。渡辺氏は「経営という考えを政治に持ち込みたい。お店はお客様のためだけにある。そうすれば(経営は)うまくいく」と訴えた。
 午後は高齢者の街・巣鴨の商店街を訪れ、介護事業を手がけた業績をPR。ここでも「売り上げを上げる。経費を下げる。利益を出す。税金を払う。それが経営」と哲学を披露してみせた。 だが「若者から搾取するブラック企業はダメだ。自民党には頑張ってほしい。だけどワタミには出てほしくない」(70代の男性)と厳しい空気が漂った。
 渡辺氏は「投票用紙には『自民党』ではなく『渡辺美樹』と書いて。それが自民に票を入れたことになる。私の名前を書いてもらうと、私が政治の真ん中に進める」と有権者に訴えた。商店街を練り歩くと「あんた、比例から出るのか? そしたら自民党って書くよ」と有権者に声をかけられ、渡辺氏が「自民はダメ。名前にして」とお願いする場面もあった。
 あらかじめ政党が当選順位を決め、有権者は政党名のみ投票できる「拘束名簿式」(衆院選)と違い、参院選は「非拘束名簿式」で実施される。政党名と候補者名のどちらでも投票でき、当選者は各党が獲得した議席数の中で、個人別の得票順に決まる。渡辺氏の個人票が自民比例候補の中で下位になればなるほど、当選の可能性は下がる。
 21日の投開票日まで“ワタミキラー”の舌鋒が鋭くなるのは確実。逆風の中、渡辺氏はどこまで健闘できるか。



参院選序盤情勢調査「共産、議席倍増」について。- 2013.07.06

http://youtu.be/qgdOpuWMaW8
【きた~!共産、議席倍増!なんとしても10議席目指せ!?】自公、過半数超え確実…参院選序盤情勢世論調査
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/14aca01e422372719ffa56d176983772
共産党、参院選も「大金星」の仰天情勢(ゲンダイネット)
追及能力持つ共産党の10議席 他野党の数十議席と破壊力違う(NEWSポストセブン)
自民、小泉旋風超す勢い 参院選、朝日新聞序盤情勢調査(朝日新聞)
自公、過半数超え確実...参院選序盤情勢世論調査(読売新聞)
参院選:与党、参院過半数の勢い...序盤情勢・本社総合調査(毎日新聞)
参院選:序盤情勢・毎日新聞総合調査 自民70うかがう 与党、参院過半数の勢い 民主振るわず20前後(毎日新聞)
序盤情勢 自民70超、民主は半減?維新は1桁か(スポーツニッポン)



生活保護減額で就学援助減少か 対象外の子増える恐れ(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0705/TKY201307050530.html
【長富由希子】8月から始まる生活保護基準額の引き下げが、経済的に苦しい家庭の小中学生に対する就学援助に影響するか。5月から6月にかけて市民団体が実施したアンケートで、3割の自治体が来年度以降に「影響がでる」との見通しを示していたことがわかった。下村博文・文部科学相は、就学援助の水準は下げないという考えを示しているが、最終的な影響の有無はなお不透明だ。

 就学援助は、小中学生に学用品費などを支給する制度。157万人近くが利用している。生活保護基準額などを目安に対象者を決める自治体が多い。生活保護基準額が下がれば就学援助の対象範囲が狭まり、受けられなくなる子が出るのでは、と懸念されている。

 「全国生活と健康を守る会連合会」(東京)が指定市・県庁所在市などにアンケート、55自治体が回答した。その結果、6割は影響の有無を「検討中」とし、「影響しない」という回答は1自治体にとどまった。

 「影響がでる」とした自治体からは「就学援助から外れる子どもが増える懸念がある」(山形県鶴岡市教育委員会)、「市町村の財政状況によって対応に格差がでないよう、国の財源支援が必要だ」(岐阜市教育委員会)などの声があった。

 各自治体は今後の政府対応を検討し、就学援助の認定について最終的な判断をする見込みだ。文科省はアンケートについて直接のコメントはしなかったが、「子どもたちの教育を受ける機会が妨げられることのないよう国として取り組み、自治体にも依頼している」と話している。



七夕短冊 「安倍さん、核や命を危険にさらすものは子供に持たせたくありません」(田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.jp/2013/07/0007489
$私にとって人間的なもので無縁なものはない
「3・11」以降、ごく当たり前のことさえ天に願わなくてはならなくなった。現実が子どもたちに重くのしかかる。=7日、首相官邸前 写真:山田旬=

 「プロ野球の選手になりたい」「給料が上がりますように」……七夕の短冊といえば、子供や大人がささやかな夢を託すものだった。ところが、福島の惨事を境に恐ろしいまでに現実的なものへと変わった。

 原発事故が起きた2011年の7月7日、母親たちが東電に七夕のメッセージを届けた。

 手渡した要望書の趣旨は「原発を使わない電気を供給して下さい」というものだった。東電本店前に並んだ短冊には、さらに切実な言葉が連ねられた。「安全でおいしい魚、肉、野菜が食べられますように」「子どもたちに明るい未来を残せますように」……

 それから2年、今年の七夕は2万枚の短冊が首相官邸前にひるがえった。主催者の「100万人の母たち・七夕プロジェクト実行委員会」がFacebookなどで募ったところ、日本全国そして海外から膨大な数のメッセージ(短冊)が寄せられたのである。

 主催者のひとりは「最高権力者に届けたかった」と首相官邸前に短冊を並べた意義を語った。最高権力者は、再稼働まっしぐらで海外にも原発を売り込む。事故の収束もまだ、原因究明もなされていないにもかかわらず、だ。

 「除染よりも何よりも優先して下さい。子どもたちの集団保養を!」福島の母親がしたためた短冊だ。

 「将来、原発事故の影響で長生きできなかったという人がいませんように」こちらも福島の人のメッセージである。

$私にとって人間的なもので無縁なものはない
母親たちは用意してきた短冊を次々と笹に結んでいった。=写真:山田旬=

通底するのは子どもの健康に対する不安だ。6月28日に子どもを出産したばかりの福岡市の母親の短冊が心を打つ――

 安倍さん、私もあなたもお母さんのお腹にいましたね。 皆 母とつながっています。

 安倍さん、娘の手なんか もう こんなにも ちっちゃくて 柔らかいんです。 この手に何を残してあげられるか。 核や いのち を危険にさらすものは持たせたくありません。

 後から生まれ出づるものたちに 「どうぞ」って微笑む気持ちでいっぱいの世の中になりますように…。 どうか あふれますように…。


 夫の土井雅生さん(自営業・44歳)は妻の思いを次のように話した。「子どもを守るため、自然を守るため、次世代に責任を押し付けてはならない。原発を続けることは汚れた地球を残すことになる」。

 彦星と織姫が人間界のありさまを知ったら、星空から「天の川を放射能で汚さないで」と叫ぶことだろう。





2013.4.20 広瀬隆さん講演会 in 高知 1/2

http://youtu.be/jFr1p1jb7JA

2013.4.20 広瀬隆さん講演会 in 高知 2/2

http://youtu.be/TA04u7LGJ9A
エネルギー界 新時代の幕開け
原発ゼロとどう向かい合うのか
講師 広瀬隆
平成25年4月20日(土)
高知県人権啓発センター
主催:グリーン市民ネットワーク高知 
http://www.green-citizens.net/
$私にとって人間的なもので無縁なものはない



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