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小出裕章先生:原発は海温め装置です - 原発は地球を救わない

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◆【小出裕章ジャーナル~第61回】
原子力発電は、67%の熱を 捨てるバカげた発電方法

http://youtu.be/Bl24rsq8AF4
高効率の火力発電コンバインドサイクルとは?「熱効率は既に(原発の2倍に当たる)60%を超えるというような高効率の発電所ができるようになっているのです」
~第61回小出裕章ジャーナル

http://www.rafjp.org/koidejournal/no61/
湯浅:
今日は、ちょっと原発問題というよりは火力発電の話なんですが。

小出さん:
はい。

湯浅:
全国各地で火力発電所の高効率化が急速に進んでいると。

小出さん:
はい。
高効率火力発電の導入推進について

湯浅:
私みたいなド素人にはよく分かんないんですが、 ガスタービン蒸気タービンを組み合わせた高効率のコンバインドサイクル、 複合発電という意味だそうですが、それの導入が進んでいるということなんですが。

まず、そもそも従来の火力発電と、このコンバインドサイクル方式ってのは、 そんなに大きく違うものなんですか?

小出さん:
はい、従来の火力発電も原子力発電もいわゆる蒸気機関と私達が呼んできた機械なのです。 およそ200年前に産業革命というのが起こりまして、 当時ジェームズ・ワットという人達がジェームズ・ワット
しきりにいろいろな機械を 発明しようとしていまして、水を沸騰させて蒸気を吹き出すことができれば、 その蒸気の力で機械が動くということを見つけたのでした。

で、それ以降まあ沢山の機械が使われるようになってきたわけですが、 火力発電所も原子力発電所も、その蒸気の力でタービンという羽根車を回して 発電するという、まあ言ってみれば、大変古めかしい機械だったのです。
発電の原理

特に、そのうちでも原子力発電というのは、圧倒的に効率の悪い蒸気機関でして、 未だに熱効率と私達が呼んでいるものが33%しかないのです。 つまり、生み出した熱のうち33%しか利用できないで、 残りの67%、つまり倍の熱は捨てるしかないというようなバカげた発電方法
原子力やかん

湯浅:
海に流してて、それで海水温上げているっていう話でしたね。

小出さん:
そうそう、そうです。 ですから、使える電気の量に比べれば2倍もの熱を海を温めて 環境を破壊してきたという、そういう物が原子力発電だったのです。
海温め装置

これで生態系が壊れないはずはない


で、火力発電所も蒸気機関だったわけで、バカげたことをまあやり続けてきたわけですが、 火力発電所の場合には、最近生み出す蒸気の温度が、 高い温度の蒸気を生み出せるようになりまして、 蒸気機関といっても熱効率が40%、50%というような所まで既に来ていたのです

その上に火力発電の場合には、もともと燃焼した時にガスが出てくるわけですけれども、 そのガスの力でガスタービンを回す、 さらに、余った熱で、蒸気でタービンを回すという、 いわゆるコンバインド(複合)という形の発電方法が急速に確立してきまして
コンバインドサイクル(複合)発電のしくみ

湯浅:
は~、ムダが少ないってことですね?

小出さん:
そうです。 はい、熱効率は既に60%を超えるというような 高効率の発電所ができるようになっている

湯浅:
は~、じゃあ効率からいったら原子力発電の2倍だ。

小出さん:
そうですね。 ですから、たとえば100万キロワットの原子力発電所という場合には、 100万キロワットの電気を起こすために、 200万キロワット分の熱を海に捨ててきたのですけれども。 もし、仮に原子力発電所の2倍の効率、つまり66%で火力発電所が運転できるのだとすれば、 100万キロワットの電気を得るために、 海に捨てるのは50万キロワットで済んでしまうのです。

湯浅:
そうですね。

小出さん:
ですから、海を温める割合が4分の1に減ってしまうわけですし、 いわゆる発生する熱そのものも100万キロワットの原子力発電所では 300万キロワット分熱を出さなければいけないわけですが、 熱効率66%という火力発電、コンバインドサイクルが利用できるならば、 発生する熱が150万キロワット、つまりもう半分で済んでしまうということになるのです

湯浅:
なるほど。

小出さん:
もちろんそうすべきなのであって、 原子力発電なんていうほんとに時代遅れのバカげた環境破壊装置は 即刻止めるべきだと私は思います

小出裕章ジャーナル



湯浅:
は~、今このコンバインドサイクル方式のものが、 3月11日のまあ東日本大震災以降ですね、 東京電力など6社でおよそ417万キロワットが整備されていると。

しかも、2030年代までに10基分以上が整備される予定になっている ということだとすると、火力と原子力、まあよくあの原子力か自然エネルギーか みたいな言い方も、この震災以降はしてましたが、 火力と原子力を比べた中でも、このコンバインドサイクル方式が 発展・普及していけばそれで十分じゃないかということになるということですね?

小出さん:
もちろんです。 もう皆さんご存知と思いますが、2011年3月に福島第一原子力発電所が 事故を起こして以降、ほとんど原子力発電所は停止してきているのです。 今現在も日本では原子力発電所ひとつも動いていないわけですけれども、 日本の電力供給に何の支障もありませんので、 即刻原子力発電を全部止めても実は困らないのです。

http://youtu.be/OzGnBFNU1bI
それでも電力会社が原子力発電にしがみ付こうとしているのは、 既に作ってしまった原子力発電所をすぐに不良債権にしてしまうと、 電力会社の経営が成り立たないっていう経営問題なのです


ただし、今後のことを思うのであれば、こんなにバカげた原子力発電を作るよりは、 コンバインドサイクルの火力発電を作った方がもちろん経営上も好ましいわけですから、 今後はどんどんそちらの方向に動くと私は思います。

湯浅:
あの~、火力発電っていうと、よくいわれるのは二酸化炭素の排出だと。 温暖化の問題が、っていうふうに言われますが、 CO2を回収する技術の開発も進んでいるんですか?

