市民の力で社会を変える(ラジオフォーラム#65)
http://youtu.be/K9rqryrcUMQ?t=15m9s
普通の市民が立ち上がり、社会の仕組みを変えて行くコミュニティ・オーガナイジング。日本に広める活動をされている鎌田華乃子さんとともに、私たちはどう行動したらいいのか、探っていきます http://www.rafjp.org
00:31 オープニング
05:57 市民の力で社会を変える(前編)
15:09 小出裕章ジャーナル/川内原発再稼働の行方
25:08 市民の力で社会を変える(後編)
37:20 難聴者は何を思うのか
47:22 エンディング
15:09~第65回小出裕章ジャーナル
川内原発の優先審査決定について「とにかく何とか新しくまたお金が欲しいということが、自治体としてはその所に落とし込められてしまってるのだと思います」
http://www.rafjp.org/koidejournal/no65/
湯浅誠:
今日は、川内原発の優先審査決定という報道等についてなんですけれども。 再稼働申請をした原発17基の安全審査のうち、
川内原発がその中で初めて基準に適合する目途が立ったと。 早ければ今年の夏にも再稼働する可能性が出てきたということなんですが、 まず、この川内原発について基本的なところを教えていただいてよろしいでしょうか?
小出さん:
はい。 九州電力という電力会社は原子力発電所を2ヵ所に持っていまして、 初めは玄海という所に造りました。その次に造ったのが川内原発でして、 鹿児島県の今は薩摩川内市という名前になりましたが、 川内川という川が流れている河口の所に建っている原子力発電所です。 1号機が84年、2号機が翌年85年に稼働を始めました。
湯浅誠:
川内原発は「川」に「内」と書いて「せんだい」と読むわけですが、 小出さんは川内原発には行かれたことがあるんですかね?
小出さん:
川内市には何度も行ったことはありますが、原発の敷地の中に入ったことはありません。
湯浅誠:
今回の福島第一原発の事故を起こした型とは同じなんでしょうか?
小出さん:
違うものです。
湯浅誠:
違うものですか?
小出さん:
はい。 東京電力は沸騰水型。 私たちがBWRと呼ぶ型の原子力発電所を使っていたのですが、 九州電力は加圧水型(PWR)という形の原子力発電所を使っていまして、 川内原発もその加圧水型です。
湯浅誠:
川内原発が優先枠に選ばれた、最初にGoサインを出すんじゃないかという所に選ばれた 理由というのは、その型の問題とかも含めて色々あるんでしょうね?
小出さん:
たぶん、色々あると思います。 要するに、今湯浅さんが聞いて下さったように、 川内原発は福島の事故を起こした原子炉とは形が違うということで、 規制委員会としては取扱いがしやすかったんだろうと思いますし、 規制委員会が言っているのは、規制委員会の委員と九州電力との間で 基準地震度そして基準津波というものの想定が一応合意に達した※ということで、 これならいけるということになったんだと思います。
※川内原発、審査終了の公算 地震と津波想定で異論なし 規制委、13日会合で検討(共同通信)
http://www.47news.jp/smp/47topics/e/251273.php
湯浅誠:
国と電力会社が急ぐのはある意味分かるというか、 そうだろうなって感じなんですけども、自治体ですね。 自治体はかなり、その新潟県知事の言い方と福井県知事の言い方が違うように、 自治体によっては色々と対応の差が出てきてるように思うんですが。
小出さん:
そうですね。
湯浅誠:
この鹿児島県の場合はどうですかね?
小出さん:
えーっと、伊藤知事という方がかなり強力に川内原発の再稼働を要請しています。 ですから、まあ地元の要請があるということも、 たぶん規制委員会としては理由づけの大きなものにしようと思ってるんだと思います。
伊藤祐一郎マニフェスト より
http://ito-yuichiro.sub.jp/pdf/manifest2012.pdf
湯浅誠:
県知事が一生懸命になる最大の理由はお金ですか?
小出さん:
もちろんお金です。 もともと立地をさせられてしまった時も建てさせてくれるならば 「電源三法の交付金が下りますよ」 「固定資産税が下りますよ」 「お金が入りますよ」 という事で、まあ原子力発電所を押し付けられてしまったわけですし、
川内原発の場合も30年も運転していますので、 固定資産税はどんどん減ってきているわけですし、 電源三法交付金もほとんど減っているわけで、 とにかく何とか新しくまたお金が欲しいということが自治体としては、 その所に落とし込められてしまってるのだと思います。
交付金のほとんどを占めるのは「電源立地地域対策交付金」
※電源立地制度の概要(資源エネルギー庁)
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/pamphlet/denngenn.pdf
湯浅誠:
そうすると、確か川内原発は3号機の新設をあの東日本大震災の直前あたりに やってたと思うんですが。
小出さん:
そうです。
湯浅誠:
それも予断を許さないというか。
小出さん:
はい。 まあ、安倍さんという人が今首相の座にいて原発再稼働はもちろん、 新規の建設もやると言っているわけですし、 海外に原子力発電所を売るというようなことまで言っているわけですから、 川内原発3号機も新規の建設になるわけですけれども、 やられてしまう可能性もやはりあるだろうと思います。
湯浅誠:
市民の反応はどうなんですかね?
小出さん:
たぶん、みんな不安だろうと思います。 例えば、福島の事故が起きた後にですね関西電力の大飯という原子力発電所が 一時期再稼働したことがあったのですが、 その時、大飯の町民にアンケートを取ったところ、 みんな「事故が不安だ」とほとんどの方はそう言ったのです。
ただ、再稼働に賛成か反対かと問うと、今度は賛成という人は 半分を超えたということだったのです。
つまり、不安だけどもやっぱりお金のためには動いて欲しいという、 そういう引き裂かれた感情になっているんだと思います。
「原発再稼働の必要性なし」が大半の民意 各社意識調査を比較
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/images/press_release/120608_Briefing.pdf
湯浅誠:
厳しいですね。 なんかそれをこう私たちが外から他人事のように偉そうに言えるのか っていうことも他方でありつつ。
小出さん:
そうですね。 非常に苦しい状況に地元が既に追い込まれてしまっているわけですから、 その苦しさを何か別の形で補償できるような仕組みを作らないと、 たぶんますます苦しいところに追い込められていくんだろうと思います。
湯浅誠:
そうですね。 今後、川内原発の審査はどのように進んでいくことになりますか?
小出さん:
はい。 簡単にはいかないだろうと思います。 一応、あのー審査に対する意見も公募しないといけませんし、 公聴会をやるということも必要ですので、一筋縄ではいかないだろうと思います。
特に、その事故が起きるということを まあ新しい規制基準では想定しているわけですけれども。 事故が起きた時の避難ということができるのかというと、 ほとんどの場合はたぶんもうできないと思いますので、
・周辺の自治体がキチッとした防災計画を立てられるかとか、
・交通渋滞が起きた時にどうするのかとかですね、
そういう問題が具体的にクリアできなければ、 やはり住民の不安も拭い去れないでしょうし、 簡単には再稼働というところにはいかないと私は思います。
結局は、社会的な弱者がですね逃げることができないまま取り残される。 そして、いわゆる原発関連死と呼ばれているような形で、 命すら落としていくということがたくさん起きたわけですから、 これからもし再稼働ということになるのであれば、 ほんとに避難ができるのかどうかという事はやはりキチッと考えるべきだと思います。
湯浅誠:
そうですね。 福島でやっぱり震災関連死が直接の地震と津波の被害者数を上回ってるっていうのは、 ほんと深刻に受け止めないといけないのですね。 はい。今日もありがとうございました。
小出さん:
ありがとうございました。
何者かが上げている福島県の死亡率、リスク交通事故率の16倍!(2012年)
(めげ猫「タマ」の日記)
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-594.html
2012年中の福島県と宮城県の人口動態が発表になったので、比較してみました。福島県では原発事故前年の2010年に比べ、2012年の死亡率が上がっています。上がり方は交通事故リスクの16倍です。