小出さん:
そうです。高効率になるにしたがって、 まず燃やさなければいけない燃料の量がどんどん減ってきていますし、 それにつれてCO2の発生量も減っているのです。
各種発電方式の二酸化炭素排出原単位の比較
その上、CO2を回収する技術も進んでいますので、 二酸化炭素問題が凄い重要だと言う方にとっても こういう発電方式の開発っていうのでしょうか、需要というのでしょうか、 それは、もちろん好ましいことになると思います
Co2回収対応クローズド型高効率ガスタービン技術

湯浅:
なるほど。 もう、その一時的な政権の意向とかを超えて、技術的にも効率的にも 金銭的にも環境的にもこっちの方が良いに決まってんだから、 こっちに行くしかないだろということですね?

小出さん:
と、思います。
原発は地球を救わない

湯浅:
はい。 小出さん、今日もありがとうございました。

小出さん:
ありがとうございました。



原子力発電所は「海温め装置」、火力発電所の違いについて 小出裕章さん

http://youtu.be/lAJqSOn1Vj0

日本の全降水量   6500億トン
日本の全河川流量  4000億トン
53基の原発      1000億トンの海水を平均7℃昇温させています。

水戸厳 - Wikipedia

曲げなかった反原発 水戸厳氏妻・喜世子さん
運動引っ張った核物理学者 水戸厳さん



2010年6月7日 フライデー
2011年6月7日フライデー 川内原発
2011年6月7日フライデー 川内原発02
2011年6月7日フライデー 川内原発03
2011年6月7日フライデー 川内原発04


脱原発・ガスコンバインドサイクル発電について。- 2011.04.26

http://youtu.be/ABWffP3RZkk


効率は原発の約2倍! コンバインドサイクル発電(月刊SPA!)
http://nikkan-spa.jp/26924
― 企業の自家発電能力だけで原発60基分!! 【1】 ―

原発の約2倍の熱効率を達成する天然ガス、太陽光発電etc.はスゴイ実力。
しかも電気代も安い!!

電力不足が騒がれる昨今、注目を集めているのが、液化天然ガス利用のコンバインド・サイクル方式発電。そのほか、現在日本に存在するエネルギーをかき集めたら、いったいどのくらいあるのか?を検証。

【天然ガス】
◆効率は原発の約2倍! コンバインドサイクル発電


「世界のエネルギーの趨勢は原子力からガスに移行するということが既に常識になりつつあります。天然ガスはCOなどの排出量が少ないクリーンなエネルギーです。それを燃料とする効率のよいガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電に火力の3割を切り替えれば原発なんて必要ないのです。タービンはジェット機のエンジンと同じようなもので、ものすごい出力があります。原発やほかの火力よりもずっと効率がいい」



 原発推進に警鐘を鳴らし続けてきたジャーナリストの広瀬隆氏はこう断言する。その発電設備を持つ電力会社に聞いた。

「従来型の汽力発電方式では、ボイラーの蒸気で発電していました。GTCCはそれにガスタービンを組み合わせたもの。まず燃焼ガスでガスタービンを回し、次にその排熱を利用して蒸気タービンも回すのです」(関西電力・地域共生広報室)

 発生した熱をなるべく逃がさずに利用する、いわば「一粒で二度おいしい」優等生である。関西電力・堺港発電所では三菱重工業製の世界最高水準の高効率を誇る最新鋭機が09年から運転開始し、現在5台で200万キロワットの出力で原発2基分に相当する電力を生み出す。「堺港発電所は旧設備比で二酸化炭素を30%削減でき、熱効率は41%から58%にアップしました」(関西電力)。

 原子力発電の熱効率は30%程度なので、いかにこの方式が効率よいかがわかるだろう。関電では2015年までに順次、火力の部分をGTCC発電に転換していき、636万キロワットまで高める計画だという。


◆原発よりも扱いやすく無人運転も可能

メーカー側も同方式の販売に意欲を見せる。米ゼネラル・エレクトリックのジェフリー・イメルト会長兼最高経営責任者(CEO)は4月4日来日の際、東京電力に火力発電用ガスタービンを供給するかたちでの支援を約束している。同社と提携し、三菱重工と世界市場で争う日立製作所広報・IR部の泉澤雄一氏は今後の営業方針をこう語る。


日立製ヘビーデューティー型2軸構造ガスタービンH-80。同型としては世界最大の8万キロワット。九州電力・新大分発電所に搭載。

「当社のガスタービンは排熱の温度が高く、メンテナンス頻度が少ないことが特徴。国内で原発の新規建設の遅れが予想されることから、GTCC発電所の需要は高まるとみています」

 前出の広瀬氏は、この日立製のGTCCが設置されている九州電力・新大分発電所を見学して感嘆したという。

「11万~24万キロワットの中型発電機13基で、総能力230万キロワットという巨大原発2基級の発電能力を持っている。熱効率は49%を達成し、必要な電力量に応じて調整ができる。起動後、最大出力になるまでに約1時間と機動性に優れ、原発よりも扱いやすい」

 さらに驚くべきことに、この発電所はGTCCの設備構成がシンプルで、起動停止及び監視が比較的容易であることから「中央制御室無人化運用」(但し夜間宿直は2人)という全自動運転を行っているのだという。被曝労働者を生み出す原発と比べればその優位性が際立つ。ちなみに工期も、原発の7年に対してGTCCは2~3年程度だという。





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