福島県および宮城県での2010年(事故前年)と12年の死亡率の比較
以下略
原発頼みは一炊の夢か福島県双葉町が陥った財政難
https://www.iwanami.co.jp/sekai/2011/01/pdf/skm1101-3.pdf
原子力正しい理解で豊かなくらし 双葉町
原発のある町、おおい町 ~おおい町議 猿橋巧氏の話~ 番外編④
http://youtu.be/77j70NzMUd8
おおい町立佐分利(さぶり)小学校。
現在生徒数は69人。
この施設も、文部科学省の予算ではなく原子力発電施設等立地地域長期発展対策交付金(電源三法交付金)で建てられた。
川内原発の放射能拡散 市民ら風船とばして調査(南日本新聞)
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=55995
放射性物質の拡散を調べるため、風船を飛ばす参加者=6日、薩摩川内市の久見崎海岸
九州電力川内原発(薩摩川内市)で事故が起きた場合、放射性物質がどう拡散するかを調べるため、市民グループなどが6日、川内原発近くの久見崎海岸から500個の紙風船を飛ばした。昨年7月に続き2回目。
「原発なくそう!九州川内訴訟」の原告を中心とする実行委員会が企画。県内外から約100人が集まり、強風に苦戦しながらも一斉に飛ばし、南方面に流れた色とりどりの風船を見送った。
風船には連絡先を書いたカードを付けており、情報提供を求めている。連絡があり次第、ホームページで公開する。風船は環境に配慮した素材を使っているという。
1回目の実験で最も遠くまで飛んだのは、約110キロ離れた日南市北郷町で、3時間半後に確認された。
鹿児島県の川内原発は事故発生時にSPEEDIの活用は義務ではない
http://youtu.be/V6l9MBPwmeo
2014年4月3日 参議院内閣委員会 山本太郎氏
大竹まこと×室井佑月が苦言「川内原発の再稼働準備と原子力規制委員」
http://youtu.be/nq_ZmNMa8x4
映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」
http://www.kasako.com/eiga1.html
故郷を、自然を、仕事を、そして家族を守りたい――
原発反対運動を成功させた人々の証言ドキュメンタリー
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故により、広く国民に原発の危険性が知れわたることとなったが、今から30年以上も前に、「いつか必ず原発事故が起きる。
危険な原発は建てさせない」と住民が反対運動を行い、原発計画を断念させた場所が全国に34ヵ所あった。
中でも紀伊水道をはさんで、双方の住民たちが協力し合い、原発計画を 断念させたのが、徳島県阿南市椿町の「蒲生田原発」と、和歌山県日高町 の「日高原発」だ。
南海トラフ三連動超巨大地震が心配される今、全国各地の原発再稼働が 争点となっているが、なぜ彼らはチェルノブイリ原発事故や福島原発事故 が起きる前に、危険性に気づき、計画を追い出すことができたのか。
当時、 反対運動に関わった住民などにインタビューし、彼らの証言を中心に約105分の映像にまとめた。
2013年11月11日 監督・かさこ
映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」紹介
http://youtu.be/A6MZ7JLlfOI
戦争と原発~お上の言うこと信じたらあかん
http://youtu.be/PEA83PueKDI
必聴です!
2013/7/6 藤田祐幸先生講演会 ~原発とエネルギー、九州の私たちにできること~
http://youtu.be/Ql_neN-1E8s
~原発とエネルギー、九州の私たちにできること~
放射能、子どもが心配。どうしたら子どもが守れるの?
その不安におこたえします。
今、フクシマの子ども達に甲状腺がんが増加中...どうなるの?/食べ物から人へ、放射能は濃縮する。/実現可能なエネルギーとは?/九州に住む私たちには日本を元気にする大切な役割がある。/福島原発の現状。/九州の原発の危険性。/子ども、そして胎児の被ばくの影響は今も深刻。
会場:ふくふくプラザ 1Fホール(約250席)
日時:7月6日(土)開場12:30 開演13時~16時(質疑応答含む)
主催:地球のめぐみ/ 協力:Qベク 不知火書房 この講演会は2013エフコープ環境助成金を受け実施しています。